説明

βアミロイドペプチドを認識するヒト化抗体

【課題】患者の脳中のAβのアミロイド沈着物と関連する疾患の処置のための改良された剤および方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、少なくとも部分的に、Aβペプチドに特異的に結合しかつアミロイド原性障害と関連する斑負荷の低下および/若しくは神経炎性ジストロフィーの低下で有効である2種のモノクローナル抗体の同定および特徴付けに基づく。とりわけ、本発明はこれらの抗体の可変領域のヒト化を特徴とし、そして従ってヒト化免疫グロブリン若しくは抗体鎖、無傷のヒト化免疫グロブリン若しくは抗体、および機能的免疫グロブリン若しくは抗体フラグメント、とりわけ特徴とされる抗体の抗原結合フラグメントを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)配列番号2として示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの可変領
域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配
列からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス3D6
L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が:
(a)抗原を直接非共有結合する残基;
(b)CDRに隣接する残基;
(c)CDRと相互作用する残基;および
(d)VL−VH界面に参画する残基
よりなる群から選択される、ヒト化免疫グロブリンL鎖。
【請求項2】
(i)配列番号4として示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの可変領
域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖か
らの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス3D6 H鎖
可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が:
(a)抗原を直接非共有結合する残基;
(b)CDRに隣接する残基;
(c)CDRと相互作用する残基;および
(d)VL−VH界面に参画する残基
よりなる群から選択される、ヒト化免疫グロブリンH鎖。
【請求項3】
CDRと相互作用する残基が、1CR9の解明された構造に基づき3D6 L鎖をモデ
ル化することにより同定される、請求項1に記載のL鎖。
【請求項4】
CDRと相互作用する残基が、1NLDの解明された構造に基づき3D6 L鎖をモデ
ル化することにより同定される、請求項1に記載のL鎖。
【請求項5】
CDRと相互作用する残基が、1OPGの解明された構造に基づき3D6 H鎖をモデ
ル化することにより同定される、請求項2に記載のH鎖。
【請求項6】
(i)配列番号2として示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの可変領
域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖配
列からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス3D6
L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が、3D6免疫
グロブリンL鎖可変領域の三次元モデルの解析により同定されるところのL鎖可変領域の
コンホメーション若しくは機能に影響を及ぼすことが可能な残基である、ヒト化免疫グロ
ブリンL鎖。
【請求項7】
(i)配列番号4として示される3D6免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの可変領
域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖か
らの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス3D6 H鎖
可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が、3D6免疫グロ
ブリンH鎖可変領域の三次元モデルの解析により同定されるところのH鎖可変領域のコン
ホメーション若しくは機能に影響を及ぼすことが可能な残基である、ヒト化免疫グロブリ
ンH鎖。
【請求項8】
枠組み残基が、抗原と相互作用することが可能な残基、抗原結合部位に近接する残基、
CDRと相互作用することが可能な残基、CDRに隣接する残基、CDR残基の6Å以内
の残基、カノニカル残基、バーニア領域残基、鎖間充填残基、希少残基、および構造モデ
ルの表面上のグリコシル化部位残基よりなる群から選択される、請求項6に記載のL鎖。
【請求項9】
枠組み残基が、抗原と相互作用することが可能な残基、抗原結合部位に近接する残基、
CDRと相互作用することが可能な残基、CDRに隣接する残基、CDR残基の6Å以内
の残基、カノニカル残基、バーニア領域残基、鎖間充填残基、希少残基、および構造モデ
ルの表面上のグリコシル化部位残基よりなる群から選択される、請求項7に記載のH鎖。
【請求項10】
枠組み残基が、1CR9の解明された構造に基づいて3D6 L鎖をモデル化すること
により同定される、請求項6若しくは8に記載のL鎖。
【請求項11】
枠組み残基が、1NLDの解明された構造に基づいて3D6 L鎖をモデル化すること
により同定される、請求項6若しくは8に記載のL鎖。
【請求項12】
枠組み残基が、1OPGの解明された構造に基づいて3D6 H鎖をモデル化すること
