説明

うがい吐液容器

【課題】本発明は、洗面設備が無い環境であってもうがい行為が衛生的に実施出来る事を可能にした事を特徴とする使い捨てのうがい吐液容器。
【解決手段】
吐液を吸収する高分子凝集剤などを含有した吐液吸収物質を封入した紙製または樹脂製シート材の容器に、筒状の吐出口を扁平に押し潰した状態で装着された使い捨てのうがい吐液容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨てのうがい吐液容器に関する。
【背景技術】
【0002】
うがい薬は、感冒予防などで広く利用されている。
【特許文献1】特開2008−127284
【特許文献2】特開2006−326107
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
うがい行為はうがい薬を所持していも洗面設備が無いと利用出来ないので、特に新型インフルエンザなど、感染が疑われる環境に遭遇した際には、その場ですぐにうがい行為の実施出来なかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の問題を解決するために、請求項1では、
吐液を吸収する高分子凝集剤などによる吐液吸収物質を封入した紙製または樹脂製シート材の容器と、紙製または樹脂製シート材からなる筒状の吐出口を扁平に押し潰した状態で前記容器に装着された事を特徴とする使い捨てうがい吐液容器である。
これによると、うがい後の口内に残る吐液を含んだまま、かつ口を閉じた状態にて扁平した吐出口を口に押し当てる事によって吐液を漏らす事なく挿入する事ができ、口に挿入したまま扁平した吐出口の左右を指で押す事により吐出口が大きく開口するので容器内への吐き出しを容易にした事を特徴としている。
また吐液は吐液吸収物質によって吸収されるので衛生的な処理を特徴としている。
【0005】
請求項2によると、
請求項1のうがい吐液容器に装着された吐出口において、使用後に吐出口を折り曲げて密閉状態を保持する粘着材を本体に取り付けた事を特徴とした使い捨てのうがい吐液容器である。
これにより、吐き出し直後における吐液が吐液吸収物質に完全に吸収されずに残った状態でも吐液が吐出口から漏洩しない様に吐出口を折り曲げて密封して保持出来るから衛生的で、廃棄場所まで携行する事を可能とした事を特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明のうがい吐液容器によれば、うがい薬さえあれば洗面所の無い外出先でも衛生的に周囲に迷惑を掛けずにうがい行為が実施出来る。これにより、特に新型インフルエンザなど、感染が疑われる環境に遭遇した際には、その場ですぐにうがい行為による口内の消毒が実施出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明にかかるうがい吐液容器における斜視図である。(実施例1)
【図2】図1におにて使用前の状態における断面図である。
【図3】図1において吐出口を咥えた後に吐出口の左右を指で押す事により吐出口を広げる実施例の斜図である。
【図4】図1においてうがい吐液を吐き出した直後に吐出口を折り曲げて密封し本体容器の粘着部に貼り付けた実施例の斜図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0009】
図1によれば、
使い捨てであるうがい吐液容器1は、防水加工された紙製または樹脂製シート材の容器であって、容器の周囲は糊付けあるいは溶着した貼付部4により袋状に作成されている。
図2によると、容器内部には吐液を吸収する高分子凝集剤などからなる吐液吸収物質2が封入され、吐液はこれで吸収する。
吐出口3は、紙製または樹脂製シート材からなる筒状のものを押し潰し、うがい吐液容器1内へ挿入する様に装着してある。吐出口3は、両端部を指の力で押す事で、円筒形に戻ろうとする復元力を利用しているから吐出口3の開口部を容易に開く事が出来る事を特徴とした使い捨てのうがい吐液容器。
【0010】
図3は嗽後の吐液を吐出口3を使って吐き出す際に、指の力で吐出口3の両側を軽く押す事で開口部が大きく開く方法を示した図である。
【実施例2】
【0011】
図4はうがい吐液容器1を利用した直後において、吐液吸収物質2は吐液を吸収途中であって残存した吐液が残っている事もあるので、吐出口3から漏洩する事を防止するために吐出口3を折り曲げて密封し、その状態を保持する目的でうがい吐液容器1の本体に吐出口接着部5を設けた実施例である。この場合、吐出口接着部5の表面は使用されるまでは保護シートをつけても良い。
【符号の説明】
【0012】
1 うがい吐液容器
2 吐液吸収物質
3 吐出口
4 貼付部
5 吐出口接着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐液を吸収する高分子凝集剤などによる吐液吸収物質を封入した紙製または樹脂製シート材の容器と、紙製または樹脂製シート材からなる筒状の吐出口を扁平に押し潰した状態で前記容器に装着された事を特徴とした使い捨てのうがい吐液容器。
【請求項2】
請求項1のうがい吐液容器に装着された吐出口において、使用後に吐出口を折り曲げて密閉状態を保持する吐出口接着部を本体に取り付けた事を特徴とした使い捨てのうがい吐液容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−234806(P2011−234806A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−106957(P2010−106957)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(709007102)
【Fターム(参考)】