説明

ばら物用の容器

製品、好ましくはばら製品、特に甘い物、チョコレート等の食品を入れる容器。この容器は、容器胴部10から成り、製品を側部及び底部で拘束する部材と、少なくとも1つの製品取り出し開口とを含んでいる。容器胴部は、6角形状の底部を有し、製品取り出し開口を閉じる蓋から成る容器閉鎖部材が備えられ、該閉鎖部材が適宜に容器胴部に結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品、特にばらの製品、具体的には食品、例えば甘い物、チョコレート、糖菓等を入れる容器に関するものである。
本発明は、また具体的には、ばらの製品、特に食品を包装するための容器のブランクと、容器の使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
公知の種類の管状容器は、円形底部と、一端に製品取り出し開口とを有する管状の厚紙製容器胴部を含んでいる。製品は小さいディスク状の砂糖菓子から成っている。製品取り出し開口はプラスチック製の別個のキャップで閉じられている。しかし、このプラスチック製キャップは、子供が口に入れて、重大な健康上の危険を生じることがあり、またなくなりやすい欠点がある。言い換えると、しばしば起こることだが、キャップが管状胴部内へ入って詰まってしまい、容器がちゃんと閉まらなくなったりする。
【0003】
特に、この公知の管状容器は、通常、上下の面が大きい曲率を有する概して球面状のディスク状砂糖菓子が入れられる。この種の公知管状容器では、容器から製品が出てくる速度が過剰で、取り出し開口から出てくる製品の量が多すぎて、食品消費の点で、特に小児の場合問題である。なぜなら子供は、しばしば管状容器を直接口に当てて、製品が出てくるまで傾けるからである。そのようにすると、製品は極めて急速に、しかも多量に出てきて、嚥下される糖菓が子供に問題を生じさせる危険がある。例えば、ばらの糖菓を誤嚥下したり、気管に詰まらせたり、消化不良を起こして、砂糖菓子の食べすぎによる典型的な胃痛を起こす。事実、前記理由により、前記形態の糖果用包装の使用は、両親たちによって認められておらず、両親たちは、この種の包装を購入するのを好まず、その結果、製菓会社は経済的な損失をこうむることになる。
【0004】
出願人が注目したのは、前述の公知の管状包装は、製品が出てくる開口側へ向かってディスク状製品又は糖果が運ばれるさい、糖菓が滑って、多くが側面と下縁部でのみ包装の内面と接触し、このため、管状の胴部の滑り面とほとんど摩擦を生じることがなく、その結果製品が包装から出すぎることになる点である。
容器は、また甘い物、チューインガム等のばら物食品用のものも公知である。それらの容器は、胴部と、長方形の底部と、前後壁部を形成するパネルとから成っている。前後壁部は幅が広い(前後壁部の幅は容器胴部の側壁の幅の2倍以上ある)。この種の容器は変形度が限られている。
加えて、これらの長方形容器は蓋を有しており、この蓋が、前壁内側に1対の歯を有し、これらの歯が、事実上容器胴部の前壁全体に沿って延びる対応する歯にスナップばめすることで係止され、この分野では周知のスナップ止めが形成され、これによって、容器を何度も開閉することができる。
【0005】
この種の管状でない公知の容器では、上方にある製品取り出し開口が、容器側部と同じ幅で、大きすぎる。容器を傾けると、取り出し開口から製品が、整列せずにでたらめに沢山出て来過ぎて、食べられないほどであるため、再び包装のなかへ戻されることになるが、この措置はあまり衛生的ではない。
加えて、この種の公知包装の場合、容器の側部パネル面と蓋の上部パネル内面との滑り接触に似た形式で、蓋の前部パネルの内面と接触する大きい拘束用の歯は、スナップ止めが実際に係止されていない場合にも、閉位置に蓋を保持する。その結果、この種の容器は、特に容器をハンドバッグ等に入れて持ち歩く場合や、例えば、消費者が歩き回って容器が連続的な圧迫される場合には、口が開いて製品が出て来やすい。
長方形の容器で、前後壁を有し、容器胴部の側部が短く、「引き蓋式」の蓋を有し、蓋の狭い前壁内側に1対の歯を備え、これらの歯が容器胴部の狭い前壁に設けられた対応歯又は舌状片にスナップばめにより係止される形式のものも知られている。
【0006】
また、この種の管状でない容器では、容器の側部パネルの面と蓋の側部パネル内面との滑り接触により、スナップ止めが実際に係止されていない場合でも、蓋が事実上閉位置に保持される。その結果、特にハンドバッグ等に入れて持ち運び、連続的に圧迫されるような場合、この種の包装は開きやすく、製品が出て来やすい。
加えて、長方形底部を有するこの種の公知容器の場合、引き蓋式の蓋の開閉は最適ではなく、互に係止する部分を支持する壁部が、過度に変形しやすいか、又は十分には変形しないかのいずれかである。
特に、短い包装側部に開口を有する長方形包装の場合、容器胴部の蓋用のスナップ止め保持手段のための支持組み立て体が設けられており、この支持組み立て体は、剛度が高すぎるため、使用しにくいか、又は時として係止手段を急速に摩耗させる。
【0007】
加えて、これらの長方形の非管状包装の場合、留意すべき点は、消費者が容器を扱いやすくすることを保証するために、どのように容器の幾何的寸法を減少させるかという点だが、そのためには、望ましくないことながら、相応に製品の量を減らさざるをえない。
長い側部に沿った閉止用の拘束部材を有する長方形の包装に関しては、長い前壁が過度に変形しやすいことで、容器胴部のこの前壁から延びる拘束用舌状片を使用する必要が生じる。この舌状片は長く、前壁の側縁にほとんど達するまで横に延びている。しかし、この拘束組み立て体は、常に確実に操作できるわけではない。
【0008】
6角形状の厚紙製管状容器も知られており、それらの容器は、特別の袋に包装されたチョコレートを入れるのに使用され、袋は平らで、容器内面の横断面に内接する直径に事実上対応する直径を有しており、チョコレートは、管状胴部の完全に開いた端部から、全部一緒に単一の袋ごと取り出される。6角形状の底部と等幅の側部又は壁部とを有するこれらの管状容器は、内包する製品のおかげで必要な剛度が保たれている。しかし、この種の容器は空になると、不都合にたわんだり、過度に変形しやすくなる。加えて、これらの公知の6角形状の容器は、一度開くと、ばら製品を取り出す開口を閉じる適当な手段を有していない。なぜなら、ばら製品が、それらを入れた袋のためと、ある程度までは、袋の外縁と容器内縁との摩擦のため、容器内に残りやすいからである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、製品、好ましくはばら製品、特に食品、例えば甘い物、チョコレート、糖菓等を入れるための容器を提供する。該容器は、保持胴部から成り、製品を保持する側部部材と、製品を取り出す少なくとも1つの開口とを含んでいる。この容器は、容器胴部が6角形状の底部を有する管状の胴部であり、実際には、製品取り出し開口を閉じる蓋からなる容器閉じ部材が備えられ、この蓋が容器胴部から延び、容器に結合されていることが特徴である。
こうすることにより、蓋を紛失したり、子供が飲み込む危険が避けられる。
この容器の別の有利な態様は他の請求項に記載されている。
別の請求項には、また容器の好ましいブランクが記載され、かつ製品、特にばら製品、特に食品を包装するこの容器の好ましい使用形式が記載され、内包される製品と組み合わされた容器からなる好ましい包装が記載されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
