説明

アッセイ、合成及び保管のための装置、並びにその製造法、使用法及び操作法

本発明は、貫通穴の高密度アレイを有するデバイス又は「プラテン」を作製する方法、更にそのようなプラテンの表面を清浄化及び一新する方法を特徴とする。本発明はさらに、従来のより低密度のアレイを上回る多くの利点を有する、化学的、生化学的及び生物学的化合物の高密度アレイを作製する方法を特徴とする。本発明には、多くの物理的、化学的又は生物学的転換をデバイスの各々のアドレス指定可能な貫通穴の内部において連続して、又は並行して実行することができる方法が含まれる。加えて、本発明には、サンプルの物理的特性をアッセイすることを含めて、アレイの内容物を分析する方法が含まれる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のプラテンの貫通穴が第2のプラテンの貫通穴と実質的に位置が合うように、当該プラテンが位置調整され、そして当該膜がこれら2つのプラテンの間に挟まれる、各々が複数の貫通穴を有する第1のプラテン及び第2のプラテン、並びに多孔性膜を含んでなる細胞チップ。
【請求項2】
前記膜が、貫通穴の直径の半分以下である細孔を含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項3】
前記膜が、約0.2〜250μmの細孔を含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項4】
前記膜が、約0.2μm、0.5μm又は1.0μmの細孔を含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項5】
前記膜が、直径が0.2μmである均一な構造の細孔を含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項6】
前記膜が、酸化アルミニウムを含んでなる、請求項5に記載の細胞チップ。
【請求項7】
前記膜が、ポリカーボネートを含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項8】
前記ポリカーボネートが、1μmの細孔を含んでなる、請求項7に記載の細胞チップ。
【請求項9】
前記ポリカーボネートが、細胞接着を支えるフィブロネクチン、ラミニン、コラーゲン又は別の基質で被覆される、請求項7に記載の細胞チップ。
【請求項10】
前記プラテンが、金属を含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項11】
前記金属が、金、タングステン又はステンレススチールである、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項12】
前記プラテンが、ポリスチレンを含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項13】
前記チップが、個々のウエルを密封するガスケットをさらに含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項14】
前記ガスケットが、取り外し可能である、請求項9に記載の細胞チップ。
【請求項15】
前記チップが、横方向の拡散を防止する疎水性化合物をさらに含む、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項16】
前記膜と前記プラテンとの間の水密シールをもたらす疎水性化合物をさらに含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項17】
一方のプラテンが柔軟な生体適合性物質を包含し、そして他方のプラテンが、前記柔軟なプラテンを支える堅いプラテンである、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項18】
前記柔軟なプラテンが、シリコーン、ポリプロピレン又はゴムを含んでなる、請求項13に記載の細胞チップ。
【請求項19】
前記2つのプラテンが、一方のプラテン上の凹んだ表面に嵌合する他方のプラテン上の盛り上がった表面によって取り付けられる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項20】
細胞チップの全体の厚さが、約10mm以下である、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項21】
細胞チップの全体の厚さが、約5mm以下である、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項22】
細胞チップの全体の厚さが、約1mm以下である、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項23】
前記第1のプラテンと接触している固体支持体をさらに含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項24】
前記固体支持体が、顕微鏡用スライドガラスである、請求項23に記載の細胞チップ。
【請求項25】
前記第2のプラテンと接触しているカバースリップをさらに含んでなる、請求項24に記載の細胞チップ。
【請求項26】
前記カバースリップ、顕微鏡用スライドガラス及び細胞チップが、一緒に固定される、請求項22に記載の細胞チップ。
【請求項27】
上部から底部への順に、
(a)スペーサーと接触しているカバースリップ、
(b)カバースリップを第1のプラテンから隔てるスペーサー、
(c)複数の貫通穴を有する第1のプラテン、
(d)第1のプラテンと膜との間のシールをもたらす、複数の貫通穴を含むガスケット、
