説明

アゼチジン環化合物およびその医薬

EDG−5拮抗作用を有する化合物を提供すること。
一般式(I)
【化1】


(式中、全ての記号は明細書記載の通り。)
で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグはEDG−5拮抗作用を有するので、EDG−5介在性疾患、例えば、血管の収縮に起因する疾患(例えば、脳血管攣縮性疾患、心血管攣縮性疾患、冠動脈攣縮性疾患、高血圧、肺高血圧、腎疾患、心筋梗塞、狭心症、不整脈、門脈圧亢進症または静脈瘤等)、動脈硬化症、肺線維症、肝線維症、腎線維症、呼吸器系疾患(例えば、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患等)、腎症、糖尿病または高脂血症等の予防および/または治療剤として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

(式中、環Aはさらに置換基を有していてもよいアゼチジン環を、Xは酸素原子、硫黄原子または置換基を有していてもよい窒素原子を、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、−SO基または置換基を有していてもよい複素環基を表し、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、RとR、およびRとRは、それぞれ独立して、隣接する窒素原子と一緒になって、さらに置換基を有していてもよい含窒素複素環基を表してもよい。)
で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
Xが酸素原子である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項3】
、R、RおよびRがそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基である請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項4】
一般式(I−1)
【化2】

(式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、−SO基または置換基を有していてもよい複素環基を表し、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基を表し、RとRは隣接する窒素原子と一緒になって、さらに置換基を有していてもよい含窒素複素環基を表してもよく、R11は置換基を表し、nは0または1−5の整数を表す。ただし、nが2以上のとき、複数のR11は同じでも異なっていてもよい。)で示される請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項5】
とRが隣接する窒素原子と一緒になって、さらに置換基を有していてもよい含窒素複素環基を表す請求の範囲第1項または第4項記載の化合物。
【請求項6】
含窒素複素環基がピペリジン、ピペラジンまたはインドリン環である請求の範囲第1項または第5項記載の化合物。
【請求項7】
が置換基を有していてもよいベンゼン環である請求の範囲第1項または第4項記載の化合物。
【請求項8】
N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(4−フェニルピペリジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド、3−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アゼチジン−1−カルボキサミド、N−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)アゼチジン−1−カルボキサミド、3−(2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)−N−(3−フェノキシフェニル)アゼチジン−1−カルボキサミド、N−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[メチル(フェニル)アミノ]アゼチジン−1−カルボキサミドおよびN−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[エチル(フェニル)アミノ]アゼチジン−1−カルボキサミドからなる群から選ばれる請求の範囲第1項記載の化合物。
【請求項9】
請求の範囲第1項記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項10】
S1P受容体拮抗剤である請求の範囲第9項記載の医薬組成物。
【請求項11】
EDG−5拮抗剤である請求の範囲第10項記載の医薬組成物。
【請求項12】
血管の収縮に起因する疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲第9項記載の医薬組成物。
【請求項13】
血管の収縮に起因する疾患が、脳血管攣縮性疾患、高血圧、肺高血圧、心筋梗塞、狭心症または門脈圧亢進症である請求の範囲第12項記載の医薬組成物。
【請求項14】
呼吸器系疾患の予防および/または治療剤である請求の範囲第9項記載の医薬組成物。
【請求項15】
呼吸器系疾患が気管支喘息または慢性閉塞性肺疾患である請求の範囲第14項記載の医薬組成物。
【請求項16】
請求の範囲第1項記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグとカルシウム拮抗薬、血栓溶解薬、トロンボキサン合成酵素阻害薬、エンドセリン拮抗薬、抗酸化薬、ラジカルスカベンジャー、ポリADPリボース合成酵素阻害薬、アストロサイト機能改善薬、血管拡張薬およびRhoキナーゼ阻害薬から選択される1種以上とを組み合わせてなる医薬。
【請求項17】
請求の範囲第1項記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物におけるEDG−5介在性疾患の予防および/または治療方法。
【請求項18】
EDG−5介在性疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求の範囲第1項記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの使用。
【請求項19】
請求の範囲第1項記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、そのN−オキシド体もしくはその溶媒和物、またはそれらのプロドラッグの製造方法。


【国際公開番号】WO2005/063704
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【発行日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516657(P2005−516657)
【国際出願番号】PCT/JP2004/019400
【国際出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】