説明

ふとん篭の吊上用架台および当該吊上用架台を用いたふとん篭の敷設方法

【課題】ふとん篭の敷設作業を効率的かつ安全に行う。
【解決手段】ふとん篭Cを搭載する架台本体11と、この架台本体の底板に着脱可能に立設固定する複数の吊上用柱材20を備える。架台本体の短手壁板の一方を着脱可能とする。ふとん篭は、架台本体によって底面および側面を支持され、ふとん篭に砂利を詰めた状態で架台本体を吊り上げても、ふとん篭の底面および側面は撓みや膨らみの変形を生じさせない。このため、敷設現場が傾斜地であっても、砂利を詰めたふとん篭を効率よく安全に配置できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ふとん篭の敷設作業を容易化する吊上用架台、および当該吊上用架台を用いたふとん篭の敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
護岸工事や盛土の法面、河川堤防の法面など、とくに法面(傾斜面)の補強と緑化等を目的とした土木工事を行うとき、各種のふとん篭を用いることがある。
【0003】
このような工事に用いる各種のふとん篭(じゃかご、ドレン篭等)は、金属棒で略長方形に成形したフレームに金属製ネット(金属網)を配設したパネル材を組み合わせてボックス形状(箱形)に成形したもので、その内部に砂利材等を充填して上蓋を閉め、これを敷設現場に複数設置してゆく。
【0004】
従来、ふとん篭を敷設現場に設置するときには、まず現場(平場)へ組み立て前の篭ユニットを搬送し、現場(平場)において底面と側面を組み立てて必要個数を作った後、起重機(クレーン車)によりふとん篭を現場である法面へ移動させ、作業員によって篭の固定作業を行った。次に、敷設した篭へ詰石砂利を投入する作業を行う。この場合も、クレーン車によって砂利を移動させて投入する。次いで、篭に充填した砂利を均し、転圧を行い、ふとん篭の上面に配する蓋網(上蓋)をかぶせた後、蓋網を適宜手段によって結束固定する(例えば、特許文献1)。
【0005】
ふとん篭は、透水性に優れ、柔軟性に富み、地盤変化になじみ良く対応する等の利点をもっている。法面(斜面)に設置した場合は、湧水や浸透水を効果的に排出し、地表面の浸食を防止し、客土吹付けの落ち着きも良く、緑化が可能である等、土木作業に適した効能を発揮する。近時は、高耐食性線材の普及により、法面以外への適用場面も広がっている。例えば海浜土木等である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−133062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
第一の問題は、施工コストが嵩む点にある。
【0008】
従来のふとん篭は、敷設現場(平場)においてふとん篭を組み立て、これを一時平場に保管し、法面等にふとん篭を敷設した後に砂利を充填する作業を行うため、予定工期内に多数のふとん篭を法面等に設置しようとすると、多数の作業人員が必要であった。作業人員を減らして作業効率を上げることは難しいのが実情である。また、敷設現場においてふとん篭を組み立て、法面にふとん篭を配列させた後に砂利の充填作業を行うため、作業時間も必然的に増大する。このため、工事日数の短縮は難しく、人件費を含めた施工コストを削減することは非常に難しい現状にある。
【0009】
この問題は、ふとん篭を設置する場所が法面以外の場所であっても同様である。現場においてふとん篭を組み立て、篭を配列させて固定し、砂利を充填し、均し、転圧し、上蓋を閉めるという一連の作業は同じだからである。
【0010】
第二の問題は、とくに、法面における作業時の安全性確保が煩雑になる点である。多くの作業人員を傾斜地に配して、ふとん篭の設置、砂利充填、砂利の均し、転圧、上蓋閉鎖等の作業を長時間にわたって行うため、安全性確保のための器具(例えばロープ)の設置が人数分必要である。ロープを係留する樹木が少ない場所ではアンカーを打ち込む等、作業の前準備にも時間を要した。
【0011】