(e)ガスケットと第2のプラテンとの間に挟まれた、酸化アルミニウムを包含し、そして0.1μm〜1μmの細孔を有する多孔性膜、
(f)複数の貫通穴を有する第2のプラテン、
(g)第2のプラテンと接触している固体支持体
を含んでなる、細胞チップ。
【請求項28】
様々な構成要素を一緒に保持する留め具をさらに含んでなる、請求項27に記載の細胞チップ。
【請求項29】
前記膜が、直径が0.2μmである均一な構造の細孔を含んでなる、請求項27に記載の細胞チップ。
【請求項30】
前記プラテンが、タングステン、金又はステンレススチールを含んでなる、請求項1に記載の細胞チップ。
【請求項31】
(a)細胞培養培地を包含している請求項1〜30のいずれか一項に記載の細胞チップを提供すること、
(b)多孔性膜を細胞と接触させること、そして
(c)細胞を、細胞生存のための好適な条件のもとでインキュベーションすること、
を含んでなる、細胞を細胞チップ上で培養する方法。
【請求項32】
前記条件が、前記細胞チップをガス透過性液体と接触させることを含んでなる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ガス透過性液体が、ペルフルオロデカリンである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記細胞チップが、前記細胞培養培地と接触している疎水性流体をさらに含んでなる、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記疎水性流体が、ペルフルオロデカリン、シリコーンオイル又は鉱油である、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
(a)複数の貫通穴を有する第1のプラテンに細胞培養培地を充填すること、
(b)第1のプラテンを多孔性膜と接触させること、
(c)膜を、貫通穴が実質的に位置が合うように、複数の貫通穴を有する第2のプラテンと接触させ、それにより、細胞チップを構築すること、
を含んでなる、請求項1〜30のいずれか一項に記載の細胞チップを構築する方法。
【請求項37】
前記細胞チップが、前記第1のプラテンと接触している固体支持体をさらに含んでなる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記細胞チップが、前記第2のプラテンと接触しているスペーサーをさらに包含し、前記スペーサーがカバースリップと接触している、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞チップが、前記第1のプラテンとの間に挟まれたガスケットをさらに含んでなる、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記ガスケットが、柔軟な物質を含んでなる、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記ガスケットが、生体適合性エラストマーを含んでなる、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記エラストマーが、テフロン(登録商標)、シリコーン又はゴムである、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
前記充填することが、前記第1のプラテンを固体支持体の上に置き、プラテン及び固体支持体を遠心分離することによって達成される、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
前記第1のプラテンを、ガスケットに接触させ、次いで細胞培地で前記プラテンを覆う、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
(a)細胞を包含する請求項1〜30のいずれか一項に記載の細胞チップを、薬剤を包含するプラテンと接触させること、
(b)細胞を薬剤と接触させること、そして
(c)細胞における変化を検出し、それにより、所望の生物学的活性を有する薬剤を同定すること。
を含んでなる、所望の生物学的活性を有する薬剤を同定するための方法。
【請求項46】
前記薬剤を細胞増殖培地に存在させるか、又は溝付きピン若しくはシリンジを使用して薬剤を細胞と接触させるか、又は細胞を薬剤を包含するウエルに加えることによって細胞と接触させる、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記薬剤が、ポリペプチド、核酸分子又は小さい化合物である、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記核酸分子が、siRNA、ミクロRNA又はアプタマーである、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記変化が、遺伝子発現、ポリペプチド発現、細胞成長、細胞増殖又は細胞生存における変化、細胞成分の細胞内局在化における変化、形態学的変化、又は運動性における変化である、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記変化が、免疫アッセイ、酵素アッセイ、ハイスループット遺伝子発現プロファイリング、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)、定量的PCR、リアルタイムPCR、メチル化、又は定量的蛍光顕微鏡観察及び自動化された画像収集を用いるハイコンテントスクリーニング(HCS)で検出される、請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記ハイコンテントスクリーニングにより、タンパク質移行の変化が検出される、請求項44に記載の方法。
