にきびを治療するための方法、装置および合成物
基剤と、複数の研磨粒子と、にきび治療剤とを含む合成物。ハンドルと、頭部と、前記頭部と結合されたアプリケータを備え、前記アプリケータが人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有する装置。人間の皮膚の領域に、基剤と、複数の研磨粒子と、にきび治療剤とを含む合成物を塗布するステップと、手動動作の機器で人間の皮膚の領域上で合成物を操作するステップとを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示した実施形態は、一般に皮膚の治療、より具体的には、にきびを治療することに関する。
【背景技術】
【0002】
顔の皮膚の若返りは、「ケミカル・ピーリング」と称される化学的治療、または「レーザー外科手術」と称されるレーザー治療や、エメリー研磨紙などの機械的に動かされる手段による剥離によって達成されてきた。このような方法は、医療的な監督を一般に必要とし、有害な副作用を含み、かつ処置中の痛みと不快感といういくつかのリスクを含んでいる。これらの方法はすべて、治療の間に長い回復時間を必要とする。
【0003】
マイクロ皮膚剥離(例えば、マイクロ剥離、粒子皮膚リサーフェシング(particle skin resurfacing))は、皮膚の異常を改善し、除去するために皮膚の制御された剥離が行われるスキン・ケアでの技術である。典型的なマイクロ皮膚剥離機は、容器から出力チューブを通ってハンド・ピース内へコランダム(酸化アルミニウムまたはアルミナ)の結晶を引き出す真空ポンプ・コンプレッサから成る。ハンド・ピースは、それを皮膚へあてがうと、結晶が皮膚から吸引チューブ内へ引かれる経路を作成する。吸引チューブは使用された結晶や研磨された皮膚のための廃棄容器へつながっている。吸引チューブ内のフィルタが、真空ポンプの作動部分を保護する。技術者は、剥離を誘導するために対象者の皮膚上でハンド・ピースを操作する。
【0004】
したがって、専門クリニック、訓練された技術者が患者にマイクロ皮膚剥離を行うためにコンプレッサ、コランダム供給部、真空部、廃棄容器が必要とされる。しかし、このような、複雑な、高価なシステムは家庭での使用のために実用的ではない。
【0005】
顔の皮膚の若返りを必要とすることの他に、多くの成人や青年は、にきびの治療も必要としている。にきびは、人間の皮膚上に棲むP.アクネと呼ばれるバクテリアによって生じる。思春期中や女性の月経周期の前、人体はより高いレベルのアンドルゲンを作成し、これが、皮膚の油脂作成腺(例えば皮脂腺)に過剰な刺激を加える。これらの腺が刺激されたとき、皮脂として公知である油性の物質が作成される。
【0006】
過度の量の皮脂は、毛包を詰まらせることがあり、このことが、コメドと呼ばれる小包栓子を結果として生じさせる。これらの詰まった毛包が、P.アクネが増殖することを許す。ある人々は、P・アクネに対して過敏であり、これらの人々は、バクテリアに対して過度の免疫応答を有し、このことがにきびを結果として生じさせる。
【0007】
にきびの2つの主なタイプは、白色面ぽうと黒色面ぽうから成るコメド性にきび、および赤色、時々弱い紫色の膿胞や嚢胞を備える炎症性にきびである。成人やティーンエイジャーは、コメド性にきびと炎症性にきびの組合せを有することもある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
様々な実施形態が、類似の符号が同じ要素を表す図面に一例として示されているが、それに限定されない。本開示の「ある」、「1つの」、「前記」、「他の」、「代替となる」または「様々な」実施形態は、必ずしも同じ実施形態である必要はなく、このような参照は少なくとも1つを意味することに留意されたい。
【0009】
以下の説明では、説明の目的のために、多数の特定の詳細が、様々な実施形態の全体的な理解を提供するために説明される。実施形態は、これらの特定の詳細のいくつかなしで実施されることができることを当業者なら理解されよう。他の例では、ある構造や用具が様々な実施形態の詳細をあいまいにすることを回避するために省略または単純化される。
【0010】
以下の説明および添付の図面は、例示の目的のための実施形態を提供する。しかし、これらの実施形態は、すべての考えられる実施形態を網羅するリストを提供することを意図されていないため、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0011】
合成物が、基剤、複数の研磨粒子、にきび治療剤を含んで開示されている。適切な研磨粒子は、コランダム(例えば、酸化アルミニウム、アルミナ、Al2O3)、酸化マグネシウム(例えば、MgO)を含み、さらにダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズを含むがそれに限定されない貴石などの無機粒子を含む。一実施形態では、研磨粒子は、34ミクロン(μm)から556μm(320から30grit)のオーダーの平均粒子サイズを有する微結晶である。より好ましくは、微結晶の平均粒子サイズは、約42μmから198μm(280から60grit)のオーダーである。
【0012】
合成物内の粒子の研磨性の性質は、剥離物として適した合成物が、人間の皮膚の領域の外見と感触を改善させ、皮膚の異常を除去する。より具体的には、研磨粒子は、皮膚の下層を露出させるために皮膚の外層(表皮)を除去する傾向がある。人体は、皮膚の新しい層を作成することによって応答する。
【0013】
にきび治療剤は、例えば、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、硫黄、レチノール、トリクロサン、緑茶抽出物、海洋粘土、乳酸、グリコール酸、チリ産カタツムリHelix Aspersa Muellerの分泌物、酸化亜鉛、滑石、カンフル、ティー・ツリー・オイル、ティー・ツリー抽出物、コアラ・ナッツ抽出物、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリエチレン、ポリエチレン・グリコール、アロエ・ベラ、パンテノール、アラントイン、スルファセタミド・ナトリウム、塩化ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化鉄、山羊乳、グリセリン、エミュー・オイル、ビタミンA(パルミテート)、ビタミンE(トコフェロール)、ウツボグサ抽出物、コロイド状銀、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ラウリル硫酸塩、酒石酸、ヒドロキノリン、ヒドロキシ酸のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0014】
にきび治療剤は一般に、P.アクネ・バクテリアのレベルを低減させること、皮脂の作成を低減させること、毛穴の詰まりを除去することの少なくとも1つを行う。様々な実施形態では、サリチル酸が、重量で合成物の約0.25%〜5.0%を含む量のにきび治療剤として成分内に含まれる。サリチル酸は、小包栓子(例えばコメド)を化学的に破壊することによって毛穴の詰まりを除去することが、一般に理解されている。
【0015】
様々な実施形態では、硫黄が、重量で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量でにきび治療剤として合成物内に含まれる。他の実施形態では、過酸化ベンゾイルが、重量で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量でにきび治療剤として合成物内に含まれる。過酸化ベンゾイルは、ろう胞に浸透し、その中ではP.アクネ・バクテリアが生存できない過酸化水素を解放することによってP.アクネ・バクテリアを破壊する。過酸化ベンゾイルは、乾燥作用、脂漏静止効果、および穏やかな皮膚剥離を提供することでも公知である。
【0016】
1つまたは複数の(および好ましくは一連の)これらの剥離/にきび治療では、治療のための皮膚対象が改善されると信じられている。このような改善は、細かいしわ、しわ、皮膚線条、炎症性/非炎症性にきび、にきび跡、手術跡、目の粗いまたは粗い皮膚、シミ、シミの多い肌状態、日焼けした肌の外見の改善を含む。
【0017】
一実施形態では、合成物は、複数の研磨粒子を基剤内に懸濁させることが可能である基剤を含む。基剤成分は、酸化防止剤、香料/香水、ビタミン(特にビタミンA、C、E)、ミネラル、乳化剤、化粧液、酸(グリコール酸またはサリチル酸)、スクラブ、セラム、ローション、リキッド、エリキシル剤、日焼け止め、トニックをさらに含んでもよい。抗菌剤、殺菌剤、増粘剤も合成物内に含まれてもよい。
【0018】
