説明

おにぎり包装フィルム及び包装おにぎり

【課題】簡易且つ安価に作製可能なおにぎり包装フィルム、及びこれを使用した包装おにぎりであって、おにぎり包装フィルムをおにぎりから容易に剥離することができる包装おにぎりを提供する。
【解決手段】本願発明の包装おにぎり100は、取手部12を一方に引っ張ると、包装フィルム1を構成する外装フィルム11(a)と(b)に容易に分割でき、この外装フィルム11に接合した海苔収納のための内装フィルム21a、21bも分離可能であり、海苔付きおにぎりを容易に包装フィルム1から剥離できる。この外装フィルムの折重ね部13は折り目W、X、Y、Zを備え、この折り目Xに沿ってスリットSを設ける。包装おにぎりの取手部を引っ張ると折重ね部が展開して、スリットSで包装フィルムは2分割され、おにぎりから容易に剥離できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、おにぎり包装フィルム及び包装おにぎりに関する。詳しくは簡易且つ安価に作製可能なおにぎり包装フィルム、及びこれを使用した包装おにぎりであって、おにぎり包装フィルムをおにぎりから容易に剥離することができる包装おにぎりに関する。
【背景技術】
【0002】
近時コンビニエンスストア等で販売されている包装おにぎりは、カットテープを引き剥がすことにより分割可能に重合された一対の外装フィルムと、外装フィルムと内装フィルムの外周縁部を一体に接合して、分離可能に重合された一対の内装フィルムとの間に形成された中空部内に海苔を収納しているものが一般的である。この包装おにぎりを食するときには、カットテープを引き剥がした後、包装フィルムを左右に分割しておにぎりから剥離する。この包装おにぎりのフィルムを剥離する方法も改善されて、容易に剥離できるように改善されている。しかし、カットテープを引き剥がした後に包装フィルムを剥離するのはやはり煩雑であり、特に幼児及び年配者等にとっては、包装おにぎりを食するのは困難な場合が生ずる。
【0003】
特許文献1には、上記カットテープを使用する煩雑さを避けるために、カットテープの代わりに左右の外装フィルムに接着剤層を設けて左右の外装フィルムを接着して、単に指挿通孔を備えた外装フィルムの一端を引っ張ることによりフィルムを分割して剥離できるおにぎり包装フィルムが開示されている。また、特許文献2には、カットテープを使用することなく、ほぼ中央にミシン目が設けられた外装フィルムと一対の隔離フィルムによって形成された袋状の収納部内に海苔を入れ、隔離フィルム上に置かれたおにぎりを包装フィルムにて三角形状に包装し、食べる時に外装フィルムをミシン目部分で隔離フィルムとともに海苔やおにぎりを残したまま切り離すことができて、海苔の隅部を折畳むだけで海苔を巻いたおにぎりとして簡単に食べることができるおにぎり包装用フィルムが記載されている。
【特許文献1】特開2007−295866号公報
【特許文献2】実開昭61−194658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されたおにぎり包装フィルムは、フィルム剥離を簡便にした優れたものではあるが、左右の外装フィルムに接着剤層を設けて接着することは煩雑であって、コストダウンにならないこと及び左右の外装フィルムを剥離するのに相当の力が必要であるため指挿通孔設ける必要がある等の欠点があるのではないかと考えられる。また、特許文献2に開示されたおにぎり包装フィルムは、カットテープを使用することなくフィルムをミシン目だけでフィルムを分離できるため、優れたものではあるが、海苔を手で巻くのが煩雑である等の理由で一般化されていない。
【0005】
本願発明は上記課題を解決するものであり、簡易且つ安価に作製可能なおにぎり包装フィルム、及びこれを使用した包装おにぎりであって、おにぎり包装フィルムをおにぎりから容易に剥離することができる包装おにぎりを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記のとおりである。
1.幅方向の中央部で分割が可能な外装フィルム(11)と、幅方向の中央部で分離可能に重ね合された一対の内装フィルム(21a、21b)とからなり、外装フィルム(11)と内装フィルムの外周縁部(22a、22b)を一体に接合し、該外装フィルム(11)と該内装フィルム(22a、22b)との間に形成された海苔を収納するための中空部(40)を備えるおにぎり包装フィルム(1)において、
