説明

まつ毛用化粧料

【課題】まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させる効果等を有するまつ毛用化粧料を提供する。
【解決手段】(A)〜(C)を含有することを特徴とする。
(A)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.8〜8.0重量%
(B)アルカリ剤
(C)アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩から選択される1種又は2種以上
アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩の配合量は特に限定されないが、通常0.01重量%以上配合するのがよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつ毛用化粧料に関する。具体的には、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させる効果等を有するまつ毛用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
まつ毛は、一般に年齢を重ねると細くなってハリやコシがなくなったり、短くなったりして、美しさが損なわれることが多い。また、人によっては生まれつき又は若いときから、まつ毛が細かったり、本数が少なかったりすることがある。
【0003】
さらに、長くて濃いまつ毛は、目をパッチリとさせて、魅力的な美しさを与えることから、まつ毛を長く濃くするためのマスカラ等のアイメーキャップ用品が、近年多くの女性に広く用いられているようになっている。また、まつ毛を上向きにカールするために、アイラッシュカーラーやまつ毛パーマ等でまつ毛に上向きの癖をつけることも多くなっている。
【0004】
そのため、まつ毛にハリ、カール効果を与える目的でポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンとポリ酢酸ビニルの共重合体等が配合されたまつ毛用化粧料(特許文献1)や、まつ毛を外的要因から保護する目的で糖類を配合したまつ毛用化粧料(特許文献2)が用いられている。
【0005】
しかしながら、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンとポリ酢酸ビニルの共重合体等の水溶性高分子の配合は塗布後、べたつく、経時でフレーキング(被膜が剥離し白片状になる。)を生ずる、濁りを生じ透明性を損なう等の欠点があり、また、糖類ではハリを与える効果を得ることはできなかった。
【0006】
ところで、近年、イオン性高分子を主体とした透明まつ毛用化粧料が、自然な仕上りが得られ、透明感が目に対し優しいイメージがある等の理由から用いられるようになってきている。この透明まつ毛用化粧料には、カルボキシビニルポリマーをアルカリ剤で中和した基材が使用性の面で優れているので主に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−121119号公報
【特許文献2】特開2008−163037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させるために、使用性の面で優れているカルボキシビニルポリマーを高濃度で配合することを考えた。
【0009】
しかしながら、カルボキシビニルポリマーは少量配合で優れた増粘効果が得られるため、配合量を多くすると増粘効果が高すぎて均一性が悪く、高濃度で配合するのが難しかった。さらに、まつ毛へのつき量が多くなりすぎて使用性が悪くなるため、通常カルボキシビニルポリマーだけではべたつきのない使用感を保ちつつ、まつ毛にハリを与えることができなかった。
【0010】
ところで、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーは水に溶解後、中和することにより粘度が上昇し、高粘度溶液が得られるが、塩を含有する系においては、増粘効果が低減するといった問題を生じることが知られている。
【0011】
本発明者らは、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーが、塩の含有により増粘効果が低減する特性に着目し、均一性を良好に保ちつつ、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを高濃度で配合することを可能にし、べたつきのない使用感を保ちつつ、まつ毛にハリを与えることができることを見出した。
【0012】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させる効果等を有するまつ毛用化粧料を提供することにある。
【0013】
そこで、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、(A)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.8〜8.0重量%、(B)アルカリ剤及び(C)アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩から選択される1種又は2種以上を配合したまつ毛用化粧料を提供することによって、上記の問題点を全て解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るまつ毛用化粧料は、(A)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.8〜8.0重量%、(B)アルカリ剤及び(C)アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩から選択される1種又は2種以上を配合することを特徴としている。
【0015】
