説明

アセチレン化合物の製造方法

4−ニトロフルオロベンゼンから医薬品中間体として有用なアセチレン化合物の工業的かつ経済的に有利な製造方法を提供する。
具体的には、式(1)


で表される4−ニトロフルオロベンゼンと式(2)


で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドを−20〜10℃で反応させることを特徴とする式(3)


で表されるアセチレン化合物の製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は4−ニトロフルオロベンゼンと2−メチル−3−ブチン−2−オールからアセチレン化合物を製造する方法に関する。この化合物は、例えば抗心房細動薬(特開2001−151767号公報参照)や降圧薬(J.Med.Chem.,1983,Vol.26,No.11,1582−1589参照)の合成中間体として有用である。
【背景技術】
従来の、式3で表わされるアセチレン化合物の製造法としては、4−ニトロフェノール(化合物(5))と2−メチル−3−ブチン−2−クロリド(化合物(6))を塩基存在下に反応させる方法が知られている。(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照。)
4−ニトロフェノール(化合物(5))と2−メチル−3−ブチン−2−クロリド(化合物(6))をヨウ化銅触媒、ヨウ化カリウム又は炭酸カリウム存在下に反応させる方法も報告されている。(例えば、非特許文献2参照。)
4−ニトロフェノール(化合物(5))と2−メチル−3−ブチン−2−オールの誘導体(化合物(7))を銅触媒及びDBU(1,8−Diazabicyclo[5.4.0]undec−7−ene)存在下に反応させる方法も報告されている。(例えば、非特許文献3参照。)
又、4−ニトロフェノール(化合物(5))と2−メチル−3−ブチン−2−オールをトリフェニルホスフィン及びDEAD(Diethyl azodicarboxylate)存在下に反応させる方法も知られている。(光延反応、例えば、非特許文献4参照。)
4−ニトロフルオロベンゼンを原料とする製造方法としては、2−メチル−3−ブチン−2−オールを溶媒代わりとして使用し、2−メチル−3−ブチン−2−オールのカリウムアルコキシドを反応させる方法が知られている。(例えば、非特許文献5参照。)

(式中XはCl、−OCOCH又は−OCOCFを意味する。)
しかし、非特許文献1及び特許文献1に記載の製造方法では収率が低く、比較的不安定な2−メチル−3−ブチン−2−クロリド(化合物(6))を使用するなどの問題点を有している。
非特許文献2に記載の製造方法では、例えば、銅触媒を使用することにより、収率が89%と改善されるものの、新たに、重金属である銅触媒の除去の問題が生じ、又、ヨウ化カリウムを使用する際は、必ずしも安価とは言えないヨウ化カリウムを多量に使用すること等の問題があり、2−メチル−3−ブチン−2−クロリドの安定性の問題も残されている。
加えて、2−メチル−3−ブチン−2−クロリドを4−ニトロフェノール(化合物(5))の2倍モル使用するなど、操作性及びコストの面での問題がある。
非特許文献3に記載の製造方法は上述の方法に類似するが、2−メチル−3−ブチン−2−クロリドを用いた場合の収率は81%に留まっており、最も収率の良い(88%)トリフルオロアセテートの使用は明らかにコスト的に不利であり、又、使用するDBUもコスト高であり、工業的な製造法としては不適である。
非特許文献4に記載の製造方法も収率(45%)が低いこと及びDEAD等のコスト面の観点から工業的製造法としては不適である。
非特許文献5に記載の製造方法は、比較的安価で安定な、2−メチル−3−ブチン−2−オールと4−ニトロフルオロベンゼンを原料とし、又、重金属等の触媒を使用しないという点で、コスト的及び操作性に優れた製造方法と言えるが、収率が35%と低く、反応時間が長い(室温、3日間)などの問題点を有していた。
特許文献1 :特開昭58−188880号公報
非特許文献1:J.Med.Chem.,1983,vol.26,No.11,p.1582.
非特許文献2:Synthesis,1995,vol.6,p.707.
非特許文献3:Tetrahedron Lett.,1994,vol.35,p.6405.
非特許文献4:Synth.Commun.,1989,vol.19,p.1255.
非特許文献5:J.Org.Chem.,1972,vol.37,p.841.
【発明の開示】
本発明者らは、上記課題を解決するために、4−ニトロフルオロベンゼンと2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドとの反応条件を鋭意検討した結果、操作性がよく、且つ良好な収率で目的物が得られる製造方法を見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、式(1)

