説明

アタッチメント

【課題】外形形状の異なる配管カバーに対応可能なアタッチメントの提供。
【解決手段】アタッチメント30は、壁掛型の空気調和機の室内機から延びる連絡配管の配管カバーと、室内機との間に配置されるアタッチメントであって、本体31と、固定部と、を備える。本体31は、配管カバーを接続するための第1接続口36cを形成可能な第1接続口形成部36aと、第2接続口37cを形成可能な第2接続口形成部37aとを有する。固定部は、室内機に本体31を固定する。また、本体31は、室内機の外郭を構成するケーシングの下部左右端に位置する曲面処理部のうち連絡配管を室内機に接続するための開口が据付時に形成される開口部と、配管カバーとの間に生じる隙間を覆う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁掛型の空気調和機の室内機から延びる連絡配管の配管カバーと、室内機との間に配置されるアタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、室内機から室外機に延びる連絡配管を保護する目的で、連絡配管を配管カバーで覆うことがある。一方、近年の室内機は、その外郭が曲面形状に形成されているものが多くなっている。この結果、配管カバーと室内機との間に隙間が生じることで、連絡配管が露出するという問題が生じることがある。
【0003】
そこで、特許文献1(特開2003−65487号公報)では、保護カバー(配管カバーに相当)と室内機との間に生じる隙間を覆うために、保護カバーの端部と室内機の側面との間に配置される配管用隙間カバーについて開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配管カバーと室内機との間に生じる隙間を覆うための部材(以下、アタッチメントという)は、特許文献1に開示されている配管用隙間カバー(アタッチメントに相当)のように、配管カバーの外形形状に応じた形状に成形されていることが多い。また、配管カバーの外形形状は、メーカーによって異なることが多い。この結果、配管カバーと室内機との間に隙間が生じないようにするためには、外形形状の異なる配管カバー毎に個別のアタッチメントが必要となってしまう。
【0005】
そこで、本発明の課題は、外形形状の異なる配管カバーに対応可能なアタッチメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1観点に係るアタッチメントは、壁掛型の空気調和機の室内機から延びる連絡配管の配管カバーと、室内機との間に配置されるアタッチメントであって、本体と、固定部と、を備える。本体は、配管カバーを接続するための接続口を形成可能な接続部を有する。固定部は、室内機に本体を固定する。また、本体は、室内機の外郭を構成するケーシングの開口部と、配管カバーとの間に生じる隙間を覆う。開口部は、ケーシングの下部左右端に位置する曲面処理部のうち、連絡配管を室内機に接続するための開口が据付時に形成される部分である。
【0007】
本発明の第1観点に係るアタッチメントでは、本体が、配管カバーを接続するための接続口を形成可能な接続部を有している。このため、このアタッチメントでは、配管カバーに応じた接続口を形成することができる。
【0008】
これによって、外形形状の異なる配管カバーに対応することができる。
【0009】
本発明の第2観点に係るアタッチメントは、第1観点のアタッチメントにおいて、接続口は、据付時に、配管カバーの外形形状に沿って形成される。このため、このアタッチメントでは、容易な構成によって、外形形状の異なる配管カバーに対応することができる。
【0010】
本発明の第3観点に係るアタッチメントは、第1観点又は第2観点のアタッチメントにおいて、固定部は、開口が形成された後の開口部に係止する複数の爪部を有する。このため、このアタッチメントでは、開口が形成されたケーシングに、本体を固定することができる。
【0011】
本発明の第4観点に係るアタッチメントは、第1観点から第4観点のいずれかのアタッチメントにおいて、室内機の左側及び右側に共用することができる。このため、このアタッチメントでは、室内機における連絡配管の接続位置として、室内機の左右いずれが選択されても対応することができる。
【0012】
本発明の第5観点に係るアタッチメントは、第1観点から第4観点のいずれかのアタッチメントにおいて、室内機の側面側及び底面側に共用することができる。このため、このアタッチメントでは、室内機における連絡配管の接続位置として、室内機の側面側或いは底面側のいずれが選択されても対応することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1観点に係るアタッチメントでは、外形形状の異なる配管カバーに対応することができる。
【0014】
本発明の第2観点に係るアタッチメントでは、容易な構成によって、外形形状の異なる配管カバーに対応することができる。
