説明

アミノ酸組成物

【課題】 植物性のアミノ酸は大豆由来のプロテインという形で供給されているし、スポーツ向けのものもすでにあり、疲労回復、運動能力向上、生活習慣病の予防という利用されているが、単一植物由来である為にアミノ酸の成分にばらつきがみられる、少々の補助成分を添加しているものの消化、吸収代謝まで視野に入れた配合になっていないという課題がある。
【解決手段】 従来のプロテインに細胞膜破砕酵素処理虫媒花粉、ビール酵母、クエン酸及び香酢粉末、大麦若葉エキス及びお茶微粉末、乳酸菌生成物質、乳酸発酵カルシウムまたはママカル(登録商標登録済み)、などの自然物及び自然由来物質のみでバランスの良いアミノ酸組成物を供給することと、その消化、吸収及び代謝まで視野に入れた配合でパーフェクト食品としての特性を持たせることで課題を解決する手段として提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミノ酸組成物とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、アミノ酸、グルコサミン、エゾウコギ、を配合することで関節痛、集中力、イライラ感等を改善する技術は知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
従来の技術として、アスパラギン酸2g以上とアミノ酸のグルタミン酸を配合することで疲労回復用食品組成物を得る技術は知られている。(例えば、特許文献2参照)
【0004】
また、激しい運動に伴う血中アミノ酸の減少を補い、血中アミノ酸の濃度を一定に保つことで運動能力の向上と、運動後の疲労軽減および疲労回復効果を有するアミノ酸組成物を提供する技術は知られている。(例えば、特許文献3参照)
【0005】
且つ又,殻壁破砕花粉を麹菌、酵母、乳酸菌、等を用いて発酵させることで、消化吸収性に優れた栄養調整物を提供して、免疫機能向上、前立腺炎治療と予防、貧血の改善、更年期障害に伴う諸症状の改善、疲労回復等に効果のあるものを作る技術は知られている。(例えば、特許文献4参照)
【特許文献1】特開2001−169752号公報
【特許文献2】W003/011056号公報
【特許文献3】特開平09−249556号公報
【特許文献4】特開平5−30926号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の特許文献1における技術は、アミノ酸にグルコサミン、エゾウコギ等を配合して関節痛及び集中力等を改善する力はあるものの、何処まで疲労回復、切れてしまった筋繊維の修復能力は少ないものと考えられるという課題がある。
【0007】
従来の特許文献2における技術は、アスパラギン酸にグルタミン酸を配合することで疲労回復の効果はあるが、運動能力の向上及び簡単な生活習慣病の予防効果はすくない可能性がある。
【0008】
従来の特許文献3における技術は新規のアミノ酸成分を用いて血中アミノ酸濃度を一定に保つことで運動能力の向上と疲労回復効果があるうえに、脂肪燃焼効果が期待できるので大変良いものであると判断できるが、運動時により多く発生する活性酸素まではクリアーされていないという課題がある。
【0009】
従来の特許文献4における技術は、虫媒花粉を細胞膜破砕とした上に麹菌、酵母菌、乳酸菌等を用いて発酵させることで消化吸収に優れたものが出来る上に生活習慣病の予防や治療の効果があるので大変良いものだと判断できるが、アミノ酸を構成しているものが花粉由来の物と酵母菌由来のものだけであり、機能上から見て配合に難点がある。
【課題を解決する為の手段】
【0010】
大豆由来プロテイン、細胞膜破砕酵素処理済虫媒花粉、大麦若葉エキス及びお茶微粉末、ビール酵母、特殊乳酸菌生成物質、クエン酸または香酢粉末、冬虫夏草エキス、発酵乳酸カルシウムまたはママカル(登録商標登録済み)、バナナパウダーまたはココアパウダー、澱粉でコーテングしたビタミンCを配合することで課題を解決する手段として提供する。
【0011】
