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アミロイド関連疾患を治療するための方法および組成物

アミロイド-+関連疾患を治療または予防するための方法、化合物、薬学的組成物およびキットを開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:

式中、R1は置換型もしくは非置換型のシクロアルキル、複素環式、アリール、アリールシクロアルキル、二環式もしくは三環式の環、二環式もしくは三環式の縮合環基、または置換型もしくは非置換型のC2-C10アルキル基である;
R2は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイミダゾリルからなる群より選択される;
YはSO3-X+である;
X+は水素またはカチオン基である;ならびに
L1は独立に置換型もしくは非置換型のC1-C5アルキル基であるか、または存在しない;
L2は非置換型のC1-C5アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ、ただし条件として、R1がアルキルである場合には、L1は存在しない;条件としてR2がベンジルであり、L1はメチレンであり、R1はフェニルであり、L2は-(CH2)3-である場合には、YはSO3-X+ではなく、条件としてR2が水素であり、L2は-(CH2)3-であり、L1はメチレンであり、R1は1,3-ベンゾジオキソール-5-イルまたは3,4-メトキシベンジルである場合には、YはS03-X+ではなく、条件としてR2が水素であり、L2は-(CH2)3-であり、L1は存在せず、R1はt-ブチル、イソブチル、ペンチル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、シクロヘキシル、イソプロピル、イソアミル、1-ヒドロキシ-2-プロピル、3,5-ジメチル-1-アダマンチル、1-ヒドロキシ-2-ペンチル、3-メチル酪酸、-4-メチル-ペンタン酸メチルエステルまたは2,2-ジフェニル-エチルである場合には、YはSO3-X+ではない。
【請求項2】
式IIの化合物:

式中、R1は置換型もしくは非置換型の環式、二環式、三環式もしくはベンゾ複素環式基、または置換型もしくは非置換型のC2-C10アルキル基である;
R2は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリルである、またはR1と連結して複素環を形成する;
YはSO3-X+、OSO3-X+またはSSO3-X+である;
X+は水素、カチオン基またはエステル形成性部分である;
mは0である;
nは1、2、3または4である;
Lは置換型もしくは非置換型のC1-C3アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ、ただし条件として、R1がアルキルである場合には、Lは存在しない。
【請求項3】
R2が水素である、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
R1が直鎖アルキルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
R1がエチル、n-ペンチル、n-ヘプチル、n-オクチルまたはn-ノニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
R1がt-ブチルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
R1が単素環である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
R1がC7-C10ビシクロアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
R1がトリシクロアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
R1がトリシクロ[3.3.1.03,7]デシルまたはアダマンチルである、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
R1がビシクロ[2.1.2]ヘプチルである、請求項9記載の化合物。
【請求項12】
該二環式縮合環基がインドリルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
L1がCH2CH2である、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
R1がテトラヒドロナフチルである、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
L1が存在しない、請求項1〜12または14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
以下のもの:


またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくはエステルである、請求項1または2記載の化合物。
【請求項17】
式IIIの化合物:

式中、Aは窒素または酸素である;
R11は水素、塩形成性カチオン、エステル形成基、-(CH2)x-Qである、またはAが窒素である場合には、AおよびR11が一体として天然または非天然のアミノ酸の残基またはそれらの塩もしくはエステルであってもよい;
Qは水素、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾイミダゾリルである;
xは0、1、2、3または4である;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である;
R3a、R4、R4a、R5、R5a、R6、R6a、R7およびR7aは、それぞれ独立に水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、シアノ、ハロゲン、アミノ、テトラゾリルである、または隣接する環原子上の2つのR基が環原子とともに二重結合を形成するが、ただし条件として、R4は、式IIIa:

である部分(moiety)であり、
式中、mは0、1、2、3または4である;
RA、RB、RC、RDおよびREは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、ハロゲン化アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、シアノ、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイミダゾリル基からなる群より独立に選択される;または、
R3a、R4、R4a、R5、R5a、R6、R6a、R7およびR7aは水素であり、R3は式IIIaである部分である;
またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくはエステル、ただし条件として、該化合物は3-(4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロ-1-ピリジル)-1-プロパンスルホン酸ではない。
【請求項18】
nが2、3または4である、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
R11が塩形成性カチオンである、請求項17または18記載の化合物。
【請求項20】
該塩形成性カチオンがリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、鉄またはアンモニウムである、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
R11がエステル形成基である、請求項17または18記載の化合物。
【請求項22】
該エステル形成基が置換型または非置換型のアルキル、アリール、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキルである、請求項21記載の化合物。
【請求項23】
R3およびR4が一体として二重結合を形成する、請求項17〜22のいずれか一項記載の化合物。
【請求項24】
R4、R5、R6およびR7がそれぞれ水素である、請求項17〜22のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
RA、RB、RC、RDおよびREがそれぞれ水素である、請求項17〜25のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
R11およびAが一体として天然または非天然のアミノ酸の残基またはその薬学的に許容される塩もしくはエステルである、請求項17〜25のいずれか一項記載の化合物。
【請求項27】
mが0または1である、請求項17〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
mが3である、請求項17〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項29】
Aが酸素である、請求項17〜2828のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
R3が式IIIaである部分である、請求項17〜30のいずれか一項記載の化合物。
【請求項31】
以下のもの:

またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである、請求項17記載の化合物。
【請求項32】
式IVの化合物:

式中、Aは窒素であり、R11と一体として天然または非天然のアミノ酸の残基またはそれらの塩もしくはエステルである;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である;
R4、R4a、R5、R5a、R6、R6a、R7およびR7aは、それぞれ独立に水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、シアノ、ハロゲン、アミノ、テトラゾリルである、R4およびR5はそれらが結合している環原子とともに二重結合を形成する、またはR6およびR7はそれらが結合している環原子とともに二重結合を形成する;
mは0、1、2、3または4である;
R8、R9、R10、R11およびR12は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、ハロゲン化アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、シアノ、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイミダゾリル基からなる群より独立に選択される;
またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくはエステル。
【請求項33】
mが0である、請求項32記載の化合物。
【請求項34】
nが2、3または4である、請求項32または33記載の化合物。
【請求項35】
R4、R5、R6およびR7がそれぞれ水素である、請求項32〜34のいずれか一項記載の化合物。
【請求項36】
R8、R9、R10およびR12がそれぞれ水素である、請求項32〜35のいずれか一項記載の化合物。
【請求項37】
以下のもの:

またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである、請求項36記載の化合物。
【請求項38】
式Vの化合物:

式中、Aは窒素であり、R11と一体としてロイシン残基またはその塩もしくはエステルである;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である;
aaは天然または非天然のアミノ酸残基である;
mは0、1、2または3である;
R14は水素または保護基である;
R15は水素、アルキルまたはアリールである;
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項39】
nが2、3または4である、請求項38記載の化合物。
【請求項40】
nが3である、請求項38記載の化合物。
【請求項41】
mが0である、請求項38のいずれか一項記載の化合物。
【請求項42】
(aa)mがグリシン残基を含む、請求項38記載の化合物。
【請求項43】
R15が水素または置換アルキルである、請求項38記載の化合物。
【請求項44】
R15がアリールアルキルである、請求項38記載の化合物。
【請求項45】
以下のもの:

またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである、請求項38記載の化合物。
【請求項46】
式VIの化合物:

式中、nは1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である;
Aは酸素または窒素である;
R11は水素、塩形成性カチオン、エステル形成基、-(CH2)x-Qである、またはAが窒素である場合には、AおよびR11が一体として天然または非天然のアミノ酸の残基またはそれらの塩もしくはエステルであってもよい;
Qは水素、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾイミダゾリルである;
xは0、1、2、3または4である;
R19は水素、アルキルまたはアリールである;
Y1は酸素、イオウまたは窒素である;
Y2は炭素、窒素または酸素である;
R20およびR21は結合して芳香環を形成する;
R22は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリルである;またはY1が窒素であればR22は水素、ヒドロキシル、アルコキシもしくはアリールオキシである;またはY1が酸素もしくはイオウであればR22は存在しない;またはY1が窒素であればR22およびR21が結合して環状部分を形成してもよい;
R23は存在しない;
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ、ただし条件として、nが3であり、Y1は酸素であり、Y2は酸素であり、R21はベンジルであり、Aは酸素である場合には、R19は水素ではない;条件として、nが3であり、Y1は酸素であり、Y2は炭素であり、R20、R21およびR23のそれぞれはメチルである場合には、R19は水素ではない。
【請求項47】
R11が塩形成性カチオンである、請求項46記載の化合物。
【請求項48】
Aが酸素である、請求項46記載の化合物。
【請求項49】
Y1が酸素またはイオウであり、R22が存在しない、請求項46〜48のいずれか一項記載の化合物。
【請求項50】
該芳香環がピリジルである、請求項46記載の化合物。
【請求項51】
Y1がイオウである、請求項46記載の化合物。
【請求項52】
以下のもの:

またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグからなる群より選択される、請求項46記載の化合物。
【請求項53】
以下の式の化合物:

またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項54】
式Iの化合物:

式中、R1は置換型もしくは非置換型のシクロアルキル、複素環式、アリール、アリールシクロアルキル、二環式もしくは三環式の環、二環式もしくは三環式の縮合環基、または置換型もしくは非置換型のC2-C10アルキル基である;
R2は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイミダゾリルからなる群より選択される;
YはOSO3-X+またはSSO3-X+である;
X+は水素またはカチオン基である;ならびに
L1およびL2のそれぞれは独立に置換型もしくは非置換型のC1-C5アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項55】
式IIの化合物:

式中、R1は置換型もしくは非置換型の環式、二環式、三環式もしくはベンゾ複素環式基、または置換型もしくは非置換型のC2-C10アルキル基である;
R2は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリルである、またはR1と連結して複素環を形成する;
YはSO3-X+、OSO3-X+またはSSO3-X+である;
X+は水素、カチオン基またはエステル形成性部分である;
mは1である;
nは1、2、3または4である;
Lは置換型もしくは非置換型のC1-C3アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項56】
式IIの化合物:

式中、R1は置換型もしくは非置換型の環式、二環式、三環式もしくはベンゾ複素環式基、または置換型もしくは非置換型のC2-C10アルキル基である;
R2は水素、アルキル、メルカプトアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、チアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリルである、またはR1と連結して複素環を形成する;
YはOSO3-X+またはSSO3-X+である;
X+は水素、カチオン基またはエステル形成性部分である;
mは0である;
nは1、2、3または4である;
Lは置換型もしくは非置換型のC1-C3アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項57】
式IIの化合物:

式中、R1はR2と結合して複素環を形成する;
YはSO3-X+、OSO3-X+またはSSO3-X+である;
X+は水素、カチオン基またはエステル形成性部分である;
mは0または1である;
nは1、2、3または4である;
Lは置換型もしくは非置換型のC1-C3アルキル基であるか、または存在しない、
またはその薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項58】
請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物、および本発明の方法に用いるための指示書を含む、アミロイド関連疾患の治療に用いるためのキット。
【請求項59】
対象におけるアミロイド関連疾患を治療または予防する方法であって、それを必要とする対象に対して、請求項1〜57のいずれか一項記載のまたは表および図に示された化合物を、アミロイド関連疾患を治療または予防するために有効な量として投与することを含む方法。
【請求項60】
アミロイド関連疾患がアルツハイマー病、脳アミロイドアンギオパチー、封入体筋炎、黄斑変性症、MCIまたはダウン症候群である、請求項59記載の方法。
【請求項61】
該化合物の投与により、アミロイド線維の形成もしくは沈着、神経変性または細胞毒性が軽減または抑制される、請求項59または60記載の方法。
【請求項62】
該アミロイド関連疾患が糖尿病、AAアミロイドーシス、ALアミロイドーシスまたは血液透析関連アミロイドーシス(β2M)である、請求項59記載の方法。
【請求項63】
該対象がヒトである、請求項59〜62のいずれか一項記載の方法。
【請求項64】
該対象がアルツハイマー病、軽度認知障害または脳アミロイドアンギオパチーを有していて、投与により、該患者における認知機能の安定化、認知機能のさらなる低下の防止、または疾患の進行の防止、緩徐化もしくは阻止が生じる、本明細書の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項65】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された治療用化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、該治療用化合物がアミロイド生成性タンパク質と基底膜の糖タンパク質成分またはプロテオグリカン成分との間の相互作用を阻害してアミロイド沈着を抑制するように、対象に投与することを含む方法。
【請求項66】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された治療用化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、該対象に経口投与することを含む方法。
【請求項67】
アミロイド沈着物を有する対象におけるアミロイド沈着物を減少させるための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された治療用化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を該対象に投与することを含む方法。
【請求項68】
治療用化合物が経口投与される、請求項59〜67のいずれか一項記載の方法。
【請求項69】
該治療用化合物が薬学的に許容される媒体(vehicle)中にある状態で投与される、請求項59〜68のいずれか一項記載の方法。
【請求項70】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された治療用化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、アミロイド沈着が抑制されるように、対象に投与することを含む方法。
【請求項71】
治療用化合物が経口投与される、請求項70記載の方法。
【請求項72】
該治療用化合物が薬学的に許容される媒体中にある状態で投与される、請求項70または71記載の方法。
【請求項73】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、化合物の活性を維持しながら意図した標的部位に対する化合物の生体内分布が妨げられないようにし、アミロイド沈着が抑制されるように、対象に投与することを含む方法。
【請求項74】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、アミロイド沈着が抑制されるようにし、化合物の活性を維持しながら意図した標的部位に対する化合物の生体内分布が妨げられないように、対象に投与することを含む方法。
【請求項75】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、化合物がアミロイド生成性タンパク質と基底膜の成分との間の相互作用を阻害してアミロイド沈着が抑制されるように、対象に投与することを含む方法。
【請求項76】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、アミロイド生成性タンパク質と基底膜の成分との間の相互作用が阻害されてアミロイド沈着が抑制されるように、対象に投与することを含む方法。
【請求項77】
アミロイド沈着物を有する対象におけるアミロイド沈着物を減少させるための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、対象におけるアミロイド沈着物が減少するように、対象に投与することを含む方法。
【請求項78】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、化合物がアミロイド生成性タンパク質と基底膜の糖タンパク質成分またはプロテオグリカン成分との間の相互作用を阻害するようにし、アミロイド沈着が抑制されるように、対象に投与することを含む方法。
【請求項79】
アミロイド関連疾患の治療または予防のための医薬品の調製における、請求項59〜78のいずれか一項記載の化合物の使用法。
【請求項80】
請求項1〜57の一項記載の化合物を含む、アミロイド関連疾患の治療または予防のための薬学的組成物。
【請求項81】
請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項82】
表、式またはスキームに記載された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項83】
