説明

アクセス制御方法、装置およびシステム

アクセス制御をするための方法、機器およびシステムを提供する。この方法は、以下を含む。ユーザ機器(UE)が個々のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定し、UEへのシステムブロードキャストメッセージを送る。UEが個々のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合、システムブロードキャストメッセージは、個々のサービスのためのアクセス制御情報を含む。このソリューションにより、UEは、ユーザの要件を満たすように個々のサービスのためのアクセス制御情報に従って、種々のサービスに対するアクセス要求のためにアクセス制御を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年6月12日に中国専利局に出願の「アクセス制御方法、装置およびシステム」という名称の中国特許出願第200910146861.X号の優先権を主張するものであり、この出願は、全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、特にアクセス制御方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
通信システムにおいては、ユーザ機器(UE:ユーザ機器)がネットワークにアクセス要求を送ると、ネットワークは、時には、アクセス要求を判定して、アクセスを許可するべきかどうか、およびどのようにUEがネットワークにアクセスするのかを判断する必要がある。従来技術における既存のアクセス制御方法は、以下の通りである。
【0004】
1.動的ソフトアドミッション制御(DSAC:動的ソフトアドミッション制御)
【0005】
DSACは、災害がユニバーサル移動体通信システム(UMTS:ユニバーサル移動体通信システム)において発生したときに使用される、特殊なアクセス制御方法である。
【0006】
パケット交換(PS:パケット交換)サービスは、回線交換式(CS:回線交換式)サービスより高い比率においてネットワークリソースを利用する。よって、ネットワークが災害の結果として混雑する場合には、ネットワークの円滑化の際にPSドメインのサービスが優先される。DSACは、ドメインベースのアクセス制御方法である。たとえば、DSACでは、CS通話を制限することによってPSドメインの断続的なサービスを回避する。災害が発生したとき、システムは、システムメッセージを介してUEに種々のドメインに関して制御情報を送る。UEがシステムメッセージを読んだ後、UEがドメインベースの制御情報を検出した場合、UEは、かかる情報を適用してアクセス制御を実行し、UEがドメインベースの制御情報を検出しない場合、UEは、通常のアクセス制御情報を適用してアクセス制御を行う。
【0007】
2.ロングタームエボリューション(LTE:ロングタームエボリューション)システム内でのアクセス階層(AS:アクセス階層)におけるアクセス制御
【0008】
現在、LTEシステムのASに課されるサービスアクセス制限は、UEに関するアクセスクラス制限(ACB:アクセスクラス制限)および発展型NodeB(eNB)に関するアクセス制御を含む。
【0009】
ACBプロセスは、以下を含む。すなわち、UEの無線リソース制御(RRC:無線リソース制御)層は、上位層からアクセス要求を受信した後にアクセス要求において伝送されるアクセスタイプに従って、RRC層におけるアクセス前の制限を実行し、UEが、アクセスが判定後に許可されると判断した場合、UEは、メッセージにアクセスタイプを追加してeNBにメッセージを送り、eNBは、アクセスタイプに従って更なるアクセス制御を行う。
【0010】
現在、5つのアクセスタイプが、UE側のACB、およびeNB側のアクセス制御に適用される。5つのアクセスタイプは、緊急呼出(emergency)、最優先ユーザ(highPriorityAccess)、移動機着信(mt−Access)、移動機発信信号送信(mo−Signaling)および移動機発信データ(mo−Data)である。
【0011】
多くの場合に、サービスタイプに基づいたアクセス制御が必要とされる。たとえば、大きい災害が発生したとき、オペレータは、全てのユーザに災害伝言板(Disaster Message Board)サービスを行う。多くのユーザは、携帯電話を介して同時に災害伝言板を読み書きして、身の安全に関する情報を取得または提供することができる。したがって、このサービスには、システム帯域幅の非常に高い利用率が必要である。しかしながら、大きい災害が発生したとき、人の本能的な反応は、電話をかけることである。突然に急増するこのような音声サービスは、多くの帯域幅を消費して、他のサービス、たとえば、上述の災害伝言板サービス、災害情報ブロードキャストサービスおよびデータサービスに深刻な影響を与える。この場合、帯域幅消費リアルタイムサービス(音声サービスなど)と帯域幅利用率が高いデータサービス(災害情報ブロードキャストなど)とを区別して、帯域幅利用率が高いデータサービスを優先する特定の制限機構を導入する必要がある。
【0012】
しかしながら、従来技術においては、DSACは、ドメインベースのアクセス制御方法しか提供していない。LTEシステムにおけるASにおいたアクセス制御のために提供される5つのアクセスタイプは、サービスタイプを含まず、サービスタイプに基づいたアクセス制御を行うことは不可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の実施形態は、アクセス制御方法、装置およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施形態は、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうか判定するステップと、UEにシステムブロードキャストメッセージを送るステップとを含み、システムブロードキャストメッセージは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合にサービス固有のアクセス制御情報を伝送するアクセス制御方法を提供する。
【0015】
本発明の別の実施形態は、UEにより、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するステップと、UEにより、サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を行うステップとを含むアクセス制御方法を提供する。
【0016】
本発明の実施形態は、
UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するように構成された判定部と、
UEにシステムブロードキャストメッセージを送るように構成された送信部と
を含み、
前記システムブロードキャストメッセージは、UEが前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があると判定部が判断する場合に、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するネットワーク装置を提供する。
【0017】
本発明の一実施形態は、UEおよびネットワーク装置を含むアクセス制御システムを提供する。UEは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信し、かつ、前記サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を行うように構成される。
【0018】
本発明の一実施形態は、
サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するように構成された受信部と、
受信部により受信されたサービス固有のアクセス制御情報に従ってサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うように構成された第1の制御部とを含むUEを提供する。
【0019】
本発明の別の実施形態は、ネットワーク装置およびUEを含むアクセス制御システムを提供する。ネットワーク装置は、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定し、かつ、UEにシステムブロードキャストメッセージを送るように構成され、前記システムブロードキャストメッセージは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合にサービス固有のアクセス制御情報を伝送するか、またはシステムブロードキャストメッセージは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がない場合に従来のアクセス制御情報を伝送する。
【0020】