本発明に用いるカルボキシビニルポリマーとは、アクリル酸を主鎖として、架橋剤としてアリルショ糖やペンタエリスリトール等を含むカルボキシル基を持った水溶性高分子で、例えば市販品としてはカーボポール(CARBOPOL)940,941,980,981(いずれもB.F.Goodrich社製)、ハイビスワコー104、ハイビスワコー105(いずれも和光純薬工業社製)等が挙げられる。また本発明に用いるアルキル変性カルボキシビニルポリマーとは、炭素数10〜30の長鎖アルキルアクリレートモノマーとオレフィン性不飽和カルボン酸モノマーとの共重合ポリマーであり、長鎖アルキルアクリレートモノマー1〜50重量%とオレフィン性不飽和カルボン酸モノマー50〜99質量%とを共重合した水溶性高分子であり、場合によっては共重合体の特性を調整するために、オレフィン性多官能性モノマーを配合して重合した架橋構造を持つ共重合体である。具体例としては、ペミュレン(PEMULEN)TR−1,TR−2、カーボポール(CARBOPOL)1342(いずれもB.F.Goodrich社製)の商品名で市販されているものが挙げられる。本発明においては、これらカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いることができる。
【0016】
本発明のまつ毛用化粧料に使用されるカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーの配合量は通常0.8〜8.0重量%配合するのがよい。好ましくは1.0〜5.0重量%である。0.8重量%より少ないとハリを与える効果が十分ではなく、また8.0重量%より多く配合すると、べたつき等の欠点が生じる場合がある。
【0017】
本発明におけるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、モノエタノールアミン等、通常中和に用いられているアルカリ剤であれば、特に限定されない。
【0018】
本発明のまつ毛用化粧料のpHは4.0〜12.0が良い。好ましくは、pHが5.0〜11.0である。pH4.0未満あるいはpH12.0より高いと中和による増粘効果が低く、まつ毛に塗布しにくいだけでなくべたつき等の欠点が生じる。
【0019】
本発明に用いるアスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩とは、一般に化粧料、医薬部外品、医薬品等に配合される物質で特に限定されないが、例えばアスコルビン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。アスコルビン酸誘導体としては、例えば、2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸等のアスコルビン酸グルコシド、dl−α−トコフェロール、2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、リン酸アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のエステル体等が挙げられる。1、2又は3価の金属塩としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、クロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム等が挙げられる。本発明においては、これらアスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩から選択される1種又は2種以上を用いることができる。
【0020】
本発明に用いるアスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩は、特に限定されないが、アスコルビン酸塩又はアスコルビン酸誘導体であることが望ましい。アスコルビン酸塩又はアスコルビン酸誘導体は、他の1、2又は3価の金属塩と比べ、調製した化粧料の経時安定性が非常に良好であるためである。
【0021】
本発明のまつ毛用化粧料に使用されるアスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩の配合量は通常化粧料や医薬品に用いられている範囲であれば特に限定されないが、通常0.01重量%以上配合するのがよい。好ましくは0.03〜5.0重量%である。0.01重量%より少ないと増粘効果の低減が弱く、まつ毛へのつき量が多くなりべたつき等の欠点が生じる場合があり、5.0重量%より多く配合しても増粘効果の低減の増強効果が得られず、非経済的である。
【0022】
なお、本発明の組成物は上記成分の他に一般に化粧料、医薬部外品、医薬品等に配合されるその他の成分を必要に応じて配合することができる。例えば、水性成分、アルコール類、油性成分、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、香料、色剤、紫外線吸収剤、薬効成分等が挙げられる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させる効果等を有するまつ毛用化粧料を得ることができる。
【実施例】
【0024】
次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は重量%である。実施例に先立ち、使用性試験方法及び評価基準について述べる。
【0025】
〔試験方法〕
テスターが実際にまつ毛用化粧料を塗布して、以下の使用性に関する評価項目について官能評価した。
【0026】
〔まつ毛へのつき量〕
テスターが実際にまつ毛用化粧料を塗布した時の、まつ毛用化粧料のまつ毛へのつき量を評価した。
【0027】
〔塗布時のべたつきのなさ〕
テスターが実際にまつ毛用化粧料を塗布した時のべたつきのなさを評価した。
【0028】
〔使用時のハリ〕
テスターが実際にまつ毛用化粧料を塗布し、使用時にまつ毛にハリを与える効果を評価した。
【0029】
〔評価基準〕
◎:非常に良好。
○:良好。
△:やや不良。
×:不良。
【実施例1】
【0030】
表1に示す処方によりまつ毛用化粧料を調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。その結果を表1に示す。なお製法は次の通りである。
【0031】
(製法)(7)に(1)〜(3)を溶解し、この中に(5)に(6)を別に溶解したものと(4)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【0032】
【表1】

