きのこかまぼこ(商品名キノかまぼコ)およびその製造方法
【課題】かまぼこが従来の海産物のみの練り物であるという観念を払拭し、新たな香りと味覚の付加価値をつけることによって、和風食品であると限定せず、洋食の分野の食品としてもかまぼこの食品価値を高める。また、ご飯のおかずであるという範疇を超えた、料理の一品としての位置づけをかまぼこに持たせ、かまぼこの新しい食べ方と、市場を獲得する方法を提供すること
【解決手段】魚やイカなどの海産物のすり身を固める前に、ポルチーニやモリーユ、トリュフ、松茸、椎茸、エリンギなどのきのこの生、あるいは乾燥物、あるいはその粉末を包埋させ、きのこの食感と香り、風味を持たせる。また、そのときにワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜより洋風の風味を際立たせる。かまぼこに包埋させるきのこは、固形のものみならず、きのこから抽出したエキスでもよい。
【解決手段】魚やイカなどの海産物のすり身を固める前に、ポルチーニやモリーユ、トリュフ、松茸、椎茸、エリンギなどのきのこの生、あるいは乾燥物、あるいはその粉末を包埋させ、きのこの食感と香り、風味を持たせる。また、そのときにワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜより洋風の風味を際立たせる。かまぼこに包埋させるきのこは、固形のものみならず、きのこから抽出したエキスでもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、きのこを含有するかまぼこ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かまぼこは魚やイカのすり身を原料とし、海産物加工品として流通しているものである。その風味は海産物特有のものであり、意外な取り合わせで、独自性があり、特に香りに重点を置いた食欲をそそる風味を持つものは販売されていない。
【0003】
また、従来、海産物以外の香りが主な特徴であるかまぼこは販売されていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、従来の海産物のみの練り物であるという観念を払拭し、新たな香りと味覚の付加価値をつけることによって、ご飯のおかずであるという範疇を超えた、料理の一品としての位置づけをかまぼこに持たせ、かまぼこの新しい食べ方と、和風食品であるという限界を超えた市場を獲得する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のきのこかまぼこは、きのこそのもの及びきのこのエキスをかまぼこに含有させ、きのこの風味をかまぼこに付加することによって、新しい味覚を生み出す。
【0006】
用いるきのこは、しいたけや松茸、エリンギなどの国内品種及びポルチーニやモリーユ、トリュフなどの輸入品を用いる。
【0007】
かまぼこに上記きのこの生をそのまま練りこむ。このとき、きのこをかまぼこに埋入させてもよいし、かまぼこの表面にきのこが姿を現すように埋め込んでも、また表面にきのこを付着させてもよい。
【0008】
かまぼこに上記きのこを乾燥したものを練りこむ。この場合、特にしいたけや、ポルチーニなどは干すことによって増強した香りや栄養素などをかまぼこに付加することができる。また、粉末状にしたきのこも、強い風味を付加するのに適している。
【0009】
かまぼこに上記きのこの絞り汁あるいは水溶液や食用油などにつけておいて抽出したエキスを練りこむ。食用油は、オリーブオイルやごま油でもよく、これらの油は上記きのこそのものをかまぼこに包埋させるときにも個別に加えてもよい。また、実際のきのこエキスでなくとも、きのこの香りや風味を持つ合成添加物を含ませてもよい。
【0010】
かまぼこにワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜる。これだけでも洋風のかまぼこになるが、本発明のきのこかまぼこにこれらの洋酒を混ぜると、きのこかまぼこの洋風の風味を増強することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来のかまぼこにない、きのこの鮮烈な香りや食感を付加することができ、また、きのこ特有のビタミンやアミノ酸などの栄養素を付加することができる。
【0012】
ワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜることによって、洋食の一品としても、例えばワインに合う料理としてもかまぼこを食することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
主に白身魚やイカのすり身に、塩やみりんなどを加え粘り気がでるまで練る。このときワインなどの洋酒を加えるとより洋風の風味を蒲鉾に持たせることができる。乾燥ポルチーニをそのまま固まる前の上記かまぼこで包み、蒸し上げる。加熱することで固まったかまぼこを冷やし、目的のきのこかまぼこを得る。
【0015】
乾燥ポルチーニを水あるいはオリーブオイルに数時間漬け込み、水の場合は煮沸あるいは凍結乾燥によって濃縮し、オリーブオイルの場合はそのまま固まる前のかまぼこと混ぜる。
【0016】
乾燥ポルチーニの粉末を水あるいはオリーブオイルに数時間漬け込み、水の場合は煮沸あるいは凍結乾燥によって濃縮し、オリーブオイルの場合はそのまま固まる前のかまぼこと混ぜる。
【実施例2】
【0017】
きのこをしいたけで実施例1と同様の加工を行う。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明によれば、きのことその香りという意外性のある取り合わせの風味をかまぼこに付加することによって、とかくご飯のおかずとしてしか目されていなかった和風食品のかまぼこに、鮮烈な風味と洋食の前菜としての位置づけや、ワインなどの洋酒のつまみとしての洋風食品としての位置づけなど、新たな市場を獲得できる可能性がある。
【技術分野】
【0001】
本発明は、きのこを含有するかまぼこ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、かまぼこは魚やイカのすり身を原料とし、海産物加工品として流通しているものである。その風味は海産物特有のものであり、意外な取り合わせで、独自性があり、特に香りに重点を置いた食欲をそそる風味を持つものは販売されていない。
