説明

うつ病及び関連する障害を治療するための、選択的セロトニン再取り込み阻害剤およびグルココルチコイド受容体拮抗薬を含む薬物組み合わせ

【課題】うつ病及び関連する障害の治療法の提供。
【解決手段】SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)又はこの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物のある量及びグルココルチコイド受容体GR拮抗薬又はこの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、うつ病及び関連する障害を治療するための、特定のセロトニン再取り込み阻害剤を含む薬物組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の臨床研究により、視床下部−下垂体−副腎皮質(HPA)系障害をもつ患者において、高いストレスホルモンレベルの患者に比べ、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)の抗うつ有効性が低いことが実証された。(Young et al.; HPA axis activation in major depression and response to fluoxetine: a pilot study, Psychoneuroendocrinology, 2004, vol 29, pp 1198−1204)。これらの患者はSSRI類以外の抗うつ剤で治療される可能性があることが、示唆された。
【0003】
他の開示では、精神病理学におけるHPA機能の役割又はSSRIの作用機序の役割が考察されており、又はストレスホルモン機能が過剰に活動している患者における治療のためのグルココルチコイド受容体拮抗薬類(GR−拮抗薬類)の使用が、示唆されている。(Blackburn−Munro and Blackburn−Munro, Chronic pain, chronic stress and depression: coincidence or consequence? J. Neuroendocrinology, 2001 , VoI 13, pp 1009−1023; Stroehle and Holsboer, Stress responsive neurohormones in depression and anxiety, Pharmacopsychiatry 2003, vol 36, suppl 3 pp S207−S214; Van Praag, Can stress cause depression? 2004, Progress in Neuro−Psychopharmacol. & Biol. Psychiatry, 2004, Vol 28, pp 891−907; Le Poul et al., Fluoxetine−induced desensitization of somatodendritic 5−HT1A autorecptors is independent of glucocorticoid(s), Synapse, 1997, vol 27, pp 303−312)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Young et al.; HPA axis activation in major depression and response to fluoxetine: a pilot study, Psychoneuroendocrinology, 2004, vol 29, pp 1198−1204
【非特許文献2】Blackburn−Munro and Blackburn−Munro, Chronic pain, chronic stress and depression: coincidence or consequence? J. Neuroendocrinology, 2001 , VoI 13, pp 1009−1023
【非特許文献3】Stroehle and Holsboer, Stress responsive neurohormones in depression and anxiety, Pharmacopsychiatry 2003, vol 36, suppl 3 pp S207−S214
【非特許文献4】Van Praag, Can stress cause depression? 2004, Progress in Neuro−Psychopharmacol. & Biol. Psychiatry, 2004, Vol 28, pp 891−907
