説明

アプリケーション検索サーバ、携帯端末、無線通信システム、及び方法

【課題】携帯端末に、ダウンロード可能であるアプリケーションを提示する。
【解決手段】検索サーバは、携帯端末に搭載可能なハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかを表す情報とを対応付けたテーブルと、アプリケーションの検索要求に応じて、テーブルを参照し、該携帯端末のハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索対象のアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する選択部と、該携帯端末に、選択されたアプリケーションを提示する送信部と、アプリケーションに関する情報が取得できなかったことが通知された場合に、テーブルに含まれるべき、該携帯端末のハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、検索の対象とすべきかを表す情報を検索の対象としないように更新する更新部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションを検索する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気通信キャリアや端末メーカーにより、相次いでオープンなプラットフォームを採用した携帯端末が、市場に投入されている。該携帯端末には、スマートフォンが含まれる。オープンなプラットフォームが採用されることにより、電気通信キャリアや端末メーカーは、API(Application Program Interface)を利用した新しい機能、サービスを提供可能な携帯端末を製品化できる。また、オープンなプラットフォームが採用されることにより、好みに応じてアプリケーションを追加できる。
【0003】
オープンなプラットフォームが採用されることにより、アプリケーションの開発者はアプリケーションを自由に開発できる。アプリケーションマーケットには、日々多数のアプリケーションが新規に登録されている。ユーザは、該アプリケーションマーケットにアクセスすることにより、豊富にそろったアプリケーション中から所望のアプリケーションを選択できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2010-508592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯端末によりアプリケーションが実行できるかどうかは、該携帯端末におけるアプリケーションの実行環境に依存する。例えば、実行環境には、該携帯端末にインストールされているファームウェアのバージョンが含まれる。また、例えば、実行環境には、インストールされているミドルウェア等のソフトウェアが含まれる。また、例えば、実行環境には、該携帯端末のハードウェア構成(画面の解像度、ボタン、トラックボールの有無など)が含まれる。
【0006】
携帯端末は、アプリケーションの検索を行う検索サーバにアクセスすることにより、アプリケーションの提示を受けることができる。該携帯端末は、該提示に従って、所望のアプリケーションをダウンロードするために、該所望のアプリケーションが格納されるべきサーバ(配信サーバ)にアクセスすることにより、該所望のアプリケーションをダウンロードすることができる。しかし、配信サーバにアクセスしても、該所望のアプリケーションをダウンロードすることができない場合もある。該所望のアプリケーションが、配信サーバから削除されていたり、該所望のアプリケーションが更新されていたりすることがあるためである。検索サーバと、配信サーバとが異なるサーバである場合には、配信サーバに格納されているアプリケーションと、検索サーバにより提示されるアプリケーションとが一致していない場合もある。
【0007】
また、アプリケーションマーケットで提示されるアプリケーションは、該アプリケーションが開発された際に、ファームウェアとの互換性が検査される。しかし、アプリケーションとファームウェアとの間で互換性の検査がされた後に、ファームウェアがアップデートされた場合、デベロッパが該アップデートされたファームウェアと該アプリケーションとの間で互換性の検査を行うこともあるが、原則として、該アップデートされたファームウェアと該アプリケーションとの間で互換性の検査は行われない。換言すれば、アプリケーションは、該アプリケーションが開発された際に互換性の検査が行われたファームウェアのバージョン以外のバージョンでは動作が保証されない。該「バージョン」は、「ビルド番号」とも呼ばれる。従って、アプリケーションをダウンロードしたとしても、該アプリケーションがファームウェア上で動作しないことも想定される。
【0008】
また、アプリケーションによっては、携帯端末にインストールされているミドルウェアやハードウェア構成により、実行できないことも想定される
開示のアプリケーション検索サーバ、携帯端末、無線通信システム、及び方法は、携帯端末に、ダウンロード可能であるアプリケーションを提示することを目的とする。
【0009】
開示のアプリケーション検索サーバ、携帯端末、無線通信システム、及び方法は、携帯端末に、該携帯端末にインストールされたファームウェア、ミドルウェア、該携帯端末のハードウェア構成で動作可能なアプリケーションを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
開示の一実施例のアプリケーション検索サーバは、
アプリケーションを提示するアプリケーション検索サーバであって、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部と、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択部と、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択部により選択されたアプリケーションを提示する送信部と、
前記送信部により提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新部と
を有する。
【0011】
開示の一実施例の携帯端末は、
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求部と、
該アプリケーション情報要求部によりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成部と、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、前記アプリケーション情報取得不可情報生成部により生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信部と
を有し、
前記検索サーバは、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブル
を有し、
携帯端末から、アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応するアプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新する。
【0012】
開示の一実施例の無線通信システムは、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部と、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択部と、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択部により選択されたアプリケーションを提示する送信部と、
前記送信部により提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新部と
を有する、検索サーバと、
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求判定部と、
該アプリケーション情報要求部によりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成部と、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、前記アプリケーション情報取得不可情報生成部により生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信部と
を有する携帯端末と
を有する。
【0013】
開示の一実施例の方法は、
携帯端末と、該携帯端末にアプリケーションを提示するアプリケーション検索サーバとを有する方法であって、
前記検索サーバは、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部を有し、
前記検索サーバは、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択ステップと、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択部により選択されたアプリケーションを提示する送信ステップと、
前記送信ステップにより提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションに対応する検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新ステップと
を有し、
前記携帯端末は、
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求ステップと、
該アプリケーション情報要求ステップによりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成ステップと、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、該アプリケーション情報取得不可情報生成ステップにより生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信ステップと
を有する。
【発明の効果】
【0014】
開示のアプリケーション検索サーバ、携帯端末、無線通信システム、及び方法によれば、携帯端末に、ダウンロード可能であるアプリケーションを提示することができる
開示のアプリケーション検索サーバ、携帯端末、無線通信システム、及び方法によれば、携帯端末に、該携帯端末にインストールされたファームウェア、ミドルウェア及び該携帯端末のハードウェア構成で動作可能なアプリケーションを提示することができる
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】検索サーバが適用される無線通信システムの一実施例を示す図である。
【図2】携帯端末の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図3】アプリケーション検索対象対応テーブルの一実施例を示す図である。
【図4】検索サーバの一実施例を示す機能ブロック図である。
【図5】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】携帯端末の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図8】検索サーバの一実施例を示す図である。
【図9】起動履歴の一実施例を示す図である。
【図10】起動成功率の一実施例を示す図である。
【図11】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図12】検索サーバの一実施例を示す機能ブロック図である。
【図13】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図14】検索サーバの一実施例を示す機能ブロック図である。
【図15】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図16】検索サーバの一実施例を示す機能ブロック図である。
【図17】無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0017】
<第1の実施例>
<無線通信システム>
検索サーバが適用される無線通信システムの一実施例について説明する。
【0018】
図1は、本検索サーバ400が適用される無線通信システムの一実施例を示す。
【0019】
本無線通信システムには、携帯端末300が含まれる。該携帯端末300は、通信網50を介して、アプリケーション検索サーバ400(以下、「検索サーバ400」という)にアクセスする。例えば、該携帯端末300は、アクセスポイント(図示なし)に接続し、該アクセスポイントが接続された通信網50に接続された検索サーバ400にアクセスしてもよい。該通信網50は、インターネットであってもよい。また、例えば、該携帯端末300は基地局(図示なし)に接続し、該基地局が接続された通信網50に接続された検索サーバ400にアクセスしてもよい。該通信網50は、移動体通信ネットワークであってもよい。
【0020】
また、該携帯端末300は、通信網50を介して、配信サーバ100にアクセスする。例えば、該携帯端末300は、アクセスポイントに接続し、該アクセスポイントが接続された通信網50に接続された配信サーバ100にアクセスしてもよい。該通信網50は、インターネットであってもよい。また、例えば、該携帯端末300は基地局に接続し、該基地局が接続された通信網50に接続された配信サーバ100にアクセスしてもよい。該通信網は、移動体通信ネットワークであってもよい。
【0021】
本無線通信システムには、配信サーバ100が含まれる。該配信サーバ100は、通信網50に接続される。該配信サーバ100は、携帯端末300により要求されたアプリケーションを配信する。
