説明

アクセス数集計システムおよび方法

【課題】常時接続が発生するか否かに係わらずWebサイト等のサーバへのアクセス数を正確に集計することを可能にする。
【解決手段】利用者から接続が行われた時に利用者情報記録部211により当該利用者の利用者情報(ID含む)を記録し、ID一覧生成部212により当該記録されたIDの一覧を生成する。そして、各コンテンツについて生成されたID一覧をID一覧収集部301により収集して、集計部302においてこれらID一覧に含まれるIDの総数を重複する分を除いて集計し、この集計結果を同時に接続しているアクセス数とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介したサーバへのアクセス数を集計するシステムおよびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット上のWebサイトにどれくらいの訪問者や利用者があったかを表す指標として、RTA(リアルタイムアクセス;同時接続者数)というものが利用されている。例えば、近年目覚ましい勢いでその利用者数を増やしているインターネットを利用したコンテンツにオンラインゲームがあるが、このオンラインゲームの業界および利用者にとって、RTAはテレビの視聴率と同様の人気を量るバロメータとして非常に重要である。
【0003】
RTAは、現在、例えばオンラインゲームの場合、オンラインゲームを運営している事業者のサーバにアクセスしているクライアント(利用者)のコネクト数を計測することにより、同時にネット接続している利用者の数を割り出し、RTAとして指標化することが行われている。オンラインゲームの場合、サーバとクライアントは常時接続されていることから、このような方法によるRTAの算出が可能となっている。
【0004】
また、その他にWebサイトへのアクセス者数を測定する方法としては、利用者側の端末にアクセス調査用の特別なソフトウェア等を導入する方法や、サーバ側でネットワークを通過するパケットをキャプチャしそのパケット量からアクセス者数を推定したり、パケットに含まれるヘッダ情報等から利用者を特定したりする方法(例えば、非特許文献1参照)などが知られている。
【非特許文献1】“リアルタイム・アクセス解析サービス”、[online]、ネットレイティングス株式会社、[平成18年3月31日検索]、インターネット、<URL:http://www.netratings.co.jp/sc/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記例のオンラインゲームのようなコンテンツと異なり、通常のWebページの場合には、クライアントから当該Webサーバへのアクセスは、クライアントによるそのページの閲覧要求に対してサーバがHTMLデータを送信して応答することで完結する。すなわち、利用者の端末にWebページが表示される「ほぼ一瞬」の間にだけ、サーバへの実際のアクセスが行われるのみであり、そのWebページを開いている間、常にアクセスが発生している訳ではない。
【0006】
そのため、こうしたWebページのコンテンツに同時に接続している利用者の数を測定しようとしても、実際にその測定の瞬間においてどれくらいの同時接続がなされているか(どれくらいの利用者が同時にWebページを開いているか)を集計することが不可能であるという問題があった。また、利用者がWebブラウザ上で何回も更新ボタンを押したりする場合もあり、この場合にはその都度サーバへのアクセスが発生するが、サーバ側でアクセスログを単純に採取するだけでは、同一の利用者が複数回重複してカウントされることとなって、正確なアクセス者数を把握できないという問題もある。
【0007】
さらにまた、近年、多数のオンラインゲームやその他チャット、Webページ等の各種コンテンツを総合的に取り扱うポータルサイトが人気を集め、注目されているが、このようなWebサイトにおいて、従来は、上述のようにオンラインゲーム毎にRTAを集計することはできても、各オンラインゲームへのアクセス数および他のコンテンツへのアクセス数を重複なく合計して、Webサイト全体に対する実質的な利用者の数を把握することはできていなかった。
【0008】
本発明は上記の諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、常時接続が発生するか否かに係わらずWebサイト等のサーバへのアクセス数を正確に集計することが可能なアクセス数集計システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、各アプリケーションに対応するサーバへネットワークを介して接続している利用者について、少なくとも該利用者のIDを含んだ利用者情報を記録する利用者情報記録手段と、前記記録されたIDの一覧を前記サーバ毎に生成するID一覧生成手段と、前記各サーバからID一覧を収集するID一覧収集手段と、前記収集されたID一覧において重複する分を除いたIDの総数を集計して前記アプリケーションによるサーバへのアクセス数を求める集計手段と、を備えることを特徴とするアクセス数集計システムである。