そこで、本発明の目的は、ふとん篭の敷設作業を効率的かつ安全に行うことが出来るようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成して、課題を解決するため、請求項1に係るふとん篭の吊上用架台は、ふとん篭を搭載する架台本体と、この架台本体の底板に着脱可能に立設固定する複数の吊上用柱材とからなり、前記架台本体は、略長方形を呈する底板と、該底板の外周に配した長手壁板と短手壁板とを備え、前記短手壁板の少なくとも一方を着脱可能とするとともに、前記底板に、前記吊上用柱材を立設するための複数の立設孔を設けてなり、前記吊上用柱材の下部に、固定挿通材を挿通させる固定用孔を設け、前記立設孔から底板の下に挿入させた前記吊上用柱材の固定用孔に、固定挿通材を挿通させて該吊上用柱材を立設する。
【0013】
架台本体に搭載したふとん篭は、底板および壁板を備える架台本体によって、底面および側面を支持される。ふとん篭に砂利を詰めた状態で架台本体を吊り上げても、ふとん篭の底面および側面は撓みや膨らみの変形を生じさせない。このため、敷設現場が傾斜地であっても、砂利を詰めたふとん篭を効率よく配置してゆくことが出来る。
【0014】
作業員の数が少なくても安全かつ効率の良い敷設作業ができるので、従来のふとん篭の敷設作業に較べて、作業コストを低減でき、安全性も確保できるので同種作業の分野における競争力を高めることが可能となる。
【0015】
ふとん篭を搭載させた架台本体を起重機(クレーン車等)によって吊り上げるための吊上用柱材は、複数立設する。架台本体の底板に複数の立設孔を設け、ここに挿入させた吊上用柱材の下部の固定用孔に固定挿通材を挿通させれば、複数の吊上用柱材の立設固定を簡単に行うことができる。
【0016】
請求項2は、請求項1または請求項2記載の吊上用架台を使用したふとん篭の敷設方法であり、架台本体にふとん篭を設置する篭設置段階と、該篭設置段階に前後して、架台本体の底板に吊上用柱材を立設する柱材立設段階と、前記柱材立設段階の後、ふとん篭に砂利を充填する砂利充填段階と、砂利充填段階の後、起重機によって前記吊上用柱材を吊り上げてふとん篭を敷設場所へ移動させる移動段階と、移動段階の後、前記吊上用柱材および短手壁板を取り外す解除段階と、解除段階の後、前記架台本体を引き抜き撤去する架台撤去段階とからなる。
【0017】
この敷設方法は、架台本体にふとん篭を設置(搭載)した後、ふとん篭に砂利を充填し、架台本体とともにふとん篭を敷設場所に移動させ、ふとん篭の設置後に架台本体を撤去するものである。ふとん篭を搭載させた吊上用架台の吊り上げ移動は、吊上用柱材を介して起重機によって行うことが出来る。ふとん篭に砂利を充填してあっても、架台本体と一緒にふとん篭を吊り上げて移動設置できるので、堤防法面や土留法面等の傾斜地におけるふとん篭の敷設作業を効率的、安全に行うことが出来る。
【0018】
篭設置段階と柱材立設段階は、いずれを優先させても良い。架台本体にふとん篭を配置(セット)してから吊上用柱材を立設しても良いし、吊上用柱材を立設してから吊上用架台にふとん篭を配置しても良い。篭設置段階、柱材立設段階、砂利充填段階は、いずれもふとん篭の敷設現場以外の場所で行うことができる。
【0019】
解除段階および架台撤去段階の作業は、架台本体を地面に接地させた状態で行うことが出来る。架台本体の取り外しは、例えば、移動式クレーンまたは巻上装置を利用して行うことが出来る。
【0020】
架台撤去段階は、隣り合う複数の吊上用架台を隣接配置した後に行う場合がある(請求項3)。
【0021】
ふとん篭は複数を並列させて設置させることが多いが、吊上用架台を設置場所に配置させたあと、隣り合うふとん篭を配置する前に架台本体を撤去してしまうと、ふとん篭の側面が砂利の重量によって外に膨らみ、隣接するふとん篭とふとん篭との間に不要な隙間が生じやすい。一方、複数の吊上用架台を隣接配置させた後に、架台本体を撤去すれば、ふとん篭の側面が砂利の重量によって撓むことを防止でき、見栄えの悪い隙間の発生を防止できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る吊上用架台および当該吊上用架台を用いたふとん篭の敷設方法によれば、ふとん篭の設置作業を効率的かつ安全に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態に係る架台本体にふとん篭を搭載する斜視図である。
