アフィリエイトサービス提供システム及びアフィリエイトサービス提供方法
【課題】複数の広告主サイトと複数のアフィリエイトサイトとを結びつけて,アフィリエイトサイトの商品群や広告主・プログラム群をよりユーザに適合させる。
【解決手段】複数の広告主サイトのサーバと,広告主サイトの商品を掲載する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,それらのアフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが,インターネットを介して接続可能に構成されている。そして,アフィリエイトサービス提供サーバは,アフィリエイトサイトのサーバの動的サイトページ構築をサポートし,ユーザがアフィリエイトサイト内の商品を選択して広告主サイトに誘導され商品購入を完了した時に,それをトラッキングして広告報酬額を集計する。これにより,複数の広告主と複数のアフィリエイターとに有益なアフィリエイトサービスを提供できる。
【解決手段】複数の広告主サイトのサーバと,広告主サイトの商品を掲載する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,それらのアフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが,インターネットを介して接続可能に構成されている。そして,アフィリエイトサービス提供サーバは,アフィリエイトサイトのサーバの動的サイトページ構築をサポートし,ユーザがアフィリエイトサイト内の商品を選択して広告主サイトに誘導され商品購入を完了した時に,それをトラッキングして広告報酬額を集計する。これにより,複数の広告主と複数のアフィリエイターとに有益なアフィリエイトサービスを提供できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アフィリエイトサービス提供システム及びアフィリエイトサービス提供方法に関し、特に、成功報酬型の広告配信サービスを代行するアフィリエイトサービスプロバイダのシステム及び方法であって,商用サイトを運営する複数の広告主サイトのサーバと,顧客であるユーザを広告主サイトに導き商品購入,商品資料申込み,会員登録などの成果対象行為に基づく広告料を徴収すると共に,ユーザ毎に異なる商品又は広告素材ページをユーザの通信端末に表示する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,アフィリエイトサービスを提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
成功報酬型の広告配信システムでは,インターネット上の商用サイトへのアクセスを増大するために,インターネット上の様々なサイトにバナー広告(広告素材),商品広告などの広告を掲載し,そのサイトにアクセスしたユーザがバナー広告や商品広告をクリックしたときにユーザ通信端末(以下ユーザPC)を商用サイトに接続し,そこで商品販売が完了した場合に成功報酬として広告料の支払いを許可する。このようなバナー広告や商品広告を成功報酬ベースで掲載する広告掲載サイトをアフィリエイトサイトと称する。
【0003】
アフィリエイトサイトは,巨大サイトから,個人サイトまで様々なサイトが存在する。特に,個人サイトやユニークなサイトは固定客を囲い込み,ユーザを購入までに至らしめる可能性が高く,膨大な数のアフィリエイトサイトを利用する商用サイトが存在する。
【0004】
アフィリエイトプログラムでは,アフィリエイトサイトのページの広告掲載箇所に,広告の画像URLに加えて,アフィリエイター情報と広告主情報とを有するアフィリエイトリンク情報を埋め込み,アフィリエイトサイトから誘導されてきたユーザが広告主サイトで商品購入等の報酬の成果対象行為を完了したときに,どのアフィリエイトサイトからリンクしてきてどの広告主サイトでどの商品の購入等の成果対象行為を完了したかを確認するトラッキングを行って成功報酬額の計算と集計を行う。したがって,単独の商用サイト(広告主サイト)が上記のアフィリエイトプログラムの管理を行うことはかなり煩雑である。そこで,アフィリエイトプログラムを代行するアフィリエイトプログラムサービスプロバイダ(アフィリエイトASP)が,アフィリエイトサイトの開拓や費用支払いの管理を複数の広告主サイトに代わって行っている。
【0005】
このようにアフィリエイトASPは,商用サイトである広告主サイトに代わってアフィリエイトプログラムの運用を請け負い,それにより広告主サイトはアフィリエイトプログラム提供のためのシステム構築と運用を独自に行うことなく,多数のアフィリエイトサイトに広告の掲載を行うことができ,広告主サイトへのアクセス数を増大させることができる。しかも,広告料は成功報酬ベースであるため広告の費用対効果の点で魅力的である。
【0006】
上記のようなアフィリエイトASPについては,例えば特許文献1に記載されている。
【0007】
一方,アフィリエイトASPによれば,アフィリエイトサイトは,自己が希望する広告をアフィリエイトASPサーバで検索して見つけ,その広告のリンク情報を自己のサイトのページに埋め込んでサイトを構築する。通常,アフィリエイトASPサーバが,アフィリエイトサービスの実行に必要な,特にトラッキングに必要なリンク情報を作成し,アフィリエイターがそのリンク情報を手動でまたは簡易なツールでサイトのページに埋め込んで当該サイトのページ(HTML形式)を構築する。これにより,アフィリエイターは,自己のアフィリエイトサイトに所望の広告を容易に掲載することができる。
【特許文献1】特開2001−117847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら,上記のアフィリエイターは,バナー広告のリンク情報を手動でまたは簡易なツールでページに埋め込んで構築した静的なサイトをユーザに提供するだけであり,異なるユーザに対して画一的なサイトのページしか提供することができない。したがって,ユーザの興味やサイト上でのアクションなどに対応して,直近の売れ筋商品や人気の広告主・プログラム(ここでプログラムとは広告主の販売プロモーション。)の広告などを掲載したサイトをその都度構築することができず,多様なユーザに対してテイラーメイドのアフィリエイトサイトの構築を困難にしている。また,大規模且つ多様なアフィリエイトサイトは,単一の商用サイトが有する商品群だけでなく,広く世の中に存在する多くの商用サイトの商品群や広告主・プログラム群から最もユーザに適合した商品や広告主・プログラムの広告素材を掲載したサイトのページを提供したいと望んでいる。
【0009】
そこで,本発明の目的は,複数の広告主サイトと複数のアフィリエイトサイトとを結びつけて,アフィリエイトサイトの商品群や広告素材群をよりユーザに適合させることができるアフィリエイトサービス提供システム及びその提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,複数の広告主サイトのサーバと,広告主サイトの商品又は広告素材を掲載する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,それらのアフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが,インターネットを介して接続可能に構成されている。そして,アフィリエイトサービス提供サーバは,アフィリエイトサイトのサーバの動的サイトページ構築をサポートし,ユーザがアフィリエイトサイト内の商品又は広告素材を選択して広告主サイトに誘導され商品又は広告素材の成果対象行為を完了した時に,それをトラッキングして広告報酬額を集計する。これにより,複数の広告主と複数のアフィリエイターとに有益なアフィリエイトサービスを提供できる。
【0011】
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバであって,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とする。
【0012】
上記第2の側面において,好ましい態様によれば,前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とする。
【0013】
上記の好ましい態様において,前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とする。
【0014】
上記第2の側面において,好ましい態様によれば,前記アフィリエイトサービス提供サーバは,広告主サイトからの商品又は広告素材データ登録要求に応答して,前記商品又は広告素材データ入力画面を前記広告主サイトの端末に表示して商品又は広告素材データの入力を促し,当該入力された商品又は広告素材データの登録要求に応答して,当該アフィリエイトサービスにユニークな商品又は広告素材IDを加えて前記商品又は広告素材データベースに入力された商品又は広告素材データを記録することを特徴とする。
【0015】
上記の好ましい態様において,前記アフィリエイトサービス提供サーバは,前記商品又は広告素材データの入力を促すときに,複数の広告主に共通の分類カテゴリの入力も促し,前記商品又は広告素材データを入力された分類カテゴリに関連付けて記録することを特徴とする。
【0016】
上記の目的を達成するために,本発明の第3の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,アフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが公衆ネットワークを介して相互に接続され,前記広告主サイトの商品又は広告素材を前記アフィリエイトサイトに提供し当該商品又は広告素材に起因する商品又は広告素材の成果対象行為によるアフィリエイト報酬の管理を提供するアフィリエイトサービス提供システムであって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記アフィリエイトサイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置に対応して前記検索要求を前記アフィリエイトサービス提供サーバに送信し,受信した前記商品又は広告素材データの前記広告主情報と商品又は広告素材情報に加えてアフィリエイター情報を含む前記リンク情報を生成し,当該リンク情報が埋め込まれた動的アフィリエイトサイトページを構築するインターフェースを有することを特徴とする。
【0017】
上記の目的を達成するために,本発明の第4の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバによるアフィリエイトサービス提供方法であって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバに,前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースを構築する手順と,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポート手順と,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービス手順とを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば,複数の広告主サイトと複数のアフィリエイトサイトとを結びつけて,アフィリエイトサイトの商品群や広告素材群をよりユーザに適合させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
【0020】
アフィリエイトサービスでは,アフィリエイトASPサーバに商品又は広告素材データが登録され,商品又は広告素材がアフィリエイトサイトに掲載され,ユーザPCにおいてそれらがクリックされると,広告主サイトに誘導され,そこで広告報酬の成果対象行為(商品購入,商品資料請求の申込み,会員登録の申込みなど)がなされると,誘導したアフィリエイターに広告報酬が支払われる。広告報酬は,商品購入なら金額に報酬料率を乗算したり,個数に定額を乗算したりして求められ,申込みなら定額が広告報酬となる。つまり,アフィリエイトサイトに掲載される商品も広告素材(バナー広告など)もいずれも広告であり,その広告に対して成果対象行為が完了すると,広告報酬が支払われる仕組みになっている。
【0021】
以下の実施の形態では,成果対象行為の代表である商品購入を一例にして説明する。また,アフィリエイトサイトに掲載する広告は,商品や広告素材であるが,以下必要に応じて商品を一例にして説明する場合がある。
【0022】
図1は,本実施の形態における全体のシステム構成図である。本実施の形態におけるアフィリエイトサービス提供システムでは,例えばTCP/IPプロトコルによる公衆ネットワークであるインターネットINを介して,アフィリエイターが運用するアフィリエイトサイトのサーバ20と,広告主が運用する広告主サイトのサーバ30とが,アフィリエイトASPサーバ10に接続可能になっている。また,ユーザ端末装置であるユーザPC40は,インターネットINを介してアフィリエイトサイト20のサーバと広告主サイト30のサーバとに接続可能になっている。さらに,ユーザPC40は,アフィリエイトASPサーバ10とも接続可能である。
【0023】
アフィリエイトサイト20では,広告主の広告,広告主のプログラム(広告主における販売プロモーションユニット)の広告,広告主の商品(一種の商品広告素材)が掲載されたサイトページをユーザPCに提供する。また,広告主サイト30は,一種の商用サイトであり,商品群や広告主,プログラム等の広告素材群の画像302を含むデータを有し,アクセスしてきたユーザPCにより選択された商品の購入手続き(決済手続き)を行う決済モジュール304を有する。
【0024】
ブラウザが起動中のユーザPC40は,アフィリエイトサイト20にアクセスして後述するサイトページ(図13参照)を表示する。そして,ユーザがサイトページ内の商品又は広告素材を選択(クリック)すると,その商品又は広告素材箇所に対応して埋め込まれているアフィリエイトリンク情報に基づいて,ユーザPCは選択した商品又は広告素材の広告主サイト30のサーバにアクセスする。そして,ユーザPCはアクセスした広告主サイト30内で商品購入(または成果対象行為,以下同様)に伴う決済手続きを完了する。
【0025】
アフィリエイトサイト20は,サイトのページデータ(HTML形式)を記録したサイトコンテンツデータベース206を有し,ユーザPC40とのインターフェースを提供するユーザインターフェースモジュール202と,サイトの動的な構築のためにユーザPC40からのアクションに応答して起動しアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12から商品又は広告素材データ(XML形式)を受信しサイトのページデータを構築する動的アフィリエイトサイト構築用インターフェース204とを有する。このインターフェースは,例えばCGI(コモン・ゲート・インターフェース)や,JAVAスクリプト(JAVAは登録商標)により記述されたコンピュータプログラムである。
【0026】
アフィリエイトASPサーバ10は,概略すると,アフィリエイターがアフィリエイトサイトを構築するときのサポートを提供するアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12と,ユーザがアフィリエイトサイト内の広告を表示したときや商品又は広告素材などにアクセスしたときのログを集計し,ユーザが広告主サイト30内で商品購入手続きを完了したときに,どのアフィリエイトサイトからアクセスしてきてどの広告主サイトでどの商品(個数と価格を含む)について購入完了したかをトラッキングし,そのログを集計し,広告報酬額(アフィリエイト報酬額)を算出するアフィリエイトサービスモジュール14とを有する。一般に,報酬額は,金額と広告主の報酬料率との乗算,または,個数と固定報酬額との乗算により求められるので,トラッキング処理ではアフィリエイター情報と広告主情報と購入情報(個数と価格,または合計金額)とが必要になる。また,報酬条件は,データベース18内のアフィリエイターDB(データベース)にあらかじめ登録されている。