【0015】
本発明の第3観点に係るアタッチメントでは、開口が形成されたケーシングに、本体を固定することができる。
【0016】
本発明の第4観点に係るアタッチメントでは、室内機における連絡配管の接続位置として、室内機の左右いずれが選択されても対応することができる。
【0017】
本発明の第5観点に係るアタッチメントでは、室内機における連絡配管の接続位置として、室内機の側面側或いは底面側のいずれが選択されても対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るアタッチメントの外観斜視図。
【図2】アタッチメントが用いられている室内機の外観斜視図。
【図3】室内機の部分拡大図であって、(a)室内機の下部左端を示す図、(b)室内機の下部右端を示す図。
【図4】アタッチメントを図1の矢印A方向から見た図。
【図5】アタッチメントを図4の矢印B方向から見た図。
【図6】アタッチメントを図4の矢印C方向から見た図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態に係るアタッチメント30の構成を、図1及び図2に示す。このアタッチメント30は、壁掛型の空気調和機の室内機10から延びる連絡配管21の周りを覆うように配置される配管カバー20と、室内機10との間に配置される部材である。
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係るアタッチメント30の構成を詳細に説明する前に、このアタッチメント30が用いられる空気調和機の構成について説明する。
【0021】
(1)空気調和機の構成
空気調和機は、室内の壁面に取り付けられる壁掛型の室内機10と、室外に設置される室外機(図示せず)とを備えている。また、室内機10と室外機とは、冷媒配管及び電気配線を含む連絡配管21によって接続されている。
【0022】
また、室内機10の外郭を構成する室内機ケーシング11は、左右対称となるように構成されている。また、室内機ケーシング11は、下部左右端の角部が曲面処理されている。具体的には、室内機ケーシング11の下部左右端の各角部の部分拡大図である図3に示すように、室内機ケーシング11の左側面12下部と底面14左端部とは滑らかな円弧を描くように構成されており、室内機ケーシング11の右側面13下部と底面14右端部とは滑らかな円弧を描くように構成されている。さらに、室内機ケーシング11の各角部は、空気調和機の据付時に連絡配管21を接続するための開口15,16が形成される開口部17,18を含む。開口部17,18には、開口15,16形成時の目印となるように、開口15,16の縁に相当する部分に溝15a,16aが設けられている。また、室内機10と室外機とを接続する連絡配管21は、意匠性を向上させ、かつ連絡配管21の耐久性を向上させるために、配管カバー20で覆われている。次に、アタッチメント30の詳細について説明する。
【0023】
(2)アタッチメントの構成
図4は、アタッチメント30を図1の矢印A方向から見た図である。図5は、アタッチメント30を図4の矢印B方向から見た図である。図6は、アタッチメント30を図4の矢印C方向から見た図である。
【0024】
アタッチメント30は、本体31と固定部40とを備えており、樹脂等で一体成形されている。本体31は、第1部分32と、第2部分33と、第3部分34と、縁部35と、を有している。第1部分32と第2部分33とは、室内機ケーシング11の左側面12下部から底面14左端部まで、或いは、室内機ケーシング11の右側面13下部から底面14右端部までを連続して覆うことが可能なように配置されている。具体的には、第1部分32と第2部分33とによって略L字形が構成されるように、第1部分32と第2部分33とが位置している(図4参照)。第3部分34は、略3角形状を呈する板状の部材であって、第1部分32と第2部分33とによって構成される角部を覆うように配置される。縁部35は、前側縁35aと、前側縁35aから後方向に延びる端部縁35bとを含む。前側縁35aは、第1部分32の前側端部32aの端部32b側、第3部分34の端部34a、及び、第2部分33の前側端部33aの端部33b側を覆うように位置する部分であって、室内機ケーシング11の下端部の湾曲面に沿って湾曲した形状を呈する。端部縁35bは、第1部分32の端部32b及び第2部分33の端部33bを覆うように位置する部分であって、前側縁35aの両端部と連続している。
【0025】
