説明

ねじらない表編とねじらない裏編による編成方法、その編成方法により編まれた編物

【課題】手編において、表編と裏編の編み方を初心者でも容易に編むことができ、しかも労少なく時間もかからない手編の方法を開発すること。
【解決手段】表編は右手針Xの先端を左手針最右端のループD5の手前側の糸D5aと向う側の糸D5bの間で左手針の向う側に交差するように挿入したあと、ループの中で交差している右手針Xの先端に向う側から針下手前側に回すように編糸をかけて右手針XをループD5の中へすくい出す。その時針にかかっているD5にねじらずに編針Xを挿入し編針Xに糸をねじらずにかけるのでねじれないループE5が出来る。
裏編は右手針Yの先端を左手針最右端のループE5の手前側の糸E5aと向う側の糸E5bの間で左手針Xの手前側に交差するように挿入した後ループE5の中で交差している右手針Yの先端に編糸を手前側から右手針下を通って向う側にかけ右手針Yにかかっている編糸をループE5の中へすくい出すので表編、裏編共に編糸をねじることなく編める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は独自の手編による編成方法と、その編成方法による編まれた編物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、手編みによるメリヤス編やゴム編ガーター編、かのこ編が知られており、それらの編方は表編と裏編の組み合わせによって編まれている。従来のメリアス編の編み方について説明すると、例えば、財団法人日本編物検定協会、文部科学省後援毛糸編物技能検定試験、受験の手引き4級20,21頁に記載されている。
【0003】
そこに記載されているメリヤス編について、図15〜図17で説明すると、
表編は、
(ト)図15に図示しているように、編目のかかっている針YYを左手に持ち、編み進めていく針XXを右手に持った状態で
(チ)図16に図示しているように、右手針XXの先端を左手針最右端のループS7の手前側の糸S7aと向こう側の糸S7bの間で、手前側の糸S7aの手前側から挿入し、左手針YYの向こう側に右手針XXを交差させ、
(リ)図17に図示しているように、ループS7の中で交差している右手針XXの先端に向こう側から右手針下手前側に回すように編糸KKをかけて、右手針XXにかけた編糸KKをループS7の中にすくい出すことによって右手針XXに新しいループT7を作成移行する編成方法であり
【0004】
またそこに記載されているメリヤス編の裏編みについて図18〜図20で説明すると、
裏編は、
(ヌ)図18に図示しているように、表編を(ト)(チ)(リ)の手順で左手針にかかっている目数分を一段編み終えた後、右手針XXを左手に持ち変えるとともに左手針YYも右手に持ち変えることによって編目を裏返し、
(ル)図19に図示されているように、右手針YYの先端を左手針最右端のループT7の手前側の糸T7aと向こう側の糸T7bの間で左手針XXの手前に交差するように挿入した後、
(ヲ)図20に図示されているように、ループT7の中で交差している右手針YYの先端に編糸KKを手前側から針上を通って向こう側、さらに針下を通って手前側にかけ、さらに向こう側へと回すようにかけ、右手針YYにかかっている編糸KKをループT7の中へすくい出していき、右手針YYに新しいループU7を作成する
ことによる編成方法である。
【0005】
尚、糸や、針の挿入に係る表現について説明すると、左手針の最右端にあるループについては、左手針の手前側のループの部分 を「手前側の糸」と表現し、左手針のループの向う側にある部分 を「向う側の糸」と表現し、また、そのループに右手針の先端を挿入する場合に「手前側の糸」と「向う側の糸」との間にそのまま挿入する挿入を「手前側の糸と向う側の糸の間に挿入する」と表現し、「手前側の糸」の手前側から「向う側の糸」の糸の間に挿入する挿入を「手前側の糸の手前側から挿入する」と表現する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「文部科学省後援 毛糸編物技術検定試験 受験の手引4級」(財団法人日本編物検協会2009年版)20頁〜21頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来のメリヤス編みの表編、裏編について検討すると、表編では(チ)において、右手針XXの先端を左手針最右端のループS7の手前側の糸S7aと向う側の糸S7bの間で、手前の糸S7aの手前側から挿入し、左手針YYの向う側に右手針XXを交差させるので、ループS7はねじられた状態で右手針XXに移行している。