別の実施形態では、合成物の基剤は、例えば、石鹸、サリチル酸、ラウリル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムまたはラウレス硫酸ナトリウム)を含むクレンジング成分を含有する液体である。界面活性剤および乳化剤などの他の成分が、さらに含まれてもよい。
【0019】
一実施形態では、コランダム(例えばアルミナ)微結晶の研磨粒子が、クリーム1オンス当たり約5から100グラム、好ましくは1オンス当たり10から50グラム、より好ましくは1オンス当たり10から20グラムの量でクリーム保湿基剤と結合される。例えば、適切な合成物は、重量の20から70パーセントのコランダム、20から70パーセントのアロエ・ゲル、5から20パーセントのラウリル硫酸塩である。
【0020】
基剤内に懸濁された研磨粒子は、皮膚の表面をリサーフェシングする/若返らせるための皮膚の穏やかなマイクロ皮膚剥離を提供し、回復時間の必要なしで各治療後皮膚を滑らかで柔軟な状態のままにする。したがって、細かいしわやしわを低減させ除去するため、毛穴のサイズを減少させるため、日焼け、シミや皮膚退色を低減させ除去するため、皮膚や筋肉の色を引き締めるため、たるみを低減させるため、新しい表皮細胞を強化するために、にきび肌状態を緩和するために、処置が日常ベースで頻繁に繰り返されてもよい。皮膚、特に顔の皮膚を若返らせるこの方法は、レーザー外科手術、ケミカル・ピーリングまたは機械での剥離を望まないまたはそれが可能でない者にとって理想的である。
【0021】
クリーム基剤、コランダム(酸化アルミニウム)微結晶、およびサリチル酸を含む適切な合成物の一例は以下のものを含む。
【0022】
【表1】
【0023】
一実施形態では、合成物は広口ビン(図示せず)内に供給される。広口ビンは、以下で説明される様々な用具のアプリケータをビン内の合成物に浸すために十分に大きな口を有する。別法として、合成物を手で広口ビンから取り出し、治療される皮膚領域に塗布するようにしてもよい。合成物を配置するためのポンプ機構または注射ボトル・チューブ構成もまた適切である。
【0024】
皮膚を研磨するための適切な装置の一実施形態は、振動頭部とその振動頭部に結合されたアプリケータを有する可搬式用具を備える。アプリケータは、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0025】
図1、2を参照すると、(直流(「DC」)バッテリによってまたは交流電流(「AC」電源によって)給電されるアプリケータ装置(例えばバイブレータ)が、装置ハウジングの頭部部分10内に収容された振動用具を備える。装置はまた、内部容積内に収容するように構成されたハンドル部分11と、バッテリ(複数のAAバッテリ)などの取外し可能/交換可能な電源と、AC電源と結合するためのオプションの回路、モータ(例えば)DC駆動装置を動作させるための回路を備える。装置は、一実施形態では、プラスチック・ケーシングを備える。
【0026】
また、装置は頭部部分10に結合されたアプリケータ12を備える。図1、2に示した実施形態では、アプリケータ12は、例えばスポンジ・パッド、例えばポリウレタン・スポンジ・パッド、ラテックス・スポンジ・パッド、またはその他のクローズド・セル・スポンジ材料などの人間の皮膚の領域と接触するのに適した寸法を有する布またはスポンジなどの多孔質材料である。1つの適したスポンジ材料は、一般に「メイク・アップ」スポンジ材料と呼ばれ、メイク・アップの技術分野で代表的に使用されている。一実施形態では、スポンジ材料の孔のサイズは、15ミクロンから約410ミクロンである。
【0027】
オープン・セル・スポンジ材料が、クローズド・セル材料の代わりにか、クローズド・セル材料とともにか、のいずれかで使用されてもよい。同様に、アプリケータ12は、合成ゴム、プラスチックまたはラテックスなどの無孔質材料を備えてもよく、これは、多孔質材料の代わりにまたはそれとともに使用されることができる。
【0028】
一実施形態では、アプリケータは、研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じ大きさの孔のサイズを有する。別の実施形態では、アプリケータは、皮膚上での合成物の操作中、アプリケータ内で研磨粒子が動くことができる孔のサイズを有する。これらのものなどの孔のサイズは、有利には、皮膚が使用中過度に研磨されることを防止するために、研磨粒子がアプリケータ内に引っ込むことを可能にする。一実施形態では、孔のサイズは、研磨粒子が、アプリケータ内に深く入れられて粒子の研磨効果が失われないように十分小さい。別の言い方をすれば、孔のサイズは、粒子のアプリケータ内への研磨のレベルが、研磨剤として無効でないように決められる。
【0029】
様々な実施形態では、加熱ユニットも、アプリケータ12内にまたはアプリケータに隣接してのいずれかで、またはその両方で配置されてもよい。ある実施形態では、加熱ユニットは、アプリケータを100°F(約37.8℃)から120°F(約48.9℃)の間の温度に加熱することが可能である。加熱ユニットは、例えば、赤外線光、紫外線光および/または電源と接続された抵抗加熱要素であってよい。加熱ユニットからの熱は、有利には、処置中皮膚を鎮静させる。
【0030】
図3は、図1の装置、特に装置のバイブレータ部分の断面概略図を示している。断面図に、振動機構の動作が記載されている。装置は、この実施形態では、取外し可能な電源を備える。この場合、装置は、取外し可能な電源を収容するための内部チャンバ25を有するハンドル部分11を備える。一実施形態では、バイブレータを動作させるための電源は、ハンドル部分11の内部チャンバ25内に嵌合する2つのAAバッテリである。導体23、24が、内部チャンバの端部を形成している。導体23と結合された導線26、28が、モータ40へ/モータ40から電流を流す。導線26が、モータ40の動作を制御するためのスイッチ35を備える回路板30と結合されている。スイッチ35は、2位置スイッチ(オン/オフ)または複数の速度でモータ40を動作させるための複数位置スイッチであってもよい。
【0031】
モータ40は、頭部部分10の内部部分20内に配置され、モータ40の一方の端部から延びるシャフト42を備える。シャフト42は、モータ40の回転で(図示のように)回転される。
【0032】
モータ40のシャフト42の端部に、偏心質量45が結合されている。この実施形態では、偏心質量45は、その軸でポスト42と結合された半円筒形体である。このようにして、偏心質量45が回転するとき、その形状が、装置の頭部部分10内の律動的な運動を発生させ、これが振動を発生させる。
【0033】
図4は、図1の装置の分解側面図である。装置は、人間によって把持されるサイズにされたハンドル部分11を備える。ハンドル部分11は、1つまたは複数のバッテリ50(例えば2つのAAバッテリ)などの取外し可能/交換可能な電源を収容するための内部容積25を備える。カバー55が、ハンドル部分11の内部容積内に電源を収容するためにハンドル部分11の本体内にスナップ留めされている。
【0034】
図4は、装置の頭部部分10に対するアプリケータ12の構成を示している。一実施形態では、アプリケータ12は、(アプリケータ12とキャップ13の一表面の間の接着などによって)キャップ13と結合されている。キャップ13は、図示のように、装置の頭部部分10の振動頭部27の直径と同様の直径を有する円形の本体を備える。一実施形態では、振動頭部27は、約1から2インチ(約2.5〜5センチメートル)のオーダーの直径を有する。一実施形態では、振動頭部27の直径は、リップ19によって表されるような頭部部分10の主本体よりも例えば0.01から0.03インチ(1〜2ミリメートル)のオーダーでわずかに大きい。
【0035】
キャップ13の下側面は、内部容積17を有する。1つまたは複数の突起18が、キャップ13が頭部部分10のリップ19に容易にはまらないようにキャップ13の側壁(内部容積17を形成している)から延びている。キャップ13は、薄いプラスチック材料製であり、一実施形態では、キャップ13を定位置に固定保持するために、キャップが、リップ19、振動頭部27を覆って、頭部部分10上に変形され、スナップ留めされる。別法として、キャップは、頭部の内部壁の周りに設けた隆起部にスナップ留めする溝を有してもよい。
【0036】
キャップ13の上に固定されるアプリケータ12は、多数回の使用の後で交換されてもよい。一実施形態では、アプリケータ12とキャップ13を、使用後装置から取り外し、清浄できるようにしてもよい。例えば1回または複数回の清浄の後ではや使用可能でないと判断されたとき、アプリケータ12(およびキャップ13)を、廃棄し、交換するようにしてもよい。一実施形態では、アプリケータ12が1回の使用の後で交換および廃棄されてもよい。この実施形態では、アプリケータ12は、粘着テープ嵌合によって、アプリケータ12をキャップ13に取外し可能に取り付ける同様の方式でキャップ13と結合されてもよい。