アミロイドーシスを治療するための薬学的組成物であって、化合物またはその薬学的に許容される塩を、対象におけるアミロイド沈着を抑制するのに十分な量として含み、化合物が請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物である、薬学的組成物。
【請求項84】
アミロイドーシスを治療するための薬学的組成物であって、化合物またはその薬学的に許容される塩を、アミロイド生成性タンパク質と基底膜の成分との間の相互作用を阻害して対象におけるアミロイド沈着を抑制するのに十分な量として含み、化合物が請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物である、薬学的組成物。
【請求項85】
アミロイドーシスを予防するための薬学的組成物であって、化合物またはその薬学的に許容される塩を、アミロイド生成性タンパク質と基底膜の成分との間の相互作用を阻害して対象におけるアミロイド沈着を抑制するのに十分な量として含み、化合物が請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物である、薬学的組成物。
【請求項86】
アミロイドーシスを治療するための薬学的組成物であって、化合物またはその薬学的に許容される塩を、対象におけるアミロイド沈着を抑制するのに十分な量として含み、化合物が請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物である、薬学的組成物。
【請求項87】
該化合物がアミロイド線維の形成を防止または抑制する、請求項59〜78のいずれか一項記載の方法。
【請求項88】
該化合物が、可溶性オリゴマー形態または線維性形態にあるアミロイドペプチドが細胞表面と結合または接着して細胞障害または毒性を引き起こすのを防止する、請求項59〜78または87のいずれか一項記載の方法。
【請求項89】
該化合物が、アミロイドにより誘導される細胞毒性またはミクログリア活性化を阻止する、請求項59〜78、87または88のいずれか一項記載の方法。
【請求項90】
該化合物がアミロイドにより誘導される神経毒性を阻止する、請求項59〜78または87〜89のいずれか一項記載の方法。
【請求項91】
該化合物がアミロイド凝集、線維形成または沈着の速度または量を低下させる、請求項59〜78または87〜90のいずれか一項記載の方法。
【請求項92】
該化合物がアミロイド線維形成または沈着の速度を低下させる、請求項59〜78または87〜91のいずれか一項記載の方法。
【請求項93】
該化合物がアミロイド沈着の程度を軽減する、請求項59〜78または87〜92のいずれか一項記載の方法。
【請求項94】
該化合物がアミロイド線維形成を抑制、軽減または防止する、請求項59〜78または87〜93のいずれか一項記載の方法。
【請求項95】
該化合物がアミロイドにより誘導される炎症を抑制する、請求項59〜78または87〜94のいずれか一項記載の方法。
【請求項96】
該化合物が脳からのアミロイドの排除を増大させる、請求項59〜78または87〜95のいずれか一項記載の方法。
【請求項97】
該化合物が、CSFまたは脳と血漿との間のアミロイドの平衡を変化させ、未治療対象における平衡分布に比して脳内のアミロイド-βの量を減少させる、請求項59〜78または87〜96のいずれか一項記載の方法。
【請求項98】
該化合物が、アミロイド沈着物を有する対象におけるアミロイドの沈着を逆行させる(reverse)、請求項59〜78または87〜97のいずれか一項記載の方法。
【請求項99】
該化合物が、アミロイド沈着物を有する対象におけるアミロイドの沈着を促す(favor)、請求項59〜78または87〜98のいずれか一項記載の方法。
【請求項100】
該化合物が、アミロイド沈着物を有する対象における斑の排除を促す、または沈着を緩徐化する、請求項59〜78または87〜99のいずれか一項記載の方法。
【請求項101】
該化合物が、対象の脳内のアミロイド濃度を未治療対象に比して低下させる、請求項59〜78または87〜100のいずれか一項記載の方法。
【請求項102】
該化合物が脳内に浸透する、請求項59〜78または87〜101のいずれか一項記載の方法。
【請求項103】
該化合物が可溶性アミロイドを非線維性形態に保たせる、請求項59〜78または87〜102のいずれか一項記載の方法。
【請求項104】
該化合物が、対象の脳からの可溶性アミロイドの排除の速度を未治療対象に比して高める、請求項59〜78または87〜103のいずれか一項記載の方法。
【請求項105】
該化合物が、アミロイドと細胞表面成分との間の相互作用を阻害または低下させる、請求項59〜78または87〜104のいずれか一項記載の方法。
【請求項106】
該細胞表面成分が基底膜のグリコサミノグリカン成分またはプロテオグリカン成分である、請求項105のいずれか一項記載の方法。
【請求項107】
該アミロイドが39〜43アミノ酸を有するアミロイド-βペプチドである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項108】
該アミロイドがβAPPから生成されるアミロイド生成性ペプチドである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項109】
該アミロイド関連疾患が軽度認知障害または軽度ないし中等度の認知障害である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項110】
該アミロイド関連疾患が血管性痴呆である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項111】
該アミロイド関連疾患がアルツハイマー病である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項112】
該アルツハイマー病が孤発性(非遺伝性)アルツハイマー病、家族性(遺伝性)アルツハイマー病または早期アルツハイマー病である、請求項111記載の方法。
【請求項113】
該アミロイド関連疾患がβ2Mアミロイドーシス、ALアミロイドーシス、AAアミロイドーシスまたは糖尿病である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項114】
該アミロイド関連疾患が脳アミロイドアンギオパチーまたは遺伝性脳出血である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項115】
