説明

しごきゴムの嵌入方法

【課題】しごきゴムを容器内の適切な位置に精度よく嵌め入れることができるしごきゴムの嵌入方法の提供
【解決手段】しごきゴム2の嵌入方法は、しごきゴム2を容器本体11に案内する案内孔5を有する治具を、この案内孔5と、容器本体11の開口部とを対向させるように配置する配置工程と、しごきゴム2を治具の案内孔5に挿入する挿入工程と、円柱状の棒状部材71を治具の案内孔5に挿入し、しごきゴム2に棒状部材71の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、容器本体11に嵌め入れる嵌入工程とによって構成されている。棒状部材71は、先端面に棒状部材71と同心の円柱状に形成された突出部71Aを有する。この突出部71Aは、しごきゴム2を棒状部材71にて押し込む際に、しごきゴム2の内部に挿入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、しごきゴムを容器に嵌め入れるしごきゴムの嵌入方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マスカラ、アイライナー、アイシャドウなどの液体化粧料を収容するボトル状の容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような容器の開口部には、しごきゴムと呼ばれる部品が嵌め入れられている。このしごきゴムは、円筒形状を有し、その内周面には、リング状の突起部が形成されている。液体化粧料の使用者は、例えば、液体化粧料を塗布するためのブラシを容器の内部に挿入し、このブラシに液体化粧料を付着させた後、しごきゴムの突起部にブラシを擦りつけて、しごくことによって、余分に付着した液体化粧料をブラシから掻き落とすことができる。
【0003】
また、特許文献1には、しごきゴムを容器に嵌め入れるしごきゴムの嵌入方法が開示されている。この方法では、まず、挿入口から排出口に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ状の貫通孔が形成された治具を、この治具の排出口と、容器の開口部とを対向させるように配置する。そして、しごきゴムを治具の挿入口から挿入した後、円柱状の棒状部材を治具の挿入口から挿入し、しごきゴムに棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴムを押し込むことによって、容器に嵌め入れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−000175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたしごきゴムの嵌入方法では、しごきゴムに円柱状の棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴムを押し込んでいるので、しごきゴムは、内側に屈曲するように変形してしまう場合がある。この場合には、棒状部材の押し込み量と、しごきゴムの押し込み量とは一致せず、容器に対するしごきゴムの位置にばらつきが生じるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、しごきゴムを容器内の適切な位置に精度よく嵌め入れることができるしごきゴムの嵌入方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のしごきゴムの嵌入方法は、円筒形状のしごきゴムを容器に嵌め入れるしごきゴムの嵌入方法であって、挿入口から排出口に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ状に形成され、しごきゴムを案内する案内孔を有する治具を、排出口と、容器の開口部とを対向させるように配置する配置工程と、しごきゴムを挿入口から挿入する挿入工程と、しごきゴムの内径よりも大きい外径を有する円柱状の棒状部材を挿入口から挿入し、しごきゴムに棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴムを押し込むことによって、容器に嵌め入れる嵌入工程とを備え、棒状部材は、棒状部材の先端面に形成されるとともに、しごきゴムを棒状部材にて押し込む際に、しごきゴムの内部に挿入される突出部を備えることを特徴とする。
【0008】
このような方法によれば、配置工程と、挿入工程と、嵌入工程とを備えるので、しごきゴムの内径よりも大きい外径を有する円柱状の棒状部材を案内孔の挿入口から挿入し、しごきゴムに棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴムを押し込むことによって、容器に嵌め入れることができる。
また、棒状部材は、棒状部材の先端面に形成されるとともに、しごきゴムを棒状部材にて押し込む際に、しごきゴムの内部に挿入される突出部を備えるので、しごきゴムの変形は、棒状部材の突出部によって規制される。したがって、棒状部材の押し込み量と、しごきゴムの押し込み量とを精度よく一致させることができるので、しごきゴムを容器内の適切な位置に精度よく嵌め入れることができる。
【0009】
本発明では、棒状部材は、突出部の先端面まで軸方向に沿って貫通して形成された貫通孔を有することが好ましい。
【0010】
