アナライザーアッセンブリプラットホーム
【課題】マウント方法、及び分析装置と少なくとも2のユニットを含むかかる装置をマウントするためのプラットホームの組み合わせ、並びに当該装置がマウントされるプラットホームの提供。
【解決手段】プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び表面上に当該プラットホーム要素を配置するための複数の脚部であって、個別に高さを調節可能な脚部による。
【解決手段】プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び表面上に当該プラットホーム要素を配置するための複数の脚部であって、個別に高さを調節可能な脚部による。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つのユニットを具備する分析装置のマウントに関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットを接続する移送ユニットを備えるマルチユニット分析装置は、水平及び垂直方向の両方について各ユニットの正確な調節を要する。かかる装置がマウントされる表面は、一般的に平面でないならば、当該装置の適切な配置、そうして適切な機能を保障するメカニズムが必要とされる。かかるメカニズムは、US5,260,872及びUS7,842,143に記載されており、これらの文献には、全てのワークステーションが、1のフレーム構造内に配置されているメカニズムが記載されている。他のメカニズムは、US6,337,050、WO2009/002357及びEP158287に開示されている。これらのシステムでは、高さの調節はすべて支持構造上に配置されたワークステーションを有する個々のユニットごとで行われる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントするための改善された方法及びプラットホームを提供する。
【0004】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントする方法であって、以下の:
表面上にプラットホームを配置する工程、ここで、当該プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び当該プラットホームを表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は独立に高さを調節することができる;
上記ユニットをマウント及び配置する前に、プラットホームアッセンブリの高さを調節する工程;
上記少なくとも2つのユニットをマウント及び配置する工程
を含む、前記方法に関する。
【0005】
本発明はさらに、少なくとも2つのユニットを含む分析装置、及び当該装置がマウントされるプラットホームの組み合わせであって、ここで当該プラットホームが、少なくとも1のプラットホーム要素及び当該プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は、独立に高さを調節可能である前記組み合せ、又は上記分析装置及び上記プラットホームを含むシステムに関する。
【0006】
本発明の利点は、本明細書に記載される方法が、ユニットをマウントする前にプラットホームの高さの調節が可能になるというところである。こうして、完全なシステムの重量がない状態で、高さの調節を簡単に行うことができるようになる。さらに、単一のユニットごとに調節を行う必要がなくなる。これにより、モジュール間における配置の問題が少なくなる。本マウント方法は、当該システムの位置、並びに装置がマウントされる実験表面とは無関係にユニットの組み立てを簡単にする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、組み立てまえの2つのプラットホーム要素の側面図(a)、及び上面図(b)を示す。
【図2】図2は、2つのプラットホーム要素から組み立てられたプラットホームの側面図(a)、及び上面図(b)、及び斜視図(c)を示す。
【図3】図3は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームを示す。
【図4】図4は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームの側面図(a)、及び上面図(b)を示す。
【図5】図5は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームの側面図(a)、及び領域Aの拡大図(b)を示す。
【図6】図6は、第一プラットホーム上にマウントされた第二移動可能プラットホーム、並びに第二プラットホームを自動的又は手動にて第一プラットホーム上で移動させるための電気モーター、クランク、及び油圧ポンプを示す。
【図7】図7の(a)及び(b)は、第二プラットホーム上にマウントされたユニットの移動を示す。
【図8】図8は、既にマウントされている1のユニットを有するプラットホーム上に第二ユニットをマウントすることを示す。
【図9】図9は、プラットホーム上にマウントされた分析装置の図を示す。b)は、a)における領域Aの拡大図を示す。
【図10】図10(a)は、プラットホーム上のカットアウト、及びユニットを停止するためにそれらを下げるためのネジを示す。(b)は、領域Bの拡大図である。
【図11】図11は、プラットホーム及び隣接するユニットに固定されたユニットを有するプラットホーム上にマウントされた幾つかのユニットを含む分析装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントする方法に関する。特許請求の範囲に記載される方法は以下の工程:
−表面上にプラットホームを配置する工程、ここで当該プラットホームは少なくとも1のプラットホーム要素及び当該プラットホーム要素を表面上に配置するための脚部を含み、ここで当該脚部は独立に高さを調節することができる;
−上記ユニットをマウント及び配置する前にプラットホームの高さを調節する工程;
−上記少なくとも2のユニットをマウントしそして配置する工程;
を含む。
【0009】
本明細書において使用される「分析装置」という語句は、検体を分析する方法の少なくとも1部を実施することができる装置に関する。「検体」という語句は、さらに以下に定義される。検体を分析する方法は、検体を含む液体サンプルを分注し、検体を単離及び精製し、反応混合液を準備し、検体を検出可能なシグナルを得るために必要とされる試薬と反応させる工程などを含むことがある。