前述の技術的なソリューションから理解されるように、種々のサービスタイプは、種々のサービス固有のアクセス制御情報に対応しており、したがって、UEは、ユーザの要求を満たすサービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うことができる。
【0021】
本発明の実施形態内または従来技術内の技術的なソリューションをより明らかにするために、以下は、本発明の実施形態または従来技術の説明に関与する添付図面を概説するものである。明らかに、以下で概説する添付図面は、例示的であって網羅的でなく、当業者は、独創的な努力なしに他の図面をかかる添付図面から導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態によるアクセス制御方法の単純なフローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施形態によるアクセス制御方法の単純なフローチャートである。
【図3】本発明の第3の実施形態によるアクセス制御方法の単純なフローチャートである。
【図4】本発明の第4の実施形態によるアクセス制御方法の単純なフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態によるセットアップ原因値とアクセスサービスタイプ値の間のマッピング関係の単純なインスタンスを示す図である。
【図6】本発明の実施形態によるネットワーク装置の単純な構造図である。
【図7】本発明の実施形態によるUEの単純な構造図である。
【図8】本発明の実施形態によるアクセス制御システムの単純な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の詳細な説明は、本発明の実施形態における技術的なソリューションの明確かつ完全な理解が得られるように添付図面を参照して示す。明らかに、図面および詳細な説明は、本発明の特定の実施形態を単に表すものであり、実施形態は、本来例示的であって網羅的ではない。独創的な努力なしにここで示す実施形態から当業者によって導出することができる全ての他の実施形態は、本発明の範囲に入るものとする。
【0024】
一般に、地震または津波などの災害が発生すると、サービスに基づいたアクセス制御が必要とされる。このような状況においては、ユーザは、通常よりも多くの電話をかけ、通常よりも多くのメッセージを送る。より多くの他のサービスがリソースを消費する状態で、ネットワークリソースは、災害の場合には非常に切迫している。したがって、帯域幅の高い利用率を有するサービスおよび優先度の高いサービスが、最初にリソースを取得するようにサービスに基づいたアクセス制御が行われる必要がある。受信された命令または他の条件に従ってサービスに基づいたアクセス制御の必要性を判定した後に、ネットワークは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステム広帯域メッセージを送る。「サービス固有の」または「特定のサービス」という表現は、ここでは、サービスに基づいたアクセス制御が種々のサービスに固有のアクセス制御であることを示すことに注意されたい。これとは対照的に、既存の通常のアクセス制御は、サービスに基づくものではなく、通常のソート方法に基づくものである。したがって、特定のサービスは、ここでは、指定のサービス、専用サービス、または特殊サービス、あるいは、アクセス制御方法、基づいているサービスを反映する任意の他の表現である場合がある。かかる種々の表現は、本発明を制限するものと解釈しないものとする。
【0025】
本発明の実施形態は、アクセス制御方法、装置およびシステムを提供する。サービスタイプに基づくアクセス制御方法においては、ネットワークの混雑、災害またはサービスの突然の急増が発生したかまたはまさに発生しようとしているときに、ネットワークは、予め設定された種々のサービスタイプに従ってUEにサービス固有のアクセス制御情報を送る。UEは、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行う。このようにして、サービスタイプに従ってアクセス要求のためにアクセス制御が行われる。
【0026】
具体的には、ネットワークは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定し、次いで、判定結果に従ってUEにシステムブロードキャストメッセージを送る。UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合、システムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送し、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がない場合、システムブロードキャストメッセージは、従来のアクセス制御情報、すなわちサービスに特有でないアクセス制御情報を伝送する。
【0027】
UEがシステムブロードキャストメッセージを受信するとき、システムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送する場合、UEは、サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を実行し、システムブロードキャストメッセージが従来のアクセス制御情報、すなわち、サービスに特有でないアクセス制御情報を伝送する場合、UEは、従来のアクセス制御情報に従ってサービスに特有でないアクセス制御を行い、たとえば従来技術において実現されたアクセス制御方法を適用する。
【0028】
この実施形態内の可能なサービスタイプとしては、以下の、すなわち、音声(MMTEL音声)サービス、ビデオ(MMTELビデオ)サービス、データサービス、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアサービス、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービス、および他のサービスののうちのいずれか1つまたは組合せがある。様々なサービスタイプは、移動機発信サービスタイプおよび移動機着信サービスタイプに更に分類される。前述の分類方法は、一例にすぎない。実際には、サービスタイプは実状に従って更に分類することができる。たとえば、システム内のサービス固有のアクセス制御に関しては、特定のサービスタイプとしては、移動機発信音声サービス、移動機着信音声サービス、移動機発信ビデオサービスおよび移動機着信ビデオサービスを含むことができる。サービス固有のアクセス制御情報は、このような4つのサービスタイプのうちのいずれかに特有なアクセス制御情報である場合がある。従来のアクセス制御(サービスに特有でないアクセス制御)に関しては、サービスタイプとしては、移動機発信サービスおよび移動機着信サービスを含むことができる。したがって、従来のアクセス制御情報(サービスに特有でないアクセス制御情報)は、移動機発信サービスに特有なアクセス制御情報または移動機着信サービスに特有なアクセス制御情報であってもよく、かつ、サービスに特有なものではない。
【0029】
サービス固有のアクセス制御情報は、以下、すなわち、サービスがアクセス許可されるかどうか、アクセスを許可する確率、またはアクセスの優先権のうちのいずれか1つまたは組合せを含んでもよく、もちろん、サービス固有のアクセス制御情報は、他の関連情報を含んでもよい。
【0030】
この実施形態において提示するアクセス制御方法においては、種々のサービスタイプは、種々のサービス固有のアクセス制御情報に対応しており、したがって、UEは、ユーザの要求を満たすサービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うことができる。
【0031】
移動機発信サービスに関しては、図1は、本発明の第1の実施形態によるアクセス制御方法のフローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0032】
101.システムブロードキャストメッセージを送る。システムブロードキャストメッセージは移動機発信サービスに基づいたアクセス制御情報を伝送し、アクセス制御情報は、各移動機発信サービスに特有な情報を含む。
【0033】
災害が発生したかまたはサービスの突然の急増が発生すると、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御を行うことが必要であると判定して、システムブロードキャストメッセージを送る。システムブロードキャストメッセージは、種々の移動機発信サービスに特有なアクセス制御情報を伝送する。たとえば、メッセージは、移動機発信MMTEL音声サービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−voiceを伝送し、メッセージは、移動機発信MMTELビデオサービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−videoを伝送し、メッセージは、他の移動機発信サービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−otherを伝送する。