【非特許文献5】Le Poul et al., Fluoxetine−induced desensitization of somatodendritic 5−HT1A autorecptors is independent of glucocorticoid(s), Synapse, 1997, vol 27, pp 303−312
【発明の概要】
【0005】
本発明は、SSRI又はそれらの薬学的に許容できる塩又は溶媒和物のある量、及びGR拮抗薬又はそれらの薬学的に許容できる塩又は溶媒和物のある量を含み、1つ又はそれ以上の薬学的に許容できる担体類を場合によりともに含む組み合わせを用いた治療を提供することにより、うつ病及び関連する疾患の改良された治療を提供する。これによって、SSRIの量およびGR拮抗薬の量は、これらの組み合わせがそれぞれの薬物単独の場合と比較して多くの患者によりよい効果をもたらすような量である。このよりよい効果として、より少ない副作用、又は個々の患者におけるもしくは患者群の治療の全体的な結果における、より速い(早期の又は加速した効きめ)もしくはより完全な回復を挙げることができる。この組み合わせの好ましい使用は、難治性のうつ病又は抗療性のうつ病として知られる治療抵抗性のうつ病の治療における使用である。
【0006】
上述の用語の以下の規定により、本発明により提供されるものをより明確にすることに役立つ。
【0007】
SSRIは、選択的なセロトニン再取り込み阻害作用を有する薬物である。選択的なセロトニン再取り込み阻害作用とは、ノルアドレナリントランスポーター及びドーパミントランスポーターよりもセロトニントランスポーターを、少なくとも2倍、より活性に阻害することを意味する。これらのトランスポーターの阻害は、多くの既知の方法により測定可能である。既知のSSRI類は、シタロプラム、S−シタロプラム、クロミプラミン、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン及びセルトラリンである。GR拮抗薬は、コルチゾール及びコルチコステロンの糖質コルチコイド受容体への作用を遮断する薬物である。GR拮抗薬の既知の例として、RU486(RU38486=(11β.17β)−11−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−17−ヒドロキシ−17−(1−プロピニル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オン)、Org34517(11β,17β)−11−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−17−ヒドロキシ−17−(1−プロピニル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オン)、Org34850すなわち(11β,17α)−11−[4−(ジメチルアミノ)フェニル−17−ヒドロキシ−21−[4−(メチルスルホニル)フェニル−19−ノルプレグナ−4,9−ジエン−20−イン−3−オン)及びケトコナゾールを挙げることができる。Org34517が、本発明による使用に好ましいGR拮抗薬である。
【0008】
別に規定のない限り、活性要素類の総量は、塩の重量でなく、塩基又は酸としての化合物の重量を指す。本明細書中の専門用語によれば、SSRI又はGR拮抗薬と称される薬物は、組み合わせの活性成分類及び活性要素類である。
【0009】
薬学的に許容できる塩類には、例えば塩酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸又はコハク酸などの酸付加塩が含まれ、これらの酸類は例示のためだけに述べられ、これらに限定されるものではない。
【0010】
用語「薬学的に許容できる担体及び賦形剤」は、ピル類、錠剤類、カプセル剤類などにおける充填剤材料又は担体材料として許容できる、当分野で既知の物質を指す。これらの物質は、通常、健康管理当局によりこの目的のために承認されているものであり、薬理学的薬剤として不活性である。薬学的に許容できる担体類及び賦形剤類について編集されたものは、Handbook of Pharmaceutical excipients (2nd edition A. Wade and P.J. Weller編;the American Pharmaceutical Association刊、 Washington and The Pharmaceutical Press、ロンドン、1994)中に見出すことができる。具体的に、ラクトース、デンプン、セルロース誘導体など、又はこれらの混合物が、本発明による組み合わせの活性成分のための担体類として使用され得る。付属成分には、着色剤類、結合剤類、希釈剤類、崩壊剤類、滑剤類、香味料類及び湿潤剤類などの、当分野において従来的なものが含まれる。一般に、活性化合物の機能を妨害しない薬学的に許容できるすべての添加剤を用いることができる。
