説明

おばけ屋敷装置

【目的】 何度入場しても新しい発見があるよにして顧客の再入場の期待を高めるおばけ屋敷を提供することにある。
【構成】 建物内に仕掛けられた動作可能な仕掛手段6と、該仕掛手段6を動作させる動作手段10と、該建物内空間に向けて設けた光検出手段8と、該光検出手段8からの検出信号を受て該動作手段10を動作させる動作信号を発する制御手段9からなるおばけ屋敷装置。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊園地やテーマパーク等に設置される屋内型のおばけ屋敷の仕掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、おばけ屋敷は薄暗闇のなか顧客が通路を進みながら、通路の両側に展示した夜にも恐ろしい様々な展示や仕掛を見て背筋が震えるのを楽しむのが一般的であった。また顧客を驚かすために顧客が傍を通ると顧客の通過を感知して仕掛けが動き出すようになっているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらのおばけ屋敷はひと通り見てしまうとどんな仕掛けがあったか全て判ってしまうので、顧客の再入場は期待できないのであった。そこで本発明では何度入場しても新しい発見があるよにして顧客の再入場の期待を高めるおばけ屋敷を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解決するために、おばけ屋敷としての建物内に仕掛けられた動作可能な仕掛手段と、該仕掛手段を動作させる動作手段と、該建物内空間に向けて設けた光検出手段と、該光検出手段からの検出信号を受て該動作手段を動作させる動作信号を発する制御手段からなるおばけ屋敷装置としてある。さらに動作手段は、機械的な仕掛機構を駆動する駆動手段であってもよいし、あるいは音響発生装置を駆動する駆動手段であってよいし、または電飾装置を駆動する駆動装置であってもよい。そして光検出手段は懐中電灯で照らされることにより動作させるのである。
【0005】
【作用】上記構成による作用を述べると、おばけ屋敷である建物に入場し、懐中電灯等を手にした顧客が暗闇を進むと、懐中電灯の照らした先に様々な仕掛けがしてある。この仕掛けは、懐中電灯の光を光検出手段で検出し、その検出信号を受て制御手段では動作手段を動作させて仕掛手段を動作させ、顧客にアピールするのである。
【0006】
【実施例】本発明のおばけ屋敷の一実施例を図面に基づき説明すると、図1は顧客がおばけ屋敷の中を懐中電灯を手にして進む図である。おばけ屋敷1内部は通常に顧客2が歩いて進む形式でもよく、あるいは乗り物3に乗って進む形式でもよい。
【0007】顧客2はおばけ屋敷の入口で懐中電灯4を貰って真っ暗なおばけ屋敷1の中を探険するのである。おばけ屋敷1の中は順路に沿って進めるようになっており、顧客2は自分の懐中電灯4を頼りにおばけ屋敷1の中を進む。おばけ屋敷1内の至る所には世にも恐ろしい展示物5が展示してあると共に、モンスター等の様々な仕掛け6がある。この仕掛け6は顧客2が懐中電灯4の光をあてると突然動きだすようになっている。
【0008】図2におばけ屋敷の壁の断面図を示すと、図2(A)で、壁7にはモンスターの仕掛け6が設けてあり、このモンスターの仕掛け6は、図2(B)に示す如く電動や圧縮空気等によりアクッションを起こすことができるようになっている。仕掛け6には光センサー8が設けてあり、懐中電灯4を向けると懐中電灯4の光を光センサー8が検出して仕掛け6を稼働させるのである。
【0009】図3には仕掛けのブロック図を示す。光センサー8により、懐中電灯4の光を受光すると、受光信号が制御部9に送られ、制御部9では予め定められたプログラムに従い、仕掛け6を駆動する駆動信号を駆動部10に発し、スピーカ等の音響発生部11は様々な効果音を発し、電飾部12の電飾の発光制御を行なうのである。
【0010】別の仕掛けを述べると、窓に光を当てると、突然、窓の外で雷鳴が轟き、稲妻が走り、雷雨が降ってきて顧客には風が吹くようになっている。これは、スピーカから雷鳴音を発し、電飾により稲妻を模し、雷雨はシャワーを開閉して窓ガラスに降らせるとともに室内にある送風機で風を起こすのである。また、光センサーの検出にあたり、懐中電灯の照射時間により動作を変えれば同じ仕掛けでも違った動作をすることになり、顧客には懐中電灯を照らすと全て同じ動作をする仕掛けといった印象を与えない。さらに仕掛けは、様々な様式が考えられ勿論上記以外の仕掛けでもよい。、
【0011】
【発明の効果】上記構成による効果を述べると、顧客は懐中電灯を手にしておばけ屋敷の中を進むようになっているので、必ずしもおばけ屋敷の全ての仕掛けを懐中電灯で照らすとは限らない。従って、光センサーで稼働する全ての仕掛けが体験できるわけではなく、仕掛けられた仕掛けの中の幾つかの仕掛けを楽しむのみであるので、次回に入場した場合に違った仕掛けに出合うことができ、再入場してもまた違った体験を楽しむ可能性があり入場のリピート性が高まるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】顧客がおばけ屋敷の中を懐中電灯を手にして進む図である。
【図2】おばけ屋敷の壁の断面図である。
【図3】仕掛けのブロック図である。
【符号の説明】
1 おばけ屋敷
2 顧客
3 乗り物
4 懐中電灯
5 展示物
6 仕掛け
7 壁
8 光センサー
9 制御部
10 駆動部
11 音響発生部
12 電飾部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 建物内に仕掛けられた動作可能な仕掛手段と、該仕掛手段を動作させる動作手段と、該建物内空間に向けて設けた光検出手段と、該光検出手段からの検出信号を受て該動作手段を動作させる動作信号を発する制御手段からなることを特徴とするおばけ屋敷装置。
【請求項2】 請求項1において、動作手段は仕掛機構を駆動する駆動手段であることを特徴とするおばけ屋敷装置。
【請求項3】 請求項1において、動作手段は音響発生装置を駆動することを特徴とするおばけ屋敷装置。
【請求項4】 請求項1において、動作手段は電飾装置を駆動することを特徴とするおばけ屋敷装置。
【請求項5】 請求項1、2、3又は4において、光検出手段を懐中電灯で照らして動作させることを特徴とするおばけ屋敷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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