で表される4−ニトロフルオロベンゼンと式(2)

で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドを−20〜10℃で反応させることを特徴とする式(3)

で表されるアセチレン化合物の製造方法に関するものである。
又、本発明の製造方法により、以降の工程で容易に除去ができない副生物(化合物(4))の生成を抑制しうることも判明した。

【発明を実施するための最良の形態】
本発明の式(3)で表されるアセチレン化合物の製造方法について説明する。
式(3)で表されるアセチレン化合物は、溶媒中、式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドと式(1)で表される4−ニトロフルオロベンゼンを−20〜10℃で反応させることにより、良好な収率で製造することができる。
本発明に使用される、式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドとしては、通常金属アルコキシドが使用され、金属アルコキシドの金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属が好ましく、操作の簡便さや反応性の観点からはナトリウムがより好ましい。
式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドの使用量としては、式(1)で表される4−ニトロフルオロベンゼンの使用量に対して、0.5〜20倍モルの範囲であるが、1倍モル以下では収率が低下するため、1倍モル以上が好ましく、又、コストの観点から1〜3倍モルの範囲がより好ましい。
反応の操作法としては、溶媒と式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドよりなる溶液に、式(1)で表される4−ニトロフルオロベンゼンを滴下して加えるのが好ましい。
滴下する際の時間は、反応系中で急激な温度上昇が起こらず、設定温度が維持できる範囲であれば特に限定しないが、0.5〜5時間が好ましい。
本発明に使用される溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノンなどのアミド系溶媒、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒及びジクロルメタンやクロロホルムのようなハロゲン系炭化水素系溶媒並びに上記溶媒の複数の混合溶媒を使用することができる。
好ましい溶媒としては、式(3)で表されるアセチレン化合物の収率の観点から、アミド系溶媒が挙げられ、より好ましくは、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N’−ジメチルイミダゾリジノンが挙げられる。
溶媒の使用量としては、式(4)で表される副生物の生成を抑制するという観点から、式(1)で表される4−ニトロフルオロベンゼンの使用量に対して2質量倍以上使用することが好ましく、コストの観点からより好ましくは、例えば、2〜4質量倍の範囲、又例えば、2〜3質量倍の範囲が挙げられる。
反応温度は、−20〜10℃の範囲であるが、反応温度低下による反応時間の延長の点及び式(4)で表される副生物の生成の抑制の観点から、−10〜0℃の範囲がより好ましい。
反応時間は反応温度やアルコキシドの使用量などによって異なるため、一概には決定できない。
生成物である、式(3)で表されるアセチレン化合物は、水を加えた後、トルエンなどの有機溶媒を用いて抽出し、洗浄後に溶媒留去することにより粗生成物を得ることができる。
ベンゾピラン中間体の製造には粗生成物のまま使用することができるが、必要に応じてカラムクロマトグラフィーや蒸留等の方法で精製することもできる。
本発明の原料である式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドは、通常、式(2)で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールを水素化金属、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等で処理したり、又、金属、例えば、金属ナトリウム、金属カリウム、金属リチウム等で処理する事によっても製造することができる。
本発明により製造された式(3)で表されるアセチレン化合物は、以下の反応式により示された製造法により、抗心房細動薬や降圧薬の合成中間体であるベンゾピラン誘導体に導かれる。

即ち、式(3)で表されるアセチレン化合物を加熱環化によってベンゾピラン化合物に導いた後、還元、アセチル化を経て上記の抗心房細動薬や降圧薬の合成中間体に変換する事ができる。
式(3)で表されるアセチレン化合物の製造時に生成した式(4)で表される副生成物は、上記アセチルアミノ体の結晶化によっても完全に除去できないため、式(3)で表されるアセチレン化合物の製造時に式(4)で表される副生成物の生成を抑制することは、以降の製造の効率化において重要である。
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
尚、HPLC相対面積百分率は以下の分析条件にて測定した。
カラム:L−Column ODS φ4.6×250mm(財団法人 化学物質評価研究機構 製)
溶離液:0〜45min CHCN−0.01M AcONH(45/55v/v)
45〜65min CHCN−0.01M AcONH(45/55→95/5v/v)
65〜85min CHCN−0.01M AcONH(95/5v/v)
検出:UV(254nm)
流速:1mL/min.
カラム温度:40℃
【実施例1】