により同定される、請求項7若しくは9に記載のH鎖。
【請求項13】
(i)配列番号2として示される3D6免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの可変領
域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL鎖か
らの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、L1、L2、L36およびL46(Kaba
tの番号付け規約)よりなる群から選択される最低1個の枠組み残基がマウス3D6 L
鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換されている、ヒト化免疫グロブリンL
鎖。
【請求項14】
(i)配列番号4として示される3D6 H鎖可変領域配列からの可変領域の相補性決
定領域、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH鎖からの可変枠組み領域を含
んでなるが、但し、H49、H93およびH94(Kabatの番号付け規約)よりなる
群から選択される最低1個の枠組み残基がマウス3D6 H鎖可変領域配列からの対応す
るアミノ酸残基で置換されている、ヒト化免疫グロブリンH鎖。
【請求項15】
ヒトアクセプターL鎖がサブタイプκII(Kabatの規約)のものである、請求項
1、3、4、6、8、10、11および13のいずれか1つに記載のL鎖。
【請求項16】
ヒトアクセプターH鎖がサブタイプIII(Kabatの規約)のものである、請求項
2、5、7、9、12および14のいずれか1つに記載のH鎖。
【請求項17】
ヒトアクセプターL鎖が、Kabat ID 019230、Kabat ID 00
5131、Kabat ID 005058、Kabat ID 005057、Kab
at ID 005059、Kabat ID U21040およびKabat ID
U41645よりなる群から選択される、請求項15に記載のL鎖。
【請求項18】
ヒトアクセプターL鎖がKabat ID 019230である、請求項15に記載の
L鎖。
【請求項19】
ヒトアクセプターH鎖が、Kabat ID 045919、Kabat ID 00
0459、Kabat ID 000553、Kabat ID 000386およびK
abat ID M23691よりなる群から選択される、請求項16に記載のH鎖。
【請求項20】
ヒトアクセプターH鎖がKabat ID 045919である、請求項16に記載の
H鎖。
【請求項21】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置でヒト可変L鎖配列に共通であるアミノ酸
残基で置換されている、請求項1、3、4、6、8、10、11、13、15、17およ
び18のいずれか1つに記載のL鎖。
【請求項22】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖系列可変L鎖配列からの対応するアミノ酸残基
で置換されている、請求項1、3、4、6、8、10、11、13、15、17および1
8に記載のL鎖。
【請求項23】
生殖系列可変L鎖配列がA1、A17、A18、A2およびA19よりなる群から選択
される、請求項22に記載のL鎖。
【請求項24】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置でヒト可変H鎖配列に共通であるアミノ酸
残基で置換されている、請求項2、5、7、9、12、14、16、19および20のい
ずれか1つに記載のH鎖。
【請求項25】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖系列可変H鎖配列からの対応するアミノ酸残基
で置換されている、請求項2、5、7、9、12、14、16、19および20のいずれ
か1つに記載のH鎖。
【請求項26】
生殖系列可変H鎖配列がVH3−48、VH3−23、VH3−7、VH3−21およ
びVH3−11よりなる群から選択される、請求項25に記載のH鎖。
【請求項27】
生殖系列可変H鎖配列がVH3−23である、請求項25に記載のH鎖。
【請求項28】
希少枠組み残基が、L鎖可変領域サブグループのヒトL鎖可変領域配列の10%未満の
その位置での存在に基づいて選択され、また、共通残基はL鎖可変領域サブグループの配
列の50%以上のその位置での存在に基づいて選択される、請求項21〜23のいずれか
1つに記載のL鎖。
【請求項29】
希少枠組み残基が、H鎖可変領域サブグループのヒトH鎖可変領域配列の10%未満の
その位置での存在に基づいて選択され、また、共通残基はH鎖可変領域サブグループの配
列の50%以上のその位置での存在に基づいて選択される、請求項24〜26のいずれか
1つに記載のH鎖。
【請求項30】
モノクローナル抗体3D6 L鎖からの相補性決定領域(CDR)ならびに可変領域枠
組み残基L1、L2、L36およびL46(Kabatの番号付け規約)を含んでなり、
残部がヒト免疫グロブリンからであるL鎖。
【請求項31】
モノクローナル抗体3D6 H鎖からの相補性決定領域(CDR)ならびに可変枠組み
残基H49、H93およびH94(Kabatの番号付け規約)を含んでなり、残部がヒ
ト免疫グロブリンからであるH鎖。
【請求項32】
請求項1、3、4、6、8、10、11、13、15、17および18のいずれか1つ
に記載のL鎖、ならびに請求項2、5、7、9、12、14、16、19および20のい
ずれか1つに記載のH鎖を含んでなるヒト化免疫グロブリン、若しくは前記免疫グロブリ
ンの抗原結合フラグメント。
【請求項33】