【0027】
アフィリエイトサイト構築サポートモジュール12は,主にアフィリエイトサイトの開拓とアフィリエイターによるアフィリエイトサイト構築の手助けを行い,アフィリエイトサービスモジュール14は,アフィリエイトプログラム実行に必要な作業であるトラッキングと報酬額の計算及び集計を行う。
【0028】
図2は,本実施の形態におけるアフィリエイトASPサーバ10の詳細構成図である。図1,2を共に参照しながらアフィリエイトASPサーバ10の構成について説明する。アフィリエイトASPサーバ10は,アフィリエイトサイトで掲載可能な商品であって広告主から登録される商品データを格納する商品データベース161と,広告主とその販売ユニットである広告主・プログラムの情報(広告主の報酬料率を含む)を格納するプログラムデータベース163と,広告の素材データ(バナー広告ならその画像のURL,それ以外にテキスト広告データも含む)を格納する広告素材データベース162とを有する。さらに,サーバ10は,アフィリエイターのプロファイル情報を格納するアフィリエイターデータベース181と,広告のユーザPC上での実効表示回数(インプレッションと称する。)を集計したインプレッションデータベース182と,ユーザPCによる広告や商品へのアクセス回数を集計したアクセスデータベース183と,ユーザPCがアフィリエイトサイト経由でアクセスして広告主サイトにて商品購入を完了したときの購入データや報酬データを格納する購入・報酬データベース184とを有する。
【0029】
アフィリエイトASPサーバ10のアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12は,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120と,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122とを有する。動的アフィリエイト(AF)サイト構築モジュール120は,ユーザPCによるアフィリエイトサイト20内でのアクションに応答して,アフィリエイトサイトのサーバの動的アフィリエイトサイト構築インターフェース(CGI)204が起動して送出する検索要求に対して,商品データベース161やプログラムデータベース163や広告素材データ162を検索し,検索して抽出した商品やプログラムや広告素材の情報をCGI204に返信する。CGI204は,前述の通りその商品・プログラム・広告素材情報を基にアフィリエイトリンク情報を生成してそのリンク情報を埋め込んだページデータをリアルタイムで生成し,ユーザPCに表示する。よって,動的なアフィリエイトサイトのページをリアルタイムに構築することができる。
【0030】
静的アフィリエイト(AF)サイト構築モジュール122は,アフィリエイターがアフィリエイトサイトの端末から出す検索要求に応答して,商品データベース161やプログラムデータベース163や広告素材データベース162を検索し,検索結果とアフィリエイターデータベース181のデータを参照して,アフィリエイトリンク情報を生成し,アフィリエイトサイトの端末に提示する。アフィリエイターは,手動でまたは簡単なツールにより,そのアフィリエイトリンク情報を自己のサイトのページデータに埋め込んで,サイトのページデータを生成する。このサイトのページは,ユーザPCのアクセスに応答して毎回表示されるものであり,ユーザPCのアクションに応じて動的に変更されるものではない静的なページである。
【0031】
アフィリエイト(AF)サービスモジュール14は,インプレッションモジュール141と,アクセス集計モジュール142と,クッキー発行モジュール143と,リダイレクトモジュール144と,トラッキングモジュール145とを有し,ユーザPCが広告主サイト内で商品購入を完了したときにアフィリエイトの報酬金額計算のためのトラッキングなどを行う。なお,上記のモジュールは,サポートモジュール12を含めて,コンピュータプログラムにより実現されるサーバ10内の機能または手段である。
【0032】
インプレッションモジュール141は,ユーザPCがアフィリエイトサイト20にアクセスした時にサイト内の広告を表示する実効的な回数を集計して,インプレッションDB182に格納する。アクセス集計モジュール142は,ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で商品又は広告素材を選択して,その商品又は広告素材のアフィリエイトリンク情報によって広告主サイト30に接続しようとしたときに,アクセス回数を集計してアクセスDB183に格納する。クッキー発行モジュール143は,上記アクセス時にアフィリエイター情報と広告主情報とが含まれたクッキーを発行しユーザPCのブラウザのキャッシュエリア内に記憶させる。
【0033】
上記のアクセス集計とクッキー発行のためには,ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で広告素材または商品を選択して広告主サイト30に接続するときに,一旦ユーザPCをアフィリエイトASPサーバ10に接続させる必要がある。そのため,アフィリエイトリンク情報は,アフィリエイトASPサーバのドメイン名を有している。そして,アフィリエイトサービスモジュール14では,リダイレクトモジュール144が,ユーザPCからのアクセスを広告主サイト30内の広告素材または商品のURLにリダイレクトする。これにより,ユーザPCには,あたかもアフィリエイトサイト20から広告主サイト30内の広告または商品のURLに直接アクセスしたように表示される。
【0034】
トラッキングモジュール145は,ユーザPCが広告主サイト30内で商品購入を完了したときに,広告主サイトまたはユーザPCから購入情報(価格と個数)を受信し,さらにユーザPCからクッキーを回収し,クッキー内のアフィリエイター情報と広告主情報(共にIDなど)に基づいて,購入ログを購入DBに記憶し,アフィリエイターDB内の報酬条件を参照してアフィリエイト報酬額を求めて報酬DBに記憶する。アフィリエイト報酬額は,一般的には合計金額にアフィリエイターの基本報酬料率を乗算して,または個数に固定報酬額を乗算して求められる。また,商品個別に報酬料率などの報酬条件が決められている場合は,その報酬条件に基づいて報酬額が求められることもある。
【0035】
レポートモジュール146は,アフィリエイターや広告主から報酬額についてのレポート要求に応答して,報酬DBなどを参照して報酬額のレポートを作成し返信する。報酬額には,商品購入(成果対象行為)に伴う成功または成果報酬額に加えて,広告や商品へのアクセス回数に基づくアクセス報酬額,広告の実効表示回数(インプレッション回数)に基づくインプレッション報酬額などを集計してもよい。
【0036】
[概略動作説明]
次に,図1,2のアフィリエイトサービス提供サーバ10を含めたシステム全体の動作の概略を説明する。図3は,アフィリエイトサイト構築のための準備段階を示す図である。図4は,アフィリエイトサービスの稼働段階を示す図である。そして,図5は,アフィリエイトサービスにおける報酬などの集計段階を示す図である。これらの図も参照しながら,システム全体の動作を説明する。なお,図1〜図5内の手順番号S1〜S40を参照して説明する。
【0037】
準備段階(図3)では,広告主サイト30がアフィリエイトASPサーバ10内のデータベース16に,広告素材データの登録(S40),商品データまたは広告主・プログラムデータの登録(S30)を行う。このデータの登録は,広告主サイトのサーバまたは端末からアフィリエイトASPサーバ30に接続して,データを転送することにより行うことができる。さらに,上記以外にも,商品又は広告素材データをCSVファイル形式で提供することもできる。本実施の形態では,広告主の利便性を高めるために,ウエブ上で商品データや広告主・プログラムデータや広告素材データなどの登録ができるようにしている。
【0038】
上記の結果,アフィリエイトASPサーバ10内のデータベース16には,アフィリエイトASPサーバとは異なる支配下で運用されている外部の広告主サイトで表示している広告素材データ,商品データ,広告主・プログラムデータが蓄積される。広告素材データは,少なくとも広告主・プログラム情報(例えばID)に加えてバナー広告のイメージ(またはイメージのURL)とその広告のリンク先URL,テキスト広告のテキストとリンク先URLなどを有する。また,商品データは,少なくとも広告主・プログラム情報(例えばID),商品が展示されているリンク先URL(通常は広告主サイト内)である商品URL,商品のイメージ(またはイメージのURL)などを有する。それ以外に,全ての広告主に対してユニークな商品ID,広告素材ID,各広告主の取引ID,全広告主に共通の分類カテゴリ,価格や商品名なども含まれるが後で詳述する。また,広告主・プログラムデータは,広告主・プログラムに対応して,その報酬条件(料率または定額),報酬実績などを有する。
【0039】
そして,アフィリエイトサイトの端末から静的アフィリエイトサイト構築モジュール122に対して商品や広告主・プログラムの検索要求S20が出されると,それに応答して,静的AFサイト構築モジュール122は,データベース16(161,162,163)を検索し,検索要求に対応する商品又は広告素材データを抽出し,各商品又は広告素材に対するアフィリエイトリンク情報AF−LKを生成し,アフィリエイトサイトに提供する(S22)。アフィリエイトサイトの端末では,手動でそのアフィリエイトリンク情報をアフィリエイトサイトのページ内に埋め込んで,静的なアフィリエイトサイトページを構築する(S23)。アフィリエイトサイトのページはHTML形式のデータである。
【0040】
一方,動的なアフィリエイトサイトの構築を可能にするために,アフィリエイターは,アフィリエイトサイト内にインターフェースプログラム204(CGI,またはJAVAScript)を構築する。このインターフェースプログラム204は,ユーザPCによるサイト内のアクションに応答して,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120に検索要求をし(S3),抽出される商品又は広告素材データをXML形式で受信し(S5),サイトページ内にその商品又は広告素材データから生成したアフィリエイトリンク情報AF−LKを埋め込むことができる。
【0041】
次に,稼働段階(図4)では,まずユーザPC40が,アフィリエイトサイト20のユーザインターフェースモジュール202にアクセスし種々のサイト内を閲覧する(S1,S24,S7)。アフィリエイトサイトが静的なサイトを提供するのみの場合は,単に静的なHTML形式のページを閲覧する。アフィリエイトサイトが動的なサイトを提供する場合は,ユーザPCの所定のアクションに応答して,ユーザインターフェースモジュール202の背後でインターフェースプログラムCGIが起動し,アクションに対応する検索要求を動的AFサイト構築モジュール120に送信する(S3)。それに応答して,動的AFサイト構築モジュール120は,商品DB161や広告主・プログラムDB163や広告素材DB162を検索し,検索条件に適合した商品又は広告素材データを抽出し(S4),商品又は広告素材データをXML形式で返信する(S5)。この商品データは少なくとも広告主・プログラム情報と商品URLまたは商品ID(まとめて商品リンク必要データ)とが含まれる。また,広告素材データも,少なくとも広告主・プログラム情報と広告素材URLまたは広告素材IDとが含まれる。そして,アフィリエイトサイトのインターフェースプログラムCGIは,受信した商品又は広告素材データからアフィリエイトリンク情報を生成し,表示ページにそれを貼り付けてユーザインターフェースモジュール202に渡す(S6)。そして,その表示ページがユーザPCに表示される(S7)。上記アフィリエイトリンク情報は,少なくとも商品又は広告素材データに含まれる広告主・プログラム情報と商品又は広告素材URLまたは商品又は広告素材ID(商品又は広告素材リンク必要データ)に加えて,アフィリエイター情報が付加される。詳細は後述する。
【0042】
さて,ユーザPCがアフィリエイトサイト内で広告素材や商品を表示すると,それらに埋め込まれているタグのURLに基づいてその表示の事実がユーザPCからインプレッションモジュール141に送信され(図2のS8a),インプレッションモジュール141がその表示回数をインプレッションDB182に格納する(図2のS8b)。
【0043】
また,ユーザPCがブラウザによって表示されているアフィリエイトサイト内で広告や商品を選択してアクセスしようとすると,商品や広告に埋め込まれているアフィリエイトリンク情報(実際にはこれに含まれるアフィリエイトASPサーバのドメイン名)にしたがって,ユーザPCが一旦アフィリエイトサービスモジュール14にアクセスする(S9)。そこで,アクセス集計モジュール142がそのアクセス回数をアクセスDB183に格納する(S10)。
【0044】
このときクッキー発行モジュール143が,アフィリエイトリンク情報に基づいてクッキーCKを発行し,ユーザPCのブラウザに格納させる(S11)クッキーには,少なくともアフィリエイター情報(IDなど),広告主・プログラム情報(IDなど),商品又は広告素材情報(商品又は広告素材IDなど)が含まれる。そして,リダイレクトモジュール144は,アフィリエイトリンク情報内の商品又は広告素材IDに基づいて商品又は広告素材DB内に登録されている商品又は広告素材URLに基づいて,または,アフィリエイトリンク情報内に埋め込まれた商品又は広告素材URLに基づいて,広告主サイト内のアクセス対象ページにリダイレクトする(S12)。この結果,ユーザPCには,広告主サイト内の商品又は広告素材URLのページが表示される。
【0045】
そして,ユーザPCは広告主サイト30内のページを閲覧しながら(S13),商品購入手続を行う(S14)。商品購入完了時に,広告主サイト30のサーバの決済モジュールは,購入完了画面をユーザPCに送信して表示させる(S14)。この購入完了画面には,トラッキング用タグが埋め込まれていて,購入完了画面の表示が完了するとそのタグがユーザPC上で起動して,商品又は広告素材IDと価格と個数を含む購入情報(成果対象行為情報,以下同じ)をアフィリエイトASPサーバ10内のトラッキングモジュール145に送信する。さらに,このタグによりトラッキングモジュール145は,ユーザPC内の対応するクッキーCKを回収する(S16)。つまり,タグの起動によりトラッキングモジュール145にクッキー回収を要求するのである。
【0046】
この結果,アフィリエイトASPサーバとは異なる支配下で管理されている外部の広告主サイト30とユーザPC間の購入事実(成果対象行為事実,以下同じ)が,アフィリエイトASPサーバ10に報告され,その購入事実としての,どのアフィリエイトサイトを経由してアクセスされどの広告主サイトのどの商品がいくらの金額で何個購入されたかの事実がトラッキングされる。トラッキングした情報に基づいて,トラッキングモジュール145は,広告主・プログラムDB内の報酬料率または報酬金額などの報酬条件を参照して,アフィリエイターに支払うべき広告主の報酬額を計算して,データベース184に記憶する。
【0047】
最後に,集計段階(図5)では,アフィリエイターまたは広告主のそれぞれのサイトのサーバ20,30からレポート要求が出されると(S18),それに応答して,レポートモジュール146は,データベース181,182,183,184,163などを参照して,要求された報酬額についてのレポートを作成し(S19),それぞれのサイトのサーバに送信する。それに基づいて,広告主は,アフィリエイトサイトASPに報酬金額を支払い,さらにアフィリエイトサイトASPはアフィリエイターに報酬金額を支払う。
【0048】
以上のとおり,このアフィリエイトサービス提供システムの特徴的な点は,データベースを検索して集計結果を表示できるインターフェース(CGI)を有するアフィリエイターと,独自に商用サイトを運営している様々な広告主とを仲介し,アフィリエイトサイトには広告主の様々な商品又は広告素材からユーザPCに最適な商品又は広告素材を抽出してサイトのページを動的に構築するサービスを提供し,アフィリエイターと広告主には,成功報酬型のアフィリエイトプログラムサービスを提供することにある。