【0037】
図1から4を参照にして説明される実施形態では、振動機構を備える装置が説明されている。人間の皮膚の領域に合成物を付与し、合成物を振動装置でおよび/または使用者の手の運動(例えば皮膚を磨くこと)によって操作するとき、図6および添付の文章を参照して説明されるように、振動動作(例えばアプリケータの)が、処置される領域を若返らせるために皮膚、筋肉、組織を刺激するのを助けると信じられている。使用中、振動機構が使用されても、使用されなくてもよいことが理解される。
【0038】
上記で説明した振動動作の代わりにまたはそれとともにアプリケータを回転または高速回転させることが可能な機構で皮膚を研磨することも企図されている。ある実施形態では、高速回転する機構は、アプリケータの中心軸の周囲でアプリケータを高速回転させるように構成されている。別の実施形態では、高速回転する機構は、(例えばランダムな軌道を作成するために)アプリケータをアプリケータの偏心軸の周囲で高速回転させるように構成されている。代表的なランダムのまたは標準的な軌道の振動は、毎分6,000回転またはそれより少ないオーダーである。
【0039】
また、様々な実施形態は、アプリケータ内かアプリケータに隣接してかのいずれか、またはその両方に配置された音波発生器を備える。動作中、音波発生器によって作成された音波が、アプリケータを通って移動し、使用者の皮膚をマッサージする。ある適切な音波発生器は、例えば発生器内で振動する水晶から超音波を発生させる超音波発生器である。音波は、処置される領域への循環を増加させるために使用されてもよい。
【0040】
図5は、手動で操作または動作される装置の実施形態を示している。装置50は、人間の手によって操作されるのに適したハンドル55を備える。ハンドル55は、一方の端部に、一実施形態で図1から4を参照にして説明された方式と同様な方式で、キャップ13とアプリケータ12を収容するのに適した寸法を有する頭部部分58を備える。
【0041】
図7は、手動で操作される装置のさらなる実施形態を示している。装置70は、頭部部分72と、その頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分72から延びている第1の部材74と、第1の部材74と角度(θ)で結合された第2の部分76を備える。角度θは、0から180度の間である。第2の部材76は、第1の端部76Aと、第2の端部76Bと、第1の端部76Aと第2の端部76Bの間の中間部分とを備える。アプリケータ78が頭部部分72と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0042】
ハンドル部分の形状は、使用者が、本明細書で説明したように、適切な合成物の塗布を容易にするために異なる方式で装置を把持することを可能にする。例えば、使用者は、使用者の掌が、頭部部分72に向かって下へ塗布するように、第2の部材76の下へその指を滑動させることができる。別法として、使用者は、その指で第2の部材76を把持することができる。
【0043】
図8は、手動で操作される装置の別の実施形態を示している。装置80は、頭部部分82と、その頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備える。ハンドル部分は、頭部部分82から延びている第1の部材84と、第1の部材84と結合された第2の部分86を備える。アプリケータ88が頭部部分82と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0044】
第2の部材86は、第1の端部86Aと、第2の端部86Bと、第1の端部86Aと第2の端部86Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材86の中間部分は、第1の部材84と結合されている。また、第2の部材86の中間部分はその中に形成された溝89を有する。各溝89は、少なくとも1本の人間の指を収容することができる。溝89は図8の第2の部材86の下側に配置されているが、溝89は、使用者による操作を容易にするために第2の部材86上のいかなる方向および/または位置に配置されてもよい。
【0045】
図9は、手動で操作される装置のさらに別の実施形態を示している。装置90は、頭部部分92と、頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分92から延びている第1の部材94と、第1の部材94と結合された第2の部分96を備えている。アプリケータ98が頭部部分92と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0046】
第2の部材96は、第1の端部96Aと、第2の端部96Bと、第1の端部96Aと第2の端部96Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材96の第1の端部96Aは、第1の部材94と結合されている
【0047】
図10は、手動で操作される装置のさらに別の実施形態を示している。装置100は、頭部部分102と、頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分102から延びている第1の部材104と、第1の部材104と結合された第2の部分106を備えている。アプリケータ108が頭部部分102と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0048】
第2の部材106は、第1の端部106Aと、第2の端部106Bと、第1の端部106Aと第2の端部106Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材106の第1の端部106Aは、第1の部材104と角度(β)で結合されている。図示した実施形態では、βは鈍角である。
【0049】
図6は、モータ駆動式振動機構か手動操作用具かを備えているいずれかの装置を使用する方法を示すフロー・チャートを示している。最初に、使用者が、アプリケータを装置(例えばバイブレータまたはランダム軌道運動装置)に取り付ける(ブロック400)。次に、例えば、保湿剤、研磨粒子、にきび治療剤の合成物が、アプリケータの上に載せられる(ブロック420)。これは、内部に合成物を有する容器内にアプリケータを浸すこと、または合成物を直接アプリケータ上に(すなわち、ディスペンサ、注射ボトル・チューブ、へらまたはその他の適切な手段で)載せることのいずれかによって達成される。
【0050】
次に使用者が、アプリケータ上に配置された合成物を処置される皮膚の領域に塗布する(ブロック440)。例えば、使用者は最初に、約4分の1インチ(約6.35mm)の合成物を多孔質アプリケータの全表面に塗布する。次に使用者が、例えば3インチ(約76.2mm)のオーダーだけ離れた位置で、処置される皮膚の領域上に(例えばアプリケータ上に配置された)合成物を点在させる。
【0051】
続いて、使用者が、装置(バイブレータ)によって処置される皮膚の領域上の合成物を操作する(ブロック460)。ある実施形態では、合成物の操作(ブロック460)は、安定した上向きの円形ストロークを使用して皮膚の領域上で装置(例えば、バイブレータまたはランダム軌道運動装置)を移動させることによって特徴付けられる。一実施形態では、合成物の操作は、1から10分間すなわち合成物が皮膚内へ入り込み、皮膚が柔らかく滑らかに見えるまで継続される。
【0052】
最後に、使用者が、合成物の吸収されない部分を拭き取り(ブロック480)、領域をオプションですすぎまたは洗浄してもよい。一実施形態では、保湿剤を主成分として含む合成物が、保湿剤(および他の成分)のほぼすべてが皮膚によって吸収され、研磨粒子のみが皮膚の表面上に残留するまで取り込まれてもよい。研磨粒子が払いのけられ、皮膚の領域がマイルド・クレンザーで洗浄されてもよい。代替となる実施形態では、合成物が皮膚に付着する前に、使用者が、なだらかな円形ストロークを使用して皮膚の領域をマイルド・クレンザーで洗浄し、皮膚をぬるま湯ですすぎ、柔らかいタオルで皮膚を拭き取って乾燥させる。
【0053】
合成物を皮膚に塗布する際440、皮膚上で合成物を操作するために装置(バイブレータ)をオンに切り替える前に、使用者が皮膚のある領域上に合成物を軽く塗布してもよいことに留意されたい。別法として、使用者は、同時に合成物を皮膚に塗布し、かつ処置される皮膚の領域上で合成物を操作してもよい。別法として、使用者は、同時に合成物を皮膚に塗布し、処置される領域に点在させ、円形ストロークで操作してもよい。バイブレータ・アプリケータを使用して、使用者は、バイブレータをオン(振動)位置、またはより軽い処置のためにオフ位置にして、アプリケータを操作してもよい。
