説明

アミドの調製方法

本発明は、殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体の調製に有用な中間体の調製方法に関する。上記方法は、カルボン酸を、アミンと、(a)触媒を用いず、(b)ボロン酸の存在下でカップリングすることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定の殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体の調製方法、及び一定の中間体の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に従って調製されうる殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体は、例えば、国際公開第01/87822号に記載されている。これらの殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体は、次の式(I):
【化1】

(式中、
R1は、水素、アルキル、シクロアルキル又は所望により置換されているアリールであり;
R2及びR3は、それぞれ独立して、水素又はアルキルであり;
R4は、アルキル、アルケニル又はアルキニルであり;
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素又はアルキルであり;
R9は、水素、所望により置換されているアルキル、所望により置換されているアルケニル又は所望により置換されているアルキニルであり;
R10は、所望により置換されているアリール又は所望により置換されているヘテロアリールであり;そして
Zは、ハロゲン、所望により置換されているアリールオキシ、所望により置換されているアルコキシ、所望により置換されているアルケニルオキシ、所望により置換されているアルキニルオキシ、所望により置換されているアリールチオ、所望により置換されているアルキルチオ、所望により置換されているアルケニルチオ、所望により置換されているアルキニルチオ、所望により置換されているアルキルスルフィニル、所望により置換されているアルケニルスルフィニル、所望により置換されているアルキニルスルフィニル、所望により置換されているアルキルスルホニル、所望により置換されているアルケニルスルホニル、又は所望により置換されているアルキニルスルホニルである)
に従い、その光学異性体及び当該光学異性体の混合物を含む。
【0003】
式(I)の化合物を調製するための種々の方法が、国際公開第01/87822号に記載されている。国際公開第2007/020381号は、上記化合物を調製するための別の方法を記載する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
驚くべきことに、式(I)の化合物が、アミン及びカルボン酸を、それぞれ、ボロン酸触媒の存在下、又は触媒を除外して、カップリングすることにより有利に製造されうることが見出された。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の実施形態では、本発明は、次の式(II):
【化2】

(式中、
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素又はアルキルであり;
R9は、水素、所望により置換されているアルキル、所望により置換されているアルケニル、又は所望により置換されているアルキニルであり;
R10は、所望により置換されているアリール、又は所望により置換されているヘテロアリールであり;
Xは、H、保護基、又は次の式(III):
【化3】

(式中、
R1は、水素、アルキル、シクロアルキル又は所望により置換されているアリールであり;
R2及びR3は、それぞれ独立して、水素又はアルキルであり)
の基であり、
Yは、R4、H又は保護基であり、
R4は、アルキル、アルケニル又はアルキニルであり;
Zは、ハロゲン、所望により置換されているアリールオキシ、所望により置換されているアルコキシ、所望により置換されているアルケニルオキシ、所望により置換されているアルキニルオキシ、所望により置換されているアリールチオ、所望により置換されているアルキルチオ、所望により置換されているアルケニルチオ、所望により置換されているアルキニルチオ、所望により置換されているアルキルスルフィニル、所望により置換されているアルケニルスルフィニル、所望により置換されているアルキニルスルフィニル、所望により置換されているアルキルスルホニル、所望により置換されているアルケニルスルホニル、又は所望により置換されているアルキニルスルホニルである)
の化合物の調製方法に関し、
次の式(IV):
【化4】

のカルボン酸を、次の式(V):
【化5】

のアミンと、ボロン酸触媒の存在下で反応させることを含む。
【0006】
アミンをカルボン酸とカップリングすることによりアミドを合成するためのボロン酸触媒の使用は、一般に、例えば、Arnoldらの,Adv.Synth.Catal.2006,348,813−820から公知であるが、ボロン酸触媒を用いて達成された速度及び収率は、予想外であり、そして驚くべきことであった。
【0007】
好ましくは、R10は、所望により置換されているアリールである。
さらに好ましくは、R10は、次の式(VI):
【化6】

