説明

アプリケーション管理装置、サーバ装置、アプリケーション管理システム、アプリケーション管理方法、および、コンピュータ・プログラム

【課題】アプリケーションに含まれる不要機能によるハードウェアリソース消費量を、ユーザの負担無く軽減することができるアプリケーション管理装置を提供すること。
【解決手段】アプリケーションを構成する有効な機能リストを記憶した機能リスト記憶部11と、各機能の実行履歴を表す機能使用履歴情報を記憶した機能使用履歴情報記憶部12と、機能使用履歴情報に基づいて各機能が不要か否かを判定するための不要機能判定条件を記憶した不要機能判定条件記憶部13と、各機能の実行に応じて機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新部15と、各機能が不要機能判定条件を満たすか否かを機能使用履歴情報に基づいて判定するとともに、不要機能判定条件を満たすと判定した機能をアプリケーションから削除して無効にする機能構成更新部16と、有効な機能構成の更新に応じて機能リストを更新する機能リスト更新部14と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にインストールされるアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと記載する)を管理するアプリケーション管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アプリケーションを管理するアプリケーション管理装置として、情報格納部の空き容量が閾値を下回ると、不要なアプリケーションを選択して削除するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載されたアプリケーション管理装置は、アプリケーション毎に構成ファイルの総容量や最終利用日時を記憶しておく。また、このアプリケーション管理装置は、アプリケーションが格納されている情報格納部の空き容量が閾値を下回ったことを検出すると、最終利用日時からの経過時間が最も長いアプリケーションから順に選択する。そして、このアプリケーション管理装置は、空き容量が閾値を超えるまで、選択したアプリケーションを削除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−260873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、情報処理装置にインストールされるアプリケーションは、一般的に複数の機能によって構成される。このようなアプリケーションでは、全ての機能がユーザにとって必要でない場合がある。
【0006】
このようなアプリケーションがインストールされている情報処理装置では、不要機能を構成するコンピュータ・プログラムモジュールを含むファイルが記憶領域を消費してしまう。また、アプリケーション起動中には、不要機能を構成するコンピュータ・プログラムモジュールが、CPU(Central Processing Unit)やメモリを消費してしまう。そして、これらのハードウェアリソースが乏しい場合には、情報処理装置の動作の安定性に問題が生じる場合もある。
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されたアプリケーション管理装置は、ユーザにとって不要な機能を含むアプリケーションであっても、一部の機能の使用頻度が高ければ削除対象として選択しない。
【0008】
そのため、特許文献1に記載されたアプリケーション管理装置では、不要機能によるハードウェアリソースの消費量を抑制するためには、アプリケーションのインストール後にアプリケーションの機能構成を見直して不要機能を削除するというユーザの作業が必要となっていた。このような不要機能の削除作業は煩雑であるだけでなく、アプリケーションに対する十分な知識を必要とするため、ユーザにとって負担となっていった。
【0009】
このように、特許文献1に記載されたアプリケーション管理装置は、アプリケーションに含まれる不要機能によってハードウェアリソースの消費量を増加させてしまうという課題をユーザの負担無しでは解決できなかった。
【0010】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、アプリケーションに含まれる不要機能によるハードウェアリソース消費量を、ユーザの負担無く軽減することができるアプリケーション管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のアプリケーション管理装置は、情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストを記憶した機能リスト記憶部と、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を記憶した機能使用履歴情報記憶部と、前記機能使用履歴情報に基づいて前記各機能が不要か否かを判定するための不要機能判定条件を記憶した不要機能判定条件記憶部と、前記各機能の実行に応じて前記機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新部と、前記機能リストに含まれる各機能について、前記機能使用履歴情報に基づいて前記不要機能判定条件を満たすか否かを判定するとともに、前記不要機能判定条件を満たすと判定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新部と、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新部と、を備える。
【0012】
また、本発明のアプリケーション管理方法は、情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、を備える。
【0013】
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、アプリケーションに含まれる不要機能によるハードウェアリソース消費量を、ユーザの負担無く軽減することができるアプリケーション管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における機能リストの一例を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における機能使用履歴情報の一例を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における不要機能判定条件の一例を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置の機能ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態としてのアプリケーション管理システムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態としてのアプリケーション管理システムを構成する各装置の機能ブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態としてのアプリケーション管理システムの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置1の構成を図1に示す。
【0018】
図1において、アプリケーション管理装置1は、機能リスト記憶部11と、機能使用履歴情報記憶部12と、不要機能判定条件記憶部13と、機能リスト更新部14と、機能使用履歴情報更新部15と、機能構成更新部16とを備えている。
【0019】
ここで、アプリケーション管理装置1は、CPUと、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、ハードディスク等の記憶装置と、入力装置と、表示装置とを備えたコンピュータ装置によって構成されている。また、機能リスト記憶部11と、機能使用履歴情報記憶部12と、不要機能判定条件記憶部13とは、記憶装置によって構成されている。また、機能リスト更新部14と、機能使用履歴情報更新部15と、機能構成更新部16とは、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAMに読み込んで実行するCPUによって構成されている。なお、アプリケーション管理装置1の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
【0020】
また、アプリケーション管理装置1を構成するコンピュータ装置には、アプリケーションがインストールされている。すなわち、アプリケーションに相当するコンピュータ・プログラムを構成するファイル群が記憶装置に格納されている。そして、これらのファイル群のうち、アプリケーションを起動するための実行ファイルが呼び出されることにより、アプリケーションに相当するコンピュータ・プログラムがRAMに読み込まれてCPUによって実行される。