【0049】
そのために,アフィリエイトASPサーバ10は,広告主サイトのサーバからウエブ上で商品や広告主・プログラムや広告素材を登録できるようにし,アフィリエイトサイトのサーバのインターフェースCGIからの検索要求に対して抽出した商品又は広告素材データをXML形式で返信し,ユーザPCが商品や広告素材を選択してアクセスしようとしたときに,そのアクセスを集計しクッキーを発行し広告主サイトにリダイレクトする。そして,購入完了時にクッキーを利用してトラッキングし,報酬額を決定する。このようなアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12と,アフィリエイトサービスモジュール14とを設けることで,様々な広告主とアフィリエイターとを結びつけて,多様なユーザを相手にするアフィリエイトサービスを提供することができる。
【0050】
[詳細動作説明]
次に,商品・プログラム登録手順,動的アフィリエイトサイト構築手順,静的アフィリエイトサイト構築手順,アフィリエイトサービス手順を順に詳述する。
【0051】
[商品・プログラム登録手順]
図6は,商品やプログラムの登録手続のフローチャート図である。また,図7は,その登録手続におけるウエブ上の広告主管理画面の推移図である。そして,図8,9は,広告主管理画面の具体例を示す図である。これらの図を参照しながら,広告主がその商品や広告主・プログラムの新規登録をする手順について説明する。
【0052】
商品・プログラム登録手順S30によれば,広告主サイトの端末からアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがあると(P10),図8の広告主管理画面(1)を広告主サイトの端末に表示する(P11)。広告主管理画面(1)は広告主会員専用画面であり,図8に示されるとおり,広告主のプログラムの選択ボタン100と,商品データ管理ボタン101と,プログラム情報管理ボタン102などが示される。広告主の端末で,登録する商品に対応するプログラム(販売ユニットまたは販売プロモーションユニット)を選択ボタン100で選択し,商品データ管理ボタン101をクリックすると,図9の広告主管理画面(2)が表示される。そこで,広告主の端末が新規登録ボタン103をクリックすると(P12),図9の広告主管理画面(3)が表示され,商品データの入力が促される(P13)。
【0053】
広告主管理画面(3)では,選択中のプログラムの表示105に加えて,商品画像データ(商品画像URL)のアップロード106,商品名入力107,商品のカテゴリ選択108,商品カテゴリに関連するキーワード入力109,商品概要入力110,管理ID入力111,商品の広告主サイト内のリンク先URL(商品URL)入力112,価格入力113,商品型番及びJANコード入力114,そして報酬条件(固定額)入力115とが含まれる。広告主の端末からこれらの商品データが入力されて,図示しない登録要求がクリックされると(P14),アフィリエイトASPサーバ10は,商品DB161内に新規登録データを格納する(P15)。このデータベースへ反映する時に,アフィリエイトASPサーバ10側でユニークな商品IDが割り振られる。これにより,アフィリエイトプログラム内では商品IDはユニークなIDとなる。そして,上記管理IDは広告主固有の商品IDであり広告主の商品管理に利用される。
【0054】
ここで,カテゴリ名の入力は,図9の広告主管理画面(3)のプルダウン入力108によって,あらかじめ統一して決められた上層の分類カテゴリしか選択できないようにされている。このカテゴリ名は,例えば,コンピュータ,書籍,衣類,家電などの比較的上位階層の分類名が望ましい。すなわち,様々な広告主から商品データを登録する場合,統一的な分類体系で商品データをデータベース化することが望ましい。それにより,アフィリエイトサイトによる動的なサイト構築に必要な商品検索を容易にすることができる。ただし,広告主固有のキーワードを入力できるようにし(109),広告主の自由度を確保している。
【0055】
図8のトップページにおいて,プログラム情報管理ボタン102がクリックされると,上記と同様にプログラムの新規登録を行うことができる。このプログラムの登録時には,そのプログラムにおける報酬条件(販売金額に対する料率または定額料金)の入力が求められ,プログラムDBに反映される。
【0056】
広告素材データの新規登録も同様に可能である。つまり,図7に示したプログラム管理ボタン101から広告主管理画面(4)(5)により,広告主・プログラムに対応する広告素材データを登録することができる。その場合の入力方法や入力項目は広告素材固有のもの以外は,商品データの場合と同様である。
【0057】
[動的アフィリエイトサイト構築手順]
図10は,動的アフィリエイトサイト構築手順のフローチャート図である。この図に示された手順は,アフィリエイトサイト20のサーバに設けられたユーザインターフェースモジュール202とインターフェースプログラム(CGI)204による手順である。
【0058】
まず,ユーザPCからアクセス要求があると(P20),ユーザインターフェースモジュール202は,アフィリエイトサイト画面をユーザPCに表示する(P21)。そして,ユーザPCによるアフィリエイトサイト内での所定のアクションが発生すると(P22),そのアクションに対応してCGI204がバックグランドで起動する(P23,S2)。そして,起動したCGI204は,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120に検索要求を送信する(P24又はS3)。この検索要求には,例えば,選択されたカテゴリに対応する商品又は広告素材の検索,選択されたカテゴリに対応する広告主・プログラムの商品又は広告素材の検索,指定されたキーワードに対応する商品又は広告素材の検索などである。
【0059】
アフィリエイトASPサーバ10の動的AFサイト構築モジュール120は,その検索を実行し,抽出した商品又は広告素材のデータをXML形式で返信する。それに対応して,アフィリエイトサイトのCGI204が検索結果を受信する(P25)。CGI204は,受信した商品又は広告素材データを元にアフィリエイトリンク情報を作成し(P26),あらかじめ記述された閲覧ページ内にその商品又は広告素材画像(または画像URL)と共にアフィリエイトリンク情報を埋め込んで,動的なアフィリエイトサイトページを作成する(P27)。このページデータはHTML形式のファイルである。そして,その作成されたアフィリエイトサイトページがユーザPCに表示される(P28)。
【0060】
図11は,動的アフィリエイトサイト構築例を示す図である。図11(A)の例では,ユーザPCに表示されたサイトページ410で,ユーザが特定のリンク素材をクリックしたことに伴って,アフィリエイトサイト内のCGIが起動し,アフィリエイトASPサーバ10の動的AFサイト構築モジュール120により商品又は広告素材の検索を実行する。たとえば,特定のサブジェクトについてのリンク素材がクリックされると,そのサブジェクトに関連する商品,広告主・プログラムが検索され,それに関連する商品又は広告素材データが抽出され,XML形式で商品又は広告素材データをCGIが受信する。CGIは,その商品又は広告素材データから特定のサブジェクトのコラムページに商品又は広告素材イメージとそのアフィリエイトリンク情報を埋め込んでHTML形式のサイトページを動的に構築し,コラムページ411としてユーザPCに表示させる。このコラムページ411には,抽出した商品の画像itemまたは広告素材の画像(図示せず)が表示される。
【0061】
また,図11(B)の例では,ユーザPCに表示されたサイト画面412のキーワードKW検索が要求されると,上記と同様にアフィリエイトサイトのCGIが起動し,キーワードについて商品DB(データベース)と広告主・プログラムDBと広告素材DBへの検索を要求し,関連する商品又は広告素材データを受信する。そして,その商品又は広告素材データに基づいて,サイトページに商品又は広告素材イメージとそのアフィリエイトリンク情報を貼り付けて動的なサイトページをHTML形式で構築し,コラムページ413としてユーザPCに表示させる。
【0062】
図12は,商品データのXMLファイルの一例を示す図である。図中120は検索条件のパラメータであり,図中122が商品データ(ItemInfo)である。図中122に示された商品データのうち主なデータが図中124に説明されている。すなわち,商品データのXMLファイルには,アフィリエイトASPサーバが与えたユニークな商品番号(ItemNo),登録された商品名(ItemName),広告主・プログラムID(ProgramId),登録済みの広告主・プログラム名(ProgramName),登録された商品の値段(ItemPrice),商品個別報酬料率(Rate),登録されたカテゴリ(Tag1),登録されたキーワード(Tag2-5),アップロードされた商品画像URL(ImageUrl),登録された広告主サイト内の商品URL(ItemUrl)などが含まれる。
【0063】
広告素材データも,広告素材固有の部分を除いて商品データと同様である。
【0064】
これらの商品データのうち,アフィリエイトプログラムを実効あらしめるためには,少なくとも,広告主・プログラムIDと,商品又は広告素材IDまたは商品又は広告素材URL(広告主サイト内の商品又は広告素材のページにリンクするために必要な情報),そしてカテゴリ名である。
【0065】
アフィリエイトサイトのCGI204は,この商品又は広告素材データのXMLファイルをもとに,アフィリエイトリンク情報を生成し,サイトのページの商品又は広告素材の位置に埋め込んでサイトページを構築する。アフィリエイトリンク情報には,少なくとも,広告主・プログラムIDと,商品又は広告素材IDまたは商品又は広告素材URLと,アフィリエイターIDである。これらがあれば,リダイレクトとトラッキングが可能である。具体的なアフィリエイトリンク情報は後で説明する。
【0066】
図13は,動的アフィリエイトサイトの画面例を示す図である。ここにはユーザPCによるアクションに応答して抽出した6種類の商品(洋菓子)のイメージを有する画面が示されている。この商品イメージに対応して,各商品のアフィリエイトリンク情報(アフィリエイトURL)が埋め込まれている。広告素材イメージが掲載されそのリンク情報が埋め込まれても良い。
【0067】
[静的アフィリエイトサイト構築手順]リンク情報の提供
図14は,静的アフィリエイトサイト構築モジュールのフローチャート図である。アフィリエイトASPサーバ10内の静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,アフィリエイトの端末からのアクセスに応答して,アフィリエイターによる静的なアフィリエイトサイトの構築をサポートする。そのためにアフィリエイトリンク作成画面をアフィリエイターに提供する。
【0068】
図15は,そのアフィリエイトリンク作成画面の推移を示す図である。また,図16〜図20は,アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。これらの図を参照しながら,図14のフローチャートを説明する。
【0069】
まず,アフィリエイトサイトの端末からアクセスがあると(P50),それに応答して,静的AFサイト構築モジュール122は,アフィリエイトリンク作成画面(1)を返信して端末に表示させる(P51)。図15のアフィリエイトリンク作成画面(1)には,広告検索,商品検索,及び広告主・プログラム検索のそれぞれの検索ボタンが設けられている。いずれかの検索ボタンをクリックして検索が要求されると,それぞれの検索条件入力画面を経て,検索結果画面と,アフィリエイトリンク情報画面に遷移する。例えば広告主・プログラム検索ボタンをクリックすると,図16に示すような検索条件を入力する画面(1A)が表示される。なお,図15にはこの画面(1A)は示されていない。
【0070】
図16のアフィリエイトリンク作成画面(1A)は,プログラムの検索画面130であり,検索方法として,カテゴリによる検索方法131,報酬実績額が高い順の検索方法132,定率報酬が高い検索方法133,定額報酬が高い検索方法134,より下層のカテゴリによる検索方法135とが表示されている。アフィリエイトサイトのサーバまたは端末側で適宜検索条件が入力されると,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,広告主・プログラムDB163,商品DB161,広告素材DBを検索し,検索結果を表示する。
【0071】
図17は,検索結果を示すアフィリエイトリンク作成画面(2)である。この検索結果は,検索条件「コンピュータの中から新しい順」に対応して出力されたものであり,3つの商品140,141,142がリストアップされている。各商品欄には,商品の画像,価格,型番/JANコード,報酬条件,広告主・プログラム名,プログラムIDが表示されるとともに,その商品のアフィリエイトリンク情報の作成を要求する「リンク作成」ボタン140LK,141LK,142LKが表示されている。アフィリエイターは,検索結果に表示された商品のリンク作成ボタンをクリックすることで,その商品を選択する。
【0072】
図18は,図17の商品141を選択した場合のアフィリエイトリンク作成画面(3)である。この画面には,商品情報欄150(商品番号,商品名,価格,報酬条件が表示),商品画像URL欄151,おすすめ度入力欄152,コメント入力欄153,商品表示プレビュー欄154,そしてアフィリエイトリンク情報欄155が表示されている。アフィリエイターは,おすすめ度とコメントを入力し,商品表示プレビュー欄154で実際の商品表示画面を確認する。そして,入力が完了すると,アフィリエイトリンク情報欄155のアフィリエイトリンク情報をカット・アンド・ペースト方法で,自らのアフィリエイトリンクのページにアフィリエイトリンク情報を貼り付ける(または埋め込む)。これにより,HTML形式のアフィリエイトサイトのページが構築される。
【0073】
アフィリエイトリンク情報には,アフィリエイトサイトで商品がユーザPCにより選択されたときに,その商品を販売する広告主サイト内の当該商品のページにリンクするための情報と,アフィリエイトサービスとしてトラッキングと報酬額決定とを可能にするための情報とが含まれる。そのために,少なくとも商品IDなどの識別情報と,広告主IDなどの識別情報と,アフィリエイトIDなどの識別情報とが含まれる。商品IDがあれば,アフィリエイトASPサーバ10では,商品DBから商品のURLを抽出してその商品URLにリダイレクトすることができる。また,アフィリエイトASPサーバ10では,広告主IDとアフィリエイトIDとからそれを含むクッキーを発行することができ,購入完了時にそのクッキーを回収してどのアフィリエイトにどの広告主がいくらの報酬金額を支払うべきかのトラッキングと報酬額決定とを行うことができる。
【0074】
アフィリエイトリンク情報は,さらに,アフィリエイトASPサーバのドメイン名を有していて,そのドメイン名にしたがって,ユーザPCが商品を選択したときに,アフィリエイトASPサーバに接続させ,アクセス回数の集計と,クッキーの発行を可能にする。また,ユーザPCに広告画面などが表示されたときのインプレッション集計も可能にする。
【0075】
図18には,アフィリエイトリンク情報の具体例157が示されている。アフィリエイトリンク情報AF−LKは,AF-ASPドメイン名(
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),アフィリエイトサイトID(ui=2546),広告主・プログラムID(pi=2496),広告の種類(バナー広告,テキスト広告,商品(item)など)のリンクタイプ(ti=ITM),商品ID(ii=100)が含まれている。また,
インプレッション集計情報(img src=….) も含まれていて,商品を含む広告のインプレッション集計に利用される。そのために,インプレッション集計情報には,アフィリエイトASPのドメイン名,アフィリエイトサイトID,広告主・プログラムID,リンクタイプ,デザインの種類を示すクリエイティブIDなどが含まれている。さらに,入力されたおすすめ度,コメントも含まれている。