大豆由来プロテイン40%〜50%、細胞膜破砕酵素処理済虫媒花粉20%、大麦若葉エキス、お茶微粉末、ビール酵母、クエン酸または香酢粉末、発酵乳酸カルシウムまたはママカル(登録商標登録済み)、はそれぞれ4%〜6%以内で味の点で問題のないように少々の変動は容認できるものとする、そのほかの素材は全部で最大12%の配合を持って課題を解決する手段として提供する。
【発明の効果】
【0012】
大豆由来プロテインはそれだけでもアミノ酸の組成がよく、スポーツ関係の運動能力向上、運動後の疲労回復などや、生活習慣病の予防などに使われているが、植物由来のアミノ酸である細胞膜破砕酵素処理済みの虫媒花粉を混ぜることで、単一植物のアミノ酸によるところの成分的なばらつきがなくなるというメリットがある。また、成人で8種類が、子供で10種類が必須であるとされているが、胃腸に何も問題の無い人にとってのことであり、腸内細菌、ビオチンなどが正常に機能していなければ吸収、代謝のプロセスの中で合成できないということが起こってしまいかねないので、それ以外のアミノ酸も自然素材のみで供給できる配合にすることで当初の目的にあったものが出来る事が最大の効果である。
【0013】
虫媒花粉の最大のメリットは現在知られているだけでも、その栄養成分は96種類にのぼりビタミン類、ミネラル類、酵素類、アミノ酸類に及ぶことでまさに完全食品といわれているので、スポーツ、ダイエット、生活習慣病の予防及び治療の過程で大変素晴らしい働きがある。
【0014】
大麦若葉エキス及びお茶微粉末を混ぜる目的は運動時及び代謝の過程で出来てしまう活性酸素を中和する坑酸化成分カテキン、テアニン及びミネラル補給目的であり、過激な運動による様々なストレスを軽減する働きがある。また、葉緑素の機能面も見過ごすことの出来ないものになっている。
【0015】
ビール酵母の働きはエネルギー代謝過程(クエン酸サイクル)にとって不可欠の栄養成分である上にさまざまな栄養成分を持ち合わせているので、健康管理上はずせない成分である。
【0016】
クエン酸または香酢粉末を添加する理由もまた吸収と代謝のプロセスを円滑にする目的が存在する。クエン酸及び香酢は運動などによる疲労物質、乳酸をエネルギーに転化する働きなどにより疲労回復の効果がある。つまり、クエン酸サイクルを円滑にする。
【0017】
特殊乳酸菌生成物質はそれ程たくさん添加する必要はないが、免疫機能向上効果と消化吸収に深くかかわってくることでプロバイオテックスの根幹を成すものである。また、乳酸菌は虫媒花粉と相乗的に働くことで恐らく花粉症の発症を防止できる。理論的には虫媒花粉が免疫細胞のTh−1を働かせ、乳酸菌がTh−2の暴走を食い止めることが可能である、この件については鋭意追跡中である。
【0018】
冬虫夏草エキス成分は、その筋肉増強剤的な性格と傷ついた筋線維の修復及び疲労回復作用を付加出来ることで運動能力向上に繋がるものである。
【0019】
発酵乳酸カルシウムまたはママカル(登録商標登録済み)、植物由来のカルシウムとして水に溶けやすいので、吸収の面でも優れているし、スポーツ、美容、生活習慣病の予防等には不可欠な栄養成分であるので欠かせないものである。ママカルはカルシウム剤としてマトリックス成分が配合されているので利用する方法もある。
【0020】
バナナパウダーは果糖の成分及び糖質によるところの速攻エネルギーの力に期待するほかにも、マグネシウム、亜鉛等のミネラル成分があり過激なスポーツから来るトラブルを未然に防ぐことが出来る。また、お茶の微粉末とあいまって植物性繊維の供給の目的があり、腸内の悪玉菌や悪玉コレステロールを吸着して排泄する働きがある。
【0021】
ビタミンCの総合的な保健機能の役割と、過激な運動による骨折などの予防、集中力アップなどの役割の他にも色々な成分を補完する目的がある。
【0022】
上記の配合であれば大人用プロテイン、子供用プロテインというように区別する必要がなく、子供にとって必須アミノ酸であるアルギニン、ヒスチジン及び準必須アミノ酸チロシン、システインも入ったものになる。
【0023】
以上の配合でスポーツでも、ダイエットにも、美容効果、生活習慣病の予防及び治療など各方面に利用可能なアミノ酸組成物が提供できることで本発明の効果とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明は、素材及び使用の状態から判断すると粉剤が実施するための最良の形態であるが、粒、顆粒、でも何も問題はない。