【0021】
また、アプリケーション管理装置1を構成するコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションは、1つ以上の有効な機能によって構成されている。ここで、有効な機能とは、アプリケーションが有する機能のうち、コンピュータ装置にインストールされてアプリケーション起動時に呼び出し可能となっている機能である。すなわち、有効な機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールを構成するファイル群が、コンピュータ装置の記憶装置に格納されている。そして、アプリケーションは、有効な機能がアプリケーション起動中に呼び出し可能となるよう動作する。例えば、アプリケーションは、有効な機能をメニューに含めて画面に表示する。また、アプリケーションは、有効な機能の呼び出しに必要となるコンピュータ・プログラムモジュールをあらかじめRAMに読み込んでおく。
【0022】
また、アプリケーションは、インストールされた後にも、自身が有する各機能を追加および削除する機能を有している。各機能は、追加されることにより有効となる。すなわち、アプリケーションは、追加される機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールを構成するファイル群を、外部の装置から取得してコンピュータ装置の記憶装置に追加して格納する。そして、アプリケーションは、アプリケーションの起動中に該機能が呼び出し可能となるよう、メニュー表示や、アプリケーション起動時に読み込むプログラムモジュール等の設定を変更する。
【0023】
また、各機能は、削除されることにより無効となる。すなわち、アプリケーションは、該機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールを構成するファイル群をコンピュータ装置の記憶装置から削除する。そして、アプリケーションは、アプリケーションの起動中に該機能が呼び出し不可となるよう、メニュー表示や、アプリケーション起動時に読み込むプログラムモジュール等の設定を変更する。
【0024】
次に、アプリケーション管理装置1を構成する各機能ブロックについて説明する。
【0025】
機能リスト記憶部11は、コンピュータ装置にインストールされたアプリケーションを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストを記憶している。
【0026】
ここで、機能リストの一例を図2に示す。図2の機能リストは、アプリケーションが有する各機能が有効であるか無効であるかを表す情報を含んでいる。なお、機能リストは、図2の例に限らず、有効な機能の一覧を表す情報を含むものであればよい。
【0027】
機能使用履歴情報記憶部12は、各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を記憶している。
【0028】
ここで、機能使用履歴情報の一例を図3に示す。図3の機能使用履歴情報は、各機能の機能追加日付、最終動作日付および過去動作回数を表す情報を含んでいる。機能追加日付は、アプリケーションのインストール時にインストールされている機能の場合は、アプリケーションがインストールされた日付である。あるいは、インストール後に追加された機能の場合は、追加された日付である。最終動作日付は、該当する機能が最後に呼び出されて実行された日付である。過去動作回数は、機能追加以降、該当する機能が呼び出されて実行された回数である。その他、機能使用履歴情報は、機能削除日付を含んでいてもよい。
【0029】
なお、機能使用履歴情報は、図3の例に限らず、各機能が追加、実行または削除される毎に機能名称と動作内容と日付とが対応付けて追加記録されていく形式であってもよい。
【0030】
不要機能判定条件記憶部13は、機能使用履歴情報に基づいて各機能が不要か否かを判定するための不要機能判定条件を記憶している。
【0031】
ここで、不要機能判定条件の一例を図4に示す。図4に示す不要機能判定条件は、機能追加日付からの経過日数が閾値d1以上であり、かつ、最終動作日付からの経過日数が閾値d2以上であり、かつ、過去動作回数が閾値n以下である、という条件を表している。図4はあくまで一例であり、その他、機能使用履歴情報に記録された各項目に関する条件、機能使用履歴情報から集計可能な情報に関する条件、または、これらを組み合わせた条件であってもよい。
【0032】
機能リスト更新部14は、アプリケーションに対する機能追加または機能削除に応じて機能リスト記憶部11を更新する。
【0033】
すなわち、機能リスト更新部14は、後述する機能構成更新部16によって追加または削除される機能に関して、機能リストを更新する。
【0034】
また、機能リスト更新部14は、ユーザ操作に応じて追加または削除された機能に関しても、機能リストを更新する。例えば、機能リスト更新部14は、機能追加または機能削除を指示する情報を入力装置から取得することにより、該当する機能に関して機能リストを更新してもよい。この場合、機能リスト更新部14は、取得した機能追加または機能削除を指示する情報をアプリケーションに通知するようにする。あるいは、機能リスト更新部14は、ユーザ操作に応じて機能追加または機能削除を実行したアプリケーションから通知されることにより、該当する機能に関して機能リストを更新してもよい。
【0035】
機能使用履歴情報更新部15は、各機能の実行に応じて、機能使用履歴情報記憶部12に記憶された機能使用履歴情報を更新する。例えば、機能使用履歴情報更新部15は、機能が呼び出されて実行したことをアプリケーションから通知されることにより、機能使用履歴情報を更新してもよい。
【0036】
機能構成更新部16は、機能リスト記憶部11に含まれる有効な各機能について、機能使用履歴情報に基づいて不要機能判定条件を満たすか否かを判定する。そして、機能構成更新部16は、不要機能判定条件を満たすと判定した機能をアプリケーションソフトウェアから削除して無効とする。例えば、機能構成更新部16は、該当する機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールを構成するファイル群を記憶装置から削除して各種設定を変更するよう、アプリケーションに通知してもよい。
【0037】
以上のように構成されたアプリケーション管理装置1の動作について、図5を参照して説明する。なお、アプリケーション管理装置1は、アプリケーションが起動されたときに、以下の動作を開始するものとする。
【0038】
まず、機能構成更新部16は、機能リスト記憶部11に記憶された機能リストに含まれる有効な各機能について、機能使用履歴情報記憶部12に記憶された機能使用履歴情報に基づいて、不要機能判定条件記憶部13に記憶された不要機能判定条件を満たすか否かを判定する(ステップS1)。
【0039】
ここで、不要機能判定条件を満たす機能がないと判断した場合、アプリケーション管理装置1の動作はステップS3に進む。
【0040】
一方、不要機能判定条件を満たす機能があると判断した場合、機能構成更新部16は、該当する機能をアプリケーションから削除して無効とする。そして、機能リスト更新部14は、削除された機能を機能リストから削除する(ステップS2)。
【0041】
ここで、アプリケーションは起動時の処理を実行し、有効な各機能を呼び出し可能な状態となる。
【0042】
次に、機能使用履歴情報更新部15は、アプリケーションから機能が実行されたことを通知されたか否かを判断する(ステップS3)。
【0043】
ここで、機能が実行されたことを通知されていないと判断した場合、アプリケーション管理装置1の動作はステップS5に進む。
【0044】
一方、機能が実行されたことを通知されたと判断した場合、機能使用履歴情報更新部15は、該当する機能について、機能使用履歴情報記憶部12の機能使用履歴情報を更新する(ステップS4)。
【0045】
次に、機能リスト更新部14は、ユーザ操作に応じた機能追加または機能削除が行われたか否かを判断する(ステップS5)。
【0046】
ここで、ユーザ操作に応じた機能追加または機能削除が行われていないと判断した場合、アプリケーション管理装置1の動作はステップS7に進む。
【0047】
一方、機能追加または機能削除が行われたと判断した場合、機能リスト更新部14は、機能リスト記憶部11の機能リストを更新する(ステップS6)。
【0048】
次に、アプリケーションが終了していない場合(ステップS7でNo)、アプリケーション管理装置1の動作はステップS3に戻る。一方、アプリケーションが終了した場合(ステップS7でYes)、アプリケーション管理装置1は、動作を終了する。
【0049】
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
【0050】
本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置は、アプリケーションに含まれる不要機能によるハードウェアリソース消費量を、ユーザの負担無く軽減することができる。