該アミロイド関連疾患が老年性痴呆、ダウン症候群、封入体筋炎または加齢性黄斑変性症である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項116】
該アミロイド関連疾患が、家族性アミロイド多発ニューロパチー(FAP)、老年性全身性アミロイドーシス、腱鞘(Tenosynovium)、家族性アミロイドーシス、オステルターク(Ostertag)型非ニューロパチー性アミロイドーシス、脳神経ニューロパチー、遺伝性脳出血、家族性痴呆、慢性透析、家族性クロイツフェルト-ヤコブ病;ゲルストマン-シュトロイスラー-シャインカー症候群、遺伝性海綿状脳症、プリオン病、家族性地中海熱、マックル-ウェルズ症候群、腎症、難聴、蕁麻疹、肢痛、心筋症、皮膚沈着物、多発性骨髄腫、良性単クローン性免疫グロブリン血症、マクログロブリン血症(maccoglobulinaemia)、骨髄腫関連アミロイドーシス、甲状腺髄様癌、孤立性心房アミロイドまたは糖尿病である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項117】
該薬学的組成物が対象に対して治療的または予防的に投与される、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項118】
該薬学的組成物が対象に対して経口投与される、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項119】
該対象がヒトである、前記の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項120】
該対象が40歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項121】
該対象が50歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項122】
該対象が60歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項123】
該対象が70歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項124】
該対象が80歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項125】
該対象が85歳以上のヒトである、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項126】
該対象がヒトの女性である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項127】
該対象がヒトの閉経後女性である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項128】
該対象がホルモン補充療法を受けている、前記の方法の請求項記載の方法。
【請求項129】
対象がヒトの男性である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項130】
該対象がアルツハイマー病を有するか、アルツハイマー病を発症する遺伝的素因を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項131】
該対象が血管性痴呆を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項132】
該対象が老年性痴呆を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項133】
該対象が軽度認知障害を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項134】
該対象がAPP遺伝子にゲノム性変異を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項135】
該対象がApoE2アレルの保因者である、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項136】
該対象がプレセニリン遺伝子にゲノム性変異を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項137】
該対象が家族性、孤発性もしくは特発性のアルツハイマー病または脳アミロイドアンギオパチーを有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項138】
該対象がアミロイド沈着物を有する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項139】
該対象が脳にアミロイド-βアミロイド沈着物を有する、前記の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項140】
該化合物がアミロイド線維形成を防止または抑制する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項141】
該化合物が、可溶性オリゴマー形態または線維性形態にあるアミロイドペプチドが細胞表面と結合または接着して細胞障害または毒性を引き起こすのを防止する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項142】
該化合物が、アミロイドにより誘導される細胞毒性またはミクログリア活性化を阻止する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項143】
該化合物がアミロイドにより誘導される神経毒性を阻止する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項144】
該化合物がアミロイド凝集、線維形成または沈着の速度または量を低下させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項145】
該化合物がアミロイド線維形成または沈着の速度を低下させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項146】
該化合物がアミロイド沈着の程度を軽減する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項147】
該化合物がアミロイド線維形成を抑制、軽減または防止する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項148】
