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アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤
説明

アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤

【課題】 汗中の抗原成分と反応し抗原機能を失活させることが可能な成分を見出し、これを利用した皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】
ガロタンニン、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース、1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、ガロタンニン分解物およびエピガロカテキンガレートよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有するアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アトピー性皮膚炎の予防・治療に有効な皮膚外用剤に関し、より詳細には、アトピー性皮膚炎の患者の汗に含まれる抗原成分と反応し、その抗原機能を失活させることにより、痒みなどの症状を改善することが可能な皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
アトピー性皮膚炎は、激しい痒みを伴う湿疹を主病変とするアレルギー性疾患であり、憎悪・寛解を繰り返しながら慢性化することが多い。現在、アトピー性皮膚炎の症状を改善するために、痒みに対する薬物療法と原因抗原の除去が行われている。薬物療法においては、外用剤としてステロイド剤が主に使用されているが、ステロイド剤を長期にわたって使用すると副作用の懸念があり、特に乳幼児への使用に対しては注意を要する。また、ステロイド剤の長期の使用は、患者にとって使用感や経済的な面において負担が大きいため、使用量を減量することが望まれている。
【0003】
アトピー性皮膚炎の原因、憎悪因子として、種々の抗原が関与することは広く認識されており、これらの抗原がIgE抗体に結合してマスト細胞や好塩基球を活性化し、ヒスタミンを遊離することが作用機序の一つとして考えられている。このような抗原としては、例えば、卵、牛乳、大豆等の食物やダニやカビ等の環境因子が知られている。さらに、憎悪因子の一つとして、臨床的に汗の関与が考えられる症例が多く、汗の中に含まれる抗原成分の存在が明らかになってきており、本発明者らは既に患者の汗から分離精製したsalivary acidic proline-rich phosphoprotein(PRP蛋白質)、Prolactin-inducible protein(PIP蛋白質)、修飾PIPタンパク質がヒスタミン遊離活性を示すことを報告している(特許文献1)。また、ヒトの分泌物からカラムクロマトグラフィーにより分離されるConA-アフィニティー担体非吸着性成分が高いヒスタミン遊離活性を有することを報告している(特許文献2)。
【0004】
これらの抗原のうち、食物中の抗原や環境因子については、食事療法や、衣服および住環境等を清潔に保つことによって、ある程度除去することが可能であるが、患者自身が日常生活において産生する汗の中に含まれる抗原成分(以下、「汗抗原」ということがある)を排除することは非常に困難である。
【0005】
かかる汗抗原に対し、その抗原機能を失わせるような物質があれば、これを直接外用で適用することにより、汗抗原の経皮吸収やIgE抗体との反応を阻害し、速やかに痒み等の症状を軽減させることが可能であると考えられるが、十分な作用を示すものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2003/84991号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2005/005474号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、汗抗原に作用してその抗原機能を失活させることにより、痒みなどのアトピー性皮膚炎の症状を改善することが可能な皮膚外用剤が求められており、本発明はそのような皮膚外用剤を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のタンニン類は、汗抗原と反応し、その抗原機能を失活させることによって、マスト細胞や好塩基球からのヒスタミンの遊離を抑制することを見出し本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、ガロタンニン、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース、1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、ガロタンニン分解物およびエピガロカテキンガレートよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有するアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚外用剤は、患者の汗に含まれる汗抗原と反応して失活させ、汗抗原の経皮吸収およびマスト細胞や好塩基球のIgE抗体との結合を阻害するため、即効性に優れ、痒みなどの症状を有効に改善することができる。また、有効成分であるタンニン類は、天然植物中に含まれるものであり安全性が高く、長期間使用しても副作用の危険性が低いものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】試験例3におけるガロタンニンによるヒスタミン抑制作用を示す図である。