既述の目的に応じた本発明の技術的特徴は、特許請求の範囲に記載されているが、以下では、添付図面を参照して本発明の利点を、より明瞭に説明する。図面には、本発明の好ましい実施例が示されているが、これらは本発明の概念の範囲を制限するものではない。
【実施例1】
【0011】
図1−図4には、製品、好ましくはばら製品、特に食品、例えば甘い物、チョコレート等を入れる容器の第1好適実施例が示されている。
容器は、特に、幅又は直径が容器横断面に内接する直径より著しく小さいばら製品を入れるように意図されたものである。実際、容器のこの実施例では、製品は、取り出し開口へ容易に運ばれ、詳しくは後述するが、取り出し開口のところで壁部に対して製品を滑らせるだけでよい。これらの壁部は、したがって好都合な製品案内通路を形成している。
より詳しく言えば、容器10は容器胴部11を含み、該胴部は、6角形状の底部を有する管状容器胴部を形成する複数外壁から成る適当な製品側部保持手段を含んでいる。
【0012】
ここで管状容器胴部という用語は、中心軸線、つまり、容器胴部の複数外壁に対し事実上対称な軸線を有する容器胴部を意味している。特に添付図面では、1点破線によって管状胴部の対称軸線“X”が示されており、管状胴部は、該軸線に対して事実上半径方向の正反射性をもって延び、好ましくは対応する仮想円又は虚円(図3に図示せず)に内接する。
しかし、図示の実施例の種々の有利な態様は、管状の容器に好適かつ有利に適用されるとしても、他の形状の容器包装の場合にも考えられ、必ず管状容器でなければならないわけではない。
加えて、この6角形状も特に好ましいものではあるが、概して多角形状の底部を有する容器も考えられる。
図示の多角形は規則的な側面、つまり幅の等しい側面を有している。しかし、異なる幅の側面、つまり互にあまり異ならない幅の側面、又は事実上等しい幅の側面を有する容器胴部も考えられる。
【0013】
図示の好ましい多角形状により得られる容器は、幅から見て、限られたスペースに置くのに適し、また消費者が掴みやすい。
特に、この容器胴部は、前壁18と、−前壁に平行な−後壁12と、各々前壁18の側部から延びる1対の前部側壁16,20と、各々後壁12の側部から延び、他方の縁部のところで各前部側壁16,20の対応長手縁部と結合している1対の後部側壁14,22とを含んでいる。
この容器は、図4の平らに広げたブランクを適宜に折り曲げ、接着して作られるが、各外壁は、長手方向に延在する予め付けた折り目又は折り線1214,1416,1618,1820,2022により隣接する外壁と結合されている。
従来式に、また説明を容易にするために、図4では、ブランクが延在する主方向を規定する基準軸線が文字Lで示され、軸線Lと直角の横軸線が文字Tで示されている。
【0014】
図4のブランクで示したように、破線はブランク構成部分の折り線又は予め付けた折り目であり、実線はブランクを得るために使用した切断線である。
加えて、図4の平らに広げたブランクから、符号21がもう1つの外側パネルを示し、該外側パネルが、この包装を作り上げるさい、後部パネル12に接着され、容器胴部の側部パネル22が後部パネル12に結合されることが分かる。図示のように、結合用パネル12は、長手方向の予め付けられた折り目又は折り線2221によって側部パネル22から区別されている。容器が完成した場合、結合パネル21は、接着又は結合され、その外表又は外面は後部パネルの内表又は内面と接触する。
図示のように、この容器は、また容器内の製品を下から保持するための底壁24を含み、該底壁は、どの多角形でもよいが、図示のように、6角形が好ましい。
【0015】
この底壁24は6角形状の縁部を有する横方向パネルから成り、該パネルが、容器胴部の後壁12下部の長手方向の予め付けた折り目又は折り線1224から延び、完成した容器では、対応する側壁に下部の舌状片23,27,29,31を介して結合される。該舌状片は、3角形状又は他の何らかの所要形状を有し、容器胴部の側壁14,16,20,22の下部の、対応する予め付けられた折り目又は折り線1423,1627,2029,2231から下方へ延び、細長で長方形の、容器胴部の前壁18の下縁、つまり予め付けられた折り目1833から延びる舌状片33の内側、つまり上面に接着される。
この舌状片33は、またその外面、つまり下面に接着される横方向の底壁24を保持するが、何らかの別の所要形状、例えば6角形状の輪郭を有していてもよい。
【0016】
図2に示すように、容器の上端又は上側部には、便利な製品取り出し開口25が設けられているが、これについては更に詳しく後述する。
また容器底部とは反対側の端部又は側部に、容器の製品取り出し開口を閉じる部26が備えられている点が好都合である。
この容器の閉鎖部材は、具体的には、製品取り出し開口を閉じる蓋26であり、この蓋が、傾斜した形で容器胴部11に適宜に結合されている。
蓋26は、平らな横方向又は垂直方向の頂壁28を含み、多角形状の輪郭、具体的には6角形状の輪郭を有し、容器が完成すると、頂壁外縁は、事実上、容器胴部の側壁上部の延長上に位置することになる。
図示のように、蓋の頂部パネル28は、容器胴部の外壁によって形成される上部輪郭のところで外輪郭に沿って延びるか、又は上部輪郭に事実上重なる。
【0017】
この蓋は、また長手方向の前壁又は側壁30を含み、この前壁が、閉位置では、容器胴部の対応前壁18の上端に部分的に重なるように設計されている。蓋の前壁30は、蓋の横方向頂壁を形成するパネル28から延び、図4に示した予め付けられた折り目又は折り線2830を介してパネルに結合されている。
この蓋は、また第1と第2の前部側壁32,34を含んでいる。これらの側壁32,34は、容器胴部の後壁12に結合された縁部とは反対側の、頂部パネル28の対応側縁部から延びており、閉位置では、容器胴部の対応前部側壁16,20の上端に部分的に重なるように設計されている。
特に、図4に示すように、蓋のこれらの前部側壁は、蓋の横方向の頂壁を形成する頂部パネル28から延びており、予め付けられた折り目2832,2834を介して頂部パネル28に結合されている。
【0018】
容器の蓋26と主要な胴部11との間の適当な結合手段は、容器胴部の後壁に対し蓋を揺動させるためのヒンジを形成する結合線又は予め付けられた折り目1228を含んでいる。実際には、頂部パネル28は、予め付けられた折り目1228を介して容器胴部の後壁を形成するパネル12に接続されている。
また閉じた蓋26を拘束する部材も備えられ、詳しく言えば、該部材は容器胴部とのヒンジ又は結合部とは反対側に位置している。
図2及び図3に示すように、閉じた蓋を拘束するこれらの拘束部材は、蓋26に係止部材を含み、第1と第2の歯35,37を含み、これらの歯は、容器が完成した場合、蓋の前壁30の内側に位置する。これらの歯の各々は、対応する前部側壁32,34から延び、該側壁に折り線又は予め付けられた折り目3235,3437を介して接続され、後壁12に接続する側とは反対の側から延びている。
蓋に設けられた歯32,34は、容器胴部11に設けられた係止部材と協働し、該係止部材は、詳しく言えば、容器胴部の対応前壁18の外面に設けられた舌状片又は歯39を含んでいる。
【0019】
図示のように、歯39は、容器胴部の前壁18の上縁又は予め付けられた折り線1839から延びている。
