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アリール−カルボアルデヒドオキシム誘導体およびエストロゲン様物質としてのその使用
説明

アリール−カルボアルデヒドオキシム誘導体およびエストロゲン様物質としてのその使用

本発明は、構造式:


[式中、R1〜R5 は、明細書の記載と同意義である]
を有するエストロゲン受容体モジュレーターまたはその医薬上許容される塩に関する。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の分野
本発明は、アリール−カルバルデヒドオキシム誘導体およびある種の態様において(ヒドロキシ−フェニル)−アリール−カルバルデヒドオキシム誘導体、そのエストロゲン様物質としての使用およびその調製方法に関する。
【0002】
発明の背景
哺乳類の組織におけるエストロゲンの多面的発現効果は十分に立証されており、現在、エストロゲンは多くの臓器系に影響を及ぼすことが認識されている[Mendelsohn and Karas, New England Journal of Medicine 340: 1801-1811 (1999)、Epperson, et al., Psychosomatic Medicine 61: 676-697 (1999)、Crandall, Journal of Womens Health & Gender Based Medicine 8: 1155-1166 (1999)、Monk and Brodaty, Dementia & Geriatric Cognitive Disorders 11: 1-10 (2000)、Hurn and Macrae, Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism 20: 631-652 (2000)、Calvin, Maturitas 34: 195-210 (2000), Finking, et al., Zeitschrift fur Kardiologie 89: 442-453 (2000)、Brincat, Maturitas 35: 107-117 (2000)、Al-Azzawi, Postgraduate Medical Journal 77: 292-304 (2001)]。エストロゲンは、いくつかの方法で組織に効果を発揮することができる。恐らく、最も十分に特徴付けられている作用機序は遺伝子転写を変化させるエストロゲン受容体との相互作用である。エストロゲン受容体は、リガンド活性化転写因子であり、細胞核ホルモン受容体スーパーファミリーに属する。このファミリーの他のメンバーとしては、プロゲステロン受容体、アンドロゲン受容体、グルココルチコイド受容体および鉱質コルチコイド受容体が挙げられる。これらの受容体はリガンドと結合すると二量体化し、(応答配列として知られている)DNAの特異的配列に直接結合することにより、または、(AP1のような)他の転写因子と相互作用し、ついで、特異的DNA配列に直接結合することにより、遺伝子転写を活性化することができる[Moggs and Orphanides, EMBO Reports 2: 775-781 (2001)、Hall, et al., Journal of Biological Chemistry 276: 36869-36872 (2001)、McDonnell, Principles Of Molecular Regulation. p351-361(2000)]。一群の「補調節」タンパク質は、また、リガンドと結合した受容体と相互作用することができ、その転写活性を調節することができる[McKenna, et al., Endocrine Reviews 20: 321-344 (1999)]。また、エストロゲン受容体は、リガンド依存性およびリガンド非依存性の両方の方法におけるNFκB−媒介転写を抑制することができる[Quaedackers, et al., Endocrinology 142: 1156-1166 (2001)、Bhat, et al., Journal of Steroid Biochemistry & Molecular Biology 67: 233-240 (1998)、Pelzer, et al., Biochemical & Biophysical Research Communications 286: 1153-7 (2001)]。
【0003】
エストロゲン受容体はリン酸化によって活性化することもできる。このリン酸化は、EGFのような成長因子により媒介され、リガンドの不在下における遺伝子転写の変化を引き起こす[Moggs and Orphanides, EMBO Reports 2: 775-781 (2001)、Hall, et al., Journal of Biological Chemistry 276: 36869-36872 (2001)]。
【0004】
あまり十分には特徴付けられていないが、エストロゲンが細胞に影響を及ぼすことができる手段は、いわゆる膜受容体を介するものである。かかる受容体の存在は議論の余地があるが、エストロゲンが細胞から非ゲノム応答を非常に迅速に誘発することができることは十分に立証されている。これらの効果の伝達の原因である分子は最終的には単離されていないが、少なくとも、該エストロゲン受容体の細胞核形態に関連があることを示唆する証拠がある[Levin, Journal of Applied Physiology 91: 1860-1867 (2001)、Levin, Trends in Endocrinology & Metabolism 10: 374-377 (1999)]。
【0005】
今日までに、2つのエストロゲン受容体が見出された。最初のエストロゲン受容体は、約15年前にクローン化され、現在、ERαと称されている[Green, et al., Nature 320: 134-9 (1986)]。第2は、比較的最近見出され、ERβと称されている[Kuiper, et al., Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 93: 5925-5930 (1996)]。ERβにつにいての初期の研究は、種々のリガンドに対するその親和性を定義することに集中し、実際、ERαとの差異がいくつか見出された。ERβの組織分布は、齧歯類において十分にマッピングされており、ERαと一致していない。マウスおよびラットの子宮のような組織はERαを優先的に発現するが、これに対して、マウスおよびラットの肺はERβを優先的に発現する[Couse, et al., Endocrinology 138: 4613-4621 (1997)、Kuiper, et al., Endocrinology 138: 863-870 (1997)]。同一臓器内であっても、ERαおよびERβの分布は区分され得る。例えば、マウスの卵巣において、ERβは顆粒膜細胞中にて高度に発現され、ERαは包膜細胞および間質細胞に制限される[Sar and Welsch, Endocrinology 140: 963-971 (1999)、Fitzpatrick, et al., Endocrinology 140:2581-2591 (1999)]。しかしながら、該受容体が共発現される例があり、ERαおよびERβがヘテロ二量体を形成することができるということがインビトロ研究により立証されている[Cowley, et al., Journal of Biological Chemistry 272: 19858-19862 (1997)]。
【0006】
最も強力な内因性エストロゲンは、17β−エストラジオールである。多数の化合物が17β−エストラジオールの活性を模倣するかまたはブロックすることが開示されている。17β−エストラジオールとほぼ同一の生物学的効果を有する化合物は「エストロゲン受容体アゴニスト」と称される。17β−エストラジオールと組み合わせて投与した場合にその効果をブロックするものは「エストロゲン受容体アンタゴニスト」と称される。実際には、エストロゲン受容体アゴニストおよびエストロゲン受容体アンタゴニスト活性の間には連続体があり、実際、いくつかの化合物は、いくつかの組織においてエストロゲン受容体アゴニストとして振る舞い、他の組織においてはエストロゲン受容体アンタゴニストとして振る舞う。混合活性を有するこれらの化合物は選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMS)と称され、治療上有用な物質(例えば、EVISTA)である[McDonnell, Journal of the Society for Gynecologic Investigation 7: S10-S15 (2000)、Goldstein, et al., Human Reproduction Update 6: 212-224 (2000)]。同一の化合物が細胞特異的効果(複数)を有することができる正確な理由は解明されていないが、受容体コンフォメーションの差異および/または補調節タンパク質の環境の差異が示唆されている。
【0007】
エストロゲン受容体はリガンドと結合すると異なるコンフォメーションをとることが相当長い間知られてきた。しかしながら、これらの変化の重要性および機微はごく最近判明した。ERαおよびERβの三次元構造は種々のリガンドとの同時結晶化により説明されており、明らかに、受容体−補調節タンパク質相互作用に必要とされるタンパク質配列の立体的な障害となるエストロゲン受容体アンタゴニストの存在下におけるヘリックス12の位置を変えることを示す[Pike, et al., Embo 18: 4608-4618 (1999)、Shiau, et al., Cell 95: 927-937 (1998)]。加えて、ファージディスプレイの技法を用いて、種々のリガンドの存在下においてエストロゲンと相互作用するペプチドが同定された[Paige, et al., Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 96: 3999-4004 (1999)]。例えば、完全エストロゲン受容体アゴニスト17β−エストラジオールに結合したERαとジエチルスチルベストロールに結合したERαとを区別する一のペプチドが同定された。別のペプチドは、ERαに結合したクロミフェンとERβに結合したクロミフェンとを区別することが示された。これらのデータは、各リガンドが、異なる生物学的活性を有すると思われる固有かつ予測不可能なコンフォメーションで該受容体を配置する可能性があることを示している。
【0008】
上記のとおり、エストロゲンは、生物学的プロセスのパノプリィに影響を及ぼす。加えて、ジェンダー差が記載されている場合(例えば、疾患の頻度、攻撃誘発に対する応答など)、該解釈は男女間のエストロゲンレベルの差異を含むことがある。
【0009】
発明の概要
本発明は、アリール−カルバルデヒドオキシム誘導体、特にそのエストロゲン様物質としての使用に関する。一の態様において、本発明は、式:
【化1】

[式中:
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
およびRは、一緒になって、縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成し;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
は、水素、低級アルキルまたは−C(O)Rであり;
は、低級アルキルである]
で示されるアリール−カルバルデヒド誘導体その医薬上許容される塩に関する。いくつかの好ましい具体例において、RはHである。
【0010】
別の態様において、本発明は、少なくとも1つの上記化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物に関する。
さらに別の態様において、本発明は、限定するものではないが、炎症性腸疾患、例えばクローン病および結腸炎を含む疾患の治療または予防における、上記化合物の使用に関する。
【0011】
発明の詳細な記載