最低10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、
請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項34】
最低10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、
請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項35】
最低10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、
請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項36】
H鎖アイソタイプがγ1である、請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合
フラグメント。
【請求項37】
可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)および凝集したAβの双方に結合する、請求項3
2に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項38】
可溶性βアミロイドペプチド(Aβ)が脱凝集したAβである、請求項37に記載の免
疫グロブリン。
【請求項39】
βアミロイドペプチド(Aβ)の食作用を媒介する、請求項32に記載の免疫グロブリ
ン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項40】
被験体の血液脳関門を横断する、請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合
フラグメント。
【請求項41】
被験体のβアミロイドペプチド(Aβ)負荷および神経炎性ジストロフィーの双方を低
下させる、請求項32に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項42】
(a)ヒト化L鎖が、配列番号2と呼称されるマウス3D6免疫グロブリンL鎖可変ド
メインの対応する相補性決定領域からのアミノ酸配列を有する3種の相補性決定領域(C
DR1、CDR2およびCDR3)、ならびにヒトL鎖可変領域枠組み配列からの可変領
域枠組みを含んでなるが、但し、L1、L2、L36およびL46(Kabatの番号付
け規約)よりなる第一の群から選択される最低1位置が、マウス3D6免疫グロブリンL
鎖可変領域枠組みの同等な位置に存在する同一のアミノ酸残基により占有され;ならびに
(b)ヒト化H鎖が、配列番号4と呼称されるマウス3D6免疫グロブリンH鎖可変ドメ
インの対応する相補性決定領域からのアミノ酸配列を有する3種の相補性決定領域(CD
R1、CDR2およびCDR3)、ならびにヒトH鎖可変領域枠組み配列からの可変領域
枠組みを含んでなるが、但し、H49、H93およびH94(Kabatの番号付け規約
)よりなる第二の群から選択される最低1位置が、マウス3D6免疫グロブリンH鎖可変
領域枠組みの同等な位置に存在する同一のアミノ酸残基により占有され、
該ヒト化免疫グロブリンが最低10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ
)に特異的に結合し、該3D6免疫グロブリンは配列番号2と呼称される可変ドメインを
もつL鎖および配列番号4と呼称される可変ドメインをもつH鎖を有する、
ヒト化H鎖およびヒト化L鎖を含んでなるヒト化免疫グロブリン。
【請求項43】
ヒトL鎖可変領域枠組みがκ L鎖可変領域からである、請求項42に記載のヒト化免
疫グロブリン。
【請求項44】
ヒトH鎖可変領域枠組みがIgG1 H鎖可変領域からである、請求項42に記載のヒ
ト化免疫グロブリン。
【請求項45】
ヒト化L鎖可変領域枠組みが、Kabat ID 019230、Kabat ID
005131、Kabat ID 005058、Kabat ID 005057、K
abat ID 005059、Kabat ID U21040およびKabat I
D U41645よりなる群から選択されるL鎖からである、請求項42に記載のヒト化
免疫グロブリン。
【請求項46】
ヒト化H鎖可変領域枠組みが、Kabat ID 045919、Kabat ID
000459、Kabat ID 000553、Kabat ID 000386およ
びKabat ID M23691よりなる群から選択されるH鎖からである、請求項4
2に記載のヒト化免疫グロブリン。
【請求項47】
ヒト化L鎖可変領域枠組みが、第一の群からの位置を除きKabat ID 0192
30のL鎖可変領域枠組み配列に同一であり、かつ、H鎖可変領域枠組みは、第二の群か
らの位置を除きKabat ID 045919のH鎖可変領域枠組み配列に同一である
、請求項42に記載のヒト化免疫グロブリン。
【請求項48】
ヒト化L鎖がマウス3D6 H鎖の対応する相補性決定領域に同一である相補性決定領
域を含んでなり、かつ、ヒト化H鎖がマウス3D6 H鎖の対応する相補鎖決定領域に同
一である相補性決定領域を含んでなる、請求項42に記載のヒト化免疫グロブリン。
【請求項49】
配列番号2として示される3D6の可変L鎖配列の相補性決定領域(CDR1、CDR
2およびCDR3)を含んでなるヒト化抗体。
【請求項50】
配列番号4として示される3D6の可変H鎖配列の相補性決定領域(CDR1、CDR
2およびCDR3)を含んでなるヒト化抗体。
【請求項51】
マウス3D6抗体からの相補性決定領域(CDR)に対応するCDRを含んでなる可変
領域を含んでなる、βアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合するヒト化抗体若しく
