説明

アミン誘導体

本発明は、式(1)の化合物、ならびにそのような誘導体の調製のための方法、そのような誘導体の調製において使用される中間体、そのような誘導体を含有する組成物、およびそのような誘導体の使用に関する。本発明による化合物は、数多くの疾患、障害および状態において有用であり、具体的には、炎症性、アレルギー性および呼吸器の疾患、障害および状態において有用である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)の化合物:
【化1】

[式中、
Aは、
【化2】

(式中、は、ヒドロキシを有する炭素へのAの結合点を表す)
から選択され、
Bは、
1)**−(CH−(CH−X−(CH***(式中、XはOまたはSであり、mは0〜9の整数であり、nは0〜9の整数であり、n+mは4〜9の間(4と9を含む)に含まれる)、
2)1つまたは2つのC〜Cアルキルで置換されていてもよいC〜C12アルキレン、
3)下記式の基:
【化3】

(式中、XはOまたはSであり、rは2〜7の整数であり、sは0〜6の整数であり、tは0〜6の整数であり、s+tは1〜6の間(1と6を含む)に含まれ、r+s+tは3〜8の間(3と8を含む)に含まれる)、
および
4)下記式の基:
【化4】

から選択され、
上記式において、**は隣接NH基へのBの結合点を表し、***は隣接フェニル基へのBの結合点を表す]
およびその第四級アンモニウム塩、または適切な場合、それらの薬学的に許容できる塩、および/またはその異性体、互変異性体、溶媒和物もしくは同位体変化体。
【請求項2】
BがC〜C12アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Bが、(CH、(CHまたは(CH10から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Bが(CH−(CH−X−(CHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
がOである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Bが、(CH−O−(CH、(CH−O−(CHおよび(CH−O−から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Bが、下記式の基:
【化5】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
がOである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Bが、
【化6】

から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Bが、
【化7】

から選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
Bが、式:
【化8】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Bが、式:
【化9】

である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Aが、式:
【化10】

である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
N−(5−{(1R)−2−[(10−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}デシル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−ヒドロキシフェニル)メタンスルホンアミド;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(3−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}プロポキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(4−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ブトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−(5−{(1R)−2−[(7−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェノキシ}ヘプチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−ヒドロキシフェニル)メタンスルホンアミド;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−{5−[(1R)−2−{[6−(4−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ブトキシ)ヘキシル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(4−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ブトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}ホルムアミド;
5−[(1R)−2−({2−[4−(4−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ブトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン;
5−[(1R)−1−{[ヒドロキシ}−2−({2−[4−(4−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ブトキシ)フェニル]エチル}アミノ)エチル]ベンゼン−1,3−ジオール;
N−{5−[(1R)−2−({2−[3−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミド;
2−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−(2−{3−[2−({(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)エチル]フェノキシ}エチル)フェノール;
5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]ベンゼン−1,3−ジオール;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}ホルムアミド;
5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン;
2−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−(2−{4−[2−({(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)エチル]フェノキシ}エチル)フェノール;
N−(5−{(1R)−2−[(8−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}オクチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−ヒドロキシフェニル)メタンスルホンアミド;
N−(5−{(1R)−2−[(2−{4−[(5−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}ペンチル)オキシ]フェニル}エチル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−ヒドロキシフェニル)メタンスルホンアミド;
2−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−(4−{4−[2−({(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)エチル]フェノキシ}ブチル)フェノール;
N−{5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]エチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−2−ヒドロキシフェニル}メタンスルホンアミドスクシネート塩;
5−[(1R)−2−({2−[4−(2−{3−[(1R)−3−(ジイソプロピルアミノ)−1−フェニルプロピル]−4−ヒドロキシフェニル}エトキシ)フェニル]−11−ジメチルエチル}アミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オン;
およびその第四級アンモニウム塩、または適切な場合、それらの薬学的に許容できる塩、および/またはその異性体、互変異性体、溶媒和物もしくは同位体変化体
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
式:
【化11】