このような方法によれば、しごきゴムを棒状部材にて押し込む際に、容器内の空気は、貫通孔を介して外部に排出されるので、しごきゴムを押し込む際の抵抗を低減させることができる。したがって、しごきゴムを棒状部材にて容易に容器に嵌め入れることができる。
【0011】
本発明では、突出部は、棒状部材と同心の円柱状に形成され、突出部の外径は、しごきゴムの内径と同一に設定されることが好ましい。
【0012】
このような方法によれば、突出部は、棒状部材と同心の円柱状に形成され、突出部の外径は、しごきゴムの内径と同一に設定されるので、しごきゴムを棒状部材にて押し込む際に、突出部と、しごきゴムとは滑合状態となる。これによって、突出部は、しごきゴムの変形を確実に規制することができる。したがって、棒状部材の押し込み量と、しごきゴムの押し込み量とを更に精度よく一致させることができるので、しごきゴムを容器内の適切な位置に更に精度よく嵌め入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る液体化粧料の容器の要部を示す断面図
【図2】複数の容器本体をフォルダに収納した状態を示す模式図
【図3】しごきゴムを容器本体に嵌め入れる際に用いられる治具の外観を示す斜視図
【図4】案内孔を軸方向に切断した断面を示す模式図
【図5】配置工程を示す模式図
【図6】挿入工程を示す模式図
【図7】予備嵌入工程を示す模式図
【図8】予備嵌入工程における案内孔の状態を示す拡大断面図
【図9】本嵌入工程を示す模式図
【図10】本嵌入工程における案内孔の状態を示す拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る液体化粧料の容器の要部を示す断面図である。
容器1は、マスカラ、アイライナー、アイシャドウなどの液体化粧料Lを収容する容器である。この容器1は、図1に示すように、ボトル状の容器本体11と、容器本体11を閉塞するためのキャップ12とを備える。
容器本体11は、開口部に嵌め入れられた円筒形状のしごきゴム2を備える。このしごきゴム2は、内周面に形成されたリング状の突起部21と、容器本体11の開口端を覆うために外周面に形成されたフランジ部22と、容器本体11からのしごきゴム2の抜けを防止するために外周面に形成された返し部23とを備える。
キャップ12は、先端に設けられたブラシ13Aによって、液体化粧料Lを塗布するための塗布軸13を備える。このブラシ13Aは、容器本体11をキャップ12にて閉塞する際に、容器本体11に収容された液体化粧料Lに浸り、液体化粧料Lは、ブラシ13Aに付着する。
【0015】
このような容器1によれば、液体化粧料Lの使用者は、容器本体11をキャップ12にて閉塞することによって、ブラシ13Aに液体化粧料Lを付着させた後、しごきゴム2の突起部21にブラシ13Aを擦りつけて、しごくことによって、余分に付着した液体化粧料Lをブラシ13Aから掻き落とすことができる。
【0016】
以下、このようなしごきゴム2を容器本体11に嵌め入れるしごきゴム2の嵌入方法について説明する。
本実施形態に係るしごきゴム2の嵌入方法は、しごきゴム2を容器本体11に案内する案内孔を有する治具を、この案内孔と、容器本体11の開口部とを対向させるように配置する配置工程と、しごきゴム2を治具の案内孔に挿入する挿入工程と、円柱状の棒状部材を治具の案内孔に挿入し、しごきゴム2に棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、容器本体11に嵌め入れる嵌入工程とによって構成されている。
【0017】
図2は、複数の容器本体をフォルダに収納した状態を示す模式図である。
しごきゴム2を容器本体11に嵌め入れる際には、まず、図2に示すように、複数の容器本体11をフォルダ3に収納して配列する。
フォルダ3は、容器本体11を収納するための複数の収納孔31を備える。この収納孔31は、円柱状に形成されている。また、この収納孔31の内径は、容器本体11を底面側から挿入可能な径に設定されている。
【0018】
図3は、しごきゴムを容器本体に嵌め入れる際に用いられる治具の外観を示す斜視図である。
治具4は、図3に示すように、長手方向に沿って設けられた複数の案内孔5と、複数の案内孔5の長手方向両側に設けられた2つの位置決め孔41とを有する矩形板状の部材である。
なお、図3は、治具4を斜め上方側から見た斜視図である。また、位置決め孔41は、後述する各プレス板6,7に設けられた位置決め棒62,72と共働することによって、両者の位置合わせを行うものである。
【0019】
図4は、案内孔を軸方向に切断した断面を示す模式図である。
案内孔5は、図4に示すように、上下方向に貫通して形成されている。この案内孔5は、治具4の上面側に位置し、しごきゴム2を案内するための案内部51と、治具4の下面側に位置し、容器本体11の開口部と嵌合するための嵌合部52とを有する。
案内部51は、上端の挿入口から下端の排出口に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ状に形成されている。
嵌合部52は、上端から下端にかけて同一の内径を有する円柱状に形成されている。なお、嵌合部52の内径は、容器本体11の開口部と嵌合可能な径に設定されている。
ここで、案内部51における排出口の内径(直径)をr1とし、容器本体11の開口部の内径(直径)をr2とすると、本実施形態では、r1は、r2よりも1mmだけ小さく設定されている。