【0051】
その理由は、アプリケーションを構成する有効な機能を機能リストとして記憶しておき、機能使用履歴情報更新部が、有効な各機能について機能使用履歴情報を記録し、機能構成更新部が、機能使用履歴情報が不要機能判定条件を満たす機能をアプリケーションから削除するからである。
【0052】
これにより、ユーザにとって不要な機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールを構成するファイル群による記憶装置の消費量を抑えることができる。また、ユーザにとって不要な機能に相当するコンピュータ・プログラムモジュールによるCPUやRAMの消費量を抑えることができる。また、その結果、ユーザは、機能構成を見直し不要機能を削除する作業を行う必要がない。また、ユーザは、ハードウェアリソースを増強する作業も行わなくてよい。
【0053】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0054】
本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2を図6に示す。図6において、アプリケーション管理装置2は、本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置1に対して、機能リスト更新部14に替えて機能リスト更新部24と、機能使用履歴情報更新部15に替えて機能使用履歴情報更新部25と、機能構成更新部16に替えて機能構成更新部26とを備え、さらに、機能管理情報格納先記憶部27と、機能管理情報送受信部28と、不要機能判定条件更新部29とを備える点が異なる。なお、機能管理情報格納先記憶部27および機能管理情報送受信部28は、本発明の機能管理情報送受信部の一実施形態を構成している。
【0055】
ここで、機能管理情報格納先記憶部27は、記憶装置によって構成される。また、機能管理情報送受信部28は、記憶装置またはROMに記憶されたコンピュータ・プログラムをRAMに読み込んで実行するCPUおよび周辺機器接続インタフェースによって構成される。また、不要機能判定条件更新部29は、記憶装置またはROMに記憶されたコンピュータ・プログラムをRAMに読み込んで実行するCPU、入力装置、および、表示装置によって構成される。なお、アプリケーション管理装置2の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
【0056】
なお、アプリケーション管理装置2を構成するコンピュータ装置は、本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置1を構成するコンピュータ装置と同一の構成に加えて、さらに周辺機器接続インタフェースを備える。
【0057】
また、アプリケーション管理装置2は、周辺機器接続インタフェースを介して機能管理情報格納装置9に接続されている。
【0058】
ここで、機能管理情報格納装置9は、アプリケーション管理装置2を構成するコンピュータ装置に接続可能な可搬型の記憶装置によって構成されることが望ましい。例えば、機能管理情報格納装置9は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSDメモリカード等であってもよい。
【0059】
この機能管理情報格納装置9は、機能管理情報マスタを格納する装置である。機能管理情報マスタとは、アプリケーション管理装置2から受信される機能管理情報に同期される情報である。また、機能管理情報マスタは、1つ以上のアプリケーション管理装置2によって共有される情報である。
【0060】
また、機能管理情報マスタは、機能リストマスタを少なくとも含んでいる。この機能リストマスタとは、アプリケーション管理装置2から受信される機能管理情報に含まれる機能リストに同期される情報である。
【0061】
また、機能管理情報マスタは、使用機能履歴情報マスタをさらに含んでいてもよい。この機能使用履歴情報マスタとは、アプリケーション管理装置2から受信される機能管理情報に含まれる機能使用履歴情報に同期される情報である。
【0062】
また、機能管理情報マスタは、不要機能判定条件マスタをさらに含んでいてもよい。この不要機能判定条件マスタとは、アプリケーション管理装置2から受信される機能管理情報に含まれる不要機能判定条件に同期される情報である。
【0063】
機能管理情報格納先記憶部27は、機能管理情報格納装置9を表す情報を記憶している。例えば、機能管理情報格納先記憶部27は、機能管理情報格納装置9を表す情報として、機能管理情報格納装置9に記憶された機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタ、および不要機能判定条件マスタの各ファイルパスを記憶していてもよい。
【0064】
機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納先記憶部27に記憶された機能管理情報格納装置9から、機能管理情報マスタを受信する。ここで、機能管理情報送受信部28は、この機能管理情報マスタの受信を、アプリケーションの起動時またはアプリケーション起動中の所定のタイミングで実行する。
【0065】
また、機能管理情報送受信部28は、機能リスト記憶部11に記憶された機能リストを少なくとも含む機能管理情報を機能管理情報格納装置9に送信する。
【0066】
また、機能管理情報送受信部28は、機能使用履歴情報記憶部12に記憶された機能使用履歴情報、および、不要機能判定条件記憶部13に記憶された不要機能判定条件を機能管理情報にさらに含めて機能管理情報格納装置9に送信してもよい。
【0067】
このとき、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報を機能管理情報格納装置9に送信することにより、機能管理情報と、機能管理情報格納装置9に格納される機能管理情報マスタとを同期させる。
【0068】
例えば、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9に格納される機能管理情報マスタに、機能管理情報を上書きすることにより同期を行ってもよい。
【0069】
機能構成更新部26は、機能管理情報送受信部28によって受信された機能管理情報に含まれる機能リストマスタと、現時点のアプリケーションで有効となっている機能とを比較することにより、機能リストマスタに含まれ、無効となっている機能を特定する。そして、機能構成更新部26は、特定した機能をアプリケーションに追加して有効にする。
【0070】
また、機能構成更新部26は、機能リストマスタと、現時点のアプリケーションで有効となっている機能とを比較することにより、機能リストマスタに含まれずに有効となっている機能を特定する。そして、機能構成更新部26は、特定した機能をアプリケーションから削除して無効にする。
【0071】
例えば、機能構成更新部26は、有効となっている機能をアプリケーションから通知されることにより、機能リストマスタに含まれ無効となっている機能、および、機能リストマスタに含まれず有効となっている機能を特定してもよい。あるいは、機能構成更新部26は、機能リスト記憶部11に記憶される機能リストと機能リストマスタとを比較することにより、これらの追加対象機能および削除対象機能を特定してもよい。
【0072】
機能リスト更新部24は、機能管理情報送受信部28によって受信された機能リストマスタに、機能リスト記憶部11の機能リストを同期させる。例えば、機能リスト更新部24は、機能リストマスタの内容を、機能リスト記憶部11の機能リストに上書きすることにより、同期を行ってもよい。
【0073】
機能使用履歴情報更新部25は、機能管理情報送受信部28によって受信された機能管理情報マスタに、機能使用履歴情報記憶部12の機能使用履歴情報を同期させる。例えば、機能使用履歴情報更新部25は、機能使用履歴情報マスタの内容を、機能使用履歴情報記憶部12の機能使用履歴情報に上書きすることにより、同期を行ってもよい。
【0074】
不要機能判定条件更新部29は、機能管理情報送受信部28によって受信された機能管理情報マスタに含まれる不要機能判定条件マスタに、不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件を同期させる。例えば、不要機能判定条件更新部29は、不要機能判定条件マスタを、不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件に上書きすることにより、同期を行ってもよい。
【0075】
また、不要機能判定条件更新部29は、入力装置を介して外部から取得する情報に基づいて、不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件を更新する。すなわち、不要機能判定条件は、ユーザ入力によって変更可能となっている。
【0076】