【0010】
この発明によれば、サーバにおいて記録された利用者情報からID一覧を生成して、このID一覧に基づいてアクセス数を集計しているので、サーバへの常時接続を伴わないコンテンツについてもアクセス数を求めることが可能である。また、上記集計においてはIDの重複が排除されるので、正確なアクセス数が算出される。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアクセス数集計システムにおいて、前記集計手段は、収集された複数のID一覧に対して前記集計を行うことにより該当する複数のサーバへの総合的なアクセス数を求めることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、複数のコンテンツに対する重複のないアクセス数を集計することができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のアクセス数集計システムにおいて、前記ID一覧生成手段は、所定の時間間隔毎にID一覧を生成することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、サーバへの常時接続を伴わないコンテンツについて定期的なアクセス数の集計が可能である。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のアクセス数集計システムにおいて、前記ID一覧生成手段は、サーバに常時接続を行わないアプリケーションについて所定の一定期間中に接続した履歴のあるIDを基にID一覧を生成することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、一定期間中の接続履歴を対象としてID一覧が生成され、このID一覧に従って定期的なアクセス数を集計することができる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のアクセス数集計システムにおいて、前記ID一覧生成手段は、サーバに一定時間毎に定期的な接続を行うアプリケーションについて前記定期的な接続において記録されるIDを基にID一覧を生成することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、利用者の端末で動作しているアプリケーションにサーバへの定期的な接続を行わせ、この定期的な接続に基づいてID一覧を生成することができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のアクセス数集計システムにおいて、前記利用者情報には各利用者の端末が用いているIPアドレスが含まれ、前記集計手段は、所定の規則で分類したIPアドレスの集合毎に前記集計を行うことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、分類したIPアドレスに従ってアクセス数の統計を採り、コンテンツの利用状況の調査を行うことができる。
【0021】
また、請求項7に記載の発明は、各アプリケーションに対応するサーバへネットワークを介して接続している利用者について、少なくとも該利用者のIDを含んだ利用者情報を記録するステップと、前記記録されたIDの一覧を前記サーバ毎に生成するステップと、前記各サーバからID一覧を収集するステップと、前記収集されたID一覧において重複する分を除いたIDの総数を集計して前記アプリケーションによるサーバへのアクセス数を求めるステップと、を備えることを特徴とするアクセス数集計方法である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、常時接続の有無を問わずサーバへのアクセス数を重複なく正確に集計することができる。そして、この正確なアクセス数を表示したWebサイトを構築することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるアクセス数集計システムと同システムに接続している利用者端末からなるネットワークの全体的な概略構成を示したものである。
【0024】
図1において、本アクセス数集計システム1は、オンラインゲームαおよびβ、WebコンテンツAおよびB、ならびにチャットの各サービスを展開しているコンテンツ事業者のシステムとして利用されていることを想定している。ゲームα用サーバ群20−1は、オンラインゲームαの運営処理を行うサーバコンピュータや、利用者のアクセス数の集計に関わる処理を実行するサーバコンピュータなど、各種の複数のサーバによって構成される。オンラインゲームαで遊んでいる利用者からのアクセスは、このゲームα用サーバ群20−1によって管理されており、その結果は集計サーバ30へ供給される。
【0025】
また同様に、ゲームβ用サーバ群20−2、ウェブA用サーバ群20−3、ウェブB用サーバ群20−4、およびチャット用サーバ群20−5は、それぞれ所定の複数のサーバで構成され、各コンテンツの利用者からのアクセスを管理するとともにその結果を集計サーバ30へ供給する。