該化合物がアミロイドにより誘導される炎症を抑制する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項149】
該化合物が脳からのアミロイドの排除を増大させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項150】
該化合物が、脳と血漿との間のアミロイドの平衡を変化させ、未治療対象における平衡分布に比して脳内のアミロイドの量を減少させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項151】
該化合物が、アミロイド沈着物を有する対象におけるアミロイドの沈着を逆行させる、または促す、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項152】
該化合物がアミロイド沈着物を有する対象における斑の除去を促す、または沈着を緩徐化する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項153】
該化合物が対象の脳内のアミロイド濃度を未治療対象に比して低下させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項154】
該化合物が脳内に浸透する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項155】
該化合物が可溶性アミロイドを非線維性形態に保たせる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項156】
該化合物が、対象のCSFまたは脳からの可溶性アミロイドの排除の速度を未治療対象に比して高める、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項157】
該化合物が、アミロイド-βと細胞表面成分との間の相互作用を阻害または低下させる、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項158】
該細胞表面成分が基底膜のグリコサミノグリカン成分またはプロテオグリカン成分である、前記の請求項記載の薬学的組成物。
【請求項159】
該アミロイド-βが39〜43アミノ酸を有するペプチドである、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項160】
該アミロイド-βがβAPPから生成されるアミロイド生成性ペプチドである、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項161】
該アミロイド関連疾患が軽度認知障害または軽度ないし中等度の認知障害である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項162】
該アミロイド関連疾患が血管性痴呆である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項163】
該アミロイド関連疾患がアルツハイマー病である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項164】
該アルツハイマー病が孤発性(非遺伝性)アルツハイマー病、早期アルツハイマー病、家族性(遺伝性)アルツハイマー病である、請求項163記載の薬学的組成物。
【請求項165】
該アミロイド関連疾患がAAアミロイドーシス、ALアミロイドーシス、β2Mアミロイドーシスまたは糖尿病である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項166】
該アミロイド関連疾患が脳アミロイドアンギオパチーまたは遺伝性脳出血である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項167】
該アミロイド関連疾患が老年性痴呆、ダウン症候群、軽度認知障害、封入体筋炎または加齢性黄斑変性症である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項168】
該アミロイド関連疾患が、家族性アミロイド多発ニューロパチー(FAP)、老年性全身性アミロイドーシス、家族性アミロイドーシス、オステルターク型非ニューロパチー性アミロイドーシス、脳神経ニューロパチー、遺伝性脳出血、家族性痴呆、慢性透析、家族性クロイツフェルト-ヤコブ病;ゲルストマン-シュトロイスラー-シャインカー症候群、遺伝性海綿状脳症、プリオン病、家族性地中海熱、マックル-ウェルズ症候群、腎症、難聴、蕁麻疹、肢痛、心筋症、皮膚沈着物、多発性骨髄腫、良性単クローン性免疫グロブリン血症、マクログロブリン血症(maccoglobulinaemia)、骨髄腫関連アミロイドーシス、甲状腺髄様癌、孤立性心房アミロイドまたは糖尿病である、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項169】
薬学的に許容される酸、塩基、緩衝剤、無機塩、溶媒または保存料をさらに含む、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項170】
該化合物の脳での生物学的利用能を高める化合物をさらに含む、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項171】
該化合物が薬学的に許容される液体媒体中に溶解されている、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項172】
該化合物がカプセル剤または丸剤中に均一な混合物として存在する、前記の薬学的組成物の請求項のいずれか記載の薬学的組成物。
【請求項173】
対象におけるアミロイドタンパク質の沈着が少なくとも15%減少する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項174】
対象におけるアミロイドタンパク質の沈着が少なくとも40%減少する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項175】
対象におけるアミロイドタンパク質の沈着が少なくとも60%減少する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項176】
対象におけるアミロイドタンパク質の沈着が少なくとも80%減少する、前記の方法の請求項のいずれか記載の方法。
