説明

アクセス制御装置

【課題】多数の人物の特定情報に個々に対応できるため緻密なアクセス制御が可能で多数のカードリーダを同時に運用した場合に制御の正確性が保証されるアクセス制御装置を提供する。
【解決手段】アクセス制御装置は、所定領域に対するアクセス位置ごとに設けられた電気錠の制御機2-6-1 〜2-6-n と、体重を計測する計測器2-4-1 〜2-4-n と、カードリーダ2-3-1 〜2-3-n と、各カードリーダを制御する制御機2-1 を有している。ICカードには許可を受けた人物の体重データが予め記憶されている。アクセス時、カードリーダはカードデータと計測器による測定データを取得して比較し、実質的に一致した場合に一致情報を制御機に出力し、制御機は当該カードリーダに開錠を許可する信号を送る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の出入りを管理しなければならない所定領域の出入口部分に設けられ、アクセスしようとする人物が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該出入口部分に設けられた電気錠等のアクセス管理手段を制御するアクセス制御装置に係り、特に当該人物を特定するデータ(例えば体重)についてのカードデータと、実際にその場で測定した測定データ(この場合には体重)をカードリーダに読み込ませ、両データの比較結果に応じてアクセスの許可を行うようにしたアクセス制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は、人の出入りが管理される所定領域の出入口となる部分に設けられる従来のアクセス制御装置のブロック図である。この装置は、アクセスしようとする人物が所持するICカード1-7 のカードデータを読み取るカードリーダと、カードリーダから送られるデータを受けて当該出入口部分に設けられたアクセス管理手段としての電気錠制御機を制御する制御機と、アクセスしようとする人物の特定情報(例えば体重)を測定する計測器1-4 と、1-4 の測定データが設定された上限値及び下限値の間にあるか又は上限値を越えているかを判断して制御機1-1 に信号を出力する設定器1-5 を有している。
【0003】
このアクセス制御装置によれば、計測器1-4 (例えば体重計)で測定したアナログ信号は、上限、下限の値を設定された設定器1-5 に入力され、該アナログ信号がこれらの値を超えた場合にはデジタル信号1-8-1 (接点信号)が制御機1-1 に送られる。制御機1-1 は周期的に通信回線1-2 でカードリーダ1-3 にICカード1-7 との交信を要求してICカード1-7 内のメモリの情報を得ている。そのとき、設定器1-5 からのデジタル信号1-8-1 がONになっていれば、これはアナログ信号が上限値を越えていることを意味し、1人以上がアクセスしていると判断して、入室を拒否するなどの処置を行う(伴連れ防止の運用の場合)。
【0004】
他方、設定器1-5 からのデジタル信号1-8-1 がOFFの場合には測定器1-5 のアナログ値1-7 が中間にあることを意味し(アナログ信号が上限値及び下限値の間にある)、制御機1-1 はアクセスを許可するため電気錠制御機1-6 に対してデジタル信号1-8-2 を送信して開錠する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来の技術では、例えば体重でアクセス制御する場合を例にとれば、設定器に設定される設定値(アクセスしようとする人物の体重に関する条件)が複数のICカード(すなわち複数の人物)について共通となり、実際には個人の体重のように個々のICカードの所持者ごとに異なるはずの条件に対応していない。このためアクセス制御の緻密な運用が困難であった。
【0006】
また、前述した従来の技術において、アナログ信号1-7 を直接制御機1-1 に読込ませる方法も考えられるが、カードリーダ1-3 や計測器1-4 の台数が増えてくると、複数のカードリーダ1-3 に複数の人物が同時にアクセスする状況が頻繁に発生すると考えられるが、制御機1-1 は複数のカードリーダ1-3 と同時に通信を行って複数のアナログ信号を同時に読み取ることができないため、このような構成では制御機1-1 が読み取るアナログデータの正確性を欠く問題が発生する。
【0007】
本発明は、以上説明したような課題を解決するためになされたものであり、所定領域にアクセスしようとする人物のICカードのカードデータを読み取ってアクセス制御を行う場合において、多数の人物の特定情報(例えば体重)に個々に対応できるためにアクセス制御の緻密な運用が可能であり、かつ多数のカードリーダを同時に運用した場合にも制御の正確性が保証されるアクセス制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載されたアクセス制御装置は、
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域のアクセス管理手段を制御するアクセス制御装置において、