【0022】
本無線通信システムには、アプリケーション管理サーバ200が含まれる。該アプリケーション管理サーバ200は配信サーバ100に接続される。アプリケーション管理サーバ200は、アプリケーションを格納する。
【0023】
<携帯端末>
本携帯端末300は、検索サーバ400に、アプリケーションの検索を要求するためのアプリケーション検索リクエストを無線送信する。該携帯端末300は、検索サーバ400からのアプリケーションの検索応答を受信する。ユーザは、該アプリケーションの検索応答を参照することにより、所望のアプリケーションを選択できる。該携帯端末300は、ユーザにより所望のアプリケーションが選択された場合、配信サーバ100に、該アプリケーションの詳細な情報を要求するために、アプリケーション詳細情報要求を送信する。該携帯端末300は、アプリケーション詳細情報要求に対する応答であるアプリケーション詳細情報応答を受信する。該携帯端末300は、アプリケーション詳細情報応答に、アプリケーションの詳細な情報が含まれる場合、該アプリケーションの詳細な情報に基づいて、配信サーバ100に、該アプリケーションのダウンロードを要求する。該携帯端末300は、アプリケーション詳細情報応答に、アプリケーションの詳細な情報が含まれていない場合、検索サーバ400に、アプリケーションの詳細な情報を取得できないことを表す情報(以下、「アプリケーション詳細情報取得不可情報」という)を送信する。
【0024】
<携帯端末の機能>
図2は、本携帯端末300の機能を示す機能ブロック図である。
【0025】
本携帯端末300は、送受信部302を有する。該送受信部302は、検索サーバ400に、アプリケーションの検索を要求するためのアプリケーション検索リクエストを送信する。該アプリケーション検索リクエストには、携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300にインストールされたファームウェア、ソフトウェア又はハードウェアを表す情報が含まれる。また、ソフトウェアを表す情報には、ミドルウェアを表す情報が含まれてもよい。ハードウェアを表す情報には、画面の解像度、ボタン、トラックボールの有無などが含まれてもよい。また、これらの情報の組み合わせであってもよい。本実施例では、一例として、ファームウェアのバージョンを表す情報である場合について説明する。該送受信部302は、検索サーバ400からの、アプリケーションの検索応答を受信する。該送受信部302は、アプリケーション詳細情報要求を送信し、該アプリケーション詳細情報要求に対する応答である、アプリケーション詳細情報応答を受信する。該送受信部302は、配信サーバ100に、ダウンロード要求を送信し、該配信サーバ100から送信されるべきアプリケーションを受信する。該送受信部302は、検索サーバ400に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を送信する。
【0026】
本携帯端末300は、制御部304を有する。該制御部304は、送受信部302と接続される。該制御部304は、検索サーバ400からアプリケーションの検索応答を受信した場合に、表示部312に、アプリケーションの検索結果を表示するための制御を行う。また、該制御部304は、ユーザによりアプリケーションが選択された場合、アプリケーション詳細情報要求を送信するための制御を行う。また、該制御部304は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答に基づいて、所定の情報を表示するための制御を行う。例えば、該制御部304は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれる場合に表示されるべき所定の表示を行う。また、例えば、該制御部304は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれない場合に表示されるべき所定の表示を行う。また、該制御部304は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれる場合に、該配信サーバ100に、アプリケーションのダウンロードを要求するための制御を行う。また、該制御部304は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれない場合に、検索サーバ400に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を通知するための制御を行う。
【0027】
本携帯端末300は、アプリケーション情報要求部306を有する。該アプリケーション情報要求部306は、制御部304と接続される。該アプリケーション情報要求部306には、ユーザにより選択されるべきアプリケーションの詳細な情報を要求するためのアプリケーション詳細情報要求を生成する。該アプリケーション詳細情報要求には、ユーザにより選択されたアプリケーションを表す情報が含まれる。また、該アプリケーション情報要求部306は、配信サーバ100により送信されるべきアプリケーション詳細情報応答に、アプリケーションの詳細な情報が含まれるかどうかを判定する。該アプリケーションの詳細な情報には、配信サーバのアドレスを表す情報と、アプリケーションを表す情報とが含まれてもよい。該アプリケーション情報要求部306は、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれると判定した場合、アプリケーションダウンロード部310に、該アプリケーションの詳細な情報を通知する。該アプリケーション情報要求部306は、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれないと判定した場合、アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308に、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれないことを通知する。
【0028】
本携帯端末300は、アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308を有する。該アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308は、アプリケーション情報要求部306と、制御部304と接続される。該アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308には、アプリケーション情報要求部306から、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれないことが通知される。該アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308は、アプリケーション情報要求部306から、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれないことが通知された場合、アプリケーション詳細情報取得不可情報を生成する。該アプリケーション詳細情報取得不可情報には、当該携帯端末100の機種を表す情報と、該携帯端末100にインストールされたファームウェアのバージョンを表す情報と、アプリケーション名とが含まれてもよい。該アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308は、制御部304に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を入力する。アプリケーション詳細情報取得不可情報は、検索サーバ400に送信される。
【0029】
本携帯端末300は、アプリケーションダウンロード部310を有する。該アプリケーションダウンロード部310は、アプリケーション情報要求部306と、制御部304と接続される。該アプリケーションダウンロード部310には、アプリケーション情報要求部306から、アプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれる場合に、アプリケーションの詳細な情報が通知される。該アプリケーションダウンロード部310は、アプリケーション情報要求部306から、アプリケーションの詳細な情報が通知された場合、該アプリケーションの詳細な情報に基づいて、配信サーバ100にアクセスし、該当するアプリケーションをダウンロードする。
【0030】
本携帯端末300は、表示部312を有する。該表示部312は、制御部304と接続される。該表示部312は、検索サーバ400により送信されたアプリケーションの検索結果を表示する。また、表示部312は、配信サーバ100により送信されるべき、アプリケーション詳細情報に基づいて、所定の表示を行う。
【0031】
<検索サーバ>
検索サーバ400は、携帯端末の機種を表す機種情報、及び携帯端末にインストールされたファームウェアのバージョンを表す情報のうちの少なくとも一方と、アプリケーション名と、検索対象にすべきかどうかを表す情報とを対応付けたテーブル(以下、「アプリケーション検索対象対応テーブル」という)を有する。
【0032】
図3は、アプリケーション検索対象対応テーブルの一例を示す。
【0033】
図3に示されるアプリケーション検索対象テーブルには、携帯端末を表す「機種」として「aaa」、「aaa」、及び「bbb」と、ファームウェアのバージョン情報として「1.6」、「2.1」、及び「2.2」と、アプリケーション名として「乗換案内」、「乗換案内」、及び「乗換案内」と、検索対象にすべきかどうかを表す「検索対象」として、「False」、「True」、及び「True」とがそれぞれ対応付けられる。ここで、「False」は検索対象にしないことを表し、「True」は検索対象にすることを表すようにしてもよい。
【0034】
本検索サーバ400は、携帯端末300から、アプリケーション検索リクエストを受信する。該検索サーバ400は、該アプリケーション検索リクエストに応じて、アプリケーションを検索する。該検索サーバ400は、携帯端末300に、アプリケーションの検索結果を送信する。該アプリケーションの検索結果には、提示すべきアプリケーションが含まれる。
【0035】
また、本検索サーバ400は、携帯端末300から送信されるべきアプリケーション詳細情報取得不可情報を受信する。
【0036】
該検索サーバ400は、該アプリケーション詳細情報取得不可情報に含まれるべき携帯端末100の機種を表す情報と、該携帯端末100にインストールされたファームウェアのバージョンを表す情報と、アプリケーション名とに基づいて、アプリケーション検索対象対応テーブルを更新する。具体的には、アプリケーション詳細情報取得不可情報に含まれるべき携帯端末100の機種、及び該携帯端末100にインストールされたファームウェアのバージョンのうちの少なくとも一方と、同じ機種、及び同じファームウェアのバージョンのうちの少なくとも一方に対応する、該アプリケーション詳細情報取得不可情報に含まれるアプリケーション名に対応するアプリケーションにおける「検索対象」を「False」に更新する。
【0037】
<検索サーバの機能>
図4は、検索サーバの一実施例を示す。
【0038】
本検索サーバ400は、送受信部402を有する。該送受信部402は、携帯端末300からのアプリケーション検索リクエストを受信する。該送受信部402は、配信情報選択部408に、該アプリケーション検索リクエストを入力する。該送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションの検索結果を提示する。
【0039】
また、該送受信部402は、携帯端末300からのアプリケーション詳細情報取得不可情報を受信する。該送受信部402は、アプリケーション詳細情報解析部404に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を入力する。
【0040】
本検索サーバ400は、アプリケーション詳細情報解析部404を有する。該アプリケーション詳細情報解析部404は、送受信部402と接続される。該アプリケーション詳細情報解析部404には、送受信部404からアプリケーション詳細情報取得不可情報が入力される。該アプリケーション詳細情報解析部404は、該アプリケーション詳細情報取得不可情報に含まれるべき、携帯端末100の機種を表す情報と、該携帯端末100にインストールされたファームウェアのバージョンを表す情報と、アプリケーション名とに基づいて、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルを更新する。
【0041】
本検索サーバ400は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406を有する。該アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406には、アプリケーション検索対象対応テーブルが格納される。アプリケーション検索対象対応テーブルは、図3を参照して説明したように、携帯端末の機種を表す機種情報、及び携帯端末にインストールされたファームウェアのバージョンを表す情報のうちの一方と、アプリケーション名と、検索対象にすべきかどうかを表す情報とが対応付けられている。
【0042】
本検索サーバ400は、配信情報選択部408を有する。該配信情報選択部408は、送受信部402、及びアプリケーション検索対象対応テーブル格納部406と接続される。該配信情報選択部408は、送受信部402により入力されるべきアプリケーション検索リクエストに基づいて、提示すべきアプリケーションを選択する。
【0043】