【0003】
また、従来、海産物以外の香りが主な特徴であるかまぼこは販売されていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、従来の海産物のみの練り物であるという観念を払拭し、新たな香りと味覚の付加価値をつけることによって、ご飯のおかずであるという範疇を超えた、料理の一品としての位置づけをかまぼこに持たせ、かまぼこの新しい食べ方と、和風食品であるという限界を超えた市場を獲得する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のきのこかまぼこは、きのこそのもの及びきのこのエキスをかまぼこに含有させ、きのこの風味をかまぼこに付加することによって、新しい味覚を生み出す。
【0006】
用いるきのこは、しいたけや松茸、エリンギなどの国内品種及びポルチーニやモリーユ、トリュフなどの輸入品を用いる。
【0007】
かまぼこに上記きのこの生をそのまま練りこむ。このとき、きのこをかまぼこに埋入させてもよいし、かまぼこの表面にきのこが姿を現すように埋め込んでも、また表面にきのこを付着させてもよい。
【0008】
かまぼこに上記きのこを乾燥したものを練りこむ。この場合、特にしいたけや、ポルチーニなどは干すことによって増強した香りや栄養素などをかまぼこに付加することができる。また、粉末状にしたきのこも、強い風味を付加するのに適している。
【0009】
かまぼこに上記きのこの絞り汁あるいは水溶液や食用油などにつけておいて抽出したエキスを練りこむ。食用油は、オリーブオイルやごま油でもよく、これらの油は上記きのこそのものをかまぼこに包埋させるときにも個別に加えてもよい。また、実際のきのこエキスでなくとも、きのこの香りや風味を持つ合成添加物を含ませてもよい。
【0010】
かまぼこにワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜる。これだけでも洋風のかまぼこになるが、本発明のきのこかまぼこにこれらの洋酒を混ぜると、きのこかまぼこの洋風の風味を増強することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、従来のかまぼこにない、きのこの鮮烈な香りや食感を付加することができ、また、きのこ特有のビタミンやアミノ酸などの栄養素を付加することができる。
【0012】
ワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を混ぜることによって、洋食の一品としても、例えばワインに合う料理としてもかまぼこを食することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
主に白身魚やイカのすり身に、塩やみりんなどを加え粘り気がでるまで練る。このときワインなどの洋酒を加えるとより洋風の風味を蒲鉾に持たせることができる。乾燥ポルチーニをそのまま固まる前の上記かまぼこで包み、蒸し上げる。加熱することで固まったかまぼこを冷やし、目的のきのこかまぼこを得る。
【0015】
乾燥ポルチーニを水あるいはオリーブオイルに数時間漬け込み、水の場合は煮沸あるいは凍結乾燥によって濃縮し、オリーブオイルの場合はそのまま固まる前のかまぼこと混ぜる。
【0016】
乾燥ポルチーニの粉末を水あるいはオリーブオイルに数時間漬け込み、水の場合は煮沸あるいは凍結乾燥によって濃縮し、オリーブオイルの場合はそのまま固まる前のかまぼこと混ぜる。
【実施例2】
【0017】
きのこをしいたけで実施例1と同様の加工を行う。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明によれば、きのことその香りという意外性のある取り合わせの風味をかまぼこに付加することによって、とかくご飯のおかずとしてしか目されていなかった和風食品のかまぼこに、鮮烈な風味と洋食の前菜としての位置づけや、ワインなどの洋酒のつまみとしての洋風食品としての位置づけなど、新たな市場を獲得できる可能性がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
きのこ類を含ませたかまぼこ
【請求項2】
きのこ類の抽出エキスを含ませたかまぼこ
【請求項3】
きのこ類がしいたけ、松茸、エリンギなどの日本国内品種であるかまぼこ
【請求項4】
きのこ類がポルチーニ、モリーユ、トリュフなどの外国産品種であるかまぼこ
【請求項5】
きのこ類の粉末などを含ませたかまぼこ
【請求項6】
きのこ類とともに、ワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を含ませたかまぼこ
【請求項7】
きのこ類とともにオリーブオイルやごま油を含ませたかまぼこ
【請求項8】
きのこ類の香りと風味を持つ合成添加物を含ませたかまぼこ
【請求項1】
きのこ類を含ませたかまぼこ
【請求項2】
きのこ類の抽出エキスを含ませたかまぼこ
【請求項3】
きのこ類がしいたけ、松茸、エリンギなどの日本国内品種であるかまぼこ
【請求項4】
きのこ類がポルチーニ、モリーユ、トリュフなどの外国産品種であるかまぼこ
【請求項5】
きのこ類の粉末などを含ませたかまぼこ
【請求項6】
きのこ類とともに、ワインやブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの洋酒を含ませたかまぼこ
【請求項7】
きのこ類とともにオリーブオイルやごま油を含ませたかまぼこ
【請求項8】
きのこ類の香りと風味を持つ合成添加物を含ませたかまぼこ
【公開番号】特開2008−118978(P2008−118978A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337618(P2006−337618)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(506416341)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(506416341)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]