説明

アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤

【課題】できるだけ低い濃度の防腐剤と併用しても十分な防腐力を有するアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を開発する。
【解決手段】本発明は、D−アミノ酸を含む、アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を提供する。本発明において、前記D−アミノ酸は、D−グルタミン酸及び/又はD−塩酸リジンの場合がある。本発明のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤は、0.000015質量%から10質量%までの配合量であって、0.01質量%から1.0質量%までの防腐剤と併用される場合がある。本発明は、前記アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を含む、化粧料を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、D−アミノ酸を含むアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤に関し、具体的には、D−グルタミン酸及び/又はD−塩酸リジンを含むアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧水、乳液、クリーム等の化粧料は、通常数十回分の使用量が1個の容器に充填されており、使用時には、指や空気中等からの微生物の混入は避けがたい。かかる微生物による化粧料の変質を防止するために、化粧料には防腐剤が使用される。代表的な化粧料用の防腐剤には、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、2−フェノキシエタノール、ヒノキチオール等のフェノール類と、安息香酸及びその塩と、サリチル酸及びその塩と、デヒドロ酢酸及びその塩と、ソルビン酸及びその塩等の酸類と、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム類と、塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタインナトリウム等の両性界面活性剤とが含まれる。
【0003】
しかしこれらの防腐剤には、皮膚刺激を起こすものや、安息香酸、サリチル酸等のように低温で析出するために製剤の安定性が低いものがある。さらに、2−フェノキシエタノールのように揮発性があるために蒸散して、使用中に化粧料の防腐力が経時的に低下するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−249049号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
保湿効果のある化粧料成分や食品の栄養成分として、アミノ酸又はその塩が配合されてきた。しかし、従来配合されてきた前記アミノ酸(一般的にL体)又はその塩は、微生物の栄養源になり、配合物の防腐力を低下させてしまうという問題点があった。
【0006】
そこで、アミノ酸含有組成物に配合される前記防腐剤をできるだけ低い濃度で併用しても十分な防腐力を有するようにするためにアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を開発する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、D−アミノ酸を含む、アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を提供する。
【0008】
本発明のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤において、前記D−アミノ酸は、D−グルタミン酸及び/又はD−塩酸リジンの場合がある。
【0009】
本発明アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤は、0.000015質量%から10質量%までの配合量であって、0.01質量%から1.0質量%までの防腐剤と併用される場合がある。
【0010】
本発明は、前記アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を含む化粧料を提供する。
【0011】
本明細書において、アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤とは、単独では防腐剤としての活性はないが、他の防腐剤と併用するとき、該防腐剤の配合量を低減することができる組成物をいう。具体的には、従来配合されてきたアミノ酸(L体)含有組成物に比べ、防腐剤の量が少なくてすむアミノ酸含有組成物を提供することができる。
【0012】
本発明のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤は、化粧料又は皮膚外用剤だけでなく、医薬品、食料品、飲料その他、微生物の混入による腐敗のおそれがあるいずれかの物品に使用される場合がある。
【0013】
本発明のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤に用いられるD−アミノ酸は、グリシン、アラニン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、イソロイシン、リジン、ロイシン、メチオニン、アスパラギン、プロリン、グルタミン、アルギニン、セリン、スレオニン、バリン、トリプトファン及びチロシンからなる20種類のアミノ酸のうちグリシンを除く19種類のアミノ酸の立体異性体であるD−アミノ酸と、これらに限定されない、いずれかの天然又は非天然のアミノ酸とを含む。本発明の出願人は、これまでに、特願2009−211255(紫外線障害軽減組成物)、特願2009−220983(紫外線障害軽減組成物)、特願2009−223327(紫外線障害軽減組成物)、特願2009−224742(抗酸化組成物)、特願2009−224743(コラーゲン産生促進組成物)、特願2009−225870(コラーゲン産生促進組成物)、特願2009−225871(ラミニン332産生促進組成物)、特願2009−225872(ラミニン332産生促進組成物)、特願2009−226075(肌あれ軽減経口組成物)、特願2009−226076(シワ形成軽減経口組成物)、特願2009−228267(紫外線障害軽減経口組成物)、PCT/JP2010/53569(美白剤及び皮膚を美白にする美容方法)、PCT/JP2010/55841(紫外線障害軽減経口組成物)、PCT/JP2010/55842(抗酸化組成物)及びPCT/JP2010/55648(紫外線障害軽減組成物)の各出願明細書に説明されるとおり、D−アミノ酸にさまざまな有用な特性があることを発見し、これらの発見に基づいて新規な用途発明を提供してきた。これらの出願明細書の内容は、引用によって、その全体が本明細書に取り込まれる。
【0014】
本発明のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤とともに併用される場合がある防腐剤には、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル、2−フェノキシエタノール、ヒノキチオール等のフェノール類と、安息香酸及びその塩と、サリチル酸及びその塩と、デヒドロ酢酸及びその塩と、ソルビン酸及びその塩等の酸類と、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム類と、塩酸アルキルアミノエチルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタインナトリウム等の両性界面活性剤等とが含まれるが、これらに限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に説明する本発明の実施例は例示のみを目的とし、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載によってのみ限定される。
【実施例1】
【0016】
防腐効果試験は以下のとおり実施された。グルタミン酸又は塩酸リジンのD−体又はL−体0.5%(質量比、以下同じ)と、5%のダイナマイトグリセリンと、0.5%の2−フェノキシエタノールとが残余の脱イオン水に溶解されて、サンプルが調製された。アミノ酸を添加しないサンプルがコントロールとして用いられた。30gのサンプルに対して、10cfu/gの大腸菌又は黄色ブドウ球菌が接種され、25°Cで保管された。サンプル調製時(0日)と、保管3、5、7、10、14日目とに、サンプルの一部が無菌綿棒で採取され、寒天培地上に塗抹され、30°Cで2日間培養後、形成されたコロニー数が計測された。コロニー数が約100個を超える場合には、コロニー数に応じて、+++、++及び+と記録された。コロニーが全く形成されなかった場合には−と記録された。
【0017】
防腐効果試験の結果は、以下の表1及び2に示される。
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
表1及び2は、それぞれ、大腸菌及び黄色ブドウ球菌が接種されたサンプルの塗抹法による生菌数の計測結果をまとめた表である。表1に示されるとおり、大腸菌が接種されたコントロールのサンプルでは、サンプルの25°Cでの保管3日目及び5日目では生菌が検出されたが、7日目以後は生菌は全く検出されなかった。いずれのアミノ酸の場合でも、L−アミノ酸が添加されたサンプルではコントロールのサンプルより多くの生菌が検出されるが、D−アミノ酸が添加されたサンプルではコントロールのサンプルより少ない生菌しか検出されない傾向が認められた。表2に示されるとおり、黄色ブドウ球菌が接種されたサンプルでも、L−アミノ酸が添加されたサンプルではコントロールのサンプルより多くの生菌が検出されるが、D−アミノ酸が添加されたサンプルではL−アミノ酸よりも少ない菌数しか検出されなかった。なお、これらのサンプルの調製時のpHはいずれも5.7ないし6.1の範囲内であり、大腸菌及び黄色ブドウ球菌の増殖には大きな影響は与えないことが知られている。また、同じアミノ酸のL−体とD−体とではpHはほぼ同じである。そこで、添加されたアミノ酸の光学異性の違いが生菌数に大きな差をもたらした原因であると考えられた。すなわち、L−アミノ酸は2−フェノキシエタノールの防腐力を低下させるが、D−アミノ酸は2−フェノキシエタノールの防腐力低下を抑制させる。D−グルタミン酸及びD−塩酸リジンは、2−フェノキシエタノールの防腐力低下を抑制させる効果が顕著であった。
【実施例2】
【0021】
本発明にもとづいて、D−グルタミン酸及び/又はD−塩酸リジンを含む、ドリンク、クリーム、ボディー用クリーム、ジェル剤、ピールオフマスク、含浸マスク、乳液、化粧水及びエアゾール剤の配合例を以下に示す。これらの配合例は例示を目的として列挙されるものであって本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではない。
【0022】
配合例1(ドリンク)
(組成物) 配合量(g/60mL中)
トチュウエキス 1.6
ニンジンエキス 1.6
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 1.6
還元麦芽糖水飴 28
エリスリトール 8
クエン酸 2
香料 1.3
N−アセチルグルコサミン 1
ヒアルロン酸Na 0.5
ビタミンE 0.3
ビタミンB6 0.2
ビタミンB2 0.1
α−リポ酸 0.2
コエンザイムQ10 1.2
セラミド(コンニャク抽出物) 0.4
L−プロリン 2
精製水 残余