【0034】
102.UEは、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0035】
具体的には、UEのRRC層が、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0036】
103.UEは、システムブロードキャストメッセージから移動機発信サービスに基づいたアクセス制御情報を取得する。
【0037】
104.UEは、移動機発信サービスに基づいたアクセス制御情報に従って、各移動機発信サービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0038】
具体的には、UEのRRC層は、制御情報を適用して、非アクセス階層(NAS)によって非公式に承認された(initialed)移動機発信サービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0039】
更に、UEは、優先して移動機発信サービスに基づいたアクセス制御情報を使用して、移動機発信サービスに基づいたアクセス制御情報がない場合にサービスに特有でないアクセス制御情報(既存のaccessBarringlnformationなど)を使用する場合がある。
【0040】
移動機着信サービスに関しては、図2は、本発明の第2の実施形態によるアクセス制御方法のフローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0041】
201.システムブロードキャストメッセージを送る。システムブロードキャストメッセージは、移動機着信サービスに基づいたアクセス制御情報を伝送し、アクセス制御情報は、各移動機着信サービスに特有な情報を含む。
【0042】
災害が発生したかまたはサービスの突然の急増が発生すると、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御を行うことが必要であると判定し、かつ、種々の移動機着信サービスに特有なアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送る。たとえば、メッセージは、移動機発信MMTEL音声サービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−voiceを伝送し、メッセージは、移動機着信MMTELビデオサービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−videoを伝送し、メッセージは、その他の移動機着信サービスに特有な情報であるaccessBarringForMO−otherを伝送する。
【0043】
202.UEは、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0044】
具体的には、UEのRRC層は、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0045】
203.UEは、システムブロードキャストメッセージから移動機着信サービスに基づいたアクセス制御情報を取得する。
【0046】
204.UEは、各移動機着信サービスに特有なアクセス要求のために移動機着信サービスに基づいたアクセス制御情報に従ってアクセス制御を行う。
【0047】
具体的には、UEのRRC層は、制御情報を適用して、NASによって送られた移動機着信サービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0048】
更に、UEは、優先して、移動機着信サービスに基づいたアクセス制御情報を使用して、移動機着信サービスに基づいたアクセス制御情報がない場合、サービスに特有でないアクセス制御情報(既存のaccessBarringInformationなど)を使用する場合がある。
【0049】
アクセス制御方法の第1の実施形態および第2の実施形態により、UEは、接続をセットアップする最も早いステップにおいてアクセスを制御して遅れずにその後のネットワークノード混雑を防止することができ、独立したアクセス制御ポリシーが、種々のサービスタイプについて設定され、その結果、帯域幅の利用率が向上する。
【0050】
本発明の実施形態は、サービスに基づいたアクセス制御を開始または停止する複数の方法を提供する。
【0051】
具体的には、サービスに基づいたアクセス制御を開始することができると判定した場合、ネットワークは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送り続け、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信した後に、UEは、サービスに基づいたアクセス制御を実行し始める。サービスに基づいたアクセス制御を停止することができると判定した場合、ネットワークは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送るのを停止し、UEがシステムブロードキャストメッセージからサービス固有のアクセス制御情報を取得するのに失敗すると、UEは、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行うのを停止する。UEがアクセス制御を行う必要がある場合、UEは、サービスに特有でないアクセス制御情報に従ってアクセス制御を行う。
【0052】
図3は、本発明の第3の実施形態によるアクセス制御方法のフローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0053】
301.システムブロードキャストメッセージを送る。システムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報または従来のアクセス制御情報を伝送する。
【0054】
災害が発生したかまたはサービスの突然の急増が発生すると、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御を行うことが必要であると判定し、かつ、サービスに基づいたアクセス制御を停止することができると判定されるまでサービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送り続ける。
【0055】
ネットワークがサービスに基づいたアクセス制御を停止することができるかまたはもはや必要とされないと判定すると、ネットワークは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送るのを停止してもよく、かつ、システムブロードキャストに従来のアクセス制御情報を伝送するメッセージを更に送ってもよい。
【0056】
302.UEは、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0057】
具体的には、UEのRRC層は、システムブロードキャストメッセージを受信する。
【0058】
303.UEは、システムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送するかどうかを判定し、システムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送する場合、手順は、ステップ304に進み、システムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送しない場合、手順は、ステップ305に進む。
【0059】
具体的には、このステップは随意的である。たとえば、UEは、独立して判定を行わず、システムブロードキャストメッセージ内のアクセス制御に関係するコンテンツを読んで、関連のコンテンツに従ってステップ304またはステップ305を実行する。
【0060】
304.UEは、システムブロードキャストメッセージからサービス固有のアクセス制御情報を取得して、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0061】
UEにより受信されたシステムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送する場合、UEは、メッセージを受信するとアクセス制御を行うためにサービス固有のアクセス制御情報の使用を開始し、従来の(サービスに基づいていない)アクセス制御情報の使用を停止する。
【0062】
更に、このステップの後、UEは、システムブロードキャストメッセージを受信し続けてもよい。システムブロードキャストメッセージが更新された場合、UEは、更新されたシステムブロードキャストメッセージに従ってアクセス制御を行う。たとえば、更新されたシステムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送せず、したがって、UEは、ステップ305を実行する。