例えば、配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報、及び携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報のうちの少なくとも一方に基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから提示すべきアプリケーションを選択する。種々の選択方法が適用できる。該配信情報選択部408は、アプリケーションリスト生成部410に、提示すべきアプリケーション情報を入力する。
【0044】
本検索サーバ400は、アプリケーションリスト生成部410を有する。該アプリケーションリスト生成部410は、配信情報選択部408と接続される。該アプリケーションリスト生成部410には、配信情報選択部408から提示すべきアプリケーション情報が入力される。該アプリケーションリスト生成部410は、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。該アプリケーションリスト生成部410は、送受信部402に、アプリケーションリストを入力する。送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリスト生成部410により入力されたアプリケーションリストを送信する。
【0045】
<無線通信システムの動作(その1)>
図5は、無線通信システムの動作の一実施例を示す。
【0046】
携帯端末300は、検索サーバ400に、アプリケーション検索リクエストを送信する(ステップS502)。つまり、ユーザが携帯端末300を操作することにより、送受信部302から、検索サーバ400に、アプリケーション検索リクエストが送信される。
【0047】
検索サーバ400は、携帯端末300からのアプリケーション検索リクエストに対する応答として、アプリケーション検索応答を送信する(ステップS504)。つまり、配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、所定の選択方法により、提示すべきアプリケーションを選択する。アプリケーションリスト生成部410は、配信情報選択部408により選択されたアプリケーションを含むアプリケーションリストを生成する。アプリケーションリスト生成部410により生成されたアプリケーションリストは、送受信部402から、携帯端末300に提示される。
【0048】
携帯端末300は、配信サーバ100に、アプリケーション詳細情報要求を送信する(ステップS506)。ユーザがアプリケーションリストを参照することにより、所望のアプリケーションが選択された場合、アプリケーション情報要求部306は、該所望のアプリケーションの詳細な情報を要求するために、アプリケーション詳細情報要求を生成する。該アプリケーション詳細情報要求は、制御部304に入力され、送受信部302から、配信サーバ100に送信される。
【0049】
配信サーバ100は、携帯端末300からのアプリケーション詳細情報要求に従って、該アプリケーション詳細情報要求により要求された所望のアプリケーションの詳細な情報を含むアプリケーション詳細情報応答を生成する。該アプリケーション詳細情報応答は、携帯端末300に送信される(ステップS508)。配信サーバ100は、アプリケーション詳細情報要求により要求された所望のアプリケーションを有さない場合、該所望のアプリケーションを有さないことを表す情報を含むアプリケーション詳細情報応答を生成する。配信サーバ100は、携帯端末300に、アプリケーション詳細情報応答を送信する。
【0050】
携帯端末300は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答にアプリケーションの詳細な情報が含まれるかどうかを判定する(ステップS510)。つまり、アプリケーション情報要求部306は、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答に基づいて表示部312に表示されるべき画像に基づいて、アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれるかどうかを判定する。例えば、アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれる場合に表示されるべき画像のピクセル値を表す情報と、アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれない場合に表示されるべき画像のピクセル値を表す情報とを保持し、配信サーバ100からのアプリケーション詳細情報応答に基づいて表示部312に表示されるべき画像のピクセル値がどちらに近いかを判定することにより、アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれるかどうかを判定するようにしてもよい。
【0051】
アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれると判定された場合(ステップS510:YES)、本携帯端末300は、配信サーバ100に、アプリケーションダウンロード要求を送信する(ステップS512)。つまり、アプリケーションダウンロード部310は、アプリケーションの詳細な情報に基づいて、配信サーバ100に、所望のアプリケーションのダウンロードの要求を行う。
【0052】
配信サーバ100は、携帯端末300からのアプリケーションのダウンロードの要求に応じて、アプリケーションを配信する(ステップS514)。
【0053】
アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれると判定されない場合(ステップS510:NO)、本携帯端末300は、配信サーバ100に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を送信する(ステップS516)。つまり、アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308は、アプリケーション情報要求部306から、アプリケーション詳細情報応答に所望のアプリケーションの詳細な情報が含まれないことが通知された場合に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を生成する。該アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部308は、検索サーバ400に、アプリケーション詳細情報取得不可情報を送信する。
【0054】
検索サーバ400は、携帯端末300からのアプリケーション詳細情報取得不可情報に基づいて、アプリケーション検索対象対応テーブルを更新する(ステップS518)。つまり、アプリケーション詳細情報解析部404は、携帯端末300からのアプリケーション詳細情報取得不可情報に基づいて、該携帯端末100の機種を表す情報、及び該携帯端末100に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報のうちの少なくとも一方に対応し、且つ、該アプリケーション詳細情報取得不可情報に含まれるアプリケーションに対応する「検索対象」を「False」に更新する。例えば、アプリケーション毎に、「検索対象」にするかどうかを指定するためのフラグを用意し、検索対象としない場合にフラグを立てることにより、検索の対象から外すように設定してもよい。
【0055】
ステップS502、S506、S512、及びS516の処理は、携帯端末300の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。また、ステップS504、及びS518の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を携帯端末300、検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図5の各ステップS502、S506、S512、及びS516又は、ステップS504、及びS518を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
【0056】
<無線通信システムの動作(その2)>
図6は、無線通信システムの動作の一実施例を示す。
【0057】
図6には、配信サーバ100において、アプリケーションが更新された場合の処理が示される。
【0058】
配信サーバ100において、アプリケーションが更新される(ステップS602)。新たなアプリケーションが登録されてもよいし、アプリケーションのバージョンアップがされてもよい。
【0059】
配信サーバ100は、検索サーバ400に、更新されたアプリケーションを表す情報を送信する(ステップS604)。
【0060】
検索サーバ400は、配信サーバ100からのアプリケーションを表す情報に基づいて、アプリケーション検索対象対応テーブルを更新する(ステップS606)。つまり、アプリケーション詳細情報解析部404は、配信サーバ100からのアプリケーション情報に基づいて、アプリケーション検索対象対応テーブルを更新する。具体的には、該アプリケーション情報に新たに登録されたアプリケーションが含まれる場合には、該アプリケーションを登録する。この場合、該アプリケーションに対応する「検索対象」は「True」とされる。また、該アプリケーション情報にアプリケーションがバージョンアップされた情報が含まれる場合には、該アプリケーションに対応する「検索対象」は「True」に更新される。新たにアプリケーションが登録された場合や、アプリケーションのバージョンアップが行われた場合に、最初から検索の対象から除外されるのは好ましくないためである。
【0061】
ステップS606の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図6のステップS606を実行させる。
【0062】
本実施例において、携帯端末のハードウェアを表す情報毎に、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とするかどうかを表す情報とを対応付けたテーブルが用意されてもよい。また、ハードウェアを表す情報と、携帯端末に搭載されるべきファームウェアを表す情報との組み合わせ毎に、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とするかどうかを表す情報とを対応付けたテーブルが用意されてもよい。
機種によっては、同じ機種であってもハードウェア構成が異なる場合もあるからである。この場合、アプリケーション検索リクエストを送信した携帯端末に搭載されたハードウェアの情報に応じて、検索対象とすべきアプリケーションが設定される。例えば、ハードウェアには、画面の解像度、ボタン、トラックボールの有無などが含まれる。
【0063】
<第2の実施例>
<無線通信システム>
本無線通信システムは、図1を参照して説明した無線通信システムと同様である。
【0064】
<携帯端末>
本携帯端末300は、上述した第1の実施例において説明した機能に加え、以下の機能を有する。
【0065】
本携帯端末300は、配信サーバ100からアプリケーションをダウンロードする。本携帯端末300は、該アプリケーションの起動を試みた際に、該起動が成功したかどうかを判定する。本携帯端末300は、起動を試みたアプリケーションと、該起動が成功したかどうかを示す情報とを対応付けて、起動履歴情報として記録する。本携帯端末300は、検索サーバ400にアクセスした際に、当該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報と、起動履歴情報とを送信する。本携帯端末300は、検索サーバ400により提示されたアプリケーションリストを表示する。
【0066】
図7は、本携帯端末300の一実施例を示す機能ブロック図である。第1の実施例で説明した機能と異なる機能について主に説明される。
【0067】
送受信部302は、検索サーバ400に、ファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とを無線送信する。また、送受信部302は、検索サーバ400により送信されたアプリケーションリストを受信する。
【0068】
制御部304は、配信サーバ100により配信されたアプリケーションの起動を試行する。該起動の試行はユーザによる当該携帯端末300の操作に従って実行されてもよい。また、該制御部304は、検索サーバ400に、ファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とを送信するための制御を行う。該ファームウェアは、オペレーティングシステムであってもよい。
【0069】
本携帯端末300は、アプリケーション起動判定部318を有する。該アプリケーション起動判定部318は、制御部304と接続される。該アプリケーション起動判定部318は、制御部304によりアプリケーションの起動が試行されている場合に、該起動が成功したかどうかを判定する。該アプリケーション起動判定部318は、アプリケーション起動履歴格納部316に、起動の試行が行われたアプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功したか失敗したかを示す情報とを対応付けて格納する。該アプリケーション起動判定部318は、新たにダウンロードされたアプリケーションの起動が試行された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを判定してもよい。新たにダウンロードされたアプリケーションの起動が成功したかどうかが判定されることにより、アプリケーションの起動が成功したかどうかを判定する処理回数を低減できるため、処理負荷を低減できる。
【0070】