【請求項52】
前記細胞を溶解して、タンパク質又は核酸分子を結合性表面に結合させる、請求項44に記載の方法。
【請求項53】
前記結合性表面が、弱カチオン交換媒体である、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記結合したタンパク質又は核酸分子が、配列、分子量、結合特性及び発現レベルからなる群より選択される特性について分析される、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記結合特性が、免疫アッセイで、又はポリペプチドの結合によって検出される、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
a)上部表面及び下部表面を有する複数のプレートを提供すること(ここにおける前記複数のプレートの少なくともいくつかの上部表面及び下部表面の一方又は両方が、前記表面の長さにわたる連続する実質的に平行な溝を有する)、
b)前記複数のプレートの1つを除く全ての上部表面をそれ以外のプレートの下部表面に結合すること、そして
c)所望の厚さを達成するために必要ならば、プラテンを貫通穴に対して実質的に直交して薄切りにし、それにより、複数の貫通穴を有する所望の厚さのプラテンを得ること、
を含んでなる、複数の貫通穴を有する所望の厚さのプラテンを作製する方法。
【請求項57】
複数のプラテンを作製するために、工程c)を繰り返すことをさらに含んでなる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記プレートが、1つのプレートの溝がそれ以外のプレートの各々の溝に対して実質的に平行である形態で結合される、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
複数の貫通穴(ここにおける貫通穴の少なくともいくつかが、プローブ、細胞又は溶媒の固定化のための多孔性物質を含有する)を有するプラテンを含んでなる、プローブ、細胞又は溶媒を固定化するためのデバイス。
【請求項60】
(a)プレートを、両親媒性分子と反応する物質により被覆すること、
(b)貫通穴を形成すること、そして
(c)プレートを両親媒性分子の溶液又は蒸気で処理して、疎水性被覆を、貫通穴の壁ではなく、プラテンの表面に有するプラテンを提供すること、
を含んでなる、疎水性の対置する表面と、複数の親水性貫通穴を有するプラテンを作製する方法。
【請求項61】
請求項60に記載の方法によって、作製されるプラテン。
【請求項62】
(a)存在するならば、残留する疎水性被覆を除くこと、そして
(b)プラテンを両親媒性分子の溶液又は蒸気で処理して、疎水性被覆を再生すること、
を含んでなる、請求項61に記載のプラテンの使用後に、疎水性被覆を再生する方法。
【請求項63】
(a)プラテンの表面を、両親媒性分子と反応する物質で選択的に被覆すること、そして
(b)プラテンを両親媒性分子の溶液又は蒸気で処理して、疎水性被覆を再生すること、
を含んでなる、複数の貫通穴を有するプラテンの表面における被覆を選択的に作製する方法。
【請求項64】
プラテンは、2つの対置する表面及びこれらの表面間に伸びる複数の貫通穴を有しており、この貫通穴の壁及び前記表面がそれぞれ独立して機能するように、壁及び表面が異なる化学的特性を有するデバイス。
【請求項65】
a)複数のキャピラリーを、貫通穴を有する少なくとも2つのプラテンを包含するプラテン積み重ね物の貫通穴に入れること、
b)隣接するプラテンを、所望の厚さと等しい距離だけ隔てること、
c)プラスチック形成物質を、隔てられているプラテンの間の空間に注入すること、
d)プラスチック体を形成すること、そして
e)プラテンとプラスチック体との境界で薄切りにして、チップを形成すること、
を含んでなる、貫通穴を有する所望の厚さのプラスチックプラテンを作製する方法。
【請求項66】
a)複数の繊維又はワイヤを、貫通穴を有する少なくとも2つのプラテンを包含するプラテン積み重ね物の貫通穴に入れること、
b)隣接するプラテンを、所望の厚さと等しい距離で隔てること、
c)プラスチック形成物質を、隔てられているプラテンの間の空間に注入すること、
d)プラスチック体を形成すること、
e)繊維又はワイヤをプラスチック体から引き抜いて、貫通穴を形成すること、そして
f)プラテンとプラスチック体との境界で薄切りにして、チップを形成すること、
を含んでなる、貫通穴を有する所望の厚さのプラスチックプラテンを作製する方法。
【請求項67】
a)複数の貫通穴及び2つの対置する表面を有するプラテンを提供すること、
b)マスクをプラテンの一方の表面又は両方の表面に適用して、貫通穴の少なくともいくつかを塞ぎ、その一方で、他の貫通穴を開いたままにすること、
c)プラテンの表面を試薬に曝し、試薬が開いている貫通穴の少なくとも1つに入るようにすること、そして
d)工程b)及び工程c)を、少なくとも1つの異なるマスク及び少なくとも1つの異なる試薬を用いて繰り返し、化学的アレイを作製すること、
を含んでなる、化学的アレイを作製する方法。
【請求項68】
前記マスクが、ポリマー、エラストマー、紙、ガラス又は半導体物質から作製される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記マスクが、機械的バルブ、ピンアレイ又はガスジェットを含む、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記適用する工程により、前記マスクと前記プラテンとの間に気密シールが形成される、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記試薬が、液体、気体、固体、粉末、ゲル、溶液、懸濁物、細胞培養物、ウイルス調製物又は電磁放射線である、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記マスクを、異なる貫通穴を露出させるために平行移動させる、請求項67に記載の方法。
