説明

アミノ酸プロドラッグ

【課題】ヒドロキシ、アミノ、カルボキシまたはアシル化誘導体を有する医薬品または薬剤に結合したアミノ酸を含むプロドラッグを提供する。
【解決手段】プロドラッグは、その元となる薬剤と同一の有用性を有するが、より高い治療特性を有する。有用な薬剤または医薬は、その中に、薬剤がアミノ酸と反応して共有結合を形成するようにする官能基を含んでいる。薬剤に存在する官能基の例としては、NH2、OH、COOHまたはエステル、アミド等のそれらの酸誘導体が挙げられる。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒドロキシ、アミノ、またはカルボキシからなる群より選択される官能基を有する薬剤の、少なくとも2つの治療特性を増強するための方法であって、前記改良治療特性が:
(a)改善した味覚または香り;
(b)望ましいオクタノール/水分配係数;
(c)改善した安定性;
(d)高められた血液脳関門通過性;
(e)肝臓での初回通過効果の排除;
(f)肝臓内循環の減少;
(g)非経口製剤の無痛注射;
(h)改善したバイオアベイラビリティ;
(i)改善した吸収率変化;
(j)軽減した副作用;
(k)用量比例性;
(l)作用部位でのプロドラッグの選択的加水分解;
(m)制御された放出特性;
(n)標的を定めた薬剤送達;
(o)毒性の低下;
(p)投与量の減少;
(q)作用部位に送達する薬剤を増加させるための代謝経路の変更
(r)水溶液への溶解性の増加;および
(s)増強した効力;
からなる群から選択され、当該方法が(a)前記薬剤をアミノ酸と、前記薬剤と前記アミノ酸の間に共有結合を形成するために反応させるステップを含み、前記薬剤がアセトアミノフェン、アデホビル、アムロジピン、アモキシリン、アムホテリシンB、アスピリン、アトルバスタチン、アトバコン、バクロフェン、ベナゼプリル、ベキサロテン、カンデサルテン、カパシタビン、カプトプリル、カルプロフェン、カルビドーパ、カルボプロスト、セフジニル、セフジトレン、セフタジミド、セフポドキシム、セフロキシム、クロフィブラート、クロピドグレル酸、シクロスポリン、ダナゾール、ジクロフェナック、ジダノシン、ジバルプロックス、ジフルニサル、5−アミノサリチル酸、エトドラク、エファビレンツ、エナラプリル、エプレレノン、エプロサルタン、エストラムスチン、エトドラク、エトスクシミド、エトトイン、エチドカイン、エトポシド、エゼチミブ、フェノフィブレート、フェノプロフェン、フィブリン酸誘導体、フラボキサート、フルルビプロフェン、フルバスタチン、フォシノプリル、フロバトリプタン、フルベストラント、グリメピリド、ゴセレリン、ゲムフィブロジル、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラック、ランソプラゾール、ロピナビル、ロバスタチン、メドロキシプロゲステロン、メフロキン、メゲストロール、メトホルミン、メチルフェニデート、メチルプレドニソロン、メキシレチン、ミグリトール、モエキシプリル、ナドロール、ナプロキセン、ナラトリプタン、ネルフィナビル、ナイアシン、ニソルジピン、ノルゲスチマート、オクトレオチド、オフロキサシン、オルメサルタン、オメプラゾール、プラバスタチン、ペリンドプリル、プロポフォール、プロポキシフェン、ラミプリル、リトナビル、ロサプロストール、サリチル酸、サルメテロール、サルサレート、サラジン、スリンダク、セルトラリン、シンバスタチン、サルファ剤、サルファサラジン、スミトリプタン、トルメチン、タザロテン、テノフォビル、トルメチン、トランドラプリル、トレプロスチニル、ウノプロストン、バルプロ酸、バルサルタン、ジロートン、及びゾルミトリプタン、あるいは前記薬剤の任意の薬学的に許容可能な塩からなる群から選択され、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記薬剤がシクロスポリン、ロピナビル、リトナビル、セフジニル、ジロートン、ネルフィナビル、フラボキサート、カンデサルテン(Candesarten)、プロポフォール、ニソルジピン、アムロジピン、オフロキサシン、フォシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、ベナゼプリル、ペリンドプリル(Perinodopril)、モエキシプリル、トランドラプリル、クロモリン、アモキシリン、セフロキシム、セフタジジム、セフポドキシム、アトバコン、ナイアシン、ベキサロテン、プロポキシフェン、サルサレート、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ナドロール、バルサルタン、メチルフェニデート、サルファ剤、5−アミノサリチル酸、スルファサラジン、メチルプレドニソロン、メドロキシプロゲステロン、エストラムスチン、ミグリトール、メフロキン、カパシタビン(Capacitabine)、ダナゾール、エプロサルタン、バルプロ酸、オメプラゾール、ランソプラゾール、メゲストロール、メトホルミン、タザロテン、スミトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、アスピリン、オルメサルタン、クロピドグレル、アムホテリシン、テノフォビル、ウノプロストン、フルベストラント、セフジトレン、エファビレンツ、エプレレノン、トレプロスチニル、アデホビル、サリチル酸、ジフルニサル、フェノプロフェン、カルプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、エトドラック、スリンダック、インドメタシン、トルメチン、ケトロラック、サラジン、またはゲンフィブロジル、あるいは前記薬剤の任意の薬学的に許容可能な塩であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ヒドロキシ、アミノ、またはカルボキシからなる群から選択された官能基を有する薬剤と、L−α−アミノ酸との間の反応により、前記官能基と前記アミノ酸あるいはその薬学的に許容可能な塩との反応から共有結合を形成した生成物であって、前記薬剤がシクロスポリン、ロピナビル、リトナビル、セフジニル、ジロートン、ネルフィナビル、フラボキサート、カンデサルテン、プロポフォール、ニソルジピン、アムロジピン、オフロキサシン、フォシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、ベナゼプリル、ペリンドプリル、モエキシプリル、トランドラプリル、クロモリン、アモキシリン、セフロキシム、セフタジジム、セフポドキシム、アトバコン、ナイアシン、ベキサロテン、プロポキシフェン、サルサレート、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ナドロール、バルサルタン、メチルフェニデート、サルファ剤、5−アミノサリチル酸、スルファサラジン、メチルプレドニソロン、メドロキシプロゲステロン、エストラムスチン、ミグリトール、メフロキン、カパシタビン、ダナゾール、エプロサルタン、バルプロ酸、オメプラゾール、ランソプラゾール、メゲストロール、メトホルミン、タザロテン、スミトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、アスピリン、オルメサルタン、クロピドグレル、アムホテリシン、テノフォビル、ウノプロストン、フルベストラント、セフジトレン、エファビレンツ、エプレレノン、トレプロスチニル、アデホビル、サリチル酸、ジフルニサル、フェノプロフェン、カルプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、エトドラック、スリンダック、インドメタシン、トルメチン、ケトロラック、サラジン、またはゲンフィブロジル、あるいは前記薬剤の任意の薬学的に許容可能な塩であり、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする生成物。
【請求項4】
前記薬剤がシクロスポリン、ロピナビル、セフジニル、ジロートン、ネルフィナビル、フラボキサート、カンデサルテン、プロポフォール、ニソルジピン、アムロジピン、オフロキサシン、エナラプリル、ラミプリル、フォシノプリル、ベナゼプリル、ペリンドプリル、モエキシプリル、トランドラプリル、アモキシリン、セファロスポリン(Cepholosporin)、セフロキシム、セフタジジム、セフポドキシム、アトバコン、ナイアシン、ベキサロテン、プロポキシフェン、サルサレート、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ナドロール、バルサルタン、メチルフェニデート、サルファ剤、スルファサラジン、メチルプレドニソロン、メドロキシプロゲステロン、エストラムスチン、ミグリトール、メフロキン、カパシタビン、ダナゾール、エプロサルタン、バルプロ酸、ギャバペンチン、オメプラゾール、ランソプラゾール、メゲストロール、メトホルミン、タザロテン、スミトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、オルメサルタン、アスピリン、クロピドグレル、アムホテリシン、テノフォビル、ウノプロストン、フルベストラント、セフジトレン、エファビレンツ、エプレレノン、サリチル酸、5−アミノサリチル酸、ジフルニサル、フェノプロフェン、カルプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、エトドラック、スリンダック、インドメタシン、トルメチン、ケトロラック、ゲンフィブロジル、またはサラジン、あるいは前記薬剤の任意の薬学的に許容可能な塩であることを特徴とする請求項3に記載の生成物。
【請求項5】
式:






































































