【0054】
図11は、研磨粒子およびにきび治療剤を含む合成物を使用して皮膚を治療する方法を示している。ブロック210で、合成物が、処置される皮膚の領域に直接的または間接的に(上記で説明したように)塗布される。一実施形態では、合成物は、基剤と、約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、にきび治療剤とを含む。
【0055】
ブロック212で、合成物が皮膚上で操作される。上記で説明したように、操作は、皮膚上でのアプリケータの手動運動またはモータ駆動運動を伴ってもよい。また、操作は、アプリケータを通じての振動、高速回転、加熱、音波の伝播の少なくとも1つを含む。
【0056】
図11に示した方法は、有利には、同時に皮膚ににきび治療剤を投与しながら、人間の皮膚層の表皮の一部分を除去する(例えば、マイクロ皮膚剥離)。合成物中のにきび治療剤のタイプは、それによって合成物がにきびを治療する機構を決定する。例えば、にきびはP.アクネ・バクテリアのレベルを減少させること、皮脂の作成を減少させること、毛穴の詰まりを除去することによって治療される。合成物内の粒子の研磨特性は、にきび治療剤が、増加した効果を有することができるように皮膚の毛穴へのアクセス可能性を改善する(例えば、アクセスの改善は、ある薬剤がより効果的にP.アクネ・バクテリアを殺菌し、毛穴の詰まりを除去することを可能にする)。
【0057】
様々な実施形態の構造、機能、構成の詳細とともに上記の説明で言及した様々な実施形態の多数の特徴や利点を通じてさえも、本開示が例示的なものに過ぎないことを理解されたい。頭記の特許請求の範囲の項の広義の意味によって表現されるような様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、変更が、特に構造の内容、部品の管理、および合成物の形成で、詳細に行われてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】アプリケータ・パッドが、アプリケータの一部分に結合されたスナップ・オン・ディスクを有する可搬式アプリケータの一実施形態の平面図である。
【図2】図1のアプリケータの側面図である。
【図3】図1のアプリケータの側背面断面図である。
【図4】図1のアプリケータの分解側面図である。
【図5】アプリケータの第2の実施形態の分解側面図である。
【図6】皮膚を治療するある動作の一実施形態を示すフロー・チャートである。
【図7】アプリケータの第3の実施形態の側面図である。
【図8】アプリケータの第4の実施形態の側面図である。
【図9】アプリケータの第5の実施形態の側面図である。
【図10】アプリケータの第6の実施形態の側面図である。
【図11】にきびを治療するある動作の一実施形態を示すフロー・チャートである。
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示した実施形態は、一般に皮膚の治療、より具体的には、にきびを治療することに関する。
【背景技術】
【0002】
顔の皮膚の若返りは、「ケミカル・ピーリング」と称される化学的治療、または「レーザー外科手術」と称されるレーザー治療や、エメリー研磨紙などの機械的に動かされる手段による剥離によって達成されてきた。このような方法は、医療的な監督を一般に必要とし、有害な副作用を含み、かつ処置中の痛みと不快感といういくつかのリスクを含んでいる。これらの方法はすべて、治療の間に長い回復時間を必要とする。
【0003】
マイクロ皮膚剥離(例えば、マイクロ剥離、粒子皮膚リサーフェシング(particle skin resurfacing))は、皮膚の異常を改善し、除去するために皮膚の制御された剥離が行われるスキン・ケアでの技術である。典型的なマイクロ皮膚剥離機は、容器から出力チューブを通ってハンド・ピース内へコランダム(酸化アルミニウムまたはアルミナ)の結晶を引き出す真空ポンプ・コンプレッサから成る。ハンド・ピースは、それを皮膚へあてがうと、結晶が皮膚から吸引チューブ内へ引かれる経路を作成する。吸引チューブは使用された結晶や研磨された皮膚のための廃棄容器へつながっている。吸引チューブ内のフィルタが、真空ポンプの作動部分を保護する。技術者は、剥離を誘導するために対象者の皮膚上でハンド・ピースを操作する。
【0004】
したがって、専門クリニック、訓練された技術者が患者にマイクロ皮膚剥離を行うためにコンプレッサ、コランダム供給部、真空部、廃棄容器が必要とされる。しかし、このような、複雑な、高価なシステムは家庭での使用のために実用的ではない。
【0005】
顔の皮膚の若返りを必要とすることの他に、多くの成人や青年は、にきびの治療も必要としている。にきびは、人間の皮膚上に棲むP.アクネと呼ばれるバクテリアによって生じる。思春期中や女性の月経周期の前、人体はより高いレベルのアンドルゲンを作成し、これが、皮膚の油脂作成腺(例えば皮脂腺)に過剰な刺激を加える。これらの腺が刺激されたとき、皮脂として公知である油性の物質が作成される。
【0006】
過度の量の皮脂は、毛包を詰まらせることがあり、このことが、コメドと呼ばれる小包栓子を結果として生じさせる。これらの詰まった毛包が、P.アクネが増殖することを許す。ある人々は、P・アクネに対して過敏であり、これらの人々は、バクテリアに対して過度の免疫応答を有し、このことがにきびを結果として生じさせる。
【0007】
にきびの2つの主なタイプは、白色面ぽうと黒色面ぽうから成るコメド性にきび、および赤色、時々弱い紫色の膿胞や嚢胞を備える炎症性にきびである。成人やティーンエイジャーは、コメド性にきびと炎症性にきびの組合せを有することもある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
様々な実施形態が、類似の符号が同じ要素を表す図面に一例として示されているが、それに限定されない。本開示の「ある」、「1つの」、「前記」、「他の」、「代替となる」または「様々な」実施形態は、必ずしも同じ実施形態である必要はなく、このような参照は少なくとも1つを意味することに留意されたい。
【0009】
以下の説明では、説明の目的のために、多数の特定の詳細が、様々な実施形態の全体的な理解を提供するために説明される。実施形態は、これらの特定の詳細のいくつかなしで実施されることができることを当業者なら理解されよう。他の例では、ある構造や用具が様々な実施形態の詳細をあいまいにすることを回避するために省略または単純化される。
【0010】
以下の説明および添付の図面は、例示の目的のための実施形態を提供する。しかし、これらの実施形態は、すべての考えられる実施形態を網羅するリストを提供することを意図されていないため、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0011】
合成物が、基剤、複数の研磨粒子、にきび治療剤を含んで開示されている。適切な研磨粒子は、コランダム(例えば、酸化アルミニウム、アルミナ、Al2O3)、酸化マグネシウム(例えば、MgO)を含み、さらにダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズを含むがそれに限定されない貴石などの無機粒子を含む。一実施形態では、研磨粒子は、34ミクロン(μm)から556μm(320から30grit)のオーダーの平均粒子サイズを有する微結晶である。より好ましくは、微結晶の平均粒子サイズは、約42μmから198μm(280から60grit)のオーダーである。
【0012】
合成物内の粒子の研磨性の性質は、剥離物として適した合成物が、人間の皮膚の領域の外見と感触を改善させ、皮膚の異常を除去する。より具体的には、研磨粒子は、皮膚の下層を露出させるために皮膚の外層(表皮)を除去する傾向がある。人体は、皮膚の新しい層を作成することによって応答する。
【0013】
にきび治療剤は、例えば、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、硫黄、レチノール、トリクロサン、緑茶抽出物、海洋粘土、乳酸、グリコール酸、チリ産カタツムリHelix Aspersa Muellerの分泌物、酸化亜鉛、滑石、カンフル、ティー・ツリー・オイル、ティー・ツリー抽出物、コアラ・ナッツ抽出物、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリエチレン、ポリエチレン・グリコール、アロエ・ベラ、パンテノール、アラントイン、スルファセタミド・ナトリウム、塩化ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化鉄、山羊乳、グリセリン、エミュー・オイル、ビタミンA(パルミテート)、ビタミンE(トコフェロール)、ウツボグサ抽出物、コロイド状銀、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ラウリル硫酸塩、酒石酸、ヒドロキノリン、ヒドロキシ酸のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0014】