【0063】
305.UEは、従来のアクセス制御情報を使用して、アクセス制御を行う。
【0064】
たとえば、UEは、サービス固有のアクセス制御情報の使用を停止して従来のアクセス制御情報の使用を再開する。
【0065】
具体的には、UEにより受信されたシステムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送しない場合、UEはサービス固有のアクセス制御情報(ある場合)の使用を停止して、従来の(サービスに基づいていない)アクセス制御情報の使用を再開する。
【0066】
この実施形態を通じて、UEは、余分の信号送信を必要とすることなくサービス固有のアクセス制御情報の使用を開始し停止する時がわかる。
【0067】
本発明の一実施形態は、サービスに基づいたアクセス制御の使用を開始および停止する別の方法を提供する。この方法は、以下のものである。ネットワークがサービスに基づいたアクセス制御が必要とされると判定する場合、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御の指示を伝送するページングメッセージをUEに送り、かつ、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送り、サービスに基づいたアクセス制御の指示を受信すると、UEは、システムブロードキャストメッセージを読み始めてサービスに基づいたアクセス制御を行う。したがって、ネットワークが、サービスに基づいたアクセス制御を停止することができるかまたはもはや必要とされないと判定すると、ネットワークは、サービスに基づいていないアクセス制御の指示を伝送するページングメッセージをUEに送ってもよく、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送らず、従来のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送ってもよい。指示を受信した後に、UEは、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を実行しない。
【0068】
図4は、本発明の第4の実施形態によるアクセス制御方法のフローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
【0069】
401.ページングメッセージおよびシステムブロードキャストメッセージをUEに送る。ページングメッセージは、サービスに基づいたアクセス制御の指示を伝送し、システムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送する。
【0070】
災害が発生したかまたはサービスの突然の急増が発生すると、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御を行うことが必要であると判定し、かつ、UEにページングメッセージおよびシステムブロードキャストメッセージを送る。ページングメッセージは、サービスに基づいたアクセス制御の指示を伝送し、システムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送する。
【0071】
402.UEは、サービスに基づいたアクセス制御の指示を受信して、直ちにシステムブロードキャストメッセージを受信する。
【0072】
403.UEは、システムブロードキャストメッセージからサービス固有のアクセス制御情報を取得して、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0073】
ステップ402−403において、サービスに基づいたアクセス制御の指示を受信すると、UEは、次のシステムブロードキャストメッセージの変化の境界の到着を待つことなく、直ちにシステムブロードキャストメッセージを読み始める。したがって、UEは、直ちにシステムブロードキャストメッセージ内のサービス固有のアクセス制御情報を取得することができて、アクセス制御を行うことができる。もちろん、UEがサービス固有のアクセス制御情報を使用し始めるとすぐに、UEは、従来のアクセス制御情報を使用するのを停止する。
【0074】
404.ネットワークがサービスに基づいたアクセス制御を停止することが妥当であると判定した場合、ネットワークは、UEにサービスに基づいたアクセス制御を停止する指示を伝送するページングメッセージを送って、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを送るのを停止する。
【0075】
具体的には、ネットワークは、サービスに基づいたアクセス制御を停止する指示を伝送する更新されたページングメッセージを送ることができるか、または更新されたページングメッセージは、サービスに基づいたアクセス制御の指示を伝送しない。このようにして、UEは、遅れずにサービス固有のアクセス制御を停止することに関する情報を知る。更に、この指示は、直ちに更新されたシステムブロードキャストメッセージを読むようにUEをトリガするために使用することもできる。たとえば、ネットワークは、更新されたページングメッセージを送って、更新されたシステムブロードキャストメッセージを直ちにまたは同時に送る。更新されたシステムブロードキャストメッセージは、従来のアクセス制御情報を含む。従来のアクセス制御情報は、ここでは、システムブロードキャストメッセージ内に前に伝送された従来のアクセス制御情報と同じかまたは異なってもよい、すなわち、従来のアクセス制御情報は、ここでは、更新された従来のアクセス制御情報である。
【0076】
405.サービスに基づいたアクセス制御を停止する指示を受信すると、UEは、サービス固有のアクセス制御情報を使用するのを停止して従来のアクセス制御情報の使用を再開する。
【0077】
UEは、従来のアクセス制御情報に従ってアクセス制御を行うように、直ちにシステムブロードキャストメッセージを読んで、従来のアクセス制御情報を取得してもよい。UEは、アクセス制御が行われる必要があるときに、システムブロードキャストメッセージを読んでもよい。UEは、デフォルトの従来のアクセス制御情報を構成するか、または、前に取得された従来のアクセス制御情報を保存してもよい。最新のアクセス制御情報を受信する前に、UEは、アクセス制御のためにデフォルトの情報または保存した情報を使用する。
【0078】
この実施形態を通じて、UEは、次のシステムブロードキャストメッセージの変化の境界の到着を待つことなく、サービスに基づいたアクセス制御の指示を受信する直後にアクセス制御情報を取得してもよい。したがって、UEは、よりすばやくサービスに基づいたアクセス制御を実行して、待機期間におけるネットワークの混雑を防止することができる。
【0079】
更に、本発明の実施形態は、UEのNASのアクセス要求内に伝送されたアクセスサービスタイプ値をRRC層によって使用されるアクセスサービスタイプ値と適合させる方法を提供するものであり、この方法は、同期方法として簡潔に知られている。
【0080】
本発明の実施形態において提示される第1の同期方法においては、NASは、アクセスサービスタイプ値を伝送するアクセス要求をRRC層に送る。アクセスサービスタイプ値は、サービスに基づいた一種の移動機発信アクセスおよび/またはサービスに基づいた一種の移動機着信アクセスを含む。UEのRRC層が、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を実行しないと、UEのRRC層は、通話の移動機発信アクセスタイプまたは移動機着信アクセスタイプに従ってアクセス要求のためにアクセス制御を行う。
【0081】
UEのRRC層が、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行うと、UEのRRC層は、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。すなわち、NASは、RRC層に送られたアクセスサービスタイプ値における移動機発信サービスおよび移動機着信サービスを、サービスに基づいた移動機発信アクセスのタイプ(すなわち、特定の移動機発信サービス)およびサービスに基づいた移動機着信アクセスのタイプ(すなわち、特定の移動機着信サービス)に細分化する。
【0082】
具体的には、UEのRRC層がアクセス制御を行うために従来の(サービスに基づいていない)アクセス制御情報を使用すると、UEは、サービスに基づいた細分化を無視し、この細分化には、移動機発信タイプおよび移動機着信タイプが含まれ、NASにより提供された全ての移動機発信アクセスタイプのためのアクセス制御を行うために従来の移動機発信制御情報を使用し、NASにより提供された全ての移動機着信アクセスタイプのためのアクセス制御を行うために従来の移動機着信制御情報を使用する。UEのRRC層がアクセス制御を行うためにサービス固有のアクセス制御情報を使用すると、UEのRRC層は、NASにより提供された全てのアクセスタイプのためのアクセス制御を行うために直接的にサービスに基づいたアクセス制御情報を使用する。