スルホ薬剤アゾ誘導体 RN=N−AA−COOH;
サルファ薬剤アミド誘導体 RNH CO−AANH;または


あるいはその薬学的に許容可能な塩;
の生成物であり;
AAがカルボキシ基上にヒドロキシル基のないアミノ酸であり、前記アシル基を介して結合しており;
RがAA又はOAAであり;
がアミノ基及びカルボキシ基のないアミノ酸であり;
CYCLOがシクロスポリン分子の位置2ないし11における残基を表し;
x−yがCH=CH又はCH=CHであり;
がOAA又はOGlyAAであり;
AAがカルボキシ基上にヒドロキシ基のないアミノ酸であり、前記アシル基を介して結合しており;
AAは、側鎖のヒドロキシ基が前記ヒドロキシル基より少ないアミノ酸残基であり、ここでAAが該側鎖ヒドロキシ基を介して結合されているエステルによって結合しており;
が:



;または


であり;
がAAであり;
AAはカルボキシ基上よりヒドロキシ基が少ないアミノ酸残留物であり、前記アシル基を介して結合しており;
AAはアミノ基上より水素原子が少ないアミノ酸であり、前記アミノ基を介して結合しており;
がAAであり;
がO−AAであり;
AAがアミノ基及びカルボキシ基のないアミノ酸であり;
が一般クラスのサルファ剤のスルファニルアミド成分であり;
がAAであり;
AA、AA、AA、AA、AA、及びAAがスレオニン又はL−スレオニンである;
ことを特徴とする生成物。
【請求項6】
該化合物が、式:

