説明

ろ過装置

【課題】流量の分配性の向上を図れるろ過装置を提供する。
【解決手段】ろ過装置1は、複数の膜モジュール3が一列に並ぶ第1のモジュール列3aと、複数の膜モジュール3が一列に並び且つ第1のモジュール列3aに並んで配置された第2のモジュール列3bと、複数の膜モジュール3が一列に並ぶ方向に沿って延在する1本の原液供給管5と、各膜モジュール3の1次側と原液供給管5とを連通する複数の原液枝管7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ろ過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ろ過装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のろ過装置は、2列に並設された複数の膜モジュールと、各膜モジュールの1次側に原液を供給する2本の原液供給管と、各膜モジュールの2次側から排出されたろ過液を排出する2本のろ過液排出管とを備え、各膜モジュールに原液供給管及びろ過液排出管がそれぞれ接続されている。2本の原液供給管及び2本のろ過液排出管は、それぞれ分岐配管によって接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−239719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ろ過装置のように、分岐配管によって2本の原液供給管に原液が供給される構成では、膜モジュールの目詰まり等に起因して、一方の原液供給管における原液の流量と他方の原液供給管における原液の流量とに差が生じることがあり、2本の原液供給管において流量の分配性が不安定になるおそれがある。その結果、各膜モジュールへの原液の供給が不安定になる。したがって、ろ過装置においては、流量の分配性の向上が要請されている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、流量の分配性の向上を図れるろ過装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るろ過装置は、複数の膜モジュールが一列に並ぶ第1のモジュール列と、複数の膜モジュールが一列に並び且つ第1のモジュール列に並んで配置された第2のモジュール列と、複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本の原液供給管と、各膜モジュールの1次側と原液供給管とを連通する複数の原液枝管と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このろ過装置では、1本の原液供給管が複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在しており、膜モジュールの1次側と原液供給管とが原液枝管によって接続されている。このように、1本の原液供給管から原液枝管を介して膜モジュールに分岐することにより、流入側から終端側までの流量を略一定に維持し易くなり、膜モジュールに供給される原液の流量を略一定に維持することが可能となる。したがって、流量の分配性の向上を図れる。
【0008】
複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本のろ過液排出管と、膜モジュールの2次側とろ過液排出管とを連通する複数のろ過液枝管と、を備え、原液供給管は、膜モジュールの下部に設けられており、ろ過液排出管は、膜モジュールの上部に設けられている。このように、原液供給管とろ過液排出管とを同じ構成にすることにより、ろ過装置における流量の分配性をより一層向上させることができる。
【0009】
原液供給管は、一端に原液を流入する流入口を有すると共に、他端が閉塞されており、ろ過液排出管は、一端にろ過液を排出する排出口を有すると共に、他端が閉塞されており、流入口及び排出口は、同じ方向を向いている。このように、流入口と排出口とを同じ方向に設けることにより、例えば狭いスペースにろ過装置を配置する場合において、配管を同じ方向から接続できるため、スペース効率の向上を図れる。
【0010】
原液供給管の内径をD1、原液枝管の内径をD2とした場合、D1:D2=1〜10:1の関係を満たす。
【0011】
原液供給管は、第1のモジュール列と第2のモジュール列との間に対応する位置に配置されており、原液枝管は、原液供給管において、第1及び第2のモジュール列の対向方向に略平行な直線上にそれぞれ接続されている。