【請求項177】
対象におけるアミロイド沈着を抑制するための方法であって、該対象におけるアミロイド沈着が抑制されるように、体液を請求項1〜58のいずれか一項記載のもしくは表および図に示された化合物またはその薬学的に許容される塩と接触させること、ならびに該体液を該対象に投与することを含む方法。
【請求項178】
該体液が血液である、請求項177記載の方法。
【請求項179】
該体液を該化合物とエクスビボで接触させる、請求項177または178記載の方法。
【請求項180】
該対象が血液透析関連アミロイドーシスに罹患している、請求項179記載の方法。
【請求項181】
該アミロイド関連疾患が糖尿病であって、血糖症が安定化される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項182】
該アミロイド関連疾患が糖尿病であって、β細胞量の減少が防止または軽減される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項183】
該アミロイド関連疾患が糖尿病であって、β細胞量の減少に起因する高血糖が軽減される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項184】
該アミロイド関連疾患が糖尿病であって、プロ-IAPP/IAPP比の変化が安定化される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項185】
該アミロイド関連疾患が糖尿病であって、インスリン産生が調節される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項186】
インスリン産生が安定化される、または増加する、請求項185記載の方法。
【請求項187】
該対象の関節における線維の蓄積が防止または軽減される、β2Mに関する前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項188】
該アミロイド関連疾患が炎症を軽減または防止することによって治療または予防される、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項189】
疾患の進行を防止、緩徐化または阻止するための方法であって、該疾患の進行が防止、緩徐化または阻止されるように、請求項1〜76のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与することを含む方法。
【請求項190】
該疾患が軽度認知障害、軽症ないし中等症の認知障害、血管性痴呆、アルツハイマー病、脳アミロイドアンギオパチー、遺伝性脳出血、老年性痴呆、ダウン症候群、封入体筋炎または加齢性黄斑変性症である、請求項208記載の方法。
【請求項191】
対象をアミロイド関連疾患に関して治療するための方法であって、
請求項1〜57のいずれか一項記載の化合物の投与前に対象に認知検査を施すこと;
化合物の有効量を対象に投与すること、および
該化合物の投与後に対象に認知検査を施すこと、を含み、
それにより、該対象が該アミロイド関連疾患に関して治療され、該認知検査による対象のスコアが改善されるようにする方法。
【請求項192】
該認知検査がCDR、MMSEまたはADAS-Cogである、請求項191記載の方法。
【請求項193】
対象のスコアが維持される、請求項191または192記載の方法。
【請求項194】
該認知検査がCDRまたはADAS-Cogであり、該対象のスコアが低下する、請求項191または192記載の方法。
【請求項195】
該認知検査がMMSEであり、対象のスコアが上昇する、請求項191または192記載の方法。
【請求項196】
CDRまたはADAS-Cogによる対象のスコアの上昇の速度が、未治療対照におけるそれよりも小さい、請求項191記載の方法。
【請求項197】
MMSEによる対象のスコアの低下の速度が、未治療対照におけるそれよりも小さい、請求項191記載の方法。
【請求項198】
該アミロイド関連疾患が軽度認知障害、軽度ないし中等度の認知障害、血管性痴呆、アルツハイマー病、老年性痴呆またはダウン症候群である、請求項191〜197のいずれか一項記載の方法。
【請求項199】
アミロイドタンパク質がAHアミロイドタンパク質、ALアミロイドタンパク質、アミロイドλ、アミロイドκ、アミロイドκIV、アミロイドγまたはアミロイドγ1である、前記の方法の請求項のいずれか一項記載の方法。
【請求項200】
アミロイドタンパク質の沈着を軽減または防止するための方法であって、それを必要とする対象に対して、請求項1〜76のいずれか一項記載の化合物を投与することを含み、該アミロイドタンパク質がAHアミロイドタンパク質、ALアミロイドタンパク質、アミロイドλ、アミロイドκ、アミロイドκIV、アミロイドγまたはアミロイドγ1であるような方法。
【請求項201】
アミロイド沈着に起因する臓器機能の変化の速度を低下させるための方法であって、それを必要とする対象に対して、請求項1〜57のいずれか一項記載のまたは表もしくは図に示された化合物を、アミロイド沈着に起因する臓器機能の変化の速度が低下するように、投与することを含む方法。
【請求項202】
線維形成を抑制するための方法であって、請求項1〜57のいずれか一項記載のまたは表もしくは図に示された化合物の有効量を、線維形成が抑制されるように、対象に投与することを含み、該有効量がタンパク質-タンパク質相互作用を阻害するのに有効であるような方法。
【請求項203】
CAAまたは遺伝性脳出血を治療するための方法であって、請求項1〜76のいずれか一項記載のまたは図の表に示された化合物の有効量を投与することを含み、該有効量が出血性脳卒中の再発を減少させるのに有効であるような方法。

【公表番号】特表2007−516938(P2007−516938A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516597(P2006−516597)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【国際出願番号】PCT/IB2004/002337
【国際公開番号】WO2004/113277
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505475769)ニューロケム (インターナショナル) リミテッド (7)
【出願人】(505458245)クィーンズ ユニバーシティー アット キングストン (11)
【Fターム(参考)】