本発明は、アリール−カルバルデヒドオキシム誘導体を提供する。これらの化合物は、好ましくは、エストロゲン様物質として作用し、炎症性腸疾患(クローン病および結腸炎を含む)のような疾患の治療および予防に有用である。一の態様において、本発明は、式I:
【化2】

[式中:
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
およびRは、一緒になって、縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成し;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
は、水素、低級アルキルまたは−C(O)Rであり;
は、低級アルキルである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩に関する。いくつかの好ましい具体例において、RはHである。
【0012】
ある種の好ましい具体例において、Rはハロゲンであり、RおよびRは、一緒になって、5または6員の縮合環、例えばフェニル、フラン、チオフェンを形成し、RはHまたはハロゲンである。
【0013】
医薬上許容される塩は、本発明の化合物が塩基性部分を含む場合、有機酸および無機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、および同様の公知の許容される助剤から形成され得る。塩は、また、本発明の化合物が酸性部分を含有する場合、有機塩基および無機塩基、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム、リチウムまたはカリウム)、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭素原子1〜6個を含有するアルキルアンモニウム塩、または各アルキル基中に炭素原子1〜6個を含有するジアルキルアンモニウム塩、各アルキル基中に炭素原子1〜6個を含有するトリアルキルアンモニウム塩から形成され得る。
【0014】
「アリール」なる用語は、6〜10個の炭素原子のカルボサイクリック芳香環、例えばフェニルを意味する。「ヘテロアリール」なる用語は、酸素、窒素および硫黄から選択される1個以上の、例えば1〜3個のヘテロ原子を含有する、5または6員の芳香環を意味する。アリールおよびヘテロアリール基は、置換されていてもよい。
【0015】
「アルキル」なる用語は、本明細書で用いられる場合、単独または他の基の一部として用いられても、置換または非置換の脂肪族炭化水素鎖を意味し、限定するものではないが、特記しない限り、1〜12個の炭素原子、好ましくは、1〜6個の炭素原子を含有する、直鎖または分枝鎖を意味する。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、i−ブチルおよびt−ブチルが、「アルキル」なる用語に包含される。特に、「アルキル」の定義内には、置換されていてもよい脂肪族炭化水素鎖が含まれる。
【0016】
本明細書の定義において用いられる炭素数は、炭素骨格および炭素枝を意味するが、置換基、例えばアルコキシ等の置換基の炭素原子は含まない。
【0017】
「アルケニル」なる用語は、本明細書で用いられる場合、単独または他の基の一部として用いられても、置換または非置換の炭化水素鎖を意味し、限定するものではないが、2〜8個の炭素原子を有し、少なくとも一つの二重結合を含有する直鎖および分枝鎖を意味する。好ましくは、アルケニル基は、1または2個の二重結合を有する。かかるアルケニル基は、EまたはZ立体配置で存在することができ、本発明の化合物は、両方の立体配置を含有する。特に、「アルケニル」の定義においては、置換されていてもよい脂肪族炭化水素鎖を含む。アルケニルに結合したヘテロ原子、例えばO、SまたはN−Rは、二重結合に結合した炭素原子に結合しない。
【0018】
「フェニル」なる用語は、本明細書で用いられる場合、単独または他の基の一部として用いられても、置換または非置換のフェニル基を意味する。
【0019】
置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリールおよびフェニルは、1個以上の置換基により置換されていてもよい。適当な任意の置換基は、独立して、ニトロ、シアノ、−N(R11)(R12)、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルキルアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルコキシ、ペルフルオロアルキル、ペルフルオロアルコキシ、アリールアルキル、アルキルアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、−S(O)−N(R11)(R12)、−C(=O)−N(R11)(R12)、(R11)(R12)N−アルキル、(R11)(R12)N−アルコキシアルキル、(R11)(R12)N−アルキルアリールオキシアルキル、−S(O)−アリール(ここに、s=0−2)または−S(O)−ヘテロアリール(ここに、s=0−2)から選択され得る。本発明のある種の具体例において、アルキル、アルケニル、アルキニルおよびシクロアルキルの好ましい置換基は、ニトロ、シアノ、−N(R11)(R12)、ハロ、ヒドロキシル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アルコキシアルキルおよびアルコキシカルボニルを含む。本発明のある種の具体例において、アリールおよびヘテロアリールの好ましい置換基は、−N(R11)(R12)、アルキル、ハロ、ペルフルオロアルキル、ペルフルオロアルコキシ、アリールアルキルおよびアルキルアリールを含む。
【0020】
ハロゲンなる用語は、臭素、塩素、フッ素およびヨウ素を含む。
「低級アルキル」なる用語は、1〜6個の炭素原子、いくつかの具体例においては、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。
「低級アルコキシ」なる用語は、本明細書で用いられる場合、Rが1〜6個の炭素原子のアルキル基であるR−O−基を意味する。
【0021】
本発明に従って使用する場合、本発明に含まれる化合物または物質を提供することに関する「与える」なる用語は、かかる化合物または物質を直接投与すること、または体内で該化合物または物質の有効量を形成するプロドラッグ、誘導体またはアナログを投与することのいずれをも意味する。
【0022】
本発明の化合物は、少なくとも部分的にエストロゲン欠乏または過剰により媒介されるか、またはエストロゲン剤の使用により治療または阻害することができる、症状、障害または病態の治療または阻害に有用なエストロゲン受容体モジュレーターである。特に、本発明の化合物は、産生された内因性エストロゲンのレベルが大きく減少する、閉経期前後、閉経期または閉経後の患者の治療に有用である。閉経期は、一般的に、最後の自然月経期間として定義され、血流中に循環するエストロゲンの実質的な減少を引き起こす、卵巣機能の停止により特徴付けられる。本明細書で用いられる場合、また、閉経期は、外科的もしくは化学的であり得るか、または卵巣機能の早期減少または停止を誘発する病態により引き起こされうる、エストロゲン産生の減少状態を含む。
【0023】
したがって、本発明の化合物は、骨粗鬆症の治療または阻害、および骨の純損失を誘発する、新しい骨組織の個々の形成および旧組織の再吸収の不均衡に由来する骨脱塩の阻害に有用である。かかる骨減少は、広範囲の人々、特に、両側卵巣摘出術を受けた、または長期のコルチコステロイド治療を受けた、性腺発育障害を経験した、およびクッシング症候群を患っている女性の閉経後の女性において生じる。歯および顎骨を含む骨の特別なニーズである、骨折、欠陥のある骨構造を有する個体、および骨関係の外科治療および/または人工装具の埋め込みを受けた人々における、置換もこれらの化合物を用いて解決することができる。これらの上記した問題に加えて、これらの化合物は、変形性関節症、低カルシウム血症、高カルシウム血症、パジェット病、骨軟化症、骨灰分喪失、多発性骨髄腫および骨組織に悪影響を与える癌の他の形態の治療または阻害に用いることができる。
【0024】
また、本発明の化合物は、前立腺肥大症、子宮平滑筋腫、乳癌、子宮内膜症、子宮内膜癌、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜ポリープ、良性乳房疾患、腺筋症、卵巣癌、黒色腫、前立腺癌、結腸の癌、CNS癌、例えば神経膠腫または星状細胞芽腫を含む、良性または悪性の異常な組織成長の治療または阻害に有用である。
【0025】
本発明の化合物は心臓保護剤であり、これらは、コレステロール、トリグリセライド、Lp(a)およびLDLレベルの低下;高コレステロール血症;高脂血症;心血管疾患;アテローム性動脈硬化症;末梢血管障害;再狭窄および血管痙攣の阻害または治療;および免疫介在血管損傷を誘発する細胞事象からの血管壁損傷の阻害に有用である。これらの心臓保護特性は、閉経後の患者をエストロゲンを用いて治療して骨粗鬆症を阻害する場合、男性においてエストロゲン治療を必要とする場合に非常に重要である。
【0026】
また、本発明の化合物は抗酸化剤であり、したがって、フリーラジカル誘発病態の治療または阻害に有用である。抗酸化剤療法を必要とする特定の健康状態は、癌、中枢神経系障害、アルツハイマー病、骨疾患、加齢、炎症性障害、末梢血管障害、関節リウマチ、自己免疫疾患、呼吸窮迫、肺気腫、再灌流後傷害の予防、ウィルス性肝炎、慢性活動性肝炎、結核、乾癬、全身性エリテマトーデス、成人呼吸窮迫症候群、中枢神経系外傷および卒中である。
【0027】
また、本発明の化合物は、認知増強および老年性認知症、アルツハイマー病、認知力低下、神経変性障害の治療または阻害、神経変性疾患または認知増強に有用である。
【0028】
また、本発明の化合物は、炎症性腸疾患、潰瘍性直腸炎、クローン病および結腸炎;更年期関連症状、例えば、ホットフラッシュ、膣または外陰アトピー、萎縮性膣炎、膣乾燥、掻痒、性交疼痛症、排尿困難、頻尿、尿失禁、尿管感染症を含む血管運動症状;ホットフラッシュ、筋痛症、関節痛、不眠症、刺激過敏等を含む血管運動症状;男性型脱毛症;皮膚萎縮;座瘡;II型糖尿病;機能不全性子宮出血;および不妊症の治療または阻害に有用である。
【0029】
本発明の化合物は、白血病、子宮内膜切除、慢性の腎疾患もしくは肝疾患、または凝固疾患もしくは障害のような、無月経が有利である病態に有用である。
【0030】
本発明の化合物は、特にプロゲスチンと組み合わせると、避妊薬として使用することができる。
【0031】
特定の病態または障害の治療または阻害のために投与する場合、有効な投与量は、使用される特定の化合物、投与の方法、処置される症状およびその重篤度、ならびに処置される個体に関する種々の身体的因子に応じて異なることは理解される。本発明の化合物の有効な投与は、約0.1mg/日〜約1,000mg/日の経口投与量で投与され得る。好ましくは、投与は、約10mg/日〜約600mg/日、より好ましくは、約50mg/日〜約600mg/日であり、1回投与量または2回もしくはそれ以上の分割投与である。計画される日用量は、投与経路により異なると考えられる。
【0032】
かかる用量は、経口投与、移植による投与、非経口投与(静脈注射、腹腔内注射および皮下注射を含む)、直腸投与、鼻内投与、膣投与、および経皮投与を含む、活性化合物をレシピエントの血流に導くのに有用な方法で投与され得る。
【0033】