また、該アプリケーション起動判定部318は、起動が成功していないアプリケーションの起動が試行された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを判定してもよい。起動が成功していないアプリケーションの起動が成功したかどうかが判定されることにより、起動できなかったと判定されたアプリケーションについて、再度起動できたかどうかを判定できる。
【0071】
また、該アプリケーション起動判定部318は、ファームウェアがアップデートされた後に、アプリケーションの起動が試行された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを再度判定してもよい。再度判定された場合には、アプリケーション起動履歴格納部316に、ファームウェアのバージョン情報とともに、起動が成功したかどうかの判定結果が格納されてもよい。
【0072】
本携帯端末300は、アプリケーション起動履歴格納部316を有する。該アプリケーション起動履歴格納部316は、アプリケーション起動判定部318と接続される。該アプリケーション起動履歴格納部316には、起動の試行が行われたアプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とが対応付けられて記録される。さらに、ファームウェアのバージョン情報と共に記録されてもよい。時系列データとして記録されてもよい。また、アプリケーション毎に記録されてもよい。
【0073】
本携帯端末300は、アプリケーション起動履歴情報生成部314を有する。該アプリケーション起動履歴情報生成部314は、アプリケーション起動履歴格納部316と、制御部304と接続される。アプリケーション起動履歴情報生成部314は、制御部304による指示に従って、アプリケーション起動履歴格納部316に格納されたアプリケーション起動履歴を取得し、アプリケーション起動履歴情報を生成する。該アプリケーション起動履歴情報には、アプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とが対応付けられた情報が含まれる。さらに、該アプリケーションの起動が試行された際のファームウェアのバージョン情報が含まれてもよい。また、さらに、所定の期間が設定されていてもよい。所定の期間が設定される場合には、該所定の期間におけるアプリケーションの起動履歴により表される。該アプリケーション起動履歴情報生成部314は、制御部304に、アプリケーション起動履歴情報を入力する。該アプリケーション起動履歴情報は、ファームウェアバージョン情報とともに、送受信部302から、検索サーバ400に無線送信される。
【0074】
表示部312は、検索サーバ400により送信されたアプリケーションリストを表示する。
【0075】
<検索サーバ>
本検索サーバ400は、上述した第1の実施例において説明した機能に加え、以下の機能を有する。
【0076】
本検索サーバ400は、携帯端末300から、ファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とを受信する。該アプリケーション起動履歴情報には、アプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とが対応付けられた情報が含まれる。さらに、該アプリケーションの起動が試行された際のファームウェアのバージョン情報が含まれてもよい。該アプリケーション起動履歴情報は、時系列データであってもよいし、アプリケーション毎のデータであってもよい。
【0077】
本検索サーバ400は、ファームウェアバージョンと対応付けられたアプリケーション毎の起動の成否を集計する。例えば、ファームウェアバージョン情報により示されるバージョンにおいて、アプリケーション起動履歴情報に含まれるアプリケーションの起動が成功した回数と失敗した回数とを集計する。
【0078】
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動の成否の集計結果に基づいて、起動成功率を算出する。例えば、起動成功率は、(起動が成功した回数)/(起動試行回数)により表されてもよい。(起動試行回数)は、(起動が成功した回数)+(起動が失敗した回数)により表されてもよい。起動成功率は、ファームウェアバージョン及びアプリケーション毎に算出される。
【0079】
本検索サーバ400は、携帯端末300により送信されたファームウェアのバージョン情報に基づいて、起動成功率が所定の閾値以上であるアプリケーションを選択する。該選択の際には、起動成功率が高いアプリケーションから選択するのが好ましい。起動成功率が高くなるに従って、携帯端末300により起動できる確率が高くなるためである。
【0080】
本検索サーバ400は、選択したアプリケーションをリスト化し、アプリケーションリストとして、携帯端末300に提示する。該アプリケーションリストには、アプリケーションへのアクセス方法を示す情報が含まれてもよい。例えば、アプリケーションへのアクセス方法として、URL(Uniform Resource Locator)を通知してもよい。
【0081】
<検索サーバの機能>
図8は、本検索サーバ400の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0082】
送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリストを提示する。また、送受信部402は、携帯端末300により送信された、該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とを受信する。送受信部402は、起動履歴集計部412に、該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とを入力する。
【0083】
本検索サーバ400は、起動履歴集計部412を有する。該起動履歴集計部412は、送受信部402と接続される。該起動履歴集計部412は、送受信部402により入力された該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とに基づいて、起動履歴を集計する。例えば、該起動履歴集計部412は、アプリケーション毎に、アプリケーション起動履歴を集計する。例えば、アプリケーション毎に、起動が成功した回数と、起動が失敗した回数とを集計する。該起動履歴集計部412は、該アプリケーションの起動履歴を起動履歴格納部414に入力する。
【0084】
本検索サーバ400は、起動履歴格納部414を有する。該起動履歴格納部414は、起動履歴集計部412と接続される。該起動履歴格納部414には、起動履歴集計部412からファームウェアバージョン情報と、該バージョンで起動の試行が行われたアプリケーションの起動の成功回数と失敗回数とが入力される。該起動履歴格納部414は、アプリケーションの起動の成功回数と失敗回数とを反映する。例えば、起動履歴格納部414に格納されている成功回数及び/又は失敗回数に、入力された成功回数及び/又は失敗回数を加算する。
【0085】
図9は、起動履歴格納部414に格納されるデータの一例を示す。起動履歴格納部414には、各アプリケーションについて、該アプリケーションの起動が試行されたバーション毎に、起動が成功したかどうかを示す情報が格納される。図9に示される例では、該起動が成功したかどうかを示す情報は、起動が成功した回数と、起動が失敗した回数により表される。図9には、アプリケーション「A」、「B」、「C」、・・・について、ファームウェアのバージョン「Ver.1」、「Ver.2」、・・・、「Ver.n」毎に、起動が成功した回数と、失敗した回数とが示される。
【0086】
本検索サーバ400は、起動成功率算出部416を有する。該起動成功率算出部416は、起動履歴集計部412と、起動履歴格納部414と接続される。該起動成功率算出部416は、起動履歴集計部412から、携帯端末300のファームウェアバージョン情報が入力される。該起動成功率算出部416は、起動履歴格納部414から、該ファームウェアバージョン情報により示されるバージョンに対応するアプリケーション毎の起動成功回数と起動失敗回数とを示す情報を取得する。
【0087】
該起動成功率算出部416は、アプリケーション毎に、起動成功率を算出する。例えば、起動成功率は、(起動が成功した回数)/(起動試行回数)により表されてもよい。(起動試行回数)は、(起動が成功した回数)+(起動が失敗した回数)により表されてもよい。該起動成功率は、他の方法で算出されてもよい。該起動成功率算出部416は、算出した起動成功率を起動成功率格納部418に入力する。また、該起動成功率算出部416は、配信情報選択部408に、アプリケーション毎に算出された起動成功率を入力する。
【0088】
本検索サーバ400は、起動成功率格納部418を有する。該起動成功率格納部418は、起動成功率算出部416と接続される。該起動成功率格納部418には、起動成功率算出部416からファームウェアバージョンと、該バージョンで起動の試行が行われたアプリケーションの起動成功率とが入力される。該起動成功率格納部418は、アプリケーションの起動成功率を反映する。アプリケーションの起動成功率を反映することにより、起動成功率を更新できる。
【0089】
図10は、起動成功率格納部418に格納されるデータの一例を示す。起動成功率格納部418には、各アプリケーションについて、該アプリケーションの起動が試行されたバーション毎に、起動成功率が格納される。図10に示される例では、アプリケーション「A」、「B」、「C」、・・・について、ファームウェアのバージョン「Ver.1」、「Ver.2」、・・・「Ver.n」毎に、起動成功率が格納される。
【0090】
配信情報選択部408は、起動成功率算出部416と接続される。該配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、起動成功率算出部416により入力されるべき起動成功率に基づいて、提示すべきアプリケーションを選択する。
【0091】
例えば、配信情報選択部408は、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する。さらに、配信情報選択部408は、起動成功率が高いアプリケーションの順に選択してもよい。また、起動成功率が高いアプリケーションから所定の数のアプリケーションが選択されてもよい。アプリケーションの選択の際に、キーワード検索及び/又はカテゴリ検索が利用されてもよい。キーワード検索及び/又はカテゴリ検索が利用されることにより、ユーザが興味のあるキーワード及び/又はカテゴリに関するアプリケーションが選択される。該配信情報選択部408は、アプリケーションリスト生成部410に、提示すべきアプリケーション情報を入力する。
【0092】
アプリケーションリスト生成部410には、配信情報選択部408から提示すべきアプリケーション情報が入力される。該アプリケーションリスト生成部410は、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。該アプリケーションリスト生成部410は、送受信部402に、アプリケーションリストを入力する。送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリスト生成部410により入力されたアプリケーションリストを送信する。
【0093】
<無線通信システムの動作>
図11は、携帯端末300と、検索サーバ400とを含む無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【0094】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、ファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とを無線送信する(ステップS1102)。つまり、アプリケーション起動履歴情報生成部314は、アプリケーション起動履歴格納部316に格納されたアプリケーション起動履歴を取得し、アプリケーション起動履歴情報を生成する。該アプリケーション起動履歴情報は、ファームウェアのバージョン情報とともに、送受信部302から、検索サーバ400に無線送信される。別々に送信するようにしてもよい。また、ファームウェアのバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とをアプリケーションの配信を要求する際に送信されるアプリケーション配信要求信号に含めて送信してもよい。
【0095】
本検索サーバ400は、携帯端末300からのファームウェアのバージョン情報に基づいて、該ファームウェアバージョンでのアプリケーション起動履歴を集計する(ステップS1104)。つまり、起動履歴集計部412は、送受信部402により入力された該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とに基づいて、該バージョンのファームウェア上で起動が試行されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す起動履歴を集計する。つまり、該起動履歴集計部412は、アプリケーション毎に、起動履歴を集計する。例えば、アプリケーション毎に、起動が成功した回数と、起動が失敗した回数とを集計する。
【0096】
本検索サーバ400は、携帯端末300のファームウェアバージョンでのアプリケーション起動成功率を算出する(ステップS1106)。つまり、起動成功率算出部416は、アプリケーション毎に、起動成功率を算出する。つまり、起動成功率は、(起動が成功した回数)/(起動試行回数)により表されてもよい。(起動試行回数)は、(起動が成功した回数)+(起動が失敗した回数)により表されてもよい。
【0097】
