説明

ある種の置換アミド、その製造方法および使用方法

式(1)の化合物ならびにその製薬上許容可能な塩、溶媒和物、キレート化合物、非共有結合複合体、プロドラッグおよび混合物から選択される少なくとも1つの化学物質が、本明細書中に記載される。本発明の少なくとも1つの化学物質を、担体、アジュバントおよび賦形剤から選択される少なくとも1つの製薬上許容可能なビヒクルと一緒に含む製剤組成物が記載される。Btk活性および/またはB細胞活性の抑制に応答するある種の疾患に罹患している患者の治療方法が記載される。試料中のBtkの存在を確定するための方法が記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1:
【化1】

(式中、Rは、任意置換アリールおよび任意置換へテロアリールから選択され;
4は、水素、任意置換低級アルキル、任意置換低級アルコキシ、ハロおよびヒドロキシから選択され;
21およびR22は、独立して、水素および任意置換低級アルキルから選択され;
16は、水素、シアノ、任意置換シクロアルキルおよび任意置換低級アルキルから選択され;
Lは、任意置換C0〜C4アルキレン、-O-任意置換C0〜C4アルキレン、-(C0〜C4アルキレン)(SO)-、-(C0〜C4アルキレン)(SO2)-、および-(C0〜C4アルキレン)(C=O)-から選択され;そして
Gは、水素、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、任意置換アルキル、任意置換アミノ、任意置換カルバムイミドイル、任意置換へテロシクロアルキル、任意置換シクロアルキル、任意置換アリールおよび任意置換へテロアリールから選択される)
の複数の化合物、ならびにその製薬上許容可能な塩、溶媒和物、キレート化合物、非共有結合複合体、プロドラッグおよび混合物から選択される一化合物。
【請求項2】
Rが4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イル、ならびに一、二および三置換4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イルから選択される置換4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イルから選択される請求項1記載の化合物であって、前記置換基が独立してヒドロキシ、低級アルキル、スルホニル、ハロ、低級アルコキシおよびへテロアリールから選択される化合物。
【請求項3】
Rが4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イル、ならびに一、二および三置換4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イルから選択される置換4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イルから選択される請求項2記載の化合物であって、前記置換基が独立して低級アルキルから選択される化合物。
【請求項4】
Rが4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン-2-イルから選択される請求項3記載の化合物。
【請求項5】
Rが5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-シクロヘプタ[b]チオフェン-2-イル、ならびに一、二および三置換5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-シクロヘプタ[b]チオフェン-2-イルから選択される置換5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-シクロヘプタ[b]チオフェン-2-イルから選択される請求項1記載の化合物であって、前記置換基が独立して低級アルキルから選択される化合物。
【請求項6】
Rが5,6,7,8-テトラヒドロ-4H-シクロヘプタ[b]チオフェン-2-イルから選択される請求項5記載の化合物。
【請求項7】
Rがピラジン-2-イルならびに一、二および三置換ピラジン-2-イルから選択される置換ピラジン-2-イルである請求項1記載の化合物であって、前記置換基が独立して低級アルキルから選択される化合物。
【請求項8】
Rが5-tert‐ブチル-ピラジン-2-イルである請求項7記載の化合物。
【請求項9】
Rが一、二および三置換フェニルから選択される置換フェニルである請求項1記載の化合物であって、前記置換基が独立してヒドロキシ、低級アルキル、スルファニル、スルホニル、任意置換アミノ、低級アルコキシ、1つまたは複数のハロで置換される低級アルキル、1つまたは複数のハロで置換される低級アルコキシ、ヒドロキシで置換される低級アルキル、低級アルコキシで置換される低級アルキル、およびへテロアリールから選択される化合物。
【請求項10】
Rが一、二および三置換フェニルから選択される置換フェニルである請求項1記載の化合物であって、前記置換基が独立してヘテロシクロアルキルならびにシクロアルキルで置換される低級アルキルから選択される化合物。
【請求項11】
Rが一、二および三置換フェニルから選択される置換フェニルである請求項9記載の化合物であって、前記置換基が独立してヒドロキシ、低級アルキル、スルホニル、ハロ、低級アルコキシおよびヘテロアリールから選択される化合物。
【請求項12】
Rが4-低級アルキル-フェニル-である請求項11記載の化合物。
【請求項13】
Rが4-tert‐ブチル-フェニルである請求項12記載の化合物。
【請求項14】
式1の化合物が式2:
【化2】