以上のように構成されたアプリケーション管理装置2の動作について、図7を参照して説明する。なお、アプリケーション管理装置2は、アプリケーションが起動されたときに、以下の動作を開始するものとする。
【0077】
まず、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9に接続可能か否かを判断する(ステップS10)。
【0078】
例えば、機能管理情報格納先記憶部27に機能管理情報格納装置9を表す情報が記憶されていなければ、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9に接続可能でないと判断する。また、機能管理情報格納先記憶部27に機能管理情報格納装置9を表す情報が記憶されていれば、機能管理情報送受信部28は、記憶されている機能管理情報格納装置9のファイルパスにアクセス可能であるか否かを判断する。
【0079】
ステップS10で、機能管理情報格納装置9に接続不可であると判断された場合、アプリケーション管理装置2の動作はステップS17に進む。
【0080】
一方、ステップS10で、機能管理情報格納装置9に接続可能であると判断された場合、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9から機能管理情報マスタを受信する(ステップS11)。
【0081】
この機能管理情報マスタには、機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタ、および、不要機能判定条件マスタが含まれている。
【0082】
次に、機能構成更新部26は、受信された機能リストマスタと、現時点でアプリケーションで有効となっている機能とを比較することにより、機能リストマスタに含まれるが無効となっている機能(すなわち、機能リストマスタに含まれ未インストールの機能)があるか否かを判断する(ステップS12)。
【0083】
ここで、機能リストマスタに含まれ無効となっている機能がないと判断した場合、アプリケーション管理装置2の動作は、ステップS14に進む。
【0084】
一方、機能リストマスタに含まれ無効となっている機能があると判断した場合、機能構成更新部26は、該当する機能をアプリケーションに追加して有効にする(ステップS13)。
【0085】
次に、機能構成更新部26は、受信された機能リストマスタに含まれず、有効となっている機能(すなわち、インストール済みで機能リストマスタに含まれない機能)があるか否かを判断する(ステップS14)。
【0086】
ここで、機能リストマスタに含まれず有効となっている機能がないと判断した場合、アプリケーション管理装置2の動作は、ステップS16に進む。
【0087】
一方、機能リストマスタに含まれず有効となっている機能があると判断した場合、機能構成更新部26は、該当する機能をアプリケーションから削除して無効にする(ステップS15)。
【0088】
次に、アプリケーション管理装置2は、受信された機能管理情報マスタに機能管理情報を同期させる(ステップS16)。
【0089】
すなわち、機能リスト更新部24は、受信された機能リストマスタに、機能リスト記憶部11の機能リストを同期させる。また、機能使用履歴情報更新部25は、受信された機能使用履歴情報マスタに、機能使用履歴情報記憶部12の機能使用履歴情報を同期させる。また、不要機能判定条件更新部29は、受信された不要機能判定条件マスタに、不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件を同期させる。
【0090】
次に、機能構成更新部26は、機能リストマスタに同期済みの機能リストに含まれる有効な各機能について、機能使用履歴情報マスタに同期済みの機能使用履歴情報に基づいて、不要機能判定条件マスタに同期済みの不要機能判定条件を満たすか否かを判定する(ステップS17)。
【0091】
ここで、不要機能判定条件を満たす機能がないと判断した場合、アプリケーション管理装置2の動作はステップS3に進む。
【0092】
一方、不要機能判定条件を満たす機能があると判断した場合、機能構成更新部26は、該当する機能をアプリケーションから削除して無効とする。そして、機能リスト更新部24は、削除された機能を機能リストから削除する(ステップS18)。
【0093】
ここで、アプリケーションは起動時の処理を実行し、有効な各機能を呼び出し可能な状態となる。
【0094】
この後、アプリケーション管理装置2は、ステップS3〜S6まで、本発明の第1の実施の形態としてのアプリケーション管理装置1と同様に動作する。すなわち、アプリケーション管理装置2は、機能実行に応じて機能使用履歴情報を更新するとともに、ユーザ操作による機能追加または機能削除に応じて機能リストを更新する。
【0095】
次に、不要機能判定条件更新部29は、不要機能判定条件を更新する入力操作が行われたか否かを判断する(ステップS19)。
【0096】
ここで、不要機能判定条件を更新する入力操作が行われていないと判断した場合、アプリケーション管理装置2の動作はステップS21に進む。
【0097】
一方、不要機能判定条件を更新する入力操作が行われたと判断した場合、不要機能判定条件更新部29は、入力情報に基づいて不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件を更新する(ステップS20)。
【0098】
そして、アプリケーション管理装置2は、アプリケーションが終了するまで、ステップS3〜S6、S19〜S20の処理を繰り返し実行する。
【0099】
次に、アプリケーションが終了すると(ステップS21でYes)、機能管理情報送受信部28は、ステップS10と同様に機能管理情報格納装置9に接続可能か否かを判断する(ステップS22)。
【0100】
ここで、機能管理情報格納装置9に接続不可である場合、アプリケーション管理装置2は、動作を終了する。
【0101】
一方、機能管理情報格納装置9に接続可能である場合、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9に対して、機能リスト記憶部11に記憶された機能リスト、機能使用履歴情報記憶部12に記憶された機能使用履歴情報、および、不要機能判定条件記憶部13に記憶された不要機能判定条件を含む機能管理情を送信する(ステップS23)。
【0102】
例えば、機能管理情報送受信部28は、機能管理情報格納装置9に格納された機能管理情報マスタを、機能管理情報で上書きしてもよい。
【0103】
以上で、アプリケーション管理装置2は動作を終了する。
【0104】
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
【0105】
本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2は、アプリケーションの利用歴が少ないコンピュータ装置においても、該当するアプリケーションに含まれる不要機能によるハードウェアリソース消費量を、ユーザの負担無く軽減することができる。
【0106】
その理由は、機能管理情報送受信部が、機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタ、および不要機能判定条件マスタを含む機能管理情報マスタを機能管理情報格納装置から受信し、受信した機能管理情報マスタに、機能リスト、機能使用履歴情報、および不要機能判定条件を含む機能管理情報を同期させるからである。そして、機能構成更新部が、機能管理情報マスタに同期させた機能管理情報に基づいて、アプリケーションの機能追加および削除を行うからである。さらに、このコンピュータ装置においてアプリケーションの各機能が使用された使用履歴に基づいて更新した機能管理情報を、機能管理情報格納装置の機能管理情報マスタと同期させるからである。
【0107】
すなわち、機能管理情報格納装置に格納された機能管理情報マスタを介することにより、アプリケーションの利用歴が多いコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションを管理する本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2によって生成された機能管理情報を、アプリケーションの利用歴が少ないコンピュータ装置にインストールされたアプリケーションを管理する本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2が利用することができるからである。
【0108】
したがって、本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2は、アプリケーションの利用歴の多い他のコンピュータ装置において不要機能が削除されたアプリケーションの機能構成を、自装置が管理するコンピュータ装置にインストールされた該当するアプリケーションに適用することができるからである。
【0109】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0110】