該外装フィルムは、幅方向の中央部において縦方向に複数の折り目(W、X、Y、Z)が設けられた折重ね部(13)を備え、
該外装フィルムの備える折重ね部(13)は、正面視で折り目(X)及び折り目(Y)、背面視で折り目(Z)が設けられ、該折り目(W)を構成する折返し部は該折り目(Y)を構成する折返し部に内接し、
上記外装フィルム(11)を分割するためのスリット(S)が、該折り目(X)に沿って設けられていることを特徴とするおにぎり包装フィルム。
2.上記折り目(X)に沿って設けられた上記外装フィルム(11)を分割するためのスリット(S)は、上記外装フィルム(11)の両端部の各々から上記スリット(S)の両端部の各々までの距離が20mm〜50mmであるおにぎり包装フィルム。
3.上記スリット(S)の両端部に接続してミシン目(M)を有するおにぎり包装フィルム。
4.上記ミシン目(M)の各々の長さは、20mm〜50mmであるおにぎり包装フィルム。
5.上記のおにぎり包装フィルムを用いたことを特徴とする包装おにぎり。
【発明の効果】
【0007】
本願おにぎり包装フィルム(以下「包装フィルム」ともいう。)は、おにぎりを食する際に、従来技術の包装フィルムと異なりカットテープを引き剥がすことなく、単に包装フィルムの取手部の1端(又は両端)を引っ張るだけでおにぎりを包装フィルムから容易に剥離できる。また、カットテープを設ける必要がないため、包装フィルムは簡易且つ安価に製作できるためコスト削減が図れる。ひいては包装おにぎりの低コスト化が図れる。また、おにぎりから包装フィルムを分割して剥離するためのスリットは、外装フィルムに設けられた折重ね部が備える折り目に沿って配置されているため、スリットから塵芥が侵入することがなく衛生的である。
【0008】
また、上記外装フィルムを分割し、おにぎりから包装フィルムを剥離するためのスリットは、上記外装フィルムの両端部の各々から上記スリットの両端部の各々までの距離が20mm〜50mmである場合は、スリットの長さが適切であり、この外装フィルムを容易に分割できるため、この外装フィルムを備えた包装フィルムを使用した包装おにぎりは、おにぎりから包装フィルムを容易に剥離できる。
更に、ミシン目がスリットに接続して設けられている場合は、スリットを補強するとともに外装フィルムを分割する際にミシン目に沿って外装フィルムを分割できるため、容易におにぎりから包装フィルムを剥離できる。
【0009】
更にまた、このミシン目が20mm〜50mmである場合には、スリットの補強が適切になされるとともにスリットの長さも適切であり、外装フィルムを容易に分割できるため、この外装フィルムを備えた包装フィルムを使用した包装おにぎりは、おにぎりから包装フィルムを容易に剥離できる。
本願発明の包装おにぎりは、安価なおにぎり包装フィルムを使用するために、包装おにぎりの低コスト化が図れ、且つこれを食するときにおにぎりから包装フィルムを容易に分割・剥離できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本願発明のおにぎり包装フィルムは、従来の包装フィルムと異なって、カットテープを使用しない。従って、構造が簡単で製作が容易である。また、本願発明の包装フィルムを使用した包装おにぎりは、おにぎりを包装フィルムから剥離するには、包装フィルムに設けられた取手部を単に一方(又は両方)に引っ張ればすむ。おにぎりを包装フィルムから簡易且つ容易に剥離できるのは、この包装フィルムを構成する外装フィルムに設けられたスリットによる。従って、従来のようにカットテープを設ける必要がない。このため、コスト削減が図れる。
【0011】
また、おにぎりから包装フィルムを分割・剥離するためのスリットは、外装フィルムにフィルムを折り返して折重ね部が設けられ、この折重ね部が備える折り目に沿って設けられているため、スリットから塵芥が侵入することがなく衛生的である。本願発明のおにぎり包装フィルム1は、外装フィルム11と一対の内装フィルム21a、21bで構成される。以下図を用いて本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
【0012】
〔外装フィルム〕
