説明

アウトリガーを有する貨物自動車

【課題】極めて簡単な機構で、アウトリガーを伸ばした状態で、前後方向に作用する無理な荷重を少なくして無理なくアウトリガーを伸縮する。
【解決手段】貨物自動車は、前部の両側にアウトリガー1を垂直に固定している。アウトリガー1は、一対の連結金具3を介して下端に支持プレート2を連結している。一対の連結金具3は、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bからなり、互いに直交する方向に連結している。第1連結金具3Aは、支持プレート2に固定している。第2連結金具3Bは、第1連結金具3Aを連結する状態で、貨物自動車の前後方向に傾動できるようにアウトリガー本体部1Aの下端面に連結している。アウトリガー本体部1Aの下端面に、第1連結金具3Aを前後に摺動させる摺動溝11を設けている。アウトリガー1が伸縮されると、第2連結金具3Bが前後に傾動して、アウトリガー本体部1Aを支持プレート2に対して前後に移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアウトリガーで全体を傾動できる貨物自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
アウトリガーを備える貨物自動車は、図1に示すように、アウトリガー1を伸長して全体を傾動できる。全体が傾動された貨物自動車は、荷台15を後端に向かって下り勾配に傾斜できるので、重機を便利に載せ下ろしできる。貨物自動車は、アウトリガー1を伸縮させるとき、サイドブレーキで後輪17にブレーキをかけている。貨物自動車が移動して危険な状態となることがあるからである。従来のサイドブレーキは、後輪の回転を完全にロックするものではなくて、後輪の回転を制動する状態とするものであった。したがって、サイドブレーキをかけた状態でアウトリガーを伸ばすと、後輪が多少回転して、アウトリガーと後輪との間隔を自動的に調整する作用があった。
【0003】
しかしながら、この後輪の回転を制動する程度のサイドブレーキでは、傾斜地でバックする等の事故が発生しやすい弊害がある。この弊害を解消するために、近年の貨物自動車は、後輪を完全にロックする強力なサイドブレーキが採用されるようになった。しかしながら、困ったことに、後輪を完全にロックする状態でアウトリガーを伸ばすと、アウトリガーに前後方向に無理な力が作用することがあり、アウトリガーやその取り付け部が損傷される弊害が発生した。図1に示すように、荷台に対して鉛直に固定しているアウトリガーが伸長されると、アウトリガー下端の支持プレートと後輪との間隔は次第に広くなる。したがって、アウトリガーを伸ばすにしたがって、アウトリガー下端の支持プレートと後輪との間隔を広くしないかぎり、アウトリガーには過大な前後方向の荷重が作用することになる。滑りやすい地面では、アウトリガー下端の支持プレートや後輪が前後にスリップして、アウトリガーの前後方向の無理な荷重は発生しない。アウトリガー下端の支持プレートと、後輪がスリップし難い路面、たとえば、舗装道路等においては、アウトリガーを伸ばすと、極めて過大な前後方向の荷重が作用する。
【0004】
アウトリガーの前後の過大な荷重を解消する対策として、現在ふたつの対策が提案されている。第1の対策は、サイドブレーキのききを弱くするものであるが、この対策は貨物自動車を安全に停止できなくなって、安全性が低下する。第2の対策として、アウトリガーを傾斜させて、荷台に固定する構造が開発されている。この構造の貨物自動車は、図2に示すように、アウトリガー1の下端が後輪17に接近する方向にアウトリガー1を傾斜させている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図2の貨物自動車も、アウトリガー1を伸縮させると、支持プレート2と後輪17との間隔は変化する。アウトリガー1を伸縮させると、最初は支持プレート2と後輪17の間隔が短くなり、その後に長くなるので、アウトリガー1を所定の高さに伸長する状態で、アウトリガー1に作用する前後の荷重を理論的には0にできる。ただ、前後の荷重が0になるのは、アウトリガーを特定の長さとする状態に限られ、その前後では、アウトリガーに前後方向に無理な荷重が作用する。
【0006】
さらに、この弊害を解消する構造として、図3に示すように、下端部を折曲できる構造としているアウトリガー1が開発された。このアウトリガー1は、伸長して支持プレート2と後輪17の間隔が広くなると、アウトリガー1の下端部を後方に折曲して、支持プレート2と後輪17との間隔を一定にする。しかしながら、この機構は、アウトリガー1の下端部を折曲する状態で、極めて重い貨物自動車を持ち上げるので、折曲部を強靭な構造とするのが極めて難しく、この部分が故障しやすい欠点がある。たとえば、全体の重量が25トンの貨物自動車は、一方のアウトリガーで約6トン以上の荷重が支える必要がある。折曲したアウトリガーで、この大荷重を支えるのは極めて難しい。