本発明の第3の実施の形態としてのアプリケーション管理システム3の構成を図8に示す。図8において、アプリケーション管理システム3は、アプリケーション管理装置4と、サーバ装置5とを備えている。また、アプリケーション管理装置4およびサーバ装置5は、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して接続され、互いに通信可能となっている。なお、図8には、2つのアプリケーション管理装置4を示しているが、本発明のアプリケーション管理システムが備えるアプリケーション管理装置の数を限定するものではない。
【0111】
アプリケーション管理システム3を構成する各装置の機能ブロック構成を図9に示す。
【0112】
まず、アプリケーション管理装置4の機能ブロック構成について説明する。
【0113】
アプリケーション管理装置4は、本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2に対して、機能管理情報格納先記憶部27に替えて機能管理情報格納先記憶部47と、機能管理情報送受信部28に替えて機能管理情報送受信部48とを備える点が異なる。
【0114】
また、アプリケーション管理装置4を構成するコンピュータ装置は、本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2を構成するコンピュータ装置と同一の構成に加えて、さらにネットワークインタフェースを備えている。ここで、機能管理情報格納先記憶部47は、記憶装置によって構成されている。また、機能管理情報送受信部48は、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAMに読み込んで実行するCPUおよびネットワークインタフェースによって構成されている。なお、アプリケーション管理装置4の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
【0115】
機能管理情報格納先記憶部47は、アプリケーションのユーザを識別するユーザ識別情報と、該ユーザの機能管理情報マスタが格納されたサーバ装置5を表す情報とを記憶している。
【0116】
例えば、ユーザ識別情報は、ユーザIDおよびパスワードを含むものであってもよい。また、サーバ装置5を表す情報は、URL(Uniform Resource Locator)等で表されたものであってもよい。
【0117】
機能管理情報送受信部48は、機能管理情報格納先記憶部47に記憶された情報を参照することにより、サーバ装置5に接続する。そして、機能管理情報送受信部48は、機能管理情報格納先記憶部47に記憶されたユーザ識別情報によって識別されるユーザの機能管理情報マスタを、サーバ装置5から受信する。
【0118】
例えば、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に接続した後、ユーザ識別情報としてのユーザIDおよびパスワードを用いてサーバ装置5に認証要求を行うようにしてもよい。この場合、機能管理情報送受信部48は、認証成功した場合にサーバ装置5によって送信される該ユーザの機能管理情報マスタを受信してもよい。
【0119】
また、機能管理情報送受信部48は、アプリケーションの起動中に更新された機能リスト、機能使用履歴情報、および、不要機能判定条件を含む機能管理情報を、ユーザ識別情報と共にサーバ装置5に送信する。
【0120】
次に、サーバ装置5の機能ブロック構成について説明する。
【0121】
サーバ装置5は、機能リストマスタ記憶部51と、機能使用履歴情報マスタ記憶部52と、不要機能判定条件マスタ記憶部53と、機能管理情報マスタ送信部54と、機能管理情報マスタ更新部55とを備えている。なお、機能リストマスタ記憶部51と、機能使用履歴情報マスタ記憶部52と、不要機能判定条件マスタ記憶部53とは、本発明の機能管理情報マスタ記憶部の一実施形態を構成する。
【0122】
ここで、サーバ装置5は、CPUと、RAMと、ROMと、ハードディスク等の記憶装置と、ネットワークインタフェースとを備えたコンピュータ装置によって構成されている。また、機能リストマスタ記憶部51と、機能使用履歴情報マスタ記憶部52と、不要機能判定条件マスタ記憶部53とは、記憶装置によって構成されている。また、機能管理情報マスタ送信部54と、機能管理情報マスタ更新部55とは、ROMまたは記憶装置に記憶されたコンピュータ・プログラムをRAMに読み込んで実行するCPUおよびネットワークインタフェースによって構成されている。なお、サーバ装置5の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
【0123】
機能リストマスタ記憶部51は、機能リストマスタをユーザ別に記憶している。例えば、機能リストマスタ記憶部51は、ユーザ毎の機能リストマスタのファイルを記憶してもよい。この場合、機能リストマスタ記憶部51は、ユーザIDと、該ユーザの機能リストマスタのファイルパスとを対応付けたテーブルを記憶してもよい。あるいは、機能リストマスタ記憶部51は、ユーザ毎の機能リストマスタのファイルパスにユーザIDを含むようにしてもよい。
【0124】
機能使用履歴情報マスタ記憶部52は、機能使用履歴情報マスタをユーザ別に記憶している。例えば、機能使用履歴情報マスタ記憶部52は、ユーザ毎の機能使用履歴情報マスタのファイルを記憶してもよい。この場合、機能使用履歴情報マスタ記憶部52は、ユーザIDと、該ユーザの機能使用履歴情報マスタのファイルパスとを対応付けたテーブルを記憶してもよい。あるいは、機能使用履歴情報マスタ記憶部52は、ユーザ毎の機能使用履歴情報マスタのファイルパスにユーザIDを含むようにしてもよい。
【0125】
不要機能判定条件マスタ記憶部53は、不要機能判定条件をユーザ別に記憶している。例えば、不要機能判定条件マスタ記憶部53は、ユーザ毎の不要機能判定条件マスタのファイルを記憶していてもよい。この場合、不要機能判定条件マスタ記憶部53は、ユーザIDと、該ユーザの不要機能判定条件マスタのファイルパスとを対応付けたテーブルを記憶してもよい。あるいは、不要機能判定条件マスタ記憶部53は、ユーザ毎の不要機能判定条件マスタのファイルパスにユーザIDを含むようにしてもよい。
【0126】
機能管理情報マスタ送信部54は、アプリケーション管理装置4の要求に応じて、該要求に含まれるユーザの機能管理情報マスタをアプリケーション管理装置4に送信する。
【0127】
例えば、機能管理情報マスタ送信部54は、アプリケーション管理装置4との接続後、アプリケーション管理装置4から送信されるユーザIDおよびパスワードを認証するようにしてもよい。この場合、機能管理情報マスタ送信部54は、認証成功した場合に、該ユーザIDのユーザの機能管理情報マスタを送信するようにしてもよい。
【0128】
機能管理情報マスタ更新部55は、アプリケーション管理装置4から機能リスト、機能使用履歴情報および不要機能判定条件を含む機能管理情報と、ユーザ識別情報とを受信する。
【0129】
そして、機能管理情報マスタ更新部55は、受信したユーザ識別情報によって識別されるユーザの機能管理情報マスタを、受信した機能管理情報に同期させる。
【0130】
例えば、機能管理情報マスタ更新部55は、受信した機能管理情報に含まれる機能リストを用いて機能リストマスタ記憶部51に記憶された該当するユーザの機能リストマスタを上書きしてもよい。また、機能管理情報マスタ更新部55は、受信した機能管理情報に含まれる機能使用履歴情報を用いて機能使用履歴情報マスタ記憶部52に記憶された該当するユーザの機能使用履歴情報マスタを上書きしてもよい。また、機能管理情報マスタ更新部55は、受信した機能管理情報に含まれる不要機能判定条件を用いて不要機能判定条件マスタ記憶部53に記憶された該当するユーザの不要機能判定条件マスタを上書きしてもよい。
【0131】
なお、機能管理情報マスタ送信部54および機能管理情報マスタ更新部55は、機能管理情報マスタをアプリケーション管理装置4に送信した後、送信先のアプリケーション管理装置4から機能管理情報を受信するまで、機能管理情報マスタを他のアプリケーション管理装置4に送信しないようにする等の排他制御を行ってもよい。
【0132】
以上のように構成されたアプリケーション管理システム3の動作について図10を参照して説明する。なお、アプリケーション管理システム3は、アプリケーション管理装置4が管理するアプリケーションの起動時に以下の動作を開始するものとする。
【0133】
まず、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に接続可能か否かを判断する(ステップS31)。
【0134】
例えば、機能管理情報格納先記憶部47にサーバ装置5を表す情報が記憶されていなければ、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に接続可能でないと判断する。また、機能管理情報格納先記憶部47にサーバ装置5を表す情報が記憶されていれば、機能管理情報送受信部48は、記憶されているサーバ装置5と通信可能であるか否かを判断する。