【0012】
複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本の濃縮液排出管と、各膜モジュールの1次側と濃縮液排出管とを連通する複数の濃縮液枝管と、を備える。これにより、配管を少なくすることができ、コストの低減が図れる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ろ過装置における流量の分配性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係るろ過装置を横から見た図である。
【図2】図1に示すろ過装置を前から見た図である。
【図3】図1に示すろ過装置を後ろから見た図である。
【図4】図1に示すろ過装置を上から見た図である。
【図5】図1に示すろ過装置を下から見た図である。
【図6】膜モジュールの構成を模式的に示す断面図である。
【図7】図1に示すろ過装置の一部を拡大して示す図である。
【図8】図2に示すろ過装置の一部を拡大して示す図である。
【図9】従来のろ過装置を模式的に示す図である。
【図10】他の実施形態に係るろ過装置を前から見た図である。
【図11】他の実施形態に係るろ過装置を前から見た図である。
【図12】他の実施形態に係るろ過装置を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】
図1は、一実施形態に係るろ過装置を横から見た図である。図2は、図1に示すろ過装置を前から見た図である。図3は、図1に示すろ過装置を後ろから見た図である。図4は、図1に示すろ過装置を上から見た図である。図5は、図1に示すろ過装置を下から見た図である。なお、説明中、「上」及び「下」なる語を使用することがあるが、これは図1〜図3の上下方向に対応したものである。
【0017】
各図に示すように、ろ過装置1は、第1のモジュール列3aと、第2のモジュール列3bと、原液供給管5と、原液枝管7と、ろ過液排出管9と、ろ過液枝管11と、濃縮液排出管13a,13bとを有している。ろ過装置1は、生活廃水、工業用水、工場廃水または河川水といった原液を受け入れ、膜ろ過によって浄化処理する装置である。ろ過装置1は、単数または複数(ここでは3つ)のユニット2a〜2cを有している。各ユニット2a〜2cは、フレームFに上記構成部品がそれぞれ配置されて構成されている。
【0018】
第1のモジュール列3a及び第2のモジュール列3bは、膜モジュール3により構成されている。第1のモジュール列3aは、複数(ここでは30本)の膜モジュール3がX方向に所定の間隔をあけて一列に並んで構成されている。第2のモジュール列3bは、複数(ここでは30本)の膜モジュール3が所定の間隔をあけてX方向に一列に並んで構成されている。第1のモジュール列3aと第2のモジュール列3bとは、互いに所定の間隔をあけてY方向に並んで配置されている。
【0019】
図6は、膜モジュールの構成を模式的に示す断面図である。図6に示すように、膜モジュール3は、原液をろ過する中空糸膜(ろ過膜)30と、中空糸膜30を収容する円筒状のハウジング32とを有している。なお、図6では、説明の便宜上、中空糸膜30を1本ずつ示しているが、中空糸膜30は、複数に束ねられた中空糸膜束(図示しない)としてハウジング32内に収容されている。
【0020】
中空糸膜30は、両端部が固定部材34a,34bに固定されている。固定部材34a,34bは、例えばPE(ポリエチレン)樹脂等の接着剤によって形成されており、ハウジング32内に固定されている。中空糸膜30は、膜モジュール3の1次側(図示下側)が固定部材34aによって閉塞されており、2次側(図示上側)が開口している。つまり、中空糸膜30の内側は、膜モジュール3の2次側の空間とのみ連通している。また、膜モジュール3の1次側に配設された固定部材34aには、複数(ここでは4つ)の貫通孔35が形成されている。
【0021】
ハウジング32の1次側には、流入口32aが設けられており、ハウジング32の2次側には、排出口32bが設けられている。流入口32aには、後述する原液枝管7が接続される。排出口32bには、後述するろ過液枝管11が接続される。また、ハウジング32の側面には、濃縮された原液を排出する濃縮液枝管36が接続されている。濃縮液枝管36は、固定部材34aと固定部材34bとの間に接続されている。このような構成の膜モジュール3では、中空糸膜30の外側に原液を供給する外圧式(加圧式)のろ過が行われる。
【0022】