(式中、R5が、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、スルホニル、任意置換アミノ、低級アルコキシ、1つまたは複数のハロで置換される低級アルキル、1つまたは複数のハロで置換される低級アルコキシ、ヒドロキシで置換される低級アルキル、任意置換へテロシクロアルキルおよび任意置換へテロアリールから選択され;そして
Xが、NおよびCHから選択される)
の化合物から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項15】
Lが任意置換C0〜C4アルキレン、-O-任意置換C0〜C4アルキレン、-(C0〜C4アルキレン)(SO2)-、および-(C0〜C4アルキレン)(C=O)-から選択される請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
Lが任意置換C0〜C4アルキレンおよび-(C0〜C4アルキレン)(C=O)-から選択される請求項15記載の化合物。
【請求項17】
Lが共有結合である請求項16記載の化合物。
【請求項18】
Lが-(C=O)-である請求項16記載の化合物。
【請求項19】
式2の化合物が式3:
【化3】

(式中、fは0、1および2から選択される)
の化合物から選択される請求項14記載の化合物。
【請求項20】
式3の化合物が式4:
【化4】

の化合物から選択される請求項19記載の化合物。
【請求項21】
式4の化合物が式5:
【化5】

の化合物から選択される請求項20記載の化合物。
【請求項22】
基G-C(O)-(CH2f-が環の3位置に結合される請求項19、20または21記載の化合物。
【請求項23】
基G-C(O)-(CH2f-が環の4位置に結合される請求項19、20または21記載の化合物。
【請求項24】
fが0である請求項19〜23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
Gが以下の:
水素;
ヒドロキシ;
-NR78(ここで、R7およびR8は独立して、水素、任意置換アシルおよび任意置換(C1〜C6)アルキルから選択されるか;あるいはR7およびR8は、それらが結合される窒素と一緒になって、任意置換5〜7員窒素含有ヘテロシクロアルキルを形成し、これは任意にさらにN、OおよびSから選択される1または2つの付加的異種原子を含む);
任意置換5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[1,2-a]ピラジン-7-イル;
低級アルコキシ;ならびに
1H-テトラゾール-5-イル
から選択される請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
Gが以下の:
水素;
アミノ;
ヒドロキシ;
N-メチルエタノールアミノ;
任意置換モルホリン-4-イル;
任意置換ピペラジン-1-イル;
任意置換ピペリジン-1-イル;および
任意置換ホモピペラジン-1-イル
から選択される請求項25記載の化合物。
【請求項27】
Gが以下の:
水素;
アミノ;
モルホリン-4-イル;
4-アシル-ピペラジン-1-イル;
4-低級アルキル-ピペラジン-1-イル;
4-低級アルキル-ピペリジン-1-イル;
4-ヒドロキシ-4-低級アルキル-ピペリジン-1-イル;
3-オキソ-ピペラジン-1-イル;
ホモピペラジン-1-イル;および
4-低級アルキル-ホモピペラジン-1-イル
から選択される請求項26記載の化合物。
【請求項28】
Gが以下の:
4-低級アルキル-ピペラジン-1-イル(ここで前記アルキルはCN、低級アルコキシ、ハロおよびSO2-低級アルキルから選択される1つまたは複数の置換基で置換される);ならびに
4-低級アルコキシ-ピペリジン-1-イル
から選択される請求項26記載の化合物。
【請求項29】
Gが以下の:
水素;
アミノ;
モルホリン-4-イル;
4-メチル-ピペラジン-1-イル;
4-メチル-ピペリジン-1-イル;および
4-ヒドロキシ-4-メチル-ピペリジン-1-イル
から選択される請求項27記載の化合物。
【請求項30】
Gが以下の:
4-CN-ピペリジン-1-イル;
4-シクロプロピル-ピペラジン-1-イル;
4-(4-メチルピペラジン-1-イル)-ピペリジン-1-イル;
4-モルホリノピペリジン-1-イル;
オキサゼパン-4-イル;および
1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル
から選択される請求項25記載の化合物。
【請求項31】
4が水素、任意置換低級アルキル、任意置換低級アルコキシ、シアノ、ハロおよびヒドロキシから選択される請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
4が水素、任意置換低級アルキル、任意置換低級アルコキシ、ハロおよびヒドロキシから選択される請求項31記載の化合物。
【請求項33】
4がメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよびフルオロから選択される請求項32記載の化合物。