【0083】
本発明の一実施形態において提示する第2の同期方法においては、UEのRRC層がネットワークにより送られたシステムブロードキャストメッセージを受信してシステムブロードキャストメッセージからサービス固有のアクセス制御情報を取得すると、UEのRRC層は、UEのNASにサービスに基づいたアクセス制御を開始する指示を送る。サービスに基づいたアクセス制御を開始する指示を受信した後に、UEのNASは、アクセスサービスタイプ値をUEのRRC層行きのアクセス要求に追加する。アクセスサービスタイプ値は、サービスに基づいた移動機発信アクセスのタイプ、またはサービスに基づいた移動機着信アクセスのタイプを含む。UEのRRC層は、サービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスアクセス要求のためにアクセス制御を行う。UEのRRC層が、ネットワークにより送られたシステムブロードキャストメッセージを受信して、システムブロードキャストメッセージからサービス固有のアクセス制御情報を取得せず、UEがアクセス制御を行うためにサービス固有のアクセス制御情報を使用している場合、UEのRRC層は、サービスに基づいたアクセス制御を停止する指示をUEのNASに送る。サービスに基づいたアクセス制御を停止する指示を受信した後に、UEのNASは、UEのRRC層行きのこれ以上のアクセスサービスタイプ値をアクセス要求に追加せずに、アクセスタイプ値をアクセス要求に追加する。UEは、サービス固有のアクセス制御情報を使用するのを停止するが、同時に従来のアクセス制御情報の使用を再開する。
【0084】
具体的には、UEのRRC層がサービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信すると、UEのRRC層は、サービスに基づいたアクセス制御を開始する指示をNASに送る。その後、RRC層にNASによって送られるべきアクセスサービスタイプ値で、移動機発信サービスおよび/または移動機着信サービスは、サービスに基づいた移動機発信アクセスのタイプおよび/またはサービスに基づいた移動機着信アクセスのタイプに更に細分化される。RRC層はサービスに基づいたアクセス制御情報を使用して、NASにより提供されたアクセスタイプのためのアクセス制御を行う。UEのRRC層がサービス固有のアクセス制御情報を伝送しないシステムブロードキャストメッセージを受信し、RRC層がアクセス制御を行うためにサービス固有のアクセス制御情報を使用していると、RRC層は、サービスに基づいたアクセス制御を停止する指示をNASに送る。その後、RRC層にNASによって送られるべきアクセスサービスタイプ値では、移動機発信サービスおよび/または移動機着信サービスは、もはや、サービスに基づいた移動機発信アクセスのタイプおよび/またはサービスに基づいた移動機着信アクセスのタイプに細分化されない。RRC層は、従来の(サービスに基づいていない)アクセス制御情報を使用してNASにより提供されたアクセスタイプのためにアクセス制御を行う。
【0085】
前述の2つの同期方法は、例を使って以下で詳説するように他の実施形態において提示されるアクセス制御と組み合わせてもよい。
【0086】
第1の実施例においては、UEのRRC層は、システムブロードキャストメッセージを受信し、システムブロードキャストメッセージから従来のアクセス制御情報を取得して、特定のサービスのためにアクセス制御を停止するようにUEのNASに通知する。特定のサービスのためにアクセス制御を停止する通知を受信した後に、UEのNASは、アクセスサービスタイプを伝送するアクセス要求を送る。アクセスサービスタイプは、ここでは、移動機発信サービスまたは移動機着信サービスを含んでもよい。アクセス要求を受信した後に、UEのRRC層は、従来のアクセス制御情報に従ってアクセスサービスタイプに対応するサービスのためにアクセス制御を行う。
【0087】
第2の実施例においては、UEのRRC層は、システムブロードキャストメッセージを受信して、システムブロードキャストメッセージから従来のアクセス制御情報を取得する。UEのNASは、アクセスサービスタイプを伝送するアクセス要求を送る。アクセス要求を受信した後に、UEのRRC層は、アクセス要求内のアクセスサービスタイプを移動機発信サービスおよび/または移動機着信サービスに分類して、従来のアクセス制御情報に従って、分類されたアクセスサービスタイプに対応するサービスのためにアクセス制御を行う。アクセス要求内のアクセスサービスタイプとしては、移動機発信ビデオサービス、移動機発信音声サービス、移動機発信データサービス、移動機発信SMSサービス、移動機発信マルチメディアサービス、移動機発信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービス、あるいは、移動機着信ビデオサービス、移動機着信音声サービス、移動機着信データサービス、移動機着信SMSサービス、移動機着信マルチメディアサービス、移動機着信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービスを含むことができる。
【0088】
前述の実施例においては、サービス固有のアクセス制御情報に従ってアクセスサービスタイプに対応する特定のサービスのためにアクセス制御を行うUEのRRC層は、RRC層が、サービス固有のアクセス制御情報に従ってアクセスサービスタイプに対応する特定のサービスについたアクセスに関する決定を行うプロセスである。特定のサービスがアクセス可能であると判断された場合、RRC層は、セットアップ原因値を伝送する接続セットアップ要求メッセージを送る。このセットアップ原因値は、アクセスサービスタイプとセットアップ原因値の間のマッピング関係に従って、およびアクセス要求内のアクセスサービスタイプに従って、UEのRRC層によって決定される。
【0089】
本発明の実施形態は、セットアップ原因値にアクセスサービスタイプをマッピングする方法、および、UEのRRC層により、マッピング方式を通じて取得されたマッピング関係およびアクセス要求内のアクセスサービスタイプに従ってセットアップ原因値を決定する方法を提供するものであり、その結果、アクセスサービスタイプ値が限定数で拡張されたセットアップ原因値を上回る場合に従来技術におけるセットアップ原因値とアクセスサービスタイプ値との不整合の問題が解決される。
【0090】
本発明の一実施形態による、セットアップ原因値にアクセスサービスタイプ値をマッピングするための本方法においては、アクセスサービスタイプ値として、緊急時サービス、higbPriorityAccessサービス、移動終端接続サービス(mt−Access)、移動機発信信号送信サービス(mo−Signaling)、移動機発信データサービス(mo−Data)サービス、移動機着信ビデオサービス(mt−Video)、移動機着信音声サービス(mt−Voice)、他の移動機着信サービス(mt−otherサービス)、移動機発信ビデオサービス(mo−Video)、移動機発信音声サービス(mo−vVoice)、他の移動機発信サービス(mo−otherサービス)、移動機発信IPマルチメディアサブシステム信号送信サービス(mo−IMSsignaling)、移動機発信リアルタイムサービス(mo−realtimeサービス(たとえばゲーム))およびSMSがある。
【0091】
この実施形態においては、セットアップ原因値としては、緊急時サービス、highPriorityAccessサービス、mt−Accessサービス、mo−Signalingサービス、mo−Voiceサービス、mo−Videoサービス、および、mo−otherサービスがある。
【0092】
したがって、この実施形態におけるセットアップ原因値とアクセスサービスタイプ値の間のマッピング関係は、以下であってよく、すなわち、セットアップ原因値は、同じ名前のアクセスサービスタイプ値に対応し、アクセスサービスタイプ値の名前がセットアップ原因値の名前と同じではない場合、アクセスサービスタイプ値は、移動機発信タイプまたは移動機着信タイプに従ってマッピングされる、すなわち、全ての移動機発信アクセスサービスタイプ値は、セットアップ原因値の1つに対応し、全ての移動機着信アクセスサービスタイプ値は、セットアップ原因値の間の別の値に対応する。
【0093】
たとえば、セットアップ原因値とアクセスサービスタイプ値のマッピング関係は、以下であってよい。セットアップ原因値は、同じ名前のアクセスサービスタイプ値に対応し、アクセスサービスタイプ値の名前がセットアップ原因値の名前と同じではない場合、移動機着信アクセスサービスタイプは、移動機着信セットアップ原因値(mt−Access)に対応し、移動機発信アクセスサービスタイプは、移動機発信セットアップ原因値(mo−otherサービス)に対応する。図5は、本発明の実施形態によるセットアップ原因値とアクセスサービスタイプ値の間のマッピング関係のインスタンスである。実際には、VoIPサービスおよびマルチメディアサービスなどの複数の種々のサービスタイプがあってもよく、マッピング関係は、この実施形態において提示されるマッピング方式に従って設定してもよい。
