説明

アテローム硬化症および/または心血管性疾患の処置および予防のためのコレステロールのオゾン化産物

本発明は、アテローム硬化病変において産生されるコレステロールのオゾン化産物の作用に妨げることによって、アテローム硬化症および/または循環器病を治療および予防するための組成物および方法に関する。本出願中に説明される通り、コレステロールは、アテローム硬化プラーク中に存在する際、酸化される。この反応により細胞傷害性のコレステロール酸化またはオゾン化産物が生成される。本出願は、コレステロールオゾン化産物、その産物に対して指向性を有する結合性実体、および、各種疾病の治療のためにそれら結合性実体および細胞傷害性物質を用いる方法に向けられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
原核細胞または真核細胞に対して細胞傷害性であり得る、単離されたコレステロールのオゾン化産物。
【請求項2】
マクロファージの脂質摂取か、またはマクロファージからの泡沫細胞形成を引き起こし得る、請求項1に記載のオゾン化産物。
【請求項3】
低密度リポタンパクにおけるタンパク質の二次構造を変えることが可能な、請求項1に記載のオゾン化産物。
【請求項4】
前記タンパク質はアポタンパクB100である、請求項3に記載のオゾン化産物。
【請求項5】
式4aを有する、請求項1に記載のオゾン化産物
【化1】


【請求項6】
式5aを有する、請求項1に記載のオゾン化産物
【化2】


【請求項7】
式6a〜15a、7cのうちのいずれか一つ、またはそれらの組み合わせを有する、請求項1に記載のオゾン化産物
【化3−1】

【化3−2】

【化3−3】


【請求項8】
担体と、原核細胞または真核細胞に対して細胞傷害性であり得る単離されたコレステロールのオゾン化産物とを含む、組成物。
【請求項9】
前記オゾン化産物が式4aを含む、請求項8に記載の組成物
【化4】


【請求項10】
前記オゾン化産物が式5aを含む、請求項8に記載の組成物
【化5】


【請求項11】
前記オゾン化産物が、式6a〜15a、7cのうちのいずれか一つ、またはそれらの組み合わせを有する化合物を含む、請求項8に記載の組成物
【化6−1】

【化6−2】

【化6−3】

【化6−4】


【請求項12】
コレステロールのオゾン化産物に結合することが可能な、単離された結合実体。
【請求項13】
前記コレステロールのオゾン化産物が、式4aの化合物である、請求項12に記載の結合実体
【化7】


【請求項14】
前記コレステロールのオゾン化産物が、式5aの化合物である、請求項12に記載の結合実体
【化8】


【請求項15】
前記抗体がまた、式6a、7a、7c、8a、9a、10a、11a、12a、13a、14a、または15aのうちのいずれか一つを有する化合物に対して結合することが可能である、請求項12に記載の結合実体
【化9−1】

【化9−2】

【化9−3】

【化9−4】


【請求項16】
前記結合実体が、式13a、14a、または15aを有するハプテンに対して生じる、請求項12に記載の結合実体
【化10】


【請求項17】
前記結合実体が抗体である、請求項12に記載の結合実体。
【請求項18】
前記単離された抗体が、ATCC登録番号PTA−5427またはPTA−5428を有するハイブリドーマKA1−11C5またはKA1−7A6に由来する、請求項17に記載の結合実体。
【請求項19】
前記単離された抗体が、ATCC登録番号PTA−5429またはPTA−5430を有するハイブリドーマKA2−8F6またはKA2−1E9に由来する、請求項17に記載の結合実体。
【請求項20】
前記結合実体が、治療剤に連結されている、請求項12に記載の結合実体。
【請求項21】
前記治療剤が、アテローム硬化病変を軽減するか、または動脈のさらなる閉塞を防止することが可能である、請求項20に記載の結合実体。
【請求項22】
前記治療剤が、抗酸化剤、抗炎症剤、薬剤、小分子、ペプチド、ポリペプチド、または核酸である、請求項20に記載の結合実体。
【請求項23】
コレステロールのオゾン化産物に連結された結合実体であって、該コレステロールのオゾン化産物は、原核細胞または真核細胞に対して細胞傷害性である、結合実体。
【請求項24】
前記結合実体が抗体である、請求項23の結合実体。
【請求項25】
前記コレステロールのオゾン化産物は、式4a〜15aまたは7cのうちのいずれか一つの化合物である、請求項23に記載の結合実体
【化11−1】