【0076】
図19は,広告主・プログラムの検索結果を示す画面例である。ここでは,検索条件が「新しい順」である。この画面には,4つの広告主・プログラム160〜163が表示され,それぞれにリンク作成ボタン106LK〜163LKと,それぞれのプログラムのプロモーション文言,サービス名,報酬条件とが表示されている。アフィリエイターは,これらを参照して,所望の広告主・プログラムのリンク作成ボタンをクリックする。
【0077】
図20は,広告主・プログラムの広告素材のリンク作成画面であり,広告のリンクURL170と,広告バナー画像171と,アフィリエイトリンク情報172とが表示されている。このアフィリエイトリンク情報172は,前述のものと同等である。つまり,リンク情報172は,AF-ASPドメイン名(http://ad0.a20.jp/bin/clk),アフィリエイトサイトID(ui=2546),広告主・プログラムID(pi=2506),リンクタイプ(ti=BNR),クリエイティブID(ci=77),
インプレッション集計情報(img src=….)などを含んでいる。よって,広告主・プログラムのリンク情報が埋め込まれた広告が選択されたときも,上記と同様に,アクセス集計,クッキー発行,リダイレクトを可能にする。
【0078】
以上のように,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,アフィリエイターによる商品や広告主・プログラムの検索ツールを提供し,選択された商品や広告主・プログラムの広告のアフィリエイトリンク情報の作成を行う。これにより,アフィリエイターは,作成されたアフィリエイトリンク情報を自己のサイトページに貼り付けるだけで,アフィリエイトプログラムに適合したサイトページを構築することができる。そして,このサイトページは異なるユーザPCに対して同じページが提供される。よって,これを静的アフィリエイトサイトと称している。
【0079】
[アフィリエイトサービス手順]
図21は,アフィリエイトサービスの手順を示すフローチャート図である。この手順は,アフィリエイトASPサーバ10内のアフィリエイトサービスモジュール14により行われる。図中,図1,2の手順番号(Sxx)も併記している。
【0080】
ユーザPCがアフィリエイトサイト20にアクセスして,ユーザPCに広告(バナー広告,文字広告,商品広告など)が完全に表示されると,それに貼り付けられているアフィリエイトリンク情報のインプレッション集計情報にしたがって,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがある(P30,S8a)。これに応答して,アフィリエイトサービスモジュール14のインプレッションモジュール141が,インプレッション回数を集計しデータベース182に記録する(P31,S8b)。
【0081】
ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で,商品や広告素材を含む広告を選択してクリックすると,そこに貼り付けられているアフィリエイトリンク情報のドメイン名にしたがって,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10のアクセスがある(P32,S9)。これに応答して,アクセス集計モジュール142が,リンクタイプ,クリエイティブIDなどにしたがってアクセス回数をデータベース183に記録し(P33,S10),クッキー発行モジュール143が,アフィリエイトリンク情報のアフィリエイターID(アフィリエイトサイトID)や,広告主・プログラムIDを抽出して,それらの情報を含むクッキーを生成し,アクセスしてきたユーザPCのブラウザのキャッシュエリア内に記録する(P34,S11)。
【0082】
さらに,リダイレクトモジュール144は,アフィリエイトリンク情報に含まれている商品又は広告素材IDを手がかりにして,商品又は広告素材DB161,162内の商品又は広告素材URLを抽出し,そのURLにリダイレクトする(P35,S12)。それにより,ユーザPCは,広告主サイト30内の選択した商品又は広告素材のページにアクセスされる。上記のアクセス集計,クッキー発行,リダイレクトは,バックグランドで実行されるので,ユーザPCの画面では,単にアフィリエイトサイト画面から広告主サイト画面に変更されるだけである。なお,アフィリエイトリンク情報には,商品DBに登録した商品URLとは異なる独自の商品URLを含ませることができ,そのような独自の商品URLが含まれている場合は,リダイレクトモジュール144はその独自の商品URLにリダイレクトすることができる。
【0083】
次に,広告サイト30の決済モジュール304の制御により,ユーザPCが広告主サイト内で購入手続を完了して購入完了画面がユーザPCに表示されると,購入完了画面内に埋め込まれているトラッキングタグにより,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがある(P36,S15)。このトラッキングタグには,アフィリエイトASPサーバのドメイン名に加えて,少なくとも販売個数と価格が含まれ,さらに商品管理IDなどの商品情報も含まれている。これに応答して,トラッキングモジュール145は,その販売ログをデータベースに記録する(P37)。さらにトラッキングモジュール145は,アクセスしてきたユーザPC内のクッキーを回収し,クッキーに含まれているアフィリエイターIDと,広告主IDにしたがって,アフィリエイト報酬額を算出し,データベース184に記録する(P38,S16)。アフィリエイト報酬額の算出は,アフィリエイターIDにしたがってアフィリエイターDB181内の報酬条件(料率又は定額)を抽出し,購入データである個数と価格に料率または定額を乗算して求められる。なお,商品DBに記録した報酬条件は,上記のアフィリエイト報酬額に加えて商品毎の追加報酬額の計算に利用される。
【0084】
そして,定期的または不定期に広告主またはアフィリエイターからのレポート要求を受信すると(P39,S18),レポートモジュール146は,報酬額をデータベースから集計し,集計結果を送信する(P40,S19)。この集計結果が承認されれば,それにしたがって報酬額の支払いが行われる。
【0085】
成果対象行為が商品資料申込みの場合や会員登録の場合は,申込みの事実,登録の事実がトラッキングタグの起動によりユーザPCから報告され,さらにクッキーが回収される。それにより,通常は申込みに対する定額報酬額が加算される。
【0086】
以上説明したとおり,本実施の形態におけるアフィリエイトサービス提供システムによれば,広告主から商品データや広告主・プログラムデータや広告素材データを登録してもらい,アフィリエイトサイトからの検索要求に応答して商品又は広告素材データをXMLファイルで返信することでアフィリエイトサイトを動的に構築可能にする。そして,商品又は広告素材データに商品又は広告素材情報に加えて広告主IDなどを含ませることで,アフィリエイトサイト側でアフィリエイトサービスに必要なアフィリエイトリンク情報の作成を可能にさせる。それ以降は,ユーザPCがアフィリエイトサイト内で商品や広告にアクセスすると,そのアフィリエイトリンク情報を利用して,一旦アフィリエイトASPサーバ10にアクセスさせ,必要なアクセス集計とクッキー発行を可能にし,広告主サイト内の商品又は広告素材URLにリダイレクトする。最後に,成果対象行為が完了するタイミングで,アフィリエイトASPサーバ10へのアクセスを発生させ,成果対象行為情報(購入なら購入情報(個数と価格),申込みならその事実)とクッキーを回収する。これによりトラッキングを行ってアフィリエイト報酬の算出を可能にする。
【0087】
このように,本実施の形態によれば,商用サイトを運用する多数の広告主と,動的なサイトページの構築を行いたいアフィリエイターとに対して,有用なアフィリエイトサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本実施の形態における全体のシステム構成図である。
【図2】本実施の形態におけるアフィリエイトASPサーバ10の詳細構成図である。
【図3】アフィリエイトサイト構築のための準備段階を示す図である。
【図4】アフィリエイトサービスの稼働段階を示す図である。
【図5】アフィリエイトサービスにおける報酬などの集計段階を示す図である。
【図6】商品やプログラムの登録手続のフローチャート図である。
【図7】商品やプログラムの登録手続におけるウエブ上の広告主管理画面の推移図である。
【図8】広告主管理画面の具体例を示す図である。
【図9】広告主管理画面の具体例を示す図である。
【図10】動的アフィリエイトサイト構築手順のフローチャート図である。
【図11】動的アフィリエイトサイト構築例を示す図である。
【図12】商品データのXMLファイルの一例を示す図である。
【図13】動的アフィリエイトサイトの画面例を示す図である。
【図14】静的アフィリエイトサイト構築モジュールのフローチャート図である。
【図15】アフィリエイトリンク作成画面の推移を示す図である。
【図16】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図17】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図18】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図19】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図20】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図21】アフィリエイトサービスの手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0089】
10:アフィリエイトASPサーバ
12:アフィリエイトサイト構築サポートモジュール
14:アフィリエイトサービスモジュール 20アフィリエイトサイト(広告掲載サイト)
30:広告主サイト 40:ユーザ通信端末(PC)
IN:公衆ネットワーク,インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、アフィリエイトサービス提供システム及びアフィリエイトサービス提供方法に関し、特に、成功報酬型の広告配信サービスを代行するアフィリエイトサービスプロバイダのシステム及び方法であって,商用サイトを運営する複数の広告主サイトのサーバと,顧客であるユーザを広告主サイトに導き商品購入,商品資料申込み,会員登録などの成果対象行為に基づく広告料を徴収すると共に,ユーザ毎に異なる商品又は広告素材ページをユーザの通信端末に表示する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,アフィリエイトサービスを提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
成功報酬型の広告配信システムでは,インターネット上の商用サイトへのアクセスを増大するために,インターネット上の様々なサイトにバナー広告(広告素材),商品広告などの広告を掲載し,そのサイトにアクセスしたユーザがバナー広告や商品広告をクリックしたときにユーザ通信端末(以下ユーザPC)を商用サイトに接続し,そこで商品販売が完了した場合に成功報酬として広告料の支払いを許可する。このようなバナー広告や商品広告を成功報酬ベースで掲載する広告掲載サイトをアフィリエイトサイトと称する。
【0003】
アフィリエイトサイトは,巨大サイトから,個人サイトまで様々なサイトが存在する。特に,個人サイトやユニークなサイトは固定客を囲い込み,ユーザを購入までに至らしめる可能性が高く,膨大な数のアフィリエイトサイトを利用する商用サイトが存在する。
【0004】
アフィリエイトプログラムでは,アフィリエイトサイトのページの広告掲載箇所に,広告の画像URLに加えて,アフィリエイター情報と広告主情報とを有するアフィリエイトリンク情報を埋め込み,アフィリエイトサイトから誘導されてきたユーザが広告主サイトで商品購入等の報酬の成果対象行為を完了したときに,どのアフィリエイトサイトからリンクしてきてどの広告主サイトでどの商品の購入等の成果対象行為を完了したかを確認するトラッキングを行って成功報酬額の計算と集計を行う。したがって,単独の商用サイト(広告主サイト)が上記のアフィリエイトプログラムの管理を行うことはかなり煩雑である。そこで,アフィリエイトプログラムを代行するアフィリエイトプログラムサービスプロバイダ(アフィリエイトASP)が,アフィリエイトサイトの開拓や費用支払いの管理を複数の広告主サイトに代わって行っている。
【0005】
このようにアフィリエイトASPは,商用サイトである広告主サイトに代わってアフィリエイトプログラムの運用を請け負い,それにより広告主サイトはアフィリエイトプログラム提供のためのシステム構築と運用を独自に行うことなく,多数のアフィリエイトサイトに広告の掲載を行うことができ,広告主サイトへのアクセス数を増大させることができる。しかも,広告料は成功報酬ベースであるため広告の費用対効果の点で魅力的である。
【0006】
上記のようなアフィリエイトASPについては,例えば特許文献1に記載されている。
【0007】
一方,アフィリエイトASPによれば,アフィリエイトサイトは,自己が希望する広告をアフィリエイトASPサーバで検索して見つけ,その広告のリンク情報を自己のサイトのページに埋め込んでサイトを構築する。通常,アフィリエイトASPサーバが,アフィリエイトサービスの実行に必要な,特にトラッキングに必要なリンク情報を作成し,アフィリエイターがそのリンク情報を手動でまたは簡易なツールでサイトのページに埋め込んで当該サイトのページ(HTML形式)を構築する。これにより,アフィリエイターは,自己のアフィリエイトサイトに所望の広告を容易に掲載することができる。
【特許文献1】特開2001−117847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら,上記のアフィリエイターは,バナー広告のリンク情報を手動でまたは簡易なツールでページに埋め込んで構築した静的なサイトをユーザに提供するだけであり,異なるユーザに対して画一的なサイトのページしか提供することができない。したがって,ユーザの興味やサイト上でのアクションなどに対応して,直近の売れ筋商品や人気の広告主・プログラム(ここでプログラムとは広告主の販売プロモーション。)の広告などを掲載したサイトをその都度構築することができず,多様なユーザに対してテイラーメイドのアフィリエイトサイトの構築を困難にしている。また,大規模且つ多様なアフィリエイトサイトは,単一の商用サイトが有する商品群だけでなく,広く世の中に存在する多くの商用サイトの商品群や広告主・プログラム群から最もユーザに適合した商品や広告主・プログラムの広告素材を掲載したサイトのページを提供したいと望んでいる。
【0009】
そこで,本発明の目的は,複数の広告主サイトと複数のアフィリエイトサイトとを結びつけて,アフィリエイトサイトの商品群や広告素材群をよりユーザに適合させることができるアフィリエイトサービス提供システム及びその提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために,本発明の第1の側面によれば,複数の広告主サイトのサーバと,広告主サイトの商品又は広告素材を掲載する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,それらのアフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが,インターネットを介して接続可能に構成されている。そして,アフィリエイトサービス提供サーバは,アフィリエイトサイトのサーバの動的サイトページ構築をサポートし,ユーザがアフィリエイトサイト内の商品又は広告素材を選択して広告主サイトに誘導され商品又は広告素材の成果対象行為を完了した時に,それをトラッキングして広告報酬額を集計する。これにより,複数の広告主と複数のアフィリエイターとに有益なアフィリエイトサービスを提供できる。
【0011】