【図2】図1の架台本体に吊上用柱材を立設する斜視図である。
【図3】図2の吊上用柱材と固定挿通材の関係を示す部分断面側面図である。
【図4】本発明に係る吊上用柱材の他の構成例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る吊上用架台を用いてふとん篭を設置する方法を例示するブロック図である。
【図6】実施形態に係る砂利充填段階の状態を具体的に例示する斜視図である。
【図7】図6に示すふとん篭に上蓋を配した状態を例示する斜視図である。
【図8】実施形態に係る解除段階を具体的に例示する第一の図である。
【図9】実施形態に係る解除段階を具体的に例示する第二の図である。
【図10】実施形態に係る解除段階を具体的に例示する第三の図である。
【図11】実施形態に係る架台撤去段階を具体的に例示する図である。
【図12】第二の実施形態に係る架台本体を例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1〜図3は、本発明に係るふとん篭の吊上用架台の一実施形態を示すものである。この吊上用架台10は、ふとん篭Cを搭載する架台本体11と、この架台本体11に着脱可能に立設固定する複数の吊上用柱材20とを備えてなる。
【0025】
架台本体11は、略長方形を呈する底板12と、この底板12の外周に配した二つの長手壁板14、15と二つの短手壁板16、17とを備え、短手壁板16、17のうち少なくとも一方を着脱可能としておく。この実施形態では一方の短手壁板17を着脱可能として図示した。また底板12には、吊上用柱材20を立設するための複数の立設孔18を設ける。
【0026】
吊上用柱材20の下部には、固定挿通材28を挿通させるための固定用孔21を設けておく。そして、立設孔18から底板12の下に挿入させた吊上用柱材20の固定用孔21に、固定挿通材28を挿通させて吊上用柱材20を架台本体11の底板12に立設できるようにしておく(図3参照)。吊上用柱材20は、例えば肉厚の金属板を用いて成形することが出来る。立設孔18は、吊上用柱材20の形状にあわせて成形することが望ましい。
【0027】
架台本体11の底板12を略長方形とするのは、ふとん篭Cの底面が略長方形に成形されるためである。底板12の外周(外周端縁)に設ける長手壁板14、15と短手壁板16、17は、それぞれ対向配置させ、ふとん篭Cの側面の膨らみ(砂利充填時の膨張)を抑えるようにする。架台本体11および吊上用柱材20は、金属板、例えば鋼板、または剛性のある樹脂板によって成形することが出来る。長手壁板14、15、短手壁板16(または17)は、折曲成形または溶接によって設けることが出来る。
【0028】
また短手壁板17を着脱可能に配するため、長手壁板14、15の端部に、短手壁板17の左右端縁を上下方向に案内する適宜のガイド溝19を設けておく。このガイド溝19は、長手壁板14、15の上下寸法と同じ上下寸法としても良いし、長手壁板14、15の上部だけ、あるいは中間部だけに部分的に設けるだけでも良い。ガイド溝19は、例えば適宜形状の金属板を溶接またはネジ固定によって配設することにより構成できる。ガイド溝19は、スリット(溝)を形成した部品であっても良いし、フランジをもった金属板を取り付けることによって構成してもよい。ふとん篭Cの荷重がかからない場所であるから、ガイド溝19は過度の強度を必要としない。単純な構成で短手壁板17の左右端縁を支持できるものであれば実用に耐える。
【0029】
吊上用柱材20の上部には、起重機(クレーン車等)によって当該吊上用柱材20吊り上げ可能とするための係合手段を設けておくことが望ましい。最も単純には、例えば、吊上用柱材20の上部に係合孔27を設ける(図2、図3参照)等である。例えば係合孔27を設けておけば、クレーン車の可動アームに設けたロープまたはフックを、当該係合孔27に直接的に、または、ロープあるいはフック等を介して間接的に係合させ、クレーン車の可動アームの操作によって吊上用架台10ごとふとん篭Cを吊り上げ移動させることが出来る。