【実施例1】
【0025】
上記の配合の粉剤を体操選手がモニターとして使っているが、疲労回復等の効果が素晴らしいという感触を得ている。
【実施例2】
【0026】
忙しい人の朝食には水または牛乳で溶いたものを飲んで出かけることでカロリーが不足するぐらいでビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類は、ほぼ足りたものになっていることで、朝食を食べない弊害を緩和できる。
【実施例3】
【0027】
美容維持等に使えるが、より効果を上げる為にはコンキオリンアミノ酸(真珠カルシウム)、海洋性コラーゲン、核酸、はと麦エキス、ヒアルロン酸等を添加すれば飲むタイプの化粧品が完成する。
【実施例4】
【0028】
また、加齢による様々な症状、特に認知障害には大変良いものである。(この時も、実施例5のように少々のシナモンを添加する。)
【実施例5】
【0029】
好みによりシナモン微粉末を少量添加すると大豆由来のアミノ酸と虫媒花粉と相乗的に働くことで生活習慣病の幾つかを予防し軽減するものになるだけでなく、血流促進して疲労回復の効果を促進する。また、スポーツの段階に要求されるフジカル面のストレスを緩和できるものになる。
【実施例6】
【0030】
加齢による骨粗しょう症に及び関節等の予防にはグルコサミン、コンドロイチン、海洋性コラーゲン等を配合することで問題解決できる。
【実施例7】
【0031】
少々の糖分が必要ならば玄米をアルファ化微粉末、または氷餅の粉を添加してカロリー分を補うことでカロリーの面から見ても完全食品とすることができる。水、牛乳、お湯等があれば簡単に利用可能である上に、嚥下障害者にとっても使いやすい物になる。
【実施例8】
【0032】
基本成分に機能性のあるとされている成分及び漢方製剤並びに民間薬成分を添加、配合するだけで違った生活習慣病の予防ができるものに作り変えることが可能である。(恐らく、18種類は存在する。)
【産業上の利用可能性】
【0033】
簡単に使える上に、各方面に利用可能である上に効果が早いという側面があり、忙しいときは代用食品となる。また、実施例7で配合したものは緊急時のカロリーになり、災害等で救援物資が届かないときや、老人世帯の一食分の食品としても利用できるなど、日々の健康管理がたやすくできることで汎用性は見込める。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大豆プロテイン,細胞膜破砕酵素処理済虫媒花粉、大麦若葉エキスおよびお茶微粉末、クエン酸または香酢粉末、ビール酵母、乳酸菌生成物質、発酵乳酸カルシウムまたはママカル(登録商標登録済み)、冬虫夏草エキス、バナナパウダー及びココアパウダー、澱粉コーテングビタミンCを含むことを特徴としたアミノ酸組成物とその製造方法。
【請求項2】
コンキオリンアミノ酸、海洋性コラーゲン、核酸、はと麦エキス、ヒアルロン酸を含むことを特徴として請求項1記載の全部及び一部を含むアミノ酸組成物とその製造方法。
【請求項3】
グルコサミン、コンドロイチン、シナモン、ビタミンD、Kを含むことを特徴とした請求項1の全部及び一部を含むアミノ酸組成物とその製造方法。
【請求項4】
ユビキノン、L−カルニチン、少量のカプサイシン、難消化性デキストリン等を添加しダイエット効果のある請求項1、2、3記載の全部及び一部を含むアミノ酸組成物とその製造方法。
【請求項5】
玄米をアルファ化微粉末、氷餅の粉を添加したことを特徴とした請求項1、2,3、4記載の全部及び一部を含むアミノ酸組成物とその製造方法。

【公開番号】特開2006−271357(P2006−271357A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−124188(P2005−124188)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(505056292)
【出願人】(505149516)
【Fターム(参考)】