【0010】
本明細書において使用される「ユニット」という語句は、検体分析の特定の部分を実施する分析装置の個々のモジュール又はセル又はパートに関する。ユニットの具体的なタイプは以下に定義される。
【0011】
本明細書において使用される「プラットホーム」という語句は、表面上に配置され、かつその上に分析装置がマウントされるところのプラットホーム又はフレームに関する。
【0012】
本明細書において使用される「プラットホーム要素」という語句は、プラットホームの一部に関する。プラットホームを形成するために、1より多くの要素を組み立てることができる。
【0013】
本明細書において使用される「脚部」という語句は、プラットホームが配置される表面と直接相互作用するプラットホームの要素に関する。脚部の好ましい実施態様は、プラットホームの底面にマウントされる実際の脚部である。
【0014】
本明細書において使用される「表面」という語句は、分析装置をマウントするためにプラットホームを配置するところの表面に関する。
【0015】
本明細書において使用される「個別に高さを調節できる」という語句は、分析装置が存在しない状態でプラットホームが水平であること、並びに当該装置が、調節されたプラットホーム上にマウントされた後にプラットホーム上に水平に配置されると言うことを保障するために、脚部を互いに独立して上下に調節することができることに関する。
【0016】
本明細書において使用される「マウント」という語句は、分析装置をプラットホーム上に据え付けることに関する。
【0017】
本明細書において使用される「配置」という語句は、分析装置内でユニットを機能させるために必要とされる位置へ当該ユニットをマウント及び配置することに関する。
【0018】
好ましい実施態様では、プラットホームは、第一プラットホームを含み、そして本方法は、さらに、当該第一プラットホーム上に第二プラットホームをマウントする工程であって、当該第二プラットホームは第一プラットホーム上で移動可能である工程を含む。
【0019】
背後からのサービスのためにアクセスが必要とされる場合、マウントされる付近の実験壁から分析装置を離すように移動できるという利点を有する。移動可能なマウントの更なる利点は、分析装置が移動できない場合に必要とされるよりも壁の近くに分析装置をマウントできるという点である。なぜなら、移動可能でない場合、実験壁からの距離は、実験者のアクセスを提供するのに必須の空間を含むからである。こうして、移動可能なプラットホーム上にマウントされた装置が、移動できないマウントに比べて実験壁のより近くに配置でき、装置をマウントするために必要とされる実験における設置面積(footprint)は、分析装置の既知のマウントに比べて低減される。
【0020】
好ましくは、本方法は、さらに、前記第一及び/又は第二プラットホームに具備される少なくとも1のカットアウトに、前記ユニットに具備されるベアリングホイールを配置することにより、前記ユニットを前記プラットホームに配置する工程をさらに含む。「カットアウト」という語句は、ユニット上の移動要素を停止するように配置及び構成されたプラットホーム上の要素に関する。カットアウトの好ましい実施態様は、本明細書中に吉舎イズれているが、限定されるものではない。ベアリングホイールは、ユニットをマウントする際に、プラットホームに沿った当該ユニットの移動を可能にし、プラットホームのカットアウトは、ベアリングホイールがカットアウトにはまり、そしてそれ以上動くことができなくすることにより、ユニットを停止させる。前記カットアウトは、好ましくは、ネジを備えたプレートから構成され、ここで当該ネジは、プラットホームの表面の開口部にプレートを下げることを可能にし、こうしてカットアウトが形成する。
【0021】
装置のマウントは、次に、好ましくは、1のユニットを隣接するユニットに連結することによりさらに強められる。好ましくは、当該連結は、2つの隣接するユニットを、連結要素、より好ましくはネジを用いて連結することにより達成される。より好ましくは、前記方法は、前記ユニットをプラットホームに連結することをさらに含む。これは、マウントされた装置をさらに安定化する。上に記載される本方法の好ましい実施態様では、ユニットをマウントする工程は、液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニットをマウントすることを含む。より好ましくは、さらに前記検体を、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニットがマウントされる。好ましくは、さらなる少なくとも1の移送モジュールがマウントされる。好ましい実施態様では、サンプルを分析装置にロードするためのすくなくとも1のユニットがさらにマウントされる。当該ユニットを任意の順番でマウントすることができる。
【0022】
本明細書において使用される「検体を単離及び精製する」という語句は、さらなる分析のために検体を調製することに関する。当該語句は、検体を調製する任意の方法、例えばさらなる分析の前に検体を固相に結合させ、そして洗浄すること、を包含する。
【0023】
本明細書に用いられる「検体」という語句は、検出対象である任意のタイプの生体分子であってもよく、そしてその検出は、生物の診断状態を指し示す。生物は、動物、又はより好ましくはヒトでありうる。好ましい検体は、タンパク質、ポリペプチド、抗体又は核酸である。より好ましくは、検体は核酸である。
【0024】
本明細書に使用される「液体サンプル」という語句は、固体から得られて、分析試験に供される液体サンプルの任意のタイプに関する。液体サンプルの非限定的な例は、尿、血漿、全血、血清、唾液、肺胞洗浄液などである。
【0025】
本明細書において使用される「反応」という語句は、検体と、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬との間の任意のタイプの化学反応に関する。好ましくは、当該反応は、増幅を含む。増幅は、シグナルを亢進させる任意のタイプのものと理解されてもよい。したがって、増幅は、酵素による分子の変換であってもよく、ここで当該酵素は検体に共役又は結合して、検出可能なシグナルをもたらし、ここで、存在する検体分子よりも多くのシグナル分子が形成される。このようなものの非限定的な例の一つが、例えばECLを用いた化学発酵色素の形成である。増幅という語句は、検体が核酸である場合、さらに核酸増幅にも関する。増幅は、線形増幅、一定温度増幅、及び指数関数的増幅を包含する。核酸増幅法の非限定的な例は、TMA、SDA、NASBA、PCR(リアルタイムPCRを含む)である。かかる方法は、当業者に周知である。