(式中、
Rは、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、フェニル又はフェニルアルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:アルコキシ;アルケニルオキシ;アルキニルオキシ;アルコキシアルキル;ハロアルコキシ;アルキルチオ;ハロアルキルチオ;アルキルスルホニル;ホルミル;アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;アルキルアミノ;ジアルキルアミノ;カルボキシル;アルコキシカルボニル;アルケニルオキシカルボニル;及びアルキニルオキシカルボニル;そしてnは、0〜3、好ましくは0又は1の整数である)
の基である。
好ましくは、R10は、ハロ置換されたフェニルである。
【0008】
例えば、Rは、ハロゲン、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニル又はフェニル−C1〜C4−アルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:C1〜C4−アルコキシ;C2〜C4−アルケニルオキシ;C2〜C4−アルキニルオキシ;C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル;ハロ−C1〜C4−アルコキシ;C1〜C4−アルキルチオ;ハロ−C1〜C4−アルキルチオ;C1〜C4−アルキルスルホニル;ホルミル;C1〜C4−アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C1〜C4−アルキルアミノ;ジ−C1〜C4−アルキルアミノ;C2〜C4−カルボキシル;C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−カルボニル;C2〜C4−アルケニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びC2〜C4−アルキニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;そしてnは、0〜3、好ましくは0又は1の整数である。好ましくは、R10は、ハロ置換されたフェニルである。
【0009】
好ましくは、
R5、R6、R7及びR8は、Hであり;
R9は、Hであり;
R10は、次の式(VI):
【化7】

式中、Rは、ハロゲン、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニル又はフェニル−C1〜C4−アルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:C1〜C4−アルコキシ;C2〜C4−アルケニルオキシ;C2〜C4−アルキニルオキシ;C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル;ハロ−C1〜C4−アルコキシ;C1〜C4−アルキルチオ;ハロ−C1〜C4−アルキルチオ;C1〜C4−アルキルスルホニル;ホルミル;C1〜C4−アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C1〜C4−アルキルアミノ;ジ−C1〜C4−アルキルアミノ;C2〜C4−カルボキシル;C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−カルボニル;C2〜C4−アルケニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びC2〜C4−アルキニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;そしてnは、0〜3、好ましくは0又は1の整数であり)
の基であり;
10は、好ましくはハロ置換されたフェニルであり、
Zは、C3〜C4アルキニルオキシであり;
Yは、R4であり;R4は、CH3であり;
Xは、H、保護基、又は次の式(III):
【化8】

(式中、R1、R2、及びR3は、水素である)
の基である。
【0010】
さらなる態様では、本発明は、次の式(II)の化合物の調製方法を提供し、
【化9】

(式中、
R5、R6、R7及びR8は、Hであり;
R9は、Hであり;
R10は、次の式(VI):
【化10】

(式中、
Rは、ハロゲン、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニル又はフェニル−C1〜C4−アルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:C1〜C4−アルコキシ;C2〜C4−アルケニルオキシ;C2〜C4−アルキニルオキシ;C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル;ハロ−C1〜C4−アルコキシ;C1〜C4−アルキルチオ;ハロ−C1〜C4−アルキルチオ;C1〜C4−アルキルスルホニル;ホルミル;C1〜C4−アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C1〜C4−アルキルアミノ;ジ−C1〜C4−アルキルアミノ;C2〜C4−カルボキシル;C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−カルボニル;C2〜C4−アルケニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びC2〜C4−アルキニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びnは、0〜3、好ましくは0又は1の整数である)
の基であり、;R10は、好ましくはハロ置換されたフェニルであり;
Zは、C3〜C4アルキニルオキシであり;
Yは、R4であり;R4は、CH3であり;
Xは、H、保護基、又は次の式(III):
【化11】