上記の目的を達成するために,本発明の第2の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバであって,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とする。
【0012】
上記第2の側面において,好ましい態様によれば,前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とする。
【0013】
上記の好ましい態様において,前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とする。
【0014】
上記第2の側面において,好ましい態様によれば,前記アフィリエイトサービス提供サーバは,広告主サイトからの商品又は広告素材データ登録要求に応答して,前記商品又は広告素材データ入力画面を前記広告主サイトの端末に表示して商品又は広告素材データの入力を促し,当該入力された商品又は広告素材データの登録要求に応答して,当該アフィリエイトサービスにユニークな商品又は広告素材IDを加えて前記商品又は広告素材データベースに入力された商品又は広告素材データを記録することを特徴とする。
【0015】
上記の好ましい態様において,前記アフィリエイトサービス提供サーバは,前記商品又は広告素材データの入力を促すときに,複数の広告主に共通の分類カテゴリの入力も促し,前記商品又は広告素材データを入力された分類カテゴリに関連付けて記録することを特徴とする。
【0016】
上記の目的を達成するために,本発明の第3の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,アフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが公衆ネットワークを介して相互に接続され,前記広告主サイトの商品又は広告素材を前記アフィリエイトサイトに提供し当該商品又は広告素材に起因する商品又は広告素材の成果対象行為によるアフィリエイト報酬の管理を提供するアフィリエイトサービス提供システムであって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記アフィリエイトサイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置に対応して前記検索要求を前記アフィリエイトサービス提供サーバに送信し,受信した前記商品又は広告素材データの前記広告主情報と商品又は広告素材情報に加えてアフィリエイター情報を含む前記リンク情報を生成し,当該リンク情報が埋め込まれた動的アフィリエイトサイトページを構築するインターフェースを有することを特徴とする。
【0017】
上記の目的を達成するために,本発明の第4の側面によれば,商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバによるアフィリエイトサービス提供方法であって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバに,前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースを構築する手順と,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポート手順と,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービス手順とを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば,複数の広告主サイトと複数のアフィリエイトサイトとを結びつけて,アフィリエイトサイトの商品群や広告素材群をよりユーザに適合させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
【0020】
アフィリエイトサービスでは,アフィリエイトASPサーバに商品又は広告素材データが登録され,商品又は広告素材がアフィリエイトサイトに掲載され,ユーザPCにおいてそれらがクリックされると,広告主サイトに誘導され,そこで広告報酬の成果対象行為(商品購入,商品資料請求の申込み,会員登録の申込みなど)がなされると,誘導したアフィリエイターに広告報酬が支払われる。広告報酬は,商品購入なら金額に報酬料率を乗算したり,個数に定額を乗算したりして求められ,申込みなら定額が広告報酬となる。つまり,アフィリエイトサイトに掲載される商品も広告素材(バナー広告など)もいずれも広告であり,その広告に対して成果対象行為が完了すると,広告報酬が支払われる仕組みになっている。
【0021】
以下の実施の形態では,成果対象行為の代表である商品購入を一例にして説明する。また,アフィリエイトサイトに掲載する広告は,商品や広告素材であるが,以下必要に応じて商品を一例にして説明する場合がある。
【0022】
図1は,本実施の形態における全体のシステム構成図である。本実施の形態におけるアフィリエイトサービス提供システムでは,例えばTCP/IPプロトコルによる公衆ネットワークであるインターネットINを介して,アフィリエイターが運用するアフィリエイトサイトのサーバ20と,広告主が運用する広告主サイトのサーバ30とが,アフィリエイトASPサーバ10に接続可能になっている。また,ユーザ端末装置であるユーザPC40は,インターネットINを介してアフィリエイトサイト20のサーバと広告主サイト30のサーバとに接続可能になっている。さらに,ユーザPC40は,アフィリエイトASPサーバ10とも接続可能である。
【0023】
アフィリエイトサイト20では,広告主の広告,広告主のプログラム(広告主における販売プロモーションユニット)の広告,広告主の商品(一種の商品広告素材)が掲載されたサイトページをユーザPCに提供する。また,広告主サイト30は,一種の商用サイトであり,商品群や広告主,プログラム等の広告素材群の画像302を含むデータを有し,アクセスしてきたユーザPCにより選択された商品の購入手続き(決済手続き)を行う決済モジュール304を有する。
【0024】
ブラウザが起動中のユーザPC40は,アフィリエイトサイト20にアクセスして後述するサイトページ(図13参照)を表示する。そして,ユーザがサイトページ内の商品又は広告素材を選択(クリック)すると,その商品又は広告素材箇所に対応して埋め込まれているアフィリエイトリンク情報に基づいて,ユーザPCは選択した商品又は広告素材の広告主サイト30のサーバにアクセスする。そして,ユーザPCはアクセスした広告主サイト30内で商品購入(または成果対象行為,以下同様)に伴う決済手続きを完了する。
【0025】
アフィリエイトサイト20は,サイトのページデータ(HTML形式)を記録したサイトコンテンツデータベース206を有し,ユーザPC40とのインターフェースを提供するユーザインターフェースモジュール202と,サイトの動的な構築のためにユーザPC40からのアクションに応答して起動しアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12から商品又は広告素材データ(XML形式)を受信しサイトのページデータを構築する動的アフィリエイトサイト構築用インターフェース204とを有する。このインターフェースは,例えばCGI(コモン・ゲート・インターフェース)や,JAVAスクリプト(JAVAは登録商標)により記述されたコンピュータプログラムである。
【0026】
アフィリエイトASPサーバ10は,概略すると,アフィリエイターがアフィリエイトサイトを構築するときのサポートを提供するアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12と,ユーザがアフィリエイトサイト内の広告を表示したときや商品又は広告素材などにアクセスしたときのログを集計し,ユーザが広告主サイト30内で商品購入手続きを完了したときに,どのアフィリエイトサイトからアクセスしてきてどの広告主サイトでどの商品(個数と価格を含む)について購入完了したかをトラッキングし,そのログを集計し,広告報酬額(アフィリエイト報酬額)を算出するアフィリエイトサービスモジュール14とを有する。一般に,報酬額は,金額と広告主の報酬料率との乗算,または,個数と固定報酬額との乗算により求められるので,トラッキング処理ではアフィリエイター情報と広告主情報と購入情報(個数と価格,または合計金額)とが必要になる。また,報酬条件は,データベース18内のアフィリエイターDB(データベース)にあらかじめ登録されている。
【0027】
アフィリエイトサイト構築サポートモジュール12は,主にアフィリエイトサイトの開拓とアフィリエイターによるアフィリエイトサイト構築の手助けを行い,アフィリエイトサービスモジュール14は,アフィリエイトプログラム実行に必要な作業であるトラッキングと報酬額の計算及び集計を行う。
【0028】
図2は,本実施の形態におけるアフィリエイトASPサーバ10の詳細構成図である。図1,2を共に参照しながらアフィリエイトASPサーバ10の構成について説明する。アフィリエイトASPサーバ10は,アフィリエイトサイトで掲載可能な商品であって広告主から登録される商品データを格納する商品データベース161と,広告主とその販売ユニットである広告主・プログラムの情報(広告主の報酬料率を含む)を格納するプログラムデータベース163と,広告の素材データ(バナー広告ならその画像のURL,それ以外にテキスト広告データも含む)を格納する広告素材データベース162とを有する。さらに,サーバ10は,アフィリエイターのプロファイル情報を格納するアフィリエイターデータベース181と,広告のユーザPC上での実効表示回数(インプレッションと称する。)を集計したインプレッションデータベース182と,ユーザPCによる広告や商品へのアクセス回数を集計したアクセスデータベース183と,ユーザPCがアフィリエイトサイト経由でアクセスして広告主サイトにて商品購入を完了したときの購入データや報酬データを格納する購入・報酬データベース184とを有する。
【0029】
アフィリエイトASPサーバ10のアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12は,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120と,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122とを有する。動的アフィリエイト(AF)サイト構築モジュール120は,ユーザPCによるアフィリエイトサイト20内でのアクションに応答して,アフィリエイトサイトのサーバの動的アフィリエイトサイト構築インターフェース(CGI)204が起動して送出する検索要求に対して,商品データベース161やプログラムデータベース163や広告素材データ162を検索し,検索して抽出した商品やプログラムや広告素材の情報をCGI204に返信する。CGI204は,前述の通りその商品・プログラム・広告素材情報を基にアフィリエイトリンク情報を生成してそのリンク情報を埋め込んだページデータをリアルタイムで生成し,ユーザPCに表示する。よって,動的なアフィリエイトサイトのページをリアルタイムに構築することができる。
【0030】
静的アフィリエイト(AF)サイト構築モジュール122は,アフィリエイターがアフィリエイトサイトの端末から出す検索要求に応答して,商品データベース161やプログラムデータベース163や広告素材データベース162を検索し,検索結果とアフィリエイターデータベース181のデータを参照して,アフィリエイトリンク情報を生成し,アフィリエイトサイトの端末に提示する。アフィリエイターは,手動でまたは簡単なツールにより,そのアフィリエイトリンク情報を自己のサイトのページデータに埋め込んで,サイトのページデータを生成する。このサイトのページは,ユーザPCのアクセスに応答して毎回表示されるものであり,ユーザPCのアクションに応じて動的に変更されるものではない静的なページである。
【0031】
アフィリエイト(AF)サービスモジュール14は,インプレッションモジュール141と,アクセス集計モジュール142と,クッキー発行モジュール143と,リダイレクトモジュール144と,トラッキングモジュール145とを有し,ユーザPCが広告主サイト内で商品購入を完了したときにアフィリエイトの報酬金額計算のためのトラッキングなどを行う。なお,上記のモジュールは,サポートモジュール12を含めて,コンピュータプログラムにより実現されるサーバ10内の機能または手段である。
【0032】
インプレッションモジュール141は,ユーザPCがアフィリエイトサイト20にアクセスした時にサイト内の広告を表示する実効的な回数を集計して,インプレッションDB182に格納する。アクセス集計モジュール142は,ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で商品又は広告素材を選択して,その商品又は広告素材のアフィリエイトリンク情報によって広告主サイト30に接続しようとしたときに,アクセス回数を集計してアクセスDB183に格納する。クッキー発行モジュール143は,上記アクセス時にアフィリエイター情報と広告主情報とが含まれたクッキーを発行しユーザPCのブラウザのキャッシュエリア内に記憶させる。
【0033】
上記のアクセス集計とクッキー発行のためには,ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で広告素材または商品を選択して広告主サイト30に接続するときに,一旦ユーザPCをアフィリエイトASPサーバ10に接続させる必要がある。そのため,アフィリエイトリンク情報は,アフィリエイトASPサーバのドメイン名を有している。そして,アフィリエイトサービスモジュール14では,リダイレクトモジュール144が,ユーザPCからのアクセスを広告主サイト30内の広告素材または商品のURLにリダイレクトする。これにより,ユーザPCには,あたかもアフィリエイトサイト20から広告主サイト30内の広告または商品のURLに直接アクセスしたように表示される。
【0034】
トラッキングモジュール145は,ユーザPCが広告主サイト30内で商品購入を完了したときに,広告主サイトまたはユーザPCから購入情報(価格と個数)を受信し,さらにユーザPCからクッキーを回収し,クッキー内のアフィリエイター情報と広告主情報(共にIDなど)に基づいて,購入ログを購入DBに記憶し,アフィリエイターDB内の報酬条件を参照してアフィリエイト報酬額を求めて報酬DBに記憶する。アフィリエイト報酬額は,一般的には合計金額にアフィリエイターの基本報酬料率を乗算して,または個数に固定報酬額を乗算して求められる。また,商品個別に報酬料率などの報酬条件が決められている場合は,その報酬条件に基づいて報酬額が求められることもある。
【0035】
レポートモジュール146は,アフィリエイターや広告主から報酬額についてのレポート要求に応答して,報酬DBなどを参照して報酬額のレポートを作成し返信する。報酬額には,商品購入(成果対象行為)に伴う成功または成果報酬額に加えて,広告や商品へのアクセス回数に基づくアクセス報酬額,広告の実効表示回数(インプレッション回数)に基づくインプレッション報酬額などを集計してもよい。
【0036】
[概略動作説明]
次に,図1,2のアフィリエイトサービス提供サーバ10を含めたシステム全体の動作の概略を説明する。図3は,アフィリエイトサイト構築のための準備段階を示す図である。図4は,アフィリエイトサービスの稼働段階を示す図である。そして,図5は,アフィリエイトサービスにおける報酬などの集計段階を示す図である。これらの図も参照しながら,システム全体の動作を説明する。なお,図1〜図5内の手順番号S1〜S40を参照して説明する。
【0037】
準備段階(図3)では,広告主サイト30がアフィリエイトASPサーバ10内のデータベース16に,広告素材データの登録(S40),商品データまたは広告主・プログラムデータの登録(S30)を行う。このデータの登録は,広告主サイトのサーバまたは端末からアフィリエイトASPサーバ30に接続して,データを転送することにより行うことができる。さらに,上記以外にも,商品又は広告素材データをCSVファイル形式で提供することもできる。本実施の形態では,広告主の利便性を高めるために,ウエブ上で商品データや広告主・プログラムデータや広告素材データなどの登録ができるようにしている。