60
【0023】
配合例2(クリーム)
(組成物) 配合量(質量%)
流動パラフィン 3
ワセリン 1
ジメチルポリシロキサン 1
ステアリルアルコール 1.8
ベヘニルアルコール 1.6
グリセリン 8
ジプロピレングリコール 5
マカデミアナッツ油 2
硬化油 3
スクワラン 6
ステアリン酸 2
ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 4
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3
水酸化カリウム 0.15
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
トリメチルグリシン 2
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 1
酢酸トコフェロール 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.5
パラベン 適量
エデト酸3ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.05
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
色剤 適量
カルボキシビニルポリマー 0.05
精製水 残余

100.00
【0024】
配合例3(ボディー用クリーム)
(組成物) 配合量(質量%)
ジメチルポリシロキサン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 13
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 12
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1
エタノール 2
イソプロパノール 1
グリセリン 3
ジプロピレングリコール 5
ポリエチレングリコール6000 5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.1
ウイキョウエキス 0.1
ハマメリスエキス 0.1
ニンジンエキス 0.1
L−メントール 適量
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸三ナトリウム 0.05
ジモルホリノピリダジノン 0.01
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリルイソペンチル 0.1
黄酸化鉄 適量
チタン酸コバルト 適量
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.5
ポリビニルアルコール 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
トリメチルシロキシケイ酸 2
香料 適量
精製水 残余