本発明の活性化合物を含む経口製剤は、錠剤、カプセル、頬側剤、トローチ、ロゼンジ、および経口溶液、懸濁液または溶液を含む慣用の経口剤を含む。カプセルは、活性化合物と、医薬上許容されるデンプン(例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン)、糖、人工甘味料、結晶性および微結晶性セルロースのような粉末セルロース、小麦粉、ゼラチン、ガムなどの不活性充填剤および/または希釈剤との混合物を含有し得る。有用な錠剤製剤は、慣用的な圧縮法、湿式造粒法または乾式造粒法により調製され、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アルギン酸、アカシアガム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、複合ケイ酸塩、炭酸カルシウム、グリシン、デキストリン、シュークロース、ソルビトール、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、タルク、乾燥スターチおよび粉糖を含むがこれらに限定されるものではない、医薬上許容される希釈剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、表面調節剤(界面活性剤を含む)、懸濁化剤または安定剤を用いることができる。表面調節剤の代表例としては、ポロキサマー188、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、セトステアリルアルコール、セトマクロゴール乳化ろう、ソルビタンエステル、コロイド状二酸化ケイ素、リン酸塩、ドデシル硫酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、およびトリエタノールアミンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。経口製剤は、標準的な遅延放出型または徐放型処方を利用して活性化合物の吸収を変えることができる。経口製剤は、また、要すれば適当な可溶化剤または乳化剤を含む、水またはフルーツジュース中の活性成分を投与することからなり得る。
【0034】
いくつかの場合には、当該化合物をエアゾールの剤形で気道に直接投与することが望ましい。
【0035】
また、本発明の化合物は、非経口または腹腔内投与され得る。遊離塩基または医薬上許容される塩としてのこれらの活性化合物の溶液または懸濁液は、ヒドロキシ−プロピルセルロースのような界面活性剤と適当に混合した水中にて調製することができる。分散液は、油中のグリセロール、液体ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物中にて調製することができる。通常の貯蔵および使用条件下にて、これらの製剤は、微生物の増殖を阻害するために保存剤を含有する。
【0036】
注射用に適した医薬剤形は、滅菌注射用溶液または分散液の即時調製用の滅菌水溶液または分散液および滅菌粉末を含む。全て場合、製剤は、無菌でなければならず、容易な注射器操作性が存在する程度に流動性でなければならない。製造および貯蔵条件下で安定でなければならず、細菌および真菌のような微生物の汚染作用から保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、それらの適当な混合物、および植物油を含有する溶媒または分散媒であり得る。
【0037】
この開示目的のために、経皮投与は、上皮組織および粘膜組織を含む、身体の表面および身体の導管の内部表層を通過する全ての投与を包含すると理解される。かかる投与は、ローション、クリーム、フォーム、パッチ、懸濁液、溶液および坐剤(直腸用および膣用)にて本発明の化合物またはその医薬上許容される塩を用いて行うことができる。
【0038】
経皮投与は、活性化合物および担体を含有する経皮パッチの使用により行うことができ、ここで、この担体は、該活性化合物に対して不活性であり、皮膚に対して非毒性であり、全身吸収用の薬剤を皮膚を介して血流中にデリバリーさせるものである。該担体は、クリームおよび軟膏、ペースト、ゲルおよび閉鎖性デバイスのような多くの剤形をとることができる。クリームおよび軟膏は、水中油型または油中水型の粘稠液体または半固体エマルジョンであり得る。活性成分を含有する石油または親水性石油中に分散させた吸収性粉末からなるペーストもまた適している。種々の閉鎖性デバイスは、担体を含むかまたは含まずに活性成分を含有するリザーバーを覆っている半透膜、または活性成分を含有するマトリックスのような、血流中に活性成分を放出するために使用され得る。他の閉鎖性デバイスは文献公知である。
【0039】
坐剤製剤は、坐剤の融点を変えるためのワックスを添加したかまたは添加しないカカオ脂およびグリセリンを含む伝統的な物質から調製され得る。種々の分子量のポリエチレングリコールのような水溶性坐剤基剤を使用することもできる。
【0040】
本発明の化合物の調製に用いられる試薬は、市販されているか、または文献に記載された標準的な方法で調製することができる。
【0041】
いくつかの代表的な化合物の調製法を下記スキーム1〜7に記載する。
【化3】

【0042】
【化4】

【0043】
【化5】

【0044】
【化6】

【0045】
【化7】

【0046】
【化8】

【0047】
【化9】

【0048】
実施例1
4−ブロモナフタレン−1−カルバルデヒド
150mlのフラスコに、1,4−ジブロモナフタレン(2.0g、7.0mmol)および無水エーテル(50ml)を加えた。0℃に冷却した後、n−BuLi(3.1mlのヘキサン中2.5M、7.7mmol)を滴下し、20分間撹拌した後、無水DMF(1.62ml、21mmol)を加えた。ついで、反応物を常温に加温し、1時間後、反応物を水(10ml)でクエンチし、10分間撹拌し、エーテル(3×)で抽出した。エーテル層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、1.02g(62%)の生成物を純粋な灰白色固体として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ7.80−7.85(2H,m),8.10(1H,d,J=7.7Hz),8.20(1H,d,J=7.7Hz),8.32(1H,m),9.24(1H,m),10.42(1H,s)。
11BrOとして分析:
計算値:C:56.20H:3.00
実測値:C:56.13H:2.98
【0049】
実施例2
4−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−フェニル]−ナフタレン−1−カルバルデヒド
4−ブロモナフタレン−1−カルバルデヒド(500mg、2.13mmol)、NaCO(3.5ml、2Nの水溶液、7.0mmol)、Pd(PPh(0.130g、0.11mmol)、4−(tert−ブチルジメチルシラノキシ)ボロン酸(680mg、2.55mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(55ml)の混合物を、6時間加熱還流した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc−ヘキサン)に付して、510mg(66%)の生成物を黄色固体として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ0.28(6H,S),1.01(9H,s),7.05(2H,d,J=8.2Hz),7.43(2H,d,J=8.2Hz),7.60−7.70(2H,m),7.77(1H,t,J=8.2Hz),7.95(1H,d,J=8.5Hz),8.23(1H,d,J=7.3Hz),9.29(1H,d,J=8.5Hz),10.43(1H,s)。
【0050】
実施例3
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ナフトアルデヒドオキシム
MeOH(3.2ml)中の4−[4−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−フェニル]−ナフタレン−1−カルバルデヒド(510mg、1.40mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(196mg、2.82mmol)および無水ピリジン(0.228ml、2.82mmol)の混合物を、3時間加熱還流した。ついで、混合物を減圧下で濃縮し、エーテル(5ml)中に溶解した。ついで、THF(5.1ml、4.2mmol)中の1.0MのTBAFを加え、5分間撹拌した。反応物に、水(5ml)を加え、ついで、EtOAcで抽出した。有機物を、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通した。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(10%のMeOH−EtOAc)により精製して、150mg(41%)の生成物を白色固体として得た:mp200.0−200.5℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.93(2H,d,J=8.0Hz),7.29(2H,d,J=8.0Hz),7.42(1H,d,J=7.3Hz),7.54(1H,appt,J=7.6Hz).7.61(1H,appt,J=7.6Hz),7.83(1H,d,J=7.3),7.92(1H,d,J=8.4Hz),8.73(1H,d,J=8.4Hz),8.81(1H,s),9.66(1H,s),11.45(1H,s);MS(ESI)m/z262([M−H])。
1713NOとして分析:
計算値:C,77.55;H,4.98;N,5.32
実測値:C,77.18;H,4.93;N,5.14
【0051】
実施例4
4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒド
4−ブロモナフタレン−1−カルバルデヒド(550mg、2.34mmol)、NaCO(2.34ml、2Nの水溶液、4.68mmol)、Pd(PPh(0.135g、0.12mmol)、3−フルオロ−4−メトキシボロン酸(480mg、2.83mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(25ml)の混合物を12時間加熱還流した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、810mgの粗生成物を得、これをさらに生成することなく次の工程に用いた。分析試料を逆相HPLC(水−CHCN−0.1%TFA)により精製した:mp137−138℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.95(3H,s),7.30−7.47(3H,m),7.63−7.71(3H,m),7.95(1H,d,J=8.3Hz),8.24(1H,d,J=7.4Hz),9.28(1H,d,J=8.4Hz),10.44(1H,s)。
1813FOとして分析
計算値:C,77.13;H,4.67
実測値:C,76.23;H,4.74
【0052】
実施例5
4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒド
35mlのフラスコに、4−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒド(720mgの約80%純度、2.05mmol)およびピリジン塩酸塩(3g、26mmol)を加えた。混合物を195℃に2時間加温し、ついで、わずかに冷却し、残ったピリジン塩酸塩を水(50ml)中に溶解した。水層を酢酸エチル(3×)で抽出し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、570mg(99%)の生成物を灰白色泡沫体として得、これをさらに生成することなく次の工程に用いた:HNMR(300MHz,DMSO−d)δ7.16(2H,m),7.35(1H,d,J=12.00Hz),7.60−7.80(3H,m),7.98(2H,d,J=8.3Hz)8.22(1H,d,J=7.4Hz),9.28(1H,d,J=8.4),10.24(1H,s),10.43(1H,s)。
【0053】
実施例6
4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒドオキシム
MeOH(13ml)中の4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒド(570mg、2.13mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(297mg、4.27mmol)および無水ピリジン(0.35ml、4.27mmol)の混合物を、1.5時間加熱還流した。ついで、混合物をエーテルで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通して濃縮した。逆相HPLC(水−CHCN−0.1%のTFA)により精製して、400mg(67%)の生成物を白色固体として得た:mp187−188℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ7.12(2H,m),7.28(1H,d,J=11.4Hz),7.45(1H,d,J=7.4Hz),7.53−7.64(2H,m).7.83(1H,d,J=7.5Hz),7.90(1H,d,J=7.6),8.73(1H,d,J=8.1Hz),8.81(1H,s),10.08(1H,s),11.46(1H,s);MSm/z282([M+H])。
1712FNOとして分析
計算値:C,72.59;H,4.30;N,4.98
実測値:C,72.21;H,4.34;N,4.83
【0054】
実施例7
トリフルオロメタンスルホン酸4,5−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−イルエステル
1000mlの丸底フラスコに、6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[b]チオフェン−4−オン(7.36g、48.35mmol)、無水CHCl(500ml)、2,6−ルチジン(6.76ml、58.0mmol)を加え、溶液を0℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(15g、53.2mmol)を加え、反応物を室温に加温した。ついで2時間にわたって、さらなるTfO(0.6g、2.1mmol)を加え、反応物を飽和NaHCOでクエンチした。水層をCHCl(3×)で抽出し、シリカプラグに通し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc−ヘキサン)に付して、10.1g(74%)の生成物を褐色油として得たHNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.625(2H,m),2.92(2H,t,J=9.0Hz),5.93(1H,t,J=4.7Hz),6.95(1H,d,J=5.2Hz),7.45(1H,d,J=5.2Hz)。
【0055】
実施例8
4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン
トリフルオロメタンスルホン酸4,5−ジヒドロ−1−ベンゾチオフェン−4−イルエステル(9.0g、31.7mmol)、NaCO(39.6ml2Nの水溶液、79.2mmol)、Pd(PPh(1.83g、1.6mmol)、4−メトキシボロン酸(5.78mg、38.03mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(350ml)の混合物を、6時間加熱還流した。反応物を冷却し、反応物を冷却し、EtOAcを加え、層を分離した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、5.0gの固体([6,7,6’,7’−テトラヒドロ−[4,4’]ビ[ベンゾ[b]チオフェニル]に対して1.44:1の比)を得た。この物質をトルエン(50ml)に溶解し、活性化MnO(4.5g)を加えた。混合物を一晩還流し、冷却し、濾過し、濃縮して、5gの固体を得た([4,4’]ビ[ベンゾ[b]チオフェニル]に対して1.4:1の比)。カラムクロマトグラフィー(3:97EtOAc/ヘキサン)に付して、880mgの純粋な生成物を単離した:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.83(3H,s),7.09(2H,d,J=8.6Hz),7.33(1H,d,J=7.2Hz),7.40−7.45(2H,m),7.51(2H,d,J=8.7Hz),7.79(1H,d,J=5.5Hz),7.99(1H,d,J=8.0Hz)。
【0056】
実施例9
7−ブロモ−4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン
25mlの丸底フラスコに、4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン(500mg、2.08mmol)、CHCl(10ml)を加え、溶液を−20℃(アセトン−水、CO)に冷却した。臭素(8.33mlの0.25MのCHCl中貯蔵液、2.08mmol)をゆっくりと0.5時間にわたって滴下し、反応物をさらに0.5時間撹拌した。ついで、反応物を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、460mgの橙色油を得た。3:97のEtOAc−ヘキサンから再結晶して、350mg(53%)の生成物を白色結晶として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.83(3H,s),7.10(2H,d,J=8.0Hz),7.31(1H,d,J=7.9Hz),7.51(2H,d,J=8.4Hz),7.56(1H,d,J=5.6Hz),7.68(1H,d,J=7.9Hz),7.92(1H,d,J=5.6Hz)。
1511BrOSとして分析:
計算値:C:56.44H:3.47
実測値:C:56.25H:3.42
【0057】
実施例10
4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒド
25mlの丸底フラスコに、無水THF(10ml)中の7−ブロモ−4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン(300mg、0.94mmol)の加え、溶液を−78℃に冷却した。n−BuLi(0.38mlのヘキサン中2.5M、0.94mmol)を滴下し、溶液を10分間撹拌し、ついで、無水DMF(0.15ml、1.9mmol)を加え、同時に−78℃とした。反応物を15分間撹拌し、ついで、水(10ml)でクエンチし、エーテルで抽出した。有機層を合し、無水NaSOで乾燥し、濃縮して、180mg(71.4%)のアルデヒド生成物を、黄色油として得た。逆相HPLC(CHCN0.1%TFA、水0.1%TFA)に付して、160mgの8:3の所望の生成物および副生成物の混合物のシグナルピークとしての4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−2−カルバルデヒドを得た。別の副生成物(7−ブロモ−4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−2−カルバルデヒド、20mg)を回収した:HNMR(8:3の比の所望の生成物+7−ブロモ−4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−2−カルバルデヒド)(300MHz,DMSO−d):δ3.86(3H,s,主+副),7.14(2H,d,J=8.9Hz,副),7.14(2H,d,J=8.6Hz,主),7.47(1H,d,J=7.3Hz,副),7.54−7.67(4H,m,主+副),7.99(1H,d,J=5.6Hz,主),8.09(1H,d,J=8.1Hz,minor),8.19(1H,d,J=7.5Hz),8.41(1H,s,副),10.14(1H,s,副),10.27(1H,s,主)。
1612Sとして分析:
計算値:C:71.62H:4.51
実測値:C:71.32H:4.50
【0058】
実施例11
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒド
10mlの丸底フラスコに、62.5%の純度の4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒド(残りの37.5%は4−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−2−カルバルデヒド)(102mg、0.38mmol)およびCHCl(2ml)を加え、−78℃に冷却した。ついで、BBr(0.8mlのCHCl中1.0M、0.8mmol)を滴下すると、班の物が暗褐色に変わった。反応物を室温に加温し、1時間後、TLCにより反応が完了しているのを確認し、ついで、水(15ml)を注いでクエンチした。混合物をエーテルで希釈し、層を分離し、水相をさらにエーテルで抽出した。有機層を合し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、緑色固体を得た。逆相HPLC(CHCN0.1%TFA、水0.1%TFA)に付して、50mg(52%)の所望の生成物を黄色固体として得た:mp203−204℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.96(2H,d,J=8.5Hz),7.50(2H,d,J=8.5Hz),7.56(1H,d,J=5.6Hz),7.62(1H,d,J=7.5Hz),7.97(1H,d,J=5.6Hz),8.16(1H,d,J=7.5Hz),9.84(1H,s),10.25(1H,s);MS(ESI)m/z253([M−H])。
1510Sとして分析:
計算値:C:70.84H:3.96
実測値:C:70.56H:3.88
【0059】
実施例12
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒドオキシム
5mlの丸底フラスコに、MeOH(1.0ml)中の4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒド(42.0mg、0.165mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(23mg、0.331mmol)および無水ピリジン(0.027ml、0.331mmol)を加え、1.5時間還流し、ついで、冷却した。ついで、混合物をエーテルで希釈し、水(2ml)で洗浄し、有機層を無水NaSOで乾燥し、ついで、シリカプラグに通した。減圧下で濃縮して、38mg(85%)の生成物を白色固体として得た。さらにカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc−ヘキサン)により精製して、下記分析に適合する22mgの生成物を得た:mp229.5−230.5℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.92(2H,d,J=8.4Hz),7.41(3H,appt),7.49(1H,d,J=5.7Hz),7.59(1H,d,J=7.6Hz),7.85(1H,d,J=5.6Hz),8.49(1H,s),9.68(1H,s),11.62(1H,s);MS(ESI)m/z268([M−H])。
1511NOSとして分析:
計算値:C:66.90H:4.12N:5.20
実測値:C:66.42H:4.25N:4.87
【0060】
実施例13
(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセトアルデヒドジメチルアセタール
200mlのフラスコに、2−ブロモベンゼンチオール(10.0g、52.9mmol)、炭酸カリウム(8.05g、58.2mmol)およびアセトン(85ml)を加えた。混合物を15分間撹拌し、ブロモアセトアルデヒドジメチルアセタール(6.8ml、58.2mmol)を滴下した。反応を3日間進行させ、ついで、濾過剤で濾過し、濃縮した。クロマトグラフィー(5%のEtOAc/ヘキサン〜15%のEtOAc/ヘキサン)に付して、13.25g(90%)の純度の生成物を黄色油として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.20(2H,d,J=5.8Hz),3.30(6H,s),4.58(1H,t,J=5.8Hz),7.11(1H,m),7.40(2H,m),7.61(1H,d,J=8.0Hz);
