説明

アミノオキサジン誘導体

本発明は、式(I)[式中、R〜Rは、本明細書及び特許請求の範囲で定義したとおりである]で示される5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン化合物及びその薬学的に許容しうる塩に関する。これらの化合物は、BACE2インヒビターであり、そして糖尿病などの疾患の治療又は予防のための医薬として使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
概要
本発明は、式(I):
【化1】


[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素又はC1−7−アルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成し;
は、C1−7−アルキル又はC3−7−シクロアルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成し;
は、水素、C1−7−アルキル、ハロゲン、シアノ及びC1−7−アルコキシからなる群より選択され;
は、i)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、アリール、
ii)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、ヘテロアリール、
iii)非置換であるか、又はハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より個々に選択される1、2、3、4もしくは5個の基で置換されている、C1−7−アルキル、
iv)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、C3−7−シクロアルキル環、
v)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、3〜7員O−ヘテロシクリル環である]で示される、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0002】
本発明は、また、式(I)で示される化合物の製造、それらを含有する医薬組成物、及び医薬としてのそれらの使用に関する。式(I)で示される化合物は、BACE2のインヒビターであり、したがって2型糖尿病及び他の代謝障害の処置において有用であり得る。
【0003】
背景
2型糖尿病(T2D)は、インスリン抵抗性及び膵臓β細胞からの不十分なインスリン分泌によって引き起こされ、不十分な血糖制御及び高血糖をもたらす(M Prentki & CJ Nolan, "Islet beta-cell failure in type 2 diabetes." J. Clin. Investig. 2006, 116(7), 1802-1812)。T2Dの患者は、微小血管及び大血管疾患ならびに糖尿病性腎症、網膜症及び心血管疾患を含む種々の関連合併症の危険性が高い。2000年、推計約1億7100万人がこの病状を有しており、この数字は、2030年までに2倍になり(S Wild, G Roglic, A Green, R.Sicree & H King, "Global prevalence of diabetes", Diabetes Care 2004, 27(5), 1047-1053)、この疾患が主要な健康管理問題になるだろうという予想があった。T2Dの有病率の上昇は、世界の人々の座りがちな生活様式及び高エネルギー食物摂食の増加と関係している(P Zimmet, KGMM Alberti & J Shaw, "Global and societal implications of the diabetes epidemic" Nature 2001, 414, 782-787)。
【0004】
β細胞不全ならびに結果として生ずるインスリン分泌の劇的な減少及び高血糖が、T2Dの発症を特徴付ける(M Prentki & CJ Nolan, "Islet beta-cell failure in type 2 diabetes." J. Clin. Investig. 2006, 116(7), 1802-1812)。最新の処置は、顕性T2Dを特徴付けているβ細胞量の損失を防ぐものではない。しかしながら、GLP−1類似体、ガストリン及び他の薬剤を用いた最近の開発が、β細胞の維持及び増殖を達成することが可能であり、改良された耐糖能及び顕著なT2Dへのよりゆっくりとした進行をもたらすことを示している(LL Baggio & DJ Drucker, "Therapeutic approaches to preserve islet mass in type 2 diabetes", Annu. Rev. Med. 2006, 57, 265-281)。
【0005】
Tmem27は、β細胞増殖(P Akpinar, S Kuwajima, J Kruetzfeldt, M Stoffel, "Tmem27: A cleaved and shed plasma membrane protein that stimulates pancreatic β cell proliferation", Cell Metab. 2005, 2, 385-397)及びインスリン分泌(K Fukui, Q Yang, Y Cao, N Takahashi et al., "The HNF-1 target Collectrin controls insulin exocytosis by SNARE complex formation", Cell Metab. 2005, 2, 373-384)を促進するタンパク質として同定されている。Tmem27は、完全長細胞Tmem27の分解により生じる、β細胞の表面から構成的に脱落された42kDa膜糖タンパク質である。トランスジェニックマウスにおけるTmem27の過剰発現は、β細胞量を増加し、そして糖尿病のDIOモデルにおける糖耐能を改善する[K Fukui, Q Yang, Y Cao, N Takahashi et al., "The HNF-1 target Collectrin controls insulin exocytosis by SNARE complex formation", Cell Metab. 2005, 2, 373-384, P Akpinar, S Kuwajima, J Kruetzfeldt, M Stoffel, "Tmem27: A cleaved and shed plasma membrane protein that stimulates pancreatic β cell proliferation", Cell Metab. 2005, 2, 385-397]。さらに、齧歯類のβ細胞増殖アッセイ(例えば、INS1e細胞を使用する)において、Tmem27のsiRNAノックアウトは、増殖速度を低下させるが、これはβ細胞量の制御にTmem27がある役割を果たすことを示している。
【0006】
インビトロにおいて、BACE2は、Tmem27の配列に基づいてペプチドを切断する。密接に関係するプロテアーゼBACE1は、このペプチドを切断せず、そしてBACE1単独の選択的阻害は、β細胞の増殖を高めない。BACE1(BACEはAPPβサイト切断酵素を表し、β−セクレターゼとしても知られている)は、アルツハイマー病の病理発生に及び末梢神経細胞の髄鞘の形成に関与している。
【0007】
近いホモログBACE2は、膜結合型アスパルチルプロテアーゼであり、そして齧歯類の膵臓β細胞中、Tmem27と共存する(G Finzi, F Franzi, C Placidi, F Acquati et al., "BACE2 is stored in secretory granules of mouse and rat pancreatic beta cells", Ultrastruct Pathol. 2008, 32(6), 246-251)。また、APP(I Hussain, D Powell, D Howlett, G Chapman et al., "ASP1 (BACE2) cleaves the amyloid precursor protein at the β-secretase site" Mol Cell Neurosci. 2000, 16, 609-619)、IL−1R2(P Kuhn, E Marjaux, A Imhof, B De Strooper et al., "Regulated intramembrane proteolysis of the interleukin-1 receptor II by alpha-, beta-, and gamma-secretase" J. Biol. Chem. 2007, 282(16), 11982-11995)を分解することができるということが知られている。
【0008】
したがって、BACE2の阻害は、前糖尿病患者及び糖尿病患者において、β細胞量を維持及び回復させ、そしてインスリン分泌を刺激する可能性を有する2型糖尿病の処置として提案される。したがって、選択的なBACE2インヒビターを提供することが、本発明の目的である。このような化合物は、特に、BACE2の阻害と関係している疾患の治療及び/又は予防において、治療活性物質として有用である。
【0009】
本発明の化合物は、これらがBACE2の強力で選択的なインヒビターであるので、当技術分野において公知の化合物に勝る。これらは、当技術分野においてすでに公知の化合物と比較して高められた治療的可能性を有することが期待され、そして糖尿病、特に、2型糖尿病、メタボリックシンドローム及び幅広い代謝障害の治療ならびに予防のために使用されうる。
【0010】
発明の詳細な説明
特に定義されていない限り、本明細書で使用される全ての専門及び科学用語は、本発明が属する技術分野において通常の技量を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で記載される方法及び材料と同様又は等価のものが、本発明の実施又は試験において使用されうるが、適切な方法及び材料は以下に記載される。
【0011】
本明細書において言及される全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献が、参照によりそれらの全体が組み込まれる。
【0012】
本出願において使用される命名法は、特に断りない限り、IUPAC系統的命名法に基づく。
【0013】
特に断りない限り、以下の定義は、本発明を説明するために使用される種々の用語の意味及び範囲を例示し、そして定義するために記載されている。
【0014】
用語「本発明の化合物」及び「本発明の化合物」は、式(I)で示される化合物ならびにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物及び塩(例えば、薬学的に許容しうる塩)を指す。
【0015】
本明細書において描写される構造は、また、1個以上の同位体が濃縮された原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことを意味されている。例えば、1個以上の水素原子が重水素で置き換えられる場合、又は1個以上の炭素原子が13Cもしくは14C濃縮炭素で置き換えられる場合も本発明の範囲内である。
【0016】
用語「ハロゲン」は、フッ素(フルオロ、F)、塩素(クロロ、Cl)、臭素(ブロモ、Br)及びヨウ素(ヨード、I)を指し、フッ素、塩素及び臭素が特別であり、そしてフッ素及び塩素がより特別である。最も特別なのは、Fである。
【0017】
用語「低級アルキル」又は「C1−7−アルキル」は、単独又は組み合わせで、1〜7個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基、特別には1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基、そして特に特別には1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。直鎖及び分枝鎖C1−7アルキル基の例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert.−ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル及び異性体ヘプチル、特別にはメチル及びエチル、そして最も特別にはメチルである。
【0018】
用語「低級アルコキシ」又は「C1−7−アルコキシ」は、基R’−O−(式中、R’は、低級アルキルであり、そして用語「低級アルキル」は、先に与えられた意味を有する)を指す。低級アルコキシ基の例は、メトキシ(MeO、OMe)、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ及びtert.−ブトキシ、特別にはメトキシ及びエトキシである。
【0019】
用語「低級ハロゲンアルキル」又は「ハロゲン−C1−7−アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個が、ハロゲン原子、特別にはフルオロ又はクロロ、最も特別にはフルオロによって置き換えられている、先に定義したとおりの低級アルキル基を指す。特別の低級ハロゲンアルキル基の中には、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、フルオロメチル及びクロロメチルがあり、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルが、とりわけ特別である。
【0020】
用語「低級ハロゲンアルコキシ」又は「ハロゲン−C1−7−アルコキシ」は、低級アルコキシ基の水素原子の少なくとも1個が、ハロゲン原子、特別にはフルオロ又はクロロ、最も特別にはフルオロによって置き換えられている、先に定義したとおりの低級アルコキシ基を指す。特別のハロゲン化された低級アルコキシ基の中には、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ及びクロロメトキシがあり、トリフルオロメトキシが、とりわけ特別である。
【0021】
用語「低級ヒドロキシアルキル」又は「ヒドロキシ−C1−7−アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個が、ヒドロキシ基によって置き換えられている、先に定義したとおりの低級アルキル基を指す。特別の低級ヒドロキシアルキル基の中には、ヒドロキシメチル又はヒドロキシエチルがある。
【0022】
用語「オキソ」は、環原子に結合された基「=O」を意味する。
【0023】
用語「シクロアルキル」又は「C3−7−シクロアルキル」は、3〜7個の炭素原子を含有する飽和炭素環基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルを意味する。とりわけ特別なのは、シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルである。具体的なのは、シクロプロピルである。
【0024】
用語「3〜7員O−ヘテロシクリル環」は、少なくとも1個の酸素原子を含有する飽和3〜7員ヘテロシクリル環、例えば、オキシラン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロプラン及びオキセパンなどを意味する。テトラヒドロフラン(フリル)環が、特別である。具体的なのは、オキセタニルである。
【0025】
用語「アリール」は、6〜14個の炭素原子、特別には6〜10個の炭素原子を有する芳香族単環式又は多環式環系を指す。特別のアリール基は、フェニル及びナフチルであり、フェニルが、最も特別である。
【0026】
用語「ヘテロアリール」は、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、そして、それに加えて窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される1〜3個の原子を含むことができる、芳香族又は部分的に不飽和の5もしくは6員環、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル及びチアゾリルなどを指す。用語「ヘテロアリール」はさらに、一方又は双方の環が、窒素、酸素又は硫黄から選択される1、2もしくは3個の原子を含有することができる、2個の5もしくは6員環を含む二環式芳香族又は部分的に不飽和の基、例えば、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、チエノ[2,3−c]ピリジル、キノキサリニル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、インダゾリル及び3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニルなどを指す。特別のヘテロアリール基は、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル及びイミダゾ[1,2−a]ピリジルであり、チエニル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルが、より特別であり、そしてピリジルが、最も特別である。具体的なのは、1H−ピラゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チエノ[2,3−c]ピリジニル及びチオフェニルであり、より具体的なのは、1H−ピラゾール−3−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、イソオキサゾール−3−イル、オキサゾール−4−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、チアゾール−4−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−7−イル及びチオフェン−2−イルである。
【0027】
式(I)で示される化合物は、薬学的に許容しうる塩を形成することができる。用語「薬学的に許容しうる塩」は、生物学的又は他の面でも望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的効果及び特性を保持する塩を指す。特別には、式(I)で示される化合物の薬学的に許容しうる塩は、生理学的適合性のある鉱酸(例えば、塩酸、硫酸、亜硫酸もしくはリン酸など)による;又は有機酸(例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、乳酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、酒石酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、コハク酸もしくはサリチル酸など)による酸付加塩である。式(I)で示される化合物の特に特別の薬学的に許容しうる塩は、酸付加塩、例えば塩酸塩、ギ酸塩又はトリフルオロ酢酸塩などである。
【0028】
式(I)で示される化合物は、また、溶媒和、例えば、水和することができる。溶媒和は、製造プロセスの過程で達成することができるか、又は、例えば、最初は無水である式(I)で示される化合物の吸湿性の結果(水和)として生じうる。用語「薬学的に許容しうる塩」は、また、生理学的に許容しうる溶媒和物を含む。
【0029】
「異性体」は、同一の分子式を有するが、原子の結合の性質もしくは配列が又は空間における原子の配置が異なる化合物である。空間における原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。互いに鏡像ではない立体異性体は、「ジアステレオ異性体」と称され、そして重ね合わすことができない鏡像である立体異性体は、「エナンチオマー」又は時には光学異性体と称される。4個の同一でない置換基に結合している炭素原子は、「キラル中心」と称される。用語「キラル」は、鏡像と重ね合わすことができない能力を意味し、一方で用語「アキラル」は、それらの鏡像と重ね合わすことができる具現を指す。キラル分子は、光学的に活性である、すなわち、それらは平面偏光面を回転させる能力を有する。本発明の化合物は、1個以上のキラル中心を有することができ、そして光学的に純粋なエナンチオマー、例えばラセミ体などのエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ体又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。キラル中心が化学構造中に存在するときはいつでも、そのキラル中心に関連する全ての立体異性体が本発明により包含されるということが意図される。
【0030】
詳細には、本発明は、式(I):
【化2】