第1部分32は、略4角形状を呈する板状の部材である。また、第1部分32は、第1接続口形成部(接続部に相当)36aと、第1接続口形成部36aを囲むように位置する第1接続口非形成部36bと、を有している。第1接続口形成部36aは、配管カバー20を接続するための第1接続口36cの形成される部分である。第1接続口36cは、据付時に、第1接続口形成部36aが第1接続口非形成部36bから切除されることで形成される開口である。なお、本実施形態では、第1接続口36cの開口寸法は、配管カバー20の外形よりも小さい。また、本実施形態では、第1部分32には、第1接続口36c形成時の目印となるように、第1接続口36cの縁に相当する部分である第1接続口形成部36aと第1接続口非形成部36bとの境界部分に第1溝36dが設けられている。
【0026】
第2部分33は、第1部分32の構造と鏡面対称をなしている。第2部分33は、略4角形状を呈する板状の部材である。また、第2部分33は、第2接続口形成部(接続部に相当)37aと、第2接続口形成部37aを囲むように位置する第2接続口非形成部37bと、を有している。第2接続口形成部37aは、配管カバー20を接続するための第2接続口37cの形成される部分である。第2接続口37cは、据付時に、第2接続口形成部37aが第2接続口非形成部37bから切除されることで形成される開口である。なお、本実施形態では、第2接続口37cの開口寸法は、配管カバー20の外形よりも小さい。また、本実施形態では、第2部分33には、第2接続口37c形成時の目印となるように、第2接続口37cの縁に相当する部分である第2接続口形成部37aと第2接続口非形成部37bとの境界部分に第2溝37dが設けられている。
【0027】
固定部40は、本体31を室内機ケーシング11に固定するために、開口15,16が形成された状態の開口部17,18に本体31を係止する複数の爪部41,42,43を有している。爪部41,42,43は、第1爪部41と、第2爪部42と、第3爪部43と、を含む。第1爪部41、第2爪部42、第3爪部43は、それぞれ2つの爪から構成されており、第1部分32及び第2部分33の内側面に1つずつ配置されている。また、第1爪部41と第2爪部42とは、開口部17,18のうち室内機ケーシング11後部に位置する部分に係合可能なように、第1部分32及び第2部分33の後側端部に配置されている。第3爪部43は、開口部17,18のうち室内機ケーシング11前部に位置する部分に係合可能なように、第1部分32及び第2部分33の前側端部近傍に配置されている。なお、第1爪部41は、室内機10の下部左端に開口15が形成された場合の開口寸法に対応可能な位置に配置されている。また、第2爪部42は、室内機10の下部右端に開口16が形成された場合の開口寸法に対応可能な位置に配置されている。
【0028】
(3)空気調和機の据付作業
次に、アタッチメント30を用いた空気調和機の据付方法について説明する。
【0029】
空気調和機の据付業者は、室内の壁面の所定位置に、取付パネル(図示せず)を介して室内機10を固定する。また、室外の所定位置に室外機を設置する。さらに、室内機10に対する連絡配管21の接続位置を、室内機ケーシング11の左側面12下部、底面14左端部、右側面13下部及び底面14右端部から選択し、選択した接続位置を含む部分を開口部17或いは開口部18から切除して、室内機ケーシング11に開口15或いは開口16を形成する。例えば、室内機10に対する連絡配管21の接続位置を、室内機ケーシング11の左側面12下部或いは底面14左端部のいずれかに決定した場合、溝15aに沿って開口部17を切除することで、開口15を形成する。また、例えば、室内機10に対する連絡配管21の接続位置を、室内機ケーシング11の右側面13下部又は底面14右端部のいずれかに決定した場合、溝16aに沿って開口部18を切除することで、開口16を形成する。そして、形成した開口15或いは開口16を介して、冷媒配管の一方の端部と、これに対応する室内機10内の配管と接続する。また、冷媒配管の他方の端部と、室外機と接続する。これにより、冷媒配管によって室内機10と室外機とが接続された状態となる。また、室内機10内から開口15或いは開口16を介して室外機へと延びるように電気配線を配置して、室内機10と室外機とを電気配線で接続する。
【0030】
次に、アタッチメント30の本体31において、選択した連絡配管21の接続位置に対応する第1接続口形成部36a或いは第2接続口形成部37aを、第1接続口非形成部36b或いは第2接続口非形成部37bから切除して、アタッチメント30に第1接続口36c或いは第2接続口37cを形成する。例えば、室内機ケーシング11の左側面12下部を連絡配管21の接続位置として選択した場合には、アタッチメント30の第1接続口形成部36aを第1接続口非形成部36bから切除して、第1接続口36cを形成する。また、例えば、室内機ケーシング11の底面14左端部を連絡配管21の接続位置として選択した場合には、アタッチメント30の第2接続口形成部37aを第2接続口非形成部37bから切除して、第2接続口37cを形成する。また、例えば、室内機ケーシング11の右側面13下部を連絡配管21の接続位置として選択した場合には、アタッチメント30の第2接続口形成部37aを第2接続口非形成部37bから切除して、第2接続口37cを形成する。また、例えば、室内機ケーシング11の底面14右端部を連絡配管21の接続位置として選択した場合には、アタッチメント30の第1接続口形成部36aを第1接続口非形成部36bから切除して、第1接続口36cを形成する。