図1は本願おにぎり包装フィルム1の正面図を表す。また、この図は外装フィルム11の正面図と同一でもある。この外装フィルム11の形状は公知の包装フィルムと略同一の長方形であって長辺の両方にはおにぎりから包装フィルムを剥離するための台形状の取手部12が設けてある。また、これらのサイズも公知の包装フィルムと略同一であって、長方形は略140mm×240mmである。台形部分のサイズは略下記のようである。底辺が200mm、上辺が160mm、高さが20mmである。このサイズはおにぎりの形状及び大きさ等により適宜変更できる。この材質もポリプロピレン等の公知のものを使用できる。このため本願発明に係る包装おにぎりの製造には、従来技術で使用されているおにぎり包装機械がそのまま適用できる。
【0013】
この外装フィルム11は、折重ね部13を備え、この折重ね部13は折り目W、X、Y、Zを有する。図1に示すようにこの折り目は正面視でXとYのみが視認できる。図2はこの外装フィルム11の背面図である。この図2に示すように背面からは折り目はZのみが視認できる。図3はこの外装フィルム11の折重ね部13を展開した図である。この図に示すように折り目W、X、Y、Zは、外装フィルム11の横幅の中央部に縦方向に設ける。スリットSはこの折り目Xに沿って設けられ、外装フィルム11の横幅の略中央に位置する。この折重ね部13の断面は図4に示す。
【0014】
図4に示す形状に折重ね部13を作製できれば、折り目W、X、Y、Zの間隔は特に限定されないが、製作容易性を考慮すると等間隔であることが好ましい。更に好ましくは折り目W、X、Y、Zの間隔は等間隔であって、その間隔は7mm〜15mmである。7mm未満であると外装フィルム11が少しの外力F1及び/又はF2で分離してしまい包装おにぎりの製造が困難になることがある。また、塵芥が包装フィルムの内部に侵入する恐れがある。また、15mm以上であるとおにぎりの包装状態を現す図8(2)に示す包装フィルムの巻上げ部14の調製が困難な場合が生じる。このことを考慮すると折り目の間隔は特に好ましくは8mm〜12mmである。
【0015】
この折り目Xに沿ってスリットSが設けられている。このスリットSは、外装フィルム11を2分割する機能をはたす。このスリットSの寸法Lは折り目X(外装フィルム11の長さ方向の寸法)より小さければ特に限定はないが外装フィルム11の端部からの距離T1及びT2の各々は20mm〜70mm、好ましくは20mm〜60mm、更に好ましくは20mm〜50mmである。20mm未満であると包装おにぎりの製造中に外装フィルム11が2分割してしまう恐れがあるためである。また、70mmを超えると包装おにぎりの包装フィルム1を剥離するのに大きな力が必要となるためである。図4に示すように力F1及び/又はF2を矢印の方向に加えれば、この外装フィルム11のスリット存在しない部分(図3においてT1及びT2にあたる部分)は裂けて左右に分割される。
【0016】
また、図11に示すように、このスリットSはその両端にミシン目Mを設けることもできる。スリットSの寸法が大きいほど外装フィルム11は分割が容易である(従っておにぎりを包装フィルム1から剥離しやすい。)が、上述したように包装おにぎりの製造中に外装フィルム11が二つに分割してしまう恐れがある。このミシン目Mを設けた場合は、スリットSを小さくした場合であっても、容易に外装フィルム11を分割することができる。この外装フィルム11はスリットSにより分割される際に、当初はスリットSにより分割が始まり、次いでミシン目Mにより分割が継続される。
【0017】
このミシン目Mの長さ寸法L2及びL3は20mm〜70mm、好ましくは20mm〜60mm、更に好ましくは20mm〜50mmである。20mm未満であるとミシン目Mを設けた効果が少ない(図中LIはスリットの長さを示す。)。また、70mmを超えるとスリットSの長さ寸法が小さくなり過ぎて外装フィルム11の分割が困難になる傾向にある。従って、おにぎりを包装フィルム1から剥離することが困難な場合が生じる。このミシン目Mの端部から外装フィルム11の端部までの距離T3及びT4は0mm〜40mmとすることができる。即ち、ミシン目は外装フィルム11の端部から設けることもできる。
【0018】
また、この外装フィルム11の折重ね部13は、図4が示すように折り目Wの折返し部W1は、折り目Yの折返し部Y1に内接している。このため塵芥がスリットSから包装内部に侵入することはない。また、この折重ね部13を作製するときに、特に熱をかける必要はないが、低い温度を用いて折り返し面が弱く接着する程度に押圧することもできる。この押圧時の温度は外装フィルム11を構成する材質により異なる。
【0019】
〔内装フィルム〕