[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素又はC1−7−アルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成し;
は、C1−7−アルキル又はC3−7−シクロアルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成し;
は、水素、C1−7−アルキル、ハロゲン、シアノ及びC1−7−アルコキシからなる群より選択され;
は、i)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、アリール、
ii)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、ヘテロアリール、
iii)非置換であるか、又はハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より個々に選択される1、2、3、4もしくは5個の基で置換されている、C1−7−アルキル、
iv)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、C3−7−シクロアルキル環、
v)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、3〜7員O−ヘテロシクリル環である]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0031】
特別の実施態様において、本発明は、式(I)[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素又はC1−7−アルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成し;
は、C1−7−アルキル又はC3−7−シクロアルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成し;
は、水素、C1−7−アルキル、ハロゲン、シアノ及びC1−7−アルコキシからなる群より選択され;
は、アリール又はヘテロアリールであり、前記アリール又はヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0032】
特別の実施態様において、本発明は、式(I)[式中、
は、水素であり;
は、水素であり;
は、C1−7−アルキルであり;
は、ハロゲンであり;
は、非置換であるか、又は本明細書で定義したとおりに置換されている、1H−ピラゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チオフェニル、フェニル、エチル、シクロプロピル及びオキセタニルである]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0033】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRが、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成する]で示される化合物に関する。
【0034】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってaを形成する]で示される化合物に関する。特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成する]で示される化合物に関する。
【0035】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってaを形成する]で示される化合物に関する。特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってフリルを形成する]で示される化合物に関する。
【0036】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってシクロプロピルを形成する]で示される化合物に関する。
【0037】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、R及びRは、水素である]で示される化合物に関する。
【0038】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、水素である]で示される化合物に関する。
【0039】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、水素である]で示される化合物に関する。
【0040】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、C1−7−アルキルである]で示される化合物に関する。
【0041】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、メチルである]で示される化合物に関する。
【0042】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、エチルである]で示される化合物に関する。
【0043】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、水素又はハロゲンである]で示される化合物に関する。
【0044】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、ハロゲンである]で示される化合物に関する。
【0045】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、フルオロである]で示される化合物に関する。
【0046】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0047】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、チエノ[2,3−c]ピリジル、キノキサリニル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、インダゾリル及び3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0048】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル及びイミダゾ[1,2−a]ピリジルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0049】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、チエニル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0050】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、C1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、チエニル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群より選択されるヘテロアリールである]で示される化合物に関する。
【0051】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、1H−ピラゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チエノ[2,3−c]ピリジニル及びチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、シアノ及びフェニルからなる群より選択される1もしくは2個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0052】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、C1−7−アルキル、ハロゲン及びシアノからなる群より選択される1もしくは2個の置換基で置換されている、1H−ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピリジニルからなる群より選択されるヘテロアリールである]で示される化合物に関する。
【0053】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、1H−ピラゾリルである]で示される化合物に関する。
【0054】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、チアゾリルである]で示される化合物に関する。
【0055】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、オキサゾリルである]で示される化合物に関する。
【0056】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、ピリジニルである]で示される化合物に関する。
【0057】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、1H−ピラゾール−3−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、イソオキサゾール−3−イル、オキサゾール−4−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、チアゾール−4−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−7−イル及びチオフェン−2−イルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はメチル、フルオロ、クロロ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、メトキシ、シアノ及びフェニルからなる群より選択される1もしくは2個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0058】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、フェニルであり、前記フェニルは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される化合物に関する。
【0059】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、1又は2個のハロゲンで置換されているフェニルである]で示される化合物に関する。
【0060】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、非置換であるか、又は1、2、3、4もしくは5個のハロゲンで置換されている、C1−7−アルキルである]で示される化合物に関する。
【0061】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、1、2、3、4もしくは5個のフルオロで置換されているエチルである]で示される化合物に関する。
【0062】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、非置換であるか、又はハロゲン及びハロゲン−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、C3−7−シクロアルキル環である]で示される化合物に関する。
【0063】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、フルオロ及びトリフルオロメチルからなる群より選択される1もしくは2個の基によるシクロプロピルである]で示される化合物に関する。
【0064】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、3〜7員O−ヘテロシクリル環である]で示される化合物に関する。
【0065】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)[式中、Rは、メチルで置換されているオキセタニルである]で示される化合物に関する。
【0066】
特別の実施態様において、本発明は、以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリミジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−2,3,3,3−テトラフルオロ−プロピオンアミド、
2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジフルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−フルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド、
N−(3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−プロピオンアミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド及び
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((4aS,7aS)−2−アミノ−4a,5−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−7a−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
からなる群より選択される、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0067】
特別の実施態様において、本発明は、以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリミジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−2,3,3,3−テトラフルオロ−プロピオンアミド、
2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジフルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−フルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド、
N−(3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−プロピオンアミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド及び
4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
からなる群より選択される、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0068】
特別の実施態様において、本発明は、以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド及び
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、
からなる群より選択される、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0069】
特別の実施態様において、本発明は、以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
からなる群より選択される、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0070】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物を合成するための方法に関し、この方法は、
塩基性条件下、カップリング試薬の存在下で、式(II):
【化3】