【0033】
(1)A カルボキシビニルポリマー:商品名ハイビスワコー105(和光純薬工業社
製)
B (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー:商
品名ペミュレン TR−2(B.F.Goodrich社製)
C ポリビニルアルコール:商品名GOHSENOL EG−40(日本合成化
学工業社製)
D ポリビニルピロリドン:商品名Luviskol K90(BASF社製)
E ヒドロキシエチルセルロース:商品名ナトロゾール 250HR(AQUAL
ON社製)
F キサンタンガム:商品名エコーガム(大日本住友製薬社製)
【0034】
上記表1において、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマー以外の増粘剤は、塗布した時のべたつきのなさが不良で、さらにポリビニルアルコール以外は、まつ毛に十分なハリを与えることができないことが示された。
【実施例2】
【0035】
表2に示す処方によりまつ毛用化粧料を調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。その結果を表2に示す。なお製法は次の通りである。
【0036】
(製法)(7)に(1)〜(3)を溶解し、この中に(5)に(6)を別に溶解したものと(4)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【0037】
【表2】

【0038】
(1)カルボキシビニルポリマー:商品名ハイビスワコー104(和光純薬工業社製)
【0039】
上記表2において、カルボキシビニルポリマーの配合量が0.8重量%以上のとき、まつ毛にハリを与えることが示された。カルボキシビニルポリマーの配合量が0.8重量%より少ないと、まつ毛に良好なハリを与えず、8.0重量%より多くなると、化粧料の粘度が高くなりすぎて、まつ毛へのつき量が多くなり、べたつきのなさが不良である。さらに、カルボキシビニルポリマーの配合量が1.0〜5.0重量%では、使用性の全ての項目において非常に良好であることが示された。なお、比較例7は、製造途中で化粧品の粘度が高くなりすぎて、調製ができなかった。
【実施例3】
【0040】
表3、表4に示す処方によりまつ毛用化粧料を調製し、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価した。その結果を表3に示す。なお製法は次の通りである。
【0041】
(製法)(7)に(1)〜(3)を溶解し、この中に(5)に(6)を別に溶解したものと(4)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【0042】
【表3】

【0043】
(1)カルボキシビニルポリマー:商品名ハイビスワコー104(和光純薬工業社製)
(4)AMPD:2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 商品名AMPD
(互応化学工業社製)
【0044】
上記表3において、アルカリ剤が無配合の場合、まつ毛へのつき量とべたつきのなさが不良で、まつ毛に十分なハリを与えることができないことが示された。また、pHが4.0〜12.0の時、使用性の全ての項目において良好で、さらに、pHが5.0〜11.0の時が塗布時のべたつきのなさと使用時にハリを与える効果が非常に良好であることが示された。
【0045】
【表4】

【0046】
(1)A カルボキシビニルポリマー:商品名ハイビスワコー104(和光純薬工業社
製)
B(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー:商品
名ペミュレン TR−1(B.F.Goodrich社製)
(4)AMPD:2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 商品名AMPD
(互応化学工業社製)
【0047】
上記表4において、アルカリ剤が無配合の場合、まつ毛へのつき量とべたつきのなさが不良で、まつ毛に十分なハリを与えることができないことが示された。また、pHが4.0〜12.0の時、使用性の全ての項目において良好で、さらに、pHが5.0〜11.0の時が使用性の全ての項目において非常に良好であることが示された。
【0048】
前記使用性に関する評価項目の他に、まつ毛用化粧料を調製する際の均一性と調製したまつ毛用化粧料の経時安定性について評価した。
【0049】
〔試験方法〕
実際にまつ毛用化粧料を調製し、化粧料の均一性と経時安定性を評価した。
【0050】
〔均一性〕
まつ毛用化粧料を調製する際の配合成分の均一性を目視にて評価した。
【0051】
〔経時安定性〕
まつ毛用化粧料を調製し、粘度測定及び目視にて経時安定性を評価した。
【0052】
〔評価基準〕
◎:非常に良好。
○:良好。
△:やや不良。
×:不良。
【実施例4】
【0053】
表5に示す処方によりまつ毛用化粧料を調製し、均一性及び安定性を前記の試験方法及び評価基準に基づいて評価した。その結果を表5に示す。なお製法は次の通りである。
【0054】
(製法)(7)に(1)〜(3)を溶解し、この中に(5)に(6)を別に溶解したものと(4)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【0055】
【表5】