所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータと、アクセスに際して測定された当該存在の特定情報に関する測定データが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データの比較結果に応じて前記アクセス管理手段を制御することにより当該存在の前記所定領域に対するアクセスを管理するカードリーダを備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載されたアクセス制御装置は、
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域のアクセス管理手段を制御するアクセス制御装置において、
所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータと、アクセスに際して測定された当該存在の特定情報に関する測定データが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データを比較して実質的に一致した場合に一致情報を出力する複数のカードリーダと、
前記カードリーダから前記一致情報が送られた場合に前記カードリーダから送られた情報を管理するとともに前記カードリーダにアクセス許可命令を出力し、前記アクセス許可命令を受けた前記カードリーダが、前記アクセス管理手段に対してアクセス許可信号を与えて前記存在が前記所定領域にアクセスできるようにした制御機と、
を具備することを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載されたアクセス制御装置は、
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域に対するアクセスを制御するアクセス制御装置において、
前記所定領域に対するアクセスを管理するために設定された複数の管理領域と、
前記管理領域ごとに設けられて前記所定領域に対するアクセスを管理する施錠開錠自在のロック手段と、
前記管理領域ごとに設けられて前記所定領域にアクセスするために前記管理領域に入った前記存在の特定情報に関する測定データを実際に測定する計測器と、
前記管理領域ごとに設けられて所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータとアクセスに際して前記計測器が出力した前記測定データとが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データを比較して実質的に一致した場合に一致情報を出力する複数のカードリーダと、
前記カードリーダから前記カードデータと前記測定データと前記一致情報が送られた場合にこれらのデータ乃至情報を管理するとともに前記カードリーダにアクセス許可命令を出力する制御機と、を具備し、
前記制御機から前記アクセス許可命令を受けた前記カードリーダが、前記ロック手段を開錠するための接点信号を前記ロック手段に与えることにより、正規のICカードを所持する前記存在が前記所定領域にアクセスできるようにしたことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載されたアクセス制御装置は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアクセス制御装置において、
前記存在の特定情報が重量データであり、前記測定データが実際に測定された前記存在の重量データであり、前記ICカードのカードデータが予め記憶された前記存在の重量データであることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載されたアクセス制御装置は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアクセス制御装置において、
定められた時間内に複数の前記ICカードを読込み、前記各ICカードの前記カードデータを合計して前記測定データと比較し、アクセス可否の判断を行うことを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載されたアクセス制御装置は、請求項1乃至5に記載のアクセス制御装置において、
前記所定領域の内部に設けられて複数種類の被管理物資を複数の固定位置にそれぞれ解除可能に固定する複数のロック機構と、
前記所定領域の内部に設けられて前記各固定位置で前記各被管理物資の重量を測定する複数の重量計と、
前記所定領域の内部に設けられて前記各ロック機構及び前記各重量計に接続された被管理物資管理用カードリーダとを有し、
さらに前記ICカードには当該ICカードを保持する存在に使用が許可された前記被管理物資のリストが前記カードデータの一部として記憶されており、