図1〜図5に戻って、原液供給管5は、膜モジュール3の1次側に原液を供給する管であり、膜モジュール3の下部に配設されている。原液供給管5は、第1のモジュール列3a及び第2のモジュール列3bに沿って、つまり膜モジュール3が一列に並ぶ方向(X方向)に延在する円筒管であり、Y方向において並設する膜モジュール3の中間位置に対応する位置に配置されている。原液供給管5は、所定の長さを有する1本の管で構成されていてもよいし、複数本の管が軸方向に接続されて構成されていてもよい。本実施形態では、ユニット2a〜2cに対応して3本の管が接続されて構成されている。
【0023】
図2に示すように、原液供給管5の一端側(図1における左側)には、原液を流入する流入口5aが設けられている。流入口5aは、図示しないポンプ等を介して配管に接続される。また、図3に示すように、原液供給管5の他端側(図1における右側)は閉塞されている。原液供給管5は、フレームFに固定されている。
【0024】
図7に示すように、原液枝管7は、膜モジュール3と原液供給管5との間に接続されている。原液枝管7は、略L字状を呈しており、その一端が各膜モジュール3の1次側の流入口32aに継ぎ手を介して接続されおり、その他端が原液供給管5に接続されている。原液枝管7の他端は、原液供給管5の左右両側から延伸するように原液供給管5に接続されている。つまり、原液枝管7は、水平方向と略平行な直線上において対向して接続されている。
【0025】
原液供給管5及び原液枝管7は、原液供給管5の内径をD1、原液枝管7の内径をD2とした場合、以下の(1)式の関係を満たす。
D1:D2=1〜10:1 …(1)
上記(1)式に示すように、原液供給管5の内径は、原液枝管7の内径と同等、或いはそれよりも大きい。
【0026】
ろ過液排出管9は、膜モジュール3の2次側から排出されたろ過液を排出する管であり、膜モジュール3の上部に配設されている。ろ過液排出管9は、第1のモジュール列3a及び第2のモジュール列3bに沿って、つまり膜モジュール3が一列に並ぶ方向(X方向)に延在する円筒管であり、Y方向において並設する膜モジュール3の中間位置に対応する位置に配置されている。ろ過液排出管9は、1本で構成されていてもよいし、複数本の管が軸方向に接続されて構成されていてもよい。本実施形態では、ユニット2a〜2cに対応して3本の管が接続されて構成されている。
【0027】
図2に示すように、ろ過液排出管9の一端側(図1における左側)には、ろ過液を排出する排出口9aが設けられている。排出口9aは、図示しないろ過液タンクに接続される。また、図3に示すように、ろ過液排出管9の他端側(図1における右側)は閉塞されている。ろ過液排出管9の排出口9aは、原液供給管5の流入口5aと同じ方向に開口していると共に、ろ過装置1の高さ方向において、原液供給管5の流入口5aと略同一直線上に位置している。
【0028】
ろ過液枝管11は、膜モジュール3とろ過液排出管9との間に接続されている。ろ過液枝管11は、図3に示すように、略L字状を呈しており、その一端が各膜モジュール3の2次側の排出口32bに継ぎ手を介して接続されており、その他端がろ過液排出管9に接続されている。ろ過液枝管11の他端は、ろ過液排出管9の左右両側から延伸するようにろ過液排出管9に接続されている。つまり、ろ過液枝管11は、水平方向と略平行な直線上において対向して接続されている。
【0029】
濃縮液排出管13a,13bは、ろ過液排出管9と略平行に延在している。濃縮液排出管13a,13bは、Y方向においてろ過液排出管9を間に挟んでおり、ろ過液排出管9と略同じ高さ位置に一対配置されている。濃縮液排出管13a,13bの一端側(図1における左側)には、流路を一つに集約する接続管14が接続されている。接続管14は、略コ字状を呈しており、濃縮液排出管13a,13bの一端側から下方に延びている。接続管14は、排出口14aを有しており、この排出口14aは、ろ過装置1の高さ方向において、原液供給管5の流入口5a及びろ過液排出管9の排出口9aと略同一直線状に位置している。また、図3に示すように、濃縮液排出管13a,13bの他端側(図1における右側)は閉塞されている。濃縮液排出管13a,13bには、濃縮液枝管36が接続されている。濃縮液枝管36は、濃縮液排出管13a,13bの下部に接続されている。
【0030】
