説明

アクセサリー生成玩具およびアクセサリーの生成方法

【課題】 ケース内に複数種類のパーツを収容することにより、興趣性に富んだアクセサリーを生成できるアクセサリー生成玩具を提供する。
【解決手段】 第1の載置部材31に第1のアクセサリーパーツ531を保持した第1のプレート53を載置するとともに、第2の載置部材32に第2のアクセサリーパーツ541を保持した第2のプレート54を載置し、第1のプレート53および第2のプレート54を回転させることにより、所望の第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を選択して共通領域22に位置決めすることができる。そして、位置決めした第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を、押圧部材40により切り取って収容ケース51に収容するので、興趣性の高いアクセサリーを生成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類のアクセサリーパーツを収容ケースに収容したアクセサリーを生成するアクセサリー生成玩具およびアクセサリーの生成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、二種類のアクセサリーパーツを用いてアクセサリーを生成するアクセサリー生成玩具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、特許文献1に記載のアクセサリー生成玩具100は、アクセサリーパーツであるリング同士を連結具を用いて連結させることで、アクセサリーを生成するものである。
アクセサリー生成玩具100は、ユーザがアクセサリーを生成する際に矢印A方向に押圧操作する押圧操作部101、アクセサリーの生成に用いるリングを供給するリング供給部102、リング同士を連結するための連結具を供給する連結具供給部103を有する。
【0003】
押圧操作部101の下方には、リング供給部102より供給されたリングを、連結位置まで搬送するためのリング搬送部104を有する。リング搬送部104は、リング載置円板105を備えており、押圧操作部101が押圧されることによりリング載置円板105が回転して、リング供給部102より供給されたリングを連結位置まで搬送する。
【0004】
また、リング搬送部104に隣接して、連結具供給部103より供給された連結具を連結位置まで搬送するための連結具搬送部106を有する。連結具搬送部106には、連結具載置円板(図示省略)が設けられており、リング載置円板105の回転と同期して回転することにより、連結具を連結位置まで搬送する。
連結位置において連結具により連結されたリングは、リング搬送部104の開口部107より排出される。
【0005】
これにより、ユーザが押圧操作部101を1回押圧操作するごとに、連結具によりリング同士が連結され、開口部107より、連結されたリングが排出されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−184044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した従来のアクセサリー生成玩具においては、二つのリングを連結部により連結するものであり、次々にリングを連結することによりチェーン状のアクセサリーを生成することができるものの、いっそう興趣性に富んだアクセサリーの生成ができるアクセサリー生成玩具が望まれていた。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、ケース内に複数種類、特に二種類のパーツを収容することにより、興趣性に富んだアクセサリーを生成できるアクセサリー生成玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明に係るアクセサリー生成玩具は、以下のような構成を有する。
第1のアクセサリーパーツが切り取り可能に設けられた第1のプレートを載置可能な第1の載置部材と、
第2のアクセサリーパーツが切り取り可能に設けられた第2のプレートを載置可能であって、前記第1の載置部材と一部重なる第2の載置部材と、
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材を支持する基台と、
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材とが重なる共通領域に位置する前記第1のプレートに保持された第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のプレートに保持された第2のアクセサリーパーツを切り取る押圧部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るアクセサリー生成玩具によれば、第1の載置部材に第1のアクセサリーパーツを保持した第1のプレートを載置するとともに、第2の載置部材に第2のアクセサリーパーツを保持した第2のプレートを載置し、第1のプレートおよび第2のプレートを回転させることにより、所望の第1のアクセサリーパーツおよび第2のアクセサリーパーツを選択して共通領域に位置決めすることができる。そして、位置決めした第1のアクセサリーパーツおよび第2のアクセサリーパーツを、押圧部材により切り取って収容ケースに収容するので、興趣性の高いアクセサリーを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明にかかる第1実施形態のアクセサリー生成玩具の斜視図である。