前記存在が前記所定領域へのアクセスが許可されて当該所定領域内に入った後に、前記被管理物資管理用カードリーダが、前記ICカードの前記カードデータを読み取ることにより使用できる被管理物資を判別し、該当する被管理物資に対応するロック機構に解除信号を出力してロック機構による被管理物資の固定を解除して被管理物資の使用を可能とすると同時に重量計で被管理物資の重量値を読み取り、被管理物資が前記固定位置に返却された時点においてロック機構で被管理物資を固定すると同時に重量計で被管理物資の重量値を読み取り、2つの重量値から被管理物資の使用量を特定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1乃至6に記載された本発明によれば、ICカードのメモリ内に、当該ICカードの所有者の特定情報を予め計測器で測定してカードデータとして格納しておき、アクセスに際してカードリーダにICカードを読み込ませた時に、アクセスしようとした人物の特定情報を計測器で実際に測定して測定データ(アナログデータ)を取得し、カードデータと測定データを比較することでアクセス制御を行う。このため、伴連れ(一人のアクセス許可によって二人以上を所定領域に連れ込むこと)の防止を行いながら、複数のICカード保有者のアクセスを同時に制御でき、ゲート等の処理能力を高めることができる。また、重要な機密に関与する領域(部屋)に単独で在室することを防止する制御を行うこともでき、更には、極めて貴重な被管理物資の使用量や使用者の管理を厳重に行うことが出来る。
【0015】
例えば従来の伴連れ防止機能方式ではゲートの処理能力は20秒に1名であったが、本装置によれば2〜3名同時に処理する場合、カードリーダにカードを翳す時間とカードを読み取る時間が増えたとしても(合計で1〜2秒)、22秒で3名が通過でき、一人当たりの処理時間が7秒程度になり、従来に比べて約3倍に増加する。
【0016】
また、貴重な被管理物資の管理がより確実になり、誰が、何時、何を、どれだけ用いたかを明確に把握でき、万一の紛失や盗難の発生の防止に極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本願発明者が出願時点において最良と考える本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、当然ながら本発明は、これら実施形態のみに限定されるものではなく、開示した実施形態を例とする請求項に記載された概念まで含むものである。
【0018】
以下に説明する各実施形態のアクセス制御装置では、所定領域に対するアクセスを管理するために複数の管理領域(例えば部屋)が設けられており、各管理領域には、所定領域へのドアによる出入りを管理するアクセス管理手段であるロック手段(電気錠、電気錠制御機)と、所定領域にアクセスしようとする存在が所持しているICカードのカードデータを読み取るカードリーダと、所定領域にアクセスしようとする存在の特定情報をその場で測定する計測器とがそれぞれ設けられ、また複数のカードリーダ等を統括制御する制御機を有している。ここでアクセスが管理される前記存在としては人間を例としており、またアクセス制御のために各個人を識別する特定情報としては人間の体重(重量データ)を例としている。
【0019】
1.第1実施形態(図2)
第1実施形態は多数のICカードが多数のカードリーダに対してそれぞれ同時アクセスを行った場合でも対応でき、かつトータルなアクセス制御を行うものである。
制御機2-1 は複数のカードリーダ2-3-1 〜2-3-n と通信回線2-2 を介して接続されている。カードリーダ2-3-1 〜2-3-n は、それぞれが計測器2-4-1 〜2-4-n と対応して接続されている。さらにカードリーダ2-3-1 〜2-3-n は電気錠制御機2-6-1 〜2-6-n とそれぞれ接続されてデジタル信号2-8-1 〜2-8-n を用いてお互いの情報や開錠または施錠の交信を行っている。
【0020】
カードリーダ2-3-1 〜2-3-n はICカード2-8-1 〜2-8-n が近づくと互いに交信し、交信した時点でカードリーダ2-3-1 〜2-3-n はICカードメモリ内にあるカードデータを取得すると共に、ICカード2-8-1 〜2-8-n を有する人物によって作動した各計測器2-4-1 〜2-4-n が出力するアナログ信号(測定データ)2-7-1 〜2-7-n を読み取る。より具体的には、ICカード2-8-1 〜2-8-n を持ってカードリーダ2-3-1 〜2-3-n に接近した人物は、カードリーダ2-3-1 〜2-3-n の近傍にある各計測器2-4-1 〜2-4-n としての重量計測器に載るように構成されている。
【0021】
カードリーダ2-3-1 〜2-3-n は、ICカードのカードデータと計測器2-4-1 の測定データを比較し、その結果をコード化する。そして、ICカードのカードデータと、計測器2-4-1 の測定データと、さらにこれらのデータにコード化した比較結果を通信回路2-2 を用いて制御機2-1 に送信する。
【0022】
制御機2-1 は各カードリーダ2-3-1 〜2-3-n から受信した情報から、以下の三つの運用を行うことができる。
(1)伴連れ防止運用:ICカードを持たない人間が、他人のICカードによるアクセスを利用して入出することを禁止する。
(2)単独在室禁止運用:一名だけが部屋に残って作業することを禁止する。