【0007】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な機構で、アウトリガーを伸ばした状態で、前後方向に作用する無理な荷重を少なくして無理なくアウトリガーを伸縮できる貨物自動車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の貨物自動車は、アウトリガー1が以下の全ての構成を有する貨物自動車。
(a) アウトリガー1は、一対の連結金具3を介して下端に支持プレート2を連結している。
(b) 一対の連結金具3は、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bからなる。
(c) 一対の連結金具3は、交差連結部4において、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bを互いに直交する方向に連結している。
(d) 第1連結金具3Aは、支持プレート2に固定している。
(e) 第2連結金具3Bは、第1連結金具3Aを連結する状態で、貨物自動車の前後方向に傾動できるようにアウトリガー本体部1Aの下端面に連結している。
(f) 第1連結金具3Aは、アウトリガー本体部1Aを伸長する状態では、上端面がアウトリガー本体部1Aの下端面に当接して車体本体14を支持するようにしている。
(g) 貨物自動車のアウトリガー1が伸縮されると、第2連結金具3Bが前後に傾動して、アウトリガー本体部1Aを支持プレート2に対して前後に移動できるようにしている。
【0009】
この貨物自動車は、第1連結金具3Aの上端面を湾曲面として、アウトリガー本体部1Aの下端面に当接させることができる。さらに、本発明の貨物自動車は、アウトリガー本体部1Aの下端面に、第1連結金具3Aを前後に摺動させる摺動溝11を設けている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の貨物自動車は、極めて簡単な機構で、アウトリガーを伸ばした状態で、前後方向に作用する無理な荷重を少なくして無理なくアウトリガーを伸縮できる特長がある。それは、本発明の貨物自動車のアウトリガーが、アウトリガー本体部と支持プレートとを独特の構造で連結しており、アウトリガーが伸縮されると、アウトリガー本体部を支持プレートに対して前後に移動できるようにしているからである。この構造のアウトリガーは、アウトリガーを伸長した状態では、アウトリガー本体部の下端部を支持プレートに対して前方に移動できるので、アウトリガーに作用する無理な荷重を少なくできる。さらに、アウトリガーを収縮する状態では、支持プレートに対して前方にあるアウトリガー本体部の下端部を後方に移動できるので、アウトリガーをスムーズに無理なく収縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、図15ないし図17は本発明の実施例を示し、他の図は参考図を示す。以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための貨物自動車を例示するものであって、本発明は貨物自動車を下記のものに特定しない。
【0012】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0013】
図4と図5に示す貨物自動車は、車体本体14と、車体本体14の前部の両側に装備されて車体本体14を傾動させるアウトリガー1と、車体本体14の荷台15の後端に配設されて重機等を搬入するための歩板16を有する。
【0014】
本発明の貨物自動車は、車体本体を傾動させるアウトリガーを独特の構造としている。したがって、本発明の貨物自動車は、アウトリガー以外の部分は、今までに開発され、あるいは、今後開発される全ての構造とすることができる。以下、貨物自動車のアウトリガーについて詳述する。
【0015】
アウトリガー1は、荷台15に重機等を乗せ下ろしするとき、アウトリガー本体部1Aを伸長させて車体本体14を傾動させる。したがって、アウトリガー1は、荷台15の前部でその両側に、垂直に固定されている。図4はアウトリガー1を収縮した状態の貨物自動車を、図5はアウトリガー1を伸長した状態の貨物自動車をそれぞれ示している。アウトリガー1は、外筒1Bと、この外筒1Bに出入りできるように、配設されたアウトリガー本体部1Aとを備える。アウトリガー1は、外筒1Bからアウトリガー本体部1Aを下方に伸長させると、車体本体14の前部を持ち上げて、荷台15の後方を低くして、重機を乗せ下ろししやすくする。逆に、アウトリガー本体部1Aを収縮して外筒1Bに収納した状態で、車体本体14を水平の姿勢として、貨物自動車を走行できる状態とする。
【0016】
この構造のアウトリガー1は、たとえば、油圧シリンダー(図示せず)を内蔵しており、油圧ポンプからの油圧で油圧シリンダーを制御して、アウトリガー本体部1Aを伸縮させることができる。ただ、アウトリガーは、油圧シリンダー自体で構成することもできる。