はその抗原結合フラグメント。
【請求項52】
(a)ネズミの3D6の相補性決定領域(CDR)のアミノ酸残基およびヒトVLサブ
グループIIの可変ドメイン枠組み領域(FR)のアミノ酸残基を含んでなるL鎖可変ド
メイン;ならびに
(b)ネズミの3D6の相補性決定領域(CDR)のアミノ酸残基およびヒトVHサブグ
ループIIIの可変ドメイン枠組み領域(FR)のアミノ酸残基を含んでなるH鎖可変ド
メイン
を含んでなる、最低10−1の結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)を結合す
るヒト化抗体。
【請求項53】
配列番号2若しくは配列番号4として示される3D6免疫グロブリン可変領域配列から
の可変領域の相補性決定領域(CDR)、およびヒトアクセプター免疫グロブリンからの
可変枠組み領域を含んでなるキメラ免疫グロブリン。
【請求項54】
配列番号8に示されるところの可変H鎖領域および配列番号5に示されるところの可変
L鎖領域を含んでなる免疫グロブリン若しくはその抗原結合フラグメント。
【請求項55】
配列番号12に示されるところの可変H鎖領域および配列番号11に示されるところの
L鎖領域を含んでなる免疫グロブリン若しくはその抗原結合フラグメント。
【請求項56】
配列番号8に示されるところの可変H鎖領域、配列番号5に示されるところの可変L鎖
領域およびIgG1からの定常領域を含んでなる免疫グロブリン。
【請求項57】
配列番号12に示されるところの可変H鎖領域、配列番号11に示されるところのL鎖
領域およびIgG1からの定常領域を含んでなる免疫グロブリン。
【請求項58】
請求項32〜52のいずれか1つに記載のヒト化免疫グロブリンの有効投薬量を患者に
投与することを含んでなる、患者におけるアミロイド原性疾患の予防若しくは治療方法。
【請求項59】
請求項32〜52のいずれか1つに記載のヒト化免疫グロブリンの有効投薬量を患者に
投与することを含んでなる、患者におけるアルツハイマー病の予防若しくは治療方法。
【請求項60】
ヒト化免疫グロブリンの有効投薬量が1mg/kg体重である、請求項59に記載の方
法。
【請求項61】
ヒト化免疫グロブリンの有効投薬量が10mg/kg体重である、請求項59に記載の
方法。
【請求項62】
請求項32〜52のいずれか1つに記載の免疫グロブリンおよび製薬学的担体を含んで
なる製薬学的組成物。
【請求項63】
配列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61および配列番号2
のアミノ酸94−102よりなる群から選択される配列番号2のフラグメントを含んでな
る単離されたポリペプチド。
【請求項64】
配列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61および配列番号2
のアミノ酸94−102を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項65】
配列番号4のアミノ酸31−35、配列番号4のアミノ酸50−66および配列番号4
のアミノ酸99−107よりなる群から選択される配列番号4のフラグメントを含んでな
る単離されたポリペプチド。
【請求項66】
配列番号4のアミノ酸31−35、配列番号4のアミノ酸50−66および配列番号4
のアミノ酸99−107を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項67】
配列番号2のアミノ酸配列を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項68】
配列番号4のアミノ酸配列を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項69】
最低1個の保存的アミノ酸置換を含んでなり、最低10−1の結合親和性でのβア
ミロイドペプチド(Aβ)への特異的結合に導く能力を保持する、配列番号2のアミノ酸
配列を含んでなるポリペプチドのバリアント。
【請求項70】
最低1個の保存的アミノ酸置換を含んでなり、最低10−1の結合親和性でβアミ
ロイドペプチド(Aβ)を特異的に結合する能力を保持する、配列番号4のアミノ酸配列
を含んでなるポリペプチドのバリアント。
【請求項71】
配列番号2のアミノ酸配列の残基1−112を含んでなるか、若しくは配列番号4のア
ミノ酸配列の残基1−119を含んでなる、単離されたポリペプチド。
【請求項72】
請求項1、3、4、6、8、10、、11、13、15および18のいずれか1つに記
載のL鎖をコードする単離された核酸分子。
【請求項73】
請求項2、5、7、9、12、14、16、19および20のいずれか1つに記載のH
鎖をコードする単離された核酸分子。
【請求項74】
請求項64−71のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードする単離された核酸分
子。
【請求項75】
請求項32−57のいずれか1つに記載の免疫グロブリンをコードする単離された核酸
分子。
【請求項76】
配列番号1若しくは3のヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子。
【請求項77】
請求項72−76のいずれかに記載の核酸分子を含んでなるベクター。
【請求項78】
請求項72−76のいずれかに記載の核酸分子を含んでなる宿主細胞。
【請求項79】
請求項45に記載の宿主細胞を抗体若しくはそのフラグメントが産生されるような条件
下で培養すること、および前記抗体を宿主細胞若しくは培養物から単離することを含んで
なる、抗体若しくはそのフラグメントの製造方法。