(3)(1)と(2)の運用を併用する。
【0023】
2.第2実施形態(図3)
第2実施形態は、第1実施形態の実際の運用例を示すものである。
図3に示すように、本例では、アクセス制御を行う対象である所定領域として、伴連れ防止で運用する部屋3-1-A と伴連れ防止と同時に一人だけ在室することを禁止する部屋3-1-B が存在する。
【0024】
図3に示すように、部屋3-1-A に対するアクセスを管理するために設定された管理領域として、部屋3-1-A には廊下に通じる部屋X があり、ここに計測器としての体重計3-3-1 とカードリーダ3-2-1 が設置されている。カードリーダ3-2-1 は体重計のアナログデータ(測定データ)3-5-1 を読み取ることができ、アクセス管理手段としての電気錠制御機1と接続されている。電気錠制御機1は、部屋X と部屋3-1-A との間にある扉3-8-1 の電気錠EL1 と、部屋X と廊下との間にある扉3-8-2 の電気錠EL2 に対して、扉開閉信号3-7-1 と3-7-2 で開閉を制御する。カードリーダ3-2-1 はまた、通信回路3-5 を経由して制御機3-4 と情報を交信する。
【0025】
部屋3-1-A に入室する場合、ICカードを持つ人は廊下側の扉3-8-2 を開けて部屋X に入り扉3-8-2 を閉め、ICカードをカードリーダ3-2-1 に近づけ、カードメモリの内容であるカードデータを読込ませる。カードリーダ3-2-1 はカードデータを読むと同時に体重計3-3-1 のアナログデータ(測定データ)3-5-1 を読み取り、カード内にカードデータとして書かれているカード持参者の体重の値と照合する。測定データが、カードデータの許容される一定の範囲内にあれば、カードデータと、体重の測定データと、体重チェックの肯定的結果(OK)をコード化した情報とを、制御機3-4 に通信回路3-5 を用いて送信する。
【0026】
制御機3-4 は受け取った情報から入室資格をチェックして、資格を満たしていれば部屋3-1-A 側の扉3-8-1 を開けるためにカードリーダ3-2-1 に入室許可の命令を通信回路3-5 を用いて送信する。
【0027】
カードリーダ3-2-1 は入室許可の命令を受け取ると図示しない表示部にOKを表示して電気錠制御機1に対して電気錠EL1 の開錠命令をデジタル信号3-6-1 (接点信号)で送信する。それにより電気錠EL1 が開錠されてカードを持った人間が部屋3-1-A に入ることができる。
【0028】
ICカードを持たないもう一人の人間が、ICカードを有する人間と共に部屋3-1-A へ入ろうとした場合(伴連れを試みた場合)、カードリーダ3-2-1 がカード内に記憶された一人の体重を示すカードデータと、実際に2人分の体重が計測された結果であるアナログデータ(測定データ)3-5-1 とを照合するため、重量オーバーにより入室を拒否される。部屋3-1-A から出る場合はこの逆の操作が行われる。
【0029】
このようにアナログ信号3-5-1`3-5-2 の処理は全て対応する各カードリーダ3-2-1`3-2-2 で行われるために、ICカードの処理とアナログ信号3-5-1`3-5-3 の処理を同期させることができ、部屋の数が増加しても制御の精度を保つことができる。また、ICカード内に所持者の体重データが記載されているために、複数の人間が部屋X に入りICカードを次々と翳して合計の体重をアナログ信号としてカードリーダ3-2-1 が読み取り、体重の適正を判断することで一回の電気錠の処理で複数の人間にアクセスさせることが出来るので通過処理能力を数倍にあげることができる。
【0030】
カードリーダ3-2-1 は2つの電気錠EL1 とEL2 を制御するために、2つの電気錠EL1 とEL2 を駆動するための2つのデジタル信号(接点出力信号)と、これら2つの電気錠EL1 とEL2 の各状態を示す2つの状態信号(接点入力信号)を必要とする。
【0031】
図3に示すように、伴連れ防止と同時に一人だけ在室することを禁止する部屋3-1-B に対するアクセス等を管理するため設定された管理領域として、部屋3-1-B には、廊下に通じる部屋Y が存在する。この部屋にはカードリーダ3-2-2 、体重計3-3-2 が設置されており、体重計3-3-2 が計測した人間の体重の測定データであるアナログ信号3-5-2 がカードリーダ3-2-2 に送られるようになっている。カードリーダ3-2-2 はアクセス管理手段としての電気錠制御機2とデジタル信号(接点入出力信号)3-6-2 で接続され、電気錠制御機2は、部屋Y と部屋3-1-B との間にある扉3-8-3 の電気錠EL3 と、部屋Y と廊下との間にある扉3-8-4 の電気錠EL4 に対して、扉開閉信号3-7-3 と3-7-4 で開閉を制御する。カードリーダ3-2-2 はまた、通信回路3-5 を経由して制御機3-4 と情報を交信する。
【0032】
部屋3-1-B は単独の在室が許されない部屋であるから、今ICカードを持つ人間が入室しようとすると、部屋3-1-B に誰もいない場合には部屋Y には同時に二人以上が入室し、それぞれがICカードを翳してカードデータを読込ませる必要がある。カードリーダ3-2-2 はカードを次々と読み取り合計の体重をアナログ信号3-5-2 として読み取る。