図8に示すように、各原液枝管7には、エア供給管15が接続されている。エア供給管15は、原液枝管7に圧縮空気(以下、エア)を供給する。エア供給管15から供給されたエアにより、中空糸膜30に蓄積した懸濁物質がエアバブリングによって排除される。エア供給管15は、エア供給主管17に接続されており、エア供給主管17には、図示しないコンプレッサー等が接続されている。エアバブリング運転は、膜モジュール3内にろ過液タンクから逆洗ポンプ等を介してろ過液をろ過液排出管9を通して、膜モジュール3の2次側から供給した状態で空気又は窒素ガスを供給する。
【0031】
上記構成を有するろ過装置1のろ過方法について説明する。ろ過装置1では、原液供給管5の流入口5aから原液を流入し、この原液が原液枝管7を介して膜モジュール3の1次側に供給される。膜モジュール3では、1次側の流入口32aから原液がハウジング32内に流入して固定部材34aの貫通孔35を通過し、固定部材34a,34bの間に流入した原液が外圧によって中空糸膜30を通過して2次側の排出口32bからろ過液として排出される。また、中空糸膜30によりろ過されなかった濃縮液は、濃縮液枝管36から排出される。排出口32bから排出されたろ過液は、ろ過液枝管11を介してろ過液排出管9に排出される。濃縮液枝管36から排出された濃縮液は、濃縮液排出管13a,13bに排出される。
【0032】
図9は、従来のろ過装置を模式的に示す図である。図9に示すように、従来のろ過装置50は、2本の原液供給管51,52、2本のろ過液排出管53,54、2本の濃縮液排出管55,56を有しており、各膜モジュール60に対してそれぞれ原液供給管51,52、ろ過液排出管53,54及び濃縮液排出管55,56が接続されている。このように、分岐配管によって2本の原液供給管51,52に原液が供給される構成では、膜モジュール60の目詰まり等に起因して、一方の原液供給管51における原液の流量と他方の原液供給管52における原液の流量とに差が生じることがあり、2本の原液供給管51,52において流量の分配性が不安定になるおそれがある。
【0033】
これに対して、本実施形態のろ過装置1では、原液供給管5が、膜モジュール3の下部で且つ複数の膜モジュール3が一列に並ぶ方向に沿って延在し、且つ第1及び第2のモジュール列3a,3bの間に対応する位置に配置されている。そして、原液供給管5と膜モジュール3の1次側とが原液枝管7によって接続されている。このように、1本の原液供給管5から各膜モジュール3に原液枝管7を介して分岐しているため、流入口5a側から終端側(閉塞側)までの流量を略一定にし易くなり、膜モジュール3に供給される原液の流量を略一定に維持することが可能となる。したがって、ろ過装置1では、流量の分配性の向上を図れる。
【0034】
また、本実施形態では、ろ過液排出管9が、膜モジュール3の上部で且つ複数の膜モジュール3が一列に並ぶ方向に沿って延在し、且つ第1及び第2のモジュール列3a,3bの間に対応する位置に配置されている。そして、ろ過液排出管9と膜モジュール3とがろ過液枝管11によって接続されている。このように、ろ過液排出管9の構成を原液供給管5と同様にすることにより、ろ過装置1における流量の分配性をより一層向上できる。
【0035】
また、本実施形態では、原液供給管5の流入口5aとろ過液排出管9の排出口9aとが同じ向きに開口している。このように、原液供給管5の流入口5a、ろ過液排出管9の排出口9a及び濃縮液排出管13a,13bの接続管14の排出口14aとが同じ向きに開口しているため、例えば狭いスペースにろ過装置1を配置する場合において、スペース効率の向上を図れる。
【0036】
また、ろ過装置1では、従来の構成に比べて配管を少なくすることができるので、コストの低減を図れる。また、配管を少なくすることにより、ろ過装置1を作製する工程数を削減でき、作業性の向上を図れる。
【0037】
続いて、他の実施形態について説明する。図10は、他の実施形態に係るろ過装置を前から見た図である。図10に示すろ過装置1Aは、濃縮液排出管13Aの構成が上記実施形態と異なっている。図10に示すように、ろ過装置1Aは、濃縮液排出管13Aを1本有している。濃縮液排出管13Aは、ろ過液排出管9の下方で、且つ第1のモジュール列3aと第2のモジュール列3bとの間に配置されている。膜モジュール3と濃縮液排出管13Aとは、各膜モジュール3のハウジング32の側面から濃縮液排出管13A側に直線的に延びる濃縮液枝管36Aによって接続されている。
【0038】