【0017】
アウトリガー1がアウトリガー本体部1Aを収納した状態の断面図を図6に、アウトリガー1がアウトリガー本体部1Aを伸長する状態の一部断面斜視図を図7に示す。アウトリガー本体部1Aは、一対の連結金具3を介して下端に支持プレート2を連結している。支持プレート2は、金属板を所定の形状に切断したものである。支持プレート2は、アウトリガー1を伸長した状態で地面に接触して地面に加わる圧力を小さくする。図7は、アウトリガー1が、図4における状態からアウトリガー本体部1Aを伸長して、支持プレート2が地面に接地した状態を示している。支持プレート2は、車体本体14の荷重で変形しない充分な強度を有する。図に示す支持プレート2は、アウトリガー本体部1Aの水平断面よりも、やや大きい円形としている。
【0018】
一対の連結金具3は、支持プレート2に連結される第1連結金具3Aと、アウトリガー本体部1Aの下端に連結される第2連結金具3Bとからなる。図7に示す第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、金属ロッドをU曲してフック形状に成形したものである。第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、交差連結部4において、互いに直交する姿勢で連結されている。Uフックである第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、共に湾曲部3a、3bを有し、これらの湾曲部3a、3bを連結部として互いに直交する方向に交差させて交差連結部4としている。Uフックである連結金具3は、第1連結金具3Aの湾曲部3aの内側に、第2連結金具3Bの湾曲部3bを入れて、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bを互いに直交する方向に連結している。金属ロッドを湾曲して成形される連結金具3は、貨物自動車の荷重で、変形したりせん断されない充分な強度を有する。
【0019】
第1連結金具3Aは、貨物自動車の前後方向に傾動できるように支持プレート2に連結している。第1連結金具3Aは、湾曲部3aを上方に位置させて、Uフックの両端を支持プレート2に連結している。第1連結金具3Aは、図8と図9の断面図に示すように、一対の支持金具6を介して、両端を支持プレート2に連結している。図8は、図7に示すアウトリガー1のA−A線断面を、図9は、図7に示すアウトリガー1のB−B線断面をそれぞれ示している。図7において、A−A線方向は貨物自動車の前後方向を示しており、B−B線方向は貨物自動車の左右方向を示している。
【0020】
一対の支持金具6は、互いに垂直に連結された固定プレート6Aと連結プレート6Bとを備える。支持金具6は、各々の連結プレート6Bが互いに平行となるように、固定プレート6Aを支持プレート2の上面に固定している。Uフックである第1連結金具3Aは、両端を、水平方向であって互いに離れる方向に折曲して折曲部7を設けており、この折曲部7を支持金具6の連結プレート6Bに連結している。2枚の連結プレート6Bは、対向する位置に貫通孔8を開口して設けており、これらの貫通孔8に第1連結金具3Aの両端の折曲部7を回転できるように挿通している。支持金具6は、第1連結金具3Aを貨物自動車の前後方向に傾動できるように、連結プレート6Bを前後方向に延長させる姿勢で、支持プレート2に固定している。
【0021】
図7に示す支持金具6は、略半円形の金属板である固定プレート6Aの上面に、連結プレート6Bを垂直に固定している。この支持金具6は、固定プレート6Aに連結孔9を開口しており、この連結孔9に挿入される止ネジ10を介して支持プレート2に固定している。このように、支持プレート2にネジ止めされる支持金具6は、取り外して交換できる特長がある。ただ、支持金具は、支持プレートに溶着して固定することもできる。さらに、連結金具は、L金具とすることもできる。L金具である連結金具は、1枚の金属板を折曲して、あるいは、2枚の金属板を連結して製作することができる。
【0022】
さらに、第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bを連結した状態で前後方向に傾動できるように、湾曲部3aの内側に、第2連結金具3Bの湾曲部3bが移動できる移動隙間5を設けている。第2連結金具3Bも、湾曲部3bの内側に移動隙間5を設けており、第1連結金具3Aの湾曲部3aが、第2連結金具3Bの湾曲部3bの内側を移動できるようにしている。第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、移動隙間5によって、互いの湾曲部3a、3bが接近し、あるいは、離れる方向に移動できるようにしている。すなわち、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、互いに遊びのある状態で連結されており、連結された状態で、第1連結金具3Aを前後方向に傾動させて、第2連結金具3Bを前後方向に移動できるようにしている。