【請求項80】
抗体若しくはそのフラグメントをコードする核酸分子を発現する宿主細胞を前記抗体若
しくはフラグメントが産生されるような条件下で培養すること、および前記抗体若しくは
フラグメントを宿主細胞若しくは培養物から単離することを含んでなり、前記抗体若しく
はフラグメントが配列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61お
よび配列番号2のアミノ酸94−102を含んでなる、抗体若しくはそのフラグメントの
製造方法。
【請求項81】
抗体若しくはそのフラグメントをコードする核酸分子を発現する宿主細胞を前記抗体若
しくはフラグメントが産生されるような条件下で培養すること、および前記抗体を宿主細
胞若しくは培養物から単離することを含んでなり、前記抗体若しくはフラグメントが配列
番号4のアミノ酸31−35、配列番号4のアミノ酸50−66および配列番号4のアミ
ノ酸99−112を含んでなる、抗体若しくはそのフラグメントの製造方法。
【請求項82】
解明された免疫グロブリン構造に基づき3D6可変領域の三次元構造をモデル化するこ
と、および3D6免疫グロブリン可変領域のコンホメーション若しくは機能に影響を及ぼ
すことが可能な残基について前記モデルを解析してその結果置換の影響を受けやすい残基
を同定することを含んでなる、ヒト化3D6免疫グロブリン可変枠組み領域中の置換の影
響を受けやすい残基の同定方法。
【請求項83】
3D6免疫グロブリン、3D6免疫グロブリン鎖若しくはそれらのドメインの三次元像
の作製における配列番号2若しくは配列番号4として示される可変領域配列またはそのい
ずれかの部分の使用。
【請求項84】
(i)配列番号14として示される10D5免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの可
変領域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL
鎖配列からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス10
D5 L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が:
(a)抗原を直接非共有結合する残基;
(b)CDRに隣接する残基;
(c)CDRと相互作用する残基;および
(d)VL−VH界面に参画する残基
よりなる群から選択される、ヒト化免疫グロブリンL鎖。
【請求項85】
(i)配列番号16として示される10D5免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの可
変領域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH
鎖からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス10D5
H鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基が:
(a)抗原を直接非共有結合する残基;
(b)CDRに隣接する残基;
(c)CDRと相互作用する残基;および
(d)VL−VH界面に参画する残基
よりなる群から選択される、ヒト化免疫グロブリンH鎖。
【請求項86】
CDRと相互作用する残基が、10D5 L鎖と最低70%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項84に記載のL鎖。
【請求項87】
CDRと相互作用する残基が、10D5 L鎖と最低80%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項84に記載のL鎖。
【請求項88】
CDRと相互作用する残基が、10D5 L鎖と最低90%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項84に記載のL鎖。
【請求項89】
CDRと相互作用する残基が、10D5 H鎖と最低70%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項85に記載のH鎖。
【請求項90】
CDRと相互作用する残基が、10D5 H鎖と最低80%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項85に記載のH鎖。
【請求項91】
CDRと相互作用する残基が、10D5 H鎖と最低90%の配列の同一性を共有する
ネズミの免疫グロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化するこ
とにより同定される、請求項85に記載のH鎖。
【請求項92】
(i)配列番号14として示される10D5免疫グロブリンL鎖可変領域配列からの可
変領域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンL
鎖配列からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス10
D5 L鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基は10D
5免疫グロブリンL鎖可変領域の三次元モデルの解析により同定されるところのL鎖可変
領域のコンホメーション若しくは機能に影響を及ぼすことが可能な残基である、ヒト化免
疫グロブリンL鎖。
【請求項93】
(i)配列番号16として示される10D5免疫グロブリンH鎖可変領域配列からの可
変領域の相補性決定領域(CDR)、および(ii)ヒトアクセプター免疫グロブリンH
鎖からの可変枠組み領域を含んでなるが、但し、最低1個の枠組み残基がマウス10D5