を有することを特徴とする請求項5に記載の生成物。
【請求項7】
治療上有効な量の請求項5又は6のいずれか1項に記載の生成物と、その薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物。
【請求項8】
ヒドロキシ、アミノ、またはカルボキシからなる群から選択された官能基を有する薬剤のバイオアベイラビリティを強化する方法であって、前記薬剤がシクロスポリン、ロピナビル、セフジニル、ジロートン、ネルフィナビル、フラボキサート、カンデサルテン(Candesarten)、プロポフォール、ニソルジピン、アムロジピン、オフロキサシン、フォシノプリル、エナラプリル、ラミプリル、ベナゼプリル、モエキシプリル、トランドラプリル、クロモリン、アモキシリン、セフロキシム、セフタジジム、セフポドキシム、アトバコン、ガンシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル、アシクロビル、ナイアシン、ベキサロテン、プロポキシフェン、サルサレート、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ナドロール、バルサルタン、メチルフェニデート、メチルプレドニソン、サルファ剤、スルファサラジン、メドロキシプロゲステロン、エストラムスチン、5−アミノサリチル酸、ミグリトール、メフロキン、ダナゾール、エプロサルタン、ジバルプロックス、フェノフィブレート、ギャバペンチン、オメプラゾール、ランソプラゾール、メゲストロール、メトホルミン、タザロテン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、アスピリン、オルメサルタン、シロリムス、タクロリムス、ピメクロリムス、クロピドグレル、アムホテリシン、テノフォビル、ウノプロストン、フルベストラント、セフジトレン、エファビレンツ、エプレレノン、トレプロスチニルまたはアデホビルからなる群から選択され、前記方法が、前記薬剤とアミノ酸とを、前記薬剤と前記アミノ酸との間に共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項9】
ヒドロキシ、アミノ、またはカルボキシからなる群から選択された官能基を有する薬剤の水溶液中の溶解度を強化する方法において、前記薬剤がロピナビル、セフジニル、アムロジピン、ニソルジピン、ジロートン、ネルフィナビル、フラボキサート、カンデサルテタン、クロモリン(ナトリウム)、アトバコン、ナイアシン、ベキサロテン、プロポキシフェン、サルサレート、アセトアミノフェン、イブプロフェン、バルサルタン、メチルフェニデート、メチルプレドニソロン、メドロキシプロゲステロン、セファロスポリン系抗生物質、エストラムスチン、ミグリトール、メフロキン、ダナゾール、エプロサルタン、ジバルプレックス、フェノフィブレート、ギャバペンチン、メゲストロール、メトホルミン、タザロテン、アスピリン、オルメサルタン、クロピドグレル、アムホテリシン、テノフォビル、ウノプロストン、フルベストラント、セフジトレン、エファビレンツ、エプレレノン、トレプロスチニル、アデホビル及びサラジンからなる群から選択され、前記方法が、前記薬剤とアミノ酸とを、前記薬剤と前記アミノ酸との間に共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項10】
プロポフォールの水溶液中でより長い麻酔作用を有する安全特性を高める方法であって、前記プロポフォール分子のヒドロキシ官能性とアミノ酸とを、前記プロポフォールと前記アミノ酸との間で共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項11】
カルボキシ基を有するキノロン系抗生物質の水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記キノロン系抗生物質のカルボン酸官能基とアミノ酸とを、当該アミノ酸と該抗生物質との間で共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項12】
カルボキシ基またはアシル化基を有するACEインヒビターの水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記ACEインヒビター分子のカルボン酸官能基とアミノ酸とを、前記ACEインヒビターと前記アミノ酸との間で共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項13】
プロトンポンプインヒビターの水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記プロトンポンプインヒビターのアミン官能基とアミノ酸のカルボン酸部分とを、アミド結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項14】
5−HT受容体の選択的アゴニストの水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記5−HT受容体の選択的アゴニスト分子のアミン官能基とアミノ酸のカルボン酸部分とを、アミドを形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項15】
免疫抑制剤の水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記免疫抑制剤のヒドロキシ官能基とアミノ酸とを、エステルを形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項16】
スルファ剤の水溶液中での溶解性を高める方法であって、前記スルファ剤のアミンとアミノ酸とを、アミドを形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項17】
スルファ剤を含む透明な水溶性の静脈注射製剤を提供する方法であって、前記スルファ剤のアミンとアミノ酸とを、前記スルファ剤と前記アミノ酸との間で共有結合を形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。
【請求項18】
OH官能基を有するヌクレオシド類似体の水溶液中の溶解性を高める方法であって、前記ヌクレオシド類似体のヒドロキシル官能基とアミノ酸とを、前記ヌクレオシド類似体と前記アミノ酸との間でエステルを形成するように反応させるステップを具え、前記アミノ酸がスレオニン又はL−スレオニンであることを特徴とする方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−35863(P2013−35863A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−219487(P2012−219487)
【出願日】平成24年10月1日(2012.10.1)
【分割の表示】特願2006−522125(P2006−522125)の分割
【原出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(506032222)シグニチャー アールアンドディー ホールディングス,エルエルシー. (2)
【Fターム(参考)】