【0023】
第2連結金具3Bは、アウトリガー本体部1Aの下端面に固定している。第2連結金具3Bは、アウトリガー本体部1Aの下端面から垂直に突出する姿勢で固定されている。Uフックである第2連結金具3Bは、湾曲部3bを下方に位置させて、Uフックの両端をアウトリガー本体部1Aの下端面に固定している。第2連結金具3Bは、湾曲部3bの中心軸が、貨物自動車の前後方向に対して直交するように固定されている。第2連結金具3Bを第1連結金具3Aに対して直交させて、第1連結金具3Aを貨物自動車の前後方向に傾動させるためである。
【0024】
第2連結金具3Bは、図9に示すように、アウトリガー本体部1Aを伸長すると、下端面が支持プレート2に当接して車体本体14を支持する。さらに、図10に示すように、アウトリガー本体部1Aをさらに伸長させてアウトリガー1が傾斜した姿勢となると、第2連結金具3Bは前方に摺動して、アウトリガー本体部1Aの下端部を支持プレート2に対して前方に移動させる。アウトリガー1を伸ばした状態で、アウトリガー本体部1Aの下端と後輪17との間隔を長くして、前後方向に作用する無理な荷重を少なくするためである。アウトリガー本体部1Aが伸長されると、アウトリガー1には、前後方向に無理な力が作用するが、第2連結金具3Bが前方に摺動することによって、アウトリガー本体部1Aの下端と後輪17との間隔が長くなるので、アウトリガー1に作用する前後方向の力が軽減される。
【0025】
第2連結金具3Bの前方への摺動量は、アウトリガー1に作用する前後方向の力を軽減できる最適な量に調整される。第2連結金具3Bの前方への摺動量が小さすぎると、伸長されるアウトリガー1の突っ張り力による、アウトリガー1に作用する前方向への力が大きくなる。逆に、第2連結金具3Bの前方への摺動量が大きすぎると、伸長されたアウトリガー1には貨物自動車の荷重が下向きに作用するので、アウトリガー1に作用する後方向への力が大きくなる。したがって、第2連結金具3Bが前方へ摺動する最大摺動量は、貨物自動車の車体本体14の全長と、アウトリガー1の伸長量とを考慮して、いいかえると、これらで決定される貨物自動車の傾斜角度を考慮して最適な量に設計される。第2連結金具3Bの最大摺動量は、たとえば、1〜10cm、好ましくは2〜8cmとなるように設計する。
【0026】
第2連結金具3Bが前方に摺動するとき、第1連結金具3Aは前方に傾動する。傾動する第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bの摺動方向と摺動量とを制限する。第1連結金具3Aは、第1連結金具3Aの傾動方向である前後方向へのみ第2連結金具3Bの摺動を許容する。すなわち、前後方向に傾動する第1連結金具3Aは、摺動する第2連結金具3Bのガイドとなる。さらに、第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bの前後方向への摺動量を制限するストッパの役割もしている。第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bとの遊びである移動隙間5によって、第2連結金具3Bの最大摺動量を特定する。第1連結金具3Aの移動隙間5が大きくなると、第1連結金具3Aの傾動角度が大きくなって、第2連結金具3Bの最大摺動量が大きくなる。逆に、第1連結金具3Aの移動隙間5が小さくなると、第1連結金具3Aの傾動角度が小さくなって、第2連結金具3Bの最大摺動量は小さくなる。したがって、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、第2連結金具3Bの前後方向への最大摺動量が最適値となるように移動隙間5を決定する。移動隙間5は、たとえば、最大摺動量が前述の範囲となるように設計される。
【0027】
Uフックである第2連結金具3Bは、図9と図10に示すように下端面を湾曲面としているので、支持プレート2に当接させた状態で接触面における摩擦を小さくして、前後方向にスムーズに摺動できる特長がある。さらに、下端面を湾曲面とする第2連結金具3Bは、この湾曲面に沿って支持プレート2との当接位置をずらすことによって、伸縮するアウトリガー本体部1Aを支持プレート2に対してスムーズに傾動できる特長もある。
【0028】
さらに、図に示す支持プレート2は、第2連結金具3Bを前後に摺動させる摺動溝11を、上面に設けている。摺動溝11は、一対の支持金具6の間に、前後方向に延長して設けている。摺動溝11は、樋のように、上面を湾曲する凹面としており、ここに第2連結金具3Bの下端面を当接させている。摺動溝11は、図8に示すように、Uフックである第1連結金具3Aの両端部の内側に配設できる幅として第1連結金具3Aの湾曲部3aと摺動溝11とで、第2連結金具3Bの下端部が左右方向に大きく位置ずれしないように保持している。このように、上面に摺動溝11を有する支持プレート2は、アウトリガー本体部1Aの下端に固定された第2連結金具3Bをスムーズかつ正確に前後方向に摺動できる特長がある。