【0026】
本明細書に使用される「試薬」という語句は、分析装置の分析方法を実施するために必要な任意の試薬に関する。かかる試薬は、検体を単離及び精製するために必要な試薬を含んでもよく、及び/又は検体を反応させて、検出可能なシグナルを得るために必須の試薬を含んでもよい。
【0027】
本明細書において使用される「検出可能なシグナル」という語句は、検体の有無を検出するか、又は検体を定量するための分析方法を用いて得られたシグナルに関する。かかる検出可能なシグナルの非限定的な例は、化学発光又は蛍光又は他の染色である。
【0028】
本明細書において使用される「移送モジュール」という語句は、分析装置のユニット間でアイテムを移送することができるモジュール又はユニット又はセルに関する。かかるアイテムは、非限定的な例として、試薬、消耗品、液体などを含む容器であってよい。こうして、移送モジュールは、好ましくは、分析装置のユニット間でアイテムを移送するように構成及び配置される。
【0029】
本明細書に記載の方法の更なる実施態様は、以下に記載される特徴の任意の1つ又は組み合わせを含む。
【0030】
本発明は、少なくとも2のユニットを具備する分析装置と、当該装置がマウントされるプラットホームとの組み合わせ、又は当該分析装置及び当該プラットホームを含むシステムに関する。前記プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素と、当該プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は個別に高さを調整可能である。
【0031】
1の実施態様では、プラットホームは、少なくとも2つのプラットホーム要素を含み、ここで当該少なくとも2のプラットホーム要素は、互いに固定して連結される。好ましくは、当該プラットホームは、第一プラットホーム、並びに当該第一プラットホームの上部にマウントされた第二プラットホームを含み、ここで当該第二プラットホームは上記第一プラットホーム上を移動できる。移動可能なプラットホームの利点は、上に記載されている。
【0032】
1の実施態様では、当該第二のプラットホームは、移動要素、好ましくは当該第一プラットホーム上を走るベアリングホイールを含む。
【0033】
本発明の1の態様では、第二プラットホームは、油圧ポンプに接続された油圧シリンダーを含む。好ましくは、当該油圧ポンプは、電気モーターに接続されている。モーターが作動しない場合に使用者が、手動で第二プラットホーム上にマウントされた分析装置の移動を可能にする油圧ポンプに接続されたクランクを含むことが好ましい。
【0034】
本発明の1の態様では、ユニットは、ベアリングホイールを含む。これにより、ベアリングホイールをプラットホーム上で移動させることによって、プラットホーム上にユニットをマウントすることが可能になる。
【0035】
本発明の1の実施態様では、第一又は第二プラットホームは、少なくとも1のカットアウトであって、ベアリングホイールをカットアウト内に配置することによりプラットホーム上にユニットを配置するためのカットアウトを含む。これにより、ユニットをプラットホーム上に適切に配置することを可能になる。
【0036】
本発明の1の態様では、装置は、少なくとも1のユニットを含む。好ましい実施態様では、当該装置は以下の:
液体サンプルを分析装置にロードするための少なくとも1のユニット、及び/又は
液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット、及び/又は
上記検体を、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニット、及び/又は
少なくとも1の移送モジュール:
を含む。
【0037】
好ましい実施態様では、検出装置又は方法は、十分に自動化されている。
【0038】
1の実施態様では、本装置は、検体を、サイクル反応を実施するために必要な試薬とサイクル反応させるためのユニットをさらに含む。好ましくは、当該サイクル反応は、核酸増幅である。
【0039】
装置は、さらに検出モジュールを含んでもよい。
【0040】
本発明の好ましい実施態様の非限定的な例は、図1〜11に示されている。
【0041】
図1(a)は、本発明のプラットホーム(1)の側面図を示し、図1(b)は上面図を示す。プラットホーム(1)は、第一プラットホーム要素(2a)及び第二プラットホーム要素(2b)を含む。図1に示されるプラットホーム要素は分離されている。連結要素(4)がプラットホーム要素(2b)に示されている。この連結要素(4)は、プラットホーム要素(2a)の受容部(4b)に移動することができる。2つのプラットホーム要素(2a)及び(2b)は、次にネジ(8)により固定されて、プラットホーム(1)を形成する。図2は、互いに固定された2つのプラットホーム要素(2a)及び(2b)を示す。脚部(3)は、プラットホームの底面(13)にマウントされており、そして高さを調節可能である。任意の脚部(3)の1つは、高さ調節のための内部スレッド(3−1)及び外部スレッド(3−2)を有する。脚部(3)は、レンチと接する接触要素(3−3)を含んでもよい。これは、ユニット(40、41、42、43)をマウントする前にプラットホーム(1)の高さを調節することを可能にする。
【0042】
プラットホームの1の実施態様は、第一プラットホーム(1)上にマウントされる第二プラットホーム(11)を含む(図3〜6)。第二プラットホーム(11)は、好ましくは少なくとも1のプラットホーム要素を含む。図3に示される実施態様では、当該プラットホームは、プラットホーム要素(12a)及びプラットホーム要素(12b)を含み、これらはプラットホーム要素(2a)及び(2b)と同じように組み立てられている。第一プラットホーム(1)は、グライディング要素(17、18)を含む。第二プラットホームは、移動要素(21)、好ましくはベアリングホイール(21)を含み、これは第一プラットホームの移動(グライディング)要素(17、18)(好ましくはレールである)と接する。これにより、第二プラットホーム(11)が第一プラットホーム(1)上を移動することが可能になる。移動メカニズムの1の実施態様は、図6に示されている。プラットホームは、アクチュエーター、より好ましくは油圧ポンプ(33)に連結された電気モーター(30)により移動されてもよい。好ましくは、クランク(31)は、モーター(30)が作動しない場合に使用者が第二プラットホームを移動させることを可能にするクランク(31)が含まれる。ユニット(40)の移動が、図7に示される。第二プラットホーム(11)は、ネジ(5)に対応するネジ(15)、小プレート(6)に対応する小プレート(16)、及びカットアウト(9)及び開口部(9a)に対応する開口部(19a)を含むカットアウト(19)を含む。