[式中、R〜Rは、本明細書で定義したとおりであり、そしてBocは、保護基tert−ブチルオキシカルボニルである]で示されるアミンを式(III):
【化4】


[式中、Rは、本明細書で定義したとおりである]で示されるカルボン酸と反応させて、式(IV):
【化5】


で示される化合物を得ること、及び
鉱酸の作用により式(IV)で示される化合物を脱保護して、式(I):
【化6】


[式中、R〜Rは、本明細書で定義したとおりである]で示される化合物を得ることを含む。
【0071】
特別の実施態様において、本発明は、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤を含む医薬組成物に関する。
【0072】
特別の実施態様において、本発明は、医薬としての使用のための、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物に関する。
【0073】
特別の実施態様において、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬としての使用のための、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物に関する。
【0074】
特別の実施態様において、本発明は、糖尿病、特に、2型糖尿病の治療又は予防のための医薬としての使用のための、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物に関する。
【0075】
特別の実施態様において、本発明は、2型糖尿病の治療又は予防のための医薬としての使用のための、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物に関する。
【0076】
特別の実施態様において、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の処置のため、特に、2型糖尿病の処置のための方法に関し、この方法は、治療活性量の本明細書に記載したとおりの式(I)で示される化合物をヒト又は動物に投与することを含む。
【0077】
特別の実施態様において、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造のための、本明細書に記載したとおりの式(I)で示される化合物の使用に関する。
【0078】
特別の実施態様において、本発明は、糖尿病、特に、2型糖尿病の治療又は予防のための医薬の製造のための、本明細書で記載したとおりの式(I)で示される化合物の使用に関する。
【0079】
特別には、Rは、C1−7−アルキルを意味する。本発明の式(I)で示される化合物は、Rがメチル又はエチルである場合、特別である。
【0080】
特別の化合物の別の群は、R及びRが、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成するものであり、R及びRが、それらが結合しているC原子と一緒になって3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成する化合物が、より特別である。
【0081】
さらに、本発明の式(I)で示される化合物は、Rが、水素又はハロゲンである場合、特別である。より特別には、Rは、ハロゲンである。とりわけ特別なのは、Rが、水素又はフルオロである、式(I)で示される化合物であり、Rがフルオロである、式(I)で示される化合物が、最も特別である。
【0082】
さらに、本発明の式(I)で示される化合物は、Rがヘテロアリールである場合、特別であり、前記ヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている。
【0083】
本発明の式(I)で示される特に特別の化合物は、以下である:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド又はその薬学的に許容しうる塩。
【0084】
式(I)で示される化合物の薬学的に許容しうる塩も個々に、本発明の特別の化合物を構成する。
【0085】
とりわけ特別なのは、式(I)で示される化合物のHCl、ギ酸及びトリフルオロ酢酸(CFCOOH)との塩、すなわち塩化物塩、ギ酸塩及びトリフルオロ酢酸塩である。
【0086】
当業者は、式(I)で示される化合物は互変異性型、例えば以下の互変異性型:
【化7】


で存在することができるということを認識するであろう。
【0087】
全ての互変異性型が、本発明に包含される。
【0088】
式(I)で示される化合物は、1個の不斉炭素原子を有し、そして光学的に純粋なエナンチオマー及びエナンチオマーの混合物(例えばラセミ体など)の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。本発明は、これらの形態の全てを包含する。
【0089】
本発明における一般式(I)で示される化合物は、インビボで親化合物へ戻る変換ができる誘導体を提供するために、官能基で誘導体化されうるということが認められるであろう。一般式(I)で示される親化合物をインビボで生成することができる、生理学的に許容し得かつ代謝的に不安定な誘導体もまた、本発明の範囲内である。
【0090】
用語「保護基」は、合成化学においてこれが従来関連する意味において、多官能化合物内のある反応部位を選択的にブロックし、それによって化学反応が別の非保護反応部位で選択的に実施されうるようにする基を意味する。保護基は、適切な時点で除去されうる。例示的な保護基は、アミノ保護基、カルボキシ保護基又はヒドロキシ保護基である。アミンの文脈における用語「保護基」は、アミノ基を保護するように意図されている基を意味し、そしてベンジル、ベンジルオキシカルボニル(カルボベンジルオキシ、CBZ)、Fmoc(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)及びトリフルオロアセチルを含む。これらの基のさらなる例は、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis", 2nd ed., John Wiley & Sons, Inc., New York, NY, 1991, chapter 7; E. Haslam, "Protective Groups in Organic Chemistry", J. G. W. McOmie, Ed., Plenum Press, New York, NY, 1973, Chapter 5及びT.W. Greene, "Protective Groups in Organic Synthesis", John Wiley and Sons, New York, NY, 1981に見出される。
【0091】
用語「半最大阻害濃度」(IC50)は、インビトロでの生物学的プロセスの50%阻害を得るために必要とされる特定化合物の濃度を意味する。IC50値は、pIC50値に対数的に変換することができ(−log IC50)、ここで、より高い値は、指数関数的により高い力価を示す。IC50値は、絶対値ではなく、実験条件、例えば、利用される濃度などによって左右される。IC50値は、Cheng-Prusoff式を使用して絶対阻害定数(Ki)に変換することができる(Biochem. Pharmacol. (1973) 22:3099)。
【0092】
用語「インヒビター」は、特別リガンドの特別受容体への結合と競合するか、その結合を減少させるかもしくは妨げるか、又は特別タンパク質の機能の阻害を減少させるかもしくは妨げる化合物を意味する。
【0093】
用語「治療有効量」は、被検体に投与される場合、(i)特別の疾患、病状もしくは障害を治療又は予防するか、(ii)特別の疾患、病状もしくは障害の1つ以上の症状を減ずるか、改善するか又は除去するか、あるいは(iii)本明細書に記載した特別の疾患、病状もしくは障害の1つ以上の症状の発症を妨げるか又は遅らせる、本発明の化合物の量を意味する。治療有効量は、化合物、処置される病態、処置される疾患の重篤度、被検体の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、診察にあたる医師又は獣医の判断ならびに他の要因に応じて変化するであろう。
【0094】
病態を「処置する」又は病態の「処置」という用語は、(1)病態を妨げること、すなわち病態に曝されているか又は罹りやすくなっている可能性があるが、まだ病態の症状を経験していないか又は示していない被検体において、病態の臨床症状を発生させないこと、(2)病態を阻害すること、すなわち病態又はその臨床症状の発生を抑えること、あるいは(3)病態を軽減すること、すなわち病態又はその臨床症状の一時的又は永久的な後退を引き起こすことを含む。
【0095】
適切なカップリング剤は、カルボジイミド又はウロニウム塩、例えば、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド−塩酸塩(EDCI)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)及び1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート(HATU)などである。用語「塩基性条件下」は、塩基、特別にはアルキルアミン(例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)もしくはトリエチルアミン(TEA)など)又は第三アミン(例えば、N−メチルモルホリンもしくは4−(ジメチルアミノ)−ピリジンなど)の存在を意味する。反応は、0℃〜周囲温度の間の温度で、適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はジメチルアセトアミド(DMAc)など)中で実施される。
【0096】
脱保護のための特別の鉱酸は、硫酸もしくは塩酸、より特別には、溶媒(例えば、エーテルなど、特別にはジエチルエーテル又は1,4−ジオキサン)中の塩酸、又は無希釈の(neat)トリフルオロ酢酸である。
【0097】
本発明は、先に定義したとおりの方法により得ることができる、先に定義したとおりの式(I)で示される化合物にさらに関する。
【0098】
より詳細には、本発明の式(I)で示される化合物は、以下に示す方法及び手順によって調製することができる。式(I)で示される化合物の調製のための典型的な手順は、スキーム1及び2に例示されている。
【0099】
【化8】


