説明

アネキシン1結合化合物に関する方法および組成物

治療剤または検出可能な剤に共有結合的に連結する、アネキシン1結合ペプチドIFLLWQRを含む結合体が開示される。また、成分、および細胞上の炭水化物受容体に結合し得るアミノ酸配列を含むペプチドを含む組成物が開示される。また、細胞上の炭水化物受容体に結合し得るアミノ酸配列を含むペプチドをコードする核酸配列を含む単離された核酸が開示される。また、成分、および細胞上の炭水化物受容体に結合し得るアミノ酸配列を含むペプチドを含む、組成物を被験体に投与する工程を含む方法が開示される。また、被験体において腫瘍細胞を標的にする方法であって、この方法は、細胞上の炭水化物受容体に結合し得るアミノ酸配列を含むペプチドを上記被験体に投与する工程を含む、方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペプチドおよび成分を含む組成物であって、ここで該ペプチドは、細胞上の炭水化物受容体に結合し得るアミノ酸配列を含む、組成物。
【請求項2】
前記炭水化物受容体がアネキシン1である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アミノ酸配列が、前記炭水化物受容体に選択的に結合し得る、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記細胞が腫瘍細胞である、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記アミノ酸配列が、IFLLWQRX(配列番号20のアミノ酸1〜8)、IFLLWQRXX(配列番号20のアミノ酸1〜9)、IFLLWQRXXX(配列番号20のアミノ酸1〜10)、IFLLWQRXXXX(配列番号20のアミノ酸1〜11)、またはIFLLWQRXXXXX(配列番号20)を含み、ここで各Xは、独立して、極性または荷電したアミノ酸であり、ここで該アミノ酸配列は、IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に保存的アミノ酸置換を有さないか、1つ有するかまたは1つ超有する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
各Xが、アミノ酸C、R、K、S、T、H、D、E、N、Q、およびMの全て、その全てのアミノ酸のうちの10個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの9個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの8個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの7個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの6個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの5個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの4個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの3個の任意の組、その全てのアミノ酸のうちの2個の任意の組、またはその全てのアミノ酸のうちの任意の1個から独立して選択され得る、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
各Xが、3つのアミノ酸C、R、およびKの組から独立して選択され得る、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
各Xが、2つのアミノ酸CおよびRの組から独立して選択され得る、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
前記アミノ酸配列における前記Xのうちの1個がCであるか、該アミノ酸配列における該Xのうちの2個がCであるか、該アミノ酸配列における該Xのうちの2個がRであるか、該アミノ酸配列における該Xのうちの3個がRであるか、該アミノ酸配列における該Xのうちの4個がRであるか、またはそれらの適合する組み合わせである、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記アミノ酸配列が、IFLLWQRX(配列番号20のアミノ酸1〜8)、IFLLWQRXX(配列番号20のアミノ酸1〜9)、IFLLWQRXXX(配列番号20のアミノ酸1〜10)、IFLLWQRXXXX(配列番号20のアミノ酸1〜11)、またはIFLLWQRXXXXX(配列番号20)からなる、請求項5〜9のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に相当する前記アミノ酸配列の構成部分が、該配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に対して少なくとも55%の配列同一性を有し得、ここで前記アネキシン1結合化合物と配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)との間の違いは、保存的アミノ酸置換からなる、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に相当する前記アミノ酸配列の構成部分が、該配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に対して少なくとも70%の配列同一性を有し得る、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
前記配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に相当する前記アミノ酸配列の構成部分が、該配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)に対して少なくとも80%の配列同一性を有し得る、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記アネキシン1結合化合物が、前記配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)の少なくとも5個の連続したアミノ酸を有する、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記アネキシン1結合化合物が、前記配列IFLLWQR(配列番号20のアミノ酸1〜7)の少なくとも6個の連続したアミノ酸を有する、請求項5〜8のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記アミノ酸配列が、IFLLWQRCR(配列番号17)、IFLLWQRCRR(配列番号19)、IFLLWQRCRRR(配列番号18)、またはIFLLWQRCRRRR(配列番号22)を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項17】
前記アミノ酸配列が、IFLLWQRCR(配列番号17)、IFLLWQRCRR(配列番号19)、IFLLWQRCRRR(配列番号18)、またはIFLLWQRCRRRR(配列番号22)からなる、請求項5に記載の組成物。
【請求項18】
前記アミノ酸配列が、保存的アミノ酸置換を有さないか、1つ有するか、または1つ超有する配列番号2を含む、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
前記アミノ酸配列が、配列番号2に対して少なくとも55%の配列同一性を有し、ここで、該アミノ酸配列と配列番号2との間の違いは、保存的アミノ酸置換からなる、請求項1〜4、または18のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
前記アミノ酸配列が、配列番号2に対して少なくとも70%の配列同一性を有する、請求項1〜4、18、または19のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記アミノ酸配列が、配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する、請求項1〜4、または18〜20のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
前記アミノ酸配列が、配列番号2を含む、請求項1〜4、または18〜21のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記ペプチドが、配列番号2を含む、請求項1〜4、または18〜22のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
前記アミノ酸配列が、配列番号2からなる、請求項1〜4、または18〜23のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