【0043】
プラットホーム(1、11)がマウントされ、そして脚部の高さが調節された場合、ユニットは、プラットホーム(1)にマウントされる。ユニット(40、41、42)は、ユニットの底面(49)にベアリングホイール(21)を含む。ベアリングホイール(21)は、カットアウト(9)にはまるまでプラットホーム上を滑走する。カットアウト(9)は、好ましくはネジ(5)を具備するプラットホームの開口部(9a)内に低くすることができる小さいプレート(6)である。こうして、プレート(6)を下げて、ベアリングホイール(21)が、カットアウト(9)内で停止させられることが所望される位置にのみ、カットアウト(9)が形成される。第一ユニット(42)がこうして固定された場合、次のユニット(41)をマウントすることができる(図8、10)。プラットホーム(1)をマウントする際のユニット(40)の横方向の移動を妨げるため、サイドガイダンス(23)が、プラットホームに具備され、そしてサイドガイダンス(22)がユニット(40)に具備される。
【0044】
第二プラットホーム(11)上へのユニット(40)のマウントは、第一プラットホーム(1)上でのマントと同様に実質的に行われる。
【0045】
ひとたび全てのユニット(40、41、42、43)がプラットホーム(1)上にマウントされると、ユニットは、好ましくはネジ(52)である連結要素(52)を備えるプラットホーム(1)に固定される。ユニット(40、41、42、43)は、隣接するユニット(40、41、42、43)と、連結要素(51)、好ましくはネジ(51)で連結される。
【0046】
本発明の好ましい実施態様において、プラットホームの材料は、鋼鉄である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つのユニットを具備する分析装置のマウントに関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットを接続する移送ユニットを備えるマルチユニット分析装置は、水平及び垂直方向の両方について各ユニットの正確な調節を要する。かかる装置がマウントされる表面は、一般的に平面でないならば、当該装置の適切な配置、そうして適切な機能を保障するメカニズムが必要とされる。かかるメカニズムは、US5,260,872及びUS7,842,143に記載されており、これらの文献には、全てのワークステーションが、1のフレーム構造内に配置されているメカニズムが記載されている。他のメカニズムは、US6,337,050、WO2009/002357及びEP158287に開示されている。これらのシステムでは、高さの調節はすべて支持構造上に配置されたワークステーションを有する個々のユニットごとで行われる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントするための改善された方法及びプラットホームを提供する。
【0004】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントする方法であって、以下の:
表面上にプラットホームを配置する工程、ここで、当該プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び当該プラットホームを表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は独立に高さを調節することができる;
上記ユニットをマウント及び配置する前に、プラットホームアッセンブリの高さを調節する工程;
上記少なくとも2つのユニットをマウント及び配置する工程
を含む、前記方法に関する。
【0005】
本発明はさらに、少なくとも2つのユニットを含む分析装置、及び当該装置がマウントされるプラットホームの組み合わせであって、ここで当該プラットホームが、少なくとも1のプラットホーム要素及び当該プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は、独立に高さを調節可能である前記組み合せ、又は上記分析装置及び上記プラットホームを含むシステムに関する。
【0006】
本発明の利点は、本明細書に記載される方法が、ユニットをマウントする前にプラットホームの高さの調節が可能になるというところである。こうして、完全なシステムの重量がない状態で、高さの調節を簡単に行うことができるようになる。さらに、単一のユニットごとに調節を行う必要がなくなる。これにより、モジュール間における配置の問題が少なくなる。本マウント方法は、当該システムの位置、並びに装置がマウントされる実験表面とは無関係にユニットの組み立てを簡単にする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、組み立てまえの2つのプラットホーム要素の側面図(a)、及び上面図(b)を示す。
【図2】図2は、2つのプラットホーム要素から組み立てられたプラットホームの側面図(a)、及び上面図(b)、及び斜視図(c)を示す。
【図3】図3は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームを示す。
【図4】図4は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームの側面図(a)、及び上面図(b)を示す。
【図5】図5は、第一プラットホーム上にマウントされた第二プラットホームの側面図(a)、及び領域Aの拡大図(b)を示す。
【図6】図6は、第一プラットホーム上にマウントされた第二移動可能プラットホーム、並びに第二プラットホームを自動的又は手動にて第一プラットホーム上で移動させるための電気モーター、クランク、及び油圧ポンプを示す。
【図7】図7の(a)及び(b)は、第二プラットホーム上にマウントされたユニットの移動を示す。
【図8】図8は、既にマウントされている1のユニットを有するプラットホーム上に第二ユニットをマウントすることを示す。