【図2】試験例4における臨床症状スコアの推移を示す図である。
【図3】試験例4における全般的改善度を示す図である。
【図4】試験例4における総合判定の図である。
【図5】試験例5における有効性の判定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の皮膚外用剤は、有効成分として特定のタンニン類を用いる。タンニン(タンニン酸)は、広く植物に分布する、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース等の多数のフェノール性ヒドロキシル基を有する芳香族化合物の複合物の総称であり、化学構造上、加水分解により酸とアルコールに分解される加水分解型タンニンと、複数分子のカテキンが炭素−炭素結合で縮合した縮合型タンニンとに分類される。さらに、加水分解型タンニンは、分解して没食子酸を生ずるガロタンニンと分解してエラグ酸を生じるエラグタンニンとに分類される。本発明においては加水分解型タンニンのうちのガロタンニンと、縮合型タンニンのうちのエピガロカテキンガレートを有効成分として使用することができる。
【0013】
上記ガロタンニンとして、具体的には、五倍子タンニン、没食子タンニン、スマックタンニン、タラタンニン等が例示できる。また、ガロタンニンの構成タンニンである1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコースおよび1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、さらに、ガロタンニンが加水分解等により分解したガロタンニン分解物も有効成分として使用できる。これらの中でも効果や安定的な供給の面からガロタンニンが好ましく用いられる。
【0014】
これらの特定のタンニン類は、アトピー性皮膚炎の患者が産生する汗中に含まれる抗原成分と反応し、その抗原機能を失活させる作用を有する。上記タンニン類は、これらの汗抗原と反応することにより汗抗原の経皮吸収を阻害したり、マスト細胞や好塩基球のIgE抗体への結合を阻害することにより、ヒスタミン遊離を抑制すると考えられる。
【0015】
本発明の皮膚外用剤における上記タンニン類の含有量は、通常0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%である。
【0016】
本発明の皮膚外用剤は、有効成分であるタンニン類以外に通常化粧料や医薬品等に使用される担体を組み合わせて常法により製剤化することができる。担体としては、水やプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレンブリコール、ジグリセリンなどの多価アルコール等が例示できる。さらに、通常化粧料や医薬品等に使用される成分を必要に応じ配合することができ、このような任意成分としては、例えば、ビタミン類、色素類、無機塩類、油性基剤、界面活性剤、防腐剤、香料等が例示できる。
【0017】
ビタミン類としては、レチノール、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、アスコルビン酸、コレカルシフェロール、トコフェロール、カルニチン、フェルラ酸、オロット酸、γ−オリザノールなどがある。色素類としては、赤色106号、青色1号、青色2号、赤色230号の(1)、だいだい色205号、黄色202号の(1)、黄色203号、緑色3号、緑色204号などがある。無機塩類としては、硫酸ナトリウム、炭素水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリウム、炭酸カリウム、ミョウバンなどがある。
【0018】
また、本発明の皮膚外用剤には、化粧料、医薬品、医薬部外品等が包含され、その剤型としては、特に限定されないが、皮膚表面で作用し得るものが好ましく、例えばローション、スプレー、エアゾールスプレー、クリーム、清拭剤、上がり湯用組成物、入浴剤などが例示できる。これらのうち、タンニン類の安定性という点から、エアゾールスプレー、上がり湯用組成物、入浴剤が好適である。
【実施例】
【0019】
次に実施例等を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
【0020】
試 験 例 1
汗抗原に対する反応の評価(1):
汗抗原と同様に比較的低分子量のヒト由来のタンパクであるヒト血清アルブミンを模擬抗原として、アトピー性皮膚炎のターゲット成分である汗抗原への反応を評価した。0.025%ヒト血清アルブミン溶液(pH7リン酸緩衝液)9mLに下記試料溶液を1mL混合し、撹拌後0.45μmメンブランフィルターによりろ過した。得られたろ液を下記条件によるHPLCに付し下記式によりタンパク不溶化率を求めた。コントロールとして精製水を用いた。結果を表1に示す。
【0021】
(試料)
1.0%リン酸L−アスコルビルマグネシウム(MAP)溶液
0.5%エピガロカテキンガレート(ECG)溶液
0.1%ジェニピン(GNP)溶液
0.1%ガロタンニン(TAN)溶液(日局タンニン酸;大日本製薬社製)
0.5%ミロバラン果実エキス(MFE)溶液(丸善製薬社製)
【0022】
(HPLC条件)
移動相:pH7リン酸緩衝液
(NaHPO4.73g、KHPO2.27g、NaSO21.31gを精製水1Lに溶解する)
カラム:東ソー TSKgel G3000 PW
検出器:UV(220nm)
流量:0.8mL/min
カラム温度:室温
【0023】
タンパク不溶化率[%]=(H−H)×100/H
: コントロール(精製水)1mLのヒト血清アルブミンピーク高さ
: 試験サンプル1mLのヒト血清アルブミンピーク高さ
【0024】
【表1】

【0025】
表1に示すように、0.05%エピガロカテキンガレート溶液および0.01%ガロタンニン溶液にタンパク不溶化性能が認められた。