内装フィルムは一対で構成される。図5は本願発明の包装フィルム1の背面図である。この図5に示すとおり、外装フィルムと内装フィルム21a、21bの外周縁部22a、22bを一体に接合し、包装フィルム1の模式断面図4に示すように外装フィルム11と内装フィルム21a、21bとの間に形成された海苔30を収納するための中空部40を備える。外装フィルムと内装フィルム21a、21bの外周縁部22a、22bを一体に接合する方法は特に限定されないが通常は熱圧着する。また、この外周縁部22a、22bには、非接合部22c(図4及び図5を参照)を設ける。この非接合部22cは、内装フィルム21a、21bが接合された外装フィルム11を分割(おにぎりを包装フィルムから剥離)する際に、この内装フィルム21a、21bを外装フィルム11とともに分離して、おにぎりを包装フィルムから剥離する役目をはたす。
【0020】
図6は海苔30をこの中空部40に収納した状態を示す説明図である。この海苔30を収納するための中空部40は海苔を収納する前に形成することもできるが、海苔30を外装フィルム11の背面に載置した後、内装フィルムの外周縁部22a、22bを外装フィルム11に接合して形成することもできる。この内装フィルム21a、21bの材質は例えばポリエチレン等の公知の樹脂を挙げられる。
【0021】
〔包装おにぎり〕
本願発明の包装おにぎりは下記のように作られる。包装フィルム1に海苔を収納した後、包装フィルム1の背面の横方向中央に位置するスリットS上であって、縦方向上半分の中央部位置におにぎりを載置する。図7はおにぎり50を包装フィルム1の背面に載置した状態を示す説明図である。図8(1)に示すように包装フィルム1をおにぎり50の半分に巻き上げて、次いでこのおにぎり50を包み込む。その後図8の(2)に示すように残りの包装フィルム1をおにぎり50に巻き上げ、包み込んで包装おにぎり100の完成形状とする。
【0022】
この完成形状となった包装おにぎり100は、図8(2)に示すH4及びH5をスポット熱圧着して完成形状が解けないようにする。また、巻上げ部14のH1をスポット熱圧着して完成形状が解けないように補強することもできる。更に、取手部12のH2及びH3にスポット熱圧着をして完成形状が解けないように固定することが好ましい。この熱圧着に代えて、(透明)粘着テープ、接着剤(メチルセルロース等の食品に使用ができるもの)、又は輪ゴム等を使用して完成形状を解けないようにすることもできる。また、H4及びH5をスポット熱圧着として、巻上げ部14のH1を(透明)粘着テープで固定する等の組み合わせもできる。
【0023】
本願発明の包装おにぎりは、図9に示すように取手部12の片方又は両方を引っ張ることにより外装フィルム11は、11(a)と11(b)が折重ね部13の備える折り目Xに沿って設けられたスリットSにより分割される。また図10に示すように内装フィルム21a、21bも外周縁部22a、22bが外装フィルム11に接合され、且つ非接合部22cが設けられているため、内装フィルム21aは外装フィルム11(a)と一体となって分離し、内装フィルム21bは外装フィルム11(b)と一体となって分離する。このため、容易に中身の海苔付きおにぎり60を取り出すことが可能となる。この外装フィルム11には予め、商標、製造年月日等を印刷しておくこともできるし、後で商標、製造年月日を印刷したシールを貼着することもできる。
【実施例1】
【0024】
(1)外装フィルムとしてポリプロピレンを使用して、長方形部の寸法が縦230mm×横150mm、取手部の寸法が底辺190mm×上辺160mm×高さ20mmのものとし、これに折り目W、X、Y、Zを有する折重ね部をつくり折り目Xに沿って端部から30mmの距離に長さ170mmのスリットを設けた。その後、この折重ね部を強く押圧して図1の外装フィルムを得た。
(2)内装フィルムとしてポリエチレンを使用して、縦230mm×横80mmのもの2枚を得て、一対の内装フィルムとした。この内装フィルムの外周縁部と外装フィルムの外周縁部とを接着して海苔収納用中空部を備える図5に示す包装フィルムを得た。
(3)この中空部に海苔を収納した後、おにぎりを図7に示すように載置して、図8(1)のように包装フィルム巻上げ、次いで図8(2)に示すおにぎりを得た。その後、図8(2)に示すH1、H2、H3、H4、H5の箇所にスポット熱圧着シールを施して本願発明の包装おにぎりを得た。