【図9】図9は、プラットホーム上にマウントされた分析装置の図を示す。b)は、a)における領域Aの拡大図を示す。
【図10】図10(a)は、プラットホーム上のカットアウト、及びユニットを停止するためにそれらを下げるためのネジを示す。(b)は、領域Bの拡大図である。
【図11】図11は、プラットホーム及び隣接するユニットに固定されたユニットを有するプラットホーム上にマウントされた幾つかのユニットを含む分析装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、少なくとも2つのユニットを含む分析装置をマウントする方法に関する。特許請求の範囲に記載される方法は以下の工程:
−表面上にプラットホームを配置する工程、ここで当該プラットホームは少なくとも1のプラットホーム要素及び当該プラットホーム要素を表面上に配置するための脚部を含み、ここで当該脚部は独立に高さを調節することができる;
−上記ユニットをマウント及び配置する前にプラットホームの高さを調節する工程;
−上記少なくとも2のユニットをマウントしそして配置する工程;
を含む。
【0009】
本明細書において使用される「分析装置」という語句は、検体を分析する方法の少なくとも1部を実施することができる装置に関する。「検体」という語句は、さらに以下に定義される。検体を分析する方法は、検体を含む液体サンプルを分注し、検体を単離及び精製し、反応混合液を準備し、検体を検出可能なシグナルを得るために必要とされる試薬と反応させる工程などを含むことがある。
【0010】
本明細書において使用される「ユニット」という語句は、検体分析の特定の部分を実施する分析装置の個々のモジュール又はセル又はパートに関する。ユニットの具体的なタイプは以下に定義される。
【0011】
本明細書において使用される「プラットホーム」という語句は、表面上に配置され、かつその上に分析装置がマウントされるところのプラットホーム又はフレームに関する。
【0012】
本明細書において使用される「プラットホーム要素」という語句は、プラットホームの一部に関する。プラットホームを形成するために、1より多くの要素を組み立てることができる。
【0013】
本明細書において使用される「脚部」という語句は、プラットホームが配置される表面と直接相互作用するプラットホームの要素に関する。脚部の好ましい実施態様は、プラットホームの底面にマウントされる実際の脚部である。
【0014】
本明細書において使用される「表面」という語句は、分析装置をマウントするためにプラットホームを配置するところの表面に関する。
【0015】
本明細書において使用される「個別に高さを調節できる」という語句は、分析装置が存在しない状態でプラットホームが水平であること、並びに当該装置が、調節されたプラットホーム上にマウントされた後にプラットホーム上に水平に配置されると言うことを保障するために、脚部を互いに独立して上下に調節することができることに関する。
【0016】
本明細書において使用される「マウント」という語句は、分析装置をプラットホーム上に据え付けることに関する。
【0017】
本明細書において使用される「配置」という語句は、分析装置内でユニットを機能させるために必要とされる位置へ当該ユニットをマウント及び配置することに関する。
【0018】
好ましい実施態様では、プラットホームは、第一プラットホームを含み、そして本方法は、さらに、当該第一プラットホーム上に第二プラットホームをマウントする工程であって、当該第二プラットホームは第一プラットホーム上で移動可能である工程を含む。
【0019】
背後からのサービスのためにアクセスが必要とされる場合、マウントされる付近の実験壁から分析装置を離すように移動できるという利点を有する。移動可能なマウントの更なる利点は、分析装置が移動できない場合に必要とされるよりも壁の近くに分析装置をマウントできるという点である。なぜなら、移動可能でない場合、実験壁からの距離は、実験者のアクセスを提供するのに必須の空間を含むからである。こうして、移動可能なプラットホーム上にマウントされた装置が、移動できないマウントに比べて実験壁のより近くに配置でき、装置をマウントするために必要とされる実験における設置面積(footprint)は、分析装置の既知のマウントに比べて低減される。
【0020】
好ましくは、本方法は、さらに、前記第一及び/又は第二プラットホームに具備される少なくとも1のカットアウトに、前記ユニットに具備されるベアリングホイールを配置することにより、前記ユニットを前記プラットホームに配置する工程をさらに含む。「カットアウト」という語句は、ユニット上の移動要素を停止するように配置及び構成されたプラットホーム上の要素に関する。カットアウトの好ましい実施態様は、本明細書中に吉舎イズれているが、限定されるものではない。ベアリングホイールは、ユニットをマウントする際に、プラットホームに沿った当該ユニットの移動を可能にし、プラットホームのカットアウトは、ベアリングホイールがカットアウトにはまり、そしてそれ以上動くことができなくすることにより、ユニットを停止させる。前記カットアウトは、好ましくは、ネジを備えたプレートから構成され、ここで当該ネジは、プラットホームの表面の開口部にプレートを下げることを可能にし、こうしてカットアウトが形成する。
【0021】
装置のマウントは、次に、好ましくは、1のユニットを隣接するユニットに連結することによりさらに強められる。好ましくは、当該連結は、2つの隣接するユニットを、連結要素、より好ましくはネジを用いて連結することにより達成される。より好ましくは、前記方法は、前記ユニットをプラットホームに連結することをさらに含む。これは、マウントされた装置をさらに安定化する。上に記載される本方法の好ましい実施態様では、ユニットをマウントする工程は、液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニットをマウントすることを含む。より好ましくは、さらに前記検体を、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニットがマウントされる。好ましくは、さらなる少なくとも1の移送モジュールがマウントされる。好ましい実施態様では、サンプルを分析装置にロードするためのすくなくとも1のユニットがさらにマウントされる。当該ユニットを任意の順番でマウントすることができる。
【0022】