【0033】
カードリーダ3-2-2 はICカードのメモリ内の個々の体重の合計(カードデータの合計)と入室している人間の合計体重の測定値(入室人数分の測定データ)を示すアナログ信号3-5-2 を比較し、測定データが、カードデータの合計の許容される一定の範囲内にあれば、カードデータと、体重の測定データと、体重チェックの肯定的結果(OK)をコード化した情報とを、制御機3-4 に通信回路3-5 を用いて送信する。
【0034】
制御機3-4 は全員のカードデータが資格を満たしていれば、カードリーダ3-2-2 に通信回路3-5 を経由して解除OKの命令を送る。退室も同様に行う。処理の方式は表1の通りである。
【0035】
【表1】

【0036】
すなわち、部屋の現在室人数が表1の第1行の各欄に示す数である場合、入室が許容される人数は第2行の対応する各欄に示す数となり、退室が許容される人数は第3行の対応する各欄に示す数となる。
【0037】
3.第3実施形態(図4)
本例は、所定領域にアクセスしようとする人間が重い荷物を持っている場合に、アクセスが許可されない欠点をスムーズに解決する装置乃至方法であり、図4はその構成乃至作用効果をタイミングチャートとして示したものである。
【0038】
図4に示すように、重い荷物を持ってアクセスする場合には、自分のICカード4-1-1 (IDカード)のほかに荷物とほぼ同じ重量が記載されている荷物カード4-1-2 (荷物カード)をカードリーダ4-2 に翳す。カードリーダ4-2 は最初にICカード4-1-1 との通信でカードのメモリに記載されているカードデータである体重データを読み出す。カードとの交信が済むと、カードリーダ4-2 は、計測器(体重計)が出力した当該人物の体重を示す測定データであるアナログデータ(Ai読取4-3-1 )を読み取り、体重に関するカードデータと測定データを比較し認証(4-4-1 )する。この場合は体重計には荷物の重さが加わるのでアクセスが許可されない。しかし、一定時間T4-5以内に荷物カード4-1-2 をカードリーダ4-2 に翳すと、カードリーダ4-2 はこの荷物カード4-1-2 の読取りメモリ内に書かれてある荷物の重量についてのデータを得て、再度アナログデータ(Ai読取4-3-2 )を読み取る。そしてカードリーダ4-2 は先にICカード4-1-1 から読んだ体重データに荷物カード4-1-2 から読んだ荷物データを加えて合計し、これと、最後に読んだ測定データであるアナログデータAiと比較して認証(4-4-2 )し、その違いが一定範囲内であればアクセスを許可4-6 する。
【0039】
4.第4実施形態(図5)
本例は、本運用は伴連れ防止を複数のICカード所有者に同時に適応することを特徴としており、図5はその構成乃至作用効果をタイミングチャートとして示したものである。
【0040】
本例を適用することで、所定領域に対するアクセスの管理用に設定されたゲート等の通過処理人数の大幅な向上が実現できる。
本例ではゲートの中に3 名が同時に入り体重計に3 名分の体重が加わる。最初の一人がICカード5-1-1 を翳す。するとカードリーダ5-2 は交信を行いカードメモリに書かれているカードデータを読み取り最初のカード所有者の体重情報を得る。その後で体重の測定データであるアナログデータ(Ai読取5-3-1 )を読取り、認証1(5-4-1 )を行い伴連れのチェックを行う。読み取った測定データ(アナログデータ)の体重は3人分であるからアクセスは許可されない。
【0041】
その後に2 番目のカード所有者がICカード4-2-2 を翳し、体重データを読み込ませる。すると、カードリーダは先に読み取ったICカード内のカードデータの体重データと今回読み取ったカードデータの体体重データを加算し、再び測定データであるアナログデータ(Ai読取5-3-2 )を読取り、認証2(5-4-2 )を行い伴連れの可能性をチェックする。今回も3人分の体重のアナログデータであり、アクセスは許可されない。
【0042】
続いて、3番目のICカード(5-2-3 )の所有者がカードを翳し、体重データを読み込ませる。するとカードリーダ4-2 は3枚のICカードのカードデータである体重データを合計して、再び測定データであるアナログデータ(Ai読取5-3-3 )を読取り、認証2(5-4-3 )を行い伴連れの可能性をチェックする。今回はアナログデータが3人分の体重データでICカードのメモリ内の体重データの合計も3 人分であるからアクセスが許可5-6 される。
【0043】
このように構成することで、一回のゲート操作で伴連れ防止を行いながら複数の人間のアクセス要望を処理でき、ゲートなどの処理能力を飛躍に引き上げることが出来る。
【0044】
5.第5実施形態(図6)
本例は、所定領域としての倉庫内に被管理物資としてきわめて重要な物資(貴重品)が貯蔵されており、倉庫に対するアクセス制御を行うとともに、倉庫内にある当該物資の使用量を重量で管理する装置乃至方法であり、図6はその構成を示したものである。
【0045】