【図2】押圧部材の下面を示す斜視図である。
【図3】基台の裏側を示す底面図である。
【図4】(A)は第1のプレートの一例を示す平面図であり、(B)は第2のプレートの一例を示す平面図である。
【図5】(A)は本発明のアクセサリー生成玩具で生成できるアクセサリーの一例を示す斜視図であり、(B)は収納ケースの断面図である。
【図6】(A)ないし(E)は本発明にかかる実施形態のアクセサリー生成方法の工程図である。
【図7】本発明にかかる第2実施形態のアクセサリー生成玩具の斜視図である。
【図8】従来のアクセサリー生成玩具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明にかかる第1実施形態のアクセサリー生成玩具10は、全体長円形状の基台20を有し、基台20の上面21には、円板状の第1の載置部材31と第2の載置部材32を有する。また、基台20の上面21には、押圧部材40を回動可能に有する。なお、押圧部材40は基台20に設けずに別体として構成しても良い。
【0013】
基台20の上面21において、第1の載置部材31と第2の載置部材32とは一部が重なるように配置されており、両載置部材31,32が重なる共通領域22が形成されている。なお、第1の載置部材31と第2の載置部材32とは一部が重なるように略平行に配置されていることが好ましい。基台20の上面21における共通領域22には、後述するアクセサリー50を形成する収容ケース51(図5(B)参照)のうちの第1の収容ケース52を収納する収納部である収納凹部23が設けられている。
収納凹部23は、第1の収容ケース52の形状に対応した形状となっており、第1の収容ケース52を収納した際に、第1の載置部材31の回転を妨げないように、基台20の上面21から一定量以上突出しないように構成されている。
【0014】
第1の載置部材31は、基台20の上面21において、中心軸311を中心に回転可能に設けられている。なお、中心軸311の周囲には、例えば一部を切り欠いた円形等の特定形状をした中心凸部312が、基台20の上面21から突出して設けられている。
【0015】
第2の載置部材32は、第1の載置部材31と同一面上に設けられており、共通領域22を切り欠いた円板の一部から構成されている。中央には、上方に突出した円形の中心凸部321が設けられている。第2の載置部材32は、回転しない。
従って、第1の載置部材31のみが回転可能であり、第2の載置部材32は、円板の一部を切り欠いた形状であって、基台20に固定されている。
【0016】
第1の載置部材31は全体円板状をしており、外周部付近には、第1の収容ケース52(図5(B)参照)が挿通可能な少なくとも1個の開口部33を有する。なお、第1の収容ケース52が挿通可能であれば開口部とせずに切り欠きとして構成しても良い。
これにより、第1の収容ケース52を開口部33から挿入して、基台20の上面21の収納凹部23に収納することができる。
第1の載置部材31の外周部付近で収納凹部23の上に位置決め可能な同心円上には、後述する第1のプレート53(図4参照)から切り取られたアクセサリーパーツ531(図4参照)が挿通可能な貫通孔34が複数個設けられている。
【0017】
また、第1の載置部材31の縁部36の外周面には、位置決めのための複数の溝35が形成されている。溝35は、第1の載置部材31の外周に沿って等間隔で設けられており、中心側に向かって例えば半円形状で凹設されている。この溝は第1の載置部材31の回転とともに、基台21に設けられた少なくとも1つの突部(図示せず)と順次嵌合することにより位置決めがなされる。
従って、ユーザは、溝35に指を掛けて、第1の載置部材31を容易に回転させることができる。なお、位置決めが可能であれば溝に限らず、例えば突起であっても良い。この場合、突起は第1の載置部材31の外周に沿って等間隔で設けられ、中心側に向かって例えば半円形状に凸設されることになる。
縁部36は第1の載置部材31から上方へ突出して設けられており、縁部36の内周面には、第1のプレート53を位置決めするための位置決め凸部37が、中心側へ突出して設けられている。
【0018】
基台20の外周部における第1の載置部材31と第2の載置部材32との間には、押圧部材40が設けられている。
押圧部材40は、第1の載置部材31と第2の載置部材32とが重なる共通領域22に位置する第1のプレート53から第1のアクセサリーパーツ531を切り取るとともに、第2のプレート54(図4参照)から第2アクセサリーパーツ541(図4参照)を切り取るものである。なお、切り取るとは、切り離す、切り抜く、取り外す、押し抜く、押し取る、押し外す、等の「ある物からある物を分離させる」ことを意味する言葉を包含するものである。