図3に示したように、蓋の歯35,37(図3には、歯37のみを断面で示す)は、係止時には、それらの上縁が容器胴部の歯39の下端に係止される。この状態では、歯39は、下向きで、容器胴部前壁18と事実上平行である。蓋に設けられた蓋拘束部材と容器胴部に設けられた拘束部材との係止は、消費者が蓋の前部を下へ押すと、スナップばめ式に行われ、舌状部39の外面、つまり前面が−下方を指して−蓋の歯の内面をスライドし、最終的には弾性的なスナップ動作で蓋の前壁30の内面30´に突き当たり、「パチリ」という音に似た特徴的な接触ノイズが発せられ、容器胴部の歯の下端が、蓋の歯35,37の上縁と接触する。蓋に設けられた係止部材と容器胴部に設けられた係止部材とを外すには、スナップ動作で−消費者が蓋を押し上げるか引っ張り上げることで−蓋の前部を上方へ強制し、歯39を上方へ起こすことで、歯35,37の上縁を歯39の下縁から外す。この状態で、外しやすくするには、前壁を後方へ僅かにたわませるか又は動かす。
【0020】
注意すべき点は、係止歯35,37,39の位置により、係止状態で、ある程度まで蓋の頂部パネル28の下面が容器胴部11の対向部分に押し付けられることであり、これによって高レベルの「密閉性」をもって包装が閉じられる。
これらの蓋係止部材は、また蓋26に設けられた係止部材を含んでおり、該係止部材が、蓋の前部パネル30の下縁から延びる舌状片36を含み、前部パネルから接続線3036によって区別されている。
舌状片36は、容器胴部の前壁上部の水平方向の対応スロット38に挿入するように設計されている。スロット38の中間からは、第2の垂直方向のスロット40が延び、係止舌状片36がスロット38に挿入しやすいようになっている。
また、容器胴部の補剛手段が備えられているのも好都合である。
詳しく言えば、容器の蓋を開けた場合の容器補剛手段が、容器胴部上端の製品取り出し開口25のところに設けられ、該補剛手段が、容器胴部の捩じれ及び曲げに抗する補剛部材から成っている。
【0021】
これらの補剛手段は、少なくとも1つの横方向部分17を含み、この部分17が、容器外壁の数箇所に結合され、結合されている外壁間の相互捩りに抗するように設計されている。
詳しく言えば、この補剛手段は、長手方向の外壁の一端から、特に前壁18から延びる横方向パネル17から成り、該パネル17は、適当な結合手段により容器の他の外壁の少なくとも幾つかに結合される。
詳しく言えば、容器のこの第1好適実施例では、横方向の補剛壁が、3角形状の舌状片43,47,49,51により前部側壁16,20と後部側壁14,22とに結合され、これらの舌状片は、適当であれば他のどの形状でもよく、予め付けられた折り目又は折り線1443,1647,2049,2251を介して側壁14,16,20,22と前後壁とから延び、これらの壁の頂部に横方向補剛壁が、好ましくは複数接着スポットから成る特殊な接着手段によって固定される。
また、容器胴部の開口を覆う部材も設けられており、容器胴部の側壁、特に後部側壁の上縁から延びている。
【0022】
容器胴部の開口を覆う部材は横方向パネル17から成り、該パネルは、補剛部材を形成し、かつ蓋のいずれかの長手方向外壁によって保護されない後部側壁の区域を覆うことができる。これによって、容器内の製品に対する適切な保護が保証される。横方向パネル17は、また蓋の側壁又は長手方向壁部によって保護されていない区域を超えて延び、前部側壁上縁に達している。これによって、蓋の側壁によって保護されていない区域と、蓋の長手方向前部側壁32,34によって保護されている区域との間の区域で一定の保護の重複が保証される。
横方向の閉鎖用壁には、予め決められた長さの開口手段が設けられており、この開口手段は、容器内の製品のうち、1度に予め決められた個数、具体的には制限された個数、好ましくは1度に1個を通過させるのに適当な長さを有している。
【0023】
好ましくは、この製品取り出し開口は、補剛及び/又は被覆用の横方向パネル内の縁部25´により画成される切欠きで作られ、該切欠きが、丸みを付けられ大きい曲率の側部区間25a,25bと、該区間に対し横方向の、容器胴部前壁と平行な直線状区間25cとを有している。このようにして、容器胴部の外壁上縁と一緒に、切欠きは製品取り出し開口の適当な形状を画成し、この開口は、ディスク形状、丸みのある形状、その他類似の形状の個物の通過に適当な形状である。
この取り出し開口は、容器胴部の前壁上縁から対応横方向面の前部に延びている。
適当な形式で、取り出し開口25は、予め決められた寸法を有する輪郭を有し、取り出す度に所要数の製品を通過させることができる。
したがって、取り出し開口25の後部及び側部は、容器胴部前壁18の上縁の中央前部に縁部25´により形成され、該縁部は、直線状区間につながる曲線状の後部区間を有している。
実際には、横方向の補剛及び/又は被覆壁は、容器胴部の前壁18に2箇所で、又は予め折り目を付けた側部区間1817a,1817bで結合されている。
【0024】
横方向補剛壁17、つまり取り出し開口25を形成するスペースには、また蓋用の係止及び拘束用の歯39が設けられている。
歯39は、前壁18の上縁1839から延び、蓋の係止部材を形成するために前方を指している。
横方向壁17と結合するための舌状片は、外壁から延び、製品を取り出す邪魔にならないように適宜の形状を有している。
舌状片47,49は、前部側壁16,20から延び、前部を指す適宜な形状の非対称縁部47a,49aを有しており、該縁部は、蓋の後部を指す他方の縁部47b,49bより小さい角度を有している。
以上で、両側に前部側壁のみを有する蓋を備える有利な形式が理解されただろう。容器胴部11の側壁を損なうことなしに、確実で容易に蓋を開けることができる。
【実施例2】
【0025】
図5に示した第2好適実施例によれば、蓋は、容器胴部に、好ましくは容器胴部の横方向パネル17に好ましくは接着剤で固定された後部28aと、側壁30,32,34及び係止部材を有する前部28bとを含み、該前部が、予め付けた折り目又は折り線28abに沿って容器胴部の固定部分281に結合されている。蓋の横方向パネル28に付けられたこの中間の折り線28abは、容器胴部の後壁12と平行であり、長手方向の後部側壁前縁1416,2022の頂点と、容器胴部後壁12の上縁との間の中間区域に位置している。この場合、蓋の後部固定部分28aは、別の補剛パネル又は補剛パネル17の代替部材として使用でき、あるいはまた補剛パネル17がない場合にも、製品取り出し用の予め決められた寸法を有する開口を形成するのに使用できる。図3に示すように、蓋を閉じた場合、蓋、特にその頂部パネル28は、下の補剛パネル17により接触保持される。
【0026】
図6−図9には別の2つの好適実施例が示されているが、説明を複雑にしないために、既述の第1実施例と同じ部材には同じ符合を付してある。これらの実施例により、横方向の補剛兼閉鎖パネルが、前部側壁と後部側壁との双方から延びているか、又は後部側壁のみから延びていることが分かるだろう。
【実施例3】
【0027】
特に図6及び図7に示したように、第3好適実施例110では、頂部の補剛又は被覆パネル117が、容器胴部の後部側壁と前部側壁とに舌状片によって結合されることが分かる。舌状片43,51は、容器胴部の後部側壁14,22から延び、第1実施例の舌状片と似ており、他方、舌状片147,149は、容器胴部の前部側壁16,20から延び、同じく3角形状だが、より小さく、前部側壁16,20の上縁後部にのみ設けられている。