【0011】
用語「組み合わせ」は、SSRI及びGR拮抗薬の組み合わせの使用の意図が認識できる、すべての供給形態を指す。
【0012】
SSRIとGR拮抗薬のこのような組み合わせは、本明細書において、本発明の組み合わせとも称してよい。
【0013】
組み合わせの化合物は、同一の又は異なる医薬品製剤において同時に投与されるか、又は順次投与されるかのいずれかであってよいことを理解されたい。順次投与される場合、第2の(又は追加の)活性成分の投与の遅れは、それにより活性成分類の組み合わせの効果的な効果の利点が失われるようなものであってはならない。本明細書による組み合わせに対する最低限の要件は、この組み合わせが活性成分類の組み合わせの効果的な効果の利点を伴う組み合わせ使用のために意図されるべきである、ということである。組み合わせの意図される使用は、本発明による組み合わせの使用の助けとなるための施設、設備、適応及び/又は他の手段により推測することができる。例えば、組み合わせは、組み合わせ使用のための教示もしくは補助又は決定要因でさえも追加することにより適切に製造することができる。組み合わせ使用のための決定要因としては、例えば、組み合わせの活性成分類の投与単位の分注器の特性が挙げられる。従って、活性成分類は、別個の投与単位中にあることができるが、この組み合わせはなお、分注器の特性により所定の順序での及び/又は所定の時間での組み合わせの投与単位の使用をしむける決定要因を有することができる。組み合わせ使用のための好ましい決定要因は、当然、組み合わせの両方の活性成分類の1つの医薬組成物への調製である。従って1つの態様によれば、本発明は、1つのSSRI又はその薬学的に許容できる塩又は溶媒和物および1つのGR拮抗薬又はその薬学的に許容できる塩又は溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
【0014】
用語「うつ病及び関連する障害」は、当業者により理解されうる医学分野を指す。SSRI類に分類される薬物を用いる治療により改善することが知られている障害は、本発明の記述ではうつ病に関連するものであるとみなされる。このような障害は、例えばパニック障害、強迫性障害、外傷後ストレス障害、慢性痛症候群又は双極性障害などの不安障害である。SSRI類がうつ病への効果に厳密には限定されない、挙動及び精神的な機能へのより一般的な有利な効果を有することは、よく知られている。さらに本発明に含まれることは、SSRI類が用いられるような方法での不安症における組み合わせの使用であり、この使用は長期間の効果のための期間延長された使用を伴うが、この使用は、急性不安症を軽減する効果及びしばしば鎮静効果を有する通常の抗不安薬物(マイナートランキライザーとも称される)の使用とは区別されるべきである。後者の抗不安/沈静効果は、通常、脳におけるGABA−受容体との相互作用に起因するとされている。
【0015】
組み合わせの活性成分類は純粋な化学薬品として投与することができる一方、これらをこの文脈において医薬品製剤とも称される、医薬組成物として提供することが好ましい。適した組成物には、経口投与又は直腸投与に適したものが含まれる。本発明の実施形態における医薬組成物は、SSRIもしくはGR拮抗薬又はこれらの組み合わせを、1つ又はそれ以上の薬学的に許容できる担体類又は賦形剤類及び場合により他の治療薬剤と一緒になって含む。本発明はさらに、うつ病及び関連する障害の治療法における使用のための本発明による組成物を提供する。さらに本発明は、SSRI又はGR拮抗薬を含み、特にうつ病及び関連する障害の治療のための改良された有効性を有する精神病活性のある医薬品の製造におけるSSRI又はGR拮抗薬の使用を含む。この医薬品は、各薬物単独と比較して、増幅された効果、又はより少ない副作用、又は早い効果発現を有する。この医薬品の好ましい使用は、抗療性のうつ病の治療に対してである。本発明は、うつ病及び関連する障害を治療するためのGR拮抗薬又はSSRIそれぞれとの組み合わせ投与(同時又は順次の)のための医薬品の製造におけるSSRI又はGR拮抗薬の使用も含む。
【0016】