本明細書において使用される「検体を単離及び精製する」という語句は、さらなる分析のために検体を調製することに関する。当該語句は、検体を調製する任意の方法、例えばさらなる分析の前に検体を固相に結合させ、そして洗浄すること、を包含する。
【0023】
本明細書に用いられる「検体」という語句は、検出対象である任意のタイプの生体分子であってもよく、そしてその検出は、生物の診断状態を指し示す。生物は、動物、又はより好ましくはヒトでありうる。好ましい検体は、タンパク質、ポリペプチド、抗体又は核酸である。より好ましくは、検体は核酸である。
【0024】
本明細書に使用される「液体サンプル」という語句は、固体から得られて、分析試験に供される液体サンプルの任意のタイプに関する。液体サンプルの非限定的な例は、尿、血漿、全血、血清、唾液、肺胞洗浄液などである。
【0025】
本明細書において使用される「反応」という語句は、検体と、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬との間の任意のタイプの化学反応に関する。好ましくは、当該反応は、増幅を含む。増幅は、シグナルを亢進させる任意のタイプのものと理解されてもよい。したがって、増幅は、酵素による分子の変換であってもよく、ここで当該酵素は検体に共役又は結合して、検出可能なシグナルをもたらし、ここで、存在する検体分子よりも多くのシグナル分子が形成される。このようなものの非限定的な例の一つが、例えばECLを用いた化学発酵色素の形成である。増幅という語句は、検体が核酸である場合、さらに核酸増幅にも関する。増幅は、線形増幅、一定温度増幅、及び指数関数的増幅を包含する。核酸増幅法の非限定的な例は、TMA、SDA、NASBA、PCR(リアルタイムPCRを含む)である。かかる方法は、当業者に周知である。
【0026】
本明細書に使用される「試薬」という語句は、分析装置の分析方法を実施するために必要な任意の試薬に関する。かかる試薬は、検体を単離及び精製するために必要な試薬を含んでもよく、及び/又は検体を反応させて、検出可能なシグナルを得るために必須の試薬を含んでもよい。
【0027】
本明細書において使用される「検出可能なシグナル」という語句は、検体の有無を検出するか、又は検体を定量するための分析方法を用いて得られたシグナルに関する。かかる検出可能なシグナルの非限定的な例は、化学発光又は蛍光又は他の染色である。
【0028】
本明細書において使用される「移送モジュール」という語句は、分析装置のユニット間でアイテムを移送することができるモジュール又はユニット又はセルに関する。かかるアイテムは、非限定的な例として、試薬、消耗品、液体などを含む容器であってよい。こうして、移送モジュールは、好ましくは、分析装置のユニット間でアイテムを移送するように構成及び配置される。
【0029】
本明細書に記載の方法の更なる実施態様は、以下に記載される特徴の任意の1つ又は組み合わせを含む。
【0030】
本発明は、少なくとも2のユニットを具備する分析装置と、当該装置がマウントされるプラットホームとの組み合わせ、又は当該分析装置及び当該プラットホームを含むシステムに関する。前記プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素と、当該プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部を含み、ここで当該脚部は個別に高さを調整可能である。
【0031】
1の実施態様では、プラットホームは、少なくとも2つのプラットホーム要素を含み、ここで当該少なくとも2のプラットホーム要素は、互いに固定して連結される。好ましくは、当該プラットホームは、第一プラットホーム、並びに当該第一プラットホームの上部にマウントされた第二プラットホームを含み、ここで当該第二プラットホームは上記第一プラットホーム上を移動できる。移動可能なプラットホームの利点は、上に記載されている。
【0032】
1の実施態様では、当該第二のプラットホームは、移動要素、好ましくは当該第一プラットホーム上を走るベアリングホイールを含む。
【0033】
本発明の1の態様では、第二プラットホームは、油圧ポンプに接続された油圧シリンダーを含む。好ましくは、当該油圧ポンプは、電気モーターに接続されている。モーターが作動しない場合に使用者が、手動で第二プラットホーム上にマウントされた分析装置の移動を可能にする油圧ポンプに接続されたクランクを含むことが好ましい。
【0034】
本発明の1の態様では、ユニットは、ベアリングホイールを含む。これにより、ベアリングホイールをプラットホーム上で移動させることによって、プラットホーム上にユニットをマウントすることが可能になる。
【0035】
本発明の1の実施態様では、第一又は第二プラットホームは、少なくとも1のカットアウトであって、ベアリングホイールをカットアウト内に配置することによりプラットホーム上にユニットを配置するためのカットアウトを含む。これにより、ユニットをプラットホーム上に適切に配置することを可能になる。
【0036】
本発明の1の態様では、装置は、少なくとも1のユニットを含む。好ましい実施態様では、当該装置は以下の:
液体サンプルを分析装置にロードするための少なくとも1のユニット、及び/又は
液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット、及び/又は
上記検体を、検出可能なシグナルを得るために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニット、及び/又は
少なくとも1の移送モジュール:
を含む。
【0037】
好ましい実施態様では、検出装置又は方法は、十分に自動化されている。
【0038】
1の実施態様では、本装置は、検体を、サイクル反応を実施するために必要な試薬とサイクル反応させるためのユニットをさらに含む。好ましくは、当該サイクル反応は、核酸増幅である。
【0039】
装置は、さらに検出モジュールを含んでもよい。
【0040】
本発明の好ましい実施態様の非限定的な例は、図1〜11に示されている。
【0041】