にきび治療剤は一般に、P.アクネ・バクテリアのレベルを低減させること、皮脂の作成を低減させること、毛穴の詰まりを除去することの少なくとも1つを行う。様々な実施形態では、サリチル酸が、重量で合成物の約0.25%〜5.0%を含む量のにきび治療剤として成分内に含まれる。サリチル酸は、小包栓子(例えばコメド)を化学的に破壊することによって毛穴の詰まりを除去することが、一般に理解されている。
【0015】
様々な実施形態では、硫黄が、重量で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量でにきび治療剤として合成物内に含まれる。他の実施形態では、過酸化ベンゾイルが、重量で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量でにきび治療剤として合成物内に含まれる。過酸化ベンゾイルは、ろう胞に浸透し、その中ではP.アクネ・バクテリアが生存できない過酸化水素を解放することによってP.アクネ・バクテリアを破壊する。過酸化ベンゾイルは、乾燥作用、脂漏静止効果、および穏やかな皮膚剥離を提供することでも公知である。
【0016】
1つまたは複数の(および好ましくは一連の)これらの剥離/にきび治療では、治療のための皮膚対象が改善されると信じられている。このような改善は、細かいしわ、しわ、皮膚線条、炎症性/非炎症性にきび、にきび跡、手術跡、目の粗いまたは粗い皮膚、シミ、シミの多い肌状態、日焼けした肌の外見の改善を含む。
【0017】
一実施形態では、合成物は、複数の研磨粒子を基剤内に懸濁させることが可能である基剤を含む。基剤成分は、酸化防止剤、香料/香水、ビタミン(特にビタミンA、C、E)、ミネラル、乳化剤、化粧液、酸(グリコール酸またはサリチル酸)、スクラブ、セラム、ローション、リキッド、エリキシル剤、日焼け止め、トニックをさらに含んでもよい。抗菌剤、殺菌剤、増粘剤も合成物内に含まれてもよい。
【0018】
別の実施形態では、合成物の基剤は、例えば、石鹸、サリチル酸、ラウリル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムまたはラウレス硫酸ナトリウム)を含むクレンジング成分を含有する液体である。界面活性剤および乳化剤などの他の成分が、さらに含まれてもよい。
【0019】
一実施形態では、コランダム(例えばアルミナ)微結晶の研磨粒子が、クリーム1オンス当たり約5から100グラム、好ましくは1オンス当たり10から50グラム、より好ましくは1オンス当たり10から20グラムの量でクリーム保湿基剤と結合される。例えば、適切な合成物は、重量の20から70パーセントのコランダム、20から70パーセントのアロエ・ゲル、5から20パーセントのラウリル硫酸塩である。
【0020】
基剤内に懸濁された研磨粒子は、皮膚の表面をリサーフェシングする/若返らせるための皮膚の穏やかなマイクロ皮膚剥離を提供し、回復時間の必要なしで各治療後皮膚を滑らかで柔軟な状態のままにする。したがって、細かいしわやしわを低減させ除去するため、毛穴のサイズを減少させるため、日焼け、シミや皮膚退色を低減させ除去するため、皮膚や筋肉の色を引き締めるため、たるみを低減させるため、新しい表皮細胞を強化するために、にきび肌状態を緩和するために、処置が日常ベースで頻繁に繰り返されてもよい。皮膚、特に顔の皮膚を若返らせるこの方法は、レーザー外科手術、ケミカル・ピーリングまたは機械での剥離を望まないまたはそれが可能でない者にとって理想的である。
【0021】
クリーム基剤、コランダム(酸化アルミニウム)微結晶、およびサリチル酸を含む適切な合成物の一例は以下のものを含む。
【0022】
【表1】
【0023】
一実施形態では、合成物は広口ビン(図示せず)内に供給される。広口ビンは、以下で説明される様々な用具のアプリケータをビン内の合成物に浸すために十分に大きな口を有する。別法として、合成物を手で広口ビンから取り出し、治療される皮膚領域に塗布するようにしてもよい。合成物を配置するためのポンプ機構または注射ボトル・チューブ構成もまた適切である。
【0024】
皮膚を研磨するための適切な装置の一実施形態は、振動頭部とその振動頭部に結合されたアプリケータを有する可搬式用具を備える。アプリケータは、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0025】
図1、2を参照すると、(直流(「DC」)バッテリによってまたは交流電流(「AC」電源によって)給電されるアプリケータ装置(例えばバイブレータ)が、装置ハウジングの頭部部分10内に収容された振動用具を備える。装置はまた、内部容積内に収容するように構成されたハンドル部分11と、バッテリ(複数のAAバッテリ)などの取外し可能/交換可能な電源と、AC電源と結合するためのオプションの回路、モータ(例えば)DC駆動装置を動作させるための回路を備える。装置は、一実施形態では、プラスチック・ケーシングを備える。
【0026】
また、装置は頭部部分10に結合されたアプリケータ12を備える。図1、2に示した実施形態では、アプリケータ12は、例えばスポンジ・パッド、例えばポリウレタン・スポンジ・パッド、ラテックス・スポンジ・パッド、またはその他のクローズド・セル・スポンジ材料などの人間の皮膚の領域と接触するのに適した寸法を有する布またはスポンジなどの多孔質材料である。1つの適したスポンジ材料は、一般に「メイク・アップ」スポンジ材料と呼ばれ、メイク・アップの技術分野で代表的に使用されている。一実施形態では、スポンジ材料の孔のサイズは、15ミクロンから約410ミクロンである。
【0027】
オープン・セル・スポンジ材料が、クローズド・セル材料の代わりにか、クローズド・セル材料とともにか、のいずれかで使用されてもよい。同様に、アプリケータ12は、合成ゴム、プラスチックまたはラテックスなどの無孔質材料を備えてもよく、これは、多孔質材料の代わりにまたはそれとともに使用されることができる。
【0028】
一実施形態では、アプリケータは、研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じ大きさの孔のサイズを有する。別の実施形態では、アプリケータは、皮膚上での合成物の操作中、アプリケータ内で研磨粒子が動くことができる孔のサイズを有する。これらのものなどの孔のサイズは、有利には、皮膚が使用中過度に研磨されることを防止するために、研磨粒子がアプリケータ内に引っ込むことを可能にする。一実施形態では、孔のサイズは、研磨粒子が、アプリケータ内に深く入れられて粒子の研磨効果が失われないように十分小さい。別の言い方をすれば、孔のサイズは、粒子のアプリケータ内への研磨のレベルが、研磨剤として無効でないように決められる。
【0029】
様々な実施形態では、加熱ユニットも、アプリケータ12内にまたはアプリケータに隣接してのいずれかで、またはその両方で配置されてもよい。ある実施形態では、加熱ユニットは、アプリケータを100°F(約37.8℃)から120°F(約48.9℃)の間の温度に加熱することが可能である。加熱ユニットは、例えば、赤外線光、紫外線光および/または電源と接続された抵抗加熱要素であってよい。加熱ユニットからの熱は、有利には、処置中皮膚を鎮静させる。
【0030】
図3は、図1の装置、特に装置のバイブレータ部分の断面概略図を示している。断面図に、振動機構の動作が記載されている。装置は、この実施形態では、取外し可能な電源を備える。この場合、装置は、取外し可能な電源を収容するための内部チャンバ25を有するハンドル部分11を備える。一実施形態では、バイブレータを動作させるための電源は、ハンドル部分11の内部チャンバ25内に嵌合する2つのAAバッテリである。導体23、24が、内部チャンバの端部を形成している。導体23と結合された導線26、28が、モータ40へ/モータ40から電流を流す。導線26が、モータ40の動作を制御するためのスイッチ35を備える回路板30と結合されている。スイッチ35は、2位置スイッチ(オン/オフ)または複数の速度でモータ40を動作させるための複数位置スイッチであってもよい。
【0031】
モータ40は、頭部部分10の内部部分20内に配置され、モータ40の一方の端部から延びるシャフト42を備える。シャフト42は、モータ40の回転で(図示のように)回転される。
【0032】