【0038】
上記の結果,アフィリエイトASPサーバ10内のデータベース16には,アフィリエイトASPサーバとは異なる支配下で運用されている外部の広告主サイトで表示している広告素材データ,商品データ,広告主・プログラムデータが蓄積される。広告素材データは,少なくとも広告主・プログラム情報(例えばID)に加えてバナー広告のイメージ(またはイメージのURL)とその広告のリンク先URL,テキスト広告のテキストとリンク先URLなどを有する。また,商品データは,少なくとも広告主・プログラム情報(例えばID),商品が展示されているリンク先URL(通常は広告主サイト内)である商品URL,商品のイメージ(またはイメージのURL)などを有する。それ以外に,全ての広告主に対してユニークな商品ID,広告素材ID,各広告主の取引ID,全広告主に共通の分類カテゴリ,価格や商品名なども含まれるが後で詳述する。また,広告主・プログラムデータは,広告主・プログラムに対応して,その報酬条件(料率または定額),報酬実績などを有する。
【0039】
そして,アフィリエイトサイトの端末から静的アフィリエイトサイト構築モジュール122に対して商品や広告主・プログラムの検索要求S20が出されると,それに応答して,静的AFサイト構築モジュール122は,データベース16(161,162,163)を検索し,検索要求に対応する商品又は広告素材データを抽出し,各商品又は広告素材に対するアフィリエイトリンク情報AF−LKを生成し,アフィリエイトサイトに提供する(S22)。アフィリエイトサイトの端末では,手動でそのアフィリエイトリンク情報をアフィリエイトサイトのページ内に埋め込んで,静的なアフィリエイトサイトページを構築する(S23)。アフィリエイトサイトのページはHTML形式のデータである。
【0040】
一方,動的なアフィリエイトサイトの構築を可能にするために,アフィリエイターは,アフィリエイトサイト内にインターフェースプログラム204(CGI,またはJAVAScript)を構築する。このインターフェースプログラム204は,ユーザPCによるサイト内のアクションに応答して,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120に検索要求をし(S3),抽出される商品又は広告素材データをXML形式で受信し(S5),サイトページ内にその商品又は広告素材データから生成したアフィリエイトリンク情報AF−LKを埋め込むことができる。
【0041】
次に,稼働段階(図4)では,まずユーザPC40が,アフィリエイトサイト20のユーザインターフェースモジュール202にアクセスし種々のサイト内を閲覧する(S1,S24,S7)。アフィリエイトサイトが静的なサイトを提供するのみの場合は,単に静的なHTML形式のページを閲覧する。アフィリエイトサイトが動的なサイトを提供する場合は,ユーザPCの所定のアクションに応答して,ユーザインターフェースモジュール202の背後でインターフェースプログラムCGIが起動し,アクションに対応する検索要求を動的AFサイト構築モジュール120に送信する(S3)。それに応答して,動的AFサイト構築モジュール120は,商品DB161や広告主・プログラムDB163や広告素材DB162を検索し,検索条件に適合した商品又は広告素材データを抽出し(S4),商品又は広告素材データをXML形式で返信する(S5)。この商品データは少なくとも広告主・プログラム情報と商品URLまたは商品ID(まとめて商品リンク必要データ)とが含まれる。また,広告素材データも,少なくとも広告主・プログラム情報と広告素材URLまたは広告素材IDとが含まれる。そして,アフィリエイトサイトのインターフェースプログラムCGIは,受信した商品又は広告素材データからアフィリエイトリンク情報を生成し,表示ページにそれを貼り付けてユーザインターフェースモジュール202に渡す(S6)。そして,その表示ページがユーザPCに表示される(S7)。上記アフィリエイトリンク情報は,少なくとも商品又は広告素材データに含まれる広告主・プログラム情報と商品又は広告素材URLまたは商品又は広告素材ID(商品又は広告素材リンク必要データ)に加えて,アフィリエイター情報が付加される。詳細は後述する。
【0042】
さて,ユーザPCがアフィリエイトサイト内で広告素材や商品を表示すると,それらに埋め込まれているタグのURLに基づいてその表示の事実がユーザPCからインプレッションモジュール141に送信され(図2のS8a),インプレッションモジュール141がその表示回数をインプレッションDB182に格納する(図2のS8b)。
【0043】
また,ユーザPCがブラウザによって表示されているアフィリエイトサイト内で広告や商品を選択してアクセスしようとすると,商品や広告に埋め込まれているアフィリエイトリンク情報(実際にはこれに含まれるアフィリエイトASPサーバのドメイン名)にしたがって,ユーザPCが一旦アフィリエイトサービスモジュール14にアクセスする(S9)。そこで,アクセス集計モジュール142がそのアクセス回数をアクセスDB183に格納する(S10)。
【0044】
このときクッキー発行モジュール143が,アフィリエイトリンク情報に基づいてクッキーCKを発行し,ユーザPCのブラウザに格納させる(S11)クッキーには,少なくともアフィリエイター情報(IDなど),広告主・プログラム情報(IDなど),商品又は広告素材情報(商品又は広告素材IDなど)が含まれる。そして,リダイレクトモジュール144は,アフィリエイトリンク情報内の商品又は広告素材IDに基づいて商品又は広告素材DB内に登録されている商品又は広告素材URLに基づいて,または,アフィリエイトリンク情報内に埋め込まれた商品又は広告素材URLに基づいて,広告主サイト内のアクセス対象ページにリダイレクトする(S12)。この結果,ユーザPCには,広告主サイト内の商品又は広告素材URLのページが表示される。
【0045】
そして,ユーザPCは広告主サイト30内のページを閲覧しながら(S13),商品購入手続を行う(S14)。商品購入完了時に,広告主サイト30のサーバの決済モジュールは,購入完了画面をユーザPCに送信して表示させる(S14)。この購入完了画面には,トラッキング用タグが埋め込まれていて,購入完了画面の表示が完了するとそのタグがユーザPC上で起動して,商品又は広告素材IDと価格と個数を含む購入情報(成果対象行為情報,以下同じ)をアフィリエイトASPサーバ10内のトラッキングモジュール145に送信する。さらに,このタグによりトラッキングモジュール145は,ユーザPC内の対応するクッキーCKを回収する(S16)。つまり,タグの起動によりトラッキングモジュール145にクッキー回収を要求するのである。
【0046】
この結果,アフィリエイトASPサーバとは異なる支配下で管理されている外部の広告主サイト30とユーザPC間の購入事実(成果対象行為事実,以下同じ)が,アフィリエイトASPサーバ10に報告され,その購入事実としての,どのアフィリエイトサイトを経由してアクセスされどの広告主サイトのどの商品がいくらの金額で何個購入されたかの事実がトラッキングされる。トラッキングした情報に基づいて,トラッキングモジュール145は,広告主・プログラムDB内の報酬料率または報酬金額などの報酬条件を参照して,アフィリエイターに支払うべき広告主の報酬額を計算して,データベース184に記憶する。
【0047】
最後に,集計段階(図5)では,アフィリエイターまたは広告主のそれぞれのサイトのサーバ20,30からレポート要求が出されると(S18),それに応答して,レポートモジュール146は,データベース181,182,183,184,163などを参照して,要求された報酬額についてのレポートを作成し(S19),それぞれのサイトのサーバに送信する。それに基づいて,広告主は,アフィリエイトサイトASPに報酬金額を支払い,さらにアフィリエイトサイトASPはアフィリエイターに報酬金額を支払う。
【0048】
以上のとおり,このアフィリエイトサービス提供システムの特徴的な点は,データベースを検索して集計結果を表示できるインターフェース(CGI)を有するアフィリエイターと,独自に商用サイトを運営している様々な広告主とを仲介し,アフィリエイトサイトには広告主の様々な商品又は広告素材からユーザPCに最適な商品又は広告素材を抽出してサイトのページを動的に構築するサービスを提供し,アフィリエイターと広告主には,成功報酬型のアフィリエイトプログラムサービスを提供することにある。
【0049】
そのために,アフィリエイトASPサーバ10は,広告主サイトのサーバからウエブ上で商品や広告主・プログラムや広告素材を登録できるようにし,アフィリエイトサイトのサーバのインターフェースCGIからの検索要求に対して抽出した商品又は広告素材データをXML形式で返信し,ユーザPCが商品や広告素材を選択してアクセスしようとしたときに,そのアクセスを集計しクッキーを発行し広告主サイトにリダイレクトする。そして,購入完了時にクッキーを利用してトラッキングし,報酬額を決定する。このようなアフィリエイトサイト構築サポートモジュール12と,アフィリエイトサービスモジュール14とを設けることで,様々な広告主とアフィリエイターとを結びつけて,多様なユーザを相手にするアフィリエイトサービスを提供することができる。
【0050】
[詳細動作説明]
次に,商品・プログラム登録手順,動的アフィリエイトサイト構築手順,静的アフィリエイトサイト構築手順,アフィリエイトサービス手順を順に詳述する。
【0051】
[商品・プログラム登録手順]
図6は,商品やプログラムの登録手続のフローチャート図である。また,図7は,その登録手続におけるウエブ上の広告主管理画面の推移図である。そして,図8,9は,広告主管理画面の具体例を示す図である。これらの図を参照しながら,広告主がその商品や広告主・プログラムの新規登録をする手順について説明する。
【0052】
商品・プログラム登録手順S30によれば,広告主サイトの端末からアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがあると(P10),図8の広告主管理画面(1)を広告主サイトの端末に表示する(P11)。広告主管理画面(1)は広告主会員専用画面であり,図8に示されるとおり,広告主のプログラムの選択ボタン100と,商品データ管理ボタン101と,プログラム情報管理ボタン102などが示される。広告主の端末で,登録する商品に対応するプログラム(販売ユニットまたは販売プロモーションユニット)を選択ボタン100で選択し,商品データ管理ボタン101をクリックすると,図9の広告主管理画面(2)が表示される。そこで,広告主の端末が新規登録ボタン103をクリックすると(P12),図9の広告主管理画面(3)が表示され,商品データの入力が促される(P13)。
【0053】
広告主管理画面(3)では,選択中のプログラムの表示105に加えて,商品画像データ(商品画像URL)のアップロード106,商品名入力107,商品のカテゴリ選択108,商品カテゴリに関連するキーワード入力109,商品概要入力110,管理ID入力111,商品の広告主サイト内のリンク先URL(商品URL)入力112,価格入力113,商品型番及びJANコード入力114,そして報酬条件(固定額)入力115とが含まれる。広告主の端末からこれらの商品データが入力されて,図示しない登録要求がクリックされると(P14),アフィリエイトASPサーバ10は,商品DB161内に新規登録データを格納する(P15)。このデータベースへ反映する時に,アフィリエイトASPサーバ10側でユニークな商品IDが割り振られる。これにより,アフィリエイトプログラム内では商品IDはユニークなIDとなる。そして,上記管理IDは広告主固有の商品IDであり広告主の商品管理に利用される。
【0054】
ここで,カテゴリ名の入力は,図9の広告主管理画面(3)のプルダウン入力108によって,あらかじめ統一して決められた上層の分類カテゴリしか選択できないようにされている。このカテゴリ名は,例えば,コンピュータ,書籍,衣類,家電などの比較的上位階層の分類名が望ましい。すなわち,様々な広告主から商品データを登録する場合,統一的な分類体系で商品データをデータベース化することが望ましい。それにより,アフィリエイトサイトによる動的なサイト構築に必要な商品検索を容易にすることができる。ただし,広告主固有のキーワードを入力できるようにし(109),広告主の自由度を確保している。
【0055】
図8のトップページにおいて,プログラム情報管理ボタン102がクリックされると,上記と同様にプログラムの新規登録を行うことができる。このプログラムの登録時には,そのプログラムにおける報酬条件(販売金額に対する料率または定額料金)の入力が求められ,プログラムDBに反映される。
【0056】
広告素材データの新規登録も同様に可能である。つまり,図7に示したプログラム管理ボタン101から広告主管理画面(4)(5)により,広告主・プログラムに対応する広告素材データを登録することができる。その場合の入力方法や入力項目は広告素材固有のもの以外は,商品データの場合と同様である。
【0057】
[動的アフィリエイトサイト構築手順]
図10は,動的アフィリエイトサイト構築手順のフローチャート図である。この図に示された手順は,アフィリエイトサイト20のサーバに設けられたユーザインターフェースモジュール202とインターフェースプログラム(CGI)204による手順である。
【0058】
まず,ユーザPCからアクセス要求があると(P20),ユーザインターフェースモジュール202は,アフィリエイトサイト画面をユーザPCに表示する(P21)。そして,ユーザPCによるアフィリエイトサイト内での所定のアクションが発生すると(P22),そのアクションに対応してCGI204がバックグランドで起動する(P23,S2)。そして,起動したCGI204は,動的アフィリエイトサイト構築モジュール120に検索要求を送信する(P24又はS3)。この検索要求には,例えば,選択されたカテゴリに対応する商品又は広告素材の検索,選択されたカテゴリに対応する広告主・プログラムの商品又は広告素材の検索,指定されたキーワードに対応する商品又は広告素材の検索などである。
【0059】
アフィリエイトASPサーバ10の動的AFサイト構築モジュール120は,その検索を実行し,抽出した商品又は広告素材のデータをXML形式で返信する。それに対応して,アフィリエイトサイトのCGI204が検索結果を受信する(P25)。CGI204は,受信した商品又は広告素材データを元にアフィリエイトリンク情報を作成し(P26),あらかじめ記述された閲覧ページ内にその商品又は広告素材画像(または画像URL)と共にアフィリエイトリンク情報を埋め込んで,動的なアフィリエイトサイトページを作成する(P27)。このページデータはHTML形式のファイルである。そして,その作成されたアフィリエイトサイトページがユーザPCに表示される(P28)。
【0060】
図11は,動的アフィリエイトサイト構築例を示す図である。図11(A)の例では,ユーザPCに表示されたサイトページ410で,ユーザが特定のリンク素材をクリックしたことに伴って,アフィリエイトサイト内のCGIが起動し,アフィリエイトASPサーバ10の動的AFサイト構築モジュール120により商品又は広告素材の検索を実行する。たとえば,特定のサブジェクトについてのリンク素材がクリックされると,そのサブジェクトに関連する商品,広告主・プログラムが検索され,それに関連する商品又は広告素材データが抽出され,XML形式で商品又は広告素材データをCGIが受信する。CGIは,その商品又は広告素材データから特定のサブジェクトのコラムページに商品又は広告素材イメージとそのアフィリエイトリンク情報を埋め込んでHTML形式のサイトページを動的に構築し,コラムページ411としてユーザPCに表示させる。このコラムページ411には,抽出した商品の画像itemまたは広告素材の画像(図示せず)が表示される。
【0061】
また,図11(B)の例では,ユーザPCに表示されたサイト画面412のキーワードKW検索が要求されると,上記と同様にアフィリエイトサイトのCGIが起動し,キーワードについて商品DB(データベース)と広告主・プログラムDBと広告素材DBへの検索を要求し,関連する商品又は広告素材データを受信する。そして,その商品又は広告素材データに基づいて,サイトページに商品又は広告素材イメージとそのアフィリエイトリンク情報を貼り付けて動的なサイトページをHTML形式で構築し,コラムページ413としてユーザPCに表示させる。