1013BrOSとして分析:
計算値:C:43.33H:4.73
実測値:C:43.40H:4.95。
【0061】
実施例14
7−ブロモ−1−ベンゾチオフェン
500mlの三首フラスコに、15gのポリリン酸(PPA)、ついで、クロロベンゼン(250ml)を量り取った。混合物を還流した後、(2−ブロモ−フェニルスルファニル)−アセトアルデヒドジメチルアセタール(60mlのクロロベンゼン中8.0g、28.9mmol)を、2.5時間にわたって、滴下漏斗を用いて滴下し、さらに24時間還流した。反応物を冷却した後、シリカプラグで濾過し、濃縮して、6.04gの琥珀色の油を得た。カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン)によりさらに精製して、5.47g(89%)の生成物を透明な油として得た:HNMR(300MHz、DMSO−d):δ7.37(1H,t,J=7.8Hz),7.63(2H,m),7.90(1H,d,J=5.5Hz),7.94(1H,d,J=7.9Hz)。
BrSとして分析:
計算値:C:45.09H:2.36
実測値:C:45.41H:2.37
【0062】
実施例15
7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン
50mlの丸底フラスコに、Pd(dba)(107mg、0.117mmol)、KF(2.25g、3.9mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(2.14g、14.1mmol)を加え、フラスコを窒素でパージした。ついで、無水THF(25ml)を、ついで、5mlのTHF中の7−ブロモ−1−ベンゾチオフェン(2.5g、11.73mmol)を、ついで、さらにP(Cy)(100mg、0.352mmol)を加えた。常温で4時間後、生成物は観察されなかった。60℃に一晩加熱して、約50%進行した。さらに2%のPd(dba)(215mg)、0.1等量のボロン酸(26mg)およびTHFを加えた後2時間以内に反応は完了した。反応物を冷却し、エーテルで希釈し、シリカプラグで濾過し、濃縮して、3.33gの琥珀色油を得た。カラムクロマトグラフィー(ローディング:5%のEtOAc/ヘキサン〜10%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、2.75g(97.5%)の生成物を淡黄色固体として得た:mp74−75℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.84(3H,s),7.11(2H,d,J=8.7Hz),7.37(1H,d,J=7.1Hz),7.48(1H,t,J=7.6Hz),7.54(1H,d,J=5.5Hz),7.67(2H,d,J=8.7Hz),7.79(1H,d,J=5.5Hz),7.86(1H,dd,J=7.4Hz,0.8Hz);MS(ESI)m/z239([M−H])
1512OSとして分析:
計算値:C:74.97H:5.03
実測値:C:74.54H:4.86
【0063】
実施例16
4−ブロモ−7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン
CHCl(15ml)中の7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン(500mg、2.08mmol)の−20℃の溶液に、Br(8.33mlのCHCl中0.25M貯蔵液、2.08mmol)を45分にわたって加えた。反応物をさらに0.5時間撹拌し、水で洗浄し、NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、660mg(100%)の生成物を黄色固体として得た。さらにヘキサン中3%のEtOAcから再結晶して精製した:mp103−104℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.84(3H,s),7.12(2H,d,J=8.7Hz),7.31(1H,d,J=7.9Hz),7.54(1H,d,J=5.6Hz),7.65(2H,d,J=8.7Hz),7.72(1H,d,J=7.9Hz),7.98(1H,d,J=5.6Hz)。
1511BrOSとして分析:
計算値:C:56.44H:3.47
実測値:C:56.83H:3.48
【0064】
実施例17
7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒド
25mlの丸底フラスコに、無水THF(10ml)中の4−ブロモ−7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン(300mg、0.94mmol)を加え、溶液を−100℃(N、エーテル)に冷却した。ついで、BuLi(0.38ml、ヘキサン中2.5M、0.94mmol)を滴下し、溶液を10分間撹拌し、ついで、無水DMF(0.15ml、1.9mmol)を加え、同時に−100℃に冷却した。反応物を15分間撹拌し、ついで、水(10ml)でクエンチし、エーテルで抽出した。有機層を合し、無水NaSOで乾燥し、濃縮して、60mg(24%)の生成物を黄色固体として得た。注:この反応は−80℃(CO、エーテル)でも進行し、定量的な収率で、約60%のアルデヒド生成物が得られる:mp98−99℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.86(3H,s),7.16(2H,d,J=8.8Hz),7.64(1H,d,J=7.5Hz),7.75(2H,d,J=8.7Hz),8.13(1H,d,J=7.7Hz),8.15(1H,d,J=5.7Hz),8.39(1H,d,J=5.6Hz),10.30(1H,s);MS(ESI)m/z269([M+H])。
1612Sとして分析:
計算値:C:71.62H:4.51
実測値:C:71.29H:4.50
【0065】
実施例18
7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒド
50mlの丸底フラスコに、CHCl(8.5ml)中の7−(4−メトキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒド(420mg、1.57mmol)を加え、溶液を−78℃に冷却した。溶液に、BBr(3.14ml、CHCl中1.0M、3.13mmol)を滴下すると、反応物は暗褐色となった。この反応物を常温に加温すると、暗緑色に変わり、反応はTLCにより1時間で完了したことを観察した。反応を水(15ml)でクエンチした後、エーテルで抽出し、有機相を合し、無水NaSOで乾燥し、濃縮して、460mg(>95%)の生成物をわずかに不純物を含む緑色固体として得た。逆相HPLC(CHCN/0.1%TFA含有水)を用いて、分析試料(120mg)をわずかに黄色の固体として得た:mp202−204℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.97(2H,d,J=8.5Hz),7.60(1H,d,J=7.6),7.64(2H,d,J=8.5Hz),8.10(1H,d,J=7.6Hz),8.14(1H,d,J=5.6Hz),8.38(1H,d,J=5.6Hz),9.92(1H,s),10.29(1H,s);MS(ESI)m/z253([M−H])。
1510Sとして分析:
計算値:C:70.84H:3.96
実測値:C:69.34H:3.97
【0066】
実施例19
7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒドオキシム
10mlの丸底フラスコに、7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒド(61.7mg、0.24mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(34mg、0.49mmol)およびMeOH(1.5ml)中の無水ピリジン(0.04ml、0.49mmol)を加え、1時間加熱還流し、ついで、冷却した。ついで、混合物をエーテルで希釈し、水で希釈し、有機層を無水NaSOで乾燥し、ついで、シリカプラグに通した。減圧下で濃縮して、60mgのわずかに黄色の固体を得、カラムクロマトグラフィー(40%のEtOAc−ヘキサン)により精製して、50mg(92%)の生成物をわずかに黄色の固体として得た:mp230−231℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.93(2H,d,J=8.55Hz),7.38(1H,d,J=7.63),7.57(2H,d,J=8.53Hz),7.68(1H,d,J=7.71Hz),7.91(1H,d,J=5.61Hz),8.12(1H,d,J=5.64Hz),8.57(1H,s),9.77(1H,s),11.41(1H,s);MS(ESI)m/z270([M+H])。
1511NOSとして分析
計算値:C:66.90H:4.12N:5.20
実測値:C:65.78H:4.16N:4.85
【0067】
実施例20
1−ブロモ−2−(2,2−ジメトキシ−エトキシ)−4−メチルベンゼン
無水エタノール(40ml)、ナトリウムエトキシド(31.7ml21%wt.、86.94mmol)および2−ブロモ−5−メチルフェノール(Gewali, Mohan B.; Ronald, Bruce P. J. Org. Chem. 1980, 45, 2224-2229)(16.25g、86.94mmol)の溶液に、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(16.17g、95.64mmol)を加えた。溶液を一晩加熱還流し、減圧下で減少させ、および水およびエーテル間で分配した。水層をエーテルで抽出し、有機層をシリカプラグに通し、濃縮して、8.71g(36%)の所望の生成物を淡黄色油として得た:HNMR(400MHz,DMSO−d):δ2.19(3H,s),3.33(6H,s),3.96(2H,d,J=5.1Hz),4.64(1H,t,J=5.1Hz),6.98(1H,d,J=8.5Hz),7.08(1H,dd,J=8.4Hz,1.5Hz),7.35(1H,d,J=1.7Hz)。
【0068】
実施例21
7−ブロモ−4−メチルベンゾフラン
500mlの丸底フラスコに、15.6gのポリリン酸(PPA)および無水クロロベンゼン(260ml)を加えた。混合物を還流温度にし、クロロベンゼン(60ml)中の1−ブロモ−2−(2,2−ジメトキシ−エトキシ)−4−メチルベンゼン(8.11g、29.5mmol)を2時間にわたって滴下した。反応物を3時間加熱還流し、室温に冷却し、シリカプラグに通し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン)に付して、4.67g(75%)の生成物を白色ワックス状固体として得た:mp32−33℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.46(3H,s),7.02(1H,d,J=7.9Hz),7.16(1H,d,J=2.2Hz),7.43(1H,d,J=7.9Hz),8.10(1H,d,J=2.2Hz);MS(EI)m/z210([M])。
BrOとして分析:
計算値:C:51.22H:3.34
実測値:C:50.83H:3.08
【0069】
実施例22
7−(4−メトキシフェニル)−4−メチルベンゾフラン