【0008】
裏編では(ヲ)において、ループT7の中で交差している右手針YYの先端に編糸KKを手前側から針上を通って向う側、さらに針下を通って手前側にかけ、さらに向う側へと回すようにかけ、右手針YYにかかっている編糸KKをループT7の中へすくい出していき右手針YYに新しいループU7がねじれた状態のループになるので、ループU7はねじられた状態の新しいループとなる。
【0009】
そこで、次に図14で従来のメリアス編みにおけるループの作成についてさらに詳細に説明する。まずループS7について説明すると、裏編の段階であるST−11において、左手針XXにループR7が最右端にある状態で右手針をループR7の手前側の糸と向う側の糸の間で左手針の手前に交差するように挿入し、右手針の先端に編糸KKを手前側から針上を通って向う側、さらに針下を通って手前側にかけ、さらに向う側へと回すようにかけ、右手針YYにかけた編糸KKをループR7の中にすくい出すことによって、ループS7が作成される。ループS7は糸を2回まわすようにかけることで、ねじられたループになり、ループR7はループS7の下に編み下がる。
【0010】
Rの段を編み終えた後、ねじれたループS段のかかっている右手針YYを左手に持ち変えて表編を編んでいく。ST−12において、ループS7のかかっている針YYを左手に持ち、編み進めていく針XXを右手に持った状態で、右手針XXの先端を左手針最右端のループS7の手前側の糸S7aと向う側の糸S7bの間で手前側の糸S7aの手前側から挿入し、左手針YYの向う側に右手針XXを交差させ、ループS7の中で交差している右手針XXの先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸KKをかけて右手針XXにかけた編糸KKをループS7の中にすくい出すことによって、右手針XXに新しいループT7を作成する。ループS7は針の挿入の仕方によってねじられた形となり、ループT7の下に編み下がる。
【0011】
以上のように、ループS7は結果としてST−11でねじられ、ST−12でねじられた形、つまり、ねじり戻された形となり、最終的には、ねじられていないループとしてループT7の下に編み下がることとなる。
【0012】
次に、ループT7について説明すると、ループT7は表編みの段階であるST−12において、右手針XXの先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸KKを右手針XXにかけて編糸KKをループS7の中にすくい出すことによって右手針XXに作成されるので、ねじれていないループとして作成される。
【0013】
ループT7は裏編の段階であるST−13において、左手針XXにループT7が最右端にある状態で右手針をループT7の手前側の糸T7aと向う側の糸T7bの間に左手針XXの手前側に挿入し、右手針の先端に編糸KKを手前側から針上を通って向う側にさらに針下を通って手前側にかけ、さらに向う側へと回すようにかけて編糸KKをループT7の中にすくい出すことによって新しいループU7ができ、ループT7は、ねじれないでループU7の下に編み下がる。以上のように、ループT7は結果として、ST−12でねじられていないループとして作成され、ST−13でねじれないでループU7の下に編み下がることとなる。
【0014】
次に、ループU7について説明する。表編であるTの段を編み終えたあとループT段のかかった右手針を左手に持ちなおして裏編を編んでいく。ST−13において、左手針XX最右端にかかっているT7に右手針YYをループT7の手前側の糸T7aと向う側の糸T7bの間に左手針手前側に挿入し右手針先端に編糸KKを手前側から針上を通って向う側にさらに針下を通って手前側にかけさらに向う側にと回すようにかけて編糸KKをループT7の中にすくい出すことによって、ループU7が作成される。ループU7は糸を2回まわすようにかけることでねじられたループになり、ループT7はループU7の下に編み下がる。これ以降は、S7と同様な状態で編まれ、U7も最終的には、ねじり戻された形となり、ねじられていないループとしてループV7の下に編み下がることとなる。
【0015】
このように従来のメリヤス編はループS7やループU7のように裏編においてねじれたループになり、ねじれたループは表編でねじり返される状態で編まれることとなる。以上メリヤス編について説明したが、従来のゴム編、かのこ編、ガータ編においても同様に、裏編みにおいてねじれたループが作成されると、ねじれたループは表編でねじり返される状態で編まれることとなる。
【0016】