【0062】
図12は,商品データのXMLファイルの一例を示す図である。図中120は検索条件のパラメータであり,図中122が商品データ(ItemInfo)である。図中122に示された商品データのうち主なデータが図中124に説明されている。すなわち,商品データのXMLファイルには,アフィリエイトASPサーバが与えたユニークな商品番号(ItemNo),登録された商品名(ItemName),広告主・プログラムID(ProgramId),登録済みの広告主・プログラム名(ProgramName),登録された商品の値段(ItemPrice),商品個別報酬料率(Rate),登録されたカテゴリ(Tag1),登録されたキーワード(Tag2-5),アップロードされた商品画像URL(ImageUrl),登録された広告主サイト内の商品URL(ItemUrl)などが含まれる。
【0063】
広告素材データも,広告素材固有の部分を除いて商品データと同様である。
【0064】
これらの商品データのうち,アフィリエイトプログラムを実効あらしめるためには,少なくとも,広告主・プログラムIDと,商品又は広告素材IDまたは商品又は広告素材URL(広告主サイト内の商品又は広告素材のページにリンクするために必要な情報),そしてカテゴリ名である。
【0065】
アフィリエイトサイトのCGI204は,この商品又は広告素材データのXMLファイルをもとに,アフィリエイトリンク情報を生成し,サイトのページの商品又は広告素材の位置に埋め込んでサイトページを構築する。アフィリエイトリンク情報には,少なくとも,広告主・プログラムIDと,商品又は広告素材IDまたは商品又は広告素材URLと,アフィリエイターIDである。これらがあれば,リダイレクトとトラッキングが可能である。具体的なアフィリエイトリンク情報は後で説明する。
【0066】
図13は,動的アフィリエイトサイトの画面例を示す図である。ここにはユーザPCによるアクションに応答して抽出した6種類の商品(洋菓子)のイメージを有する画面が示されている。この商品イメージに対応して,各商品のアフィリエイトリンク情報(アフィリエイトURL)が埋め込まれている。広告素材イメージが掲載されそのリンク情報が埋め込まれても良い。
【0067】
[静的アフィリエイトサイト構築手順]リンク情報の提供
図14は,静的アフィリエイトサイト構築モジュールのフローチャート図である。アフィリエイトASPサーバ10内の静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,アフィリエイトの端末からのアクセスに応答して,アフィリエイターによる静的なアフィリエイトサイトの構築をサポートする。そのためにアフィリエイトリンク作成画面をアフィリエイターに提供する。
【0068】
図15は,そのアフィリエイトリンク作成画面の推移を示す図である。また,図16〜図20は,アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。これらの図を参照しながら,図14のフローチャートを説明する。
【0069】
まず,アフィリエイトサイトの端末からアクセスがあると(P50),それに応答して,静的AFサイト構築モジュール122は,アフィリエイトリンク作成画面(1)を返信して端末に表示させる(P51)。図15のアフィリエイトリンク作成画面(1)には,広告検索,商品検索,及び広告主・プログラム検索のそれぞれの検索ボタンが設けられている。いずれかの検索ボタンをクリックして検索が要求されると,それぞれの検索条件入力画面を経て,検索結果画面と,アフィリエイトリンク情報画面に遷移する。例えば広告主・プログラム検索ボタンをクリックすると,図16に示すような検索条件を入力する画面(1A)が表示される。なお,図15にはこの画面(1A)は示されていない。
【0070】
図16のアフィリエイトリンク作成画面(1A)は,プログラムの検索画面130であり,検索方法として,カテゴリによる検索方法131,報酬実績額が高い順の検索方法132,定率報酬が高い検索方法133,定額報酬が高い検索方法134,より下層のカテゴリによる検索方法135とが表示されている。アフィリエイトサイトのサーバまたは端末側で適宜検索条件が入力されると,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,広告主・プログラムDB163,商品DB161,広告素材DBを検索し,検索結果を表示する。
【0071】
図17は,検索結果を示すアフィリエイトリンク作成画面(2)である。この検索結果は,検索条件「コンピュータの中から新しい順」に対応して出力されたものであり,3つの商品140,141,142がリストアップされている。各商品欄には,商品の画像,価格,型番/JANコード,報酬条件,広告主・プログラム名,プログラムIDが表示されるとともに,その商品のアフィリエイトリンク情報の作成を要求する「リンク作成」ボタン140LK,141LK,142LKが表示されている。アフィリエイターは,検索結果に表示された商品のリンク作成ボタンをクリックすることで,その商品を選択する。
【0072】
図18は,図17の商品141を選択した場合のアフィリエイトリンク作成画面(3)である。この画面には,商品情報欄150(商品番号,商品名,価格,報酬条件が表示),商品画像URL欄151,おすすめ度入力欄152,コメント入力欄153,商品表示プレビュー欄154,そしてアフィリエイトリンク情報欄155が表示されている。アフィリエイターは,おすすめ度とコメントを入力し,商品表示プレビュー欄154で実際の商品表示画面を確認する。そして,入力が完了すると,アフィリエイトリンク情報欄155のアフィリエイトリンク情報をカット・アンド・ペースト方法で,自らのアフィリエイトリンクのページにアフィリエイトリンク情報を貼り付ける(または埋め込む)。これにより,HTML形式のアフィリエイトサイトのページが構築される。
【0073】
アフィリエイトリンク情報には,アフィリエイトサイトで商品がユーザPCにより選択されたときに,その商品を販売する広告主サイト内の当該商品のページにリンクするための情報と,アフィリエイトサービスとしてトラッキングと報酬額決定とを可能にするための情報とが含まれる。そのために,少なくとも商品IDなどの識別情報と,広告主IDなどの識別情報と,アフィリエイトIDなどの識別情報とが含まれる。商品IDがあれば,アフィリエイトASPサーバ10では,商品DBから商品のURLを抽出してその商品URLにリダイレクトすることができる。また,アフィリエイトASPサーバ10では,広告主IDとアフィリエイトIDとからそれを含むクッキーを発行することができ,購入完了時にそのクッキーを回収してどのアフィリエイトにどの広告主がいくらの報酬金額を支払うべきかのトラッキングと報酬額決定とを行うことができる。
【0074】
アフィリエイトリンク情報は,さらに,アフィリエイトASPサーバのドメイン名を有していて,そのドメイン名にしたがって,ユーザPCが商品を選択したときに,アフィリエイトASPサーバに接続させ,アクセス回数の集計と,クッキーの発行を可能にする。また,ユーザPCに広告画面などが表示されたときのインプレッション集計も可能にする。
【0075】
図18には,アフィリエイトリンク情報の具体例157が示されている。アフィリエイトリンク情報AF−LKは,AF-ASPドメイン名(
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),アフィリエイトサイトID(ui=2546),広告主・プログラムID(pi=2496),広告の種類(バナー広告,テキスト広告,商品(item)など)のリンクタイプ(ti=ITM),商品ID(ii=100)が含まれている。また,
インプレッション集計情報(img src=….) も含まれていて,商品を含む広告のインプレッション集計に利用される。そのために,インプレッション集計情報には,アフィリエイトASPのドメイン名,アフィリエイトサイトID,広告主・プログラムID,リンクタイプ,デザインの種類を示すクリエイティブIDなどが含まれている。さらに,入力されたおすすめ度,コメントも含まれている。
【0076】
図19は,広告主・プログラムの検索結果を示す画面例である。ここでは,検索条件が「新しい順」である。この画面には,4つの広告主・プログラム160〜163が表示され,それぞれにリンク作成ボタン106LK〜163LKと,それぞれのプログラムのプロモーション文言,サービス名,報酬条件とが表示されている。アフィリエイターは,これらを参照して,所望の広告主・プログラムのリンク作成ボタンをクリックする。
【0077】
図20は,広告主・プログラムの広告素材のリンク作成画面であり,広告のリンクURL170と,広告バナー画像171と,アフィリエイトリンク情報172とが表示されている。このアフィリエイトリンク情報172は,前述のものと同等である。つまり,リンク情報172は,AF-ASPドメイン名(http://ad0.a20.jp/bin/clk),アフィリエイトサイトID(ui=2546),広告主・プログラムID(pi=2506),リンクタイプ(ti=BNR),クリエイティブID(ci=77),
インプレッション集計情報(img src=….)などを含んでいる。よって,広告主・プログラムのリンク情報が埋め込まれた広告が選択されたときも,上記と同様に,アクセス集計,クッキー発行,リダイレクトを可能にする。
【0078】
以上のように,静的アフィリエイトサイト構築モジュール122は,アフィリエイターによる商品や広告主・プログラムの検索ツールを提供し,選択された商品や広告主・プログラムの広告のアフィリエイトリンク情報の作成を行う。これにより,アフィリエイターは,作成されたアフィリエイトリンク情報を自己のサイトページに貼り付けるだけで,アフィリエイトプログラムに適合したサイトページを構築することができる。そして,このサイトページは異なるユーザPCに対して同じページが提供される。よって,これを静的アフィリエイトサイトと称している。
【0079】
[アフィリエイトサービス手順]
図21は,アフィリエイトサービスの手順を示すフローチャート図である。この手順は,アフィリエイトASPサーバ10内のアフィリエイトサービスモジュール14により行われる。図中,図1,2の手順番号(Sxx)も併記している。
【0080】
ユーザPCがアフィリエイトサイト20にアクセスして,ユーザPCに広告(バナー広告,文字広告,商品広告など)が完全に表示されると,それに貼り付けられているアフィリエイトリンク情報のインプレッション集計情報にしたがって,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがある(P30,S8a)。これに応答して,アフィリエイトサービスモジュール14のインプレッションモジュール141が,インプレッション回数を集計しデータベース182に記録する(P31,S8b)。
【0081】
ユーザPCがアフィリエイトサイト20内で,商品や広告素材を含む広告を選択してクリックすると,そこに貼り付けられているアフィリエイトリンク情報のドメイン名にしたがって,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10のアクセスがある(P32,S9)。これに応答して,アクセス集計モジュール142が,リンクタイプ,クリエイティブIDなどにしたがってアクセス回数をデータベース183に記録し(P33,S10),クッキー発行モジュール143が,アフィリエイトリンク情報のアフィリエイターID(アフィリエイトサイトID)や,広告主・プログラムIDを抽出して,それらの情報を含むクッキーを生成し,アクセスしてきたユーザPCのブラウザのキャッシュエリア内に記録する(P34,S11)。
【0082】
さらに,リダイレクトモジュール144は,アフィリエイトリンク情報に含まれている商品又は広告素材IDを手がかりにして,商品又は広告素材DB161,162内の商品又は広告素材URLを抽出し,そのURLにリダイレクトする(P35,S12)。それにより,ユーザPCは,広告主サイト30内の選択した商品又は広告素材のページにアクセスされる。上記のアクセス集計,クッキー発行,リダイレクトは,バックグランドで実行されるので,ユーザPCの画面では,単にアフィリエイトサイト画面から広告主サイト画面に変更されるだけである。なお,アフィリエイトリンク情報には,商品DBに登録した商品URLとは異なる独自の商品URLを含ませることができ,そのような独自の商品URLが含まれている場合は,リダイレクトモジュール144はその独自の商品URLにリダイレクトすることができる。
【0083】
次に,広告サイト30の決済モジュール304の制御により,ユーザPCが広告主サイト内で購入手続を完了して購入完了画面がユーザPCに表示されると,購入完了画面内に埋め込まれているトラッキングタグにより,ユーザPCからアフィリエイトASPサーバ10にアクセスがある(P36,S15)。このトラッキングタグには,アフィリエイトASPサーバのドメイン名に加えて,少なくとも販売個数と価格が含まれ,さらに商品管理IDなどの商品情報も含まれている。これに応答して,トラッキングモジュール145は,その販売ログをデータベースに記録する(P37)。さらにトラッキングモジュール145は,アクセスしてきたユーザPC内のクッキーを回収し,クッキーに含まれているアフィリエイターIDと,広告主IDにしたがって,アフィリエイト報酬額を算出し,データベース184に記録する(P38,S16)。アフィリエイト報酬額の算出は,アフィリエイターIDにしたがってアフィリエイターDB181内の報酬条件(料率又は定額)を抽出し,購入データである個数と価格に料率または定額を乗算して求められる。なお,商品DBに記録した報酬条件は,上記のアフィリエイト報酬額に加えて商品毎の追加報酬額の計算に利用される。
【0084】
そして,定期的または不定期に広告主またはアフィリエイターからのレポート要求を受信すると(P39,S18),レポートモジュール146は,報酬額をデータベースから集計し,集計結果を送信する(P40,S19)。この集計結果が承認されれば,それにしたがって報酬額の支払いが行われる。
【0085】
成果対象行為が商品資料申込みの場合や会員登録の場合は,申込みの事実,登録の事実がトラッキングタグの起動によりユーザPCから報告され,さらにクッキーが回収される。それにより,通常は申込みに対する定額報酬額が加算される。
【0086】
以上説明したとおり,本実施の形態におけるアフィリエイトサービス提供システムによれば,広告主から商品データや広告主・プログラムデータや広告素材データを登録してもらい,アフィリエイトサイトからの検索要求に応答して商品又は広告素材データをXMLファイルで返信することでアフィリエイトサイトを動的に構築可能にする。そして,商品又は広告素材データに商品又は広告素材情報に加えて広告主IDなどを含ませることで,アフィリエイトサイト側でアフィリエイトサービスに必要なアフィリエイトリンク情報の作成を可能にさせる。それ以降は,ユーザPCがアフィリエイトサイト内で商品や広告にアクセスすると,そのアフィリエイトリンク情報を利用して,一旦アフィリエイトASPサーバ10にアクセスさせ,必要なアクセス集計とクッキー発行を可能にし,広告主サイト内の商品又は広告素材URLにリダイレクトする。最後に,成果対象行為が完了するタイミングで,アフィリエイトASPサーバ10へのアクセスを発生させ,成果対象行為情報(購入なら購入情報(個数と価格),申込みならその事実)とクッキーを回収する。これによりトラッキングを行ってアフィリエイト報酬の算出を可能にする。
【0087】
このように,本実施の形態によれば,商用サイトを運用する多数の広告主と,動的なサイトページの構築を行いたいアフィリエイターとに対して,有用なアフィリエイトサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本実施の形態における全体のシステム構成図である。
【図2】本実施の形態におけるアフィリエイトASPサーバ10の詳細構成図である。