(式中、R1、R2、及びR3は、水素である)
の基であり;
次の式(IV):
【化12】

のカルボン酸を、次の式(V):
【化13】

のアミンと反応させることを含み、
ここで、上記反応は、触媒なしで実施される。
【0011】
驚くべきことに、この反応は、触媒を除外して、商業的に有利な収率で実施されることが見出された。これは、一般的な有機化学系のテキスト、例えば、Advanced Organic Chemistry, Jerry March4th edition[ISBN 0−471−60180−2](419頁に、カルボン酸をアンモニアで処理することを含む、アミドを得るための手順は、準備する価値を有しない)における教示に反する。
【0012】
さらに好ましくは(本発明の態様において)、R10は、ハロフェニルである。さらに好ましくは、R10は、4−ハロフェニルである。最も好ましくは、R10は、4−クロロフェニルである。
好ましくは、R9は、水素である。
好ましくは、Zは、所望により置換されているアルキニルオキシである。さらに好ましくは、Zは、O−プロパルギル(−CH2CCH)である。
好ましくは、R5は、水素である。好ましくは、R6は、水素である。好ましくは、R7は、水素である。好ましくは、R8は、水素である。
好ましくは、R5、R6、R7、R8は、全て水素である。
好ましくは、Xは、Hである。
好ましくは、Yは、R4である;
好ましくは、R4は、アルキル、さらに好ましくはCH3である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
さらなる実施形態では、本発明は、本発明の方法により得られる化合物に関する。さらなる実施形態では、本発明は、本発明の方法により得られた化合物に関する。さらなる実施形態では、本発明は、実施例に関連して本明細書に実質的に記載される方法に関する。
【0014】
[さらなる転換]
本発明は、殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体の調製時に、中間体として重要でありうる化合物(新規な化合物を含む)を提供する。
【0015】
ある実施形態では、本発明の方法は、さらなる転換の必要なく、国際公開第01/87822号に記載される、殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体、例えば、下記:
【化14】

(式中、R1〜R10及びZは、上述の通りである)
を直接製造する。
【0016】
別の実施態様では、式(I)の殺菌活性なフェニルプロパルギルエーテル誘導体を得るために、式(II)の中間体のさらなる化学転換が、必要な場合がある。
【0017】
例えば、Yが保護基を表す実施態様において、これは、適切な条件下で取り除くことができ、そしてフェノール(VIII)を、好適なアルキル化剤LG−R4でアルキル化することができる(ここで、LGは、脱離基を表す)。
【0018】
【化15】

【0019】
保護基Yの脱離に関する好適な条件は、この基の性質によって決まり、そして当業者に明白であろう。
好ましい実施態様では、Yは、R4であり、そしてXは、水素である。この実施形態では、フェノール(XI)のアルキル化は、化合物(XII)を用いて達成され、そこでは、LGは離脱基を表し、そしてR1、R2及びR3は上述の通りであり、式(I)の最終化合物を得る。
【0020】
好適な試薬及び上記転換のための条件は、国際公開第01/087822号に記載されている。
【0021】
【化16】

【0022】
非常に好ましい実施形態では、本発明は、下記:
【化17】

2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミド(XIII)の調製のための方法に関し、下記:
【化18】

2−(4−クロロ−フェニル)−プロパ−2−イニルオキシ−酢酸(XIV)を、下記:
【化19】

4−(2−アミノエチル)−2−メトキシフェノール(XV)と、
(a)触媒を除外して、
(b)ボロン酸触媒の存在下で、
反応させることを含む。
【0023】
所望により、そして好ましくは、式(XIII)の化合物は、式(XVII)の化合物と反応させることにより、マンジプロパミド(2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(3−メトキシ−4−プロパ−2−イニル−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシアセトアミド(XVI))に転換される(式中、LGは脱離基、好ましくは、ブロミドである)。
【0024】
【化20】

【0025】
この転換に関する適切な条件は、例えば、国際公開第2007/020381号に記載されている。
【0026】
さらなる実施形態では、本発明は、下記:
【化21】

マンジプロパミド (2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(3−メトキシ−4−プロパ−2−イニル−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシアセトアミド(XVI))の調製方法に関し、下記:
【化22】