(式中、Xは、アセテート、フマレート、メシレート、ブロミド、クロリド、スルフェート、D−タートレートおよびL−タートレート、またはキシナホエートである)
である、請求項1に記載の化合物の第四級アンモニウム塩。
【請求項16】
式:
【化12】

(式中、Xはスクシネートである)
である、請求項1に記載の化合物の第四級アンモニウム塩。
【請求項17】
少なくとも効果的な量の、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは誘導体を含む医薬組成物。
【請求項18】
1つまたは複数の薬学的に許容できる賦形剤および/または添加剤をさらに含む、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
医薬品として使用される、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物。
【請求項20】
β2受容体およびM3受容体が関与する疾患、障害および状態の処置において使用される、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物。
【請求項21】
・どのようなタイプ、病因または病理発生であれ、喘息、具体的には、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー性喘息、アトピー性気管支IgE媒介喘息、気管支喘息、特発性喘息、真性喘息、病態生理学的障害によって引き起こされる内因性喘息、環境的要因によって引き起こされる外因性喘息、原因不明または不顕性原因の特発性喘息、非アトピー性喘息、気管支喘息、気腫性喘息、運動誘発喘息、アレルゲン誘発喘息、冷気誘発喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原生動物またはウイルスの感染によって引き起こされる感染型喘息、非アレルギー性喘息、初発喘息、喘息幼児症候群および細気管支炎からなる群から選択される一種である喘息、
・慢性または急性の気管支収縮、慢性気管支炎、小気道閉塞および気腫、
・どのようなタイプ、病因または病理発生であれ、閉塞性または炎症性の気道疾患、具体的には、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎を包含するCOPD、COPD関連またはCOPD非関連の肺気腫または呼吸困難、不可逆性の進行性気道閉塞によって特徴づけられるCOPD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、他の薬物治療の結果としての気道活動過多の悪化、および肺高血圧に伴う気道疾患からなる群から選択される一種である閉塞性または炎症性の気道疾患、
・どのようなタイプ、病因または病理発生であれ、気管支炎、具体的には、急性気管支炎、急性喉頭気管気管支炎、アラキジン酸気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染性喘息性気管支炎、増殖性気管支炎、ブドウ球菌または連鎖球菌による気管支炎、および小胞性気管支炎からなる群から選択される一種である気管支炎、
・急性肺傷害、
・どのようなタイプ、病因または病理発生であれ、気管支拡張症、具体的には、円柱状気管支拡症、小嚢状気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症、細気管支拡張症、嚢状気管支拡張症、乾性気管支拡張症および小胞状気管支拡張症からなる群から選択される一種である気管支拡張症
からなる群から選択される疾患、障害および状態の処置において使用される、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物。
【請求項22】
β2アゴニスト活性およびM3アンタゴニスト活性の両方を有する薬物を製造するための、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物の使用。
【請求項23】
請求項21に記載の群から選択される疾患、障害および状態の処置のための薬物を製造するための、請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物の使用。
【請求項24】
ヒトを包含する哺乳動物を処置する方法であって、前記哺乳動物を効果的な量の請求項1から16のいずれか一項に記載の式(1)の化合物またはその薬学的に許容できる塩、誘導体もしくは組成物により処置することを含む方法。
【請求項25】
疾患、障害および状態が、請求項21に記載の群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物と、
(a)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト、
(b)LTB、LTC、LTDおよびLTEのアンタゴニストを包含するロイコトリエンアンタゴニスト(LTRA)、
(c)H1アンタゴニストおよびH3アンタゴニストを包含するヒスタミン受容体アンタゴニスト、
(d)うっ血除去使用のためのα−およびα−アドレナリン作動性受容体アゴニスト血管収縮剤交感神経様作用薬剤、
(e)PDE阻害剤、例えば、PDE3阻害剤、PDE4阻害剤およびPDE5阻害剤、
(f)テオフィリン、
(g)クロモグリク酸ナトリウム、
(h)COX阻害剤、非選択性および選択性の両方のCOX−1阻害剤またはCOX−2阻害剤(NSAID)、
(i)プロスタグランジン受容体アンタゴニストおよびプロスタグランジンシンターゼ阻害剤、
(j)経口グルココルチコステロイドおよび吸入グルココルチコステロイド、
(k)コルチコイド受容体の解離型アゴニスト(DAGR)、
(l)内因性の炎症性実体に対して活性なモノクローナル抗体、
(m)抗腫瘍壊死因子(抗TNF−α)剤、
(n)VLA−4アンタゴニストを包含する接着分子阻害剤、
(o)キニン−B受容体アンタゴニストおよびキニン−B受容体アンタゴニスト、
(p)IgE経路阻害剤およびシクロスポリンを包含する免疫抑制剤、
(q)マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害剤、
(r)タキキニンNK受容体アンタゴニスト、タキキニンNK受容体アンタゴニストおよびタキキニンNK受容体アンタゴニスト、
(s)エラスターゼ阻害剤などのプロテアーゼ阻害剤、
(t)アデノシンA2a受容体アゴニストおよびアデノシンA2bアンタゴニスト、
(u)ウロキナーゼの阻害剤、
(v)D2アゴニストなどのドーパミン受容体に作用する化合物、
(w)IKK阻害剤などのNFκβ経路の調節剤、
(x)p38MAPキナーゼ、PI3キナーゼ、JAKキナーゼ、sykキナーゼ、EGFRまたはMK−2などのサイトカインシグナル伝達経路の調節剤、
(y)粘液溶解剤または鎮咳剤として分類され得る薬剤、
(z)吸入コルチコステロイドに対する応答を高める薬剤、
(aa)気道にコロニーを形成し得る微生物に対して効果的な抗菌剤および抗ウイルス剤、
(bb)HDAC阻害剤、
(cc)CXCR2アンタゴニスト、
(dd)インテグリンアンタゴニスト、
(ee)ケモカイン、
(ff)上皮ナトリウムチャネル(ENaC)遮断剤または上皮ナトリウムチャネル(ENaC)阻害剤、
(gg)P2Y2アゴニストおよび他のヌクレオチド受容体アゴニスト、
(hh)トロンボキサンの阻害剤、
(ii)ナイアシン、および
(jj)VLAM、ICAMおよびELAMを包含する接着因子
から選択される他の治療剤(1つまたは複数)との組合せ。
【請求項27】
下記式の化合物:
【化13】