【0019】
押圧部材40は、ヒンジ部41を介して基台20の上面21に回動可能に取り付けられるレバー本体42を有しており、レバー本体42は、切り取り位置と取出し位置との間で回動可能となっている。
ここで、切り取り位置とは、第1のプレート53および第2のプレート54から第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を切り取る位置であり、下方へ回動させた位置を示す(図6(D)参照)。また、取出し位置とは、収納凹部23に収納されている第1の収容ケース52を取り出す位置を言い、図6(D)に示す下方とは略対称の下方(押圧部材40の先端が基台20から離れる方向)へ回動した位置である。
【0020】
図2に示すように、押圧部材40のレバー本体42の下面(一方面)には、パーツ切取り部材43を有する。パーツ切取り部材43は、第1の押圧部431と第2の押圧部432を有する。第1の押圧部431は、第1の載置部材31に載置された第1のプレート53における支持部532を切断して、第1のアクセサリーパーツ531を切り取る。第2の押圧部432は、第2の載置部材32に載置された第2のプレート54の支持部542を切断して、第2のアクセサリーパーツ541を切り取る。
なお、パーツ切取り部材43は、切り取られた第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を収容した第1の収容ケース52に、第2の収容ケース55(図5(B)参照)を被せて取り付ける際にも用いられる。
【0021】
また、図3に示すように、基台20の裏側には、収納凹部23から第1の収容ケース52を取り出す取出し部材24を有する。取出し部材24は、基台20の裏側中央に設けられているガイド溝25に沿って図3中上下方向に移動可能に保持されており、常時はスプリング26により図3中上端位置に位置する。
取出し部材24は、押圧部材40の回動に連動して移動し、押圧部材40を取出し位置に回動させることにより、スプリング26の付勢力に抗して下方(図3中矢印A方向)へ移動する(図3に示す状態)。
取出し部材24は、上面(基台20の表側面)が上側に凸に湾曲しており、往復移動することにより、収納凹部23に収納されている第1の収容ケース52の下面を押し上げる。これにより、第1の収容ケース52を取り出すことができる。
【0022】
図4(A)には、第1のプレート53の一例が示されている。第1のプレート53は、例えば紙製であり、表面にアクセサリーとなるデザインが印刷されている。第1のプレート53は、全体円板状をしており、縁部近傍には同心円上に複数個の第1のアクセサリーパーツ531が設けられている。各第1のアクセサリーパーツ531は、円周方向に設けられた一対の支持部532により切り取り可能に支持されている。
従って、一対の支持部532を切断することにより、第1のアクセサリーパーツ531を切り取ることができる。
【0023】
また、第1のプレート53の外周部には、第1の載置部材31に設けられている開口部33の形状に対応した切欠き534が設けられており、第1の収容ケース52が挿嵌可能となっている。
第1のプレート53の中央には、第1の載置部材31の中心凸部312の形状に対応した開口533が設けられている。
従って、開口533を第1の載置部材31の中心凸部312に外嵌することにより、第1のプレート53は第1の載置部材31に位置決めされる。
【0024】
図4(B)には、第2のプレート54の一例が示されている。第2のプレート54は、例えば樹脂で形成されている。第2のプレート54は、全体円板状をしており、縁部近傍には同心円上に複数個の第2のアクセサリーパーツ541が設けられている。各第2のアクセサリーパーツ541は、半径方向に設けられた一対の支持部542により切り取り可能に支持されている。
従って、一対の支持部542を切断することにより、第2のアクセサリーパーツ541を切り取ることができる。
【0025】
また、第2のプレート54の外周部には、第1の載置部材31に設けられている開口部33の形状に対応した切欠き544が設けられており、第1の収容ケース52が挿嵌可能となっている。
第2のプレート54の中央には、第2の載置部材32の中心凸部321の形状に対応した軸受け部543が設けられている。
従って、軸受け部543を第2の載置部材32の中心凸部321に外嵌することにより、第2のプレート54は第2の載置部材32に取り付けられる。なお、ここでは、第2のプレート54は、第2の載置部材32に対して回転可能に取り付けられる。
【0026】
図5(A)には、生成されるアクセサリー50の例が示されている。図5(B)に示すように、アクセサリー50は、第1の収容ケース52と第2の収容ケース55からなる透明な収容ケース51の中に、第1のプレート53から切り取った第1のアクセサリーパーツ531および第2のプレート54から切り取った第2のアクセサリーパーツ541を収容したものである。
図5(A)においては、収容ケース52の中に、第1のアクセサリーパーツ531としての水玉模様の台紙と、第2のアクセサリーパーツ541としての星形のパーツを収容している。