2−(4−クロロ−フェニル)−プロパ−2−イニルオキシ−酢酸(XIV)を、下記:
【化23】

化合物(XVIII)と、
(a)触媒を除外して、
(b)ボロン酸触媒の存在下で、
反応させることを含む。
【0027】
[溶媒]
本発明の反応は、所望により(そして好ましくは)好適な溶媒中で実施される。好適な溶媒には、直鎖、分岐鎖又は環式の、脂肪族炭化水素、例えば、リグロイン又はシクロヘキサン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、並びに芳香族溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
好ましい溶媒は、キシレン、モノクロロベンゼン及びトルエンである。特に好ましい溶媒は、キシレンである。
【0029】
[温度]
本発明の反応は、許容可能な反応が達成されるような温度で実施されうる。好ましくは、上記反応は、0℃〜200℃の温度で実施される。さらに好ましくは、上記反応は、50℃〜180℃の温度で実施される。さらに好ましくは、上記反応は、100℃〜170℃の温度で実施される。さらに好ましくは、上記反応は、140℃〜160℃の温度で実施される。
【0030】
[水の除去]
好ましくは、設備は、反応混合物から水を除去するように、例えば、反応の完了前に水を除去するように製造されうる。水は、継続的に、反応から除去されうる。好適な方法は、水の共沸除去である。水の共沸除去を実施するために好適な装置は、当業者に公知であろう。我々は、製品へと商業的に有用な転換を達成するために、水の除去が高度に望ましいことを見出した。
【0031】
[ボロン酸]
ボロン酸の例には、ホウ酸、フェニルボロン酸、2−メチルフェニルボロン酸、3−メチルフェニルボロン酸、4−メチルフェニルボロン酸、2,3−ジメチルフェニルボロン酸、4−ジメチルフェニルボロン酸、2,5−ジメチルフェニルボロン酸、2−エチルフェニルボロン酸、4−n−プロピルフェニルボロン酸、4−イソプロピルフェニルボロン酸、4−n−ブチルフェニルボロン酸、4−tert−ブチルフェニルボロン酸、1−ナフチルボロン酸、2−ナフチルボロン酸、2−ビフェニルボロン酸、3−ビフェニルボロン酸、4−ビフェニルボロン酸、2−フルオロ−4−ビフェニルボロン酸、2−フルオレニルボロン酸、9−フルオレニルボロン酸、9−フェナントレニルボロン酸、9−アントラセニルボロン酸、1−ピレニルボロン酸、2−トリフルオロメチルフェニルボロン酸、3−トリフルオロメチルフェニルボロン酸、4−トリフルオロフェニルボロン酸、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸、2−メトキシフェニルボロン酸、3−メトキシフェニルボロン酸、4−メトキシフェニルボロン酸、2,5−ジメトキシフェニルボロン酸、4,5−ジメトキシフェニルボロン酸、2,4−ジメトキシフェニルボロン酸、2−エトキシフェニルボロン酸、3−エトキシフェニルボロン酸、4−エトキシフェニルボロン酸、4−フェノキシボロン酸、4−メチレンジオキシフェニルボロン酸、2−フルオロフェニルボロン酸、3−フルオロフェニルボロン酸、4−フルオロフェニルボロン酸、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸、2,5−ジフルオロフェニルボロン酸、4,5−ジフルオロフェニルボロン酸、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸、2−ホルミルフェニルボロン酸、3−ホルミルフェニルボロン酸、4−ホルミルフェニルボロン酸、3−ホルミル−4−メトキシフェニルボロン酸、2−シアノフェニルボロン酸、3−シアノフェニルボロン酸、4−シアノフェニルボロン酸、3−ニトロフェニルボロン酸、3−アセチルフェニルボロン酸、4−アセチルフェニルボロン酸、3−トリフルオロアセチルフェニルボロン酸、4−トリフルオロアセチルフェニルボロン酸、4−メチルチオフェニルボロン酸、4−ビニル(樹脂)フェニルボロン酸、3−カルボキシフェニルボロン酸、4−カルボキシフェニルボロン酸、3−アミノフェニルボロン酸、2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルボロン酸、3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルボロン酸、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルボロン酸、2−(N,N−ジエチルアミノ)フェニルボロン酸、3−(N,N−ジエチルアミノ)フェニルボロン酸、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニルボロン酸、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸、フラン−2−ボロン酸、フラン−3−ボロン酸、4−ホルミル−2−フランボロン酸、ジベンゾフラン−4−ボロン酸、ベンゾフラン−2−ボロン酸、チオフェン−2−ボロン酸、チオフェン−3−ボロン酸、5−メチルチオフェン−2−ボロン酸、5−クロロチオフェン−2−ボロン酸、4−メチルチオフェン−2−ボロン酸、5−メチルチオフェン−2−ボロン酸、2−アセチルチオフェン−5−ボロン酸、5−メチルチオフェン−2−ボロン酸、ベンゾチオフェン−2−ボロン酸、ジベンゾチオフェン−4−ボロン酸、ピリジン−3−ボロン酸、ピリジン−4−ボロン酸、ピリミジン−5−ボロン酸、キノリン−8−ボロン酸、イソキノリン−4−ボロン酸、4−ベンゼンビス(ボロン酸)、フェニルボロン酸−ピナコールエステル、及び4−シアノフェニルボロン酸−ピナコールエステルが含まれる。
【0032】
本発明において触媒として用いるために好ましいボロン酸は、アリールボロン酸及びホウ酸、特にアリールボロン酸である。最も好ましいのは、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸及びフェニルボロン酸である。
【0033】
[出発原料]
カルボン酸(IV)及びアミン(V)は、例えば、国際公開第01087822号パンフレット及び国際公開第2007020381号パンフレットに教示される方法を用いて、好適に調製される。
【0034】
[触媒の量]
好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、最大50モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、最大25モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、最大15モル%である。
【0035】
好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、少なくとも0.01モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、少なくとも0.1モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、少なくとも1モル%である。
【0036】
好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、0.01〜50モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、0.1〜25モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、1〜15モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、カルボン酸(IV)の量に基づいて、8〜12モル%である。
【0037】
好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、最大50モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、最大25モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、最大15モル%である。
【0038】
好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、少なくとも0.01モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、少なくとも0.1モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、少なくとも1モル%である。
【0039】
好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、0.01〜50モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、0.1〜25モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、1〜15モル%である。さらに好ましくは、用いられる触媒の量は、アミン(V)の量に基づいて、8〜12モル%である。
【0040】
通常、反応において、1種の触媒が用いられるであろう。しかし、本発明はまた、1種超の触媒、例えば、分離して、連続的に、又は同時に、のいずれかが用いられる反応をカバーする。
【0041】
[離脱基]
本明細書において、用語「離脱基」は、求核性試薬(例えば、ヒドロキシル基)により置換され、化学結合(求核性試薬として、ヒドロキシル基の場合には、エーテル)を形成しうる基を指す。
離脱基の例は、クロロ、ブロモ、ヨード、及びアルキル−及びアリールスルホネート(例えばトシレート、メシレート、トリフルオロ(trifluo)メタンスルホネート)である。
【0042】
[保護基]
好適な保護基は、当業者に周知である、それらの導入及び除去のための条件と共に、例えば、Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(Wiley−Interscience;4 edition(October 30,2006))に教示されている。
好適なヒドロキシル−保護基の例は、エーテル(例えば、ベンジルエーテル)及びシリルエーテル(例えば、トリメチルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル)である。
【実施例】
【0043】
[例1]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒を含まない
【0044】
【化24】