モータ40のシャフト42の端部に、偏心質量45が結合されている。この実施形態では、偏心質量45は、その軸でポスト42と結合された半円筒形体である。このようにして、偏心質量45が回転するとき、その形状が、装置の頭部部分10内の律動的な運動を発生させ、これが振動を発生させる。
【0033】
図4は、図1の装置の分解側面図である。装置は、人間によって把持されるサイズにされたハンドル部分11を備える。ハンドル部分11は、1つまたは複数のバッテリ50(例えば2つのAAバッテリ)などの取外し可能/交換可能な電源を収容するための内部容積25を備える。カバー55が、ハンドル部分11の内部容積内に電源を収容するためにハンドル部分11の本体内にスナップ留めされている。
【0034】
図4は、装置の頭部部分10に対するアプリケータ12の構成を示している。一実施形態では、アプリケータ12は、(アプリケータ12とキャップ13の一表面の間の接着などによって)キャップ13と結合されている。キャップ13は、図示のように、装置の頭部部分10の振動頭部27の直径と同様の直径を有する円形の本体を備える。一実施形態では、振動頭部27は、約1から2インチ(約2.5〜5センチメートル)のオーダーの直径を有する。一実施形態では、振動頭部27の直径は、リップ19によって表されるような頭部部分10の主本体よりも例えば0.01から0.03インチ(1〜2ミリメートル)のオーダーでわずかに大きい。
【0035】
キャップ13の下側面は、内部容積17を有する。1つまたは複数の突起18が、キャップ13が頭部部分10のリップ19に容易にはまらないようにキャップ13の側壁(内部容積17を形成している)から延びている。キャップ13は、薄いプラスチック材料製であり、一実施形態では、キャップ13を定位置に固定保持するために、キャップが、リップ19、振動頭部27を覆って、頭部部分10上に変形され、スナップ留めされる。別法として、キャップは、頭部の内部壁の周りに設けた隆起部にスナップ留めする溝を有してもよい。
【0036】
キャップ13の上に固定されるアプリケータ12は、多数回の使用の後で交換されてもよい。一実施形態では、アプリケータ12とキャップ13を、使用後装置から取り外し、清浄できるようにしてもよい。例えば1回または複数回の清浄の後ではや使用可能でないと判断されたとき、アプリケータ12(およびキャップ13)を、廃棄し、交換するようにしてもよい。一実施形態では、アプリケータ12が1回の使用の後で交換および廃棄されてもよい。この実施形態では、アプリケータ12は、粘着テープ嵌合によって、アプリケータ12をキャップ13に取外し可能に取り付ける同様の方式でキャップ13と結合されてもよい。
【0037】
図1から4を参照にして説明される実施形態では、振動機構を備える装置が説明されている。人間の皮膚の領域に合成物を付与し、合成物を振動装置でおよび/または使用者の手の運動(例えば皮膚を磨くこと)によって操作するとき、図6および添付の文章を参照して説明されるように、振動動作(例えばアプリケータの)が、処置される領域を若返らせるために皮膚、筋肉、組織を刺激するのを助けると信じられている。使用中、振動機構が使用されても、使用されなくてもよいことが理解される。
【0038】
上記で説明した振動動作の代わりにまたはそれとともにアプリケータを回転または高速回転させることが可能な機構で皮膚を研磨することも企図されている。ある実施形態では、高速回転する機構は、アプリケータの中心軸の周囲でアプリケータを高速回転させるように構成されている。別の実施形態では、高速回転する機構は、(例えばランダムな軌道を作成するために)アプリケータをアプリケータの偏心軸の周囲で高速回転させるように構成されている。代表的なランダムのまたは標準的な軌道の振動は、毎分6,000回転またはそれより少ないオーダーである。
【0039】
また、様々な実施形態は、アプリケータ内かアプリケータに隣接してかのいずれか、またはその両方に配置された音波発生器を備える。動作中、音波発生器によって作成された音波が、アプリケータを通って移動し、使用者の皮膚をマッサージする。ある適切な音波発生器は、例えば発生器内で振動する水晶から超音波を発生させる超音波発生器である。音波は、処置される領域への循環を増加させるために使用されてもよい。
【0040】
図5は、手動で操作または動作される装置の実施形態を示している。装置50は、人間の手によって操作されるのに適したハンドル55を備える。ハンドル55は、一方の端部に、一実施形態で図1から4を参照にして説明された方式と同様な方式で、キャップ13とアプリケータ12を収容するのに適した寸法を有する頭部部分58を備える。
【0041】
図7は、手動で操作される装置のさらなる実施形態を示している。装置70は、頭部部分72と、その頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分72から延びている第1の部材74と、第1の部材74と角度(θ)で結合された第2の部分76を備える。角度θは、0から180度の間である。第2の部材76は、第1の端部76Aと、第2の端部76Bと、第1の端部76Aと第2の端部76Bの間の中間部分とを備える。アプリケータ78が頭部部分72と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0042】
ハンドル部分の形状は、使用者が、本明細書で説明したように、適切な合成物の塗布を容易にするために異なる方式で装置を把持することを可能にする。例えば、使用者は、使用者の掌が、頭部部分72に向かって下へ塗布するように、第2の部材76の下へその指を滑動させることができる。別法として、使用者は、その指で第2の部材76を把持することができる。
【0043】
図8は、手動で操作される装置の別の実施形態を示している。装置80は、頭部部分82と、その頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備える。ハンドル部分は、頭部部分82から延びている第1の部材84と、第1の部材84と結合された第2の部分86を備える。アプリケータ88が頭部部分82と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0044】
第2の部材86は、第1の端部86Aと、第2の端部86Bと、第1の端部86Aと第2の端部86Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材86の中間部分は、第1の部材84と結合されている。また、第2の部材86の中間部分はその中に形成された溝89を有する。各溝89は、少なくとも1本の人間の指を収容することができる。溝89は図8の第2の部材86の下側に配置されているが、溝89は、使用者による操作を容易にするために第2の部材86上のいかなる方向および/または位置に配置されてもよい。
【0045】
図9は、手動で操作される装置のさらに別の実施形態を示している。装置90は、頭部部分92と、頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分92から延びている第1の部材94と、第1の部材94と結合された第2の部分96を備えている。アプリケータ98が頭部部分92と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0046】
第2の部材96は、第1の端部96Aと、第2の端部96Bと、第1の端部96Aと第2の端部96Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材96の第1の端部96Aは、第1の部材94と結合されている
【0047】
図10は、手動で操作される装置のさらに別の実施形態を示している。装置100は、頭部部分102と、頭部部分と結合され、人間の手による操作に適したハンドル部分とを備えている。ハンドル部分は、頭部部分102から延びている第1の部材104と、第1の部材104と結合された第2の部分106を備えている。アプリケータ108が頭部部分102と結合され、人間の皮膚の局所的な領域と接触するのに適した寸法を有する。
【0048】
第2の部材106は、第1の端部106Aと、第2の端部106Bと、第1の端部106Aと第2の端部106Bの間の中間部分とを備えている。第2の部材106の第1の端部106Aは、第1の部材104と角度(β)で結合されている。図示した実施形態では、βは鈍角である。
【0049】
図6は、モータ駆動式振動機構か手動操作用具かを備えているいずれかの装置を使用する方法を示すフロー・チャートを示している。最初に、使用者が、アプリケータを装置(例えばバイブレータまたはランダム軌道運動装置)に取り付ける(ブロック400)。次に、例えば、保湿剤、研磨粒子、にきび治療剤の合成物が、アプリケータの上に載せられる(ブロック420)。これは、内部に合成物を有する容器内にアプリケータを浸すこと、または合成物を直接アプリケータ上に(すなわち、ディスペンサ、注射ボトル・チューブ、へらまたはその他の適切な手段で)載せることのいずれかによって達成される。
