説明

アニリン誘導体

【課題】優れた神経保護作用、神経新生(再生)促進作用、認知機能改善作用等の医薬作用を有す、新規なアニリン誘導体の提供。
【解決手段】式(I)で表される化合物またはその塩。


〔式中、環Aは、それぞれ置換基を有していてもよい、芳香族炭化水素環または5員若しくは6員芳香族複素環;環Bは、さらに置換基を有していてもよい;環Dは、置換基を有していてもよい6員芳香環;Xは、−O−、−NR−、または置換基を有していてもよいメチレン基;Rは、水素原子または置換基、nは、1または2;R〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC3−6シクロアルコキシ基、またはカルボキシ基以外の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基。〕


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


〔式中、
環Aは、それぞれ置換基を有していてもよい、芳香族炭化水素環または5員若しくは6員芳香族複素環;
環Bは、さらに置換基を有していてもよい;
環Dは、置換基を有していてもよい6員芳香環;
Xは、−O−、−NR−、または置換基を有していてもよいメチレン基;
は、水素原子または置換基;
nは、1または2;
〜Rは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいC3−6シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC3−6シクロアルコキシ基、またはカルボキシ基以外の置換基を有していてもよいC1−6アルキル基。
なお、式(I)中の環AはXに結合していてもよい。
この場合において、(1)環Aは、さらに縮合して、置換基を有していてもよい縮合環を形成してもよく、(2)環Dは、さらに縮合して、置換基を有していてもよい、ナフタレン環、インドール環、ベンゾフラン環、ジヒドロベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、キノリン環またはイソキノリン環を形成してもよい。
但し、
(i)環Aまたは環Dがピリミジン環のときは、当該ピリミジン環はオキソ基以外の置換基を有していてもよく、
(ii)1−(6−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−3−イル)エタノン、4−(2−(6−(4−フェニルピペラジン−1−イル)−4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−3−イル)エタンチオイル)モルホリン、(6−フルオロ−3−メチル−2−(2−メチル−2’−(4−フェニルピペラジン−1−イル)ビフェニル−4−イル)キノリン−4−イル)メタノール、および3−(2’−(4−(1H−インドール−4−イル)ピペラジン−1−イル)ビフェニル−4−イル)−2−((4−(1H−インドール−4−イル)ピペラジン−1−イル)メチル)−1H−インドールを除く。〕
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
請求項1記載の化合物またはその塩を含有する医薬。
【請求項3】
神経分化促進薬、IGF−1シグナル調節薬、またはプロテインキナーゼB活性化薬である請求項2記載の医薬。
【請求項4】
中枢神経系疾患の予防または治療薬である請求項2記載の医薬。
【請求項5】
アルツハイマー病の予防または治療薬である請求項2記載の医薬。
【請求項6】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはその塩を有効量投与することを特徴とする、神経分化促進方法、IGF−1シグナル調節方法、またはプロテインキナーゼB活性化方法。
【請求項7】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはその塩を有効量投与することを特徴とする、中枢神経系疾患の予防または治療方法。
【請求項8】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物またはその塩を有効量投与することを特徴とする、アルツハイマー病の予防または治療方法。
【請求項9】
神経分化促進薬、IGF−1シグナル調節薬、またはプロテインキナーゼB活性化薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項10】
中枢神経系疾患の予防または治療薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項11】
アルツハイマー病の予防または治療薬を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。
【請求項12】
神経分化促進、IGF−1シグナル調節、またはプロテインキナーゼB活性化における使用のための、請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項13】
中枢神経系疾患の予防または治療における使用のための、請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項14】
アルツハイマー病の予防または治療における使用のための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。

【公開番号】特開2012−229185(P2012−229185A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99436(P2011−99436)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】