【0045】
【表1】

【0046】
[手順]
50mLの3首丸底フラスコに、温度計、磁気スターラー及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置(3Åのモレキュラーシーブス(8〜12メッシュ)及び5mLのキシレンで満たされている)を取り付けた。系を、窒素でパージした。
AE−フェノール(0.5g)、プロパルギル−CM−酸(3.75g)及びキシレン(20mL)を、上記フラスコに充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約143℃)で加熱し、そしてこの温度を4時間保持した。初期スラリーは、反応が進行するにつれて、イエローブラウンの溶液になった。
【0047】
反応を、HPLCによりモニターし、4時間後に、100%の転換を達成した。
反応塊を室温まで冷却し、次いで、アセトニトリル(20mL)を添加した。混合物を減圧下で濃縮して、83%の収率及び高品質の、所望の生成物を得た。
真正材料と、NMR,HPLC,GCMS、及びIR比較することにより、生成物同一性を確認した。
【0048】
[例2]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒される
【0049】
【化25】

【0050】
【表2】

【0051】
[手順]
50mLの3首丸底フラスコに、温度計、磁気スターラー及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置(3Åのモレキュラーシーブス(8〜12メッシュ)及び5mLのキシレンで満たされている)を取り付けた。系を、窒素でパージした。
【0052】
AE−フェノール(0.49g)、プロパルギル−CM−酸(3.77g)、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸(0.045g)及びキシレン(20mL)を、上記フラスコに充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約143℃)で加熱し、そしてこの温度を2時間保持した。
反応を、HPLCによりモニターし、1時間後に96%の転換を達成し、そして2時間後に100%の転換を達成した。
真正材料と、NMR,HPLC,GCMS、及びIR比較することにより、生成物同一性を確認した。
【0053】
[例3]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒される
【0054】
【化26】

【0055】
【表3】

【0056】
[手順]
0.5Lの3首ガラス反応器に、温度計、3−ブレード撹拌器及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置を取り付けた。系を、窒素でパージした。
AE−フェノール(57.62g)、プロパルギル−CM−酸(201.44g)、フェニルボロン酸(3.78g)及びモノクロロベンゼン(536mL)を、上記反応器に充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約132℃)で加熱し、そしてこの温度を6時間保持した。
反応を、HPLCによりモニターし、6時間後に32%の転換を達成した。
真正材料と、HPLC比較することにより、生成物同一性を確認した。
【0057】
[例4]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒される
【0058】
【化27】