前記アミノ酸配列が、配列番号2のうちの少なくとも5個の連続したアミノ酸を含む、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
前記アミノ酸配列が、配列番号2のうちの少なくとも6個の連続したアミノ酸を含む、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
前記ペプチドが、少なくとも6個のアミノ酸を含む、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項28】
前記ペプチドが、少なくとも7個のアミノ酸を含む、請求項1〜4、または18〜27のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項29】
前記ペプチドが、少なくとも8個のアミノ酸を含む、請求項1〜15、または18〜28のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項30】
前記ペプチドが、少なくとも9個のアミノ酸を含む、請求項1〜29のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項31】
前記成分が、低分子、薬学的薬物、毒素、脂肪酸、検出可能なマーカー、結合タグ、ナノシェル、または酵素である、請求項1〜30のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項32】
前記成分が、前記ペプチドに共有結合的に連結している、請求項1〜31のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
前記成分が、前記ペプチドのアミノ末端に連結している、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記成分が、前記ペプチドのカルボキシ末端に連結している、請求項32に記載の組成物。
【請求項35】
前記成分が、前記ペプチド内のアミノ酸に連結している、請求項32に記載の組成物。
【請求項36】
前記成分と前記ペプチドとを繋ぐリンカーをさらに含む、請求項1〜35のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
前記成分がSN−38であり、ここで前記アミノ酸配列は、配列番号2からなっていない、請求項1〜36のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項38】
前記成分がSN−38であり、ここで前記ペプチドは、配列番号2からなっていない、請求項1〜36のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
前記成分が、がん化学療法剤である、請求項1〜36のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項40】
前記アミノ酸配列が、配列番号2からなる、請求項1〜39のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項41】
前記ペプチドが、配列番号2からなる、請求項1〜39のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項42】
薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1〜41のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項43】
前記成分が、治療剤を含む、請求項1〜42のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項44】
前記組成物が、治療剤をさらに含む、請求項1〜43のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項45】
前記成分が、検出可能な剤を含む、請求項1〜44のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項46】
前記成分が、治療剤を含む、請求項1〜45のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項47】
前記組成物が、検出可能な剤をさらに含む、請求項1〜46のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項48】
前記組成物が、治療剤をさらに含む、請求項1〜47のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項49】
前記組成物が、抗がん剤をさらに含む、請求項1〜48のうちのいずれか一項に記載の組成物。
【請求項50】
請求項1〜49のうちのいずれか一項に記載のペプチドおよび成分をコードする核酸配列を含む、単離された核酸。
【請求項51】
請求項1〜49のうちのいずれか一項に記載の組成物を被験体に投与する工程を含む方法。
【請求項52】
前記被験体が細胞を含み、ここで該細胞は腫瘍細胞である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記被験体が処置を必要とし、ここで前記投与が該被験体を処置する、請求項51または52に記載の方法。
【請求項54】
前記被験体が、がんを有し、ここで前記投与が該被験体の該がんを処置する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
被験体において腫瘍細胞を標的にする方法であって、該方法は、請求項1〜49のうちのいずれか一項に記載の組成物を該被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項56】
請求項1〜49のうちのいずれか一項に記載の組成物を前記被験体に投与する工程、および該被験体において該組成物を検出する工程を含む方法。
【請求項57】
前記組成物を検出する工程により、前記被験体において腫瘍を検出する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記組成物を検出する工程により、前記被験体においてがんを診断する、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記組成物を検出する工程が、前記被験体におけるがん組織に対する該組成物の結合の、レベル、量、濃度、または組み合わせを検出する工程を含み、ここで該被験体におけるがん組織に対する該組成物の結合の、レベル、量、濃度、または組み合わせは、該被験体における該がんの予後を示す、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記投与および後の検出を繰り返す工程をさらに含み、ここで、前記被験体におけるがん組織に対する前記組成物の結合の、レベル、量、濃度、または組み合わせにおける変化は、該被験体における子宮内膜症の経過を示す、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記投与および処置後の検出を繰り返す工程をさらに含み、ここで、前記被験体におけるがん組織に対する前記組成物の結合の、レベル、量、濃度、または組み合わせにおける変化は、該被験体における該がんの処置の経過を示す、請求項56に記載の方法。

【図1−1】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図3】
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【図4】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図8−1】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図1−2】
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【図2】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図10】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−515745(P2013−515745A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546245(P2012−546245)
【出願日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/062072
【国際公開番号】WO2011/079304
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(511090947)サンフォード−バーナム メディカル リサーチ インスティテュート (4)
【出願人】(504300181)国立大学法人浜松医科大学 (96)
【Fターム(参考)】