4−メトキシフェニルボロン酸(1.51g、9.95mmol)、NaCO(10.66ml2Nの水溶液、21.32mmol)、Pd(PPh(0.411g、0.355mmol)、7−ブロモ−4−メチルベンゾフラン(1.5g、7.11mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(75ml)の混合物を一晩加熱還流した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc/ヘキサン)に付して、1.59g(94%)の生成物を白色ワックス状固体として得た:mp39−40℃;HNMR(300MHz、DMSO−d):δ2.51(3H,s),7.07(2H,d,J=8.8Hz),7.08(1H,d,J=2.3Hz),7.13(1H,d,J=7.7Hz),7.37(1H,d,J=7.6Hz),7.79(2H,d,J=8.8Hz),8.04(1H,d,J=2.2Hz);MS(ESI)m/z239([M+H])。
1614として分析:
計算値:C:80.65H:5.92
実測値:C:80.89H:5.85
【0070】
実施例23
7−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−4−カルバルデヒド
四塩化炭素(150ml)中の7−(4−メトキシフェニル)−4−メチルベンゾフラン(1.27g、5.34mmol)の溶液に、NBS(1.05g、5.87mmol)およびAIBN(50mg)を加えた。溶液を2時間還流温度にし、室温に冷却し、固体を濾過した。ついで、溶液を濃縮し、無水CHCN(50ml)を加えた。ついで、ベンゼン亜セレン酸カリウム(Syper, Ludwik; Mlochowski, Jacek Synthesis 1984, 9, 747-752)(1.33g、5.87mmol)およびKHPO(0.93g、5.34mmol)を加え、反応物を1時間加熱還流し、ついで、室温に冷却した。ついで、溶液をシリカプラグに通し、プラグを30%のEtOAc/ヘキサンで洗浄し、ついで、CHCNを減圧下で揮散させた。クロマトグラフィー(100%CHCl)により、PhSe副生成物を除去して、1.0g(75%)の生成物を白色固体として得た:mp143−144℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.85(3H,s),7.15(2H,d,J=8.7Hz),7.57(1H,d,J=2.1Hz),7.75(1H,d,J=7.8Hz),7.96(3H,appt),8.33(1H,d,J=2.1Hz),8.04(1H,d,J=2.2Hz);MS(ESI)m/z253([M+H])。
1612として分析:
計算値:C:76.18H:4.79
実測値:C:75.71H:4.96
【0071】
実施例24
7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−4−カルバルデヒド
25mlの丸底フラスコに、無水CHCl(10ml)中の7−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−4−カルバルデヒド(450mg、1.79mmol)の−78℃に冷却した溶液、ついで、BBr(3.57ml、CHCl中1.0M、3.57mmol)を加えた。反応物を室温に加温し、1時間撹拌した。ついで、反応物を水でクエンチし、エーテルで希釈し、有機層を分離し、無水NaSOで乾燥した。溶液をシリカプラグに通し、濃縮した。クロマトグラフィー(1:1のEtOAc/ヘキサン)に付して、390mg(92%)の生成物を淡緑色固体として得た:mp179−180℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.96(2H,d,J=6.8Hz),7.56(1H,d,J=2.1Hz),7.71(1H,d,J=7.8Hz),7.84(2H,d,J=6.7Hz),7.95(1H,d,J=7.9Hz),8.31(1H,d,J=2.2Hz),9.93(1H,s)10.22(1H,s);MS(ESI)m/z239([M+H])。
1510として分析:
計算値:C:75.62H:4.23
実測値:C:75.48H:4.29
【0072】
実施例25
7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾフラン−4−カルバルデヒドオキシム
15mlの丸底フラスコに、7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−4−カルバルデヒド(250mg、1.05mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(146mg、2.10mmol)、無水MeOH(6.5ml)および無水ピリジン(0.17ml、2.10mmol)を加えた。ついで、フラスコをシールし、68℃に1時間加熱し、室温に冷却し、エーテルで希釈し、層を分離した。エーテル層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、250mg(94%)の生成物を黄色固体として得た。さらに、分析用にクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/ヘキサン)により精製した:mp216−217℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.92(2H,d,J=8.7Hz),7.36(1H,d,J=2.1Hz),7.49(2H,apps),7.74(2H,d,J=8.6Hz),8.14(1H,d,J=2.1Hz),8.42(1H,s),9.73(1H,s)11.36(1H,s);MS(ESI)m/z254([M+H])。
1511NOとして分析:
計算値:C:71.14H:4.38N:5.53
実測値:C:70.53H:4.32N:5.40
【0073】
実施例26
4’−メトキシ−4−メチル−ビフェニル−3−オール
4−メトキシフェニルボロン酸(4.55g、21.38mmol)、NaCO(32.1ml2Nの水溶液、64.2mmol)、Pd(PPh(1.24g、1.07mmol)、5−ヨウド−2−メチルフェノール(Hodgson, Moore J. Chem. Soc. 1926, 2038)(5.0g、21.38mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(225ml)の混合物を一晩加熱還流した。反応物を冷却し、EtOAcで希釈し、層を分離した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮した。クロマトグラフィー(30%のEtOAc/ヘキサン)に付して、1.64g(36%)の生成物を白色固体として、および2gの4−メトキシビフェニルを望ましくない副生成物として得た:mp146−147℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.13(3H,s),3.78(3H,s),6.94(1H,dd,J=8.1Hz,2.7Hz),7.00(3H,m),7.09(1H,d,J=8.1Hz),7.48(1H,d,J=9.5Hz),9.36(1H,s)。
1414として分析:
計算値:C:78.48H:6.59
実測値:C:77.71H:6.51
【0074】
実施例27
3−(2,2−ジメトキシ−エトキシ)−4’−メトキシ−4−メチル−ビフェニル
NaH(357mg(600mg、鉱油中60%、ヘキサンで3回洗浄)、14.86mmol)に、乾燥THF(100ml)、4’−メトキシ−4−メチル−ビフェニル−3−オール(1.59g、7.43mmol)および2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(1.76g、10.40mmol)を加えた。反応物を60℃で一晩撹拌し、冷却し、シリカプラグに通し、濃縮して、1.66g(74%)の生成物を白色固体として得た:mp39−40℃;HNMR(300MHz、DMSO−d):δ2.17(3H,s),3.38(6H,s),3.79(3H,s),4.09(2H,d,J=5.2Hz),4.73(1H,t,J=5.2Hz),7.00(2H,d,J=8.8Hz),7.09(1H,dd,J=7.7Hz,1.5Hz),7.15(1H,d,J=1.2Hz),7.18(1H,d,J=7.8Hz),7.62(2H,d,J=8.8Hz);MS(ESI)m/z303([M+H])。
1822として分析:
計算値:C:71.50H:7.33
実測値:C:71.46H:7.04
【0075】
実施例28
4−(4−メトキシフェニル)−7−メチルベンゾフラン
ポリリン酸(約0.5g)およびクロロベンゼンの混合物を還流温度にし、クロロベンゼン(12ml)中の3−(2,2−ジメトキシ−エトキシ)−4’−メトキシ−4−メチル−ビフェニル(1.61g、5.33mmol)を滴下した。4時間後、反応物を冷却し、シリカプラグ(プラグはエーテルで洗浄した)に通し、濃縮して、1.26g(100%)の生成物を淡褐色固体として得た:mp40−41℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.50(3H,s),3.82(3H,s),7.03(1H,d,J=2.2Hz),7.07(2H,d,J=9.5Hz),7.19(1H,d,J=8.1Hz),7.23(1H,d,J=8.1Hz),7.56(2H,d,J=9.5Hz),8.06(1H,d,J=2.2Hz)。
1614として分析:
計算値:C:80.14H:5.92
実測値:C:80.14H:5.78
【0076】
実施例29
4−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド
250mlの丸底フラスコに、4−(4−メトキシフェニル)−7−メチルベンゾフラン(600mg、2.52mmol)、CCl(70ml)、NBS(490mg、2.77mmol)および触媒量のAIBN(25mg)を加えた。反応物を2時間還流し、ついで、反応物を冷却し、固体を濾過し、溶液を濃縮した。CHCN(30ml)、KHPO(440mg、2.53mmol)およびベンゼン亜セレン酸カリウム(630mg、2.77mmol)を加え、反応物を2時間還流した。反応物を冷却し、シリカプラグ(30%のEtOAc/hexで洗浄した)に通し、濃縮して、810mgの橙色固体を得た。さらに、クロマトグラフィー(100%CHCl)により精製して、500mg(78%)の生成物を黄褐色固体として得た:mp104−105℃;HNMR(500MHz,DMSO−d):δ3.85(3H,s),7.14(2H,d,J=8.8Hz),7.20(1H,d,J=2.2Hz),7.56(1H,d,J=8.0Hz),7.69(2H,d,J=8.8Hz),7.91(1H,d,J=7.7Hz),8.26(1H,d,J=2.2Hz),10.36(1H,s);HRMS(ESI+)m/z253.08622([M+H])。
1612として分析:
計算値:C:76.18H:4.79
実測値:C:75.61H:4.73
【0077】
実施例30
4−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド
100mlの丸底フラスコに、4−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド(480mg、1.90mmol)、CHCl(12ml)を加え、溶液を−78℃に冷却した。ついで、BBr(3.8ml、CHCl中1.0M、3.8mmol)を滴下し、反応物を室温に加温した。1.5時間後、反応物を水(15ml)でクエンチし、エーテル(3×)で抽出し、シリカプラグに通し、濃縮して、160mg(35%)の生成物を泡沫体として得た。クロマトグラフィー(1:1のEtOAc:ヘキサン)により精製して、分析試料を得た:mp184−185℃;HNMR(500MHz,DMSO−d):δ6.96(2H,d,J=8.8Hz),7.20(1H,d,J=2.5Hz),7.52(1H,d,J=7.7Hz),7.58(2H,d,J=8.5Hz),7.89(1H,d,J=7.7Hz),8.24(1H,d,J=2.2Hz),9.84(1H,s),10.35(1H,s);HRMS(ESI+)m/z239.07027([M+H])。