【0026】
ここで図1において、複数の利用者#1〜#Kが、それぞれの利用者端末10−1〜10−Kを用い、インターネット40を介してこの事業者のコンテンツを利用している。例えば、利用者#1は、ゲームα、ゲームβ、ウェブA、およびチャットの各アプリケーションを端末上で同時に立ち上げ、これらを適宜切り換えながら利用している。この時、ゲームαのアプリケーションはゲームα用サーバ群20−1に、ゲームβのアプリケーションはゲームβ用サーバ群20−2に、ウェブAのアプリケーションはウェブA用サーバ群20−3に、チャットのアプリケーションはチャット用サーバ群20−5に、それぞれ接続を行う。このように、本実施形態では各利用者が複数(一つでもよい)のコンテンツを同時に利用していることを前提とする。
【0027】
図2は、上記の各サーバ群20−1〜20−5の構成を示した図である。
図2(a)において、ゲームα(又はβ)用サーバ群20−1(20−2)は、オンラインゲームα(又はβ)のデータ処理を行いゲームの進行を制御するゲームサーバ22と、各利用者からのアクセスに対する認証処理を行う認証サーバ23と、各利用者の登録情報や課金に関する情報などを管理する管理サーバ24と、利用者からのアクセスを記録し管理するログサーバ21等からなっている。なお、これらの各サーバ21〜24は、物理的に別々のコンピュータで構成されていてもよいし、一つのコンピュータにいくつかのサーバ機能がソフトウェア的に実装されたものであってもよい。また、ログサーバ21は、大量の利用者端末のログを処理するため、複数のサーバコンピュータにより構成して負荷を分散させるようにしてもよい。
【0028】
また、図2(b)において、ウェブA(又はB)用サーバ群20−3(20−4)は、利用者端末からの要求(HTTPリクエスト)に応じて該当するコンテンツのデータ(HTMLデータ)を送信するHTMLサーバ25と、利用者からのアクセスを記録し管理するログサーバ21等からなっている。
また、図2(c)において、チャット用サーバ群20−5は、チャットのデータ処理を行うチャットサーバ26と、利用者からのアクセスを記録し管理するログサーバ21等からなっている。
【0029】
図3は、上記のログサーバ21と集計サーバ30に備えられている機能を説明するためのブロック図である。
ログサーバ21は、各コンテンツ(オンラインゲームαおよびβ、WebコンテンツAおよびB、ならびにチャット)に対して利用者からアクセスがなされた時に当該利用者を特定するための利用者情報を記録する利用者情報記録部211と、記録された利用者情報から所定の条件で利用者のIDを取り出してID一覧を生成するID一覧生成部212とを有している。
【0030】
利用者情報記録部211で記録される利用者情報には、各利用者を一意に識別可能な適当な文字列で構成されたID、利用者がアクセスに使った利用者端末で用いられているIPアドレスの他、アクセス日時やアクセス先のコンテンツURLなどが含まれる。これらのうち、IDについては、例えば当該コンテンツ事業者のWebサイトへログインが実行される際に、利用者の端末にログインIDをCookieとして記録し、これを読み出すようにすることで取得できる。また、IPアドレスについては、サーバ側で受信したパケットのヘッダから抽出することができる。
【0031】
なお、利用者からアクセスがなされると、利用者情報記録部211はその都度利用者情報を記録し蓄積する。例えば、利用者がWebコンテンツA(Webページとする)を閲覧しており、ページを遷移したり同じページで更新を行ったりする度に、利用者情報が記録される。その結果、ID一覧生成部212で生成されるID一覧には、同一の利用者のIDが重複して含まれることがあり得る。
【0032】
ID一覧生成部212は、あらかじめ定められた条件に基づいて、上記の記録された利用者情報のデータからID一覧を生成する。この条件としては、当該コンテンツの性質に応じて相応しい条件が設定される。
【0033】
例えば、ゲームα用サーバ群20−1のログサーバ21では、各利用者端末10−1〜10−Kからの常時接続に関して利用者情報記録部211に随時記録される利用者情報を基にして、ID一覧生成部212がID一覧を「リアルタイムで」更新していく。この場合、ID一覧には常にその瞬間に当該コンテンツへアクセスしているIDの情報が反映されることになる。
【0034】
また、ウェブA用サーバ群20−3のログサーバ21では、利用者端末からのアクセスが常時接続ではなくその瞬間における実際のアクセスの有無を知ることができないことから、例えば「5分間隔毎に」ID一覧を生成する。この処理において、ID一覧生成部212は、利用者情報記録部211に記憶されている利用者情報の最新の過去5分間のアクセス記録から全てのIDを抽出し、ID一覧とする。その結果、当該コンテンツへアクセスしているIDの情報が5分毎に最新の状態に更新されていくことになる。
【0035】