【0135】
ステップS31で、サーバ装置5に接続不可であると判断された場合、アプリケーション管理装置4の動作はステップS17に進む。
【0136】
一方、ステップS31で、サーバ装置5に接続可能であると判断された場合、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に対して、機能管理情報格納先記憶部47に記憶されたユーザ識別情報を送信する。これにより、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に対して該ユーザの機能管理情報マスタを要求する(ステップS32)。
【0137】
次に、要求を受信したサーバ装置5の機能管理情報マスタ送信部54は、要求の受付処理をする(ステップS33)。
【0138】
例えば、機能管理情報マスタ送信部54は、受付処理として、要求に含まれるユーザIDおよびパスワードの認証処理や、排他制御処理等を行う。
【0139】
次に、機能管理情報マスタ送信部54は、該当するユーザの機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタおよび不要機能判定条件マスタを含む機能管理情報マスタをアプリケーション管理装置4に送信する(ステップS34)。
【0140】
次に、アプリケーション管理装置4の機能管理情報送受信部48は、機能管理情報マスタをサーバ装置5から受信する(ステップS35)。
【0141】
次に、アプリケーション管理装置4は、ステップS12〜S15まで本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2と同様に動作する。すなわち、機能構成更新部26は、機能管理情報マスタに含まれる機能リストマスタに基づいて、アプリケーションの実体と整合のとれていない機能の追加または削除を行う。
【0142】
次に、アプリケーション管理装置4は、本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2と同様にステップS16を実行する。すなわち、機能リスト更新部24、機能使用履歴情報更新部25、および、不要機能判定条件更新部29は、機能リスト、機能使用履歴情報および不要機能判定条件を、機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタおよび不要機能判定条件マスタにそれぞれ同期させる。
【0143】
次に、アプリケーション管理装置4は、ステップS17〜S18まで本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2と同様に動作する。すなわち、機能構成更新部26は、同期済みの機能リスト、同期済みの機能使用履歴情報および同期済みの不要機能判定条件に基づいて、不要であると判定した機能の削除を行う。そして、機能リスト更新部24は、さらに機能リストを更新する。
【0144】
この後、アプリケーションは、各種起動処理を実行し、有効な各機能を実行可能な状態となる。
【0145】
次に、アプリケーション管理装置4は、ステップS3〜S6、S19〜S20まで本発明の第2の実施の形態としてのアプリケーション管理装置2と同様に動作する。すなわち、機能使用履歴情報更新部25は、機能の実行に応じて機能使用履歴情報を更新する。そして、機能リスト更新部24は、ユーザによる機能追加または機能削除の実行に応じて機能リストを更新する。そして、不要機能判定条件更新部29は、ユーザによる不要機能判定条件の変更操作に応じて不要機能判定条件を更新する。
【0146】
そして、アプリケーション管理装置4は、アプリケーションが終了するまで、ステップS3〜S6、S19〜S20の処理を繰り返し実行する。
【0147】
次に、アプリケーションが終了すると(ステップS21でYes)、機能管理情報送受信部48は、ステップS31と同様にサーバ装置5に接続可能か否かを判断する(ステップS36)。
【0148】
ここで、サーバ装置5に接続不可である場合、アプリケーション管理システム3は、動作を終了する。
【0149】
一方、サーバ装置5に接続可能である場合、機能管理情報送受信部48は、サーバ装置5に、機能リスト記憶部11の機能リスト、機能使用履歴情報記憶部12の機能使用履歴情報、および、不要機能判定条件記憶部13の不要機能判定条件を含む機能管理情報を、ユーザ識別情報と共に送信する(ステップS37)。
【0150】
次に、サーバ装置5の機能管理情報マスタ更新部55は、機能管理情報およびユーザ識別情報をアプリケーション管理装置4から受信する(ステップS38)。
【0151】
次に、機能管理情報マスタ更新部55は、受信した機能管理情報を用いて、受信したユーザ識別情報によって識別されるユーザの機能リストマスタ、機能使用履歴情報マスタおよび不要機能判定条件マスタを更新する(ステップS39)。
【0152】
このとき、機能管理情報マスタ更新部55は、ステップS33でこのユーザの機能管理情報マスタに対する排他制御処理を開始していた場合は、排他制御処理を終了する。
【0153】
以上で、アプリケーション管理システム3は動作を終了する。
【0154】
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
【0155】
本発明の第3の実施の形態としてのアプリケーション管理システムは、同一種類のアプリケーションがインストールされた1つ以上の情報処理装置において、アプリケーションのユーザ毎に、該ユーザにとって不要な機能を削除した該ユーザ固有のアプリケーション機能構成を提供することができる。
【0156】
その理由は、不要機能によるハードウェアリソース消費量を軽減するための機能管理情報に同期させた機能管理情報マスタを、ユーザ別にサーバ装置が管理するためである。そして、アプリケーション管理装置が、アプリケーションの起動時等に、所定のユーザの機能管理情報マスタをサーバ装置からダウンロードして機能管理情報を同期させ、同期させた機能管理情報に基づいて、有効な機能構成を更新するからである。そして、アプリケーション管理装置が、アプリケーションの終了時等に、起動中の使用履歴に基づいて更新した機能管理情報をサーバ装置にアップロードして所定のユーザの機能管理情報マスタを同期させるからである。
【0157】
これにより、複数の端末を利用するユーザは、主に利用する端末におけるアプリケーションの機能の使用履歴に基づいて、自らにとって不要な機能がユーザ負担無く削除された構成のアプリケーションを用いることができるだけでなく、利用歴の少ない他の端末においても、主に利用する端末と同一の構成で同一のアプリケーションを用いることができることになる。さらには、他の端末においても、不要機能によるハードウェアリソース消費量を軽減することができる。
【0158】
なお、上述した各実施の形態において、アプリケーション管理装置は、アプリケーション起動時に動作を開始するものとして説明したが、その他のタイミングで動作を開始してもよい。例えば、アプリケーション管理装置は、上述の動作を、ユーザによる操作に応じて実行してもよく、アプリケーション起動後の所定のタイミングで実行してもよい。
【0159】
また、上述した各実施の形態において、アプリケーション管理装置は、自装置を構成するコンピュータ装置にインストールされるアプリケーションを管理するものとして説明したが、本発明のアプリケーション管理装置は、外部に接続された他のコンピュータ装置にインストールされるアプリケーションを管理するものであってもよい。
【0160】
また、上述した各実施の形態において、アプリケーション管理装置の管理対象となるアプリケーションが1つであるものとして説明を行ったが、本発明のアプリケーション管理装置の管理対象となるアプリケーションの数を限定するものではない。複数のアプリケーションを管理する場合、各実施の形態としてのアプリケーション管理装置は、機能リスト記憶部、機能使用履歴情報記憶部、および、不要機能判定条件記憶部をアプリケーション毎に備えればよい。
【0161】
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明したアプリケーション管理装置の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてアプリケーション管理装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておき、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。また、このような本発明のコンピュータ・プログラムは、アプリケーションに組み込まれたものであってもよい。
【0162】
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、管理対象となるアプリケーションに組み込まれたものであってもよい。
【0163】