【0031】
さらに、アタッチメント30の第1爪部41或いは第2爪部42と第3爪部43とが室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18に係止するように、第1爪部41或いは第2爪部42のいずれかを切除する。例えば、開口15を室内機ケーシング11に形成した場合には、第2爪部42を切除する。また、例えば、開口16を室内機ケーシング11に形成した場合には、第1爪部41を切除する。
【0032】
そして、第1接続口36c或いは第2接続口37cを形成したアタッチメント30を、室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18に取り付ける。なお、開口15を室内機ケーシング11に形成した場合には、アタッチメント30の第1部分32が開口部17のうち室内機ケーシング11の左側面12に位置する部分を覆い、アタッチメント30の第2部分33が開口部17のうち室内機ケーシング11の底面14に位置する部分を覆うように取り付ける。また、開口16を室内機ケーシング11に形成した場合には、アタッチメント30の第1部分32が開口部18のうち室内機ケーシング11の底面14に位置する部分を覆い、アタッチメント30の第2部分33が開口部18のうち室内機ケーシング11の右側面13に位置する部分を覆うように取り付ける。このように、このアタッチメント30は、90度回転させることで、室内機10の下部左右端のいずれにも対応することができるように構成されている。
【0033】
一方、冷媒配管及び電気配線を含む連絡配管21を囲むように配管カバー20を取り付ける。そして、配管カバー20の室内機10側の端部を、第1接続口36cの形成されている第1部分32の第1接続口非形成部36b、或いは、第2接続口37cの形成されている第2部分33の第2接続口非形成部37bに当接する。これにより、アタッチメント30によって配管カバー20の端部と室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18との隙間を覆うことができる。このようにして、空気調和機の据付作業が行われる。
【0034】
(4)特徴
(4−1)
本実施形態では、本体31の第1部分32が、配管カバー20を接続するための第1接続口36cの形成される部分である第1接続口形成部36aを有している。また、本体31の第2部分33が、配管カバー20を接続するための第2接続口37cの形成される部分である第2接続口形成部37aを有している。このため、配管カバー20の外形形状に関係なく、配管カバー20に応じた接続口を形成することができる。したがって、外形形状の異なる配管カバー20に対応することができる。
【0035】
(4−2)
本実施形態では、アタッチメント30が、開口15,16の形成された状態の開口部17,18に、本体31を係止する複数の爪部41,42,43を有している。このため、このアタッチメント30では、容易な構成によって、開口15,16が形成された室内機ケーシング11に本体31を固定することができている。
【0036】
(4−3)
本実施形態では、本体31の第1部分32と第2部分33とは、室内機ケーシング11の左側面12下部から底面14左端部、或いは、室内機ケーシング11の右側面13下部から底面14右端部を連続して覆うことが可能である。このため、このアタッチメント30は、室内機10の左側及び右側に共用することができる。したがって、このアタッチメント30では、室内機10における連絡配管21の接続位置として、室内機10の左右いずれが選択されても対応することができている。
【0037】
また、本実施形態では、室内機10における連絡配管21の接続位置を、室内機ケーシング11の左側面12下部、或いは、室内機ケーシング11の底面14右端部に決定した場合に採用される第1接続口36cの形成される部分である第1接続口形成部36aを、第1部分32が有している。また、室内機10における連絡配管21の接続位置を、室内機ケーシング11の底面14左端部、或いは、室内機ケーシング11の右側面13下部に決定した場合に採用される第2接続口37cの形成される部分である第2接続口形成部37aを、第2部分33が有している。このため、このアタッチメント30は、室内機10の側面側及び底面側に共用することができる。したがって、このアタッチメント30では、室内機10における連絡配管21の接続位置として、室内機10の側面側或いは底面側のいずれが選択されても対応することができている。
【0038】