スキーム1:式(I)で示される化合物の合成
【0100】
【化9】


スキーム2:式(I)で示される化合物の代替合成
【0101】
【化10】


スキーム3:式(I)(X=O/C)で示される化合物の代替合成
【0102】
一般式Aで示されるスルフィニルイミンは、T.P. Tang & J.A. Ellman, J. Org. Chem. 1999, 64, 12と同様にして、溶媒(例えば、エーテルなど、例えばジエチルエーテル又はより特別にはTHF)中、ルイス酸(例えば、チタン(IV)アルコキシドなど、より特別にはチタン(IV)エトキシド)の存在下で、アリールケトンとスルフィンアミド、例えば、アルキルスルフィンアミド、最も特別には(R)−(+)−tert−ブチルスルフィンアミドとの縮合によって調製することができる。
【0103】
スルフィニルイミンAのスルフィンアミドエステルB又はBaへの変換は、Tang & Ellmanによって説明されているようなキラル配向基(chiral directing group)によって立体選択的に進行する。スルフィニルイミンAは、低温、特別には−78℃で、溶媒(例えば、エーテルなど、例えばジエチルエーテル又はより特別にはTHF)中、例えば、酢酸アルキル、特別には酢酸メチル、LDA及びクロロトリイソプロポキシチタンから発生させたチタンエノラートと反応させることができる。
【0104】
アミノエステルCを得るためのスルフィンアミドエステルB中のキラル配向基の加水分解は、溶媒(例えば、エーテルなど、例えばジエチルエーテル又はより特別には1,4−ジオキサン)中、鉱酸、例えば、硫酸又は特別には塩酸を用いて達成することができる。
【0105】
アミノアルコールDは、溶媒(例えば、エーテルなど、例えばジエチルエーテル又はより特別にはTHF)中、アルカリ水素化物、特別には水素化ホウ素リチウム又は水素化アルミニウムリチウムでのメチルエステルの還元によって調製することができる。
【0106】
アミノオキサジンEは、第一に溶媒(例えば、エーテルなど、特別にはTHF)中におけるアミノアルコール(amino alkohol)Dと臭化シアンとの反応、続いてTHFなどの溶媒中における鉱酸、特別には塩酸を用いた反応を含む2工程手順によって調製することができる。
【0107】
Boc保護アミノオキサジンFは、エーテルなどの溶媒(特別にはTHF)中、アルキルアミン(例えば、TEA又は特別にはジイソプロピルアミン)を用いて、アミノオキサジンと二炭酸ジ−tert−ブチルとの反応によって調製することができる
【0108】
Boc保護アミノオキサジンF中のニトロ基のアニリンGへの還元は、プロトン性溶媒(例えば、アルコールなど、好ましくはエタノール又はメタノール)中、Pd/Cなどの触媒を使用する水素化によって達成することができる。
【0109】
アミドHを得るためのアニリンGとカルボン酸とのアミドカップリングは、ジクロロメタンなどの溶媒中、カルボジイミド、例えば、DCC又はEDCIを用いて実施することができる。H中のtert−ブチルオキシカルボニル基の脱保護は、ジクロロメタンなどの溶媒中、トリフルオロ酢酸を用いて実施する。
【0110】
代替的に、アミノ酸Caを得るためのスルフィンアミドエステルBaにおけるキラル配向基及びt−ブチルエステルの加水分解は、溶媒(例えば、エーテル、例えばジエチルエーテルもしくは1,4−ジオキサン、又はエステル、例えば酢酸メチルもしくはより特別には酢酸エチル)中、鉱酸、例えば硫酸又は特別には塩酸を用いて達成することができる。
【0111】
アミノアルコールDaを得るためのアミノ酸Caの還元は、溶媒としてのエーテル、例えば、ジエチルエーテルもしくはより特別にはTHF中、アルカリ水素化物、例えば、水素化ホウ素リチウムもしくは水素化アルミニウムリチウム、又はボラン、好ましくはBH−THF錯体を用いて実施することができる。
【0112】
アミノオキサジンEaを得るためのアミノアルコールDaの閉環は、第一に溶媒(例えば、エーテルなど、特別にはTHF)中におけるアミノアルコールDaと臭化シアンとの反応、続いてTHFなどの溶媒中における鉱酸、特別には塩酸を用いた反応を含む2工程手順によって調製することができる。
【0113】
アニリンFaを得るための中間体Ea中のニトロ基の還元は、プロトン性溶媒(例えば、アルコールなど、特別にはメタノールもしくはより特別にはエタノール)中、Pd/Cなどの触媒を使用する水素化によって達成することができる。
【0114】
アミドIを得るためのアニリンFaとカルボン酸とのカップリングは、プロトン性溶媒(例えば、アルコールなど、特別にはメタノール)中、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチル−モルホリニウムクロリドを用いて最も良好に達成することができる。
【0115】
代替的に、アミノオキサジンKは、第一に溶媒(例えば、エーテルなど、特別にはTHF)中におけるアミノアルコールJと臭化シアンとの反応、続いてTHFなど溶媒中における鉱酸、特別には塩酸を用いた反応を含む2工程手順によって、Jb(国際公開公報第2009091016号に記載されている調製物)などのアミノアルコールから調製することができる。
【0116】
Ebを得るためのKにおけるニトロ基の導入は、低温で、好ましくは0℃で硫酸及び硝酸を含む標準手順にしたがい最も良好に実施された。
【0117】
アミノオキサジンEb中のニトロ基のアニリンFbへの還元は、プロトン性溶媒(例えば、アルコールなど、特別にはメタノール又はより特別にはエタノール)中、Pd/Cなどの触媒を使用する水素化によって達成することができる。
【0118】
アミドIを得るためのアニリンFbとカルボン酸とのアミドカップリングは、メタノールなどの適切な溶媒中、カルボジイミド、例えば、DCC、EDCI又は好ましくはDMTMMを用いて実施することができる。
【0119】
本明細書において先に記載したように、本発明の式(I)で示される化合物は、BACE2の阻害に関連する疾患の処置のための医薬として使用することができる。
【0120】
本明細書において先に記載したように、本発明の式(I)で示される化合物は、BACE2の阻害に関連する疾患の処置のための医薬として使用することができる。
【0121】
本明細書において先に記載したように、本発明の式(I)で示される化合物は、糖尿病患者において、及び糖耐能を損なっているかもしくは前糖尿病状態にある非糖尿病患者において、β細胞機能を維持及び回復させ、そしてインスリン分泌を刺激するのに有用であろう。それらは、1型糖尿病を処置するのに、あるいは2型糖尿病の患者がインスリン治療を必要とするのを遅らせるか又は防ぐのに有用でありうる。式(I)で示される化合物はさらに、糖尿病又は前糖尿病患者にしばしば起きる高インスリン血症を改善するために、そしてメタボリックシンドロームに関連するリスクを減らすのに有用であり、それらは、また、高血圧などの血管疾患を処置するのに有用でありうる。
【0122】
したがって、表現「BACE2活性の阻害に関連する疾患」は、例えば、代謝性及び心血管疾患、特に糖尿病、より特別には2型糖尿病、妊娠糖尿病、空腹時血糖障害、糖耐能障害、インスリン抵抗性、前糖尿病、メタボリックシンドローム、1型糖尿病、糖尿病の合併症(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症及び糖尿病性ニューロパシーを含む)、慢性腎疾患、脂質代謝異常症、アテローム性動脈硬化、心筋梗塞、高血圧ならびにさらなる代謝性及び心血管障害などの疾患を意味する。
【0123】
特別の態様において、表現「BACE2活性の阻害に関連する疾患」は、糖尿病、特別にはII型糖尿病、糖耐能障害、前糖尿病、メタボリックシンドローム及び高血圧に関する。より特別には、表現「BACE2活性の阻害に関連する疾患」は、糖尿病、最も特別には2型糖尿病に関する。
【0124】
本発明は、また、先に定義したとおりの化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤を含む医薬組成物に関する。より具体的には、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の処置のために有用な医薬組成物に関する。
【0125】
さらに、本発明は、医薬としての、特別にはBACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬としての使用のための、先に定義したとおりの式(I)で示される化合物に関する。とりわけ特別なのは、糖尿病、特別には2型糖尿病における使用のための式(I)で示される化合物である。
【0126】
別の態様において、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための方法に関し、その方法は、治療活性量の式(I)で示される化合物をヒト又は動物に投与することを含む。糖尿病、特別には2型糖尿病の処置のための方法が、特別である。
【0127】
本発明はさらに、BACE2活性の阻害に関連する疾患の処置のための、先に定義したとおりの式(I)で示される化合物の使用に関する。
【0128】
さらに、本発明は、BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造のための、先に定義したとおりの式(I)で示される化合物の使用に関する。糖尿病、特別には2型糖尿病の治療又は予防のための医薬の製造のための、先に定義したとおりの式(I)で示される化合物の使用が、とりわけ特別である。
【0129】
式(I)で示される化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、経腸、非経口又は局所投与のための医薬製剤の剤形で使用されうる。これらは、例えば、経口的に、例えば、錠剤、コーティング錠剤、糖衣剤、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経直腸的に、例えば、坐剤の剤形で、非経口的に、例えば、注射液剤もしくは懸濁剤又は輸液の剤形で、あるいは局所的に、例えば、軟膏剤、クリーム剤又は油剤の剤形で投与されうる。経口投与が、特別である。
【0130】
医薬製剤の製造は、当業者によく知られているであろう方法で、記載した式(I)で示される化合物及びそれらの薬学的に許容しうる塩を、任意に他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な非毒性の、不活性な治療上適合性のある固体又は液体担体材料、そして必要に応じて通常の医薬佐剤と共に、ガレヌス製剤の投与形態にすることによって実施されうる。
【0131】
適切な担体材料は、無機担体材料のみならず、有機担体材料でもある。このように、例えば、乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩が、錠剤、コーティング錠剤、糖衣剤及び硬ゼラチンカプセル剤のための担体材料として使用されうる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体材料は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、ならびに半固形及び液状ポリオールである(しかしながら、軟ゼラチンカプセル剤の場合、活性成分の性質によっては、担体を必要としないこともある)。液剤及びシロップ剤の製造のために適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖等である。注射液剤に適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリン及び植物油である。坐剤に適切な担体材料は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪及び半液体又は液体ポリオールである。局所用製剤に適切な担体材料は、グリセリド、半合成及び合成グリセリド、硬化油、液体ロウ、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール及びセルロース誘導体である。
【0132】
通常の安定剤、防腐剤、湿潤剤及び乳化剤、稠度向上剤、風味向上剤、浸透圧を変更するための塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤及びマスキング剤ならびに酸化防止剤が、医薬佐剤として検討される。
【0133】
式(I)で示される化合物の投与量は、制御されるべき疾患、患者の年齢及び個々の病状ならびに投与方法に応じて、広範囲で変更することができ、そしてもちろん、各特別ケースにおける個々の必要条件に適合されるであろう。成人患者について、約1〜1000mg、とりわけ約1〜300mgの1日投与量が、検討される。疾患の重症度及び正確な薬物動態特性に応じて、本化合物は、1又はいくつかの1日投与単位で、例えば、1〜3の投与単位で投与されうる。
【0134】
医薬製剤は、好都合には、約1〜500mg、特別には1〜100mgの式(I)で示される化合物を含有する。
【0135】
下記の実施例は、本発明をより詳細に例示するのに役立つ。しかしながら、これらは、本発明の範囲をいかようにも限定することを意図しない。
【0136】
実施例
略称:
DCC=N,N’−ジイソプロピル−カルボジイミド、DIEA=ジイソプロピルエチルアミン、DMAc=ジメチルアセトアミド、DMAP=4−ジメチルアミノピリジン、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、DMSO=ジメチルスルホキシド、EDCI=N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド塩酸塩、HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドへキサフルオロホスファート、HCl=塩化水素、HPLC=高速液体クロマトグラフィー、LDA=リチウムジイソプロピルアミド、MS=質量スペクトル、NMR=核磁気共鳴、TEA=トリエチルアミン、及びTHF=テトラヒドロフラン。
【0137】
中間体1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−プロパン−1−オンJの合成
−30℃に冷却した濃硫酸(80mL)中の1−(2−フルオロ−フェニル)−プロパン−1−オン(99mmol)の溶液に、20分かけてゆっくりと発煙硝酸(8mL)を加え、そしてこの溶液を−30℃で15分間撹拌した。この混合物を、水 200mL及び氷 400gの撹拌した混合物にゆっくりと注いだ。水相を酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び1M NaHCO水溶液で再度抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発させ、そして残留物を、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なニトロ中間体J 16.5gを得た。MS (ESI): m/z = 198.1 [M+H]+
【0138】
A.中間体スルフィニルイミンAの合成
一般手順
THF(400mL)中の(R)−(+)−tert−ブチルスルフィンアミド(89.8mmol)の溶液に、ケトン(98.7mmol)及びチタン(IV)エトキシド(178.4mmol)を順次加え、そしてこの溶液を還流温度で5時間撹拌した。この混合物を22℃に冷却し、ブライン(400mL)で処理し、この懸濁液を10分間撹拌し、そしてダイカライト(dicalite)上で濾過した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なスルフィニルイミンAを得た。
【0139】
中間体A1(R=Me):1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−エタノン(89.7mmol)から出発して、生成物(R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸[1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−(E)−エチリデン]−アミド(21.56g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 287.0 [M+H]+
【0140】
中間体A2(R=Et):1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−プロパン−1−オン(91mmol)から出発して、生成物(R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸[1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−(E)−プロピリデン]−アミド(21.9g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 301.1 [M+H]+
【0141】
B.中間体スルフィンアミドエステルBの合成
一般手順
THF(100mL)中のジイソプロピルアミド(7.95mL)の溶液に、−78℃でn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M溶液、35.4mL)を加え、そして撹拌を−78℃で30分間続けた。その溶液を酢酸メチル(4.51mL)で処理し、そして30分後、THF(20mL)中のクロロトリイソプロポキシチタン(15.6g)の溶液を加え、そして撹拌を−78℃で30分間続けた。この混合物を、THF(10mL)中のスルフィニルイミンA(17.1mmol)の溶液で処理し、そして撹拌を−78℃で3時間続けた。この混合物を、飽和NHCl水溶液(150mL)でクエンチし、そして混合物をダイカライト上で濾過した。層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なスルフィンアミドエステルBを得た。
【0142】
中間体B1(R=Me):(R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸[1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−(E)−エチリデン]−アミド(17mmol)から出発して、生成物(S)−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−3−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−酪酸メチルエステル(4.09g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 361.0 [M+H]+
【0143】
中間体B2(R=Et):(R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸[1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−(E)−プロピリデン]−アミド(36mmol)から出発して、生成物(S)−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−3−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−ペンタン酸メチルエステル(3.73g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 375.3 [M+H]+
【0144】
中間体Ba3(R1,2=シクロプロピル、R=Me):THF(300mL)中のジイソプロピルアミン(24.5mL)の溶液に、−20℃でn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M溶液、109mL)を加え、この混合物を0℃まで30分間温め、そして−78℃に冷却した。この溶液を、THF(50mL)中のシクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステル(24.8g、St.W. Wright et al., Tetrahedron Lett. 38, 7345 1997に記載されている調製物)の溶液で処理し、そして−78℃で4時間撹拌した後、THF(50mL)中の(R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸[1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−(E)−エチリデン]−アミド(50.0g)の溶液を加え、そして撹拌を4時間続けた。この混合物をブラインでクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、シクロヘキサン/酢酸エチル(4:1)を使用するシリカクロマトグラフィーにより精製して、1−[(S)−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−1−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−エチル]−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステル(17.3g)を淡褐色の油状物として得た。MS (ESI): m/z = 429.3 [M+H]+
【化11】