貴重品格納倉庫6-11の出入り口付近の外側には、ICカードリーダR/W6-3-1と電気錠制御機6-5 が取り付けられている。また、貴重品格納倉庫6-11の出入り口付近の内側には、ICカードリーダR/W6-3-3が取り付けられている。貴重品格納倉庫6-11の内部には、その他に貴重品管理用カードリーダW/R6-3-2が設置されており、複数の貴重品ロック機構6-6-1`6-6-n が貴重品6-5-1`6-5-n をロックし、それぞれの貴重品6-5-1`6-5-は重量計6-9-1`6-9-n で重量が計測され、その重量値がアナログ信号6-7-1`6-7-n としてカードリーダR/W6-3-2に送られる。更に、貴重品にはそれぞれ識別用タグ6-12-1`6-12-n が貼られている。
【0046】
カードリーダR/W6-3-1,6-3-2は通信ライン4-4 で制御機4-1 と接続されている。カードリーダR/W6-3-1とR/W6-3-3は電気錠制御機6-5 にデジタル信号(接点信号6-9-1,6-9-2 )で接続されており、更にカードリーダ6-3-2 はデジタル信号(接点信号6-8-1`6-8-n )でロック機構6-6-1`6-6-n と接続されている。電気錠制御機6-5 は自動ドアの電気錠6-10を制御している。
【0047】
ICカード6-2 のメモリには貴重品倉庫6-11にアクセスできるアクセス権と使用が許可された貴重品6-5-1`6-5-n のリストが記録されている。
【0048】
貴重品を取り出す場合には、アクセス権と使用が許可される貴重品をメモリ内に記載した本人のICカードを、カードリーダR/W6-3-1に読みこませる。カードリーダR/W6-3-1はICのメモリ内にあるアクセス権をデータとして通信ライン6-4 を通じて制御機6-1 に送信する。制御機6-1 はカードリーダR/W6-3-1から送信されたアクセス権データにより貴重品倉庫6-11に入室を許可し、カードリーダR/W6-3-1に入室OKの回答を通信ライン6-4 を用いて送信する。カードリーダR/W6-3-1は図示しない表示部に入室OKを表示して電気錠制御機6-5 に与える接点信号をオン(接点を閉じる)状態にする。これにより電気錠6-10が開錠されて貴重品倉庫6-11に入室が可能になる。
【0049】
本人が貴重品倉庫6-11内に入り、電気錠6-10つきの自動ドアを閉めて入室が完了すると、電気錠制御機6-5 からデジタル信号(接点信号6-9-1 )でカードリーダ6-3-1 に扉閉の信号が送られる。
【0050】
カードリーダR/W6-3-1は自動ドアが閉められたことを通信ライン6-4 を用いて制御機6-1 に送信する。制御機6-1 はこれを受け取ると貴重品倉庫6-11内のカードリーダR/W6-3-2と6-3-3 を通信ライン6-4 を用いて起動する。貴重品倉庫6-11内に入った貴重品搬出者は、入室後一定時間内にICカード6-2 をカードリーダR/W6-3-2に翳して貴重品6-5-1`6-5-n の中から許可されているものを取り出す。
【0051】
すなわち、カード6-2 を翳すとカードリーダ6-3-2 はカード6-2 のメモリに書かれている持ち出し許可リストから最初に取り出す貴重品6-5-1`6-5-n を選択して該当する貴重品を固定しているロック機構6-6-1`6-6-n を開放して、重量計6-9-1`6-9-n の重量をアナログデータ6-7-1`6-7-n として読み取る。
【0052】
カードリーダR/W6-3-2は該当する重量計6-9-1`6-9-n の変化を監視して貴重品6-5-1`6-5-n が取り出されたら、次の貴重品を選択して同様にロック機構6-6-1`6-6-n を解除する。搬出者はこのようにして次々と許可された貴重品6-5-1`6-5-n を取り出す。
【0053】
必要な貴重品6-5-1`6-5-n を全て取り出したら、搬送者はICカード6-2 をカードリーダR/W6-3-3に翳す。カードリーダ6-3-3 はICカード6-2 のメモリ内のアクセス権を読み取りデータとして通信ライン6-4 を通じて制御機6-1 に送信する。制御機6-1 は取り出した貴重品6-5-1`6-5-n の種類をカードリーダ6-3-2 からの情報で記録しており、取り出した貴重品6-5-1`6-5-n をICカード6-2 のメモリに書き込むようにカードリーダR/W6-3-3に指示する。このことでICカード6-2 のメモリ内に、取り出した貴重品6-5-1`6-5-n の持ち出し記録がデータとして残る。
【0054】
持ち出した貴重品を返却する場合は、以上説明したのと同様にカードリーダ6-3-1 にアクセスして持ち出した貴重品6-5-1`6-5-n を持って入室し、カードリーダR/W6-3-2にICカード6-2 を翳し、続けて持ち出した貴重品6-5-1`6-5-n についているタグ6-12-1`6-12-n を順次読み込ませる。カードリーダはICカードの中に記載されている持ち出し記録データとタグ6-12-1`6-12-n のデータをつき合わせ返却の妥当性をチェックし、該当する貴重品ロック機構6-6-1`6-6-n を開放して貴重品6-5-1`6-5-n を搭載させ、その時の重量を重量計6-9-1`6-9-n からアナログ信号6-7-1`6-7-n として読み取る。この情報は直ちに制御機6-1 に通信ライン6-4 を経由して送信され、この貴重品6-5-1`6-5-n の使用量が計算される。