本発明の1つの重要な態様は、うつ病又は関連する障害に罹った、例えばヒト患者を含む哺乳動物脊椎動物種の個体を治療するための方法を提供することであり、この治療方法は、SSRIの有効量をGR拮抗薬との組み合わせで投与することを含む。治療のための望ましい1日あたりの投与量は、好ましくは単一用量又は1日を通して適切な間隔で投与される2から3の分割用量として提供される。実際に、このことは、特にSSRIを含む投与単位及びGR拮抗薬を含む投与単位を組み合わせで供給すること、又はレシピエントへの投与のためのもしくは治療のためのレシピエントによる摂取のため、SSRI及びGR拮抗薬を含む投与単位を供給することを意味する。従って、本発明の1実施形態において、SSRI及びGR拮抗薬の混合物は、例えば、錠剤、ピル、カプセル剤などの形態で投与される、単位剤形において医薬品製剤として提示されることができる。このような剤形及びそれらの製剤は当分野で既知であり、例えば標準的な参考文献:Gennaro et al., Remmington: The science and practice of pharmacy (20th, Lippincott Williams&Wilkins,Baltimore,Philadelphia,2000,特に、第5部:「医薬品製造」参照)に記載されている。適切な補助剤は、例えばHandbook of Pharmaceutical Excipients (2nd Edition,Editors A. Wade and P.J.Weller;American Pharmaceutical Association;ワシントン;The Pharmaceutical Press;ロンドン、1994)に記載されている。このような方法は、活性成分を、1つ又はそれ以上の付属成分を構成する担体と組み合せる段階を含む。従って、本発明は、医薬組成物、より具体的にはSSRI及びGR拮抗薬を含む投薬単位の調製過程も提供し、この過程は、ある量のSSRI(又はそれらの薬学的に許容できる塩)およびある量のGR拮抗薬(又はそれらの薬学的に許容できる塩)を、1つ又はそれ以上の医薬品賦形剤と混合することを含む。
【0017】
より一般に、最近の医薬品製剤は、数多くの投薬単位、又は異なる治療期間中の使用のための計量された単位用量の投与のための他の手段を単一包装(通常は、ブリスター包装)中に含有する「患者パック」の形で患者に処方される。患者パックは、薬剤師がバルク供給から医薬品の患者個人供給に分ける従来の処方法と比べ、患者が常に、従来の処方法において通常欠けている、患者パックに含有される添付文書を利用できるという点で、利点を有する。添付文書が含まれていることにより、患者による医師の指示の遵守が改善されてきた。従って、本発明はさらに、医薬品製剤が、本明細書で上述したように、前記製剤に適した包装材料との組み合わせで含む。そのような患者パックにおいて、うつ病又は関連する障害の組み合わせ治療のための製剤の意図された使用は、治療のためにもっとも適するように製剤を用いる助けとなる指示、施設、設備、適応及び/又は他の手段により推測される。このような措置により、患者パックは、本発明の組み合わせを用いた治療のための使用のために具体的に適した及び適応したものとなる。
【0018】
具体的に、さらなる実施形態には、複数の別々の投薬単位を含有する包装が含まれ、これらの投薬単位の1つ又はそれ以上は、SSRI又はこの薬学的に許容できる塩を含有し、及びこれらの投薬単位の1つ又はそれ以上は、GR拮抗薬又はこの薬学的に許容できる塩を含有する。包装は、所定の期間、例えば2週間、1ヶ月間又は3ヶ月間、患者を治療するために十分な錠剤、カプセル剤などを含む。
【0019】
本発明の組み合わせの使用のために、治療のための有効量が利用可能であるように活性成分を提供しなければならない。効果的な効果を生みだすために必要なSSRI(又はその薬学的に許容できる塩又は溶媒和物)及びGR拮抗薬(又はその薬学的に許容できる塩又は溶媒和物)の組み合わせの量は、当然ながら変動し、最終的には医師の自由裁量による。考慮すべき因子には、投与経路及び製剤の性質、レシピエントの体重、年齢及び全身症状並びに治療されるべき疾患の性質及び重症度が含まれる。一般に、ヒトに投与するためのSSRIの適した用量は、1日につきレシピエント体重1kgあたり0.05から5mgの範囲、好ましくは1日につき体重1kgあたり0.1から1.0mgの範囲である。ヒトに投与するためのGR拮抗薬の適した用量は、通常は1日につきレシピエント体重1kgあたり0.01から5mgの範囲、好ましくは1日につき体重1kgあたり0.05から0.7mgの範囲である。
【0020】
経口投与に適した製剤は、各々が活性成分の所定量を含有する錠剤又はカプセル剤などの、別々の単位として提供されてもよい。投薬単位中の活性成分の適切な量は、例えば、SSRIの1から50mg及びGR拮抗薬の通常5から100mgを含む錠剤である。
【実施例】
【0021】
(実施例)