【0145】
C.中間体アミノエステルCの合成
一般手順
メタノール(40mL)中のスルフィンアミドエステルB(4.21mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン中のHClの溶液(4M、53mL)で処理し、そして撹拌を22℃で2時間続けた。この混合物を蒸発させ、そして残留物を酢酸エチルと2M NaCO水溶液で分液した。有機層を乾燥させ、そして蒸発させて、残留物を得て、これを、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なアミノエステルCを得た。
【0146】
中間体C1(R=Me):(S)−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−3−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−酪酸メチルエステル(12mmol)から出発して、生成物(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−酪酸メチルエステル(2.76g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 257.3 [M+H]+
【0147】
中間体C2(R=Et):(S)−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−3−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−ペンタン酸メチルエステル(7mmol)から出発して、生成物(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ペンタン酸メチルエステル(1.31g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 271.1 [M+H]+
【0148】
中間体Ca3:(R1,2=シクロプロピル、R=Me):HCl/AcOEt(2M、35mL)中の1−[(S)−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−1−((R)−2−メチル−プロパン−2−スルフィニルアミノ)−エチル]−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルエステル(3.0g)の溶液を、密閉管中で、65℃で5.5時間加熱した。この懸濁液をジイソプロピルエーテル(70mL)で希釈し、1時間撹拌し、濾過し、そしてこの残留物を乾燥させて、1−[(S)−1−アミノ−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−エチル]−シクロプロパンカルボン酸の塩酸塩(2.03g)を淡褐色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 269.2 [M+H]+
【化12】

【0149】
D.中間体アミノアルコールDの合成
中間体D1(R=Me):(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ブタン−1−オールのための手順:
−35℃に冷却したエーテル 300mL中の(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−酪酸メチルエステル(11.0mmol)の溶液を、水素化アルミニウムリチウム(33.0mmol)で処理し、そして撹拌を−35℃で90分間続けた。次に、反応混合物を−55℃に冷却し、NaSO60g×10 HOを加えることによってクエンチし、激しく撹拌した。ダイカライト上で濾過し、フィルターケーキをエーテルで洗浄し、そして回収した濾液を、減圧下で濃縮して、油状物を得た。残留物を、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なアミノアルコールD1 1.53gを得た。MS (ESI): m/z = 229.4 [M+H]+
【0150】
中間体D2(R=Et):(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ペンタン−1−オールのための手順:
0℃に冷却した乾燥THF 24mL中の(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ペンタン酸メチルエステル(4.4mmol)の溶液を、水素化ホウ素リチウム(9.0mmol)で処理し、そして撹拌を0℃で15分間続けた。次に、反応混合物を室温まで温まるにまかせ、そしてさらに5時間撹拌した。反応を、水を加えることによってクエンチし、反応容量を減圧下で減らし、そして酢酸エチルで希釈した。有機相を1M NaOH水溶液で抽出し、NaSOで乾燥させ、そして蒸発させて、残留物を得て、これを、溶離剤としてジクロロメタン及びMeOH中の10% NHOH溶液の混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ペンタン−1−オール 0.76gを得た。MS (ESI): m/z = 243.0 [M+H]+
【0151】
中間体Da3(R1,2=シクロプロピル、R=Me)のための手順:
THF(10mL)中の1−[(S)−1−アミノ−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−エチル]−シクロプロパンカルボン酸の塩酸塩(1.8g)の溶液を、0℃に冷却し、そしてTHF中のBH3−THF錯体の溶液(1M、22.7mL)で処理し、そして撹拌を0℃で3時間続けた。反応混合物を、砕氷/飽和NaHCO3水溶液(1/1、200mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を乾燥させ、そして蒸発させて、粗{1−[(S)−1−アミノ−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−エチル]−シクロプロピル}−メタノールを淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 255.2 [M+H]+
【化13】