【0056】
(1)カルボキシビニルポリマー:商品名カーボポール940(B.F.Goodric
h社製)
(2)A アスコルビン酸グルコシド:商品名L−アスコルビン酸−2−グルコシド(林
原生物化学研究所社製)
B アスコルビン酸ナトリウム:商品名アスコルビン酸ナトリウム(BASF社
製)
C リン酸アスコルビルMg:商品名アスコルビン酸PM(昭和電工社製)
D 塩化ナトリウム:商品名KC一級 塩化ナトリウム(シグマ アルドリッチ
ジャパン社製)
E 硫酸マグネシウム:商品名KC一級 硫酸マグネシウム(シグマ アルドリッ
チ ジャパン社製)
F クエン酸ナトリウム:商品名クエン酸三ナトリウム二水和物(米山薬品工業社
製)
【0057】
上記表5において、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体又は金属塩を配合しないと、均一性が悪いことが示された。また、配合量が0.01重量%以上であると均一性が良好であることが示され、さらに、0.03重量%以上であると均一性が非常に良好であることが示された。また、5.0重量%より多くても均一性に変化がなく問題はないが、非経済的である。また、アスコルビン酸塩又はアスコルビン酸誘導体は、1、2又は3価の金属塩を配合するよりも経時安定性が良好であることが示された。
【実施例5】
【0058】
まつ毛用化粧料
成分 配合量(重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 2.0
(2)アスコルビン酸グルコシド 1.5
(3)1,3−ブチレングリコール 7.0
(4)グリセリン 3.0
(5)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(6)95エタノール 5.0
(7)トリエタノールアミン 0.4
(8)フェノキシエタノール 0.2
(9)精製水 80.8
【0059】
(製法)(9)に(1)〜(6)を溶解し、この中に(7)と(8)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【実施例6】
【0060】
まつ毛用化粧料
成分 配合量(重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 1.0
(2)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー 1.0
(3)キサンタンガム 0.1
(4)アスコルビン酸ナトリウム 0.5
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)1,2−ペンタンジオール 0.5
(7)95エタノール 5.0
(8)アミノメチルプロパノール 0.4
(9)精製水 86.5
【0061】
(製法)(9)に(1)〜(6)を溶解し、この中に(7)と(8)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【実施例7】
【0062】
まつ毛用化粧料
成分 配合量(重量%)
(1)(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー 2.0
(2)キサンタンガム 0.1
(3)リン酸アスコルビルMg 0.6
(4)クエン酸三カリウム 0.2
(5)エデト酸二ナトリウム 0.1
(6)1,3−ブチレングリコール 10.0
(7)95エタノール 3.0
(8)水酸化カリウム 1.0
(9)フェノキシエタノール 0.2
(10)精製水 82.8
【0063】
(製法)(10)に(1)〜(7)を溶解し、この中に(8)を(10)の一部に溶かしたものと(9)とを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【実施例8】
【0064】
まつ毛用化粧料
成分 配合量(重量%)
(1)カルボキシビニルポリマー 3.0
(2)キサンタンガム 0.1
(3)アスコルビン酸グルコシド 2.0
(4)パンテノール 0.1
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)エチルヘキシルグリセリン 0.5
(7)95エタノール 5.0
(8)AMPD 1.5
(9)精製水 82.8
【0065】
(製法)(9)に(1)〜(7)を溶解し、この中に(8)を(9)の一部に溶かしたものを加えて均一に攪拌し、まつ毛用化粧料を得た。
【0066】
実施例5〜8においても、前記の使用試験方法、評価項目及び評価基準に基づいて評価したところ、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与えることができるまつ毛用化粧料である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明によれば、まつ毛にべたつかずに塗布でき、ハリを与え、美しいまつ毛を実現させことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)〜(C)を含有することを特徴とするまつ毛用化粧料。
(A) カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.8〜8.0重量%
(B)アルカリ剤
(C)アスコルビン酸塩、アスコルビン酸誘導体及び1、2又は3価の金属塩から選択される1種又は2種以上
【請求項2】
pHが4.0〜12.0であることを特徴とする請求項1記載のまつ毛用化粧料。
【請求項3】
(C)がアスコルビン酸塩又はアスコルビン酸誘導体であることを特徴とする請求項1又は2記載のまつ毛用化粧料。
【請求項4】
(A)がカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを1.0〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のまつ毛用化粧料。
【請求項5】
pHが5.0〜11.0であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のまつ毛用化粧料。
【請求項6】
(C)を0.01重量%以上含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のまつ毛用化粧料。
【請求項7】
(C)を0.03〜5.0重量%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のまつ毛用化粧料。



【公開番号】特開2012−188385(P2012−188385A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53381(P2011−53381)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(592262543)日本メナード化粧品株式会社 (223)
【Fターム(参考)】