【0055】
続いて次の貴重品のタグ6-12-1`6-12-n を読み込ませてロック機構6-6-1`6-6-n を開放して貴重品6-5-1`6-5-n を次々と返却する。全て返却を終えたら、カードリーダ6-3-3 にICカード6-2 を翳す。制御機6-1 はカードリーダ6-3-3 を経由して、返却された貴重品6-5-1`6-5-n の持ち出し記録データをリセットして、カードリーダR/W6-3-3のドア開OKを通信ライン6-4 で送信する。
【0056】
更に、本実施形態では電気錠6-10付き自動ドアの前(外)と後(内)に重量計6-13-1と6-13-2がそれぞれ設置されている。これは、貴重品の取り出しの許可を受けた人物が貴重品倉庫6-11内に入っている場合において、許可を受けていない人物が自動ドアの外で待っており、当該人物が貴重品倉庫6-11の外に出ようとする瞬間を狙って外から内に許可なく入り込もうとすることを未然に防止するためである。すなわち、貴重品の取り出しのために貴重品倉庫6-11内に在室している際に、倉庫の自動ドアの外側の重量計に一定値以上の重量が加わっていれば、不当な目的を有する人物が内部への入り込みのために待ち伏せしているものとし、進入を防止するために電気錠6-10付きの自動ドアを開錠しないように制御するものとしている。
【0057】
以上説明した各実施形態では、アクセスが管理される前記存在としては最も通常の例として人間を挙げているが、与えられた種々の目的に応じて自律的に行動可能であり、種類が多様で重量・形状等が一定しない存在(例えばロボット等)を多数混在して使用するような場合において、所定領域について特定の種類のロボットのみにアクセス制御を与える一つの手法として本発明のアクセス制御を利用することもできる。またアクセス制御のために各個人を識別する特定情報としては体重(重量データ)を例としたが、人間の特定情報はもちろん体重に限られず、計測器で測定可能であり、ICカードにカードデータとして記憶可能なものであれば、その他いかなる特定情報でも利用できることは言うまでもない。
【0058】
さらに、以上説明した各実施形態は、説明の便宜上、第1実施形態から第5実施形態までそれぞれ項分けして説明したが、本明細書の全趣旨及び特許請求の範囲に記載した本発明の内容に照らして可能な限り、各実施形態の一部又は各実施形態同士を適宜に組み合わせた構成も、本発明の範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は、従来のアクセス制御装置の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態の構成を示す模式図乃至ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第3実施形態の構成乃至作用効果を示した作動タイミング図である。
【図5】図5は、本発明の第4実施形態の構成乃至作用効果を示した作動タイミング図である。
【図6】図6は、本発明の第5実施形態の構成を示す模式図乃至ブロック図である。
【符号の説明】
【0060】
第1実施形態(図2)
2-1 …制御機
2-3-1 〜2-3-n …カードリーダ
2-4-1 〜2-4-n …計測器
2-6-1 〜2-6-n …アクセス管理手段としての電気錠制御機
2-8-1 〜2-8-n …ICカード
第2実施形態(図3)
3-1-A,3-1-B …所定領域としての部屋
3-4 …制御機
3-2-1,3-2-2 …カードリーダ
3-3-1,3-3-2 …計測器としての体重計
1,2 …アクセス管理手段としての電気錠制御機
EL2,EL4 …アクセス管理手段としての電気錠
X,Y …管理領域としての部屋
第3実施形態(図4)
4-2 …カードリーダ
4-1-1 …ICカード(IDカード)
4-1-2 …ICカード(荷物カード)
第4実施形態(図5)
5-2 …カードリーダ
5-1-1 〜5-1-3 …ICカード(IDカード)
第5実施形態(図6)
6-1 …制御機
6-2 …ICカード
R/W6-3-1〜R/W6-3-3…カードリーダ
6-5 …アクセス管理手段としての電気錠制御機
6-5-1 〜6-5-n …被管理物資としての貴重品
6-6-1 〜6-6-n …ロック機構
6-9-1 〜6-9-n …計測器としての重量計
6-10…自動ドア
6-11…所定領域としての貴重品格納庫
6-13-1,6-13-2 …計測器としての体重計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域のアクセス管理手段を制御するアクセス制御装置において、
所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータと、アクセスに際して測定された当該存在の特定情報に関する測定データが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データの比較結果に応じて前記アクセス管理手段を制御することにより当該存在の前記所定領域に対するアクセスを管理するカードリーダを備えたことを特徴とするアクセス制御装置。