【0020】
図5は、配置工程を示す模式図である。
配置工程では、フォルダ3に配列された容器本体11の上方に前述した治具4を配置する。具体的には、容器本体11の開口部と、治具4の嵌合部52とを嵌合させることによって、治具4を、案内部51の排出口と、容器本体11の開口部とを対向させるように配置する。これによって、案内部51の排出口と、容器本体11の開口部とは連通する。
【0021】
図6は、挿入工程を示す模式図である。
挿入工程では、しごきゴム2を案内部51の挿入口から挿入する。この際、しごきゴム2は、返し部23を下方側に向けた状態で挿入される(図4参照)。
なお、案内部51の内周面には、油類や、アルコール類などの潤滑剤が予め塗布されている。
【0022】
そして、挿入工程において、しごきゴム2を案内部51に挿入した後、円柱状の棒状部材を案内部51に挿入し、しごきゴム2に棒状部材の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、容器本体11に嵌め入れる嵌入工程を経て、しごきゴム2を容器本体11に嵌め入れる。この嵌入工程は、予備嵌入工程と、本嵌入工程とによって構成されている。
【0023】
図7は、予備嵌入工程を示す模式図である。図8は、予備嵌入工程における案内孔の状態を示す拡大断面図である。
予備嵌入工程では、図7に示すように、予備プレス板6を用いることによって、案内部51に挿入されたしごきゴム2をプレスする。
予備プレス板6は、案内部51と対向する位置に設けられた複数の棒状部材61と、複数の棒状部材61の両側に設けられた2つの位置決め棒62とを備える。案内部51に挿入されたしごきゴム2をプレスする際には、これらの位置決め棒62を治具4の位置決め孔41にそれぞれ挿入することによって、複数の棒状部材61と、複数の案内部51との位置決めを行い、棒状部材61を案内部51の挿入口から挿入する。そして、図8に示すように、しごきゴム2のフランジ部22に棒状部材61の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、しごきゴム2を半分程度まで容器本体11に嵌め入れる。
【0024】
棒状部材61は、しごきゴム2の内径よりも大きい外径を有する円柱状の部材である。具体的には、棒状部材61の外径は、しごきゴム2の内径よりも大きく、案内部51の排出口よりも僅かに大きい径に設定される。
この棒状部材61は、先端面に棒状部材61と同心の円柱状に形成された突出部61Aと、この突出部61Aの先端面まで軸方向に沿って貫通して形成された貫通孔61Bとを有する。ここで、突出部61Aの外径は、しごきゴム2の内径と同一に設定されている。したがって、突出部61Aは、しごきゴム2を棒状部材61にて押し込む際に、しごきゴム2の内部に挿入される。
【0025】
図9は、本嵌入工程を示す模式図である。図10は、本嵌入工程における案内孔の状態を示す拡大断面図である。
本嵌入工程では、図9に示すように、本プレス板7を用いることによって、案内部51に挿入されたしごきゴム2をプレスする。なお、図9では、しごきゴム2は、容器本体11に完全に嵌め入れられているため、その図示を省略している。
本プレス板7は、案内部51と対向する位置に設けられた複数の棒状部材71と、複数の棒状部材71の両側に設けられた2つの位置決め棒72とを備える。案内部51に挿入されたしごきゴム2をプレスする際には、これらの位置決め棒72を治具4の位置決め孔41にそれぞれ挿入することによって、複数の棒状部材71と、複数の案内部51との位置決めを行い、棒状部材71を案内部51の挿入口から挿入する。そして、図10に示すように、しごきゴム2のフランジ部22に棒状部材71の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、しごきゴム2を完全に容器本体11に嵌め入れる。これによって、しごきゴム2のフランジ部22と、容器本体11の開口端とを当接させた状態とする。
【0026】
棒状部材71は、しごきゴム2の内径よりも大きい外径を有する円柱状の部材である。具体的には、棒状部材71の外径は、しごきゴム2の内径よりも大きく、案内部51の排出口よりも僅かに小さい径に設定される。
この棒状部材71は、先端面に棒状部材71と同心の円柱状に形成された突出部71Aと、この突出部71Aの先端面まで軸方向に沿って貫通して形成された貫通孔71Bとを有する。ここで、突出部71Aの外径は、しごきゴム2の内径と同一に設定されている。したがって、突出部71Aは、しごきゴム2を棒状部材71にて押し込む際に、しごきゴム2の内部に挿入される。
以上のように、しごきゴム2は、配置工程と、挿入工程と、嵌入工程とを経ることによって、容器本体11に嵌め入れられる。
【0027】
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)しごきゴム2の嵌入方法は、配置工程と、挿入工程と、嵌入工程とを備えるので、しごきゴム2の内径よりも大きい外径を有する円柱状の棒状部材61,71を案内部51の挿入口から挿入し、しごきゴム2に棒状部材61,71の先端面を当接させて、しごきゴム2を押し込むことによって、容器本体11に嵌め入れることができる。