【0029】
さらに、上面が湾曲面である摺動溝11は、図8の矢印に示すように、支持プレート2をアウトリガー本体部1Aに対して、左右方向に傾動させながら支持できる効果もある。アウトリガー本体部1Aに対して左右方向に傾動する支持プレート2は、図11に示すように、路面に凹凸があっても、傾動する支持プレート2の下面をこの凹凸面に当接させて、アウトリガー本体部1Aを路面に対して常に垂直の姿勢に配置できる特長がある。
【0030】
以上の連結金具3は、金属ロッドをU曲したUフックとしている。ただ、連結金具3は、図12と図13に示すように、金属ロッドをリング状に成形することもできる。リング状である連結金具3は、円形、楕円形、長円形、あるいは、図13に示すように、湾曲部と矩形部を組み合わせた形状とすることができる。リング状の連結金具は湾曲部を有し、この湾曲部を介して第1連結金具と第2連結金具とを互いに直交させて連結する。図12に示す連結金具3は、第2連結金具3Bをリング状とし、第1連結金具3AをUフックとしている。さらに、図13に示す連結金具3は、第2連結金具3BをUフックとし、第1連結金具3Aをリング状としている。さらに、図示しないが、第1連結金具と第2連結金具の両方をリング状とすることもできる。以上のように、湾曲部3a、3bを介して第1連結金具3Aと第2連結金具3Bとを連結する構造は、アウトリガー本体部1Aを収縮して外筒1Bに収納するときに、支持プレート2をアウトリガー1の中心に位置させながら収納できる特長がある。ただ、連結金具は、必ずしも第1連結金具と第2連結金具の両方を、湾曲部を有する形状とする必要はない。連結金具は、摺動溝を摺動する連結金具にのみ湾曲部を設けることもできる。
【0031】
さらに、第1連結金具3Aは、支持金具6を介することなく支持プレート2に連結することもできる。図13と図14に示す第1連結金具3Aは、Uフックの両端を、互いに接近する内側方向に折曲して折曲部7としており、この折曲部7を支持プレート2の上面の中央部に、前後方向に延長して設けた連結凸部12に連結している。連結凸部12は、側面の中央を貫通して挿通孔13を設けており、この挿通孔13に第1連結金具3Aの折曲部7を回転できるように挿通している。図に示す連結凸部12は、上面に摺動溝11を設けている。
【0032】
図14に示す連結凸部12は、下面の中央に、両側面を連結して切欠部を設けて挿通孔13としており、ここに第1連結金具3Aの折曲部7を挿入した状態で、支持プレート2の上面に固定して第1連結金具3Aを連結している。このように、リング状である第1連結金具3Aは、連結凸部12を介して支持プレート2に連結できる。さらに、連結凸部に第1連結金具を連結する構造は、図示しないが、Uフックである第1連結金具の両先端に連結部を設けて、これらの連結部を貫通するロッドを連結凸部の挿通孔に挿通して、第1連結金具を連結凸部に連結することもできる。この連結構造は、ロッドを抜いて第1連結金具を支持プレートから取り外しできる。
【0033】
以上の構造の貨物自動車は、以下のようにしてアウトリガーを伸縮させる。
[アウトリガー伸長させて車体本体を傾斜させるとき]
(1) 図4に示すように、貨物自動車を停止させてサイドブレーキを掛ける。
(2) アウトリガー1を伸長して支持プレート2を降下させる。
(3) 図9に示すように、支持プレート2が地面に接地するまでアウトリガー1が伸長されると、、第2連結金具3Bの下端面が支持プレート2の摺動溝11に当接して、この部分で荷重を支持する状態となる。
(4) 図9に示す状態からアウトリガー1をさらに伸長させて、図5に示すように車体本体14を傾斜させる。このとき、図10に示すように、第1連結金具3が矢印aで示す前方に傾動して、第2連結金具3Bが摺動溝11に沿って前方に摺動する。
(5) 第2連結金具3Bが前方に摺動することによって、アウトリガー本体部1Aの下端部は、支持プレート2に対して前方に移動する。このとき、アウトリガー本体部1Aの下端と後輪17との間隔が長くなるので、アウトリガー1に作用する前後方向の力が軽減される。
【0034】
[アウトリガー本体部を収縮させて車体本体を水平の姿勢するとき]
(1) 図5に示すように、貨物自動車が傾斜した状態から、アウトリガー1を収縮する。
(2) アウトリガー1が収縮されると、アウトリガー本体部1Aの下端面に固定された第2連結金具3Bが、図10に示す状態から、矢印bで示す後方に摺動する。
(3) さらに、アウトリガー1が収縮されると、第2連結金具3Bが支持プレート2の上面から離れて、貨物自動車の荷重を支持しない状態となる。