100.00
【0025】
配合例4(ジェル剤)
(組成物) 配合量(質量%)
ジメチルポリシロキサン 5
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 5
ポリエチレングリコール1500 3
ポリエチレングリコール20000 3
オクタン酸セチル 3
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 1
酢酸トコフェロール 0.1
オウゴンエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.3
アクリル酸・メタクリル酸
アルキル共重合体(ペミュレンTR−2) 0.05
寒天末 1.5
2−フェノキシエタノール 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
精製水 残余

100.00
【0026】
配合例5(ピールオフマスク)
(組成物) 配合量(質量%)
エタノール 10
1,3−ブチレングリコール 6
ポリエチレングリコール4000 2
オリーブ油 1
マカデミアナッツ油 1
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.05
乳酸 0.05
乳酸ナトリウム 0.1
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.1
魚コラーゲン 0.1
コンドロイチン硫酸トリウム 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ポリビニルアルコール 12
パラオキシ安息香酸エステル 適量
香料 適量
精製水 残余

100.00
【0027】
配合例6(含浸マスク)
(組成物) 配合量(質量%)
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 8
キシリット 2
ポリエチレングリコール1500 2
ローズマリー油 0.01
セージ油 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.5
バーチエキス 0.1
ラベンダー油 0.01
キサンタンガム 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.15
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余

100.00
【0028】
配合例7(乳液)
(組成物) 配合量(質量%)
流動パラフィン 7
ワセリン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 2
ベヘニルアルコール 1.5
グリセリン 5
ジプロピレングリコール 7
ポリエチレングリコール1500 2
ホホバ油 1
イソステアリン酸 0.5
ステアリン酸 0.5
ベヘニン酸 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3
2−エチルヘキサン酸セチル 3
モノステアリン酸グリセリン 1
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.05
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 1
ローヤルゼリーエキス 0.1
酵母エキス 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.15
パラベン 適量
香料 適量
精製水 残余

100.00
【0029】
配合例8(乳液)
(組成物) 配合量(質量%)
ジメチルポリシロキサン 2
ベヘニルアルコール 1
バチルアルコール 0.5
グリセリン 5
1,3−ブチレングリコール 7
エリスリトール 2
硬化油 3
スクワラン 6
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.3
水酸化カリウム 適量
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
2−フェノキシエタノール 適量
カルボキシビニルポリマー 0.1
精製水 残余

100.00
【0030】
配合例9(化粧水)
(組成物) 配合量(質量%)
エチルアルコール 5
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 0.2
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
トリメチルグリシン 1
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
チオタウリン 0.1
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.01
EDTA3ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.05
水酸化カリウム 0.02
2−フェノキシエタノール 適量
香料 適量
精製水 残余

100.00
【0031】
配合例10(化粧水)
(組成物) 配合量(質量%)
エタノール 10
ジプロピレングリコール 1
ポリエチレングリコール1000 1
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1
ホホバ油 0.01
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.15
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.2
水酸化カリウム 0.4
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
塩酸アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.5
エデト酸三ナトリウム 0.05
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.01
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
パラベン 適量
海洋深層水 3
香料 適量
精製水 残余

100.00
【0032】
配合例11(エアゾール尿素外用剤原液)
(組成物) 配合量(質量%)
エタノール 15.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50 1.5
ジフェンヒドラミン 1.0
ジブカイン 2.0
酢酸トコフェロール 0.5
D−グルタミン酸
及び/又はD−塩酸リジン 0.1
イソステアリン酸 0.1
1,3−ブチレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール400 3.0
カンフル 0.05
尿素 20.0
精製水 残余

100.00
【0033】
配合例12(エアゾール尿素噴射剤)
(組成物) 配合量(質量%)
エアゾール尿素外用剤原液 65.0
ジメチルエーテル 35.0

100.00
【0034】
配合例12(エアゾール尿素噴射剤)の充填方法
エアゾール尿素外用剤原液及びジメチルエーテルを内面テフロン(登録商標)コート処理耐圧エアゾールアルミ缶に充填してエアゾール剤を調製する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
D−アミノ酸を含むことを特徴とする、アミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤。
【請求項2】
前記D−アミノ酸は、D−グルタミン酸及び/又はD−塩酸リジンであることを特徴とする、請求項1に記載のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤。
【請求項3】
0.000015質量%から10質量%までの配合量であって、0.01質量%から1.0質量%までの防腐剤と併用されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤。
【請求項4】
請求項1ないし3に記載のアミノ酸含有組成物における防腐力低下抑制剤を含むことを特徴とする、化粧料。


【公開番号】特開2011−256137(P2011−256137A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132388(P2010−132388)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】