[式中、
Bは請求項1で定義される通りであり、
Raは水素または好適なヒドロキシ保護基を表し、
RbおよびRcは、NとRbの間の結合、およびNとRcの間の結合が、対応するアミンを与えるために容易に切断され得るような任意の好適な置換基を表し、
は、
・−CH−(CH−X−(CHn1(式中、XはOまたはSであり、mは0〜9の整数であり、nは1〜7の整数であり、n+mは2〜7の間(2と7を含む)に含まれる)、
・1つまたは2つのC〜Cアルキルで置換されていてもよいC〜Cアルキレン、または
・下記式の基:
【化14】

(式中、XはOまたはSであり、rは1〜6の整数であり、sは0〜6の整数であり、tは1〜4の整数であり、s+tは1〜4の間(1と4を含む)に含まれ、r+s+tは2〜5の間(2と5を含む)に含まれる)
から選択される]。

【公表番号】特表2009−530364(P2009−530364A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−500951(P2009−500951)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【国際出願番号】PCT/IB2007/000619
【国際公開番号】WO2007/107828
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(597014501)ファイザー・リミテッド (107)
【氏名又は名称原語表記】Pfizer Limited
【住所又は居所原語表記】Ramsgate Road, Sandwich, Kent, England
【Fターム(参考)】