(4) さらに、アウトリガー1が収縮されると、支持プレート2は、連結金具3を介して吊り上げられる状態となって地面から離れる。このとき、支持プレート2は、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bの湾曲部3a、3bを介して、アウトリガー本体部1Aの中心に位置決めされて吊り上げられる。
(5) さらに、アウトリガー1が収縮されて、図6に示すように、アウトリガー本体部1Aが外筒1Bに収納される。
【0035】
以上の構造の貨物自動車のアウトリガー1は、第1連結金具3Aを支持プレート2に前後方向に傾動できるように連結し、第2連結金具3Bをアウトリガー本体部1Aの下端面に固定している。ただ、本発明の貨物自動車は、アウトリガー1を、図15と図16に示すように、第2連結金具3Bを前後方向に傾動できるように、アウトリガー本体部1Aの下端面に連結し、第1連結金具3Aを支持プレート2の上面に固定する。
【0036】
これらの図に示すアウトリガー1は、連結金具3をUフックとしている。第1連結金具3Aは、支持プレート2の上面に固定している。第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bとの連結部である湾曲部3aを上方に位置させて、Uフックの両端を支持プレート2の上面に固定している。第1連結金具3Aは、湾曲部3aの中心軸が、前後方向に対して直交するように固定している。
【0037】
第2連結金具3Bは、第1連結金具3Aを連結した状態で前後方向に傾動できるようにアウトリガー本体部1Aの下端面に連結している。第2連結金具3Bは、湾曲部3bを下方に位置させて、Uフックの両端をアウトリガー本体部1Aに連結している。第2連結金具3Bは、図16の断面図に示すように、一対の支持金具6を介して、両端をアウトリガー本体部1Aの下端面に連結している。図に示す支持金具6は、L金具である。一対の支持金具6は、互いの連結プレート6Bが平行の姿勢で、かつ前後方向に延長されるようにアウトリガー本体部1Aの下端面に固定されている。この支持金具6は、固定プレート6Aをアウトリガー本体部1Aの下端面に止ネジ10を介して固定している。さらに、第2連結金具3Bは、両端を、水平方向であって互いに離れる方向に折曲して折曲部7を設けており、この折曲部7を連結プレート6Bの対向する位置に開口して設けた貫通孔8に回転できるように挿通している。
【0038】
さらに、これらの図に示すアウトリガー本体部1Aは、下面に、第1連結金具3Aを前後に摺動させる摺動溝11を設けている。摺動溝11は、一対の支持金具6の間に、前後方向に延長して設けている。摺動溝11は、下面を湾曲する凹面としており、ここに第1連結金具3Aの上端面を当接させている。摺動溝11は、Uフックである第2連結金具3Bの内側に配設できる幅として第2連結金具3Bの湾曲部3bと摺動溝11とで、第1連結金具3Aの上端部が位置ずれしないように保持している。この摺動溝11も、アウトリガー本体部1Aの下端を、第1連結金具3Aの湾曲部3aに沿ってスムーズに前後方向に摺動できると共に、図16の矢印で示すように、支持プレート2をアウトリガー本体部1Aに対して、左右方向に傾動させて支持できる特長がある。
【0039】
図15に示すアウトリガー1は、アウトリガー本体部1Aを伸長させると、第1連結金具3Aの上端面がアウトリガー本体部1Aの下端面に当接して車体本体14を支持する。さらに、アウトリガー本体部1Aを伸長させてアウトリガー1が傾斜した姿勢となると、図16に示すように、第1連結金具3Aの上端面に沿ってアウトリガー本体部1Aの下面が前方に摺動して、アウトリガー本体部1Aの下端部が支持プレート2に対して前方に移動する。この状態で、アウトリガー本体部1Aの下端部と後輪17との間隔を長くできるので、前後方向に作用する無理な荷重を少なくできる。
【0040】
さらに、貨物自動車は、アウトリガー1を、図18に示す構造とすることもできる。この図に示すアウトリガー1は、第1連結金具3Aを傾動できるように支持プレート2に連結し、第2連結金具3Bを傾動できるようにアウトリガー本体部1Aの下端面に連結している。この貨物自動車は、アウトリガー1が伸縮されると、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bが傾動して、アウトリガー本体部1Aを支持プレート2に対して前後方向に移動できる。さらに、このアウトリガー1は、アウトリガー本体部1Aを支持プレート2に対して左右方向にも移動できる。このアウトリガー1は、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bの傾動方向を特定することなくアウトリガー本体部1Aと支持プレート2と連結金具3で連結できる特長がある。
【0041】
