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アスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置
説明

アスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置

【課題】 分離性のある付着防止剤の使用時にタンク内で撹拌混合させるための撹拌装置を不要としたアスファルトプラントにおける付着防止剤の噴射装置を提供する。
【解決手段】 付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンク2を備える一方、供給配管3には供給ポンプ5を配設し、その配管末端に噴射用電磁弁6を介して噴射ノズル7を配設する。また、供給ポンプ5と噴射用電磁弁6との間の供給配管3には付着防止剤をタンク2へ戻す戻り配管8を連結し、該戻り配管8には圧力リリーフ弁9を配設する。そして、アスファルトプラントの稼働時には供給ポンプ5を常時駆動させておくと、噴射用電磁弁6閉塞時には、タンク2から供給される付着防止剤は、圧力リリーフ弁9を経由してタンク2へと戻って循環し、撹拌装置がなくてもタンク2内に撹拌混合して付着防止剤の分離を阻止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントにおいて、アスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の搬送装置であるベルトコンベヤの搬送面や搬送用バケットや計量槽の容器内面に付着防止剤を噴射塗布して付着性を有するアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の付着残留を極力少なくするために設置される付着防止剤の噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルトプラントにて製造するアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材をベルトコンベヤや搬送バケット等の搬送装置によって次工程に搬送するとき、付着性を有するアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の一部が搬送装置の搬送面に付着して残留してしまうことがある。このため、従来は付着防止剤としてA重油や灯油を使用し、搬送面上にアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材が存在していない適宜タイミングで、供給ポンプを駆動してタンク内に貯留するA重油や灯油を搬送面に向けて適宜量噴射して塗布させることで、付着防止を図ることがある。また、最近ではA重油や灯油の代わりとして動物油脂または植物油脂と界面活性剤を主成分とする付着防止剤も出現しており、この付着防止剤は水で希釈して使用される(特許文献1)。
【特許文献1】再公表特許WO2003/035809号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、A重油や灯油に代えて動物油脂または植物油脂と界面活性剤を主成分とする付着防止剤を水で希釈したものを採用しようとすると、この付着防止剤は撹拌混合してから時間が経過するにつれて分離現象が生じることから、付着防止剤を貯留するタンク内を定期的に撹拌する撹拌装置やその制御回路を新たに追加設置することを要し、それなりの装置コストが必要となる。
【0004】
本発明は上記の点に鑑み、分離性のある付着防止剤の使用時にタンク内で撹拌混合させるための撹拌装置等を不要としたアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明に係るアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置では、付着性を有するアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材を搬送する搬送装置や容器の搬送面に向けて噴射ノズルから付着防止剤を噴射して塗布するアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置において、付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンクと、該タンク内の付着防止剤を噴射ノズルへと供給する供給ポンプと、該供給ポンプと噴射ノズル間に配設した噴射用電磁弁と、供給ポンプと噴射用電磁弁との間に配設した圧力リリーフ弁と、該圧力リリーフ弁の弁開放によって流れる付着防止剤を前記タンクへと戻す戻り配管とを備え、アスファルトプラント稼働中は供給ポンプを常時駆動し、噴射用電磁弁の閉塞時にはタンクから供給される付着防止剤を圧力リリーフ弁を経由してタンクへと戻して循環させ、タンク内の付着防止剤と水とを撹拌混合して分離を阻止するようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置によれば、付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンクと、該タンク内の付着防止剤を噴射ノズルへと供給する供給ポンプと、該供給ポンプと噴射ノズル間に配設した噴射用電磁弁と、供給ポンプと噴射用電磁弁との間に配設した圧力リリーフ弁と、該圧力リリーフ弁の弁開放によって流れる付着防止剤を前記タンクへと戻す戻り配管とを備えたので、アスファルトプラント稼働中は供給ポンプを常時駆動としておくと、噴射用電磁弁の閉塞時にはタンクから供給される付着防止剤を圧力リリーフ弁を経由してタンクへと戻して循環させ、タンク内の付着防止剤と水とを撹拌混合させて付着防止剤の分離を阻止することができ、これによってタンク内で撹拌混合させるための撹拌装置等を不要とできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明のアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置にあっては、付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンクを備える一方、タンク内の付着防止剤を噴射ノズルへと供給する供給ポンプを備える。また、供給ポンプと噴射ノズルとの間の配管に噴射用電磁弁を配設する一方、該噴射用電磁弁と供給ポンプとの間の配管には圧力リリーフ弁を配設し、該圧力リリーフ弁には一定圧以上の圧力で弁開放されて流れる付着防止剤を前記タンクへと戻す戻り配管を配設する。
【0008】
また、前記タンク内には、例えば動物油脂、植物油脂または鉱油等と界面活性剤を主成分とする付着防止剤を水で希釈した混合液など、撹拌混合してから時間が経過するにつれて分離現象が生じる付着防止剤を貯留する。