図11は、他の実施形態に係るろ過装置を前から見た図である。図11に示すとろ過装置1Bは、濃縮液排出管13Bの構成が上記実施形態と異なっている。図11に示すように、ろ過装置1Bは、濃縮液排出管13Bを1本有している。濃縮液排出管13Bは、ろ過液排出管9の下方で、且つ第1のモジュール列3aと第2のモジュール列3bとの間に配置されている。膜モジュール3と濃縮液排出管13Bとは、各膜モジュール3のハウジング32の側面から濃縮液排出管13B側に直線的に延びると共に、その略中間部分で上方に延びる濃縮液枝管36Bによって接続されている。このようなろ過装置1A,1Bでは、濃縮液排出管13A,13Bが1本であるため、簡易な構成とすることができる。
【0039】
また、ろ過装置1Aにおいて、濃縮液枝管36Aは、図12に示す構成であってもよい。図12に示すように、図示上方の一方の膜モジュール3から延びる濃縮液枝管36aは、膜モジュール3の対向方向に対して所定の角度を成して延びて濃縮液排出管13Bに接続されている。また、図示下方の他方の膜モジュール3から延びる濃縮液枝管36bは、膜モジュール3の対向方向に対して所定の角度を成して(対向方向に傾斜して)延びて濃縮液排出管13Bに接続されている。すなわち、濃縮液枝管36aと濃縮液枝管36bとは、濃縮液排出管13Bに対して同一直線上で接続されなくてもよく、それらの延在方向が同じ方向でなくてもよい。
【0040】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、複数のユニット2a〜2cによりろ過装置1を構成しているが、ろ過装置1の構成はこれに限定されない。
【0041】
また、上記実施形態では、原液供給管5の流入口5a、ろ過液排出管9の排出口9a及び接続管14の排出口14aが、ろ過装置1の高さ方向において略同一直線状に位置している構成を例示しているが、流入口4a、排出口14及び排出口14aは、互いに幅方向(Y方向)にずれて配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1…ろ過装置、3…膜モジュール、3a…第1のモジュール列、3b…第2のモジュール列、5…原液供給管、5a…流入口、7…原液枝管、9…ろ過液排出管、9a…排出口、11…ろ過液枝管、13a,13b,13A,13B…濃縮液排出管、36,36a,36b,36A,36B…濃縮液枝管。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の膜モジュールが一列に並ぶ第1のモジュール列と、
複数の膜モジュールが一列に並び且つ前記第1のモジュール列に並んで配置された第2のモジュール列と、
前記複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本の原液供給管と、
前記各膜モジュールの1次側と前記原液供給管とを連通する複数の原液枝管と、
を備える、ろ過装置。
【請求項2】
前記複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本のろ過液排出管と、
前記膜モジュールの2次側と前記ろ過液排出管とを連通する複数のろ過液枝管と、を備え、
前記原液供給管は、前記膜モジュールの下部に設けられており、
前記ろ過液排出管は、前記膜モジュールの上部に設けられている、請求項1記載のろ過装置。
【請求項3】
前記原液供給管は、一端に前記原液を流入する流入口を有すると共に、他端が閉塞されており、
前記ろ過液排出管は、一端に前記ろ過液を排出する排出口を有すると共に、他端が閉塞されており、
前記流入口及び前記排出口は、同じ方向を向いている、請求項1又は2記載のろ過装置。
【請求項4】
前記原液供給管の内径をD1、前記原液枝管の内径をD2とした場合、D1:D2=1〜10:1の関係を満たす、請求項1〜3のいずれか一項記載のろ過装置。
【請求項5】
前記原液供給管は、前記第1のモジュール列と前記第2のモジュール列との間に対応する位置に配置されており、
前記原液枝管は、前記原液供給管において、前記第1及び第2のモジュール列の対向方向に略平行な直線上にそれぞれ接続されている、請求項1〜4のいずれか一項記載のろ過装置。
【請求項6】
前記複数の膜モジュールが一列に並ぶ方向に沿って延在する1本の濃縮液排出管と、
前記各膜モジュールの1次側と前記濃縮液排出管とを連通する複数の濃縮液枝管と、
を備える、請求項1〜5のいずれか一項記載のろ過装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−52341(P2013−52341A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191876(P2011−191876)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】