さらに、貨物自動車は、アウトリガー1を、図19ないし図22に示す構造とすることもできる。これらの図に示すアウトリガー1は、第1連結金具3Aと第2連結金具3BをUフックとしている。第1連結金具3Aは、Uフックの両端を支持プレート2に固定している。第2連結金具3Bは、Uフックの両端をアウトリガー本体部1Aの下端面に固定している。第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、互いの湾曲部3a、3bで直交する方向に交差させて連結している。第2連結金具3Bの湾曲部3bの深さは、第1連結金具3Aの湾曲部3aの深さよりも大きく、アウトリガー本体部1Aを伸長する状態では、第2連結金具3Bの湾曲部3bの下端面が支持プレート2に当接して車体本体14を支持するようにしている。
【0042】
さらに、図に示す連結金具3は、第1連結金具3Aや第2連結金具3Bを傾動させることなく第2連結金具3Bを前後方向に移動できるように、移動隙間5を有する状態で連結している。図19ないし図22に示す連結金具3は、第2連結金具3Bの湾曲部3bの曲率半径を、第1連結金具3Aの湾曲部の曲率半径よりも大きくして、第2連結金具3Bを前後方向に移動させる移動隙間5を設けている。移動隙間5の大きさは、アウトリガー本体部1Aの下端部が支持プレート2に対して前後に移動する距離を特定する。したがって、第1連結金具3Aと第2連結金具3Bは、アウトリガー本体部1Aの移動距離を考慮して最適な形状となるように、湾曲部3a、3bの深さおよび曲率半径等を決定する。
【0043】
さらに、図に示すアウトリガー1は、支持プレート2の上面に、第2連結金具3Bを前後に摺動させる摺動溝11を設けている。摺動溝11は、第1連結金具3Aの湾曲部3aの内側に、前後方向に延長して設けている。摺動溝11は、上面を湾曲する凹面としており、ここに第2連結金具3Bの湾曲部3bの下端面を当接させている。摺動溝11は、図22に示すように、Uフックである第1連結金具3Aの内側に配設して、第1連結金具3Aの湾曲部3aと摺動溝11とで、第2連結金具3Bの湾曲部3bが左右方向に大きく位置ずれしないように保持している。さらに、上面が湾曲面である摺動溝11は、図の矢印に示すように、支持プレート2をアウトリガー本体部1Aに対して、左右方向に傾動させながら支持できる効果もある。アウトリガー本体部1Aに対して左右方向に傾動する支持プレート2は、路面に凹凸があっても、傾動する支持プレート2の下面を凹凸面に当接させて、アウトリガー本体部1Aを路面に対して常に垂直の姿勢に配置できる特長がある。
【0044】
図20に示すアウトリガー1は、アウトリガー本体部1Aを伸長させてアウトリガー1が傾斜する姿勢となると、図21に示すように、第2連結金具3Bの湾曲部3bが、摺動溝11に沿って前方に摺動して、アウトリガー本体部1Aの下端部が支持プレート2に対して前方に移動する。アウトリガー本体部1Aの下端部は、第1連結金具3Aの湾曲部3aが第2連結金具3Bの後方側の内周面に当接するまで前方に移動する。いいかえると、第1連結金具3Aは、第2連結金具3Bの摺動を抑制するストッパの働きをする。この状態で、アウトリガー本体部1Aの下端部と後輪17との間隔が長くなるので、前後方向に作用する無理な荷重を少なくできる。
【0045】
さらに、アウトリガーは、図23と図24に示す構造とすることもできる。これらの図に示すアウトリガー1は、第1連結金具3Aの湾曲部3aの深さを、第2連結金具3Bの湾曲部3bの深さよりも大きくして、アウトリガー本体部1Aを伸長する状態では、第1連結金具3Aの湾曲部3aの上端面がアウトリガー本体部1Aの下端面に当接して車体本体14を支持するようにしている。さらに、図に示す連結金具3は、第1連結金具3Aの湾曲部3aの曲率半径を、第2連結金具3Bの湾曲部3bの曲率半径よりも大きくして、第2連結金具3Bを第1連結金具3A内で前後方向に移動させる移動隙間5を設けている。
【0046】
さらに、図23と図24に示すアウトリガー1は、アウトリガー本体部1Aの下面に、第1連結金具3Aを前後に摺動させる摺動溝11を設けている。摺動溝11は、第2連結金具3Bの湾曲部3bの内側に、前後方向に延長して設けている。摺動溝11は、下面を湾曲する凹面としており、ここに第1連結金具3Aの湾曲部3a上端面を当接させている。摺動溝11は、Uフックである第2連結金具3Bの内側に配設できる幅として第2連結金具3Bの湾曲部3bと摺動溝11とで、第1連結金具3Aの湾曲部3aが位置ずれしないように保持している。この摺動溝11も、アウトリガー本体部1Aの下端を、第1連結金具3Aの湾曲部3aに沿ってスムーズに前後方向に摺動できると共に、支持プレート2をアウトリガー本体部1Aに対して、左右方向に傾動させて支持できる特長がある。
【0047】