【0050】
次に使用者が、アプリケータ上に配置された合成物を処置される皮膚の領域に塗布する(ブロック440)。例えば、使用者は最初に、約4分の1インチ(約6.35mm)の合成物を多孔質アプリケータの全表面に塗布する。次に使用者が、例えば3インチ(約76.2mm)のオーダーだけ離れた位置で、処置される皮膚の領域上に(例えばアプリケータ上に配置された)合成物を点在させる。
【0051】
続いて、使用者が、装置(バイブレータ)によって処置される皮膚の領域上の合成物を操作する(ブロック460)。ある実施形態では、合成物の操作(ブロック460)は、安定した上向きの円形ストロークを使用して皮膚の領域上で装置(例えば、バイブレータまたはランダム軌道運動装置)を移動させることによって特徴付けられる。一実施形態では、合成物の操作は、1から10分間すなわち合成物が皮膚内へ入り込み、皮膚が柔らかく滑らかに見えるまで継続される。
【0052】
最後に、使用者が、合成物の吸収されない部分を拭き取り(ブロック480)、領域をオプションですすぎまたは洗浄してもよい。一実施形態では、保湿剤を主成分として含む合成物が、保湿剤(および他の成分)のほぼすべてが皮膚によって吸収され、研磨粒子のみが皮膚の表面上に残留するまで取り込まれてもよい。研磨粒子が払いのけられ、皮膚の領域がマイルド・クレンザーで洗浄されてもよい。代替となる実施形態では、合成物が皮膚に付着する前に、使用者が、なだらかな円形ストロークを使用して皮膚の領域をマイルド・クレンザーで洗浄し、皮膚をぬるま湯ですすぎ、柔らかいタオルで皮膚を拭き取って乾燥させる。
【0053】
合成物を皮膚に塗布する際440、皮膚上で合成物を操作するために装置(バイブレータ)をオンに切り替える前に、使用者が皮膚のある領域上に合成物を軽く塗布してもよいことに留意されたい。別法として、使用者は、同時に合成物を皮膚に塗布し、かつ処置される皮膚の領域上で合成物を操作してもよい。別法として、使用者は、同時に合成物を皮膚に塗布し、処置される領域に点在させ、円形ストロークで操作してもよい。バイブレータ・アプリケータを使用して、使用者は、バイブレータをオン(振動)位置、またはより軽い処置のためにオフ位置にして、アプリケータを操作してもよい。
【0054】
図11は、研磨粒子およびにきび治療剤を含む合成物を使用して皮膚を治療する方法を示している。ブロック210で、合成物が、処置される皮膚の領域に直接的または間接的に(上記で説明したように)塗布される。一実施形態では、合成物は、基剤と、約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、にきび治療剤とを含む。
【0055】
ブロック212で、合成物が皮膚上で操作される。上記で説明したように、操作は、皮膚上でのアプリケータの手動運動またはモータ駆動運動を伴ってもよい。また、操作は、アプリケータを通じての振動、高速回転、加熱、音波の伝播の少なくとも1つを含む。
【0056】
図11に示した方法は、有利には、同時に皮膚ににきび治療剤を投与しながら、人間の皮膚層の表皮の一部分を除去する(例えば、マイクロ皮膚剥離)。合成物中のにきび治療剤のタイプは、それによって合成物がにきびを治療する機構を決定する。例えば、にきびはP.アクネ・バクテリアのレベルを減少させること、皮脂の作成を減少させること、毛穴の詰まりを除去することによって治療される。合成物内の粒子の研磨特性は、にきび治療剤が、増加した効果を有することができるように皮膚の毛穴へのアクセス可能性を改善する(例えば、アクセスの改善は、ある薬剤がより効果的にP.アクネ・バクテリアを殺菌し、毛穴の詰まりを除去することを可能にする)。
【0057】
様々な実施形態の構造、機能、構成の詳細とともに上記の説明で言及した様々な実施形態の多数の特徴や利点を通じてさえも、本開示が例示的なものに過ぎないことを理解されたい。頭記の特許請求の範囲の項の広義の意味によって表現されるような様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、変更が、特に構造の内容、部品の管理、および合成物の形成で、詳細に行われてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】アプリケータ・パッドが、アプリケータの一部分に結合されたスナップ・オン・ディスクを有する可搬式アプリケータの一実施形態の平面図である。
【図2】図1のアプリケータの側面図である。
【図3】図1のアプリケータの側背面断面図である。
【図4】図1のアプリケータの分解側面図である。
【図5】アプリケータの第2の実施形態の分解側面図である。
【図6】皮膚を治療するある動作の一実施形態を示すフロー・チャートである。
【図7】アプリケータの第3の実施形態の側面図である。
【図8】アプリケータの第4の実施形態の側面図である。
【図9】アプリケータの第5の実施形態の側面図である。
【図10】アプリケータの第6の実施形態の側面図である。
【図11】にきびを治療するある動作の一実施形態を示すフロー・チャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間の皮膚への塗布に適した基剤と、
約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、
にきび治療剤とを含む合成物。
【請求項2】
前記にきび治療剤が、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、硫黄の少なくとも1つを含む請求項1に記載の合成物。
【請求項3】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約0.25%〜5.0%を含む量のサリチル酸を含む請求項2に記載の合成物。
【請求項4】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量の過酸化ベンゾイルを含む請求項2に記載の合成物。
【請求項5】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量の硫黄を含む請求項2に記載の合成物。
【請求項6】
ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、クレンザー、乳化剤の少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載の合成物。
【請求項7】
前記研磨粒子が、コランダム、酸化マグネシウム、貴石の少なくとも1つを含む請求項1に記載の合成物。
【請求項8】
前記貴石が、ダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズの少なくとも1つを含む請求項7に記載の合成物。
【請求項9】
基剤、複数の研磨粒子、にきび治療剤を含む合成物を人間の皮膚の領域に塗布するステップと、
モータ駆動装置によって人間の皮膚の領域上で合成物を操作するステップと
を含む方法。
【請求項10】
操作するステップが、
人間の手による操作に適したハンドル部分と、前記ハンドル部分と結合された頭部部分と有し、かつ
前記頭部部分と結合され、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有するアプリケータとを備えているする装置で皮膚を研磨するステップを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アプリケータが多孔質の塊を備えている請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記多孔質の塊が、前記研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じくらい大きい孔サイズを有する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記多孔質の塊が、前記合成物の操作中、前記研磨粒子が前記多孔質の塊内で動くことを可能にする孔サイズを有する請求項11に記載の方法。
【請求項14】
操作するステップが、前記アプリケータを振動させるステップと高速回転させるステップの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記アプリケータを加熱するステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記アプリケータを通って音波を伝播させるステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項17】