このようなアクセサリー50は、例えば、ストラップに付けたり、ブレスレットに付けたりすることができる。
【0027】
次に、図6に基づいて、アクセサリーの生成方法について説明する。
まず、図6(A)に示すように、第1の収容ケース52を、基台20において第1の載置部材31と第2の載置部材32とが重なる共通領域22に位置決めされている第1のプレート53の開口533から挿入して、収納凹部23に収納する。
次に、図6(B)に示すように、使用する第1のアクセサリーパーツ531を有する第1のプレート53および第2のアクセサリーパーツ541を有する第2のプレート54を選択する。
【0028】
図6(C)に示すように、選択した第1のプレート53を第1の載置部材31にセットし、第2のプレート54を第1のプレート53の上から第2の載置部材32にセットする。
そして、第1のプレート53を回転させて使用する第1のアクセサリーパーツ531を収納凹部23の真上に位置決めするとともに、第2のプレート54を回転させて使用する第2のアクセサリーパーツ541を収納凹部23の真上に位置決めする。
【0029】
次いで、図6(D)に示すように、押圧部材40を下方(切取り位置)へ回動させて、パーツ切取り部材43により第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を切り取る。これにより、第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541は落下して、収納凹部23に収納されている第1の収容ケース52に収容される。
次に、押圧部材40を上方へ退避させて、第1の収容ケース52の上に第2の収容ケース55を載せ、再度、押圧部材40を下方へ回動させて第2の収容ケース55と第1の収容ケース52とを接合し、収容ケース51を形成する。
最後に、図6(E)に示すように、押圧部材40を取出し位置に回動させて取出し部材24を移動させ、生成されたアクセサリー50を取り出す。
【0030】
以上、説明した本発明の第1実施形態に係るアクセサリー生成玩具10では、第1の載置部材31に第1のアクセサリーパーツ531を保持した第1のプレート53を載置するとともに、第2の載置部材32に第2のアクセサリーパーツ541を保持した第2のプレート54を載置し、第1のプレート53および第2のプレート54を回転させる。これにより、所望の第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を選択して共通領域22に位置決めすることができる。
そして、位置決めした第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を、押圧部材40により切り取って収容ケース51に収容するので、興趣性の高いアクセサリーを生成することができる。
【0031】
また、第1の載置部材31および第2の載置部材32の一方(ここでは第1の載置部材31)が、回転可能であるので、載置した第1のプレート53を、容易に回転させることができる。
【0032】
また、第1の載置部材31の縁部36には、位置決めのための複数の溝35が形成されているので、第1の載置部材31を回転させて、位置決めが容易にできる。
【0033】
また、複数の溝35は、第1の載置部材31を回転させるための指掛部でもあるので、第1の載置部材31を容易に回転させることができる。
【0034】
また、基台20における共通領域22に設けた収納凹部23に、第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541を収容する第1の収容ケース51を収納しておく。切り取られた第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541は、第1の載置部材31に設けた開口部33から落下して、収納凹部23の第1収容ケース51に収容される。
【0035】
また、第1の載置部材31に、切り取られた第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541が通過可能な貫通孔34を設けたので、貫通孔34の上に位置するアクセサリーパーツ531,541は、切り取られた後に、貫通孔34を通って、落下する。
【0036】
また、第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541は、各々第1のプレート53および第2のプレート54の縁部36の近傍に保持されているので、多くのアクセサリーパーツ531,541を保持することができる。
【0037】
また、第1のアクセサリーパーツ531は円周方向に設けられた支持部532にて保持されており、第2のアクセサリーパーツ541は半径方向に設けられた支持部542にて保持されているので、切り取り方向が異なる。
このため、共通領域22において、第1のプレート53の支持部532と第2のプレート54の支持部542が重ならないので、容易に切り取ることができる。
【0038】
また、押圧部材40は、アクセサリーパーツ531,541を切り取る切取り位置と、切り取られたアクセサリーパーツ531,541を取り出す取出し位置との間で、回動可能に設けられているので、押圧部材40を回動させることにより、アクセサリーパーツ531,541の切り取りおよび取り出しを行うことができる。