1510として分析:
計算値:C:75.62H:4.23
実測値:C:74.52H:4.27
【0078】
実施例31
4−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒドオキシム
10mlの丸底フラスコに、4−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド(100mg、0.42mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(58mg、0.84mmol)およびMeOH(3.5ml)中の無水ピリジン(0.07ml、0.84mmol)を加え、1.5時間還流し、ついで、冷却した。ついで、混合物をエーテルで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水NaSOで乾燥し、ついで、シリカプラグに通した。溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc−ヘキサン)により精製して、30mg(28%)の生成物をわずかに黄色の固体として得た。望ましくない副生成物としての4−(7−ジメトキシメチルベンゾフラン−4−イル)−フェノールを単離した(60mg)。副生成物(60mg、0.212mmol)を、65℃にMeOH(2ml)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(15mg、0.212mmol)と一晩シールしたフラスコ中で加熱することにより望ましい生成物に変換した。ついで、反応物をエーテル/水で希釈し、有機層をシリカプラグに通し、濃縮して、40mg(75%)の生成物を純粋な白色固体として得た:mp219−220℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.92(2H,d,J=8.6Hz),7.11(1H,d,J=2.2Hz),7.34(1H,d,J=7.8Hz),7.50(2H,d,J=8.6Hz),7.61(1H,d,J=7.9Hz),8.12(1H,d,J=2.2Hz),8.44(1H,s),9.72(1H,s),11.53(1H,s);MS(ESI)m/z254([M+H])。
1511NOとして分析:
計算値:C:71.14H:4.38N:5.53
実測値:C:71.07H:4.41N:5.51
【0079】
実施例32
1−(2,2−ジメチルオキシ−エトキシ)−4−ヨウド−2−メチルベンゼン
1Lの丸底フラスコに、無水DMF(300ml)中の4−ヨウド−2−メチルフェノール(10.0g、42.7mmol)の0℃に冷却した溶液を加えた。ついで、NaH(3.42g、鉱油中60%、85.5mmol)を少量ずつゆっくりと加え、反応物を室温に加温し(約0.5h)、ついで、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(10.1ml、85.5mmol)を加え、ついで、一晩撹拌した。反応物を0℃に冷却し、5%のNaOH(300ml)をゆっくりと加え、混合物をエーテル(1.5L)で希釈した。層を分離し、水層をエーテル(3×500ml)で洗浄した。有機層を、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(30%のEtOAc/ヘキサン)に付して、12.49(91%)の生成物を透明油として得た:HNMR(300MHz、DMSO−d):δ2.11(3H,s),3.35(6H,s),3.95(2H,d,J=5.2Hz),4.68(1H,t,J=5.2Hz),6.80(1H,d,J=8.5Hz),7.43−7.48(2H,m)。
1115IOとして分析:
計算値:C:41.01H:4.69
実測値:C:40.73H:4.62
【0080】
実施例33
5−ヨウド−7−メチル−ベンゾフラン
1Lの三首フラスコに、PPA(2.0g)、無水クロロベンゼン(300ml)を加え、混合物を還流温度にした。ついで、クロロベンゼン(80ml)中の1−(2,2−ジメチルオキシ−エトキシ)−4−ヨウド−2−メチルベンゼン(11.16g、34.66mmol)を滴下漏斗を用いて2時間にわたってゆっくり加えた。ついで、反応物を冷却し、シリカプラグ(クロロベンゼンで洗浄した)に通し、濃縮して、生成物と4−ヨウド−2−メチルフェノールの混合物を得た。カラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン)に付して、4.49g(53%)の生成物を透明油として得た:HNMR(300MHz、DMSO−d):δ2.44(3H,s),6.91(1H,d,J=2.2Hz),7.46(1H,brs),7.86(1H,d,J=1.2Hz),8.00(1H,d,J=2.2Hz);MS(EI)m/z258([M])。
IOとして分析:
計算値:C:41.89H:2.73
実測値:C:41.46H:2.63
【0081】
実施例34
5−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−ベンゾフラン
4−メトキシフェニルボロン酸(4.64g、30.54mmol)、NaCO(31ml、2Nの水溶液、61.09mmol)、Pd(PPh(0.88g、0.76mmol)、5−ヨウド−7−メチル−ベンゾフラン(3.94g、15.27mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(160ml)の混合物を、1.5時間還流した。反応物を冷却し、エーテル/水(1L/50ml)を加え、層を分離した。さらに水層をエーテル(2×500ml)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、6.54gの茶色固体を得た。HNMRでの分析により、望ましい生成物と4−メトキシ−ビフェニルが、約1:1の比(6.54g約3.69g生成物、99%収率)であることが示され、カラムクロマトグラフィーにより分離できず、次の工程を行った、逆相HPLC(CHCN/水/0.1%TFA)に付して分析試料を白色固体として得た:mp82−83℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.52(3H,s),3.80(3H,s),6.97(1H,d,J=2.1Hz),7.12(2H,d,J=8.7Hz),7.38(1H,s),7.60(2H,d,J=8.7Hz),7.66(1H,d,J=1.4Hz),8.01(1H,d,J=2.1Hz);MS(EI)m/z238([M])。
1614として分析:
計算値:C:80.65H:5.92
実測値:C:80.52H:5.55
【0082】
実施例35
5−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド
四塩化炭素(190ml)中の5−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−ベンゾフラン(1.60g、2.83g、4−メトキシ−ビフェニル6.72mmolと1:1の比)の溶液に、NBS(1.32g、7.40mmol)およびAIBN(50mg)を加えた。溶液を2時間還流温度にし、室温に冷却し、固体を濾過した。ついで、溶液を濾過し、無水CHCN(80ml)を加えた。ついで、ベンゼン亜セレン酸カリウム(2.14g、9.41mmol)およびKHPO(1.17g、6.72mmol)を加え、ついで、反応物を1時間加熱還流し、ついで、室温に冷却した。ついで、溶液をシリカプラグに通し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(100%CHCl)に付して850mg(50%)の生成物を白色固体として得た:mp94−95℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.82(3H,s),7.08(2H,d,J=8.8Hz),7.14(1H,d,J=2.2Hz),7.71(2H,d,J=8.8Hz),8.10(1H,d,J=1.9Hz),8.21(1H,d,J=2.2Hz),8.25(1H,d,J=1.9Hz),10.37(1H,s);MS(ESI)m/z253([M+H])。
1612として分析:
計算値:C:76.18H:4.79
実測値:C:74.96H:4.32
【0083】
実施例36
5−(4−OH−フェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド
10mlの丸底フラスコに5−(4−メトキシ−フェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド(100mg、0.395mmol)およびピリジン塩酸塩(600mg、5.2mmol)を加えた。混合物を195℃に1時間還流し、若干冷却し、ついで、水を加えて、残ったピリジン塩酸塩を溶解した。水層をEtOAcで抽出し、シリカプラグに通し、濃縮した。さらに、カラムクロマトグラフィーにより精製して、76mg(81%)の生成物を黄色固体として得た:mp148−149℃;HNMR(400MHz,DMSO−d):δ6.86(2H,d,J=8.7Hz),7.09(1H,d,J=2.2Hz),7.55(2H,d,J=8.6Hz),8.02(1H,d,J=1.8Hz),8.16(2H,appd),9.56(1H,s),10.32(1H,s);MS(ESI)m/z237([M−H])。
1510として分析:
計算値:C:75.62H:4.23
実測値:C:74.88H:4.08
【0084】
実施例37
5−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾフラン−7−カルバルデヒドオキシム
10mlの丸底フラスコに、5−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒド(76mg、0.32mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(44.4mg、0.64mmol)、無水MeOH(2ml)および無水ピリジン(0.06ml、0.67mmol)を加えた。ついで、反応物を68℃に加熱し、反応を5分間行った。ついで、反応物を室温に冷却し、エーテルで希釈し、層を分離した。エーテル層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、20mg(25%)の生成物を黄色固体として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.86(2H,d,J=8.5Hz),7.03(1H,d,J=2.1Hz),7.51(2H,d,J=8.5Hz),7.73(1H,d,J=1.4Hz),7.84(1H,d,J=1.6Hz),8.08(1H,d,J=2.1Hz),8.45(1H,s)9.56(1H,s),11.57(1H,s);MS(ESI)m/z254([M+H])。
1511NOとして分析:
計算値:C:71.14H:4.38N:5.53
実測値:C:69.67H:4.23N:5.15
【0085】
実施例38
2−ブロモ−1−(2,2−ジメチルオキシ−エトキシ)−4−メチルベンゼン