【0152】
E.中間体アミノオキサジンEの合成
一般手順
乾燥THF 30mL中のアミノアルコールD(5.4mmol)の溶液に、ブロモシアン(6.2mmol)、酢酸ナトリウム(6.2mmol)を加え、そして得られた反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷めるにまかせ、続いてジオキサン中4.0M HCl(10mL)を加え、そして20分間撹拌した。反応容量を減圧下で減らし、酢酸エチルで希釈し、そして2M NaCO水溶液で分液した。有機層を乾燥させ、そして蒸発乾固して、残留物を得て、これを、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なアミノオキサジンEを得た。
【0153】
中間体E1(R=Me):(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ブタン−1−オール(5mmol)から出発して、生成物(S)−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン(1.04g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 254.0 [M+H]+
【0154】
中間体E2(R=Et):(S)−3−アミノ−3−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ペンタン−1−オール(2mmol)から出発して、生成物(S)−4−エチル−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン(0.253g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 268.1 [M+H]+
【0155】
中間体Ea3(R1,2=シクロプロピル、R=Me):乾燥THF(20mL)中の{1−[(S)−1−アミノ−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−エチル]−シクロプロピル}−メタノール(0.50g)の溶液に、ブロモシアン(0.24g)及び酢酸ナトリウム(0.19g)を加え、そして混合物を80℃で一晩撹拌した。混合物を22℃に冷却し、ジオキサン中のHCl(4M、2.4mL)で希釈し、そして撹拌を1時間続けた。混合物を、NaCO飽和水溶液と酢酸エチルで分液し、有機層を乾燥させ、蒸発させ、そして残留物を、酢酸エチルを使用するシリカ−NHのクロマトグラフィーにより精製して、(S)−8−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミン(0.30g)を淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 280.1 [M+H]+
【化14】

【0156】
F.中間体Boc保護アミノオキサジンFの合成
一般手順
乾燥THF 25mL中のアミノオキサジンE(1.7mmol)の溶液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.0mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.0mmol)を加え、そして得られた反応混合物を40℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷めるにまかせ、そして反応混合物を減圧下で濃縮して、白色の泡状物を得た。残留物を、溶離剤としてヘプタン及び酢酸エチルの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なBoc保護アミノオキサジンFを得た。
【0157】
中間体F1(R=Me):(S)−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン(2mmol)から出発して、生成物[(S)−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.473g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 354.1 [M+H]+
【0158】
中間体F2(R=Et):(S(S)−4−エチル−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミン(1mmol)から出発して、生成物[(S)−4−エチル−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.296g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 368.1 [M+H]+
【0159】
F.中間体アニリンFaの合成
中間体Fa3(R1,2=シクロプロピル、R=Me):エチルアルコール(25mL)、NEt3(0.10mL)及びPd/C(10%、50mg)中の(S)−8−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミン(279mg)の懸濁液を、常圧そして22℃で1時間水素化した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、そして残留物をエーテルでトリチュレートして、(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミン(213mg)を淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 250.1 [M+H]+
【化15】

【0160】
中間体アニリンGの合成
一般手順
エタノール(100mL)中のBoc保護アミノオキサジンF(3.3mmol)及びPd/C(10%、100mg)の懸濁液を、常圧そして22℃で2時間水素化した。この混合物をダイカライト上で濾過し、濾液を蒸発させ、そして残留物を、溶離剤としてジクロロメタン及びメタノールの混合物を使用するシリカクロマトグラフィーに付して、純粋なアニリンFを得た。
【0161】
中間体G1(R=Me):[(S)−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.34mmol)から出発して、生成物[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.43g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 324.5 [M+H]+
【0162】
中間体G(R=Et):[(S)−4−エチル−4−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.8mmol)から出発して、生成物[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.247g)を、淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 338.2 [M+H]+
【0163】
アミドH及びIの合成
一般手順
乾燥ジクロロメタン(5mL)中のアニリンG(0.32mmol)の溶液に、EDCI(0.35mmol)、カルボン酸(0.35mmol)を順次加え、そして撹拌を22℃で16時間続けた。この混合物を、アセトニトリル及び水(0.1%のトリエチルアミンを含有)の勾配を使用する分取RP−18 HPLCにより精製して、t−ブチルオキシカルボニル保護中間体Hを得た。
【0164】
乾燥ジクロロメタン 4.0mL中のt−ブチルオキシカルボニル保護中間体H(0.27mmol)の溶液に、CFCOOH(1mL)を加え、そして撹拌を22℃で90分間続けた。この混合物を蒸発させ、残留物を、DMSOに溶解し、そしてアセトニトリル及び水(0.1%のトリエチルアミンを含有)の勾配を使用する分取RP−18 HPLCにより精製して、純粋なアミドIを10〜70%の収率で得た。
【0165】
最終生成物Iを得るための中間体アニリンFaとカルボン酸とのカップリングのための一般手順
メタノール(0.6mL)中のカルボン酸(0.12mmol)の溶液に、0℃で4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチル−モルホリニウムクロリド(0.12mmol)を加え、そしてこの溶液を60分間撹拌した。この混合物をアニリンFa(0.12mmol)で処理し、そして撹拌を0℃で24時間続けた。混合物を蒸発させ、そして残留物をNaCO飽和水溶液と酢酸エチルで分液し、有機層を乾燥させ、そして蒸発させ、そして残留物を、アセトニトリル及び水(0.1%のトリエチルアミンを含有)の勾配を使用する分取RP−18 HPLC、又は酢酸エチル/n−ヘプタンを使用するNH−シリカにより精製して、純粋な最終生成物Iを得た。
【0166】
実施例1
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化16】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 398.1 [M+H]+
【0167】
実施例2
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化17】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護によって、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 363.1 [M+H]+
【0168】
実施例3
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化18】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 347.0 [M+H]+
【0169】
実施例4
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化19】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルとピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 329.0 [M+H]+
【0170】
実施例5
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化20】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 397.0 [M+H]+
【0171】
実施例6
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化21】


実験F(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 347.1.0 [M+H]+
【0172】
実施例7
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化22】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 352.0 [M+H]+
【0173】
実施例8
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化23】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 333.0 [M+H]+
【0174】
実施例9
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化24】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 363.1 [M+H]+
【0175】
実施例10
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化25】


実験F(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 368.0 [M+H]+
【0176】
実施例11
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化26】


実験F(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルとチエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 385.0 [M+H]+
【0177】
実施例12
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化27】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 405.0 [M+H]+
【0178】
実施例13
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化28】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルとベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 384.1 [M+H]+
【0179】
実施例14
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化29】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 364.0 [M+H]+
【0180】
実施例15
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化30】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 343.1 [M+H]+
【0181】
実施例16
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化31】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 397.0 [M+H]+
【0182】
実施例17
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化32】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 348.1.0 [M+H]+
【0183】
実施例18
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化33】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルとピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 343.1 [M+H]+
【0184】
実施例19
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化34】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 377.0 [M+H]+
【0185】
実施例20
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化35】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 362.0 [M+H]+
【0186】
実施例21
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化36】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 382.1 [M+H]+
【0187】
実施例22
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化37】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 411.0 [M+H]+
【0188】
実施例23
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化38】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 391.1 [M+H]+
【0189】
実施例24
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化39】


実験F2(R=Et)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 347.0 [M+H]+
【0190】
実施例25
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化40】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 354.1 [M+H]+
【0191】
実施例26
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化41】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 377.0 [M+H]+
【0192】
実施例27
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化42】


実験F(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 359.0 [M+H]+
【0193】
実施例28
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化43】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 349.0 [M+H]+
【0194】
実施例29
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化44】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 332.0 [M+H]+
【0195】
実施例30
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化45】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 359.0 [M+H]+
【0196】
実施例31
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化46】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 431.0 [M+H]+
【0197】
実施例32
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化47】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 363.0 [M+H]+
【0198】
実施例33
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化48】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 365.0 [M+H]+
【0199】
実施例34
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化49】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 384.0 [M+H]+
【0200】
実施例35
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化50】