これらの補剛部材は、少なくとも1つの横方向パネル117を含み、該パネルは、容器外壁の幾箇所かに結合され、かつ結合されている外壁間の、したがって全体として容器胴部のすべての外壁間の相対捩じれに抗するように設計されている。
【0028】
この第3実施例では、開口125を画成する補剛パネル117は、後壁12の内面に好ましくは接着剤で接着されるパネル121から延びている。パネル117の前部は、結合しているパネル121から、予め付けられた折り目2117によって仕切られ、容器胴部前部を向いた縁部125´を画成し、該縁部が容器胴部の前部へ向かって凹曲線を描いて延びている。符号117c,117e,117d,117fは、補剛パネルの縁部を示し、これらの縁部は、完成した容器では、容器胴部の対応前後側壁の延長部と合致するか、又は延長上に位置することになる。
各前部側壁16,20と隣接後部側壁14,22間には、対応側部117a,つまりパネル117の側部117aにより補剛部材が設けられる。
また、容器胴部の各後部側壁14,22と後壁12との間にも、パネル117の対応後部117bにより補剛部材が設けられる。
後壁と(前後)側壁との間には単一の補剛パネルが設けられ、該パネルは、事実上容器胴部外壁の上縁により形成される平面内を延び、外壁に結合される。
【0029】
この第3実施例では、蓋を拘束する歯139は、図7にはっきりと見られるように、容器胴部前壁上縁から延び、台形形状を有し、歯の側縁が上方へ先細になっている。この実施例が示すように、また図示の他の実施例と同じように、容器胴部に設けられた拘束歯139は、幅が小さくされ、容器胴部前壁の幅より僅かに小さくなっている。
これによって、口、つまり製品取り出し開口125が得られ、取り出し開口の後部及び後部側部はアーチ形部分125´によって形成され、他方、開口前部は容器胴部前壁18の上縁によって形成され、前部側部は、側壁16,20の上縁前部により形成され、該側壁は、容器胴部前壁18に対し或る角度で、つまり斜めに延び、容器後部に向かって末広がりになっている。
【実施例4】
【0030】
特に図8及び図9に示したように、第4好適実施例の場合も、既出の実施例と共通の部材には他の実施例で用いられている符合と等しい符号が付されているが、第4好適実施例では、上部の補剛又は閉鎖パネル217が容器胴部の後壁と後部側壁とにだけ結合されていることが分かる。
この第4実施例では、容器胴部後部側壁14,22から延びる舌状片43,51だけが備えられている。この第4実施例では、開口125を形成してもいる補剛パネル217は、容器胴部前部を向いた縁部225´を有しており、該縁部が容器胴部後部へ向かって凹状の曲線をなして延びている。符号217c,217dは補剛パネルの前縁を示しており、該パネルは、容器内側へ向かって後部側壁の端部又は縁部のところから延び、後部側壁は容器胴部の前部側壁に結合されている。これらの縁部217c,217dは、容器胴部の前壁と事実上平行に延びている。
縁部217e,217fは、容器完成時には、容器胴部後部側壁の延長上に又は事実上上縁に位置することになる。
【0031】
添付図面には示されていない別の好適実施例によれば、製品取り出し開口に接触通路が設けられており、該通路が、互に隣接する第1と第2の壁部から成り、角度を有する形状、つまり「V」字形を形成するように配置されている。この形状は、特に粉末製品又は極めて小粒の製品を開口へ運ばねばならない場合には、容器開口から出てくる製品を案内、又は通路沿いに運ぶのに好都合である。製品取り出し開口は、したがって適宜な端部のところに「V」字形案内通路を有している。
この容器を作るのに使用する材料は、好ましくは厚紙である。本発明により開示される容器胴部は、好ましくは6角形状の底部を有している。しかし、容器胴部は、3角形状よく、また5角形状でも、8角形状でもよく、要求があれば他の多辺形状でもよく、また4角形状、特に正方形状、台形状、その他の形状でもよい。
【0032】
開示された容器では、この実施例の前壁の剛度又は変形能は最適であり、事実、確実で効果的な容器の開閉動作が可能である。スナップばめ式の掛け外し手段を支持する壁のこの最適の剛度又は変形能は、特に、係止歯を支持する壁が結合されている前壁に対する斜めの側壁組の変形能によって達せられたものである。好ましくは、これらの傾斜側壁は鈍角であり、歯を支持する壁との角度が90°より大である。
この好適実施例では、蓋を閉じた場合、被覆している間は、好都合にも蓋が容器の補剛部材をも形成する。
【実施例5】
【0033】
図10及び図11には第5好適実施例が示されているが、説明を複雑にしないために、この実施例でも既述の好適実施例の場合と同じ符号を使用する。
容器のこの第5実施例は、容器胴部をスナップ式に閉じる蓋を保持する拘束手段の別の好適実施例を示している。
容器のこの第5実施例の場合、好都合な係止部材が蓋に含まれ、蓋の対応前部側壁の内面のところに位置している。
蓋に設けたこれらの係止部材は、第1と第2の歯又は舌状片335,337を含み、各々が蓋の前壁30の側縁から横方向に延びている。
蓋を定位置に保持するために、蓋に設けた係止部材335,337と協働するように設計された係止部材が容器胴部にも設けてある。
容器胴部に設けた係止部材は、第1と第2の係止歯339a,339bであり、前部側壁16,20に設けられ、各々対応側壁16,20の上縁前部から延びている。
【実施例6】
【0034】
図12には第6好適実施例が示されており、この実施例の場合も、説明の複雑化を避けるため、既出の実施例と同じ符号を用いてある。
容器のこの第6実施例は、特に単一の製品取り出し開口375の形式の好都合な製品取り出し手段を含み、この取り出し開口が容器胴部前壁18の上縁の近くに開いている。
この第6実施例では、図示の他の実施例と異なり、上部の補剛パネル367が、容器胴部の外輪郭と事実上合致する外輪郭を有し、前壁、後壁、前部側壁、後部側壁の各上縁に結合している。
【0035】
図13及び図14には、ディスク形状の食品の個物400が示され、予め決められた直径が、図13に符合dpで示され、高さが、図14に符号hpで示されている。
個物又は糖菓400は、中心平面に関し事実上対称的な上面402と下面404とを有している。上下面402,404の各々は、やや大きい曲率半径を有する中央部分406,408と、より小さい曲率半径を有する周縁部分410,412とを有し、この部分が上下面404,402いずれかにつながっている。
この包装には、詳しく言うと、第3好適実施例110で示したように、たくさんのディスク状糖菓又は個物が入れられ、特に、前壁と前壁から延びる、角度を有する側壁とにより形成される通路を用いて、それらを容易に取り出すことができる。
【0036】
実際には、糖菓は、好ましくは1個ずつ通路を経て取り出されるので、図15に示すように、取り出し開口から出てくるのは1度に1個である。図14に示すように、糖菓は、主に下面408を容器前壁18の内面に接触させ、時として側部413を容器側壁に接触させてスライドする。これによって、取り出し開口へ向かう製品のスライド速度が比較的減速され、公知容器の場合のように、製品の出てくるのが速すぎることがなく、したがって、消費者の手や口のなかに多量の製品が突然一杯になることが避けられる。個物400の、大きい曲率408の下面と前壁18の内面18iとの接触により、公知の容器の場合に生じる摩擦に比較して有意に大きい摩擦が得られる。