H鎖可変領域配列からの対応するアミノ酸残基で置換され、該枠組み残基は10D5免
疫グロブリンH鎖可変領域の三次元モデルの解析により同定されるところのH鎖可変領域
のコンホメーション若しくは機能に影響を及ぼすことが可能な残基である、ヒト化免疫グ
ロブリンH鎖。
【請求項94】
枠組み残基が、抗原と相互作用することが可能な残基、抗原結合部位に近接する残基、
CDRと相互作用することが可能な残基、CDRに隣接する残基、CDR残基の6Å以内
の残基、カノニカル残基、バーニア領域残基、鎖間充填残基、希少残基、および構造モデ
ルの表面上のグリコシル化部位残基よりなる群から選択される、請求項92に記載のL鎖

【請求項95】
枠組み残基が、抗原と相互作用することが可能な残基、抗原結合部位に近接する残基、
CDRと相互作用することが可能な残基、CDRに隣接する残基、CDR残基の6Å以内
の残基、カノニカル残基、バーニア領域残基、鎖間充填残基、異常な残基、および構造モ
デルの表面上のグリコシル化部位残基よりなる群から選択される、請求項93に記載のH
鎖。
【請求項96】
枠組み残基が、10D5 L鎖と最低70%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項92若しくは94に記載のL鎖。
【請求項97】
枠組み残基が、10D5 L鎖と最低80%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項92若しくは94に記載のL鎖。
【請求項98】
枠組み残基が、10D5 L鎖と最低90%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンL鎖の解明された構造に基づき10D5 L鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項92若しくは94に記載のL鎖。
【請求項99】
枠組み残基が、10D5 H鎖と最低70%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項93若しくは95に記載のH鎖。
【請求項100】
枠組み残基が、10D5 H鎖と最低80%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項93若しくは95に記載のH鎖。
【請求項101】
枠組み残基が、10D5 H鎖と最低90%の配列の同一性を共有するネズミの免疫グ
ロブリンH鎖の解明された構造に基づき10D5 H鎖をモデル化することにより同定さ
れる、請求項93若しくは95に記載のH鎖。
【請求項102】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置でヒト可変L鎖配列に共通であるアミノ酸
残基で置換されている、請求項84、86−88、92、94および96−98のいずれ
か1つに記載のL鎖。
【請求項103】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖系列可変L鎖配列からの対応するアミノ酸残基
で置換されている、請求項84、86−88、92、94および96−98のいずれか1
つに記載のL鎖。
【請求項104】
生殖系列可変L鎖配列が、配列の同一な可変L鎖配列と最低70%の同一性を共有する
免疫グロブリンのものである、請求項103に記載のL鎖。
【請求項105】
生殖系列可変L鎖配列が、配列の同一な可変L鎖配列と最低80%の同一性を共有する
免疫グロブリンのものである、請求項103に記載のL鎖。
【請求項106】
生殖系列可変L鎖配列が、配列の同一な可変L鎖配列と最低90%の同一性を共有する
免疫グロブリンのものである、請求項103に記載のL鎖。
【請求項107】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、その位置でヒト可変H鎖配列に共通であるアミノ酸
残基で置換されている、請求項85、89−91、93および99−101のいずれか1
つに記載のH鎖。
【請求項108】
最低1個の希少ヒト枠組み残基が、生殖系列可変H鎖配列からの対応するアミノ酸残基
で置換されている、請求項85、89−91、93および99−101のいずれか1つに
記載のH鎖。
【請求項109】
生殖系列可変H鎖配列が、配列番号16の可変H鎖配列のものであるか、若しくはそれ
との最低70%の同一性の共有している、請求項108に記載のH鎖。
【請求項110】
生殖系列可変H鎖配列が、配列番号16の可変H鎖配列のものであるか、若しくはそれ
と最低80%の同一性の共有している、請求項108に記載のH鎖。
【請求項111】
生殖系列可変H鎖配列が、配列番号16の可変H鎖配列のものであるか、若しくはそれ
と最低90%の同一性の共有している、請求項108に記載のH鎖。
【請求項112】
希少枠組み残基が、L鎖可変領域サブグループのヒトL鎖可変領域配列の10%未満の
その位置での存在に基づいて選択され、また、共通残基はL鎖可変領域サブグループの配
列の50%以上のその位置での存在に基づいて選択される、請求項102−106のいず
れか1つに記載のL鎖。
【請求項113】
希少枠組み残基が、H鎖可変領域サブグループのヒトH鎖可変領域配列の10%未満の
その位置での存在に基づいて選択され、また、共通残基はH鎖可変領域サブグループの配
列の50%以上のその位置での存在に基づいて選択される、請求項107−111のいず
れか1つに記載のH鎖。
【請求項114】
請求項84、86−88、92、94および96−98のいずれか1つに記載のL鎖、
ならびに請求項85、89−91および93ならびに99−101のいずれか1つに記載
のH鎖を含んでなるヒト化免疫グロブリン、若しくは前記免疫グロブリンの抗原結合フラ