【0026】
試 験 例 2
汗抗原に対する反応の評価(2):
エピガロカテキンガレートおよびガロタンニンについて、下記表2に示す濃度に調製して試験例1と同様にしてタンパク不溶化率を測定した。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】

【0028】
試 験 例 3
汗抗原のヒスタミン遊離活性抑制試験:
汗抗原による人末梢血好塩基球からのヒスタミン遊離に対するガロタンニンの抑制効果を検討した。精製汗抗原(QR)とともに日局タンニン酸(TAN)を投与して、ヒスタミン遊離活性を測定した。精製汗抗原(QR)は、健常人ボランティアおよびアトピー性皮膚炎患者からサウナ浴により採取した汗を、アトピー性皮膚炎患者由来の抹消血白血球に対するヒスタミン遊離活性を指標にして精製することにより得た。まずサウナ浴により採取した汗を0.22μmのフィルターで濾過し、20mMTris−HCl緩衝液で希釈してpH8.0に調整した。次にあらかじめ20mMTris−HCl緩衝液で平衡化した陰イオン交換樹脂カラム(monoQ HR 10/10,Amersham Biosciences Co.)にpH調整した汗を添加し、FPLCシステム(AKTA explorer 10S, Amersham Biosciences Co.)を用いて塩化ナトリウムの濃度勾配による溶出画分を採取した。ヒスタミン遊離活性は0.25Mから0.3Mの塩化ナトリウム濃度の画分に回収された。次にその画分を集めて0.1%、トリフルオロ酢酸で10倍に希釈し、0.22μmのフィルターで濾過後、逆相カラム(SOURCE 15RPC ST4.6/100, Amersham Biosciences Co.)に添加し、アセトニトリルの濃度勾配で溶出した。ヒスタミン遊離活性はアセトニトリル20%から25%濃度の画分に溶出され、その画分を集めて凍結乾燥後、リン酸緩衝生理食塩水で溶解したものを精製汗抗原とした。ヒスタミン遊離活性の測定は、文献記載の方法に従って行った(Hide M,et al,Acta Derm Venereol 82,335-340,2002)。結果を図1に示す。
【0029】
ポジコンのantiIgEおよびコントロールである精製汗抗原(QR)のヒスタミンリリースに対し、日局タンニン酸(TAN)の投与濃度に依存してヒスタミンの遊離率が低下している。日局タンニン酸(TAN)の濃度が5mg/mL以上では、効果的ヒスタミンの抑制が行われることが確認された。
【0030】
試 験 例 4
アトピー性皮膚炎患者で1ヶ月以上症状が安定している患者17名を対象として臨床試験を行った。下記処方のガロタンニンを含有する上がり湯用組成物およびスプレーを2〜4週間使用し、自覚症状および臨床症状に基づき、痒み、潮紅、丘疹、苔癬化、落屑および湿潤の症状について5段階の基準(0:なし、1:軽微、2:軽度、3:中等度、4:高度)により評価した。約1Lのお湯を洗面器にとり、上がり湯用組成物10gを入れ、よくかき混ぜ溶解させる。浴室から出る際に溶液を全身に上がり湯として一日の一回の入浴時に使用する。スプレーに関しては、日中時に一日一回以上、適量を患部にスプレーを行うこととする。Wilcoxon signed rank testにより有意差を検定した。使用前後における各患者のスコアの総合点の推移を図2に示す。また、4週間使用した患者について、医師が下記評価基準に基づき全般的改善度の評価と総合判定を行った。結果を図3および4に示す。なお、処方中の%は質量%を意味する。
【0031】
(1)ガロタンニン配合上がり湯用組成物
日局タンニン酸 0.5 %
硫酸ナトリウム 99.5 %
【0032】
(2)ガロタンニン配合スプレー
日局タンニン酸 0.05%
濃グリセリン 3 %
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01%
1,3−ブチレングリコール 5 %
ジプロピレングリコール 1 %
フェノキシエタノール 0.5 %
精製水 90.44%
【0033】
(評価基準)
全般的改善度は、臨床症状および臨床データから著明(顕著)改善、中等度改善、軽度改善、不変、悪化の6段階で評価する。総合判定は、全般的改善度の評価および安全性評価結果を総合的に判断し、極めて有用、有用、やや有用、どちらとも言えない、有用でないを決定する。
【0034】
17名のスコアの総合点に関しては、痒み、潮紅、丘疹、苔癬化、落屑、湿潤の臨床症状の改善度を示しており、使用前と使用後の有意差を認めることができた(p値=0.0024)。図3および図4に示すように、医師による所見において、全般的改善度を評価したが著明改善から軽微改善まで、7割弱の患者に効果を示し、総合判定は極めて有効からやや有効まで、6割強の有用性を確認することができた。
【0035】
試 験 例 5
アトピー性皮膚炎患者で1ヶ月以上症状が安定している患者21名を対象として、二重盲検法によるクロスオーバー試験を行った。下記処方のガロタンニン配合エアゾールスプレーと、プラセボとして下記処方のガロタンニン未配合エアゾールスプレーをクロスオーバーで各2週間使用した場合の有効性(▲蚤▼痒感等の改善度)について、自覚症状および臨床症状に基づき医師が評価した。Cochran-Mantel-Haenszel testにより有意差の検定を行った。結果を表3および図5に示す。
【0036】
(1)ガロタンニン配合エアゾールスプレー
日局タンニン酸 0.05%
濃グリセリン 3 %
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01%
1,3−ブチレングリコール 5 %
ジプロピレングリコール 1 %
フェノキシエタノール 0.5 %
精製水 90.44%
【0037】
(2)ガロタンニン未配合エアゾールスプレー
濃グリセリン 3 %