また、次のような処理方法によっても、5分毎にID一覧を生成することができる。すなわち、利用者端末上で動いているWebコンテンツAのアプリケーション(Webブラウザ等)が、利用者の操作とは関係なく5分毎に一度、HTMLサーバ25へ自動で接続を行うように設定しておく。すると、ログサーバ21の利用者情報記録部211には、当該アプリケーションによりWebページを開いている全ての利用者端末からのアクセス記録が5分毎に収集されることとなる。なお、利用者が複数のアプリケーションを同時に立ち上げており、Webブラウザが他のアプリケーションのウィンドウに隠れて非アクティブの状態となっていても、上記の5分毎の自動接続は行われるものとする。また、通常のHTTPリクエストを用いた同期接続では、一般的なWebブラウザのステータス表示画面に「読み込み中…」などと表示されることが多いが、非同期の接続プロトコルを用いて接続を行うようにすることで、接続処理をバックグラウンドの処理として実行してそのような表示が出るのを省略でき、集計目的の意図しないアクセスが行われていることを利用者に意識させることがない。
【0036】
次に、図3の集計サーバ30は、各コンテンツ(オンラインゲームαおよびβ、WebコンテンツAおよびB、ならびにチャット)に対応するログサーバ21から上述したID一覧を収集するID一覧収集部301と、収集されたID一覧に基づいてアクセス数の集計を行う集計部302とを有している。
【0037】
集計部302は、ID一覧収集部301に収集されて格納された全てのID一覧を参照して、その中に記録されているIDの総数を集計する。集計されたID総数が、当該コンテンツ事業者の全コンテンツに対して同時に接続している実質的な(正味の)アクセス数を表すことになる。
【0038】
上記集計において、同一のIDが重複して記録されている場合は、それらについて重複している分を除いて集計を行う。例えば、ゲームα用サーバ群20−1のログサーバ21から取得したID一覧とウェブA用サーバ群20−3のログサーバ21から取得したID一覧の両方に同一のIDが記録されている場合(すなわち利用者が同時にオンラインゲームαとWebコンテンツAという2つのコンテンツにアクセスし、利用している場合)、当該IDについてのカウント数は“2”ではなく“1”である。また、ウェブA用サーバ群20−3のログサーバ21から取得したID一覧に同一のIDが記録されている場合(利用者がWebページを複数回更新させたりした場合)も、当該IDについては“1”としてカウントされる。
【0039】
また、集計部302は、上記の各ID一覧についての個別のID数も集計し、コンテンツ毎のアクセス数も算出する。この集計においても、重複しているIDについてはその重複分を除いて集計が行われる。ここで、同一の利用者(同一のID)がオンラインゲームαとWebコンテンツAに同時に接続しているような場合に、この2つのコンテンツの両方に対して当該IDを“1”としてカウントするのではなく、例えば、オンラインゲームαの集計については“0.7”、WebコンテンツAの集計については“0.3”のように所定の重み付け係数を導入して、集計を行ってもよい。この重み付け係数は、あらかじめ固定の値を設定しておくか、あるいは、利用者端末上でオンラインゲームαとWebコンテンツAのどちらのアプリケーションがアクティブになっているかに応じて決定するものとする。後者の場合は、アクティブなアプリケーションを指定する何らかのステータス情報(例えば、上述した接続プロトコルが同期か非同期かを示す情報)を利用者端末毎に収集し、利用者情報としてログサーバ21の利用者情報記録部211に格納しておいて、この情報をアクティブ/非アクティブの判定に利用する。
【0040】
以上のようにして全コンテンツおよびコンテンツ毎のアクセス数が求まる。求められたアクセス数は、当該Webサイトのトップページや各コンテンツ内のページに、「現在同時に接続している利用者の数」として表示させることもできる。
【0041】
このように、本実施形態によれば、利用者から接続が行われた時に利用者情報記録部211により当該利用者の利用者情報(ID含む)を記録し、ID一覧生成部212により当該記録されたIDの一覧を生成している。そして、各コンテンツについて生成されたID一覧をID一覧収集部301により収集して、集計部302においてこれらID一覧に含まれるIDの総数を重複する分を除いて集計し、この集計結果を同時に接続しているアクセス数としている。これにより、通常のWebページのような常時接続が発生しないコンテンツについても、ある瞬間における同時に接続しているアクセス数を重複なしで算出することができるとともに、複数のコンテンツに対する重複しない実質的なアクセス数も算出することができる。また、これらのアクセス数をWebサイトに表示することで、正確なアクセス数の公開も可能となる。
【0042】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0043】
例えば、利用者情報記録部211に記録された利用者情報のうち、IPアドレスを利用することによってアクセス数を分類して集計することが可能である。具体的には、ネットカフェなどの特定のアクセスポイントからのアクセスをIPアドレスで判別し、その分類に従ってアクセス数の統計を採ることができる。