したがって、従来の手編みにおいては、裏編みにおいてねじれたループが作成されると、ねじれたループは表編でねじり返される状態で編まれることとなるので、
1、糸を余分にかけてねじり返す作業が入る分だけ揃ったように編むことは難しい、特に初心者が編むと編み目が揃わない、
2、裏編においては糸のかけ方が糸を針に2回かけて多く使うので大量の糸を必要とし、大量の糸を使用する分長時間編むこととなり疲れる
3、裏編においては糸のかけ方が糸を針に2回かけて多く使うので、編まれた結果は特に伸びやすく型くずれしやすい編みものとなる。
【発明が解決しようとする手段】
【0017】
そこでこれらの課題を解決するために本発明は以下の構成とした。
表編は
(イ)編目のかかっている針を左手に持ち、編み進めていく針を右手に持った状態で、
(ロ)右手針の先端を左手針最右端のループの手前側の糸と向こう側の糸の間で、左手針の向こう側に交差するように挿入した後、
(ハ)ループの中で交差している右手針の先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸をかけて右手針にかけた編糸をループの中にすくい出すことによって右手針に新しいループを作成し、
裏編は、
(二)表編を一段編み終えた後、右手針を左手に持ち変えるとともに、左手針も右手に持ち変えることによって編目を裏返し、
(ホ)右手針の先端を左手針最右端のループの手前側の糸と向う側の糸の間で左手針の手前に交差するように挿入した後、
(ヘ)ループの中で交差している右手針の先端に編糸を手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかけた編糸をループの中へすくい出していき右手針に新しいループを作成する編成方法。
また、ねじらない表編とねじらない裏編の組み合わせによる編成方法により編まれたことを特徴とする編物。
【0018】
そこで、次に図13で本発明のメリヤス編みにおけるループの作成についてさらに詳細に説明する。まずループD5について説明すると、裏編の段階であるST−1において、左手針にループC5が最右端にある状態で右手針をループC5の手前側の糸C5aと向う側の糸C5bの間で左手針の手前で交差するように挿入したあと、ループC5の中で交差している右手針の先端に編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかけた編糸をループC5の中へすくい出すことによって右手針に新しいループD5が作成される。ループD5は編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかけた編糸をループC5の中へすくい出すことによって作成されるので、ねじれていないループD5が作成され、ループC5はループD5の下に編み下がる。
【0019】
次に一段C段を編み終えたあと、裏編のかかった右手針Yを左手に持ち変えて表編を編んでいく。ループD5のかかっている針Yを左手に持ち編み進めて行く針Xを右手に持った状態で右手針Xの先端を左手針最右端のループD5の手前側の糸D5aと向う側の糸D5bの間で左手針Yの向う側に交差するように挿入した後、ループD5の中で交差している右手針の先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸をかけて右手針Xにかけた編糸KをループD5の中にすくい出す事によって右手針Xに新しいループE5が作成される。ループD5は針の挿入の仕方によってねじらていない形となり、ループE5の下に編み下がる。
【0020】
以上のようにループD5は、結果としてST−1でもST−2でもねじれない形になり、ループD5はねじられていないループとしてループE5の下に編み下がる。
【0021】
次に、ループE5について説明すると、ループE5は表編みの段階であるST−2において、右手針Xの先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸Kを右手針Xにかけて編糸KをループD5の中にすくい出すことによって右手針Xに作成されるので、ねじれていないループとして作成される。
ループE5は裏編の段階であるST−3において、左手針XにループE5が最右端にある状態で右手針をループE5の手前側の糸E5aと向う側の糸E5bの間に左手針Xの手前側に交差するように挿入し、右手針の先端に編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側にかけ、右手針にかけた編糸KをループE5の中にすくい出すことによって新しいループF5ができ、ループE5は、ねじれないでループF5の下に編み下がる。以上のように、ループE5は結果として、ST−2でねじられていないループとして作成され、ST−3でねじれないでループF5の下に編み下がることとなる。
