説明

アミド化合物およびその使用

本発明は、式I:
【化1】


(式中:
YはCOまたはSOmであり;
Xは、各々が置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル等であり;
1およびR2は、各々独立して、水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロシクリル等であり;
3およびR4は、水素、各々が置換されていてもよい低級アルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテロシクリル等であり;
Xは=O、置換されていてもよい低級アルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ等であり;
nは0〜5であり、mは1または2であって、pは0〜2である)
のアミド化合物、その製薬上許容される塩、プロドラッグおよびそれらの溶媒和物に関する。
本発明はまた、カルシウムチャネル、特にN型カルシウムチャネルの遮断に応答性の障害を治療、予防、または緩和するための式Iの化合物の使用も対象とする。本発明の化合物は疼痛を治療するのに特に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中:
YはCOまたはSOmであり;
Zは水素、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、NR56、OR5、SR5、COR5またはCONR56であり;
1およびR2は、各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、もしくは置換されていてもよいヘテロシクリルであり、または
1およびR2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、置換されていてもよいシクロアルカン、置換されていてもよいシクロアルケン、置換されていてもよいビシクロアルカン、もしくは置換されていてもよい複素環を形成し;
3およびR4は各々独立して水素、シアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、NR56もしくはOR5であり;または
3およびR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい複素環を形成し;
5およびR6は、各々独立して、水素、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルであり、
各Xは独立して=O、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、NR56、OR5、SR5、COR5、COOR5、CONR56、NR5COR5、OCOR5、SOR5、SO25、SOR35、SONR56、SO2NR56、NRSOR5、またはNRSO25であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
mは1または2であり;
pは0、1または2である;
但し、
nが1であり、R3がNH2であって、R1、R2およびR4が各々Hである場合、Y−ZはCOOEtではなく、
YがCOである場合、Zは置換されていてもよい(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[b]アゼピン−5(2H)−イリデン)メチルではなく、または
nが0である場合、YはSOmである)
で示される化合物、またはその製薬上許容される塩、プロドラッグもしくはそれらの溶媒和物。
【請求項2】
nが1である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
YがSO2である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Zが置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロシクリルである請求項1〜3いずれかに記載の化合物。
【請求項5】
3がシアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、NR56もしくはOR5であり、R4が水素であり、またはR3およびR4が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロシクリルを形成し、R5およびR6が、各々独立して、水素または置換されていてもよい低級アルキルである請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、および製薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項7】
有効量の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を、カルシウムチャネルの遮断に応答性の障害の治療、予防、または緩和することを必要とする哺乳動物に投与することを特徴とする、該障害を患う哺乳動物において、該障害を治療、予防、または緩和する方法。
【請求項8】
N型カルシウムチャネルの遮断に応答性の障害を治療、予防、または緩和する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
有効量の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を投与することを特徴とする、哺乳動物において、脳卒中、頭部外傷に由来する神経損傷、癲癇、疼痛、片頭痛、気分障害、統合失調症、神経変性障害、鬱病、不安、精神病、高血圧または心不整脈を治療、予防、または緩和する方法。
【請求項10】
慢性疼痛、急性疼痛、および外科的疼痛よりなる群から選択される疼痛を治療、予防、または緩和するためのものである請求項9に記載の方法。
【請求項11】
請求項1〜5のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物を哺乳動物に投与することを特徴とする、哺乳動物においてカルシウムチャネルを調節する方法。
【請求項12】
N型カルシウムチャネルを調節する請求項11に記載の方法。
【請求項13】
3H、11C、または14C放射性標識された、請求項1〜5のいずれかに記載の式Iを有する化合物。
【請求項14】
a)固定濃度の放射性標識化合物を受容体に導入して混合物を形成すること;b)混合物を候補化合物で滴定すること;および、c)候補化合物の該受容体への結合を決定することを特徴とする、請求項13に記載の放射性標識化合物を用いて、受容体に結合する能力について候補化合物をスクリーニングする方法。
【請求項15】
哺乳動物において、脳卒中、頭部外傷に由来する神経損傷、癲癇、疼痛、片頭痛、気分障害、統合失調症、神経変性障害、鬱病、不安、精神病、高血圧または心不整脈を治療、予防、または緩和するための医薬の製造における請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物の使用。
【請求項16】
慢性疼痛、急性疼痛および外科的疼痛よりなる群から選択される疼痛を治療、予防、または緩和するための医薬の製造における、請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物の使用。
【請求項17】
式I’;
【化2】

(式中;
YはCOまたはSOmであり;
Zは水素、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、NR56、OR5、SR5、COR5またはCONR56であり;
1およびR2は、各々独立して、水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、もしくは置換されていてもよいヘテロシクリルであり、または
1およびR2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、置換されていてもよいシクロアルカン、置換されていてもよいシクロアルケン、置換されていてもよいビシクロアルカン、もしくは置換されていてもよい複素環を形成し;
3およびR4は、各々独立して、水素、シアノ、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、NR56もしくはOR5であり;または
3およびR4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい複素環を形成し;
5およびR6は、各々独立して、水素、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいビシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアリールまたは、置換されていてもよいヘテロシクリルであり;
各Xは、独立して、=O、置換されていてもよい低級アルキル、置換されていてもよい低級アルケニル、置換されていてもよい低級アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、NR56、OR5、SR5、COR5、COOR5、CONR56、NR5COR5、OCOR5、SOR5、SO25、SO35、SONR56、SO2NR56、NRSOR5、またはNRSO25であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
mは1または2であり;
pは0、1または2である)
で示される化合物、またはその製薬上許容される塩、プロドラッグもしくはそれらの溶媒和物、および製薬上許容される担体を含む、哺乳動物においてカルシウムチャネルを調節するための医薬組成物。

【公表番号】特表2010−529019(P2010−529019A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510353(P2010−510353)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/006855
【国際公開番号】WO2008/150447
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(509011499)ユーロ−セルティーク ソシエテ アノニム (2)
【出願人】(000001926)塩野義製薬株式会社 (229)
【Fターム(参考)】