【請求項34】
4がメチルである請求項33記載の化合物。
【請求項35】
22が水素および低級アルキルから選択される請求項1〜34のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
22が水素およびメチルから選択される請求項35記載の化合物。
【請求項37】
22が水素である請求項36記載の化合物。
【請求項38】
16が水素、低級アルキル、ならびに任意置換アルコキシ、任意置換アミノおよび任意置換アシルから選択される基で置換される低級アルキルから選択される請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
16が水素および低級アルキルから選択される請求項38記載の化合物。
【請求項40】
16が低級アルキルである請求項39記載の化合物。
【請求項41】
16がメチルおよびエチルから選択される請求項40記載の化合物。
【請求項42】
21が水素および低級アルキルから選択される請求項1〜41のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
21が水素およびメチルから選択される請求項42記載の化合物。
【請求項44】
21が水素である請求項43記載の化合物。
【請求項45】
XがCHである請求項14〜44のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項46】
XがNである請求項14〜44のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項47】
5が水素、任意置換ピペリジニルおよび低級アルキルから選択される請求項14〜46のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
5が水素、任意置換ピペリジニル、イソ-プロピルおよびtert‐ブチルから選択される請求項47記載の化合物。
【請求項49】
5がtert‐ブチルである請求項48記載の化合物。
【請求項50】
Btk活性のin vitro生化学検定において10マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項1〜49のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項51】
Btk活性のin vitro生化学検定において1マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項50記載の化合物。
【請求項52】
Btk活性のin vitro生化学検定において0.1マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項51記載の化合物。
【請求項53】
B細胞活性の抑制に関する検定において10マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
B細胞活性の抑制に関する検定において1マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項53記載の化合物。
【請求項55】
B細胞活性の抑制に関する検定において500ナノモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項54記載の化合物。
【請求項56】
B細胞増殖の抑制に関する検定において化合物により示されるIC50値の少なくとも3倍であるT細胞増殖の抑制に関する検定におけるIC50値を示す請求項1〜55のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項57】
B細胞増殖の抑制に関する検定において化合物が示すIC50値の少なくとも5倍であるT細胞増殖の抑制に関する検定におけるIC50値を示す請求項56記載の化合物。
【請求項58】
B細胞増殖の抑制に関する検定において化合物が示すIC50値の少なくとも10倍であるT細胞増殖の抑制に関する検定におけるIC50値を示す請求項57記載の化合物。
【請求項59】
B-ALL細胞生存検定において10マイクロモルまたはそれ未満のIC50を示す請求項1〜58のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項60】
式1の化合物が実施例1〜4の表題化合物および実施例5の化合物から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項61】
請求項1〜60のいずれか一項に記載の化合物を、担体、アジュバントおよび賦形剤から選択される少なくとも1つの製薬上許容可能なビヒクルと一緒に含む製剤組成物。
【請求項62】
注射用流体、エーロゾル、クリーム、ゲル、錠剤、ピル、カプセル、シロップ、点眼溶液および経皮パッチから選択される形態で処方される請求項61記載の製剤組成物。
【請求項63】
以下の:
請求項61または62の製剤組成物;ならびに
Btk活性の抑制に応答する疾患に罹患している患者を治療するために組成物を用いるための使用説明書