(2)棒状部材61,71は、棒状部材61,71の先端面に形成されるとともに、しごきゴム2を棒状部材61,71にて押し込む際に、しごきゴム2の内部に挿入される突出部61A,71Aを備えるので、しごきゴム2の変形は、棒状部材61,71の突出部61A,71Aによって規制される。したがって、棒状部材61,71の押し込み量と、しごきゴム2の押し込み量とを精度よく一致させることができるので、しごきゴム2を容器本体11内の適切な位置に精度よく嵌め入れることができる。
【0028】
(3)棒状部材61,71は、突出部61A,71Aの先端面まで軸方向に沿って貫通して形成された貫通孔61B,71Bを有するので、しごきゴム2を棒状部材61,71にて押し込む際に、容器本体11内の空気は、貫通孔61B,71Bを介して外部に排出される。したがって、しごきゴム2を押し込む際の抵抗を低減させることができ、しごきゴム2を棒状部材61,71にて容易に容器本体11に嵌め入れることができる。
【0029】
(4)突出部61A,71Aは、棒状部材61,71と同心の円柱状に形成され、突出部61A,71Aの外径は、しごきゴム2の内径と同一に設定されるので、しごきゴム2を棒状部材61,71にて押し込む際に、突出部61A,71Aと、しごきゴム2とは滑合状態となる。これによって、突出部61A,71Aは、しごきゴム2の変形を確実に規制することができる。したがって、棒状部材61,71の押し込み量と、しごきゴム2の押し込み量とを更に精度よく一致させることができるので、しごきゴム2を容器本体11内の適切な位置に更に精度よく嵌め入れることができる。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、嵌入工程は、予備嵌入工程と、本嵌入工程との2回の工程によって構成されていたが、嵌入工程は、本嵌入工程のみの1回の工程によって構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、棒状部材61,71は、貫通孔61B,71Bを有していたが、棒状部材は、貫通孔を有していなくてもよい。
【0031】
また、前記実施形態では、突出部61A,71Aは、棒状部材61,71と同心の円柱状に形成されていたが、突出部は、これとは異なる位置に異なる形状で形成されていてもよい。さらに、前記実施形態では、突出部61A,71Aの外径は、しごきゴム2の内径と同一に設定されていたが、突出部の外径は、しごきゴムの内径よりも小さい径に設定されていてもよい。要するに、突出部は、棒状部材の先端面に形成されるとともに、しごきゴムを棒状部材にて押し込む際に、しごきゴムの内部に挿入される部分であればよい。
【0032】
また、前記実施形態では、案内孔5は、案内部51と、嵌合部52とを有していたが、案内孔5は、嵌合部52を有していなくてもよい。要するに、案内孔は、挿入口から排出口に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ状に形成され、しごきゴムを案内することができればよい。
【符号の説明】
【0033】
1 容器
2 しごきゴム
3 フォルダ
4 治具
5 案内孔
6 予備プレス板
7 本プレス板
11 容器本体
12 キャップ
13 塗布軸
13A ブラシ
21 突起部
22 フランジ部
23 返し部
31 収納孔
41 位置決め孔
51 案内部
52 嵌合部
61 棒状部材
61A 突出部
61B 貫通孔
62 位置決め棒
71 棒状部材
71A 突出部
71B 貫通孔
72 位置決め棒
L 液体化粧料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形状のしごきゴムを容器に嵌め入れるしごきゴムの嵌入方法であって、
挿入口から排出口に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ状に形成され、前記しごきゴムを案内する案内孔を有する治具を、前記排出口と、前記容器の開口部とを対向させるように配置する配置工程と、
前記しごきゴムを前記挿入口から挿入する挿入工程と、
前記しごきゴムの内径よりも大きい外径を有する円柱状の棒状部材を前記挿入口から挿入し、前記しごきゴムに前記棒状部材の先端面を当接させて、前記しごきゴムを押し込むことによって、前記容器に嵌め入れる嵌入工程とを備え、
前記棒状部材は、
前記棒状部材の先端面に形成されるとともに、前記しごきゴムを前記棒状部材にて押し込む際に、前記しごきゴムの内部に挿入される突出部を備えることを特徴とするしごきゴムの嵌入方法。
【請求項2】
請求項1に記載されたしごきゴムの嵌入方法において、
前記棒状部材は、前記突出部の先端面まで軸方向に沿って貫通して形成された貫通孔を有することを特徴とするしごきゴムの嵌入方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載されたしごきゴムの嵌入方法において、
前記突出部は、前記棒状部材と同心の円柱状に形成され、前記突出部の外径は、前記しごきゴムの内径と同一に設定されることを特徴とするしごきゴムの嵌入方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−70949(P2013−70949A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214433(P2011−214433)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)