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する(ステップS1108)。つまり、配信情報選択部408は、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、提示すべきアプリケーションとして、起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する。
【0098】
本検索サーバ400は、アプリケーションリストを生成する(ステップS1110)。つまり、アプリケーションリスト生成部410は、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。
【0099】
本検索サーバ400は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する(ステップS1112)。つまり、送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する。
【0100】
ステップS1104−S1110の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図11の各ステップS1104−ステップS1110を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
【0101】
本実施例によれば、ユーザがアプリケーションマーケットからアプリケーションを選択し、ダウンロードする際に、該ユーザの保持する携帯端末のファームウェアにより動作する確率の高いアプリケーションをリコメンドできる。
【0102】
<変形例>
上述した第2の実施例において、ファームウェアのアップデート後、該アップデートされたファームウェアに対応するアプリケーションが作成されるため、該アップデートされてから時間が経過するに従って、起動成功率は向上すると推定される。従って、ファームウェアのアップデート後に、アップデートされる前のファームウェアについては、ある程度の起動成功率が得られると想定される。従って、本変形例では、最新のバージョンのファームウェアについて、起動成功率を算出する。古いバージョンのファームウェアについては、これまで蓄積された起動成功率に基づいて、提示すべきアプリケーションを選択する。
【0103】
<無線通信システム>
本変形例に従った検索サーバ400が適用される無線通信システムについて説明する。
【0104】
本無線通信システムは、図1を参照して説明した無線通信システムと同様である。
【0105】
<携帯端末>
本携帯端末300は、上述した第2の実施例と同様である。
【0106】
<検索サーバ>
本検索サーバ400は、携帯端末300から、ファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報とを受信する。該アプリケーション起動履歴情報には、アプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とが対応付けられた情報が含まれる。さらに、該アプリケーションの起動が試行された際のファームウェアのバージョン情報が含まれてもよい。該アプリケーション起動履歴は、時系列データであってもよいし、アプリケーション毎のデータであってもよい。
【0107】
本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のバージョンであるかどうかを判定する。本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のファームウェアバージョンであると判定した場合、該ファームウェアバージョンと対応付けられたアプリケーション毎に、起動の成否を集計する。例えば、最新のバージョンにおいて、アプリケーション起動履歴に含まれるアプリケーションの起動が成功した回数と失敗した回数とを集計する。
【0108】
本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のバージョンでないと判定した場合、これまで蓄積された起動成功率に基づいて、携帯端末300により送信されたファームウェアのバージョン情報に基づいて、起動成功率が所定の閾値以上であるアプリケーションを選択する。該選択の際には、起動成功率が高いアプリケーションから選択するのが好ましい。起動成功率が高くなるに従って、携帯端末300により起動できる確率が高くなるためである。
【0109】
図12は、本変形例に従った検索サーバ400の機能を示す機能ブロック図である。
【0110】
本検索サーバ400は、図8を参照して説明した検索サーバに、ファームウェアバージョン判定部420を有する。該ファームウェアバージョン判定部420は、送受信部402と、起動履歴集計部412と、配信情報選択部408と接続される。さらに、配信情報選択部408と、起動成功率格納部418とが接続される。
【0111】
送受信部402は、携帯端末300により送信された、該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とを受信する。送受信部402は、ファームウェアバージョン判定部420に、該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とを入力する。
【0112】
ファームウェアバージョン判定部420は、送受信部402により入力されたファームウェアバージョン情報に基づいて、該バージョン情報に示されるバージョンが最新のバージョンであるかどうかを判定する。最新のバージョンであると判定された場合、該ファームウェアバージョン判定部420は、起動履歴集計部412に、該バージョン情報と、アプリケーション起動履歴とを入力する。該バージョンが最新のバージョンでないと判定された場合、該ファームウェアバージョン判定部420は、配信情報選択部408に、該バージョン情報を入力する。
【0113】
起動履歴集計部412は、ファームウェアバージョン判定部420により入力されたバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とに基づいて、上述した第2の実施例と同様の処理を行う。
【0114】
配信情報選択部408は、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、ファームウェアバージョン判定部420からバージョン情報が入力された場合、起動成功率格納部418を参照し、該バージョン情報に対応する各アプリケーションについての起動成功率のうち、所定の閾値以上の起動成功率となるアプリケーションを選択する。さらに、配信情報選択部408は、起動成功率が高いアプリケーションの順に選択してもよい。また、起動成功率が高いアプリケーションから所定の数のアプリケーションが選択されてもよい。該アプリケーションは、アプリケーションの選択の際に、キーワード検索及び/又はカテゴリ検索が利用されてもよい。キーワード検索及び/又はカテゴリ検索が利用されることにより、ユーザが興味のあるキーワード及び/又はカテゴリに関するアプリケーションが選択される。該配信情報選択部408は、アプリケーションリスト生成部410に、提示すべきアプリケーション情報を入力する。
<無線通信システムの動作>
図13は、本携帯端末300と、検索サーバ400とを含む無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【0115】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、ファームウェアのバージョン情報を無線送信する(ステップS1302)。つまり、制御部304は、当該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報を送受信部302から無線送信する(ステップS1302)。該ファームウェアのバージョン情報は、アプリケーション検索リクエストに含まれてもよい。
【0116】
本検索サーバ400は、携帯端末300からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンを示すかどうかを判定する(ステップS1304)。つまり、ファームウェアバージョン判定部420は、携帯端末300からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンを示すかどうかを判定する。
【0117】
一方、本携帯端末300は、当該携帯端末300により収集されたアプリケーションの起動履歴情報を生成する(ステップS1306)。つまり、アプリケーション起動履歴情報生成部314は、アプリケーション起動履歴格納部316に格納されたアプリケーション起動履歴を取得し、アプリケーション起動履歴情報を生成する。
【0118】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、アプリケーション起動履歴情報を無線送信する(ステップS1308)。つまり、送受信部302は、検索サーバ400に、アプリケーション起動履歴情報を無線送信する。
【0119】
ステップS1304により、ファームウェアバージョン情報が最新のバージョンを示すと判定された場合(ステップS1304:YES)、本検索サーバ400は、該ファームウェアバージョンでのアプリケーション起動履歴を集計する(ステップS1310)。つまり、起動履歴集計部412は、送受信部402により入力された該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とに基づいて、該バージョンのファームウェア上で起動が試行されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す起動履歴を集計する。つまり、該起動履歴集計部412は、アプリケーション毎に、起動履歴を集計する。例えば、アプリケーション毎に、起動が成功した回数と、起動が失敗した回数とを集計する。
【0120】
本検索サーバ400は、該ファームウェアバージョンでのアプリケーション起動成功率を算出する(ステップS1312)。つまり、起動成功率算出部416は、アプリケーション毎に、最新のバージョンでの起動成功率を算出する。例えば、起動成功率は、(起動が成功した回数)/(起動試行回数)により表されてもよい。(起動試行回数)は、(起動が成功した回数)+(起動が失敗した回数)により表されてもよい。
【0121】
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する(ステップS1314)。つまり、配信情報選択部408は、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、提示すべきアプリケーションとして、起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する。
【0122】
本検索サーバ400は、アプリケーションリストを生成する(ステップS1316)。つまり、アプリケーションリスト生成部410には、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。
【0123】
本検索サーバ400は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する(ステップS1318)。つまり、送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する。
【0124】
ステップS1304により、該バージョン情報が最新のバージョンを示すと判定されない場合(ステップS1304:NO)、ステップS1314に遷移する。つまり、ファームウェアバージョン判定部420は、該バージョン情報が最新のバージョンを示すと判定されない場合、配信情報選択部408に、該バージョン情報を入力する。
【0125】
ステップS1314では、本検索サーバ400は、アプリケーションの起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する。つまり、配信情報選択部408は、起動成功率格納部418に格納されたバージョン毎の起動成功率に基づいて、提示すべきアプリケーションとして、起動成功率が所定の閾値以上のアプリケーションを選択する。
【0126】
図13に示されるフローチャートにおいて、ステップS1304によりファームウェアのバージョンが最新のバージョンであると判定された場合に、検索サーバ400から携帯端末300に、アプリケーション起動履歴を要求する信号が送信されてもよい。携帯端末300は、該要求信号を受信した場合に、アプリケーションの起動履歴を送信するようにしてもよい。携帯端末300から検索サーバ400へ、アプリケーション起動履歴情報が送信される回数を減少させることができる。
【0127】
ステップS1304、S1310−S1316の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図13の各ステップS1304、S1310−S1316を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
【0128】
本変形例によれば、ユーザがアプリケーションマーケットからアプリケーションを選択し、ダウンロードする際に、該ユーザの保持する携帯端末のファームウェアにより動作する確率の高いアプリケーションを提示できる。
【0129】
さらに、古いバージョンのファームウェアについては、これまで収集された起動情報に基づいて動作する確率の高いアプリケーション情報が提示される。これまで収集された起動情報に基づいて動作する確率の高いアプリケーション情報が提示されるため、配信サーバは、全バージョンについて、動作する確率を計算する必要がない。全バージョンについて、動作する確率を計算する必要がないため、配信サーバの負荷を低減できる。
【0130】