【0009】
そして、アスファルトプラントの稼働を開始すると、その稼働中には供給ポンプを常時駆動させる。このとき、噴射用電磁弁を閉塞していると圧力リリーフ弁に所定圧以上の圧力がかかって弁が開放され、タンクから供給ポンプ側へと供給される付着防止剤は、圧力リリーフ弁を経由してタンクへと戻って循環することになり、これによってタンク内の付着防止剤を撹拌混合し、タンク中の付着防止剤と水との分離を阻止する。また、適宜タイミングにて噴射用電磁弁を開放すれば、付着防止剤は噴射ノズルから噴射され、アスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の搬送装置であるベルトコンベヤや搬送用バケット等の搬送面に付着防止剤を塗布することとなってアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の付着残留を極力少なくする。
【0010】
このように、アスファルトプラント稼働中には供給ポンプを常時駆動しておけば、噴射用電磁弁の閉塞時にはタンク内の付着防止剤は圧力リリーフ弁を経由してタンクへと戻って循環してタンク内を撹拌するので、タンク内の付着防止剤と水との分離を阻止できる。また、タンク内で撹拌混合させるための撹拌装置やその制御回路も不要となって追加設置する必要もない。
【実施例】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図中の1はアスファルトプラントにアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材の搬送装置等の近傍に設置される付着防止剤の噴射装置であって、付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンク2を備える一方、供給配管3には電動モータ4で駆動する供給ポンプ5を配設すると共に、供給ポンプ5の配管下流には噴射用電磁弁6を介して噴射ノズル7を備える。また、供給ポンプ5と噴射用電磁弁6との間の供給配管3には付着防止剤をタンク2へ戻す戻り配管8を連結し、該戻り配管8には圧力リリーフ弁9を配設する。なお、10はストレーナ、11は逆止弁である。
【0013】
12は電動モータ4と噴射用電磁弁6の作動制御のための制御回路であり、該制御回路12は、アスファルトプラントが稼働するとその信号により自動(又は手動)にて供給ポンプ5の電動モータ4を駆動させると共に、付着防止剤を噴射する適宜のタイミング信号を受け取って噴射用電磁弁6を開閉動作させるものである。
【0014】
そして、アスファルトプラントの稼働が開始されると、自動(または手動)にて供給ポンプ5を駆動させる。供給ポンプ5が駆動するとタンク2から付着防止剤が絶えず送り出されるが、噴射用電磁弁6を閉塞して付着防止剤を噴射しないときには、圧力リリーフ弁9に所定圧以上の圧力が作用して弁が開放し、圧力リリーフ弁9を経由して付着防止剤がタンク2へと戻って循環し、タンク2内を撹拌混合することとなる。また、噴射用電磁弁6は、例えば搬送装置であるベルトコンベヤAのベルト面(搬送面)上に搬送物が存在しない適宜タイミングにて開放され、噴射ノズル7からベルト面上に付着防止剤を適宜量噴射して塗布する。この塗布によって付着性のあるアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材がベルト面上に付着するのが阻止される。
【0015】
このように、アスファルトプラント稼働中には供給ポンプ5を常時駆動しておけば、噴射用電磁弁6の閉塞時にはタンク2内の付着防止剤は圧力リリーフ弁9を経由してタンク2へと戻って循環してタンク2内を撹拌するので、タンク2内の付着防止剤と水との分離を阻止することができる。また、手で撹拌するよりも強い撹拌を生じさせるので、付着防止剤の油粒子が細かくなって付着防止性能も向上することが期待できると共に、タンク2内で撹拌混合させるための撹拌装置も不要とできる。
【0016】
なお、アスファルトプラント設備における上記付着防止剤の噴射装置1の使用箇所としては、例えば、加熱アスファルト廃材をミキサへと投入するミキサ投入ベルトコンベヤ、アスファルト混合物をアスファルト混合物貯蔵サイロへと搬送するスキップエレベータのバケット、アスファルト混合物貯蔵サイロ下位の計量槽、ミキサから排出したアスファルト混合物を搬送するトロリーバケット等があり、搬送物を搭載していない適宜のタイミングでベルトやバケット等に付着防止剤を噴射塗布することで搬送物の付着残留を阻止することができる。また、上記実施例ではアスファルトプラント稼働中には供給ポンプ5を常時駆動しておくとしたが、噴射ノズル7から付着防止剤を噴射していないときに、供給ポンプ5を適時駆動させるようにすることによってタンク2内の撹拌混合を行うこともできるなど、本発明を逸脱しない範囲内で適宜変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0018】
1…付着防止剤の噴射装置 2…タンク
3…供給配管 4…電動モータ
5…供給ポンプ 6…噴射用電磁弁
7…噴射ノズル 8…戻り配管
A…ベルトコンベヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付着性を有するアスファルト混合物や加熱アスファルト廃材を搬送する搬送装置や容器の搬送面に向けて噴射ノズルから付着防止剤を噴射して塗布するアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置において、付着防止剤の原液に水を加えて希釈した混合液を貯留するタンクと、該タンク内の付着防止剤を噴射ノズルへと供給する供給ポンプと、該供給ポンプと噴射ノズル間に配設した噴射用電磁弁と、供給ポンプと噴射用電磁弁との間に配設した圧力リリーフ弁と、該圧力リリーフ弁の弁開放によって流れる付着防止剤を前記タンクへと戻す戻り配管とを備え、アスファルトプラント稼働中は供給ポンプを常時駆動し、噴射用電磁弁の閉塞時にはタンクから供給される付着防止剤を圧力リリーフ弁を経由してタンクへと戻して循環させ、タンク内の付着防止剤と水とを撹拌混合して分離を阻止するようにしたことを特徴とするアスファルトプラント設備における付着防止剤の噴射装置。

【図1】
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【公開番号】特開2009−114728(P2009−114728A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−288583(P2007−288583)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(000226482)日工株式会社 (177)
【Fターム(参考)】