【0059】
【表4】

【0060】
[手順]
0.5Lの3首ガラス反応器に、温度計、3−ブレード撹拌器及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置を取り付けた。系を、窒素でパージした。
モノクロロベンゼン内の溶液としてのプロパルギル−CM−酸(147.93g)を、上記反応器に充填した。モノクロロベンゼンの減圧蒸留の後、AE−フェノール(42.1g)、フェニルボロン酸(2.73g)及びキシレン(358mL)を、上記フラスコに充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約143℃)で加熱し、そしてこの温度を6時間保持した。
上記反応を、HPLCによりモニターし、5時間後に85%の転換を達成し、そして6時間後に87%の転換を達成した。
真正材料と、HPLC比較することにより、生成物同一性を確認した。
【0061】
[例5]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒される
【0062】
【化28】

【0063】
【表5】

【0064】
[手順]
0.5Lの3首ガラス反応器に、温度計、3−ブレード撹拌器及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置を取り付けた。系を、窒素でパージした。
AE−フェノール(56.15g)、プロパルギル−CM−酸(201.81g)、ホウ酸(1.87g)及びモノクロロベンゼン(297mL)を、上記反応器に充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約132℃)で加熱し、そしてこの温度を6時間保持した。
反応を、HPLCによりモニターし、6時間後に9%の転換を達成した。
真正材料と、HPLC比較することにより、生成物同一性を確認した。
【0065】
[例6]
2−(4−クロロ−フェニル)−N−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−エチル]−2−プロパ−2−イニルオキシ−アセトアミドの調製−触媒される
【0066】
【化29】

【0067】
【表6】

【0068】
[手順]
0.5Lの3首ガラス反応器に、温度計、3−ブレード撹拌器及びディーン・スターク(Dean and Stark)装置を取り付けた。系を、窒素でパージした。
モノクロロベンゼン内の溶液としてのプロパルギル−CM−酸(200.9g)を、上記反応器に充填した。モノクロロベンゼンの減圧蒸留の後、AE−フェノール(55.5g)、ホウ酸(1.9g)及びキシレン(350mL)を、上記フラスコに充填した。得られた白色のスラリーを、還流(約143℃)で加熱し、そしてこの温度を6時間保持した。
【0069】
上記反応を、HPLCによりモニターし、6時間後に14%の転換を達成した。
真正材料と、HPLC比較することにより、生成物同一性を確認した。
例3〜6において得られた生成物の収率の低さは、この種の反応のために最適化されていない反応器を使用したためと考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の式(II):
【化1】

(式中、R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、水素又はアルキルであり;
R9は、水素、所望により置換されているアルキル、所望により置換されているアルケニル、又は所望により置換されているアルキニルであり;
R10は、所望により置換されているアリール、所望により置換されているヘテロアリールであり;
Xは、H、保護基、又は次の式(III):
【化2】

(式中、
R1は、水素、アルキル、シクロアルキル、又は所望により置換されているアリールであり;
R2及びR3は、それぞれ独立して、水素又はアルキルである)
の基であり;
Yは、R4、H又は保護基であり;
R4は、アルキル、アルケニル又はアルキニルであり;
Zは、ハロゲン、所望により置換されているアリールオキシ、所望により置換されているアルコキシ、所望により置換されているアルケニルオキシ、所望により置換されているアルキニルオキシ、所望により置換されているアリールチオ、所望により置換されているアルキルチオ、所望により置換されているアルケニルチオ、所望により置換されているアルキニルチオ、所望により置換されているアルキルスルフィニル、所望により置換されているアルケニルスルフィニル、所望により置換されているアルキニルスルフィニル、所望により置換されているアルキルスルホニル、所望により置換されているアルケニルスルホニル、又は所望により置換されているアルキニルスルホニルである)
の化合物の調製方法であって、
次の式(IV):
【化3】

のカルボン酸を、次の式(V):
【化4】

のアミンと反応させることを含み、
ここで、前記反応が、ボロン酸触媒の存在下で実施される、
前記調製方法。
【請求項2】
前記ボロン酸触媒が、アリールボロン酸である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ボロン酸触媒が、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸、フェニルボロン酸又はホウ酸である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
R10が、4−クロロフェニルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
R9が水素である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ZがO−プロパルギルである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
R5〜R8が水素である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
Yがメチルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
XがHである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
R5、R6、R7及びR8が、Hであり;
R9が、Hであり;
R10が、次の式(VI):
【化5】