【請求項73】
前記マスクが、マスクのピン及び穴の位置合わせが、前記プラテンの貫通穴に見当をつけるように共通の位置合わせ用ピン及び穴を有する、請求項67に記載の方法。
【請求項74】
前記マスクが、柔軟な物質を含んでなる、請求項67に記載の方法。
【請求項75】
多数のマスクが、柔軟なテープの一部であり、前記多数のマスクが、テープを進めることによってプラテンの貫通穴と位置合わせされる、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
請求項67に記載の方法によって作製されるアレイ。
【請求項77】
a)複数の貫通穴と、2つの対置する表面を有するプラテンを提供すること、
b)1つ又は複数の試薬をその表面に有するマスクを、プラテンの一方の表面又は両方の表面に適用して、試薬をマスクから貫通穴の少なくともいくつかに移すこと、そして
c)工程b)を、少なくとも1つの異なるマスク及び少なくとも1つの異なる試薬を用いて繰り返して、化学的アレイを作製すること、
を含んでなる、化学的アレイを作製する方法。
【請求項78】
a)複数の貫通穴と、2つの対置する表面を有するプラテンを提供すること、
b)プラテンを、試薬を含有する電気泳動装置の中に置き、貫通穴に対して平行する電場を加えることによって、荷電された試薬を貫通穴の少なくともいくつかに電気泳動により輸送すること、そして
c)工程b)を、少なくとも1つの異なる試薬を用いて繰り返して、化学的アレイを作製すること
を含んでなる、プラテンの化学的アレイの内部で、サンプルを分離するための方法。
【請求項79】
a)空間的にアドレス指定可能な複数の別個の貫通穴(各々の貫通穴が内壁を有している)を有するプラテンであって、対置する疎水性表面を有するプラテンを提供すること、そして
b)少なくとも1つの試薬又はプローブを、貫通穴の少なくともいくつかの内壁に、又は貫通穴の少なくとも1つの中に含有されるビーズに、共有結合的又は非共有結合的に固定化して、空間的にアドレス指定可能なアレイを形成すること、
を含んでなる、空間的にアドレス指定可能なアレイを作製する方法。
【請求項80】
前記貫通穴が、通じていない貫通穴である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記貫通穴が、選択的に通じている貫通穴である、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
c)試薬を、貫通穴の所定のサブセットに入れるか、又は貫通穴の所定のサブセットを通過させること、
をさらに含んでなる、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
a)複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、そして
b)複数の試薬の各々を、ランダム様式又は準ランダム様式で貫通穴に適用して、確率論的アレイを作製すること、
を含んでなる、確率論的アレイを作製する方法。
【請求項84】
前記適用する工程が、貫通穴の少なくともいくつかをアドレス指定する複数の分注デバイスを提供すること、試薬溶液の異なる組合せを各々の貫通穴に分注すること、そして貫通穴の異なるセットをアドレス指定するように分注デバイスを少なくも1回は再配置することを含んでなる、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記試薬溶液と混和しない流体を、少なくとも1つの貫通穴に分注することをさらに含んでなる、請求項29に記載の方法。
【請求項86】
a)確率論的アレイを、請求項83に記載の方法を用いて作製すること、
b)確率論的アレイを、目的の特性を有する組合せ物でアッセイすること、そして
c)目的の特性を有する試薬を同定すること
を含んでなる、目的の生物学的、化学的又は物理的特性を有する試薬の組合せを同定するための方法。
【請求項87】
a)プラテンを、貫通穴に負荷するサンプルを包含する液体サンプルの中に浸け、それにより貫通穴の少なくともいくつかにサンプルを負荷すること、そして
b)プラテンを、プラテンの表面に対する親和性を有し、しかし、液体サンプルと混和しない液体に通し、それによりプラテンの表面から過剰なサンプル混合物を除くこと、
を含んでなる、対置する表面を有して、複数の貫通穴を有するプラテンに負荷する方法。
【請求項88】
a)プラテンを、貫通穴に負荷するサンプルを包含する液体サンプルの中に浸け、それにより貫通穴の少なくともいくつかにサンプルを負荷すること、そして
b)プラテンを、プラテンの表面に対する親和性を有し、しかし、液体サンプルと混和しない液体と接触させ、それによりプラテンの表面から過剰なサンプル混合物を除くこと、
を含んでなる、対置する表面を有して、複数の貫通穴を有するプラテンに負荷する方法。
【請求項89】
a)好気性生物を、プラテンの貫通穴の少なくともいくつかに負荷すること、そして
b)プラテンを、ガス透過性液体の中に沈めること、
を含んでなる、好気性生物の生存能を、複数の貫通穴を有するプラテンにおいて維持する方法。
【請求項90】