【0094】
この実施形態においては、アクセスサービスタイプ値とセットアップ原因値のマッピング関係は、UE内に格納してもよい。UEのRRC層がNASにより提供されたアクセスサービスタイプ値のためにアクセス制御に関する決定を行った後に、許容されたアクセスタイプについて、UEは、格納されたマッピング関係に従ってRRCセットアップ要求メッセージ内に伝送されたセットアップ原因値にアクセスサービスタイプ値をマッピングして、RRCセットアップ要求メッセージを送る。たとえば、UEが、緊急時通話サービスがアクセス可能であると判断した場合、送られたRRCセットアップ要求メッセージは、緊急時通話のセットアップ原因値を伝送する。UEが、mo−IMS信号送信サービスがアクセス可能であると判断した場合、送られたRRCセットアップ要求メッセージは、他の移動機発信サービスのセットアップ原因値を伝送する。
【0095】
この実施形態は、RRCセットアップ原因値の数が限られ、RRCセットアップ原因値がアクセスサービスタイプ値に適合することができないという問題を解決する。更に、この実施形態において提示する本方法は、他のシナリオにおいて適用可能である。特に、マッピング方法は、より多くのシナリオに適用可能であり、本発明の実施形態において提示するアクセス制御方法と組み合わせられることに限定されるものではない。
【0096】
当業者は、先行する実施形態のいずれかに記載された方法におけるステップの全てまたは一部が、関連したハードウェアを指示するプログラムによって実行してもよいと理解する。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納されてもてよい。プログラムが実行するとき、少なくとも以下のステップが実行される。
【0097】
アクセス制御方法は、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するステップと、UEにシステムブロードキャストメッセージを送るステップとを含み、システムブロードキャストメッセージは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合にサービス固有のアクセス制御情報を伝送するか、またはシステムブロードキャストメッセージは、UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がない場合に従来のアクセス制御情報を伝送する。
【0098】
アクセス制御方法は、UEにより、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するステップと、サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を行うステップとを含む。
【0099】
上述の記憶媒体は、読出し専用メモリ(ROM)、磁気ディスクまたはコンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)であってよい。
【0100】
図6に示すように、本発明の実施形態において提示するネットワーク装置は、
UEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するように構成された判定部601と、
UEにシステムブロードキャストメッセージを送るように構成された送信部602と
を含み、
システムブロードキャストメッセージは、判定部601がUEは特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があると判定した場合にサービス固有のアクセス制御情報を伝送するか、またはシステムブロードキャストメッセージは、判定部601が、UEは特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がないと判定した場合に従来のアクセス制御情報を伝送する。
【0101】
更に、装置は、
判定部が、UEは特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定した後であり、かつ送信部がUEにシステムブロードキャストメッセージを送る前に、ページングメッセージを送るように構成されたページング部を含み、このページングメッセージは、UEに直ちにアクセス制御情報を取得するように指示する。
【0102】
更に、判定部601は、災害、ネットワークの混雑またはサービスの突然の急増の発生または差し迫った発生によってトリガされたときにUEが特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があると判断するように構成されたトリガ部を含む。
【0103】
この実施形態において提示されるネットワーク装置は、本発明の実施形態において提示されるアクセス制御方法を実現することができる。
【0104】
図7に示すように、本発明の実施形態において提示されるUEは、
サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するように構成された受信部701と、
受信部701によって受信されたサービス固有のアクセス制御情報に従ってサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うように構成された第1の制御部702とを含む。
【0105】
更に、受信部701は、
ページングメッセージを受信するように構成されたページングメッセージ受信部と、
ページングメッセージがUEに直ちにアクセス制御情報を取得するように指示した場合、直ちにシステムブロードキャストメッセージを受信するように構成されたシステムブロードキャストメッセージ受信部とを含む。
【0106】
更に、UEは、
受信部701により、受信された更新されたシステムブロードキャストメッセージがサービス固有のアクセス制御情報を伝送しない場合、更新されたシステムブロードキャストメッセージ内の従来のアクセス制御情報に従ってアクセス制御を行うように構成された第2の制御部、または
ページングメッセージ受信部により、受信されたページングメッセージがUEに特定のサービスのためにアクセス制御を実行しないように指示した場合、直ちにシステムブロードキャストメッセージを受信し、システムブロードキャストメッセージ内の従来のアクセス制御情報に従ってアクセス制御を行うように構成された第3の制御部を含む。
【0107】
この実施形態において提示するUEは、本発明の実施形態において提示されたアクセス制御方法を実行することができる。
【0108】
図8に示すように、本発明の一実施形態において提示するアクセス制御システムは、
UE802が特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定してUE802にシステムブロードキャストメッセージを送るように構成されたネットワーク装置801であって、システムブロードキャストメッセージは、UE802が特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がある場合にサービス固有のアクセス制御情報を伝送するか、または、システムブロードキャストメッセージは、UE802が特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要がない場合に従来のアクセス制御情報を伝送するネットワーク装置と
ネットワーク装置801からサービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信して、サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を行うように構成されたUE802とを含む。
【0109】
ネットワーク装置801およびUE802の詳細な構造については、ネットワーク装置およびUEについて前出の説明を参照されたい。
【0110】
ここで提示するアクセス制御システム、ネットワーク装置およびUEの詳細な操作方法については、アクセス制御方法に関する前出の説明を参照されたい。
【0111】
ここで提示するアクセス制御システム、ネットワーク装置およびUEを通じて、種々のサービスタイプは、種々のサービス固有のアクセス制御情報に対応しており、したがって、UEは、ユーザの要求を満たすサービス固有のアクセス制御情報に従って種々のサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うことができる。
【0112】