【0030】
従って、このような吊上用架台10によれば、ふとん篭Cを搭載させたまま、吊上用架台10ごとふとん篭Cを任意の敷設場所に移動させることが出来る。このため、敷設場所が傾斜地である場合等に、敷設現場でふとん篭Cに砂利(間詰材)を充填する煩雑な作業をするまでもなく、作業のしやすい平場において砂利を詰め、そのまま安全かつ効率的に移動させてふとん篭Cを敷設できる。
【0031】
吊上用柱材20を吊り上げ可能とするための係合手段は、係合孔27に限らない。例えば、図4に示すように、円柱形の吊上用柱材40の上部にネジ山41を設けておき、このネジ山41に螺合するネジ山を内側に備える係合部材43を設けても良いからである。この係合部材43には、前記係合孔27と同様の孔を設けても良いし、クレーン車のロープまたはフックを直接的または間接的に係合させる環状部材45を設けても良い。なお、図面の簡単のため図4には、架台本体11の底板12だけを示し、長手壁板14、15および短手壁板16、17は図示を省略してある。
【0032】
以下、本発明に係る吊上用架台10を用いてふとん篭Cを敷設する方法を説明する。この敷設の手順を、図5にブロック図として示す。
【0033】
第一に、架台本体11にふとん篭Cを設置する(S1)。この篭設置段階S1は、ふとん篭Cの底面と側面のパネル材を組み立て、架台本体11の内側に搭載させるものである(図1参照)。ふとん篭Cは、上蓋C1を外しておく。
【0034】
第二に、該篭設置段階の後に、架台本体11の底板12に吊上用柱材20を立設する(S2)。この柱材立設段階S2は、作業効率を良好とするため、ふとん篭Cを設置した後に吊上用柱材20を立設することが望ましい(図2、図3参照)。しかしながら、吊上用柱材20を立設した後にふとん篭Cを配設することも可能である。吊上用柱材20は、ふとん篭Cの網目に挿通出来る大きさに成形しておく。
【0035】
第三に、該柱材立設段階の後、ふとん篭Cに砂利(間詰材)Nを充填する(S3)。この砂利充填段階S3では、充填した砂利Nに転圧を施しておくことが望ましい。また、砂利Nを充填した後、ふとん篭Cには上蓋C1を固定する(図6、図7参照)。
【0036】
第四に、砂利充填段階の後、起重機によって吊上用柱材20を吊り上げてふとん篭Cを敷設場所へ移動させる(S4)。この移動段階S4で使用する起重機としては、移動式クレーン(とくにクレーン車)を使用することが望ましい。移動式クレーンとしては、例えば簡易型のトラック搭載クレーン、トラッククレーン等、各種のものを使用することが出来る。移動作業時には、吊上用柱材20の係合孔27に連結させたロープやフック等の長さを敷設現場の傾斜角度にあわせつつ調整し、吊り上げ時のバランスを図ることが望ましい。作業の安全確保のためである。
【0037】
第五に、移動段階の後、吊上用柱材20および短手壁板17を撤去する(S5)。解除段階S5は、例えば、図8に示すように、取り外し可能な短手壁板17を取り外し、図9に示すように、吊上用柱材20の下部に設けた固定用孔21から固定挿通材28を取り外し、図10に示すように、吊上用柱材20を引き抜いて取り外す。吊上用柱材20および短手壁板17のうち、どちらを先に取り外すかは、敷設現場の傾斜状況、ふとん篭Cの大きさや重量、作業者の熟練度等に基づき、安全に作業できる順序で行うことが望ましい。
【0038】
第六に、解除段階の後、架台本体11を引き抜き撤去する(S6)。この架台撤去段階S6において、架台本体11を引き抜くときは、傾斜地の場合、架台本体11の上方側へ引き抜くことが望ましい(図11参照)。この場合、取り外しておくべき短手壁板17は傾斜面の下側のものであることは当然である(図8参照)。架台本体11を引き抜くには、移動式クレーンまたは巻上機を利用することが出来る。
【0039】
傾斜面の上手の短手壁板16には、移動式クレーンまたは巻上機とロープ等を介して連結する連結孔(図示せず)を設けておくことが望ましい。連結孔がない場合でも、牽引用クリップ等、適宜の部材を用いて、架台本体11を引き抜くことが可能である。