基剤と、約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、にきび治療剤を含む合成物を人間の皮膚の領域に塗布するステップと、
人間の皮膚の領域上で合成物を操作するステップとを含む方法。
【請求項18】
操作するステップが、
人間の手による操作に適したハンドル部分と、
前記ハンドル部分と結合された頭部部分と、
前記頭部部分と結合され、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有するアプリケータとを有する装置で皮膚を研磨するステップを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記アプリケータが多孔質の塊を備えている請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記多孔質の塊が、前記研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じくらい大きい孔サイズを有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記多孔質の塊が、前記合成物の操作中、前記研磨粒子が前記多孔質の塊内で動くことを可能にする孔サイズを有する請求項19に記載の方法。
【請求項22】
約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する研磨粒子を備えている合成物で人間の皮膚の領域から表皮の少なくとも一部分を除去するステップと、
にきび治療剤を前記皮膚の領域に同時に投与するステップと含む方法。
【請求項23】
除去するステップが、
前記皮膚の領域上にマイクロ皮膚剥離を行うステップを含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
投与するステップが、
P.アクネ・バクテリアのレベルを低減させること、皮脂の生成を減少させること、毛穴の詰まりを除去することの少なくとも1つが可能なにきび治療剤を含む合成物を導入するステップを含む請求項23に記載の方法。
【請求項1】
人間の皮膚への塗布に適した基剤と、
約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、
にきび治療剤とを含む合成物。
【請求項2】
前記にきび治療剤が、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、硫黄の少なくとも1つを含む請求項1に記載の合成物。
【請求項3】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約0.25%〜5.0%を含む量のサリチル酸を含む請求項2に記載の合成物。
【請求項4】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量の過酸化ベンゾイルを含む請求項2に記載の合成物。
【請求項5】
前記にきび治療剤が、容積で合成物の約5.0%〜10.0%を含む量の硫黄を含む請求項2に記載の合成物。
【請求項6】
ビタミン、ミネラル、酸化防止剤、クレンザー、乳化剤の少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載の合成物。
【請求項7】
前記研磨粒子が、コランダム、酸化マグネシウム、貴石の少なくとも1つを含む請求項1に記載の合成物。
【請求項8】
前記貴石が、ダイヤモンド、ガーネット、サファイヤ、ルビー、エメラルド、トパーズの少なくとも1つを含む請求項7に記載の合成物。
【請求項9】
基剤、複数の研磨粒子、にきび治療剤を含む合成物を人間の皮膚の領域に塗布するステップと、
モータ駆動装置によって人間の皮膚の領域上で合成物を操作するステップと
を含む方法。
【請求項10】
操作するステップが、
人間の手による操作に適したハンドル部分と、前記ハンドル部分と結合された頭部部分と有し、かつ
前記頭部部分と結合され、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有するアプリケータとを備えているする装置で皮膚を研磨するステップを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アプリケータが多孔質の塊を備えている請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記多孔質の塊が、前記研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じくらい大きい孔サイズを有する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記多孔質の塊が、前記合成物の操作中、前記研磨粒子が前記多孔質の塊内で動くことを可能にする孔サイズを有する請求項11に記載の方法。
【請求項14】
操作するステップが、前記アプリケータを振動させるステップと高速回転させるステップの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記アプリケータを加熱するステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記アプリケータを通って音波を伝播させるステップをさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項17】
基剤と、約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する複数の研磨粒子と、にきび治療剤を含む合成物を人間の皮膚の領域に塗布するステップと、
人間の皮膚の領域上で合成物を操作するステップとを含む方法。
【請求項18】
操作するステップが、
人間の手による操作に適したハンドル部分と、
前記ハンドル部分と結合された頭部部分と、
前記頭部部分と結合され、人間の皮膚の局所化された領域と接触するのに適した寸法を有するアプリケータとを有する装置で皮膚を研磨するステップを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記アプリケータが多孔質の塊を備えている請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記多孔質の塊が、前記研磨粒子の平均粒子サイズと少なくとも同じくらい大きい孔サイズを有する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記多孔質の塊が、前記合成物の操作中、前記研磨粒子が前記多孔質の塊内で動くことを可能にする孔サイズを有する請求項19に記載の方法。
【請求項22】
約125ミクロン未満の平均粒子サイズを有する研磨粒子を備えている合成物で人間の皮膚の領域から表皮の少なくとも一部分を除去するステップと、
にきび治療剤を前記皮膚の領域に同時に投与するステップと含む方法。
【請求項23】
除去するステップが、
前記皮膚の領域上にマイクロ皮膚剥離を行うステップを含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
投与するステップが、
P.アクネ・バクテリアのレベルを低減させること、皮脂の生成を減少させること、毛穴の詰まりを除去することの少なくとも1つが可能なにきび治療剤を含む合成物を導入するステップを含む請求項23に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2006−525343(P2006−525343A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513425(P2006−513425)
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/013208
【国際公開番号】WO2004/098616
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(503295873)ダーマニュー・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/013208
【国際公開番号】WO2004/098616
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(503295873)ダーマニュー・インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】
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