グメント。
【請求項115】
最低10−7Mの結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、請
求項114に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項116】
最低10−8Mの結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、請
求項114に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項117】
最低10−9Mの結合親和性でβアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合する、請
求項114に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項118】
H鎖のアイソタイプがγ1である、請求項114に記載の免疫グロブリン若しくは抗原
結合フラグメント。
【請求項119】
凝集したβアミロイドペプチド(Aβ)に結合する、請求項114に記載の免疫グロブ
リン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項120】
βアミロイドペプチド(Aβ)の食作用を媒介する、請求項114に記載の免疫グロブ
リン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項121】
被験体の血液脳関門を横断する、請求項114に記載の免疫グロブリン若しくは抗原結
合フラグメント。
【請求項122】
被験体のβアミロイドペプチド(Aβ)斑負荷を低下させる、請求項114に記載の免
疫グロブリン若しくは抗原結合フラグメント。
【請求項123】
(a)ヒト化L鎖が、配列番号14と呼称されるマウス10D5免疫グロブリンL鎖可
変ドメインの対応する相補性決定領域からのアミノ酸配列を有する3個の相補性決定領域
(CDR1、CDR2およびCDR3)、ならびにヒトL鎖可変領域枠組み配列からの可
変領域枠組みを含んでなるが、但し、カノニカル残基、バーニア残基、充填残基および希
少残基よりなる群から選択される最低1個の枠組み残基が、マウス10D5免疫グロブリ
ンL鎖可変領域枠組みの同等な位置に存在する同一のアミノ酸残基により占有され;かつ
(b)ヒト化H鎖が、配列番号16と呼称されるマウス10D5免疫グロブリンH鎖可変
ドメインの対応する相補性決定領域からのアミノ酸配列を有する3個の相補性決定領域(
CDR1、CDR2およびCDR3)、ならびにヒトH鎖可変領域枠組み配列からの可変
領域枠組みを含んでなるが、但し、カノニカル残基、バーニア残基、充填残基および希少
残基よりなる第二の群から選択される最低1個の枠組み残基が、マウス10D5免疫グロ
ブリンH鎖可変領域枠組みの同等な位置に存在する同一のアミノ酸残基により占有され;
最低10−7Mの結合親和性でβアミロイドペプチド(「Aβ」)に特異的に結合し、1
0D5免疫グロブリンは配列番号14と呼称される可変ドメインをもつL鎖および配列番
号16と呼称される可変ドメインをもつH鎖を有する、
ヒト化H鎖およびヒト化L鎖を含んでなるヒト化免疫グロブリン。
【請求項124】
ヒトL鎖可変領域枠組みがκ L鎖可変領域からである、請求項123に記載のヒト化
免疫グロブリン。
【請求項125】
ヒトH鎖可変領域枠組みがIgG1 H鎖可変領域からである、請求項123に記載の
ヒト化免疫グロブリン。
【請求項126】
L鎖可変領域枠組みが、10D5免疫グロブリンのL鎖配列との最低70%の配列の同
一性を有するヒト免疫グロブリンL鎖からである、請求項123に記載のヒト化免疫グロ
ブリン。
【請求項127】
H鎖可変領域枠組みが、10D5免疫グロブリンのH鎖配列との最低70%の配列の同
一性を有するヒト免疫グロブリンH鎖からである、請求項123に記載のヒト化免疫グロ
ブリン。
【請求項128】
ヒト化L鎖が、マウス10D5 H鎖の対応する相補性決定領域に同一である相補性決
定領域を含んでなり、かつ、ヒト化H鎖は、マウス10D5 H鎖の対応する相補性決定
領域に同一である相補性決定領域を含んでなる、請求項123に記載のヒト化免疫グロブ
リン。
【請求項129】
配列番号14として示される10D5の可変L鎖配列の相補性決定領域(CDR1、C
DR2およびCDR3)を含んでなるヒト化抗体。
【請求項130】
配列番号16として示される10D5の可変H鎖配列の相補性決定領域(CDR1、
CDR2およびCDR3)を含んでなるヒト化抗体。
【請求項131】
マウス10D5抗体からの相補性決定領域(CDR)に対応するCDRを含んでなる可
変領域を含んでなる、βアミロイドペプチド(Aβ)に特異的に結合するヒト化抗体若し
くはその抗原結合フラグメント。
【請求項132】
実質的に配列番号14若しくは配列番号16に示されるところの可変領域配列、および
ヒト免疫グロブリンからの定常領域配列を含んでなるキメラ免疫グロブリン。
【請求項133】
請求項114−131のいずれか1つに記載のヒト化免疫グロブリンの有効投薬量を患
者に投与することを含んでなる、患者におけるアミロイド原性疾患の予防若しくは治療方
法。
【請求項134】
請求項114−131のいずれか1つに記載のヒト化免疫グロブリンの有効投薬量を患
者に投与することを含んでなる、患者におけるアルツハイマー病の予防若しくは治療方法

【請求項135】
ヒト化免疫グロブリンの有効投薬量が1mg/kg体重である、請求項134に記載の
方法。
【請求項136】
ヒト化免疫グロブリンの有効投薬量が10mg/kg体重である、請求項134に記載
の方法。
【請求項137】