実験F1(R=Me)からの[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリング、続いて手順Hを使用する脱保護により、標記化合物を得た。MS (ESI): m/z = 381.0 [M+H]+
【0201】
実施例36
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化51】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を白色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 389.2 [M+H]+
【0202】
実施例37
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化52】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 373.2 [M+H]+
【0203】
実施例38
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化53】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 403.4 [M+H]+
【0204】
実施例39
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化54】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の油状物として得た。MS (ESI): m/z = 385.3 [M+H]+
【0205】
実施例40
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化55】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の油状物として得た。MS (ESI): m/z = 373.2 [M+H]+
【0206】
実施例41
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化56】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 380.2 [M+H]+
【0207】
実施例42
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化57】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸(Suzuki, Y. et al.、国際特許出願第2009091016号により調製した)とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 421.1 [M+H]+
【0208】
実施例43
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化58】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンとピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 355.2 [M+H]+
【0209】
実施例44
5−クロロ−ピリミジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化59】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−クロロ−ピリミジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 390.2 [M+H]+
【0210】
実施例45
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−2,3,3,3−テトラフルオロ−プロピオンアミド
【化60】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと2,3,3,3−テトラフルオロ−プロピオン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 352.1 [M+H]+
【0211】
実施例46
2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化61】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 328.2 [M+H]+
【0212】
実施例47
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド
【化62】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと2,6−ジフルオロ−安息香酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 390.3 [M+H]+
【0213】
実施例48
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロピコリンアミド
【化63】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 389.2 [M+H]+
【0214】
実施例49
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジフルオロピコリンアミド
【化64】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 391.3 [M+H]+
【0215】
実施例50
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド
【化65】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 457.3 [M+H]+
【0216】
実施例51
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド
【化66】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 423.2 [M+H]+
【0217】
実施例52
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−フルオロピコリンアミド
【化67】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 407.3 [M+H]+
【0218】
実施例53
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド
【化68】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 423.1 [M+H]+
【0219】
実施例54
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド
【化69】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 386.4 [M+H]+
【0220】
実施例55
N−(3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボキサミド
【化70】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンとrac−2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸とのカップリングにより、標記化合物のエピマーの混合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 354.2 [M+H]+
【0221】
実施例56
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化71】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 392.2 [M+H]+
【0222】
実施例57
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド
【化72】


(S)−8−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−6−イルアミンと5−クロロ−4−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を淡黄色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 393.2 [M+H]+
【0223】
実施例58
1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化73】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 360.1 [M+H]+
【0224】
実施例59
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−プロピオンアミド
【化74】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと3,3,3−トリフルオロ−プロピオン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 334.3 [M+H]+
【0225】
実施例60
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド
【化75】


3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸を以下のように調製した:
a)N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の3−ヒドロキシ−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(200mg、1.3mmol)の溶液に、22℃で水素化ナトリウム(油中55%、64mg)を加え、そして撹拌をガスの発生が停止するまで続けた。この懸濁液を0℃に冷却し、そしてトリフルオロメタンスルホン酸トリフルオロエチル(728mg)で処理し、そして撹拌を22℃で2時間続けた。この混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と酢酸エチルで分液し、そして有機層を乾燥させ、そして蒸発させた。残留物を、溶離剤としてn−ヘプタン及び酢酸エチル(3:1)を使用するシリカクロマトグラフィーにより精製して、3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルを淡緑色の油状物として得た。MS (ESI): m/z = 236.2 [M+H]+
【0226】
b)メタノール(1mL)中の3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル(216mg、0.9mmol)の溶液を、水(0.1mL)中の水酸化リチウム(78mg、3.3mmol)の溶液で処理し、そして撹拌を22℃で2時間続けた。この溶液を蒸発させ、そして残留物を1N 塩酸水溶液でトリチュレートした。この懸濁液を濾過し、残留物を水で洗浄し、そして乾燥させて、3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 220.0 [M-H]-
【0227】
c)[(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルと3−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を白色の粉末として得た。MS (ESI): m/z = 427.1 [M+H]+
【0228】
実施例61
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化76】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 395.0 [M+H]+
【0229】
実施例62
3−メチル−オキセタン−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化77】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと3−メチル−オキセタン−3−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 322.0 [M+H]+
【0230】
実施例63
4−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化78】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと4−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 333.3 [M+H]+
【0231】
実施例64
4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化79】


(S)−4−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−2−イルアミンと4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸とのカップリングにより、標記化合物を無色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 352.0 [M+H]+
【0232】
実施例65
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((4aS,7aS)−2−アミノ−4a,5−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−7a−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド
【化80】

【0233】
中間体Kの合成
【化81】


THF(20mL)中のrac−(4S,4aS)−7a−(2−フルオロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(1.7mmol、中間体J、国際公開公報第2009091016号に記載されている調製物)の溶液に、酢酸ナトリウム(1.9mmol)及び臭化シアン(1.9mmol)を順次加え、そして反応混合物を80℃で8時間加熱した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、水層をEtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濾液を蒸発させた。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(99:1)を使用するシリカクロマトグラフィーにより精製して、rac−(4S,4aS)−7a−(2−フルオロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(56mg)を無色のガム状物として得た。
【0234】
中間体Eaの合成
【化82】


硫酸(98%、1mL)中のrac−(4S,4aS)−7a−(2−フルオロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(0.21mmol)の溶液に、0℃で発煙硝酸(0.014mL)を加え、そして反応混合物を25℃に30分かけて放温した。混合物を氷冷水 5mLにゆっくりと加え、2N NaOH水溶液を使用してpHを7に調整し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして濾液を蒸発させて、粗rac−(4S,4aS)−7a−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(50mg)を明黄色の泡状物として得た。
【0235】
中間体Faの合成
【化83】


メタノール(5mL)中のrac−(4S,4aS)−7a−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(0.18mmol)及びトリエチルアミン(0.25mL)の溶液に、Pd/C(10%、189mg)を加え、そして混合物を、大気圧で1時間水素化した。混合物をダイカライト上で濾過し、濾液を蒸発させ、そして残留物を、ジクロロメタン/メタノールの勾配を使用するシリカクロマトグラフィーにより精製して、純粋なrac−(4S,4aS)−7a−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(12mg)を無色のロウ状固体として得た。MS (ESI): m/z = 252.2 [M+H]+
【0236】
MeOH(0.3mL)中の5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸(0.048mmol)の溶液に、0℃で4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチル−モルホリニウムクロリド(DMTMM、0.062mmol)を加え、反応混合物を0℃で5分間撹拌し、続いてMeOH(0.4mL)中のrac−(4S,4aS)−7a−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−4a,5,7,7a−テトラヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2−イルアミン(0.048mmol)の溶液を0℃で加え、そして撹拌をこの温度で4時間続けた。反応混合物を蒸発させ、残留物をNaOH水溶液(1N、0.3mL)とEtOAcで分液し、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、そして濾液を蒸発させた。残留物をジエチルエーテルでトリチュレートし、そして乾燥させて、純粋な標記化合物(10mg)を白色の固体として得た。MS (ESI): m/z = 391.1 [M+H]+
【0237】
薬理学の部
以下の試験を、本発明の化合物の活性を決定するために実施した。
【0238】
細胞TMEM27切断を測定することによるBACE阻害についてのアッセイ:
本アッセイは、Ins1eラット細胞株における内因性細胞BACE2によるヒトTMEM27切断及び細胞表面から培養培地への脱落の阻害の原理を使用し、続いてELISAアッセイにおいて検出する。BACE2の阻害は、用量依存的方法で切断及び脱落を防ぐ。
【0239】
安定細胞株「INS−TMEM27」は、ドキシサイクリン依存方法での完全長hTMEM27の誘導性発現を有する(TetOn系を使用する)INS1e由来細胞株を表す。この細胞を、実験を通じて、RPMI1640+Glutamax(Invitrogen)ペニシリン/ストレプトマイシン、10%ウシ胎仔血清、100mM ピルビン酸塩、5mM β−メルカプトエタノール、100μg/mL G418、及び100μg/mL ハイグロマイシン中で培養し、そして標準CO細胞培養インキュベーター内、37℃で非接着培養成長させる。
【0240】
INS−TMEM27細胞を、96ウェルプレート内に播種する。培養2日後、BACE2インヒビターを、アッセイで必要とされるとおりの濃度範囲で加え、そしてさらに2時間後、ドキシサイクリンを、500ng/mLの最終濃度まで加える。細胞をさらに46時間インキュベートし、そして上澄みを、脱落したTMEM27の検出のために採取する。
【0241】
ELISAアッセイ(TMEM27の細胞外領域に対して産生された一対のマウス抗ヒトTMEM27抗体を使用する)を、培養培地中のTMEM27の検出のために使用する。BACE2阻害についてのIC50は、Excelスプレッドシートプログラムのための標準曲線当てはめ(curve-fitting)ソフトウェアXLfit(IDBS)を用いて各インヒビター濃度についてのELISA読み出し情報を使用して計算する。
【0242】
式(I)の特別の化合物は、特別には5nM〜50μM、より特別には5nM〜1μMの上記アッセイにおける阻害活性(IC50)を有する。
【0243】
例えば、以下の化合物は、先に記載したアッセイにおいて以下のIC50(BACE2)値を示した:
【表1】