図1(a)は、本発明のプラットホーム(1)の側面図を示し、図1(b)は上面図を示す。プラットホーム(1)は、第一プラットホーム要素(2a)及び第二プラットホーム要素(2b)を含む。図1に示されるプラットホーム要素は分離されている。連結要素(4)がプラットホーム要素(2b)に示されている。この連結要素(4)は、プラットホーム要素(2a)の受容部(4b)に移動することができる。2つのプラットホーム要素(2a)及び(2b)は、次にネジ(8)により固定されて、プラットホーム(1)を形成する。図2は、互いに固定された2つのプラットホーム要素(2a)及び(2b)を示す。脚部(3)は、プラットホームの底面(13)にマウントされており、そして高さを調節可能である。任意の脚部(3)の1つは、高さ調節のための内部スレッド(3−1)及び外部スレッド(3−2)を有する。脚部(3)は、レンチと接する接触要素(3−3)を含んでもよい。これは、ユニット(40、41、42、43)をマウントする前にプラットホーム(1)の高さを調節することを可能にする。
【0042】
プラットホームの1の実施態様は、第一プラットホーム(1)上にマウントされる第二プラットホーム(11)を含む(図3〜6)。第二プラットホーム(11)は、好ましくは少なくとも1のプラットホーム要素を含む。図3に示される実施態様では、当該プラットホームは、プラットホーム要素(12a)及びプラットホーム要素(12b)を含み、これらはプラットホーム要素(2a)及び(2b)と同じように組み立てられている。第一プラットホーム(1)は、グライディング要素(17、18)を含む。第二プラットホームは、移動要素(21)、好ましくはベアリングホイール(21)を含み、これは第一プラットホームの移動(グライディング)要素(17、18)(好ましくはレールである)と接する。これにより、第二プラットホーム(11)が第一プラットホーム(1)上を移動することが可能になる。移動メカニズムの1の実施態様は、図6に示されている。プラットホームは、アクチュエーター、より好ましくは油圧ポンプ(33)に連結された電気モーター(30)により移動されてもよい。好ましくは、クランク(31)は、モーター(30)が作動しない場合に使用者が第二プラットホームを移動させることを可能にするクランク(31)が含まれる。ユニット(40)の移動が、図7に示される。第二プラットホーム(11)は、ネジ(5)に対応するネジ(15)、小プレート(6)に対応する小プレート(16)、及びカットアウト(9)及び開口部(9a)に対応する開口部(19a)を含むカットアウト(19)を含む。
【0043】
プラットホーム(1、11)がマウントされ、そして脚部の高さが調節された場合、ユニットは、プラットホーム(1)にマウントされる。ユニット(40、41、42)は、ユニットの底面(49)にベアリングホイール(21)を含む。ベアリングホイール(21)は、カットアウト(9)にはまるまでプラットホーム上を滑走する。カットアウト(9)は、好ましくはネジ(5)を具備するプラットホームの開口部(9a)内に低くすることができる小さいプレート(6)である。こうして、プレート(6)を下げて、ベアリングホイール(21)が、カットアウト(9)内で停止させられることが所望される位置にのみ、カットアウト(9)が形成される。第一ユニット(42)がこうして固定された場合、次のユニット(41)をマウントすることができる(図8、10)。プラットホーム(1)をマウントする際のユニット(40)の横方向の移動を妨げるため、サイドガイダンス(23)が、プラットホームに具備され、そしてサイドガイダンス(22)がユニット(40)に具備される。
【0044】
第二プラットホーム(11)上へのユニット(40)のマウントは、第一プラットホーム(1)上でのマントと同様に実質的に行われる。
【0045】
ひとたび全てのユニット(40、41、42、43)がプラットホーム(1)上にマウントされると、ユニットは、好ましくはネジ(52)である連結要素(52)を備えるプラットホーム(1)に固定される。ユニット(40、41、42、43)は、隣接するユニット(40、41、42、43)と、連結要素(51)、好ましくはネジ(51)で連結される。
【0046】
本発明の好ましい実施態様において、プラットホームの材料は、鋼鉄である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2のユニットを具備する分析装置をマウントする方法であって、以下の:
−表面上にプラットホームを配置する工程、ここで当該プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び表面上に当該プラットホーム要素を配置するための幾つかの脚部を含み、ここで当該脚部は、高さを個別に調節することができる;
−上記ユニットをマウント及び配置する前に上記プラットホームアッセンブリの高さを調節する工程;
−少なくとも2のユニットをマウント及び配置する工程
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記プラットホームが第一プラットホームを具備する請求項1に記載の方法であって、当該第一プラットホーム上に第二プラットホームをマウントする工程をさらに含み、ここで当該第二プラットホームが、上記第一プラットホーム上で移動可能である、前記方法。
【請求項3】
前記第一及び/又は第二プラットホームに具備されるカットアウトに、前記ユニットに具備されるベアリングホイールを配置することにより、前記プラットホーム上に前記ユニットを配置する工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
1のユニットを近隣のユニットに連結することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニットを前記プラットホームに連結することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法が、以下の:
前記分析装置にサンプルをロードするための少なくとも1のユニット;
液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット;
前記検体を試薬と反応させて、検出可能なシグナルを取得するための少なくとも1のユニット;及び
少なくとも1の移送モジュール
をマウントすることをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも2のユニットを具備する分析装置、及び当該分析装置をマウントするプラットホームの組み合せであって、当該プラットホームが以下の:
a. 少なくとも1のプラットホーム要素;
b. 上記プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部であって、個別に高さを調節することができる脚部;
を具備する、前記組み合わせ。
【請求項8】