【0022】
次に、ループF5について説明する。表編であるEの段を編み終えたあとループE段のかかった右手針を左手に持ちなおして裏編を編んでいく。ST−3において、左手針X最右端にかかっているE5に右手針YをループE5の手前側の糸E5aと向う側の糸E5bの間に左手針手前側に挿入し右手針先端に編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側にかけ右手針にかけた編糸KをループE5の中にすくい出すことによって、ループF5が作成される。ループF5は編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側にかけ右手針にかけた編糸KをループE5の中にすくい出すのでねじられていないループになり、ループF5はループE5の下に編み下がる。これ以降は、D5と同様な状態で編まれ、F5も最終的には、ねじられていないループとしてループG5の下に編み下がることとなる。
【0023】
このように本発明のメリヤス編はループD5やループF5のように裏編においても表編においてもねじられない状態で編まれることとなる。以上メリヤス編について説明したが、ゴム編、かのこ編、ガータ編においても同様に、裏編においても表編においてもねじられない状態で編まれることとなる。
【発明の効果】
【0024】
したがって、本発明の手編みにおいては、裏編みにおいても表編においてもねじる状態で編まれることはないので、
1、糸を余分に使うこともなく揃った状態で編むことができる。初心者にとっても編み目を揃えて編むことができる。
2、裏編においては糸のかけ方が糸を針に2回かけて多く使う必要もないので、大量の糸を必要とせず、長時間編んでも、従来の編み方ほど疲れない
3、また、裏編においては糸のかけ方が糸を針に2回かけて多く使うこともないので、編まれた結果は伸びにくく型くずれしにくい編みものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の編始めの裏編を表した図面。
【図2】本発明の編始めの裏編を表した図面。
【図3】本発明の編始めの裏編を表した図面。
【図4】本発明の編始めの表編を表した図面。
【図5】本発明の編始めの表編を表した図面。
【図6】本発明の編始めの表編を表した図面。
【図7】本発明の裏編の編方を表した図面。
【図8】本発明の裏編の編方を表した図面。
【図9】本発明の裏編の編方を表した図面。
【図10】本発明の表編の編み方を表した図面。
【図11】本発明の表編の編み方を表した図面。
【図12】本発明の表編の編み方を表した図面。
【図13】本発明の表編、裏編を説明した図。
【図14】従来の表編、裏編を説明した図。
【図15】従来の表編方を表した図面。
【図16】従来の表編方を表した図面。
【図17】従来の表編方を表した図面。
【図18】従来の裏編の編方を表した図面。
【図19】従来の裏編の編方を表した図面。
【図20】従来の裏編の編方を表した図面。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下において、本発明の編成方法であるメリヤス編のねじらない表編とねじらない裏編について図1〜図12を用いて説明する。
【0027】
最初に、従来の手編みと同様に、右手針Xに作り目A1〜A10を作成する。右手針Xに作り目A1〜A10を作成されると、左手に針Xを持ち変え、編み進めていく針Yを右手に持ちかえる。このあと、図1のように、右手針Yの先端を左手針X最右端のループA1に挿入することによって、本発明のメリヤス編みを使用して裏編みから編み進めていく。
【0028】
まず、裏編みの段階として、図2のように、右手針Yの先端を左手針X最右端のループA1の手前側の糸A1aと向う側の糸A1bの間で左手針Xの手前に交差するように挿入した後、ループA1の中で交差している右手針Yの先端に編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかけた編糸をループA1の中へすくい出していき、右手針Yに新しいループB1を作成する。
このときに、図3のように、ループA1はループB1の下に編み下がる状態となる。
右手針Yに新しいループB1を作成したあと、引き続いて図1〜図3のくり返しでループB2からループB10までを作成する。