(式中、Rは、ハロゲン、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニル又はフェニル−C1〜C4−アルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:C1〜C4−アルコキシ;C2〜C4−アルケニルオキシ;C2〜C4−アルキニルオキシ;C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル;ハロ−C1〜C4−アルコキシ;C1〜C4−アルキルチオ;ハロ−C1〜C4−アルキルチオ;C1〜C4−アルキルスルホニル;ホルミル;C1〜C4−アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C1〜C4−アルキルアミノ;ジ−C1〜C4−アルキルアミノ;C2〜C4−カルボキシル;C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−カルボニル;C2〜C4−アルケニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びC2〜C4−アルキニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;そしてnは、0〜3の整数である)
の基であり;
Zが、C3〜C4アルキニルオキシであり;
Yが、R4であり;
R4が、CH3であり;
Xが、H、保護基、又は次の式(III):
【化6】

(式中、R1、R2、及びR3が、水素である)
の基である、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
次の式(II):
【化7】

(式中、
R5、R6、R7及びR8は、Hであり;
R9は、Hであり;
R10は、次の式(VI):
【化8】

(式中、Rは、ハロゲン、C1〜C4−アルキル、C2〜C4−アルケニル、C2〜C4−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C4−アルキル、フェニル又はフェニル−C1〜C4−アルキルであり、上述の基(ハロゲンを除く)は、下記から選択される、1又は2以上の、同一又は異なる基により置換されることができる:C1〜C4−アルコキシ;C2〜C4−アルケニルオキシ;C2〜C4−アルキニルオキシ;C1〜C4−アルコキシ−C1〜C4−アルキル;ハロ−C1〜C4−アルコキシ;C1〜C4−アルキルチオ;ハロ−C1〜C4−アルキルチオ;C1〜C4−アルキルスルホニル;ホルミル;C1〜C4−アルカノイル;ヒドロキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;C1〜C4−アルキルアミノ;ジ−C1〜C4−アルキルアミノ;C2〜C4−カルボキシル;C1〜C4−アルコキシ−C2〜C4−カルボニル;C2〜C4−アルケニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;及びC2〜C4−アルキニルオキシ−C2〜C4−カルボニル;そしてnは0〜3の整数である)
の基であり;
Zは、C3〜C4−アルキニルオキシであり;
Yは、R4であり;
R4は、CH3であり;
Xは、H、保護基、又は次の式(III):
【化9】

(式中、R1、R2、及びR3は、水素である)
の基である)
の化合物の調製方法であって、
次の式(IV):
【化10】

のカルボン酸を、次の式(V):
【化11】

のアミンと反応させることを含み、
ここで、前記反応が、触媒が存在しない条件下で実施される、
前記調製方法。
【請求項12】
式(II)の化合物を、次の式(I):
【化12】

(式中、R1〜R10及びZは、請求項1又は11に記載される通りである)
の殺菌活性な化合物に転化することをさらに含む、請求項1又は11に記載の方法。
【請求項13】
式(II)の化合物を、次の式(XII)
【化13】

(式中、R1、R2及びR3は、請求項1又は11に記載される通りであり、そしてLGは脱離基である)
と反応させ、次の式(I):
【化14】

(式中、R1〜R10及びZは、請求項1又は請求項11に記載の通りである)
の化合物を得るさらなるステップを含む、請求項1又は11に記載の方法。
【請求項14】
次の式(XIII)
【化15】

の化合物を調製するための請求項1又は11に記載の方法であって、
次の式(XIV):
【化16】

の酸を、次の式(XV):
【化17】

のアミンと反応させることを含む方法。
【請求項15】
式(XIII)の化合物を、次の式(XVII):
【化18】

(式中、LGは脱離基である)
と反応させ、次の式(XVI):
【化19】

のマンジプロパミド、又は農業として許容可能なその塩を得るさらなるステップを含む、請求項14に記載の方法。

【公表番号】特表2011−520826(P2011−520826A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508878(P2011−508878)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【国際出願番号】PCT/EP2009/055648
【国際公開番号】WO2009/138372
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】