【請求項2】
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域のアクセス管理手段を制御するアクセス制御装置において、
所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータと、アクセスに際して測定された当該存在の特定情報に関する測定データが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データを比較して実質的に一致した場合に一致情報を出力する複数のカードリーダと、
前記カードリーダから前記一致情報が送られた場合に前記カードリーダから送られた情報を管理するとともに前記カードリーダにアクセス許可命令を出力し、前記アクセス許可命令を受けた前記カードリーダが、前記アクセス管理手段に対してアクセス許可信号を与えて前記存在が前記所定領域にアクセスできるようにした制御機と、
を具備することを特徴とするアクセス制御装置。
【請求項3】
所定領域にアクセスしようとする存在が所持するICカードのカードデータを読み取り、当該所定領域に対するアクセスを制御するアクセス制御装置において、
前記所定領域に対するアクセスを管理するために設定された複数の管理領域と、
前記管理領域ごとに設けられて前記所定領域に対するアクセスを管理する施錠開錠自在のロック手段と、
前記管理領域ごとに設けられて前記所定領域にアクセスするために前記管理領域に入った前記存在の特定情報に関する測定データを実際に測定する計測器と、
前記管理領域ごとに設けられて所定領域にアクセスしようとする存在が保持するICカードに予め記憶された当該存在の特定情報に関するカードデータとアクセスに際して前記計測器が出力した前記測定データとが読み込まれ、前記カードデータと前記測定データを比較して実質的に一致した場合に一致情報を出力する複数のカードリーダと、
前記カードリーダから前記カードデータと前記測定データと前記一致情報が送られた場合にこれらのデータ乃至情報を管理するとともに前記カードリーダにアクセス許可命令を出力する制御機と、を具備し、
前記制御機から前記アクセス許可命令を受けた前記カードリーダが、前記ロック手段を開錠するための接点信号を前記ロック手段に与えることにより、正規のICカードを所持する前記存在が前記所定領域にアクセスできるようにしたことを特徴とするアクセス制御装置。
【請求項4】
前記存在の特定情報が重量データであり、前記測定データが実際に測定された前記存在の重量データであり、前記ICカードのカードデータが予め記憶された前記存在の重量データである請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアクセス制御装置。
【請求項5】
定められた時間内に複数の前記ICカードを読込み、前記各ICカードの前記カードデータを合計して前記測定データと比較し、アクセス可否の判断を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアクセス制御装置。
【請求項6】
前記所定領域の内部に設けられて複数種類の被管理物資を複数の固定位置にそれぞれ解除可能に固定する複数のロック機構と、
前記所定領域の内部に設けられて前記各固定位置で前記各被管理物資の重量を測定する複数の重量計と、
前記所定領域の内部に設けられて前記各ロック機構及び前記各重量計に接続された被管理物資管理用カードリーダとを有し、
さらに前記ICカードには当該ICカードを保持する存在に使用が許可された前記被管理物資のリストが前記カードデータの一部として記憶されており、
前記存在が前記所定領域へのアクセスが許可されて当該所定領域内に入った後に、前記被管理物資管理用カードリーダが、前記ICカードの前記カードデータを読み取ることにより使用できる被管理物資を判別し、該当する被管理物資に対応するロック機構に解除信号を出力してロック機構による被管理物資の固定を解除して被管理物資の使用を可能とすると同時に重量計で被管理物資の重量値を読み取り、被管理物資が前記固定位置に返却された時点においてロック機構で被管理物資を固定すると同時に重量計で被管理物資の重量値を読み取り、2つの重量値から被管理物資の使用量を特定することを特徴とする請求項1乃至5に記載のアクセス制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−140329(P2009−140329A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317245(P2007−317245)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(396009654)
【出願人】(594128832)日本原子力防護システム株式会社 (7)
【Fターム(参考)】