【0039】
また、押圧部材40を取出し位置に回動させることにより、取出し部材24が移動するので、第1の収容ケース51を収納凹部23から容易に取り出すことができる。
【0040】
さらに、押圧部材40を回動させることにより、パーツ切取り部材43の第1の押圧部431が、第1のプレート53から第1のアクセサリーパーツ531を切り取るとともに、第2のプレート54から第2のアクセサリーパーツ541を切り取る。
【0041】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
なお、前述した第1実施形態に係るアクセサリー生成玩具10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
前述した第1実施形態に係るアクセサリー生成玩具10では、第1の載置部材31のみが回転可能な場合を例示したが、第2実施形態に係るアクセサリー生成玩具10Bでは、第2の載置部材32も回転可能とする。
【0042】
図7に示すように、第2実施形態に係るアクセサリー生成玩具10Bでは、第1の載置部材31と第2の載置部材32Bは、上下に重なるように設けられる。従って、上側に位置する第2の載置部材32Bは、着脱可能に設ける。
また、上側に位置する第2の載置部材32Bは、透明にするのが望ましい。これにより、共通領域22において両載置部材31,32Bの位置等を視認することができ、位置決めが容易になる。
なお、第2の載置部材32Bにも、第1の載置部材31と同様に、貫通孔34Bおよび開口部33Bが設けられている。
【0043】
以上、説明した第2実施形態に係るアクセサリー生成玩具10Bによれば、前述した第1実施形態に係るアクセサリー生成玩具10と同様に、興趣性に富んだアクセサリーを生成できる。
【0044】
また、第1の載置部材31および第2の載置部材32Bの両方が回転可能であるので、載置した第1のプレート53および第2のプレート54を、容易に回転させることができる。
【0045】
また、上側に位置する第2の載置部材32Bが透明であるので、第1の載置部材31および第2の載置部材32Bが重なる共通領域22においても、両方の載置部材31,32Bを見ることができ、容易に位置決めできる。
【0046】
また、第2の載置部材32Bは着脱可能であるので、下側に位置する第1の載置部材31に、容易に第1のプレート53を載置することができる。
【0047】
また、第1の載置部材31および第2の載置部材32Bに、切り取られた第1のアクセサリーパーツ531および第2のアクセサリーパーツ541が通過可能な貫通孔34、34Bを設けたので、共通領域22に位置する貫通孔34、34Bの上に位置するアクセサリーパーツ531,541は、切り取られた後に、貫通孔34、34Bを通って、落下する。
【0048】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係るアクセサリー生成玩具10,10Bは、上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 アクセサリー生成玩具
20 基台
22 共通領域
23 収納凹部(収納部)
24 取出し部材
31 第1の載置部材
32 第2の載置部材
33,33B 開口部
34,34B 貫通孔
35 溝
36 縁部
40 押圧部材
43 パーツ切取り部材
431 第1の押圧部
432 第2の押圧部
52 第1の収容ケース
53 第1のプレート
531 第1のアクセサリーパーツ
532,542 支持部
54 第2のプレート
541 第2のアクセサリーパーツ
55 第2の収容ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアクセサリーパーツが切り取り可能に設けられた第1のプレートを載置可能な第1の載置部材と、
第2のアクセサリーパーツが切り取り可能に設けられた第2のプレートを載置可能であって、前記第1の載置部材と一部重なる第2の載置部材と、
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材を支持する基台と、
前記第1の載置部材と前記第2の載置部材とが重なる共通領域に位置する前記第1のプレートに保持された第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のプレートに保持された第2アクセサリーパーツを切り取る押圧部材と、有することを特徴とするアクセサリー生成玩具。
【請求項2】
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材の少なくとも一方が、回転可能であることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項3】
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材の少なくとも一方が透明であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項4】