本発明において提示するアクセス制御方法、装置およびシステムが上述されている。本発明の原理および実行方式をいくつかの例示的な実施形態を通じて説明されているが、前出の本発明の説明は、本発明の本法および考え方を理解するのを助けるために使用されているにすぎない。当業者が本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明に改変および変形を行うことができることは明らかである。本発明は、以下の特許請求の範囲または均等物により規定される保護の範囲に該当することを条件として改変および変形を包含することを意図する。結論として、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器が特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するステップと、
前記ユーザ機器にシステムブロードキャストメッセージを送るステップと
を含み、
前記システムブロードキャストメッセージは、前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要がある場合に、サービス固有のアクセス制御情報を伝送することを特徴とするアクセス制御方法。
【請求項2】
前記システムブロードキャストメッセージは、前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要がない場合に、従来のアクセス制御情報を伝送することを特徴とする請求項1に記載のアクセス制御方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があるかどうかを判定した後であり、かつ前記ユーザ機器に前記システムブロードキャストメッセージを送る前に、前記方法は、
ページングメッセージを送るステップを更に含み、前記ページングメッセージは、前記ユーザ機器に直ちに前記アクセス制御情報を取得するように指示することを特徴とする請求項1に記載のアクセス制御方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するステップは、
前記ユーザ機器が、以下の状態、すなわち、災害の発生もしくは差し迫った発生、ネットワークの混雑、またはサービスの突然の急増によってトリガされたときに、前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があると判断するステップを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクセス制御方法。
【請求項5】
前記特定のサービスは、以下の項目、すなわち、
移動機発信ビデオサービス、移動機発信音声サービス、移動機発信データサービス、移動機発信ショートメッセージサービス(SMS)、移動機発信マルチメディアサービス、移動機発信ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスまたは他の移動機発信サービス、あるいは、移動機着信ビデオサービス、移動機着信音声サービス、移動機着信データサービス、移動機着信SMSサービス、移動機着信マルチメディアサービス、移動機着信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービスののうちのいずれか1つまたは組合せを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクセス制御方法。
【請求項6】
ユーザ機器によりサービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するステップと、
前記ユーザ機器により前記サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのためにアクセス制御を行うステップと
を含むことを特徴とするアクセス制御方法。
【請求項7】
前記ユーザ機器によって前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップは、
前記ユーザ機器によってページングメッセージを受信するステップと、
前記ユーザ機器により、前記ページングメッセージが前記ユーザ機器に直ちに前記アクセス制御情報を取得するように指示した場合に、直ちに前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップと
を含むこと特徴とする請求項1に記載のアクセス制御方法。
【請求項8】
前記ユーザ機器により、サービス固有のアクセス制御情報を伝送しない更新されたシステムブロードキャストメッセージを受信するステップと、前記ユーザ機器により、前記更新されたシステムブロードキャストメッセージ内の従来のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行うステップと、または
前記ユーザ機器によって、更新されたページングメッセージを受信するステップと、前記ページングメッセージが前記ユーザ機器に前記特定のサービスのために前記アクセス制御情報を取得しないように指示した場合に、直ちに前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップと、前記システムブロードキャストメッセージ内の従来のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行うステップと
を更に含むことを特徴とする請求項7に記載のアクセス制御方法。
【請求項9】
前記特定のサービスは、以下の項目、すなわち、
移動機発信ビデオサービス、移動機発信音声サービス、移動機発信データサービス、移動機発信ショートメッセージサービス(SMS)、移動機発信マルチメディアサービス、移動機発信ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスまたは他の移動機発信サービス、あるいは、移動機着信ビデオサービス、移動機着信音声サービス、移動機着信データサービス、移動機着信SMSサービス、移動機着信マルチメディアサービス、移動機着信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービスののうちのいずれか1つまたは組合せであることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載のアクセス制御方法。
【請求項10】
前記ユーザ機器により、前記サービス固有のアクセス制御情報を伝送する前記システムブロードキャストメッセージを受信する前記ステップは、
前記ユーザ機器の無線リソース制御層によって前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップと、前記システムブロードキャストメッセージから前記サービス固有のアクセス制御情報を取得するステップと、前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行うように前記ユーザ機器の非アクセス階層に通知するステップとを含み、
前記ユーザ機器により、前記特定のサービスのために前記サービス固有のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行う前記ステップは、
前記ユーザ機器の前記無線リソース制御層によってアクセスサービスタイプを伝送するアクセス要求を受信するステップと、前記サービス固有のアクセス制御情報に従って前記アクセスサービスタイプに対応する前記特定のサービスのためにアクセス制御を行うステップとを含み、
前記アクセス要求は、前記ユーザ機器の前記非アクセス階層が、前記アクセス制御を前記特定のサービスのために実行してもよいということを知った後に送られ、前記アクセスサービスタイプは、以下の項目、すなわち、
移動機発信ビデオサービス、移動機発信音声サービス、移動機発信データサービス、移動機発信ショートメッセージサービス(SMS)、移動機発信マルチメディアサービス、移動機発信ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスまたは他の移動機発信サービス、あるいは、移動機着信ビデオサービス、移動機着信音声サービス、移動機着信データサービス、移動機着信SMSサービス、移動機着信マルチメディアサービス、移動機着信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービスののうちのいずれか1つまたは組合せであることを特徴とする請求項6に記載のアクセス制御方法。
【請求項11】
前記ユーザ機器により、前記更新されたシステムブロードキャストメッセージを受信する前記ステップは、
前記ユーザ機器の無線リソース制御層によって前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップと、前記システムブロードキャストメッセージから前記従来のアクセス制御情報を取得するステップと、前記特定のサービスのために前記アクセス制御を停止するように前記ユーザ機器の非アクセス階層に通知するステップとを含み、
前記ユーザ機器により、前記更新されたシステムブロードキャストメッセージ内の前記従来のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行う前記ステップは、