図14及び図15に示すように、包装のこの第3好適実施例は、1度に1個だけしか糖菓が出てこられない形状及び寸法にした点が長所である。
末広がりの壁部を有するこの容器の場合、前部案内壁の幅「1」より大きい直径dpを有するディスク状個物を通路を介して運ぶことができる。
【0037】
開示されたこの包装は極めて扱いやすい。消費者が、例えば子供でも、掴みやすく(図15に示すように)、また比較的多量の食品を入れることができる。
したがって、開示された包装により、極めて効率的に使用でき、かつ製造しやすい管状胴部を得ることができ、製造に必要な装置によるどの作業も極めて簡単である。
多角形の底部を有するこの包装は、容量が比較的大きく、上部の製品取り出し開口の蓋は、特に「効果的な密閉性」を有している。それというのも、胴部上にスナップ式に閉じられる蓋を保持する係止・拘束手段が、容器胴部に蓋を結合している揺動ヒンジが位置する後部とは反対側の前壁に設けられているからである。
【0038】
前部側壁のみを備えた蓋を用いることにより、蓋の壁部が容器胴部の壁部と著しい摩擦を生じることなしに、容易かつ確実に蓋を開けることができる。蓋と容器胴部とのスナップ式拘束結合は、蓋を容器胴部に結合するばね又は後部の折り目の弾性的な戻り作用のために、簡単に外して自然に開けることができ、蓋の側壁32,34が容器胴部の対応壁部とぶつかることがない。この場合、容器胴部上にスナップ止めされた蓋を保持する拘束手段が外れても、正しく閉じられていないままの蓋が不都合にも開かれる危険はない。
容器胴部の特殊な形状により、前壁に設けたスナップ止め舌状片に最適弾性が与えられ、その結果、舌状片が蓋の歯に係止されると、はっきりした特徴的はノイズ又は「パチン」という音が聞こえ、これによってスナップ止めの拘束部材が閉じるか係止されるかする。
加えて、得られる包装は過剰な材料を用いることなく製造できる。
【0039】
本発明の容器の種々の実施例では、補剛部材が使用されているが、この補剛部材は容器胴部の対応側壁を結合する単一のパネルから成る点が長所である。
−図示のように−外壁18の上縁1839から延びる容器胴部の舌状片又は拘束歯が事実上延びている平面内に位置する容器X軸線と直角に延びる種々の形式の補剛部材により、拘束舌状片が設けられた容器胴部外壁の所望の「補剛」を得ることができる。このようにして、容器胴部の舌状片と蓋の歯との結合の「剛度」又は「弾力性」は、要求に応じて「調節」できる。
開示した容器の製造用の好ましい材料は、適当な厚さと機械特性とを有する厚紙である。しかし、他の何らかの適当な材料、特に、要求どおりに曲げたり折ったりでき、かつ十分に剛度を有する材料であれば、使用して差し支えない。
以上に説明した発明は、明らかに工業利用に適し、本発明の概念を逸脱することなしに変更や改変を行うことができる。加えて、本発明の細部のすべては、技術的に等価の部材で代替することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】容器の第1好適実施例を閉じた状態で示す略示斜視図。(実施例1)
【図2】容器の第1好適実施例の上部を、蓋を開いた状態で示す略示斜視図。
【図3】容器の第1好適実施例の上部を、図1のIII−III線に沿って截断した略示断面図。
【図4】容器の第1好適実施例を作るブランクシートの略示平面図。
【図5】容器の第2好適実施例の上部の略示斜視図。(実施例2)
【図6】容器の第3好適実施例を、蓋を開いた状態で示す略示斜視図。(実施例3)
【図7】容器の第3好適実施例を作るブランクシートの略示平面図。
【図8】容器の第4好適実施例の上部を、蓋を開いた状態で示す略示斜視図。(実施例4)
【図9】容器の第4好適実施例を作るブランクシートの略示平面図。
【図10】容器の第5好適実施例の上部を、蓋を開いた状態で示す略示斜視図。(実施例5)
【図11】第5好適実施例を作るブランクシートの略示平面図。
【図12】容器の第6好適実施例の上部を、蓋を開いた状態で示す斜視図。
【図13】容器内に包装される製品の個物を示す略示平面図。
【図14】容器取出し口へ向かって製品がスライドしてきた状態を示す容器の略示前面図。
【図15】製品が容器から出てくるところを示す容器の略示側面図。
【符号の説明】
【0041】
10 容器(包装)
11 容器胴部
12 後壁(後部外壁、側部パネル、外壁)
14,22 後部側壁(外壁)
16,20 前部側壁(外壁)
17 補剛パネル(壁)
18 前壁(前部外壁)
21 結合用後部パネル
23,27,29,31 下部舌状片
24 底壁
25 製品取り出し開口
26 蓋(閉鎖手段、部材)
28 蓋の上部パネル(壁)
30 蓋の前壁(長手方向壁部、前部外壁)
32,34 蓋の側壁(側部外壁)
35 第1の歯(係止歯、拘束歯)
37 第2の歯(係止歯、拘束歯)
39 容器に設けた歯(係止又は拘束部材)
43,47,49,51 上部舌状片
110 容器(包装)
117 補剛パネル(壁)
121 接合用パネル
125 製品取り出し開口
139 容器胴部に設けた拘束(係止)歯
210 容器(包装)
217 補剛パネル(壁)
335,337 蓋に設けた係止(拘束)部材
339 容器胴部に設けた係止(拘束)部材
367 補剛パネル
375 製品取り出し開口
400 ディスク状糖菓
402 糖菓上面
404 糖菓下面
410,412 側縁部
413 側部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品、好ましくは個物、特に食品、例えば甘い物、糖菓等を包装する容器であって、該容器が、製品を保有する胴部(11)から成り、かつ製品を保有する側部手段と、製品を取り出す少なくとも1つの取り出し開口(25)とから成る形式のものにおいて、
前記容器胴部が、多角形状の底部を有する管状の容器胴部であり、実際には、製品取り出し開口を閉じる蓋(26)から成る容器閉鎖手段が備えられ、該蓋が容器胴部から延び、胴部に結合されていることを特徴とする、製品を保有するための容器。
【請求項2】
前記容器胴部が多角形状の底部を有することを特徴とする、請求項1の前文に記載された容器。
【請求項3】
前記容器胴部が6角形状の底部を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された容器。
【請求項4】
前記容器胴部が規則的な辺を有する多角形状の底部を有することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項5】
前記容器胴部が前壁(18)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項6】
前記容器胴部が後壁(12)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項7】
前記容器胴部が1対の前部側壁(16,20)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項8】
前記前部側壁が、各々前壁(18)の側部から延びていることを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項9】
前記容器胴部が1対の後部側壁(14,22)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項10】
前記後部側壁が、各々後壁(12)の側部から延びていることを特徴とする、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項11】