縫線核ニューロン上に存在する5−HT1A自己受容体の脱感作は、SSRI類の作用の基礎となる重要な機序の1つであると考えられる。実験動物においてこの脱感作は、前前頭皮質における微小透析、及び局所取り込みを遮断するためのプローブ領域におけるSSRI(フルオキセチン)の局所投与とあらゆる取り込み部位に影響を与え5−HT1A自己受容体を活性化する全身注射との組み合わせを用いて測定することができる。
【0022】
方法
試験を、食餌と水を自由に与えられ3つの群に分けて飼育されているHooded Listerラットについて行なった。このラットを制御された環境条件:温度(20℃)及び湿度(30から50%)、12時間毎の明/暗サイクル(午前7時に点灯)に保った。各ケージ毎に同じ処置を施し、社会的孤立を避けるために1個のケージからの動物は同じ日に試験した。動物は、2つの処置:ビヒクル又はGR拮抗薬(Org34850 15mg/kg、腹腔内(i.p.))を7時から7時30分の間及び19時から19時30分の間に毎日2回注射;を受けた。全動物は、フルオキセチン(無菌水中10mg/kg、腹腔内(i.p.))の注射を1日に1回、毎朝受けた。治療期間は0日(対照)、3日、7日又は14日であった。
【0023】
微小透析のために、動物を抱水クロラール(500mg/kg、腹腔内(i.p)、必要な場合はさらに増量)で麻酔した。外科手術を行い、微小透析プローブを右前前頭皮質(定位置座標:十字縫合及び硬膜表面から吻側+3.2mm、外側0.5mm、腹側−4.6mm)に配置した。プローブを、5−HTの安定した基礎レベルが達成されるまで人工脳脊髄液(aCSF)を用いて3時間灌流した。試料を20分ごとに採取し、電気化学的検出付きのHPLCで分析した。実験手順は3段階を含んだ:i)5−HTの細胞外基礎レベルを60分間測定した。;(ii)フルオキセチン(10μM)をaCSFに添加して局所取り込みを遮断し、全放出速度を測定した。サンプルを80分間採取した。;及び(iii)フルオキセチンを腹腔内注射(10mg/kg)し、自己受容体含むあらゆる取り込み部位を遮断した。サンプルを120分間採取した。この注射後の5−HTレベルの低下度を、自己受容体感受性の測定として用いた。
【0024】
結果
表:フルオキセチン又はフルオキセチンとOrg34850との組み合わせを用いた3、7、又は14日間の前治療の、フルオキセチンを腹腔内注射した後の5−HTレベル低下への効果
【0025】
【表1】

【0026】
結果は、表に例示されるように、低下度が、組み合わせ治療を受けた群において、フルオキセチン単独の治療を受けた群より低くなったことを示す。
【0027】
結論
この結果は、SSRI及びGR拮抗薬で組み合わせ治療をすると、自己受容体はSSRI単独の場合と比べてより大きな脱感作を受けたことを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SSRI又はこの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物のある量及びGR拮抗薬又はこの薬学的に許容できる塩もしくは溶媒和物のある量を含み、1つ又はそれ以上の薬学的に許容できる担体類を場合によりともに含む、組み合わせ。
【請求項2】
治療法のための、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
前記治療法が、うつ病及び関連する障害のためである、請求項2に記載の組み合わせ。
【請求項4】
前記治療法が、治療抵抗性のうつ病のためである、請求項3に記載の組み合わせ。
【請求項5】
うつ病及び関連する障害を治療するための、GR拮抗薬を含む医薬品の製造におけるSSRIの使用。
【請求項6】
うつ病及び関連する障害を治療するための、SSRIを含む医薬品の製造におけるGR拮抗薬の使用。
【請求項7】
SSRIの有効量をGR拮抗薬との組み合わせで投与することを含む、うつ病又は関連する障害に罹った脊椎動物種の個体を治療するための方法。

【公開番号】特開2012−211145(P2012−211145A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−123266(P2012−123266)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【分割の表示】特願2007−541954(P2007−541954)の分割
【原出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【出願人】(512059936)エム・エス・ディー・オス・ベー・フェー (24)
【Fターム(参考)】