このアウトリガー1は、図23に示すように、アウトリガー本体部1Aを伸長させると、第1連結金具3Aの湾曲部3aの上端面がアウトリガー本体部1Aの下端面に当接して車体本体14を支持する。さらに、アウトリガー本体部1Aを伸長させてアウトリガー1が傾斜した姿勢となると、図24に示すように、第1連結金具3Aの上端面に沿ってアウトリガー本体部1Aの下面が前方に摺動して、アウトリガー本体部1Aの下端部が支持プレート2に対して前方に移動する。アウトリガー本体部1Aの下端部は、図24に示すように、第2連結金具3Bの湾曲部3bが第1連結金具3Aの前方側の内周面に当接するまで前方に移動する。この状態で、アウトリガー本体部1Aの下端部と後輪17との間隔が長くなるので、前後方向に作用する無理な荷重を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】従来の貨物自動車がアウトリガーを伸長して全体を傾動させた状態を示す側面図
【図2】従来の他の貨物自動車の側面図
【図3】従来の他の貨物自動車がアウトリガーを伸長した状態を示す側面図
【図4】本発明の参考例の貨物自動車の側面図
【図5】図4に示す貨物自動車がアウトリガーを伸長して全体を傾動した状態を示す側面図
【図6】図4に示す貨物自動車のアウトリガーの拡大断面図
【図7】図4に示す貨物自動車のアウトリガーが伸長する状態を示す一部断面斜視図
【図8】図7に示すアウトリガーのA−A線断面図
【図9】図7に示すアウトリガーのB−B線断面図
【図10】図9に示すアウトリガーがさらに伸長した状態を示す断面図
【図11】凹凸のある路面でアウトリガーを伸長させる状態を示す断面図
【図12】連結金具の他の一例を示す断面図
【図13】連結金具の他の一例を示す断面図
【図14】図13に示すアウトリガーの前後方向の断面図
【図15】本発明の実施例の貨物自動車のアウトリガーの前後方向の断面図
【図16】図15に示すアウトリガーの左右方向の断面図
【図17】図15に示すアウトリガーがさらに伸長した状態を示す断面図
【図18】本発明の参考例の貨物自動車のアウトリガーの斜視図
【図19】本発明の参考例の貨物自動車のアウトリガーが伸長する状態を示す一部断面斜視図
【図20】図19に示すアウトリガーのA−A線断面図
【図21】図20に示すアウトリガーがさらに伸長した状態を示す断面図
【図22】図19に示すアウトリガーのB−B線断面図
【図23】本発明の参考例の貨物自動車のアウトリガーの前後方向の断面図
【図24】図23に示すアウトリガーがさらに伸長した状態を示す断面図
【符号の説明】
【0049】
1…アウトリガー 1A…アウトリガー本体部
1B…外筒
2…支持プレート
3…連結金具 3A…第1連結金具 3a…湾曲部
3B…第2連結金具 3b…湾曲部
4…交差連結部
5…移動隙間
6…支持金具 6A…固定プレート
6B…連結プレート
7…折曲部
8…貫通孔
9…連結孔
10…止ネジ
11…摺動溝
12…連結凸部
13…挿通孔
14…車体本体
15…荷台
16…歩板
17…後輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部の両側に、全体を傾動させるアウトリガー(1)を垂直に固定しており、このアウトリガー(1)を下方に伸長させて全体を傾動させるようにしてなる貨物自動車であって、アウトリガー(1)が以下の全ての構成を有する貨物自動車。
(a) アウトリガー(1)は、一対の連結金具(3)を介して下端に支持プレート(2)を連結している。
(b) 一対の連結金具(3)は、第1連結金具(3A)と第2連結金具(3B)からなる。
(c) 一対の連結金具(3)は、交差連結部(4)において、第1連結金具(3A)と第2連結金具(3B)を互いに直交する方向に連結している。
(d) 第1連結金具(3A)は、支持プレート(2)に固定している。
(e) 第2連結金具(3B)は、第1連結金具(3A)を連結する状態で、貨物自動車の前後方向に傾動できるようにアウトリガー本体部(1A)の下端面に連結している。
(f) 第1連結金具(3A)は、アウトリガー本体部(1A)を伸長する状態では、上端面がアウトリガー本体部(1A)の下端面に当接して車体本体(14)を支持するようにしている。
(g) 貨物自動車のアウトリガー(1)が伸縮されると、第2連結金具(3B)が前後に傾動して、アウトリガー本体部(1A)を支持プレート(2)に対して前後に移動できるようにしている。
(h) アウトリガー本体部(1A)の下端面に、第1連結金具(3A)を前後に摺動させる摺動溝(11)を設けている。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−50890(P2007−50890A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−313607(P2006−313607)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【分割の表示】特願2000−403482(P2000−403482)の分割
【原出願日】平成12年12月28日(2000.12.28)
【出願人】(595048739)株式会社四国車体 (2)
【Fターム(参考)】