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
【0164】
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
【0165】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストを記憶した機能リスト記憶部と、
前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を記憶した機能使用履歴情報記憶部と、
前記機能使用履歴情報に基づいて前記各機能が不要か否かを判定するための不要機能判定条件を記憶した不要機能判定条件記憶部と、
前記各機能の実行に応じて前記機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新部と、
前記機能リストに含まれる各機能について、前記機能使用履歴情報に基づいて前記不要機能判定条件を満たすか否かを判定するとともに、前記不要機能判定条件を満たすと判定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新部と、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新部と、
を備えたアプリケーション管理装置。
(付記2)
前記アプリケーション管理装置は、前記アプリケーション管理装置から前記機能リストを含む機能管理情報を受信することにより前記機能管理情報に同期される機能管理情報マスタを格納する機能管理情報格納装置に接続され、
前記機能管理情報格納装置から前記機能管理情報マスタを受信する機能管理情報送受信部をさらに備え、
前記機能構成更新部は、前記機能管理情報送受信部によって受信された前記機能管理情報マスタに含まれる機能リストである機能リストマスタと前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能とを比較することにより、前記機能リストマスタに含まれ前記アプリケーションソフトウェアで無効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアに追加して有効にするとともに、前記機能リストマスタに含まれずに前記アプリケーションソフトウェアで有効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成をさらに更新し、
前記機能リスト更新部は、前記機能リストマスタに同期させた前記機能リストに対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能リスト更新部によって更新された前記機能リストを含む機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする付記1に記載のアプリケーション管理装置。
(付記3)
前記機能管理情報には前記機能使用履歴情報がさらに含まれ、
前記機能使用履歴情報更新部は、前記機能管理情報格納装置から受信された機能管理情報マスタに含まれる機能使用履歴情報である機能使用履歴情報マスタに同期させた前記機能使用履歴情報に対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能使用履歴情報更新部によって更新された機能使用履歴情報を含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする付記2に記載のアプリケーション管理装置。
(付記4)
前記機能管理情報には不要機能判定条件がさらに含まれ、
外部から取得する入力情報に基づいて前記不要機能判定条件を更新する不要機能判定条件更新部をさらに備え、
前記不要機能判定条件更新部は、前記機能管理情報格納装置から受信された前記機能管理情報マスタに含まれる不要機能判定条件である不要機能判定条件マスタに同期させた不要機能判定条件に対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記不要機能判定条件更新部によって更新された不要機能判定条件を含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする付記2または付記3に記載のアプリケーション管理装置。
(付記5)
前記機能管理情報格納装置が前記機能管理情報マスタを前記アプリケーションソフトウェアのユーザ別に格納しているとき、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能管理情報格納装置から所定のユーザの前記機能管理情報マスタを受信するとともに、前記機能管理情報格納装置に対して前記所定のユーザの機能管理情報を送信することを特徴とする付記2から付記4のいずれかに記載のアプリケーション管理装置。
(付記6)
付記5に記載のアプリケーション管理装置に接続され、
前記機能管理情報マスタを前記ユーザ別に記憶した機能管理情報マスタ記憶部と、
前記アプリケーション管理装置から要求される所定のユーザの機能管理情報マスタを前記アプリケーション管理装置に送信する機能管理情報マスタ送信部と、
前記アプリケーション管理装置から前記ユーザの機能管理情報を受信することにより、受信した機能管理情報に、前記機能管理情報マスタ記憶部に記憶された該ユーザの前記機能管理情報マスタを同期させるユーザ別機能管理情報マスタ更新部と、
を備えた前記機能管理情報格納装置としてのサーバ装置。
(付記7)
付記5に記載のアプリケーション管理装置と、
付記6に記載のサーバ装置と、
を備えたアプリケーション管理システム。
(付記8)
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、
前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、
を備えたアプリケーション管理方法。
(付記9)
前記機能リストを含む機能管理情報を受信することにより前記機能管理情報に同期される機能管理情報マスタを格納する機能管理情報格納装置から、前記機能管理情報マスタを受信する機能管理情報受信ステップをさらに備え、
前記機能構成更新ステップは、前記機能管理情報受信ステップで受信した前記機能管理情報マスタに含まれる機能リストである機能リストマスタと前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能とを比較することにより、前記機能リストマスタに含まれ前記アプリケーションソフトウェアで無効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアに追加して有効にするとともに、前記機能リストマスタに含まれずに前記アプリケーションソフトウェアで有効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成をさらに更新し、
前記機能リスト更新ステップは、前記機能リストマスタに同期させた前記機能リストに対して前記更新を行い、
前記機能リスト更新ステップで更新された前記機能リストを含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信する機能管理情報送信ステップをさらに備えたことを特徴とする付記8に記載のアプリケーション管理方法。
(付記10)
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、
前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
(付記11)
前記機能リストを含む機能管理情報を受信することにより前記機能管理情報に同期される機能管理情報マスタを格納する機能管理情報格納装置から、前記機能管理情報マスタを受信する機能管理情報受信ステップをさらに前記コンピュータ装置に実行させ、
前記機能構成更新ステップは、前記機能管理情報受信ステップで受信した前記機能管理情報マスタに含まれる機能リストである機能リストマスタと前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能とを比較することにより、前記機能リストマスタに含まれ前記アプリケーションソフトウェアで無効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアに追加して有効にするとともに、前記機能リストマスタに含まれずに前記アプリケーションソフトウェアで有効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成をさらに更新し、
前記機能リスト更新ステップは、前記機能リストマスタに同期させた前記機能リストに対して前記更新を行い、
前記機能リスト更新ステップで更新された前記機能リストを含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信する機能管理情報送信ステップをさらに前記コンピュータ装置に実行させることを特徴とする付記10に記載のコンピュータ・プログラム。