【0244】
医薬組成物
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠剤は常法により製造することができる:
成分 1錠当たり
核:
式(I)の化合物 10.0mg 200.0mg
微晶質セルロース 23.5mg 43.5mg
含水乳糖 60.0mg 70.0mg
Povidone K30 12.5mg 15.0mg
グリコールデンプンナトリウム 12.5mg 17.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 4.5mg
核重量 120.0mg 350.0mg
フィルムコート:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.5mg 7.0mg
ポリエチレングリコール6000 0.8mg 1.6mg
タルク 1.3mg 2.6mg
酸化鉄(黄色) 0.8mg 1.6mg
二酸化チタン 0.8mg 1.6mg
【0245】
活性成分を篩にかけ、そして微晶質セルロースと混合し、そしてその混合物を、水中のポリビニルピロリドンの溶液で顆粒化する。その顆粒をグリコールデンプンナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、そしてそれぞれ120又は350mgの核を生成するように圧縮する。上記のフィルムコートの水溶液/懸濁液を核に塗布する。
【0246】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は常法により製造できる:
成分 1カプセル当たり
式(I)の化合物 25.0mg
乳糖 150.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
タルク 5.0mg
【0247】
これら成分を篩にかけ、そして混合し、そしてサイズ2のカプセルに充填する。
【0248】
実施例C
注射液剤は下記の組成を有することができる:
式(I)の化合物 3.0mg
ポリエチレングリコール400 150.0mg
酢酸 pH5.0にするのに十分な量
注射液剤用水 1.0mLになる量
【0249】
活性成分を、ポリエチレングリコール400及び注射用水(一部)の混合物に溶解する。酢酸によりpHを5.0に調整する。水の残量を加えて、容量を1.0mLに調整する。溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、そして滅菌する。
【0250】
実施例D
下記の成分を含有する軟ゼラチンカプセル剤は常法により製造できる:
カプセル内容物
式(I)の化合物 5.0mg
黄ろう 8.0mg
硬化大豆油 8.0mg
部分的硬化植物油 34.0mg
大豆油 110.0mg
カプセル内容物の重量 165.0mg
ゼラチンカプセル
ゼラチン 75.0mg
グリセリン85% 32.0mg
Karion 83 8.0mg(乾物)
二酸化チタン 0.4mg
酸化鉄黄 1.1mg
【0251】
活性成分を、温かく溶融している他の成分に溶解し、そして混合物を適切な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填する。充填した軟ゼラチンカプセル剤を、通常の手順に従って処理する。
【0252】
実施例E
下記の成分を含有するサッシェは常法により製造できる:
式(I)の化合物 50.0mg
乳糖、微粉末 1015.0mg
微晶質セルロース(AVICEL PH 102) 1400.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 14.0mg
ポリビニルピロリドンK30 10.0mg
ステアリン酸マグネシウム 10.0mg
風味添加剤 1.0mg
【0253】
活性成分を、乳糖、微晶質セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウムと混合し、そして水中のポリビニルピロリドンの混合物で顆粒化する。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び風味添加剤と混合し、サッシェに充填する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化84】


[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素又はC1−7−アルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成し;
は、C1−7−アルキル又はC3−7−シクロアルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成し;
は、水素、C1−7−アルキル、ハロゲン、シアノ及びC1−7−アルコキシからなる群より選択され;
は、i)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、アリール、
ii)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、ヘテロアリール、
iii)非置換であるか、又はハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より個々に選択される1、2、3、4もしくは5個の基で置換されている、C1−7−アルキル、
iv)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、C3−7−シクロアルキル環、
v)非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、3〜7員O−ヘテロシクリル環である]で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
式(I):
【化85】


[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素又はC1−7−アルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成し;
は、C1−7−アルキル又はC3−7−シクロアルキルであり;あるいは
及びRは、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル又は3〜7員O−ヘテロシクリル環を形成し;
は、水素、C1−7−アルキル、ハロゲン、シアノ及びC1−7−アルコキシからなる群より選択され;
は、アリール又はヘテロアリールであり、前記アリール又はヘテロアリールは、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている]で示される請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
及びRが、それらが結合しているC原子と一緒になってC3−7−シクロアルキル環を形成する、請求項1〜2のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項4】
及びRが、それらが結合しているC原子と一緒になってシクロプロピルを形成する、請求項1〜3のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項5】
及びRが、水素である、請求項1〜2のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項6】
が、C1−7−アルキルである、請求項1〜5のいずれか記載の式(I)で示される化合物。
【請求項7】
が、メチルである、請求項1〜6のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項8】
が、エチルである、請求項1〜6のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項9】
が、ハロゲンである、請求項1〜8のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項10】
が、フルオロである、請求項1〜9のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項11】
が、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項12】
が、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、チエノ[2,3−c]ピリジル、キノキサリニル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、インダゾリル及び3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリニルからなる群より選択される、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、請求項1〜11のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項13】
が、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジニル及びイミダゾ[1,2−a]ピリジルからなる群より選択される、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項14】
が、チエニル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、請求項1〜13のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項15】
が、C1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、チエニル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルからなる群より選択される、ヘテロアリールである、請求項1〜14のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項16】
が、1H−ピラゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピリジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チエノ[2,3−c]ピリジニル及びチオフェニルからなる群より選択されるヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、シアノ及びフェニルからなる群より選択される1もしくは2個の基で置換されている、請求項1〜11のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項17】
が、C1−7−アルキル、ハロゲン及びシアノからなる群より選択される1もしくは2個の置換基で置換されている、1H−ピラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピリジニルからなる群より選択される、ヘテロアリールである、請求項1〜11及び16のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項18】
が、1H−ピラゾール−3−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、イソオキサゾール−3−イル、オキサゾール−4−イル、ピラジン−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、チアゾール−4−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−7−イル及びチオフェン−2−イルからなる群より選択される、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが、非置換であるか、又はメチル、フルオロ、クロロ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチル、メトキシ、シアノ及びフェニルからなる群より選択される1もしくは2個の基で置換されている、請求項1〜11及び16のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項19】
が、フェニルであり、前記フェニルが、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ、ヒドロキシ−C1−7−アルキル、オキソ及びフェニルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項20】
が、1又は2個のハロゲンで置換されている、フェニルである、請求項1〜10及び19のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項21】
が、非置換であるか、又は1、2、3、4もしくは5個のハロゲンで置換されている、C1−7−アルキルである、請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項22】
が、1、2、3、4もしくは5個のフルオロで置換されている、エチルである、請求項1〜10及び21のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項23】
が、非置換であるか、又はハロゲン及びハロゲン−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、C3−7−シクロアルキル環である、請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項24】
が、フルオロ及びトリフルオロメチルからなる群より選択される1又は2個の基によるシクロプロピルである、請求項1〜10及び23のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項25】
が、非置換であるか、又はC1−7−アルキル、ハロゲン、ハロゲン−C1−7−アルキル、C1−7−アルコキシ、ハロゲン−C1−7−アルコキシ、シアノ及びヒドロキシ−C1−7−アルキルからなる群より選択される1、2もしくは3個の基で置換されている、3〜7員O−ヘテロシクリル環である、請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項26】
が、メチルで置換されているオキセタニルである、請求項1〜10及び25のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項27】
以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリミジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−2,3,3,3−テトラフルオロ−プロピオンアミド、
2,2−ジフルオロ−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,6−ジフルオロベンズアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジフルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロ−5−フルオロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド、
N−(3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
N−[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−3,3,3−トリフルオロ−プロピオンアミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリンアミド、
5−ジフルオロメトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド、
(S)−N−(3−(2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−4−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド、
4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド及び
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((4aS,7aS)−2−アミノ−4a,5−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−7a−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドからなる群より選択される、請求項1〜26のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項28】
以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザ−スピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−3,5−ジクロロピコリンアミド及び
(S)−N−(3−(6−アミノ−8−メチル−5−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタ−6−エン−8−イル)−4−フルオロフェニル)−4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドからなる群より選択される、請求項1〜26のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項29】
以下:
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−フルオロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
4−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
チエノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−フェニル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジクロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−エチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−シアノ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−クロロ−3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
5−メトキシ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
6−クロロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−メチル−チオフェン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミド、
3−クロロ−5−フルオロ−ピリジン−2−カルボン酸[3−((S)−2−アミノ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オキサジン−4−イル)−4−フルオロ−フェニル]−アミドからなる群より選択される、請求項1記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項30】
請求項1で定義したとおりの式(I)で示される化合物の製造のための方法であって、
塩基性条件下、カップリング試薬の存在下で、式(II):
【化86】


[式中、R〜Rは、請求項1で定義したとおりであり、そしてBocは、保護基tert−ブチルオキシカルボニルである]で示されるアミンを式(III):
【化87】


[式中、Rは、請求項1で定義したとおりである]で示されるカルボン酸と反応させて、式(IV):
【化88】


で示される化合物を得ること、及び
鉱酸の作用により式(IV)で示される化合物を脱保護して、式(I):
【化89】


[式中、R〜Rは、請求項1で定義したとおりである]で示される化合物を得ることを含む方法。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物ならびに薬学的に許容しうる担体及び/又は佐剤を含む、医薬組成物。
【請求項32】
医薬としての使用のための請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物。
【請求項33】
BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬としての使用のための、請求項33記載の式(I)で示される化合物。
【請求項34】
糖尿病、特に、2型糖尿病の治療又は予防のための医薬としての使用のための、請求項34記載の式(I)で示される化合物。
【請求項35】
BACE2活性の阻害に関する疾患の処置、特に、2型糖尿病の処置のための方法であって、治療活性量の請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物を、ヒト又は動物に投与することを含む、方法。
【請求項36】
BACE2活性の阻害に関連する疾患の治療又は予防のための医薬の製造のための、請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物の使用。
【請求項37】
糖尿病、特別には2型糖尿病の治療又は予防のための医薬の製造のための請求項37記載の使用。
【請求項38】
本明細書に前述の発明。

【公表番号】特表2013−513568(P2013−513568A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542524(P2012−542524)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/069098
【国際公開番号】WO2011/070029
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】