温度計、攪拌装置、滴下ロートを装着した300mLの反応フラスコに96.0gのN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)及び11.6g(290mmol)の60%水素化ナトリウム(ミネラルオイル懸濁)を入れ、氷冷下に攪拌しながら、25.2g(300mmol)の2−メチル−3−ブチン−2−オールを滴下してアルコキシドを製造した(滴下時間2時間)。
30分攪拌後、33.8g(240mmol)の4−ニトロフルオロベンゼンを滴下し(氷冷下、滴下時間1.5時間)、同温度で滴下終了後18時間攪拌した。反応混合物に480mLの水と480mLのトルエンを加えて振とうし、静置後分液してトルエン層を取った。水層は240mLのトルエンで再度抽出し、トルエン層を先のものと合わせて240mLの水で洗浄後、溶媒留去することによって、目的物である式(3)で表されるアセチレン化合物の粗物(63.0g)を得た。この粗物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、44.0g(y90%)の目的物を黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)ppm;8.18(2H,d,J=9.2Hz)、7.30(2H,d,J=9.2Hz)、2.68(1H,s)、1.73(6H,s)
【実施例2】
温度計、攪拌装置、滴下ロートを装着した2Lの反応フラスコに283gのN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)を入れて−13〜−12℃に冷却し、攪拌しながら34.3g(856mmol)の60%水素化ナトリウム(ミネラルオイル懸濁)を加えた。次に74.5g(886mmol)の2−メチル−3−ブチン−2−オールを滴下してアルコキシドを製造した(内温−10〜−8℃、滴下時間3.5時間)。
1.5時間攪拌後、100g(709mmol)の4−ニトロフルオロベンゼンを滴下し(内温−10〜−5℃、滴下時間1.5時間)、同温度で滴下終了後38時間攪拌した。10℃以下の条件で反応混合物に1420gの水を加え、1時間攪拌後に1420gの酢酸エチルを加えて振とう、静置、分液して酢酸エチル層を取った。水層は709gの酢酸エチルで抽出して酢酸エチル層を先のものと合わせて709gの水で洗浄後、溶媒留去することによって、目的物である式(3)で表されるアセチレン化合物の粗物(177g)を得た。
反応38時間後及び(3)で表されるアセチレン化合物の粗物、及び式(4)で表される副生成物のHPLC相対面積百分率を表1に示した。

参考例1

温度計、攪拌装置、ジムロート冷却管、滴下ロートを装着した1Lの反応フラスコに162gのオルトジクロルベンゼンを入れ、170℃まで加熱した中に、実施例2で得られた式(3)で表されるアセチレン化合物の粗物全量を186gのオルトジクロルベンゼンに溶解したものを3時間40分かけて滴下した(内温168〜176℃)。滴下終了後、同温度で1時間攪拌した後、溶媒留去して目的物である2,2−Dimethyl−6−nitro−2H−1−benzopyranの粗物169gを得た。これを317gのメタノールと56gの水の混合溶媒中、加熱、溶解し、2℃まで徐冷した後、0〜5℃で2時間30分晶析させた。生じた結晶をろ過、洗浄して取り、50℃で減圧乾燥して2,2−Dimethyl−6−nitro−2H−1−benzopyran 137g(y94%)を得た。この結晶には水素化ナトリウムのミネラルオイルなどが混入しているため、HPLCで内標定量を行なったところ、純度が89.4%であった。従って収率は2工程通算して84%であった。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製したサンプルの物性値を以下に記載する。
MP:74.6−74.7℃
H−NMR(CDCl)ppm;8.02(1H,dd,J=8.9,2.8Hz)、7.89(1H,d,J=2.8Hz)、6.81(1H,d,J=8.9Hz)、6.36(1H,d,J=9.9Hz)、5.75(1H,d,J=9.9Hz)、1.48(6H,s)
実施例3〜5(反応温度及び溶媒量の影響)
反応温度及び溶媒量を変えた以外は、実施例2と同様の条件で反応を行い、反応終了後及び(3)で表されるアセチレン化合物の粗物、及び式(4)で表される副生成物のHPLC相対面積百分率を表2に示した。
尚、反応時間は、条件によって異なった。
又、溶媒量は、式(1)で表される4−ニトロフルオロベンゼンの使用量に対する質量倍で表した。
比較のために実施例2の結果も記載した。

実施例6(溶媒としてN,N’−ジメチルイミダゾリジノン(DMI)を使用した例)