作成されたループB1からループB10は交差している右手針Yの先端に編糸Kを手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかけられるので、ねじれていないループとして作成されている。
なお、編糸Kは左手針Xにかかっている最右端のループA1を編むときにだけ左手針側にあるが、その後ループA2〜A10までは右手側にある。
【0029】
ループB2からループB10までを作成すると、次に、左手に針Xを持ち変え、編み進めていく針Yを右手に持ちかえて本発明の表編みを編み進めていくことになる。まず、表編みの段階として、図4のように、右手針Xの先端を左手針最右端のループB10の手前側の糸B10aと向う側の糸B10bの間で左手針の向こう側に交差するように挿入した後、ループの中で交差している右手針Xの先端に向う側から右手針下手前側に回すように編糸Kをかけて、図6のように右手針Xにかけた編糸KをループB10の中にすくい出すことによって右手針Xに新しいループC10を作成する。このときに、図6のように、ループB10はループC10の下に編み下がる状態となる。
右手針Xに新しいループC10を作成したあと、引き続いて図4〜図6のくり返しでループC9からループC1までを作成する。
作成されたループC1からループC10は右手針Xの先端を左手針最右端のループの手前側の糸と向う側の糸の間で左手針の向こう側に交差するように挿入したので、ねじれていないループとして作成されている。
なお、編糸Kは左手針Yにかかっている最右端のループB10を編むときにだけ左手針側にあるが、その後ループB9〜B1までは右手側にある。
【0030】
図7〜図9は本発明の裏編を編み進めていく途中を説明した図で、ねじれていないループE5を編み、ループF5を作成する図であり、図10〜図12は本発明の表編を編み進めていく途中を説明した図で、ねじれていないループF5を編み、ねじれていないG5を作成する図である。
【0031】
以上の通り、本発明のメリヤス編みにおいては、裏編みにおいても表編においてもねじる状態で編まれることはないし、その結果として出来上がった編物においても、裏編みにおいてねじれたループが表編でねじり返される状態で編まれた状態で作成されていない。
【0032】
以上、本発明のメリヤス編みについて説明したが、ゴム編についても同様であって、ゴム編においては、ねじらない表編とねじらない裏編を交互に編む事によって伸びることの少ないゴム編を編むことができる。また、かのこ編については、ガーター編についても同じことである。
【符号の説明】
【0033】
X、XX、Y、YY、編針
K、KK、編糸
A1〜A10、糸のループ
B1〜B10、 〃
C1〜C10、 〃
D1〜D10、 〃
E1〜E10、 〃
F1〜F10、 〃
P1〜P10、 〃
Q1〜Q10、 〃
R1〜R10、 〃
S1〜S10、 〃
T1〜T10、 〃
a、ループの手前側の糸
b、ループの向う側の糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表編と裏編のいずれか、又は両方を使用して編成する編物であって
表編は
(イ)編目のかかっている針を左手に持ち編み進めていく針を右手に持った状態で、(ロ)右手針の先端を左手針最右端のループの手前側の糸と向う側の糸の間で、左手針の向う側に交差するように挿入した後、
(ハ)ループの中で交差している右手針の先端に、向う側から針下手前側に回すように編糸をかけて右手針をループの中へすくい出すことによって右手針に新しいループを作成し、
裏編は、
(ニ)表編を一段編み終えた後、右手針を左手に持ち変えるとともに、左手針も右手にもち返ることによって、編目が裏返り、
(ホ)右手針の先端を左手針最右端のループの手前側の糸と向う側の糸の間で左手針の手前に交差するように挿入した後、
(ヘ)ループの中で交差している右手針先端に、編糸を手前側から右手針下を通って向う側へかけ右手針にかかっている編糸をループの中へすくい出していき右手針に新しいループを作成する
ことを特徴とするねじらない表編とねじらない裏編の組み合わせによる編成方法。
【請求項2】
請求項1に記載の編成方法により編まれたことを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−241523(P2011−241523A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130477(P2010−130477)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(510159469)
【Fターム(参考)】