(4)結果 外装フィルムの折返し部はフィルムの折返し面が互いに密着して隙間がなかった。また、図9に示すようにおにぎりを片方の手で軽く握り、他方の手で取手部を引っ張ったところ簡単に包装フィルムから海苔付きおにぎりを剥離することができた。
【実施例2】
【0025】
(1)長さ140mmのスリットの両端部に図11に示すように25mmのミシン目を設けたこと以外は、実施例1と同様にして包装フィルムを得て、同様の方法でおにぎりを包装した。
(2)結果 外装フィルムの折返し部はフィルムの折返し面が互いに密着して隙間がなかった。また、図9に示すようにおにぎりを片方の手で軽く握り、他方の手で取手部を引っ張ったところ、スリットが分離をした後ミシン目が包装フィルムから裂けて、簡単に包装フィルムから海苔付きおにぎりを剥離することができた。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本願発明の包装フィルムの正面図である。
【図2】外装フィルムの背面図である。
【図3】外装フィルムの展開図である。
【図4】図1に係るA−A断面模式図である。
【図5】本発明の包装フィルムの背面図である。
【図6】中空部に海苔を収納した状態の説明図である。
【図7】おにぎりをおにぎり包装フィルムに載置した状態を示す説明図である・
【図8】おにぎり包装フィルムでおにぎりを包装する状態を示す説明図である。
【図9】本願発明の包装おにぎりからおにぎり包装フィルムを剥離する際の状態を示す説明図である。
【図10】本願発明の包装おにぎりからおにぎり包装フィルムを剥離する際の外装フィルム及び内装フィルムの状態を示す説明図である。
【図11】スリットの端部にミシン目を設けた外装フィルムの展開図である。
【符号の説明】
【0027】
1 包装フィルム
11 外装フィルム
13 折重ね部
21a 内装フィルム
21b 内装フィルム
22a 内装フィルムの外周縁部
22b 内装フィルムの外周縁部
22c 非接合部
30 海苔
40 海苔を収納するための中空部
50 おにぎり
60 海苔付きおにぎり
100 包装おにぎり
M ミシン目
S スリット
X 折り目
Y 折り目
W 折り目
Z 折り目
Y1 折り目Yの折返し部
W1 折り目Wの折返し部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向の中央部で分割が可能な外装フィルム(11)と、幅方向の中央部で分離可能に重ね合された一対の内装フィルム(21a、21b)とからなり、外装フィルム(11)と内装フィルムの外周縁部(22a、22b)を一体に接合し、該外装フィルム(11)と該内装フィルム(22a、22b)との間に形成された海苔を収納するための中空部(40)を備えるおにぎり包装フィルム(1)において、
該外装フィルムは、幅方向の中央部において縦方向に複数の折り目(W、X、Y、Z)が設けられた折重ね部(13)を備え、
該外装フィルムの備える折重ね部(13)は、正面視で折り目(X)及び折り目(Y)、背面視で折り目(Z)が設けられ、該折り目(W)を構成する折返し部は該折り目(Y)を構成する折返し部に内接し、
上記外装フィルム(11)を分割するためのスリット(S)が、該折り目(X)に沿って設けられていることを特徴とするおにぎり包装フィルム。
【請求項2】
上記折り目(X)に沿って設けられた上記外装フィルム(11)を分割するためのスリット(S)は、上記外装フィルム(11)の両端部の各々から上記スリット(S)の両端部の各々までの距離が20mm〜50mmである請求項1記載のおにぎり包装フィルム。
【請求項3】
上記スリット(S)の両端部に接続してミシン目(M)を有する請求項1又は請求項2に記載のおにぎり包装フィルム。
【請求項4】
上記ミシン目(M)の各々の長さは、20mm〜50mmである請求項3に記載のおにぎり包装フィルム。
【請求項5】
上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のおにぎり包装フィルムを用いることを特徴とする包装おにぎり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−70242(P2010−70242A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241946(P2008−241946)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(508285813)
【Fターム(参考)】