請求項114−131のいずれか1つに記載の免疫グロブリンおよび製薬学的担体を含
んでなる製薬学的組成物。
【請求項138】
配列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61および配列番号2
のアミノ酸94−102よりなる群から選択される配列番号2のフラグメントを含んでな
る単離されたポリペプチド。
【請求項139】
配列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61および配列番号2
のアミノ酸94−102を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項140】
配列番号4のアミノ酸31−37、配列番号4のアミノ酸52−67および配列番号4
のアミノ酸100−112よりなる群から選択される配列番号4のフラグメントを含んで
なる単離されたポリペプチド。
【請求項141】
配列番号4のアミノ酸31−37、配列番号4のアミノ酸52−67および配列番号4
のアミノ酸100−112を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項142】
配列番号14のアミノ酸配列を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項143】
配列番号16のアミノ酸配列を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項144】
最低1個の保存的アミノ酸置換を含んでなり、最低10−7Mの結合親和性でβアミロ
イドペプチド(Aβ)を特異的に結合する能力を保持する、配列番号14のアミノ酸配列
を含んでなるポリペプチドのバリアント。
【請求項145】
最低1個の保存的アミノ酸置換を含んでなり、最低10−7Mの結合親和性でのβアミ
ロイドペプチド(Aβ)への特異的結合に導く能力を保持する、配列番号16のアミノ酸
配列を含んでなるポリペプチドのバリアント。
【請求項146】
配列番号14のアミノ酸配列の残基1−112を含んでなるか、若しくは配列番号16
のアミノ酸配列の残基1−123を含んでなる単離されたポリペプチド。
【請求項147】
請求項84、86−88、92、94および96−98のいずれか1つに記載のL鎖を
コードする単離された核酸分子。
【請求項148】
請求項85、89−91、93および99−101のいずれか1つに記載のH鎖をコー
ドする単離された核酸分子。
【請求項149】
請求項139−146のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードする単離された核
酸分子。
【請求項150】
請求項114−132のいずれか1つに記載の免疫グロブリンをコードする単離された
核酸分子。
【請求項151】
配列番号13若しくは15のヌクレオチド配列を含んでなる単離された核酸分子。
【請求項152】
請求項147−151のいずれかに記載の核酸分子を含んでなるベクター。
【請求項153】
請求項147−151のいずれかに記載の核酸分子を含んでなる宿主細胞。
【請求項154】
請求項153に記載の宿主細胞を抗体若しくはそのフラグメントが産生されるような条
件下で培養すること、および前記抗体を該宿主細胞若しくは培養物から単離することを含
んでなる、抗体若しくはそのフラグメントの製造方法。
【請求項155】
抗体若しくはそのフラグメントをコードする核酸分子を発現する宿主細胞を前記抗体若
しくはフラグメントが産生されるような条件下で培養すること、および前記抗体を該宿主
細胞若しくは培養物から単離することを含んでなり、前記抗体若しくはフラグメントが配
列番号2のアミノ酸24−39、配列番号2のアミノ酸55−61および配列番号2のア
ミノ酸94−102を含んでなる、抗体若しくはそのフラグメントの製造方法。
【請求項156】
抗体若しくはそのフラグメントをコードする核酸分子を発現する宿主細胞を前記抗体若
しくはフラグメントが産生されるような条件下で培養すること、および前記抗体を該宿主
細胞若しくは培養物から単離することを含んでなり、前記抗体若しくはフラグメントが配
列番号4のアミノ酸31−37、配列番号4のアミノ酸52−67および配列番号4のア
ミノ酸100−112を含んでなる、抗体若しくはそのフラグメントの製造方法。
【請求項157】
解明された免疫グロブリンの構造に基づいて10Dの5可変領域の三次元構造をモデル
化すること、および10D5免疫グロブリン可変領域のコンホメーション若しくは機能に
影響を及ぼすことが可能な残基について前記モデルを解析して、その結果置換の影響を受
けやすい残基を同定することを含んでなる、ヒト化10D5免疫グロブリン可変枠組み領
域中の置換の影響を受けやすい残基の同定方法。
【請求項158】
10D5免疫グロブリン、10D5免疫グロブリン鎖若しくはそれらのドメインの三次
元像の作製における配列番号14若しくは配列番号16として示される可変領域配列また
はそれらのいずれかの部分の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−34697(P2012−34697A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203563(P2011−203563)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【分割の表示】特願2006−507099(P2006−507099)の分割
【原出願日】平成16年3月12日(2004.3.12)
【出願人】(510020022)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】