説明

ごみ袋の猫・カラス忌避剤

【課題】猫やカラスなどによるごみの食い散らかしが公害となっている。近年ではゴミをあさるカラスが増えたためか身近に小鳥の姿が少なくなり、生態系の乱れも危惧される。
【解決手段】本発明はごみ公害を防ぐことを目的とし、ごみ袋の口を結ぶ前に中に2〜3か所振り入れるだけの簡便さで、食害を防ぐことが出来る害獣忌避剤である。その内容は無害な香料であり、人間には快い香りでも、濃縮されていることで匂いに敏感な小動物やカラスなどを避けることが出来る。また袋の内側に用いることによって拡散が防がれるので、わずかな使用量で済む。
たとえ通勤前の忙しい時でも、容器から振り入れるだけの手間で、ごみを猫やカラスによる食い散らかしから防げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収集ごみに用いることで猫・カラスなどの食害を防ぐことを目的とした製品である。
【背景技術】
【0002】
従来では、ごみ袋自体の改良、ごみ袋にかける薬剤のスプレー、ごみ袋を覆うネットなどがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−169401 特開2000−212477 特開2002−255301 特開2005−145893 特開2006−257017 特開2007−210786
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
猫やカラスによりごみが散乱し、美観や通行を妨げている。
【0005】
清掃局の人はかき集めて持っていかなければならないし、収集場所前の宅では、散らかった人様の生ごみを別の袋に入れて出すことを余儀なくされる。
【0006】
近年ではゴミをあさるカラスが増え、明け方から夜中まで間近で大きな鳴き声を聴くようになった。このことで、最近まで見かけていた小鳥があまり見られなくなるなど、野鳥などの生態系を乱していることが危惧される。
【0007】
ごみの散乱を防ぐには、蓋つきの容器に入れることが確実であったが、場所がない、朝出しても収集後にしまえないという場合が多い。しかしごみ袋を食い荒らしから防ぐ方法は、いずれも普及に至っていない。収集場所の袋の上にネットをかける方法は、かなり見かけられ有効であるが、ネットの端に隙間があるとそこから袋ごと引き出されてしまうこともあった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
香料を添加した粉末を、ごみ袋内2〜3箇所に少量振り入れてから口をしばって出したところ、中に食べ物が入っているにもかかわらず、猫やカラスに食いちぎられなくなった。人間には快い匂いでも、濃縮されているため匂いに敏感な小動物やカラスなどを避けることが出来るということである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、袋の口を結ぶ前に中に2〜3か所振り入れるだけの簡便さで、猫やカラスなどの食害を防ぐことができる。
通勤前の忙しい時でも、手元にありさえすれば行えるので、自分の出したごみが公害の元とならずに済む。
その使用量についても、ごみ袋の内側に用い、通常でも口をしっかり縛ることから、拡散が妨げられ少量で済む。
【0010】
近隣の美化とともに人間関係も保たれ、カラスの急増による騒音などの公害や、野鳥の減少など生態系への影響も少なくできる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
香料を添加した粉末。片手で振り入れることのできる容器(ふた付き)に入っている。
【実施例】
【0012】
生ごみなどの食べ物の入ったごみを袋で出すときに使用。
家庭で収集日までごみを外に置いておくときにも使用できる。
香料だけでなく、消臭剤も添加することで、より役立つことも考えられる。
粉末にこだわらず、場合によっては液体のほうが効果があるかもしれない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ごみ袋内に投入する、猫やカラスなどの食害を防ぐための香料。