【0040】
より好ましくは、図12に示すように、傾斜面の上手に位置させる短手壁板16の外側に、牽引用傾斜材50を設け、この牽引用傾斜材50に連結孔51を設けてもよい。牽引用傾斜材50の左右両側には、短手壁板16との固定を強化する略三角形の補強材52、53を設けておくことが望ましい。このような牽引用傾斜材50を設けると、傾斜面に多少の岩石や木片等があっても、それらの障害物を容易に乗り越えるため、架台本体11の引き抜き作業が容易となる。
【0041】
架台本体11の引き抜き撤去は、隣り合う複数の吊上用架台10を隣接配置した後に行うことが望ましい。複数の吊上用架台10を隙間なく隣接させて配置させた後に、架台本体11を撤去すれば、ふとん篭Cの側面の撓みを防止でき、見栄えの良い外観品質を実現出来るからである。
【0042】
底板12は、ふとん篭Cに詰石用の砂利(小石)Nを充填して吊り上げたときに、大きく撓まない程度の肉厚をもっていれば良い。例えば2〜3mmの鋼板であれば、吊り上げ時の撓みも少なく実用に耐える。もちろん、肉厚を3mm以上、例えば3〜10mmにしても良いが、肉厚が大きくなるほど爾後の撤去作業(抜き取り作業)が煩雑になる可能性がある。
【0043】
立設孔18は、吊り上げ時の重量バランスがとれるよう、基板12の長手方向および短手方向に均等間隔をもって配設することが望ましい。固定用孔21を直線上に並列させておけば、固定挿通材28は、直線状の金属線(例えば鉄筋材)を使用することができる。
【0044】
図2、図3に示した吊上用柱材20のように、上下対称に孔(固定用孔21、係合孔27)を設けておけば、上下異なる構成とする場合に較べて部品構成が単純化され、製造コストを抑えることが出来る。
【0045】
吊上用柱材20は、固定挿通材28を介して固定する旨説明したが、円柱形や角柱形の吊上用柱材を用いる場合は、下端部にねじ山を切っておき、ナットを介して締め固定しても構わない。
【符号の説明】
【0046】
10 吊上用架台
11 架台本体
12 底板
14、15 長手壁板
16、17 短手壁板
18 立設孔
19 ガイド溝
20、40 吊上用柱材
21 固定用孔
27 係合孔
28 固定挿通材
41 ネジ山
43 係合部材
45 環状部材
50 牽引用傾斜材
51 連結孔
52、53 補強材
C ふとん篭
C1 上蓋
N 砂利

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふとん篭を搭載する架台本体と、この架台本体の底板に着脱可能に立設固定する複数の吊上用柱材とからなり、
前記架台本体は、
略長方形を呈する底板と、
該底板の外周に配した長手壁板と短手壁板とを備え、
前記短手壁板の少なくとも一方を着脱可能とするとともに、
前記底板に、前記吊上用柱材を立設するための複数の立設孔を設けてなり、
前記吊上用柱材の下部に、固定挿通材を挿通させる固定用孔を設け、
前記立設孔から底板の下に挿入させた前記吊上用柱材の固定用孔に、固定挿通材を挿通させて該吊上用柱材を立設することを特徴とする請求項1記載のふとん篭の吊上用架台。
【請求項2】
請求項1記載の吊上用架台を用いたふとん篭の敷設方法であって、
架台本体にふとん篭を設置する篭設置段階と、
該篭設置段階に前後して、架台本体の底板に吊上用柱材を立設する柱材立設段階と、
前記柱材立設段階の後、ふとん篭に砂利を充填する砂利充填段階と、
砂利充填段階の後、起重機によって前記吊上用柱材を吊り上げてふとん篭を敷設場所へ移動させる移動段階と、
移動段階の後、前記吊上用柱材および短手壁板を撤去する解除段階と、
解除段階の後、前記架台本体を引き抜き撤去する架台撤去段階とからなることを特徴とするふとん篭の敷設方法。
【請求項3】
架台撤去段階は、隣り合う複数の吊上用架台を隣接配置した後に行うことを特徴とする請求項2記載のふとん篭の敷設方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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