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01%
1,3−ブチレングリコール 5 %
ジプロピレングリコール 1 %
フェノキシエタノール 0.5 %
精製水 90.49%
なお、エアゾールのガス剤として、ジメチルエーテルを使用し、上記(1)または(2)の組成物とガス剤の配合比率(質量)は7:3とした。
【0038】
【表3】

【0039】
いずれの層別においても、ガロタンニン配合エアゾールスプレーを用いた患者群は有意に症状が改善された(p値=0.0314)。
【0040】
実 施 例 1
下記処方のスプレーローションを調製した。
精製水 92.89%
エピガロカテキンガレート 0.8%
濃グリセリン 5.00%
フェノキシエタノール 0.30%
ジプロピレングリコール 1.00%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01%
合計 100.00%
上記処方で調製したエアスプレーローションにより所定の患部に塗布することができた。
【0041】
実 施 例 2
下記処方のエアゾールスプレーを調製した。
精製水 91.60%
日局タンニン酸 1.00%
1,3−ブチレングリコール 5.00%
フェノキシエタノール 0.40%
ジプロピレングリコール 2.00%
合計 100.00%
なお、エアゾールのガス剤として、ジメチルエーテルを使用し、上記処方とガス剤の配合比率(重量)は7:3とした。上記処方で調製したエアゾールスプレーにより、所定の患部に噴霧することができた。
【0042】
実 施 例 3
下記処方の上がり湯用組成物を調製した。
硫酸ナトリウム 94.49%
日局タンニン酸 5.00%
イソプレングリコール 0.50%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01%
合計 100.00%
上記処方で調製した上がり湯用組成物10gを約1Lのお湯に溶解させ、上がり湯として使用することができた。
【0043】
実 施 例 4
下記処方の入浴剤を調製した。
硫酸ナトリウム 73.49%
炭酸水素ナトリウム 10.00%
カリミョウバン 5.00%
エピガロカテキンガレート 10.00%
EDTA 0.50%
香料 1.00%
色素 0.01%
合計 100.00%
上記処方で調製した入浴剤を浴湯中に溶解させて使用することができた。
【0044】
実 施 例 5
下記処方の清拭剤を調製した。
精製水 83.76%
日局タンニン酸 0.04%
プロピレングリコール 5.00%
エタノール 10.00%
タルク 1.00%
パラベン 0.20%
合計 100.00%
清拭布として不織布を使用し、上記処方の清拭剤を不織布の2倍量(質量)含浸させ、所定の患部を清拭することができた。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の皮膚外用剤は、アトピー性皮膚炎の患者自身が産生する汗抗原と反応して失活させることにより、速やかに痒みなどの症状を改善することができ、また安全性も高く、長期間にわたって使用可能である。したがって、アトピー性皮膚炎の治療および予防に極めて有用なものである。
以上

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガロタンニン、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース、1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、ガロタンニン分解物およびエピガロカテキンガレートよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を有効成分として含有するアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤。
【請求項2】
汗抗原を失活させる作用を有する請求項1記載のアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤。
【請求項3】
ガロタンニン、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース、1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、ガロタンニン分解物およびエピガロカテキンガレートよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を0.001〜10質量%含有するものである請求項1または2記載のアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤。
【請求項4】
皮膚表面で作用し得るものである請求項1ないし3のいずれかの項記載のアトピー性皮膚炎用皮膚外用剤。
【請求項5】
ガロタンニン、1,2,3,4,6−ペンタガロイルグルコース、1,2,3,6−テトラガロイルグルコース、ガロタンニン分解物およびエピガロカテキンガレートよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を汗抗原に作用させて汗抗原を失活させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−6341(P2011−6341A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149825(P2009−149825)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(504136568)国立大学法人広島大学 (924)
【出願人】(308040638)株式会社バスクリン (12)
【Fターム(参考)】