【図3】アフィリエイトサイト構築のための準備段階を示す図である。
【図4】アフィリエイトサービスの稼働段階を示す図である。
【図5】アフィリエイトサービスにおける報酬などの集計段階を示す図である。
【図6】商品やプログラムの登録手続のフローチャート図である。
【図7】商品やプログラムの登録手続におけるウエブ上の広告主管理画面の推移図である。
【図8】広告主管理画面の具体例を示す図である。
【図9】広告主管理画面の具体例を示す図である。
【図10】動的アフィリエイトサイト構築手順のフローチャート図である。
【図11】動的アフィリエイトサイト構築例を示す図である。
【図12】商品データのXMLファイルの一例を示す図である。
【図13】動的アフィリエイトサイトの画面例を示す図である。
【図14】静的アフィリエイトサイト構築モジュールのフローチャート図である。
【図15】アフィリエイトリンク作成画面の推移を示す図である。
【図16】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図17】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図18】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図19】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図20】アフィリエイトリンク作成画面例を示す図である。
【図21】アフィリエイトサービスの手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0089】
10:アフィリエイトASPサーバ
12:アフィリエイトサイト構築サポートモジュール
14:アフィリエイトサービスモジュール 20アフィリエイトサイト(広告掲載サイト)
30:広告主サイト 40:ユーザ通信端末(PC)
IN:公衆ネットワーク,インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバであって,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項2】
請求項1において,
前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項3】
請求項2において,
前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項4】
請求項1において,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,広告主サイトからの商品又は広告素材データ登録要求に応答して,前記商品又は広告素材データ入力画面を前記広告主サイトの端末に表示して商品又は広告素材データの入力を促し,当該入力された商品又は広告素材データの登録要求に応答して,当該アフィリエイトサービスにユニークな商品又は広告素材IDを加えて前記商品又は広告素材データベースに入力された商品又は広告素材データを記録することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項5】
請求項4において,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,前記商品又は広告素材データの入力を促すときに,複数の広告主に共通の分類カテゴリの入力も促し,前記商品又は広告素材データを入力された分類カテゴリに関連付けて記録することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項6】
請求項1において,
さらに,アフィリエイトサイトからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた商品又は広告素材データを抽出し,前記商品又は広告素材データの広告主情報と商品又は広告素材情報に加えて,前記検索要求してきたアフィリエイトサイトのアフィリエイター情報とを有するリンク情報を作成し,当該リンク情報を前記アフィリエイトサイトに提供して当該アフィリエイトサイトのページへの埋め込みを促す静的アフィリエイトサイト構築モジュールを有し,
前記リンク情報が埋め込まれたアフィリエイトサイトの商品又は広告素材掲載ページが,前記アフィリエイトサイトのサーバに記憶され,前記ユーザ端末からのアクセスに応答して表示されることを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項7】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,アフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが公衆ネットワークを介して相互に接続され,前記広告主サイトの商品又は広告素材を前記アフィリエイトサイトに提供し当該商品または広告素材に起因する商品又は広告素材の成果対象行為によるアフィリエイト報酬の管理を提供するアフィリエイトサービス提供システムであって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記アフィリエイトサイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置に対応して前記検索要求を前記アフィリエイトサービス提供サーバに送信し,受信した前記商品又は広告素材データの前記広告主情報と商品又は広告素材情報に加えてアフィリエイター情報を含む前記リンク情報を生成し,当該リンク情報が埋め込まれた動的アフィリエイトサイトページを構築するインターフェースを有することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項8】
請求項7において,
前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項9】
請求項8において,
前記広告主サイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置による前記商品又は広告素材の成果対象行為の完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグを埋め込んで,前記ユーザ端末装置に表示する決済モジュールを有し,
前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項10】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバによるアフィリエイトサービス提供方法であって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバに,前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースを構築する手順と,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポート手順と,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービス手順とを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【請求項11】
請求項10において,
前記アフィリエイトサービス手順では,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【請求項12】
請求項11において,
前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【請求項1】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバであって,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項2】
請求項1において,
前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項3】
請求項2において,
前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項4】
請求項1において,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,広告主サイトからの商品又は広告素材データ登録要求に応答して,前記商品又は広告素材データ入力画面を前記広告主サイトの端末に表示して商品又は広告素材データの入力を促し,当該入力された商品又は広告素材データの登録要求に応答して,当該アフィリエイトサービスにユニークな商品又は広告素材IDを加えて前記商品又は広告素材データベースに入力された商品又は広告素材データを記録することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項5】
請求項4において,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,前記商品又は広告素材データの入力を促すときに,複数の広告主に共通の分類カテゴリの入力も促し,前記商品又は広告素材データを入力された分類カテゴリに関連付けて記録することを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項6】
請求項1において,
さらに,アフィリエイトサイトからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた商品又は広告素材データを抽出し,前記商品又は広告素材データの広告主情報と商品又は広告素材情報に加えて,前記検索要求してきたアフィリエイトサイトのアフィリエイター情報とを有するリンク情報を作成し,当該リンク情報を前記アフィリエイトサイトに提供して当該アフィリエイトサイトのページへの埋め込みを促す静的アフィリエイトサイト構築モジュールを有し,
前記リンク情報が埋め込まれたアフィリエイトサイトの商品又は広告素材掲載ページが,前記アフィリエイトサイトのサーバに記憶され,前記ユーザ端末からのアクセスに応答して表示されることを特徴とするアフィリエイトサービス提供サーバ。
【請求項7】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバと,アフィリエイトサービスを提供するアフィリエイトサービス提供サーバとが公衆ネットワークを介して相互に接続され,前記広告主サイトの商品又は広告素材を前記アフィリエイトサイトに提供し当該商品または広告素材に起因する商品又は広告素材の成果対象行為によるアフィリエイト報酬の管理を提供するアフィリエイトサービス提供システムであって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバは,
前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースと,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポートモジュールと,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービスモジュールとを有し,
前記アフィリエイトサイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置に対応して前記検索要求を前記アフィリエイトサービス提供サーバに送信し,受信した前記商品又は広告素材データの前記広告主情報と商品又は広告素材情報に加えてアフィリエイター情報を含む前記リンク情報を生成し,当該リンク情報が埋め込まれた動的アフィリエイトサイトページを構築するインターフェースを有することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項8】
請求項7において,
前記アフィリエイトサービスモジュールは,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項9】
請求項8において,
前記広告主サイトのサーバは,
前記ユーザ端末装置による前記商品又は広告素材の成果対象行為の完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグを埋め込んで,前記ユーザ端末装置に表示する決済モジュールを有し,
前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供システム。
【請求項10】
商品又は広告素材群が掲載されたページを提供し商品又は広告素材の成果対象行為の決済モジュールを有する複数の広告主サイトのサーバと,当該広告主サイトの少なくとも一部の商品又は広告素材が掲載されたページを提供する複数のアフィリエイトサイトのサーバとに,公衆ネットワークを介して接続されるアフィリエイトサービス提供サーバによるアフィリエイトサービス提供方法であって,
前記アフィリエイトサービス提供サーバに,前記広告主サイトの商品又は広告素材群の商品又は広告素材データであって少なくとも広告主情報と商品又は広告素材情報とをそれぞれ有する商品又は広告素材データベースを構築する手順と,
前記アフィリエイトサイトのサーバからの検索要求に応答して,前記商品又は広告素材データベースから当該検索要求に応じた前記商品又は広告素材データを抽出して当該サーバに返信する動的アフィリエイトサイト構築サポート手順と,
ユーザ端末装置が,前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材データから生成された商品又は広告素材のリンク情報にしたがって,前記広告主サイトのサーバにアクセスして,当該商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記リンク情報に含まれたアフィリエイター情報と広告主情報と,前記商品又は広告素材の成果対象行為の成果対象行為情報とに基づいて,前記アフィリエイターに広告主が支払うべき報酬データを作成するアフィリエイトサービス手順とを有し,
前記リンク情報は,前記アフィリエイトサイトのサーバにより生成され,当該アフィリエイトサイトのページに埋め込まれていることを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【請求項11】
請求項10において,
前記アフィリエイトサービス手順では,前記ユーザ端末装置が前記アフィリエイトサイトの前記商品又は広告素材を選択してアクセスしたときに,前記アフィリエイター情報と広告主情報とを有するクッキーを前記ユーザ端末装置に記録して前記広告主サイトのサーバにリダイレクトし,前記ユーザ端末装置が前記広告主サイト内で商品又は広告素材の成果対象行為を完了したときに,前記クッキーをユーザ端末装置から回収し前記成果対象行為情報を受信することを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【請求項12】
請求項11において,
前記広告主サイトの成果対象行為完了ページに,前記成果対象行為情報とともに前記クッキーを前記アフィリエイトサービスモジュールに送信することを可能にするトラッキングタグが埋め込まれ,前記ユーザ端末装置が当該成果対象行為完了ページを表示したことをトリガにして前記トラッキングタグが起動することを特徴とするアフィリエイトサービス提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2007−193613(P2007−193613A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−11679(P2006−11679)
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(599115217)株式会社 ディー・エヌ・エー (9)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(599115217)株式会社 ディー・エヌ・エー (9)
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