温度計、攪拌装置、滴下ロートを装着した300mLの反応フラスコに96.0gのN,N’−ジメチルイミダゾリジノン(DMI)及び11.6g(290mmol)の60%水素化ナトリウム(ミネラルオイル懸濁)を入れ、氷冷下に攪拌しながら、25.2g(300mmol)の2−メチル−3−ブチン−2−オールを滴下してアルコキシドを製造した(内温10℃以下、滴下時間1.5時間、滴下終了後30min攪拌)。
続いて33.8g(240mmol)の4−ニトロフルオロベンゼンを滴下し、氷冷下に18時間攪拌して反応させた。反応混合物に480mLのトルエンと、480mLの水を加えて振とう後、静置、分液してトルエン層を取った。水層は240mLのトルエンで抽出してトルエン層を先のものと合わせた。これを無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、溶媒留去することによって目的物である(3)で表されるアセチレン化合物の粗物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(500gのシリカゲル、溶離液 酢酸エチル−ヘキサン=1/20)を実施したところ、式(3)で表されるアセチレン化合物の精製品43.5g(y89%)を黄色油状物として得た。HPLC分析を実施したところ目的物の相対面積百分率が91.2%、4−ニトロフルオロベンゼン相対面積百分率が7.9%となったが、4−ニトロフルオロベンゼンは4倍の感度比を示すため、補正したHPLC純度は97.9%であった。
比較例1

温度計、攪拌装置、滴下ロートを装着した1Lの反応フラスコに96gのジN,N−メチルアセトアミド(DMAc)を入れて3℃まで冷却し、攪拌しながら11.6g(289mmol)の60%水素化ナトリウム(ミネラルオイル懸濁)を加えた。次に25.2g(299mmol)の2−メチル−3−ブチン−2−オールを滴下してアルコキシドを製造した(内温3〜10℃、滴下時間1時間)。
続いて、33.8g(239mmol)の4−ニトロフルオロベンゼンを滴下し(内温2〜5℃、滴下時間1.5時間)、滴下終了後10〜15℃で20時間攪拌した。以下、実施例2と同様にして粗物の(3)で表されるアセチレン化合物を得た。
反応18時間後及び(3)で表されるアセチレン化合物の粗物、及び式(4)で表される副生成物のHPLC相対面積百分率を表3に示した。

比較例2(4−ニトロフェノールと2−メチル−3−ブチン−2−クロリドの反応)

温度計、攪拌装置を装着した3Lの反応フラスコに148g(1.06mol)のニトロフェノール及び1000mLの水を入れ、水酸化ナトリウム水溶液[NaOH64.7g(1.62mol)/HO 100mL]を加えて溶解した(発熱により35℃まで上昇)。続いて1100mLのジクロルメタン、166g(1.62mol)の2−メチル−3−ブチン−2−クロリド、92.0gのトリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(40%メタノール溶液)を順次添加し、室温で5日間攪拌した。静置後分液してジクロルメタン層を取り、水層は500mLのクロロホルムで抽出してクロロホルム層を先のジクロルメタン層と合わせた。これを1000gの10%水酸化ナトリウム水溶液、700mLの水、500mLの水で順次洗浄した後に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、溶媒留去したところ、目的物である(3)で表されるアセチレン化合物71.3g(y33%)を黒褐色油状物として得た。
本発明により、安価に入手できる4−ニトロフルオロベンゼンから医薬品中間体として有用な、式(3)で表されるアセチレン化合物の工業的かつ経済的に有利な製造方法を確立することができた。
【産業上の利用可能性】
本発明の方法により得られた式(3)で表されるアセチレン化合物は、例えば抗心房細動薬や降圧薬の合成中間体として有用である為に、例えば医薬品業界等において有益である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

で表される4−ニトロフルオロベンゼンと式(2)

で表される2−メチル−3−ブチン−2−オールのアルコキシドを−20〜10℃で反応させることを特徴とする式(3)

で表されるアセチレン化合物の製造方法。
【請求項2】
溶媒としてアミド系溶媒を使用する請求項1記載のアセチレン化合物の製造方法。
【請求項3】
溶媒の使用量が、4−ニトロフルオロベンゼンの使用量の2質量倍以上である請求項1又は請求項2に記載のアセチレン化合物の製造方法。

【国際公開番号】WO2004/035520
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【発行日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−544912(P2004−544912)
【国際出願番号】PCT/JP2003/012312
【国際出願日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】