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、本体31を室内機ケーシング11に固定するための固定部40として、第1爪部41、第2爪部42及び第3爪部43を合わせて6つの爪があり、室内機ケーシング11に形成される開口15,16の位置によって第1爪部41或いは第2爪部42のいずれから切除され、合計4つの爪によって本体31が室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18に固定されている。
【0039】
これに代えて、例えば、室内機ケーシング11に形成される開口15,16の側面12,13側の寸法及び底面14側の寸法が等しい場合には、この開口寸法に対応する第1爪部41或いは第2爪部42のいずれか1つと第3爪部43とが設けられていればよい。すなわち、合計4つの爪が設けられていればよい。これにより、据付時に第1爪部41或いは第2爪部42のいずれか一方を切除する手間を省くことができる。
【0040】
(5−2)変形例B
上記実施形態では、固定部40は、複数の爪部41,42,43によって構成されているが、これに限定されず、本体31を室内機ケーシング11に固定できるものであればよい。
【0041】
(5−3)変形例C
上記実施形態では、配管カバー20の端部と室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18との隙間をなくすために、第1接続口36c或いは第2接続口37cの形成されたアタッチメント30を室内機ケーシング11に固定し、第1部分32或いは第2部分33に配管カバー20の端部を当接している。
【0042】
これに代えて、配管カバー20の外形形状に沿って第1接続口36c或いは第2接続口37cを形成し、配管カバー20の端部を第1接続口36c或いは第2接続口37cに挿入することで、配管カバー20の端部と室内機ケーシング11の開口部17或いは開口部18との隙間を覆ってもよい。これにより、容易な構成によって、外形形状の異なる配管カバー20に対応することができる。また、配管カバー20の外形形状に沿って第1接続口36c或いは第2接続口37cを容易に形成できるように、アタッチメント30をエラストマーのような軟質材で構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、室内機から延びる連絡配管の配管カバーと室内機との間に配置されるアタッチメントであって、外形形状の異なる配管カバーに対応することができるため、壁掛型の空気調和機の室内機への適用が有効である。
【符号の説明】
【0044】
10 室内機
11 室内機ケーシング(ケーシング)
20 配管カバー
21 連絡配管
30 アタッチメント
31 本体
36a 第1接続口形成部(接続部)
36c 第1接続口(接続口)
37a 第2接続口形成部(接続部)
37c 第2接続口(接続口)
40 固定部
41 爪部/第1爪部
42 爪部/第2爪部
43 爪部/第3爪部
15,16 開口
17,18 開口部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2003−65487号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁掛型の空気調和機の室内機(10)から延びる連絡配管(21)の配管カバー(20)と、前記室内機との間に配置されるアタッチメントであって、
前記配管カバーを接続するための接続口(36c,37c)を形成可能な接続部(36a,37a)を有する本体(31)と、
前記室内機に前記本体を固定する固定部(40)と、
を備え、
前記本体は、前記室内機の外郭を構成するケーシング(11)の下部左右端に位置する曲面処理部のうち前記連絡配管を前記室内機に接続するための開口(15,16)が据付時に形成される開口部(17,18)と、前記配管カバーの端部との間に生じる隙間を覆う、
アタッチメント(30)。
【請求項2】
前記接続口は、据付時に、前記配管カバーの外形形状に沿って形成される、
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記固定部は、前記開口が形成された後の前記開口部に係止する複数の爪部(41,42,43)を有する、
請求項1又は2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記室内機の左側及び右側に共用することができる、
請求項1から3のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記室内機の側面側及び底面側に共用することができる、
請求項1から4のいずれか1項に記載のアタッチメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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