また、本変形例では、ファームウェアのバージョンごとにアプリケーションの起動成功率を計算したが、ファームウェアのバージョンの代わりに、携帯端末のハードウェアを表す情報毎に、起動成功率が計算されてもよい。また、ハードウェアを表す情報と、ファームウェアのバージョンとの組み合わせ毎に、機動成功率が計算されてもよい。
機種によっては、異なる機種であってもハードウェア構成が等しい場合もあるからである。
【0131】
<第3の実施例>
<無線通信システム>
本実施例に従った検索サーバ400が適用される無線通信システムは、図1を参照して説明した無線通信システムと同様である。
【0132】
<携帯端末>
本携帯端末300は、検索サーバ400にアクセスした際に、当該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報と、起動履歴情報とを送信する。さらに、本携帯端末300は、アプリケーションの起動回数情報を無線送信する。該アプリケーションの起動回数情報を無線送信する以外は、図7を参照して説明した携帯端末と同様である。
【0133】
<検索サーバ>
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動の成否の集計結果に基づいて、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、起動が成功した回数(以下、「起動成功回数」と呼ぶ)を算出する。また、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求める。本検索サーバ400は、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係に基づいて、該携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ該起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとする。
【0134】
ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求めて、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係に基づいて、該台数が所定の台数以上であり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとすること以外は、図8を参照して説明した検索サーバと同様である。
【0135】
さらに、本検索サーバ400は、アプリケーションの起動履歴に基づいて、アプリケーション毎に、継続して利用しているユーザ数(以下、「利用ユーザ数」という)を集計するようにしてもよい。例えば、各アプリケーションについて、所定の期間における利用ユーザ数が集計されてもよい。
【0136】
この場合、所定の期間における利用ユーザ数が所定の閾値以上であるアプリケーションが携帯端末に提示すべきアプリケーションとされる。
【0137】
図14は、本検索サーバ400を示す。本検索サーバ400は、図8を参照して説明した検索サーバと、起動成功率算出部416の代わりに端末台数情報集計部422を有し、起動成功率格納部418の代わりに端末台数情報格納部424を有する点で異なる。
【0138】
端末台数情報集計部422は、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求める。端末台数情報集計部422は、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係を求める。例えば、横軸に起動が成功した回数、縦軸に携帯端末の台数が表されてもよい。端末台数情報集計部422は、該関係を端末台数情報格納部424に入力する。また、端末台数情報集計部422は、配信情報選択部408に、該関係を入力する。
【0139】
さらに、端末台数情報集計部422は、アプリケーションの起動履歴に基づいて、アプリケーション毎に、継続して利用しているユーザ数(以下、「利用ユーザ数」という)を集計するようにしてもよい。例えば、各アプリケーションについて、所定の期間における利用ユーザ数が集計されてもよい。この場合、端末台数情報集計部422は、配信情報選択部408に、アプリケーション毎に集計された利用ユーザ数を表す情報を入力する。
【0140】
端末台数情報格納部424は、端末台数情報集計部422により入力された起動成功回数と、携帯端末の台数との関係を記憶する。ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、記憶されてもよい。
【0141】
配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、端末台数情報集計部422により入力された起動成功回数と、携帯端末の台数との関係に基づいて、携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する。例えば、配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、該台数が所定の台数以上であり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとする。
【0142】
携帯端末の台数が所定の台数以上となる起動成功回数を求めることにより、起動が成功する確率が高いアプリケーションを選択できる。起動が成功した携帯端末の台数が多い方が起動に成功する確率が高くなるためである。さらに、起動成功回数が、所定の閾値以上であるアプリケーションを選択することにより、起動成功回数が少ないアプリケーションを除外できる。偶然に起動が成功し、その後、起動に失敗した場合には、その後、該アプリケーションの起動は行われないと想定されるためである。
【0143】
さらに、配信情報選択部408は、アプリケーション毎に集計された利用ユーザ数を表す情報に基づいて、所定の期間における利用ユーザ数が所定の閾値以上であるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとしてもよい。
【0144】
配信情報選択部408は、携帯端末に提示すべきアプリケーションをアプリケーションリスト生成部410に入力する。
【0145】
<無線通信システムの動作>
図15は、本携帯端末300と、本検索サーバ400とを含む無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【0146】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、ファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴と、起動回数とを無線送信する(ステップS1502)。つまり、アプリケーション起動履歴情報生成部314は、アプリケーション起動履歴格納部316に格納されたアプリケーション起動履歴を取得し、アプリケーション起動履歴情報と、起動回数情報とを生成する。該アプリケーション起動履歴情報と、起動回数情報とは、ファームウェアのバージョン情報とともに、送受信部302から、配信サーバ100に無線送信される。
【0147】
本検索サーバ400は、携帯端末300からのファームウェアバージョン情報に基づいて、該ファームウェアバージョンでのアプリケーション起動履歴を集計する(ステップS1504)。つまり、起動履歴集計部412は、送受信部402により入力された該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とに基づいて、該バージョンのファームウェア上で起動が試行されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す起動履歴を集計する。つまり、該起動履歴集計部412は、該ファームウェアバージョンに対応するアプリケーション毎に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかの情報を更新する。
【0148】
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動が成功した回数と、該回数が得られた携帯端末の台数との関係を求める(ステップS1506)。つまり、端末台数情報集計部422は、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求める。さらに、端末台数情報集計部422は、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係を求める。
【0149】
さらに、本検索サーバ400は、アプリケーションの起動履歴に基づいて、アプリケーション毎に、利用ユーザ数を集計するようにしてもよい。例えば、各アプリケーションについて、所定の期間における利用ユーザ数が集計されてもよい。
【0150】
本検索サーバ400は、アプリケーションを選択する(ステップS1508)。つまり、配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。該選択の際に、携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを前記携帯端末に提示すべきアプリケーションとして選択する。
【0151】
さらに、本検索サーバ400は、アプリケーション毎に集計された利用ユーザ数を表す情報に基づいて、所定の期間における利用ユーザ数が所定の閾値以上であるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとしてもよい。
【0152】
本検索サーバ400は、アプリケーションリストを生成する(ステップS1510)。例えば、アプリケーションリスト生成部410には、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。
【0153】
本検索サーバ400は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する(ステップS1512)。例えば、送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する。
【0154】
ステップS1504−S1510の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図15の各ステップS1504−ステップS1510を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
【0155】
本実施例によれば、ユーザがアプリケーションマーケットからアプリケーションを選択し、ダウンロードする際に、該ユーザの保持する携帯端末のファームウェアにより動作する確率の高いアプリケーションを提示できる。
【0156】
<変形例>
上述した第3の実施例において、ファームウェアのアップデート後、該アップデートされたファームウェアに対応するアプリケーションが作成されるため、該アップデートされてから時間が経過するに従って、起動成功回数と、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数は共に増大すると推定される。従って、ファームウェアのアップデート後に、アップデートされる前のファームウェアについては、携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ該起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションは多いと想定される。従って、本変形例では、最新のバージョンのファームウェアについて、起動成功回数と、起動成功回数と携帯端末の台数との関係を求める。古いバージョンのファームウェアについては、これまで蓄積された起動成功回数と携帯端末の台数との関係に基づいて、提示すべきアプリケーションを選択する。
【0157】
<無線通信システム>
本変形例に従った検索サーバ400が適用される無線通信システムについて説明する。
【0158】
本無線通信システムは、図1を参照して説明した無線通信システムと同様である。
【0159】
<携帯端末>
本携帯端末300は、上述した第3の実施例と同様である。
【0160】
<検索サーバ>
本検索サーバ400は、携帯端末300から、ファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴情報と、起動回数情報とを受信する。
【0161】
本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のバージョンであるかどうかを判定する。本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のファームウェアバージョンであると判定した場合、該ファームウェアバージョンと対応付けられたアプリケーション毎の起動の成否を集計する。本検索サーバ400は、アプリケーションの起動の成否の集計結果に基づいて、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、起動成功回数を算出する。また、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求める。本検索サーバ400は、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係に基づいて、該携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ該起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとする。
【0162】
本検索サーバ400は、該ファームウェアのバージョンが最新のバージョンでないと判定した場合、これまで蓄積された起動成功回数と、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数との関係に基づいて、アプリケーションを選択する。