【符号の説明】
【0166】
1、2、4 アプリケーション管理装置
3 アプリケーション管理システム
5 サーバ装置
9 機能管理情報格納装置
11 機能リスト記憶部
12 機能使用履歴情報記憶部
13 不要機能判定条件記憶部
14、24 機能リスト更新部
15、25 機能使用履歴情報更新部
16、26 機能構成更新部
27、47 機能管理情報格納先記憶部
28、48 機能管理情報送受信部
29 不要機能判定条件更新部
51 機能リストマスタ記憶部
52 機能使用履歴情報マスタ記憶部
53 不要機能判定条件マスタ記憶部
54 機能管理情報マスタ送信部
55 機能管理情報マスタ更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストを記憶した機能リスト記憶部と、
前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を記憶した機能使用履歴情報記憶部と、
前記機能使用履歴情報に基づいて前記各機能が不要か否かを判定するための不要機能判定条件を記憶した不要機能判定条件記憶部と、
前記各機能の実行に応じて前記機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新部と、
前記機能リストに含まれる各機能について、前記機能使用履歴情報に基づいて前記不要機能判定条件を満たすか否かを判定するとともに、前記不要機能判定条件を満たすと判定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新部と、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新部と、
を備えたアプリケーション管理装置。
【請求項2】
前記アプリケーション管理装置から前記機能リストを含む機能管理情報を受信することにより前記機能管理情報に同期される機能管理情報マスタを格納する機能管理情報格納装置に接続され、
前記機能管理情報格納装置から前記機能管理情報マスタを受信する機能管理情報送受信部をさらに備え、
前記機能構成更新部は、前記機能管理情報送受信部によって受信された前記機能管理情報マスタに含まれる機能リストである機能リストマスタと前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能とを比較することにより、前記機能リストマスタに含まれ前記アプリケーションソフトウェアで無効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアに追加して有効にするとともに、前記機能リストマスタに含まれずに前記アプリケーションソフトウェアで有効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成をさらに更新し、
前記機能リスト更新部は、前記機能リストマスタに同期させた前記機能リストに対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能リスト更新部によって更新された前記機能リストを含む機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のアプリケーション管理装置。
【請求項3】
前記機能管理情報には前記機能使用履歴情報がさらに含まれ、
前記機能使用履歴情報更新部は、前記機能管理情報格納装置から受信された機能管理情報マスタに含まれる機能使用履歴情報である機能使用履歴情報マスタに同期させた前記機能使用履歴情報に対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能使用履歴情報更新部によって更新された機能使用履歴情報を含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする請求項2に記載のアプリケーション管理装置。
【請求項4】
前記機能管理情報には不要機能判定条件がさらに含まれ、
外部から取得する入力情報に基づいて前記不要機能判定条件を更新する不要機能判定条件更新部をさらに備え、
前記不要機能判定条件更新部は、前記機能管理情報格納装置から受信された前記機能管理情報マスタに含まれる不要機能判定条件である不要機能判定条件マスタに同期させた不要機能判定条件に対して前記更新を行い、
前記機能管理情報送受信部は、前記不要機能判定条件更新部によって更新された不要機能判定条件を含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のアプリケーション管理装置。
【請求項5】
前記機能管理情報格納装置が前記機能管理情報マスタを前記アプリケーションソフトウェアのユーザ別に格納しているとき、
前記機能管理情報送受信部は、前記機能管理情報格納装置から所定のユーザの前記機能管理情報マスタを受信するとともに、前記機能管理情報格納装置に対して前記所定のユーザの機能管理情報を送信することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のアプリケーション管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載のアプリケーション管理装置に接続され、
前記機能管理情報マスタを前記ユーザ別に記憶した機能管理情報マスタ記憶部と、
前記アプリケーション管理装置から要求される所定のユーザの機能管理情報マスタを前記アプリケーション管理装置に送信する機能管理情報マスタ送信部と、
前記アプリケーション管理装置から前記ユーザの機能管理情報を受信することにより、受信した機能管理情報に、前記機能管理情報マスタ記憶部に記憶された該ユーザの前記機能管理情報マスタを同期させるユーザ別機能管理情報マスタ更新部と、
を備えた前記機能管理情報格納装置としてのサーバ装置。
【請求項7】
請求項5に記載のアプリケーション管理装置と、
請求項6に記載のサーバ装置と、
を備えたアプリケーション管理システム。
【請求項8】
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、
前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、
を備えたアプリケーション管理方法。
【請求項9】
前記機能リストを含む機能管理情報を受信することにより前記機能管理情報に同期される機能管理情報マスタを格納する機能管理情報格納装置から、前記機能管理情報マスタを受信する機能管理情報受信ステップをさらに備え、
前記機能構成更新ステップは、前記機能管理情報受信ステップで受信した前記機能管理情報マスタに含まれる機能リストである機能リストマスタと前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能とを比較することにより、前記機能リストマスタに含まれ前記アプリケーションソフトウェアで無効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアに追加して有効にするとともに、前記機能リストマスタに含まれずに前記アプリケーションソフトウェアで有効となっている機能を特定し、特定した機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成をさらに更新し、
前記機能リスト更新ステップは、前記機能リストマスタに同期させた前記機能リストに対して前記更新を行い、
前記機能リスト更新ステップで更新された前記機能リストを含む前記機能管理情報を前記機能管理情報格納装置に送信する機能管理情報送信ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のアプリケーション管理方法。
【請求項10】
情報処理装置にインストールされたアプリケーションソフトウェアを構成する有効な機能の一覧を表す機能リストに含まれる各機能の実行に応じて、前記各機能が実行された履歴を表す機能使用履歴情報を更新する機能使用履歴情報更新ステップと、
前記機能使用履歴情報に基づいて、前記機能リストに含まれる各機能が所定の不要機能判定条件を満たすか否かを判定する不要機能判定ステップと、
前記不要機能判定条件を満たすと判定された機能を前記アプリケーションソフトウェアから削除して無効にすることにより、前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成を更新する機能構成更新ステップと、
前記アプリケーションソフトウェアの有効な機能構成の更新に応じて前記機能リストを更新する機能リスト更新ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−123619(P2012−123619A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273729(P2010−273729)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】