前記プラットホームが、少なくとも2のプラットホーム要素を具備し、ここで上記少なくとも2のプラットホーム要素が、互いに固定して連結される、請求項7に記載の組み合わせ。
【請求項9】
前記プラットホームが、第一プラットホーム及び当該第一プラットホームの上部にマウントされる第二プラットホームを具備し、ここで当該第二プラットホームが当該第一プラットホーム上を移動可能である、請求項7又は8に記載の組み合わせ。
【請求項10】
前記第二プラットホームが、前記第一プラットホーム上を走るホイールを含む、請求項9に記載の組み合わせ。
【請求項11】
前記第二プラットホームが、油圧ポンプに接続された油圧シリンダーを含む、請求項9又は10の組み合わせ。
【請求項12】
前記油圧ポンプが、電気モーターに接続される、請求項11に記載の組み合わせ。
【請求項13】
前記ユニットが、ベアリングホイールを含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項14】
前記第一又は第二プラットホームが、前記ベアリングホイールをカットアウトに配置することにより、前記ユニットを当該プラットホーム上に配置するための上記カットアウトを含む、請求項13に記載の組み合わせ。
【請求項15】
前記装置が、以下の:
−液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット;及び/又は
−前記検体を、検出可能なシグナルを取得するために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニット;及び/又は
−少なくとも1の移送モジュール
を具備する、請求項7に記載の組み合わせ。
【請求項1】
少なくとも2のユニットを具備する分析装置をマウントする方法であって、以下の:
−表面上にプラットホームを配置する工程、ここで当該プラットホームは、少なくとも1のプラットホーム要素、及び表面上に当該プラットホーム要素を配置するための幾つかの脚部を含み、ここで当該脚部は、高さを個別に調節することができる;
−上記ユニットをマウント及び配置する前に上記プラットホームアッセンブリの高さを調節する工程;
−少なくとも2のユニットをマウント及び配置する工程
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記プラットホームが第一プラットホームを具備する請求項1に記載の方法であって、当該第一プラットホーム上に第二プラットホームをマウントする工程をさらに含み、ここで当該第二プラットホームが、上記第一プラットホーム上で移動可能である、前記方法。
【請求項3】
前記第一及び/又は第二プラットホームに具備されるカットアウトに、前記ユニットに具備されるベアリングホイールを配置することにより、前記プラットホーム上に前記ユニットを配置する工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
1のユニットを近隣のユニットに連結することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニットを前記プラットホームに連結することをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法が、以下の:
前記分析装置にサンプルをロードするための少なくとも1のユニット;
液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット;
前記検体を試薬と反応させて、検出可能なシグナルを取得するための少なくとも1のユニット;及び
少なくとも1の移送モジュール
をマウントすることをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも2のユニットを具備する分析装置、及び当該分析装置をマウントするプラットホームの組み合せであって、当該プラットホームが以下の:
a. 少なくとも1のプラットホーム要素;
b. 上記プラットホーム要素を表面上に配置するための複数の脚部であって、個別に高さを調節することができる脚部;
を具備する、前記組み合わせ。
【請求項8】
前記プラットホームが、少なくとも2のプラットホーム要素を具備し、ここで上記少なくとも2のプラットホーム要素が、互いに固定して連結される、請求項7に記載の組み合わせ。
【請求項9】
前記プラットホームが、第一プラットホーム及び当該第一プラットホームの上部にマウントされる第二プラットホームを具備し、ここで当該第二プラットホームが当該第一プラットホーム上を移動可能である、請求項7又は8に記載の組み合わせ。
【請求項10】
前記第二プラットホームが、前記第一プラットホーム上を走るホイールを含む、請求項9に記載の組み合わせ。
【請求項11】
前記第二プラットホームが、油圧ポンプに接続された油圧シリンダーを含む、請求項9又は10の組み合わせ。
【請求項12】
前記油圧ポンプが、電気モーターに接続される、請求項11に記載の組み合わせ。
【請求項13】
前記ユニットが、ベアリングホイールを含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項14】
前記第一又は第二プラットホームが、前記ベアリングホイールをカットアウトに配置することにより、前記ユニットを当該プラットホーム上に配置するための上記カットアウトを含む、請求項13に記載の組み合わせ。
【請求項15】
前記装置が、以下の:
−液体サンプル中に存在する検体を単離及び精製するための少なくとも1のユニット;及び/又は
−前記検体を、検出可能なシグナルを取得するために必要な試薬と反応させるための少なくとも1のユニット;及び/又は
−少なくとも1の移送モジュール
を具備する、請求項7に記載の組み合わせ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−197000(P2011−197000A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−56009(P2011−56009)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56009(P2011−56009)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
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