前記生物が流体中に存在し、そして前記ガス透過性液体が前記流体と混和しない、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記好気性生物の1つ又はそれ以上の物理的特性を、アッセイすることをさらに含んでなる、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記好気性生物が、細胞である、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
前記ガス透過性液体が、フルオロカーボン、シリコーンポリマー又は単分子層である、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
a)複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、
b)貫通穴の一部又は全てに、1つ又はそれ以上の不揮発性サンプルを任意に負荷すること、
c)プラテンの貫通穴の少なくともいくつかに、1つ又はそれ以上の揮発性サンプルを負荷して、各々の貫通穴におけるサンプルが同じ貫通穴において他のサンプルと混合することを可能にすること、そして
d)プラテンを、揮発性サンプルと混和しない液体に沈めること、
を含んでなり、工程b)、工程c)及び工程d)を任意の順序で行うことができる、
揮発性サンプルを他のサンプルと混合する方法。
【請求項95】
前記混合されるサンプルが、2つの別個のプラテンにおいて最初に提供され、これらが、混合できるように前記非混和性液体に沈めて接触させられる、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
工程c)及び工程d)が逆の順序で行われる、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記非混和性液体が、フルオロカーボン、シリコーンポリマー、鉱油又はアルカンである、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
a)複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること(ここにおける貫通穴の少なくともいくつかには、第1のサンプル又は第1のサンプルセットが負荷される)、
b)第2のサンプル又は第2のサンプルセットのアレイを包含する実質的に平坦な表面を提供すること(ここにおいて、平坦な表面における第2のサンプル又は第2のサンプルセットは、プラテンにおけるサンプルと位置合わせすることができる)、
c)プラテンを、平坦な表面における第2のサンプル又は第2のサンプルセットのアレイと位置合わせすること、そして
d)プラテンを平坦な表面と接触させること(ここにおいて、プラテンのサンプルは平坦な表面におけるサンプルと位置調整される)、
を含んでなる、サンプルのアレイを混合する方法。
【請求項99】
第1のサンプル又は第1のサンプルセットが、1つ又はそれ以上のプローブを含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
第2のサンプル又は第2のサンプルセットが、1つ又はそれ以上のプローブを含む、請求項98に記載の方法。
【請求項101】
プラテンに含有されるサンプルの物理的特性を分析することをさらに含んでなる、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
前記平坦な表面が、プラテンのアレイのパターンと一致する疎水性パターンを含む、請求項98に記載の方法。
【請求項103】
a)プラテンを容器の上に置くこと、
b)気体、液体又は固体の一吹き、又はピンを、前記特定の貫通穴に加えて、前記試薬又はプローブを容器の中に移すこと
を含んでなる、試薬又はプローブを、複数の貫通穴を有するプラテンの特定の貫通穴から容器に移すための方法。
【請求項104】
気体、液体又は固体の一吹きが、シリンジにより生じる、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
光力学的又は光熱的物質を貫通穴内又は貫通穴の上方に置き、その後、光力学的又は光熱的物質を、光力学的又は光熱的物質を活性化するのに好適な振動数及び強度のレーザービームに曝すことにより、前記の気体の一吹きが生じる、請求項103に記載の方法。
【請求項106】
a)プラテンを収容するのに適合したホルダー、
b)サンプルを前記プラテンの単一の貫通穴に注入するための、好適なサイズの開口度を有するノズル、及び
c)前記ノズルを通過するサンプルの流れを制御するバルブ
を含んでなり、
前記ホルダー及びノズルが互いに移動することができる、複数の貫通穴を有するプラテンの貫通穴に充填するか、又は貫通穴から排出するためのデバイス。
【請求項107】
前記ノズルが、前記プラテンと接触するように配置される、請求項106に記載のデバイス。
【請求項108】
サンプルを前記プラテンから受け取るために配置されたマイクロプレートをさらに含んでなる、請求項106に記載のデバイス。
【請求項109】
前記バルブを制御し、そして前記ホルダー及びノズルの位置を互いに制御するコンピューターをさらに含んでなる、請求項106に記載のデバイス。
【請求項110】
前記バルブを制御し、そして前記マイクロプレート及びホルダーの位置を互いに制御するコンピューターをさらに含んでなる、請求項108に記載のデバイス。
【請求項111】
前記マイクロプレート、ホルダー及びノズルを、少なくとも二次元において互いにそれぞれ独立して移動させることができる、請求項108に記載の方法。
【請求項112】
前記ノズルが、単一の位置で保持され、そして前記ホルダー及びノズルを少なくとも二次元において互いにそれぞれ独立して移動させることができる、請求項106に記載の方法。
【請求項113】