また、その他にも、利用者情報に含まれるアクセス日時やコンテンツURLのデータを用いて、利用者(ID)毎に当該Webサイトの滞在時間やコンテンツ別の滞在時間を調査することも可能である。ただし、滞在時間の算出には、その日の最初のアクセス時刻と最終のアクセス時刻を利用する。このような各コンテンツと滞在時間の分析が可能となることによって、利用者の動向に関する情報が得られる。
【0044】
また、コンテンツ事業者がプッシュ型情報サービスを提供している場合にも、上述のシステムを適用することが可能である。例えば、リアルタイムのニュース配信やメールの新着情報通知など、サーバ側からの動作によって強制的にWebページを更新させるコンテンツにおいて、前述した利用者端末から5分に一度の自動接続に応答して、当該Webページの更新を行わせるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態によるアクセス数集計システムと同システムに接続している利用者端末からなるネットワークの全体的な概略構成図である。
【図2】図1のアクセス数集計システムにおける各サーバ群の構成図である。
【図3】ログサーバと集計サーバの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0046】
1…アクセス数集計システム 10−1〜K…利用者端末 20−1〜5…各サーバ群 21…ログサーバ 22…ゲームサーバ 23…認証サーバ 24…管理サーバ 25…HTMLサーバ 26…チャットサーバ 30…集計サーバ 40…インターネット 211…利用者情報管理部 212…ID一覧生成部 301…ID一覧収集部 302…集計部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
各アプリケーションに対応するサーバへネットワークを介して接続している利用者について、少なくとも該利用者のIDを含んだ利用者情報を記録する利用者情報記録手段と、
前記記録されたIDの一覧を前記サーバ毎に生成するID一覧生成手段と、
前記各サーバからID一覧を収集するID一覧収集手段と、
前記収集されたID一覧において重複する分を除いたIDの総数を集計して前記アプリケーションによるサーバへのアクセス数を求める集計手段と、
を備えることを特徴とするアクセス数集計システム。
【請求項2】
前記集計手段は、収集された複数のID一覧に対して前記集計を行うことにより該当する複数のサーバへの総合的なアクセス数を求める
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス数集計システム。
【請求項3】
前記ID一覧生成手段は、所定の時間間隔毎にID一覧を生成する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクセス数集計システム。
【請求項4】
前記ID一覧生成手段は、サーバに常時接続を行わないアプリケーションについて所定の一定期間中に接続した履歴のあるIDを基にID一覧を生成する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のアクセス数集計システム。
【請求項5】
前記ID一覧生成手段は、サーバに一定時間毎に定期的な接続を行うアプリケーションについて前記定期的な接続において記録されるIDを基にID一覧を生成する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のアクセス数集計システム。
【請求項6】
前記利用者情報には各利用者の端末が用いているIPアドレスが含まれ、
前記集計手段は、所定の規則で分類したIPアドレスの集合毎に前記集計を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの項に記載のアクセス数集計システム。
【請求項7】
各アプリケーションに対応するサーバへネットワークを介して接続している利用者について、少なくとも該利用者のIDを含んだ利用者情報を記録するステップと、
前記記録されたIDの一覧を前記サーバ毎に生成するステップと、
前記各サーバからID一覧を収集するステップと、
前記収集されたID一覧において重複する分を除いたIDの総数を集計して前記アプリケーションによるサーバへのアクセス数を求めるステップと、
を備えることを特徴とするアクセス数集計方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−299035(P2007−299035A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123886(P2006−123886)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【出願人】(501333021)NHNJapan株式会社 (29)