を含む包装製剤組成物。
【請求項64】
Btk活性の抑制に応答する疾患が癌である請求項63記載の包装製剤組成物。
【請求項65】
Btk活性の抑制に応答する疾患がアレルギー性障害、自己免疫疾患、炎症性疾患および急性炎症性反応から選択される請求項63記載の包装製剤組成物。
【請求項66】
Btk活性の抑制に応答する疾患を有する患者の治療方法であって、有効量の請求項1〜60のいずれかに記載の化合物を前記患者に投与することを包含する方法。
【請求項67】
患者がヒトである請求項66記載の方法。
【請求項68】
患者がネコおよびイヌから選択される請求項66記載の方法。
【請求項69】
Btk活性の抑制に応答する疾患が癌である請求項66〜68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
Btk活性の抑制に応答する疾患がB細胞リンパ腫および白血病である請求項69記載の方法。
【請求項71】
有効量の前記化合物が静脈内に、筋肉内におよび非経口的にから選択される方法により投与される請求項66〜68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
有効量の前記化合物が経口的に投与される請求項66〜68のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
癌、自己免疫疾患、炎症性疾患、急性炎症性反応およびアレルギー性障害から選択される疾患を有する患者の治療方法であって、有効量の請求項1〜60のいずれかに記載の化合物を前記患者に投与することを包含する方法。
【請求項74】
患者がヒトである請求項73記載の方法。
【請求項75】
患者がネコおよびイヌから選択される請求項73記載の方法。
【請求項76】
有効量の前記化合物が静脈内に、筋肉内におよび非経口的にから選択される方法により投与される請求項73〜75のいずれか一項に記載の方法。
【請求項77】
有効量の前記化合物が経口的に投与される請求項73〜75のいずれかに記載の方法。
【請求項78】
化学療法に対する癌細胞の感受性を増大するための方法であって、化学療法薬を用いて化学療法を受けている患者に化学療法薬に対する癌細胞の感受性を増大するのに十分な量の請求項1〜60のいずれかに記載の化合物を投与することを包含する方法。
【請求項79】
投薬過誤を低減し、そしてBtk活性の抑制に応答する疾患のために治療中の患者の治療遵守を増大する方法であって、使用説明書が包装製剤に関する禁忌および有害反応情報を付加的に含む請求項61記載の包装製剤組成物を提供することを包含する方法。
【請求項80】
ATP加水分解の抑制方法であって、in vitroでのATP加水分解のレベルを検出可能的に低減するのに十分な量でBtkを発現する細胞を請求項1〜60のいずれか一項に記載の化合物と接触することを包含する方法。
【請求項81】
前記細胞が哺乳類中に存在する請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記哺乳類がヒトである請求項81記載の方法。
【請求項83】
前記哺乳類がネコおよびイヌから選択される請求項81記載の方法。
【請求項84】
試料中のBtkの存在の確定方法であって、Btk活性の検出を可能にする条件下で請求項1〜60のいずれか一項に記載の化合物を試料と接触し、試料中のBtk活性のレベルを検出し、そしてそれから試料中のBtkの存在または非存在を確定することを包含する方法。
【請求項85】
B細胞活性の抑制方法であって、in vitroでのB細胞活性を検出可能的に低減するのに十分な量で、Btkを発現する細胞を、請求項1〜60のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化学物質と接触することを包含する方法。
【請求項86】
Btk活性の抑制に応答する疾患の治療のための薬剤の製造における前記請求項のいずれかに記載の化合物または組成物の使用。
【請求項87】
癌の治療のための請求項86記載の使用。
【請求項88】
自己免疫疾患、炎症性疾患、急性炎症性反応またはアレルギー性障害の治療のための請求項86記載の使用。
【請求項89】
Btk活性の抑制に応答する疾患を治療するための前記請求項のいずれかに記載の化合物または組成物。
【請求項90】
化学療法を受けている患者において化学療法に対する癌細胞の感受性を増大するための薬剤の製造における前記請求項のいずれかに記載の化合物または組成物の使用。

【公表番号】特表2010−504287(P2010−504287A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527625(P2009−527625)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/078181
【国際公開番号】WO2008/033854
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(507303114)シージーアイ ファーマシューティカルズ,インコーポレイティド (7)
【Fターム(参考)】