【化11−2】

【化11−3】

【化11−4】


【請求項26】
アテローム硬化病変を治療または予防するためのマーカーであって、式4aまたは式5aを有するコレステロールのオゾン化産物を含む、マーカー
【化12】


【請求項27】
患者のアテローム硬化症を治療するための方法であって、コレステロールのオゾン化産物に対して結合することが可能な結合剤を該患者に投与する工程を包含する、方法。
【請求項28】
前記コレステロールのオゾン化産物は、式4a〜15aまたは7cのうちのいずれか一つを有する化合物である、請求項27に記載の方法
【化13−1】

【化13−2】

【化13−3】

【化13−4】


【請求項29】
前記結合剤が、活性酸素種を生成しない、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記結合実体が、治療剤に連結されている、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記治療剤が、アテローム硬化病変の成長の遅滞、または該アテローム硬化病変のサイズの縮小を促進し得る、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記治療剤が、抗酸化剤、抗炎症剤、薬剤、小分子、ペプチド、ポリペプチド、または核酸である、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
患者の標的細胞を殺すための方法であって、
標的細胞に結合することが可能な結合剤を該患者に投与する工程を包含し、該結合剤は、コレステロールのオゾン化産物に連結される、方法。
【請求項34】
前記結合実体が抗体である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記抗体が、活性酸素種を生成する、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記抗体がまた、一重項酸素を生成することが可能な化合物に連結される、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記一重項酸素を生成することが可能な化合物が、エンドペルオキシドである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記一重項酸素を生成することが可能な化合物が、アントラセン−9,10−ジプロピオン酸エンドペルオキシドである、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記一重項酸素を生成することが可能な化合物が、プテリン、フラビン、ヘマトポルフィリン、テトラキス(4−スルフォナトフェニル)ポルフィリン、ビピリジルルテニウム(II)錯体、ローズベンガル染料、キノン、ローダミン染料、フタロシアニン、ヒポクレリン、ルブロシアニン、ピナシアノール、またはアロシアニンである、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
哺乳動物から細胞傷害性コレステロールオゾン化産物を除去するための方法であって、コレステロールのオゾン化産物に結合することが可能な結合実体または抗体を用いて、該哺乳動物の体液から該細胞傷害性コレステロールオゾン化産物を分離する工程を包含する、方法。
【請求項41】
前記コレステロールのオゾン化産物が、式4aの化合物である、請求項40に記載の方法
【化14】


【請求項42】
前記コレステロールのオゾン化産物が、式5aの化合物である、請求項40に記載の方法
【化15】


【請求項43】
前記コレステロールのオゾン化産物が、式6a〜15aまたは7cのうちのいずれか一つを有する化合物である、請求項40に記載の方法
【化16−1】

【化16−2】

【化16−3】

【化16−4】


【請求項44】
前記オゾン化産物が、哺乳動物の循環血から除去される、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記オゾン化産物が、哺乳動物の血液から生体外で除去される、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記結合実体または前記抗体が、局所組織に対して局所的様式で投与される、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
哺乳動物の癌を治療または予防する方法であって、コレステロールの細胞傷害性オゾン化産物に連結した抗体を該哺乳動物に投与する工程を包含し、該抗体は癌細胞に結合することが可能である、方法。
【請求項48】
哺乳動物の不適切な免疫応答を治療または予防する方法であって、コレステロールの細胞傷害性オゾン化産物に連結した抗体を該哺乳動物に投与する工程を包含し、該抗体は、該不適切な免疫応答に関与する免疫細胞に結合することが可能である、方法。
【請求項49】
抗体からの、活性酸素種の産生を調節する因子を同定するための方法であって、
(a)抗体および候補因子を結合する工程、
(b)形成された活性酸素種の量を決定する工程、および、
(c)形成された活性酸素種の量を、該候補因子なしで該抗体から形成された活性酸素種の量を決定することによって得られた標準値と比較する工程、
を包含する、方法。
【請求項50】
前記活性酸素種がオゾンである、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記抗体は、式4a〜15aまたは7cのうちのいずれか一つを有するコレステロールオゾン化産物に結合することが可能である、請求項47〜49のいずれか1項に記載の方法
【化17−1】

【化17−2】

【化17−3】

【化17−4】



【図2−1】
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【図2B】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−504244(P2007−504244A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525459(P2006−525459)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/028685
【国際公開番号】WO2005/023830
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マッキントッシュ
【出願人】(501244222)ザ スクリプス リサーチ インスティテュート (33)
【Fターム(参考)】