前記後部側壁が前部側壁(16,20)に結合されていることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項12】
少なくとも1つの外壁が隣接外壁と鈍角、すなわち90°を超える角度をなしていることを特徴とする、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項13】
前記容器内に製品を保有するための底壁(24)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項14】
容器の製品取り出し開口を閉じるための手段(26)を備えていることを特徴とする請求項2から請求項13までのいずれか1項に、又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項15】
適宜に容器胴部(11)に結合された製品取り出し開口を閉じるための蓋(26)から成る、容器を閉じるための手段が備えられている、請求項14に記載された容器。
【請求項16】
容器を閉じるための前記手段が、横方向に延びる閉鎖壁(28)を含むことを特徴とする、請求項14又は請求項15に記載された容器。
【請求項17】
前記閉じ手段の閉鎖壁(28)が平らであることを特徴とする、請求項16に記載された容器。
【請求項18】
蓋の前記閉鎖壁(28)が容器胴部の後壁から延びていることを特徴とする、請求項16又は請求項17に記載された容器。
【請求項19】
前記閉じ手段が長手方向壁部(30)を含むことを特徴とする、請求項14から請求項18までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項20】
閉じ手段の前記長手方向壁部が前壁(30)であることを特徴とする、請求項19に記載された容器。
【請求項21】
前記閉じ手段が第1と第2の側部外壁(32,34)を含むことを特徴とする請求項14から請求項20までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項22】
前記外壁が前部側壁(32,34)であることを特徴とする、請求項21に記載された容器。
【請求項23】
前記閉じ手段の少なくとも1つの外壁が、隣接外壁と鈍角、つまり90°を超える角度をなしていることを特徴とする、請求項14から請求項22までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項24】
前記閉じ手段(26)と容器胴部(11)との間に結合手段が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項23までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項25】
前記結合手段が、対応容器胴部外壁に対する結合及び揺動のための線(1228,2117)を含むことを特徴とする、請求項24に記載された容器。
【請求項26】
蓋を閉じた状態で保つための拘束手段(26)が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項25までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項27】
蓋を閉じた状態に保つための前記拘束手段が、閉じ手段又は蓋(26)に設けられた係止部材を含むことを特徴とする、請求項26に記載された容器。
【請求項28】
閉じ手段又は蓋(26)に設けた前記係止部材が少なくとも1つの係止歯、特に第1と第2の係止歯(35,37)を含むことを特徴とする、請求項27に記載された容器。
【請求項29】
第1と第2の歯(35,37)が備えられ、その各々が閉じ手段又は蓋の対応側壁から延びている、ことを特徴とする、請求項28に記載された容器。
【請求項30】
各拘束歯(35,37)が閉じ手段又は蓋の前部外壁(30)のところに設けられていることを特徴とする、請求項28又は請求項29に記載された容器。
【請求項31】
前記係止歯(35,37)が閉じ手段又は蓋の前部側壁(32,34)から延びていることを特徴とする、請求項29又は請求項30に記載された容器。
【請求項32】
各係止歯(35,37)が閉じ手段又は蓋の前壁(30)の内面に接していることを特徴とする、請求項28から請求項31までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項33】
前記拘束歯(335,337)が閉じ手段又は蓋の対応側壁のところに位置することを特徴とする、請求項28に記載された容器。
【請求項34】
前記拘束歯(335,337)が閉じ手段又は蓋の対応前部側壁(32,34)内側に位置することを特徴とする請求項33に記載された容器。
【請求項35】
第1と第2の歯(335,337)が備えられ、その各々が閉じ手段又は蓋の前壁(30)から延びていることを特徴とする請求項33又は請求項34に記載された容器。
【請求項36】
前記閉じ手段に設けた拘束部材が容器胴部に設けた係止部材(39)と協働することを特徴とする請求項27から請求項35までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項37】
容器胴部に設けた前記係止部材(39)が係止歯又は舌状片(18)を含んでいることを特徴とする、請求項36に記載された容器。
【請求項38】
容器胴部に設けた前記拘束部材(39)が対応外壁の外面に位置することを特徴とする、請求項36又は請求項37に記載された容器。
【請求項39】
容器胴部に設けた前記拘束部材(39)が容器胴部の前壁(18)に設けられていることを特徴とする、請求項36から請求項38までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項40】
容器胴部に設けた前記拘束部材(339a,339b)が容器胴部の側壁に設けられていることを特徴とする、請求項36から請求項39までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項41】
容器胴部に設けた前記拘束部材(339a,339b)が容器胴部の前部側壁(16,20)に設けられていることを特徴とする、請求項40に記載された容器。
【請求項42】
容器胴部に設けた前記拘束部材(39)が容器胴部の対応上縁(1839)から延びていることを特徴とする、請求項36から請求項41までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項43】
前記閉じ手段が蓋(26)に設けられた係止部材を含み、該係止部材が容器胴部の対応スロット(38)への挿入用舌状片(36)を含んでいることを特徴とする、請求項36から請求項42までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項44】
容器胴部のための補剛部材が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項43までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項45】
開いた状態での容器胴部用の補剛部材が備えられていることを特徴とする、請求項44に記載された容器。