【0163】
図16は、本変形例に従った検索サーバ400の機能を示す機能ブロック図である。
【0164】
本検索サーバ400は、図14を参照して説明した検索サーバに、ファームウェアバージョン判定部408を有する。該ファームウェアバージョン判定部408は、送受信部402と、起動履歴集計部412と、配信情報選択部408と接続される。さらに、配信情報選択部408と、端末台数情報格納部424とが接続される。
【0165】
送受信部402は、携帯端末300により送信された、該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴と、起動回数情報とを受信する。送受信部402は、ファームウェアバージョン判定部408に、該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴と、起動回数情報とを入力する。
【0166】
ファームウェアバージョン判定部408は、送受信部402により入力されたファームウェアバージョン情報に基づいて、該バージョンが最新のバージョンであるかどうかを判定する。該バージョンが最新のバージョンであると判定された場合、該ファームウェアバージョン判定部408は、起動履歴集計部412に、該バージョン情報と、アプリケーション起動履歴と、起動回数情報とを入力する。
【0167】
起動履歴集計部412、及び端末台数情報集計部422は、上述した第3の実施例と同様に機能する。
【0168】
該バージョンが最新のバージョンでないと判定された場合、該ファームウェアバージョン判定部408は、配信情報選択部408に、該バージョン情報を入力する。
【0169】
配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。配信情報選択部408は、該選択の際に、ファームウェアバージョン判定部408からバージョン情報が入力された場合、端末台数情報格納部424を参照し、携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを選択する。該配信情報選択部408は、アプリケーションリスト生成部410に、提示すべきアプリケーション情報を入力する。
<本無線通信システムの動作>
図17は、本携帯端末300と、本検索サーバ400とを含む無線通信システムの動作の一実施例を示すフローチャートである。
【0170】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、ファームウェアのバージョン情報を無線送信する(ステップS1702)。つまり、制御部304は、当該携帯端末300のファームウェアのバージョン情報を送受信部302から無線送信する。該ファームウェアのバージョン情報は、アプリケーション検索リクエストに含まれてもよい。
【0171】
本検索サーバ400は、携帯端末300からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンを示すかどうかを判定する(ステップS1704)。つまり、ファームウェアバージョン判定部408は、携帯端末300からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンを示すかどうかを判定する。
【0172】
一方、本携帯端末300は、当該携帯端末300により収集されたアプリケーションの起動履歴情報を生成する(ステップS1706)。つまり、アプリケーション起動履歴情報生成部304は、アプリケーション起動履歴格納部316に格納されたアプリケーション起動履歴を取得し、アプリケーション起動履歴情報を生成する。
【0173】
本携帯端末300は、検索サーバ400に、アプリケーション起動履歴情報と、起動回数情報とを無線送信する(ステップS1708)。つまり、送受信部302は、配信サーバ100に、アプリケーション起動履歴情報を無線送信する。
【0174】
ステップS1704により、該バージョン情報が最新のバージョンを示すと判定された場合(ステップS1704:YES)、本検索サーバ400は、該ファームウェアバージョンでのアプリケーション起動履歴を集計する(ステップS1710)。つまり、起動履歴集計部412は、送受信部402により入力された該携帯端末300のファームウェアバージョン情報と、アプリケーション起動履歴とに基づいて、該バージョンのファームウェア上で起動が試行されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す起動履歴を集計する。つまり、該起動履歴集計部412は、該最新のバージョンに対応するアプリケーション毎に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかの情報を更新する。
【0175】
本検索サーバ400は、アプリケーションの起動が成功した回数と、該回数が得られた携帯端末の台数との関係を求める(ステップS1712)。つまり、端末台数情報集計部422は、ファームウェアのバージョン毎に、各アプリケーションについて、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数を求める。さらに、端末台数情報集計部422は、起動成功回数と、携帯端末の台数との関係を求める。
【0176】
さらに、本検索サーバ400は、アプリケーションの起動履歴に基づいて、アプリケーション毎に、利用ユーザ数を集計するようにしてもよい。例えば、各アプリケーションについて、所定の期間における利用ユーザ数が集計されてもよい。
【0177】
本検索サーバ400は、アプリケーションを選択する(ステップS1714)。つまり、配信情報選択部408は、アプリケーション検索対象対応テーブル格納部406に格納されるべきアプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるアプリケーションのうち、アプリケーション検索リクエストに含まれる携帯端末300の機種を表す情報と、該携帯端末300に搭載されたファームウェアのバージョンを表す情報との組み合わせに基づいて、検索対象から除外されていないアプリケーションから、提示すべきアプリケーションを選択する。配信情報選択部408は、該選択の際に、該携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとして選択する。
【0178】
さらに、本検索サーバ400は、アプリケーション毎に集計された利用ユーザ数を表す情報に基づいて、所定の期間における利用ユーザ数が所定の閾値以上であるアプリケーションを携帯端末に提示すべきアプリケーションとしてもよい。
【0179】
本検索サーバ400は、アプリケーションリストを生成する(ステップS1716)。つまり、アプリケーションリスト生成部410には、提示すべきアプリケーション情報をリスト化する。
【0180】
本検索サーバ400は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する(ステップS1718)。例えば、送受信部402は、携帯端末300に、アプリケーションリストを送信する。
【0181】
ステップS1704により、該バージョン情報が最新のバージョンを示すと判定されない場合(ステップS1704:NO)、ステップS1714に遷移する。つまり、ファームウェアバージョン判定部408は、該バージョン情報が最新のバージョンを示すと判定されない場合、配信情報選択部408に、該バージョン情報を入力する。
【0182】
ステップS1714では、本検索サーバ400は、端末台数情報格納部424に格納された起動成功回数と、携帯端末の台数との関係に基づいて、携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを選択する。つまり、配信情報選択部408は、提示すべきアプリケーションとして、携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動成功回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを選択する。
【0183】
図17に示されるフローチャートにおいて、ステップS1704によりファームウェアのバージョンが最新のバージョンであると判定された場合に、検索サーバ400から携帯端末300に、アプリケーション起動履歴と、起動回数とを要求する信号が送信されてもよい。携帯端末300は、該要求信号を受信した場合に、アプリケーションの起動履歴と、起動回数とを送信するようにしてもよい。携帯端末300から検索サーバ400へ、アプリケーション起動履歴情報と、起動回数とが送信される回数を減少させることができる。
【0184】
ステップS1704、S1710−S1716の処理は、検索サーバ400の有する中央演算処理装置(図示無し)により実行される。中央演算処理装置を検索サーバ400として機能させるためのプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。また、プログラムを、通信網50を介してダウンロードするようにしてもよい。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、記録媒体に記録されたプログラムが読み取られる。中央演算処理装置は、読み込んだプログラムをRAMあるいはHDDに書き込み、処理を実行する。プログラムは、コンピュータに、図17の各ステップS1704、S1710−S1716を実行させる。また、例えば、プログラムは、少なくとも一部のステップを実行されるようにしてもよい。
【0185】
本実施例によれば、ユーザがアプリケーションマーケットからアプリケーションを選択し、ダウンロードする際に、該ユーザの保持する携帯端末のファームウェアにより動作する確率の高いアプリケーションを提示できる。
【0186】
さらに、古いバージョンのファームウェアについては、これまで収集された起動情報に基づいて動作する確率の高いアプリケーション情報が提供される。これまで収集された起動情報に基づいて動作する確率の高いアプリケーション情報が提供されるため、配信サーバは、全バージョンについて、起動成功回数と、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数との関係を求める必要がない。全バージョンについて、起動成功回数と、該起動成功回数に対応する携帯端末の台数との関係を求める必要がないため、配信サーバの負荷を低減できる。
【0187】
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
【0188】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0189】
50 通信網
100 配信サーバ
200 アプリケーション管理サーバ
300 携帯端末
302 送受信部
304 制御部
306 アプリケーション情報要求部
308 アプリケーション詳細情報取得不可情報生成部
310 アプリケーションダウンロード部
312 表示部
314 アプリケーション起動履歴情報生成部
316 アプリケーション起動履歴格納部
318 アプリケーション起動判定部
400 検索サーバ
402 送受信部
404 アプリケーション詳細情報解析部
406 アプリケーション検索対象対応テーブル格納部
408 配信情報選択部
410 アプリケーションリスト生成部
412 起動履歴集計部
414 起動履歴格納部
416 起動成功率算出部
418 起動成功率格納部
420 ファームウェアバーション判定部
422 端末台数情報集計部
424 端末台数情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを提示するアプリケーション検索サーバであって、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部と、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択部と、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択部により選択されたアプリケーションを提示する送信部と、
前記送信部により提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新部と
を有する、検索サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の検索サーバにおいて、
ファームウェアのバージョン毎に、アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を格納する起動履歴格納部と、
携帯端末からのファームウェアのバージョン情報に基づいて、前記起動履歴格納部から、該バージョン情報に対応するアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得する取得部と
を有し、
前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記取得部により取得されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報に基づいて、前記携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、検索サーバ。
【請求項3】
請求項2に記載の検索サーバにおいて、
携帯端末から、アプリケーションと、該アプリケーションが起動された際に取得された該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報との対応を含むアプリケーション起動履歴情報を受信する受信部と、