a)貫通穴に第1のサンプル又は第1のサンプルセットが負荷される、複数の貫通穴を有する第1のプラテンを提供すること、
b)プラテンを検出デバイスに導入すること、
c)貫通穴にサンプル又は試薬が負荷される、複数の貫通穴を有する第2のプラテンを検出デバイスに導入すること、
d)前記第1のプラテンの貫通穴の内容物が、前記第2のプラテンの対応する貫通穴の内容物と混合し得るように、プラテンを位置合わせし、接触させること、そして
e)貫通穴の少なくともいくつかの内容物の物理的特性における変化を、経時的に検出すること、
を含んでなる、プラテンの貫通穴の少なくとも1つにおいて生じる1つ又はそれ以上の反応速度を分析する方法。
【請求項114】
a)貫通穴がサンプルで負荷される、複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、
b)プラテンを2つの半透明ミラーの間に置くこと、
c)サンプルに、前記ミラーの1つを介して光を当てること、そして
d)サンプルからの光学的出力を検出すること、
を含んでなる、アレイにおけるサンプルの物理的特性を分析する方法。
【請求項115】
当該画像化工程が、前記アレイから生じる光を測定することを含む、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記プラテンがレーザー空洞内にあり、そして光学的利得媒体が前記2つのミラーの間に配置される、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
当該画像化工程が、照射光源の対面にあるミラーから放射された光を測定することを含んでなる、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
a)貫通穴がサンプルで負荷される、複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、
b)サンプルをキャピラリーのアレイの中に導入すること、
c)サンプルを、不連続な流れを生じさせるパルス圧力を用いて、キャピラリーを通して溶出すること、
d)溶出するサンプルを、キャピラリーに対して移動している表面にスポットすること(ただし、スポットは離れており、サンプル間の混合が生じない)、そして
e)スポットの物理的特性を分析すること、
を含んでなる、アレイからのサンプル出力を測定する方法。
【請求項119】
a)複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、
b)貫通穴に、2つの溶媒(第1の溶媒が低い蒸気圧を有し、第2の溶媒がそれよりも高い蒸気圧を有する)を包含する混合物に溶解された前記サンプルを負荷すること、そして
c)第2の溶媒を蒸発させて、第1の溶媒における複数のサンプルを得ること、
を含んでなる、複数のサンプルを、アッセイが直ちに可能な、高密度形式で保存する方法。
【請求項120】
各々の溶液における前記第1の溶媒の体積が、約25nl以下である、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
a)貫通穴の少なくともいくつかが低い蒸気圧を有する溶媒に溶解されたサンプルを含有する、複数の貫通穴を有するプラテンを提供すること、
b)プラテンを、溶解されたサンプルを凍結させるために十分な温度に冷却すること、
c)プラテンを、試薬を含む溶液の中に浸けること(この場合、溶液の温度はサンプルの凝固点よりも低く、しかし、試薬溶液の凝固点よりも高い)、
d)プラテンを試薬溶液から取り出すこと、そして
e)プラテンを、サンプルの凝固点よりも高い温度に加温すること、
を含んでなる、ハイスループットアッセイを形成する方法。
【請求項122】
a)複数の貫通穴を有するプラテンを、提供すること、
b)貫通穴に、2つの溶媒(第1の溶媒が低い蒸気圧を有し、第2の溶媒がそれよりも高い蒸気圧を有する)を含む混合物に溶解されたサンプルを負荷すること、そして
c)第1の溶媒を蒸発させること、
を含んでなる、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記試薬溶液が、水溶液である、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
第1のプラテンの貫通穴が第2のプラテンの貫通穴と実質的に位置が合うように、これらのプラテンが位置調整され、そして膜がこれらの2つのプラテンの間に挟まれる、複数の貫通穴を各々有する第1のプラテン及び第2のプラテン、並びに半透過性膜を包含するろ過デバイス。
【請求項125】
前記半透過性膜が、ニトロセルロース膜である、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記半透過性膜が、細胞の層を含む、請求項124に記載の方法。
【請求項127】
前記プラテンが、疎水性表面を有する、請求項124に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate


【公表番号】特表2009−504161(P2009−504161A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526264(P2008−526264)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/031534
【国際公開番号】WO2007/022026
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(508043464)バイオトローブ インコーポレイティッド (1)
【Fターム(参考)】