【請求項46】
前記補剛部材が製品取り出し開口(25)のところに備えられていることを特徴とする、請求項44又は請求項45に記載された容器。
【請求項47】
前記補剛部材が容器胴部の一端に備えられていることを特徴とする、請求項44から請求項47までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項48】
前記補剛部材が容器胴部に対して横方向に延びる少なくとも1部分(17,117,217)を含むことを特徴とする、請求項44から請求項47までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項49】
外壁の一端から延び、補剛部材を形成する単一の横方向パネル(17,117,217)が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項48までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項50】
前記補剛パネル(17)が前部外壁(18)から延びていることを特徴とする、請求項49に記載された容器。
【請求項51】
前記補剛パネル(117,217)が容器胴部の後部外壁(121)から延びていることを特徴とする、請求項49に記載された容器。
【請求項52】
前記補剛部材(17,117,217)が容器の他の外壁の少なくとも1つに結合されていることを特徴とする、請求項44から請求項51までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項53】
前記補剛部材(17,117)が容器胴部の前部側壁(16,20)に結合されていることを特徴とする、請求項44から請求項52までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項54】
前記補剛部材(17,117,217)が容器胴部の後部側壁(14,22)に結合されていることを特徴とする、請求項44から請求項53までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項55】
前記横方向の補剛壁(217)が、容器胴部の後壁と前後側壁とを結合することを特徴とする、請求項44から請求項54までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項56】
前記横方向の補剛壁(117)が、容器胴部の後壁と前後側壁とを結合することを特徴とする、請求項44から請求項54までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項57】
前記横方向の補剛壁(117)が、容器胴部の前部側壁の後部にのみ結合されていることを特徴とする、請求項44から請求項56までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項58】
前記横方向の補剛壁(17,117,217)が横方向に延び、対応外壁(18)の上縁(1839)によって形成される事実上垂直の平面内に位置し、前記外壁から係止部材(39,139)が容器胴部上に延びていることを特徴とする、請求項44から請求項57までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項59】
前記補剛壁(17,117,217)が、側壁(14,16,20,22,43,51,147,149)から延びる対応舌状片によって容器胴部の側壁に結合されることを特徴とする、請求項44から請求項58までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項60】
前記結合用の舌状片が後部側壁(14,22)から延びていることを特徴とする請求項59に記載された容器。
【請求項61】
前記結合用の舌状片が前部側壁(16,20)から延び、該前部側壁に横方向壁が固定されることを特徴とする、請求項59又は請求項60に記載された容器。
【請求項62】
前記補剛壁が結合用舌状片の頂部に結合されることを特徴とする、請求項59から請求項61までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項63】
容器胴部の開口を被覆する手段が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項62までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項64】
開口を被覆する前記手段が容器胴部の側壁から延びていることを特徴とする請求項63に記載された容器。
【請求項65】
開口を被覆する前記手段が容器胴部の後部側壁から延びていることを特徴とする請求項63又は請求項64に記載された容器。
【請求項66】
開口を被覆する前記手段が横方向パネル(17,117,217)から成ることを特徴とする、請求項63から請求項65までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項67】
予め決めた寸法を有する開口手段(25,125,225)が備えられていることを特徴とする、請求項2から請求項66までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項68】
前記予め決めた寸法を有する開口(25,125,225)が、1度に予め決めた数の個物を通過させるのに適していることを特徴とする、請求項67に記載された容器。
【請求項69】
前記製品取り出し開口(25)が横方向の補剛及び/又は被覆壁に形成されることを特徴とする、請求項67又は請求項68に記載された容器。
【請求項70】
前記製品取り出し開口(25,125,225)が、予め決めた形状と、容器内の製品の個物を1度に1個だけ通過させるのに適した寸法とを有することを特徴とする、請求項67から請求項69までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項71】
前記製品取り出し開口(25,125,225)が容器胴部の前壁(18)から延びていることを特徴とする、請求項67から請求項70までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項72】
前記製品取り出し開口(25,125,225)が容器胴部の前壁上縁(18,39)から延びていることを特徴とする請求項67から請求項71までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項73】
製品取り出し開口(375)が容器胴部の前壁(18)に開いていることを特徴とする、請求項67に記載された容器。
【請求項74】
保護及び/又は被覆用の横方向壁(17)が、容器胴部の前壁(18)に容器の2箇所(1817a,1817b)で、又は容器胴部の両側の部分で固定されていることを特徴とする、請求項67から請求項73までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項75】
閉状態での容器のための補剛手段が備えられていることを特徴とする、請求項44から請求項74までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項76】