該受信部により受信されたアプリケーション起動履歴情報に基づいて、前記起動履歴格納部に格納されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を更新する起動履歴集計部と
を有する、検索サーバ。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の検索サーバにおいて、
アプリケーション毎に、起動が成功した確率を示す起動成功率を算出する起動成功率算出部
を有し、
前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記起動成功率算出部により算出された起動成功率に基づいて、携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、検索サーバ。
【請求項5】
請求項2又は3に記載の検索サーバにおいて、
携帯端末からのアプリケーションと、該アプリケーションの起動が成功した回数に基づいて、前記バージョン毎に、各アプリケーションについて、起動が成功した回数を算出し、該起動が成功した回数に対応する携帯端末の台数を求める端末台数情報集計部
を有し、
前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記端末台数情報集計部により算出された起動が成功した回数と、該起動が成功した回数に対応する携帯端末の台数との関係に基づいて、該携帯端末の台数が所定の台数以上となり、且つ起動が成功した回数が、所定の閾値以上となるアプリケーションを前記携帯端末に提示すべきアプリケーションとする、検索サーバ。
【請求項6】
請求項5に記載の検索サーバにおいて、
前記端末台数情報集計部は、アプリケーションの起動履歴に基づいて、各アプリケーションについて、所定の期間毎に、利用しているユーザ数を集計し、
前記配信情報選択部は、前記端末台数情報集計部により集計された利用しているユーザ数に基づいて、携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、検索サーバ。
【請求項7】
請求項4に記載の検索サーバにおいて、
携帯端末からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンであるかどうかを判定するファームウェアバージョン判定部と、
前記起動成功率算出部により算出された起動成功率を、ファームウェアのバージョン毎に記憶する起動成功率格納部と
を有し、
該ファームウェアバージョン判定部により最新のバージョンであると判定されない場合に、前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記起動成功率格納部に記憶された起動成功率に基づいて、前記携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、検索サーバ。
【請求項8】
請求項5又は6に記載の検索サーバにおいて、
携帯端末からのファームウェアのバージョン情報が最新のバージョンであるかどうかを判定するファームウェアバージョン判定部と、
前記端末台数情報集計部により算出された携帯端末の台数を、前記起動が成功した回数と関連付けて記憶する端末台数情報格納部と
を有し、
該ファームウェアバージョン判定部により最新のバージョンであると判定されない場合に、前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記端末台数情報格納部に記憶された携帯端末の台数と、前記起動が成功した回数との関係に基づいて、前記携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、検索サーバ。
【請求項9】
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求部と、
該アプリケーション情報要求部によりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成部と、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、前記アプリケーション情報取得不可情報生成部により生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信部と
を有し、
前記検索サーバは、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブル
を有し、
携帯端末から、アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応するアプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新する、携帯端末。
【請求項10】
請求項9に記載の携帯端末において、
アプリケーションが起動された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得するアプリケーション起動判定部と、
前記アプリケーションと、前記アプリケーション起動判定部により取得された該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とを対応付けて、アプリケーション起動履歴情報として記憶するアプリケーション起動履歴格納部と、
前記検索サーバに、ファームウェアのバージョン情報と、前記アプリケーション起動履歴格納部に記憶されたアプリケーション起動履歴情報とを無線送信する送信部と
を有し、
前記検索サーバでは、
ファームウェアのバージョン毎に、アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報が格納され、当該携帯端末からのファームウェアのバージョン情報に基づいて、該バージョン情報に対応するアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報が取得され、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報に基づいて、当該携帯端末に提示すべきアプリケーションが選択され、当該携帯端末に、該選択されたアプリケーションを示す情報が送信される、携帯端末。
【請求項11】
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部と、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択部と、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択部により選択されたアプリケーションを提示する送信部と、
前記送信部により提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションの検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新部と
を有する、検索サーバと、
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求判定部と、
該アプリケーション情報要求部によりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成部と、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、前記アプリケーション情報取得不可情報生成部により生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信部と
を有する携帯端末と
を有する無線通信システム。
【請求項12】
請求項10に記載の無線通信システムにおいて、
前記検索サーバは、
ファームウェアのバージョン毎に、アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を格納する起動履歴格納部と、
携帯端末からのファームウェアのバージョン情報に基づいて、前記起動履歴格納部から、該バージョン情報に対応するアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得する取得部と
を有し、
前記配信情報選択部は、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する際に、前記取得部により取得されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報に基づいて、前記携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択し、
前記携帯端末は、
アプリケーションが起動された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得するアプリケーション起動判定部と、
前記アプリケーションと、前記アプリケーション起動判定部により取得された該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とを対応付けて、アプリケーション起動履歴情報として記憶するアプリケーション起動履歴格納部と、
前記検索サーバに、ファームウェアのバージョン情報と、前記アプリケーション起動履歴格納部に記憶されたアプリケーション起動履歴情報とを無線送信する送信部と
を有する、システム。
【請求項13】
携帯端末と、該携帯端末にアプリケーションを提示するアプリケーション検索サーバとを有する方法であって、
前記検索サーバは、
携帯端末に搭載可能なハードウェア、及び携帯端末に搭載されるべきファームウェアのうちの少なくとも一方と、アプリケーションと、該アプリケーションを検索の対象とすべきかどうかを表す情報とを対応付けたアプリケーション検索対象対応テーブルを格納するアプリケーション検索対象対応テーブル格納部を有し、
前記検索サーバは、
携帯端末からのアプリケーションの検索要求に応じて、前記アプリケーション検索対象対応テーブルを参照し、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に基づいて、検索の対象とされているアプリケーションから、該携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する配信情報選択ステップと、
前記検索要求を送信した携帯端末に、前記配信情報選択ステップにより選択されたアプリケーションを提示する送信ステップと、
前記送信ステップにより提示されたアプリケーションに関して、前記携帯端末から、該アプリケーションに関する情報が取得できなかったことを表す情報を受信した場合に、前記アプリケーション検索対象対応テーブルに含まれるべき、該携帯端末に搭載されたハードウェア、及びファームウェアのうちの少なくとも一方に対応する、アプリケーションに対応する検索の対象とすべきかどうかを表す情報を検索の対象としないように更新するアプリケーション詳細情報更新ステップと
を有し、
前記携帯端末は、
ユーザにより選択されたアプリケーションに関する情報を取得するためのアプリケーション情報要求を送信し、該アプリケーション情報要求に対して、前記配信サーバにより送信されるべきアプリケーション情報要求応答に、アプリケーションに関する情報が含まれているかどうかを判定するアプリケーション情報要求ステップと、
該アプリケーション情報要求ステップによりアプリケーションに関する情報が含まれていないと判定された場合に、アプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を生成するアプリケーション情報取得不可情報生成ステップと、
アプリケーションの検索を行う検索サーバに、該アプリケーション情報取得不可情報生成ステップにより生成されたアプリケーションに関する情報を取得できなかったことを表す情報を送信する送信ステップと
を有する、方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法において、
前記携帯端末は、
アプリケーションが起動された際に、該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得するアプリケーション起動判定ステップと、
前記アプリケーションと、前記アプリケーション起動判定ステップにより取得された該アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報とを対応付けて、アプリケーション起動履歴情報として記憶するアプリケーション起動履歴格納ステップと、
前記検索サーバに、ファームウェアのバージョン情報と、前記アプリケーション起動履歴格納ステップにより記憶されたアプリケーション起動履歴情報とを無線送信する送信ステップと
を有し、
前記検索サーバは、
前記携帯端末からのファームウェアのバージョン情報に基づいて、ファームウェアのバージョン毎に、アプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を格納する起動履歴格納部から、該バージョン情報に対応するアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報を取得する取得ステップ、
を有し、
前記配信情報選択ステップでは、前記取得ステップにより取得されたアプリケーションの起動が成功したかどうかを示す情報に基づいて、前記携帯端末に提示すべきアプリケーションを選択する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−181778(P2012−181778A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45659(P2011−45659)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】