前記ユーザ機器の前記無線リソース制御層により、アクセスサービスタイプを伝送するアクセス要求を受信するステップと、前記従来のアクセス制御情報に従って前記アクセスサービスタイプに対応するサービスのために前記アクセス制御を行うステップとを含み、
前記アクセス要求は、前記ユーザ機器の前記非アクセス階層が、前記アクセス制御を前記特定のサービスのために停止してもよいということを知った後に送られ、前記アクセスサービスタイプは、移動機発信サービスまたは移動機着信サービスを含むことを特徴とする請求項8に記載のアクセス制御方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器により、前記サービス固有のアクセス制御情報を伝送する前記システムブロードキャストメッセージを受信する前記ステップは、
前記ユーザ機器の無線リソース制御層によって前記システムブロードキャストメッセージを受信するステップと、前記システムブロードキャストメッセージから前記従来のアクセス制御情報を取得するステップとを含み、
前記ユーザ機器により、前記サービス固有のアクセス制御情報に従って前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う前記ステップは、
前記ユーザ機器の前記無線リソース制御層によって、アクセスサービスタイプを伝送するアクセス要求を受信するステップと、前記アクセスサービスタイプを移動機発信サービスおよび/または移動機着信サービスに分類するステップと、前記従来のアクセス制御情報に従って前記分類されたアクセスサービスタイプに対応するサービスのためにアクセス制御を行うステップとを含み、
前記アクセス要求は、前記ユーザ機器の前記非アクセス階層によって送られ、
前記アクセスサービスタイプは、以下の項目、すなわち、
移動機発信ビデオサービス、移動機発信音声サービス、移動機発信データサービス、移動機発信ショートメッセージサービス(SMS)、移動機発信マルチメディアサービス、移動機発信ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスまたは他の移動機発信サービス、あるいは、移動機着信ビデオサービス、移動機着信音声サービス、移動機着信データサービス、移動機着信SMSサービス、移動機着信マルチメディアサービス、移動機着信VoIPサービスまたは他の移動機着信サービスののうちのいずれか1つまたは組合せであることを特徴とする請求項8に記載のアクセス制御方法。
【請求項13】
前記サービス固有のアクセス制御情報に従って前記アクセスサービスタイプに対応する前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う前記ステップは、
前記ユーザ機器の前記無線リソース制御層により、前記サービス固有のアクセス制御情報に従って前記アクセスサービスタイプに対応する前記特定のサービスのためにアクセス決定を行うステップと、
前記特定のサービスがアクセス可能であると判断した場合にセットアップ原因値を伝送する接続セットアップ要求メッセージを送るステップと
を含み、
前記セットアップ原因値は、前記アクセスサービスタイプと前記セットアップ原因値のマッピング関係に従って、および前記アクセス要求内の前記アクセスサービスタイプに従って前記ユーザ機器の前記無線リソース制御層によって決定されることを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載のアクセス制御方法。
【請求項14】
ユーザ機器が特定のサービスのためにアクセス制御を行う必要があるかどうかを判定するように構成された判定部と、
前記ユーザ機器にシステムブロードキャストメッセージを送るように構成された送信部とを備え、
前記判定部が、前記ユーザ機器は前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があると判定した場合、前記システムブロードキャストメッセージは、サービス固有のアクセス制御情報を伝送することを特徴とするネットワーク装置。
【請求項15】
前記送信部は、前記判定部が前記ユーザ機器は前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要がないと判定した場合、前記ユーザ機器にシステムブロードキャストメッセージを送るように更に構成され、前記システムブロードキャストメッセージは、従来のアクセス制御情報を伝送することを特徴とする請求項14に記載のネットワーク装置。
【請求項16】
前記判定部は、前記ユーザ装置が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があるかどうかを判定した後であり、かつ、前記送信部が前記ユーザ機器に前記システムブロードキャストメッセージを送る前に、ページングメッセージを送るように構成されたページング部を更に含み、
前記ページングメッセージは、前記ユーザ機器に直ちに前記アクセス制御情報を取得するように指示することを特徴とする請求項14または請求項15に記載のネットワーク装置。
【請求項17】
前記判定部は、前記ユーザ機器が、以下の条件、すなわち、災害の発生もしくは差し迫った発生、ネットワークの混雑またはサービスの突然の急増によってトリガされたとき、前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があると判断するように構成されたトリガ部を備えることを特徴とする請求項16に記載のネットワーク装置。
【請求項18】
ユーザ機器と、請求項14〜請求項17のいずれか1項に記載された前記ネットワーク装置とを備え、
前記ユーザ機器は、サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信し、かつ、前記サービス固有のアクセス制御情報に従って特定のサービスのために前記アクセス制御を行うように構成されることを特徴とするアクセス制御システム。
【請求項19】
サービス固有のアクセス制御情報を伝送するシステムブロードキャストメッセージを受信するように構成された受信部と、
前記受信部によって受信された前記サービス固有のアクセス制御情報に従ってサービスに特有なアクセス要求のためにアクセス制御を行うように構成された第1の制御部と
を備えることを特徴とするユーザ機器。
【請求項20】
前記受信部は、
ページングメッセージを受信するように構成されたページングメッセージ受信部と、
前記ページングメッセージが前記ユーザ機器に直ちに前記アクセス制御情報を取得するように指示した場合に、直ちに前記システムブロードキャストメッセージを受信するように構成されたシステムブロードキャストメッセージ受信部と
を備えることを特徴とする請求項19に記載のユーザ機器。
【請求項21】
前記受信部によって受信された前記更新されたシステムブロードキャストメッセージが、サービス固有のアクセス制御情報を伝送しない場合に、更新されたシステムブロードキャストメッセージ内の前記従来のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行うように構成された第2の制御部、または
前記ページングメッセージ受信部によって受信された前記ページングメッセージが、前記ユーザ機器に前記特定のサービスのために前記アクセス制御を実行しないように指示した場合に、直ちに前記システムブロードキャストメッセージを受信して、前記システムブロードキャストメッセージ内の前記従来のアクセス制御情報に従って前記アクセス制御を行うように構成された第3の制御部
を更に備えることを特徴とする請求項20に記載のユーザ機器。
【請求項22】
ネットワーク装置と、
請求項19〜請求項21のいずれか1項に記載された前記ユーザ機器と
を備え、
前記ネットワーク装置は、前記ユーザ機器が特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要があるかどうかを判定し、かつ、前記ユーザ機器にシステムブロードキャストメッセージを送るように構成され、
前記システムブロードキャストメッセージは、前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要がある場合に、サービス固有のアクセス制御情報を伝送し、または、前記システムブロードキャストメッセージは、前記ユーザ機器が前記特定のサービスのために前記アクセス制御を行う必要がない場合に、従来のアクセス制御情報を伝送することを特徴とするアクセス制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−529806(P2012−529806A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514337(P2012−514337)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【国際出願番号】PCT/CN2010/073781
【国際公開番号】WO2010/142246
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】