閉状態での容器胴部のための前記補剛手段が、容器胴部と係止された場合の蓋を含むことを特徴とする、請求項75に記載された容器。
【請求項77】
閉じるための蓋が、容器胴部に固定された蓋後部(28a)と、容器胴部に固定された部分(28a)に結合された前部(28b)とを含むことを特徴とする、請求項75又は請求項76に記載された容器。
【請求項78】
外壁から延びている結合用の舌状片(14,16,20,22,43,51,147,149)が、製品取り出しの妨げにならないように適宜に付形及び/又は位置決めされていることを特徴とする、請求項59から請求項77までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項79】
前記開口(25)を形成する補剛壁内のスペースに閉じ蓋用の係止及び拘束用の舌状片(39)が備えられることを特徴とする、請求項44から請求項78までのいずれか1項に記載された容器。
【請求項80】
互に隣接する少なくとも第1と第2の壁が、V字形状を形成するように位置決めされ、かつ結合され、製品を運ぶための蓋の案内を形成することを特徴とする、請求項2から請求項79までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項81】
前記容器胴部が蓋の係止部材(39,139)を支持する前壁(18)を有し、該前壁が、90°を超える角度で少なくとも1側壁に結合されることを特徴とする、請求項2から請求項80までのいずれか1項又は請求項1の前文に記載された容器。
【請求項82】
前記容器胴部が蓋係止部材(39,139)(19,139)を支持する前壁(18)を有し、該前壁が、その長手縁部を対応側壁(16,20)に鈍角、つまり90°を超える角度で結合されていることを特徴とする、請求項81に記載された容器。
【請求項83】
包装において、
請求項1から請求項82までのいずれか1項に記載された容器と、ばら物の食品、特にディスク状のばら物とから成る包装。
【請求項84】
請求項1から請求項83までのいずれか1項に記載された容器の使用において、ばら物の製品、特に食品、特に、容器胴部の内径より事実上小さい直径又は幅を有するばら物からなる食品を入れる容器の使用。
【請求項85】
請求項1から請求項83までのいずれか1項に記載された容器の使用において、ばら物の製品、特に食品、特に、容器胴部の側壁の幅大きい直径(dp)を有するディスク状ばら物からなる食品を入れる容器の使用。
【請求項86】
中に入れてある製品を取り出す開口を有する容器胴部と、製品取り出し開口を閉じるための蓋とから成る容器を作るためのブランクであって、該ブランクが好ましくは厚紙製の平らなシートから成り、該シートが容器胴部の外壁を形成する複数パネル(12,14,16,18,20,22)を含み、該パネルが、横方向の予め付けた折り目又は折り線(1214,1416,1618,1820,2022)によって互に仕切られており、前記ブランクが、また蓋(26)の閉鎖用の頂壁を形成するために、側部パネル(12)の横方向端部から延びるパネル(28)を含む形式のものにおいて、
蓋(26)の前記頂壁を形成するパネルが多角形状の輪郭を有し、蓋の外壁(12)を形成するパネルが延びている側とは反対側に第1と第2の外縁(2832,2834)を有することを特徴とし、かつまた、蓋の側壁(32,34)を形成する第1と第2の外側パネルが備えられ、該外側パネル(32,34)が、頂部パネル(28)が容器胴部の外壁(12)を形成するパネルに結合されている側とは反対側の、蓋の頂部パネル側縁(2832,2834)から延びていることを特徴とする、容器を作るためのブランク。
【請求項87】
蓋の閉鎖頂壁(28)を形成するパネルが6角形状の輪郭を有していることを特徴とする、請求項86に記載されたブランク。
【請求項88】
蓋の閉鎖頂壁(28)が規則的な辺を有する6角形の輪郭を有していることを特徴とする、請求項87に記載されたブランク。
【請求項89】
別の側部パネル(21,121)が含まれ、該パネルが後部パネル(12)に接着され、かつ後部パネル(12)を容器胴部の側部パネル(22)に結合するのに使用されることを特徴とする、請求項86から請求項88までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項90】
容器胴部の補剛部材を形成するパネル(17,117,217)が含まれ、該パネルが、容器胴部の外壁(18,121)の横方向端部から延びていることを特徴とする、請求項86から請求項89までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項91】
蓋の側壁又は長手方向前壁(30)を形成するパネルが含まれ、該パネルが、蓋の頂壁を形成するパネル(28)から、パネル(28)が容器胴部外壁から延びている側とは反対側の予め付けた折り目又は折り線(2830)を介して延びていることを特徴とする、請求項86から請求項90までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項92】
容器胴部上に蓋を保持するための各拘束歯を形成する第1(35)と第2(37)のパネルが備えられ、該拘束歯が、各々蓋の前部側壁を形成するパネル(32,34)から延び、拘束歯が、折り線又は予め付けられた折り目(3235,3437)を介して側壁を形成するパネルに結合されることを特徴とする、請求項86から請求項91までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項93】
容器胴部の外壁(18)の上縁又は予め付けた折り目(1839)から延びる舌状片(39)が備えられていることを特徴とする、請求項86から請求項92までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項94】
予め付けた折り目又は折り線(1443,1647,2049,2251)を介して前後部の側壁(14,16,20,22)から延びる舌状片(43,47,49,51,147,149)が備えられ、該舌状片が、横方向補剛壁(17,117,217)を容器胴部の前部側壁(16,20)と後部側壁(14,22)とに結合するための部材を形成していることを特徴とする、請求項86から請求項93までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。
【請求項95】
前記補剛壁(17,117,217)が、付形された縁部(25´、125´、225´)、特にアーチ形の縁部を有し、該延部が、予め決めた延びを有する開口手段を形成することを特徴とする、請求項86から請求項94までのいずれか1項又は請求項86の前文に記載されたブランク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−501748(P2007−501748A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530645(P2006−530645)
【出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【国際出願番号】PCT/IB2004/001537
【国際公開番号】WO2004/101375
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】