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材の少なくとも一方は前記基台に対し着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項5】
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材の縁部には、位置決めのための複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項6】
前記複数の溝は、前記第1の載置部材および前記第2の載置部材を回転させるための指掛部でもあることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具アクセサリー生成玩具。
【請求項7】
前記共通領域に、前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツを収容する第1の収容ケースが収納される収納部を形成し、
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材には、前記第1の収容ケースが挿通可能な少なくとも1個の開口部または切り欠きを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項8】
前記第1の載置部材および前記第2の載置部材に、切り取られた前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツが挿通可能な貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項9】
前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツは、各々前記第1のプレートおよび前記第2のプレートの縁部近傍に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項10】
前記第1のアクセサリーパーツは円周方向に設けられた支持部にて保持されており、
前記第2のアクセサリーパーツは半径方向に設けられた支持部にて保持されていることを特徴とする請求項1または請求項9に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項11】
前記押圧部材は、前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツを前記第1のプレートおよび前記第2のプレートから切り取る切取り位置と、切り取られた前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツを取り出す取出し位置との間を回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項12】
前記押圧部材は、前記取出し位置に回動させることにより、前記収納部から前記第1の収容ケースを取り出す取出し部材を有することを特徴とする請求項1または請求項11に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項13】
前記押圧部材は、前記第1のプレートから前記第1のアクセサリーパーツを切り取る第1の押圧部と、前記第2のプレートから前記第2のアクセサリーパーツを切り取る第2の押圧部とを備えたパーツ切取り部材を有することを特徴とする請求項1、請求項11、請求項12のいずれか1項に記載のアクセサリー生成玩具。
【請求項14】
第1の収容ケースを第1の載置部材と第2の載置部材とが重なる共通領域に設けられている収納部にセットし、
前記第1の載置部材に第1のアクセサリーパーツを保持した第1のプレートを載置するとともに、前記第2の載置部材に第2のアクセサリーパーツを保持した第2のプレートを載置し、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートを回転させて、所望の第1のアクセサリーパーツおよび第2のアクセサリーパーツを前記収納部の上に位置決めし、
押圧部材を切り取り位置に回動させて、前記第1のアクセサリーパーツおよび前記第2のアクセサリーパーツを切り取って前記第1の収容ケース内に収容し、
前記第1の収容ケースに第2の収容ケースを被せて接合することを特徴とするアクセサリーの生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−75039(P2013−75039A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216820(P2011−216820)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【特許番号】特許第5090565号(P5090565)
【特許公報発行日】平成24年12月5日(2012.12.5)
【出願人】(000135748)株式会社バンダイ (246)
【Fターム(参考)】