2Lの丸底フラスコに、無水DMF(940ml)中の2−ブロモ−4−メチルフェノール(25g、133.66mmol)の0℃に冷却した溶液を加えた。ついで、NaH(10.7g、鉱油中60%、267.3mmol)を少量ずつゆっくりと加え、反応物を室温に加温し(約0.5h)、ついで、2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(31.6ml、267.4mmol)を加えた。反応物を3時間室温に加温し、ついで、4時間100℃にした。反応物を冷却し、シリカプラグに通し、濃縮した。褐色混合物をEtOAcで希釈し、再びシリカプラグに通し、褐色固体を除去し、濃縮して、24.0g(65%)の琥珀色の油を得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.23(3H,s),3.37(6H,s),4.00(2H,d,J=5.2Hz),4.68(1H,t,J=5.2Hz),7.03(1H,d,J=8.4Hz),7.12(1H,dd,J=8.4Hz,1.7Hz),7.40(1H,d,J=1.7Hz)。
【0086】
実施例39
7−ブロモ−5−メチルベンゾフラン
2Lの丸底フラスコに、PPA(3g)、無水クロロベンゼン(1.0L)を加え、混合物を還流し、ついで、クロロベンゼン(200ml)中の2−ブロモ−1−(2,2−ジメチルオキシ−エトキシ)−4−メチルベンゼン(22.9g、83.3mmol)を滴下漏斗で2時間にわたってゆっくり滴下した。ついで、反応物を冷却し、シリカプラグ(クロロベンゼンで洗浄した)に通し、濃縮して、生成物と4−ヨウド−2−メチルフェノールの混合物を得た。カラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc/ヘキサン)に付して、11.54g(66%)の生成物を透明油として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ2.40(3H,s),7.02(1H,d,J=2.2Hz),7.39(1H,s),7.45(1H,s),8.07(1H,d,J=2.2Hz)。
BrOとして分析:
計算値:C:51.22H:3.34
実測値:C:52.54H:3.58
【0087】
実施例40
7−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−ベンゾフラン
4−メトキシフェニルボロン酸(4.76g、31.3mmol)、NaCO(32.62Nの水溶液、65.2mmol)、Pd(PPh(1.5g、1.3mmol)、7−ブロモ−5−メチルベンゾフラン(5.5g、26.1mmol)およびエチレングリコールジエチルエーテル(275ml)の混合物を、12時間加熱還流した。反応物を冷却し、エーテル(500ml)を加え、層を分離した。水層をさらにエーテルで抽出し、有機層を無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、7.16gの褐色油を得た。さらに、カラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、5.62g(91%)の生成物を透明油として得た:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.44(3H,s),3.82(3H,s),6.94(1H,d,J=2.2Hz),7.108(2H,d,J=8.8Hz),7.30(1H,s),7.38(1H,s),7.81(2H,d,J=8.8Hz),8.00(1H,d,J=2.2Hz)。
【0088】
実施例41
7−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒド
四塩化炭素(560ml)中の7−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−ベンゾフラン(4.66g、19.58mmol)の溶液に、NBS(3.83g、21.54mmol)およびAIBN(75mg)を加えた。溶液を4時間還流温度にし、室温に冷却し、半分まで減少させ、固体を濾過した。ついで、溶液を濃縮して、黄色固体を得、無水CHCN(230ml)を加えた。ついで、ベンゼン亜セレン酸カリウム(5.34g、23.5mmol)およびKHPO(4.09g、23.48mmol)を加え、ついで、反応物を1.5時間還流し、ついで、室温に冷却した。ついで、溶液をシリカプラグに通し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(100%CHCl)に付して、3.3g(67%)の生成物を淡橙色固体として得た:mp79−80℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ3.85(3H,s),7.13(2H,d,J=8.8Hz),7.23(1H,d,J=2.2Hz),7.88(2H,d,J=8.8Hz),8.02(1H,d,J=1.4Hz),8.23(2H,m),10.13(1H,s);MS(ESI)m/z253([M+H])。
1612として分析:
計算値:C:76.18H:4.79
実測値:C:75.44H:4.85
【0089】
実施例42
7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒド
10mlの丸底フラスコに、7−(4−メトキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒド(0.50g、1.98mmol)およびピリジン塩酸塩(1.2g、5.2mmol)を加えた。混合物を190℃に2時間加熱し、若干冷却し、ついで、水(10ml)を加えて残ったピリジン塩酸塩を溶解した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、シリカプラグに通し、濃縮して、450mg(96%)の粗生成物を淡黄色泡沫体として得た。この反応からの粗物質を第2のバッチ(1gのスケール反応)と合し、カラムクロマトグラフィー(1:1のEtOAc/ヘキサン)により精製して、760mgの生成物を黄色固体として得た:mp154−155℃;HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.95(2H,d,J=8.6Hz),7.21(1H,d,J=2.2Hz),7.76(2H,d,J=8.6Hz),7.98(1H,d,J=1.5Hz),8.19(1H,d,J=1.5Hz),8.22(1H,d,J=2.2Hz),9.81(1H,s),10.12(1H,s);MS(ESI)m/z237([M−H])。
1510として分析:
計算値:C:75.62H:4.23
実測値:C:75.19H:4.01
【0090】
実施例43
7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒドオキシム
25mlの丸底フラスコに、7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒド(400mg、1.68mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(234mg、3.36mmol)、無水MeOH(10.4ml)および無水ピリジン(0.272ml、3.36mmol)を加えた。ついで、反応物を68℃に加熱し、反応物を1時間還流した。ついで、反応物を室温に冷却し、エーテルで希釈し、層を分離した。エーテル層を水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、シリカプラグに通し、濃縮して、410mg(96%)の生成物を黄色固体として得た。粗物質は、HNMR(約4%のcis異性体が検出された)およびLC−MS(1のピーク)によって純粋であることが示された:mp192−194℃:HNMR(300MHz,DMSO−d):δ6.92(2H,d,J=8.6Hz),7.05(1H,d,J=2.2Hz),7.69−7.72(3H,m),7.79(1H,d,J=1.4Hz),8.09(1H,d,J=1.1Hz),8.27(1H,s),9.74(1H,s),11.14(1H,s);MS(ESI)m/z254([M+H])。
1511NOとして分析:
計算値:C:71.14H:4.38N:5.53
実測値:C:70.82H:4.22N:5.45
【0091】
実施例44
本発明の代表的化合物を、ERαおよびERβの両方に関して、17β−エストラジオールと競合する能力を評価した。この試験方法は、特定の化合物が、エストロゲン受容体に結合するかどうか(したがって、「エストロゲン様」であるかどうか)およびERαまたはERβに対して選択的であるかどうかを測定するための方法である。値を下記表を示し、IC50として記録した。17β−エストラジオールは、比較用の標準的基準として含まれる。用いられる方法は、以下に簡潔に記載する。ヒトERαまたはERβのエストロゲン受容体リガンド結合ドメイン(D、EおよびF)を発現するイー・コリの粗溶解物を調製した。受容体および化合物の両方を、1mMのEDTAを補足した1XのダルベッコPBS(DPBS)中に希釈した。高結合マスクマイクロタイタープレートを用いて、100μLの受容体(1μG/well)を、2nMの[H]−17β−エストラジオールおよび種々の濃度の化合物と合した。室温にて5〜15時間後、プレートをDPBS/1mMのEDTAで洗浄し、結合放射活性を液体シンチレーション計数により測定した。IC50を、総17β−エストラジオール結合の50%を減少させる化合物の濃度として測定した。得られた結果を下記表に記載する。
【0092】
【表1】

【0093】
標準的な薬理学的試験方法において得られた結果は、本発明の化合物が、ERβ受容体に対して幾分強い選択的親和性を有する、エストロゲン化合物であることを示している。本発明の化合物は、ERαよりもERβに対して高い選択的親和性を有するものから、両受容体に対してほぼ同等の親和性を有するものまである。したがって、本発明の化合物は、少なくとも一部は、受容体親和性選択性プロフィールに基づいた範囲の活性に及ぶであろう。加えて、各々の新規受容体リガンド複合体は特異的であり、かくして様々な共調節性タンパク質との相互作用も特異的であるので、本発明の化合物は、それらがおかれる細胞の状況に基づいて異なる調節作用を示すであろう。例えば、ある細胞型において、ある化合物がエストロゲンアゴニストとして作用し、一方他の組織においてはアンタゴニストとして作用することも起こりうる。そのような活性を有する化合物は、時にSERMs(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)と呼ばれてきた。しかしながら、多くのエストロゲンとは異なり、SERMsの多くは子宮の湿性重量の増加を引き起こさない。これらの化合物は子宮においては抗エストロゲン性であり、子宮組織におけるエストロゲンアゴニストの栄養作用に完全に拮抗し得る。しかしながら、これらの化合物は、骨、心臓血管および中枢神経系においてはエストロゲンアゴニストとして作用する。これらの化合物はこのような組織選択性を有しているので、(骨または心臓血管のような特定の組織における)エストロゲン欠乏または(子宮または乳腺における)エストロゲン過剰によって引き起こされたまたはそれと関連する、哺乳類の病態または症候群の治療または予防に有用である。
【0094】
さらにそのような細胞特異的調節の他に、本発明の化合物はまた、ある受容体タイプに対してはアゴニストとして作用し、他の受容体に対してはアンタゴニストとして作用し得る。例えば、化合物がERβのアンタゴニストであり、他方ERαのアゴニストであるということがあり得るということが示されている(Meyers, Marvin J.; Sun, Jun; Carlson, Kathryn E.; Katzenellenbogen, Benita S.; Katzenellenbogen, John A.. J. Med. Chem. (1999), 42(13), 2456-2468)。このようなERSAA(エストロゲン受容体選択性アゴニストアンタゴニスト)活性は、この一連の化合物において薬学上明確なエストロゲン活性を与える。
【0095】
標準的な薬理学的試験操作は、所定の試験化合物の活性プロフィールを決定するために容易に利用できる。次の実施例は、いくつかの代表的な試験操作を簡潔に要約している。SERMsについての標準的な薬理学的試験操作はまた、米国特許第4,418,068号および5,998,402号において与えられる。
【0096】
実施例45
ラットの子宮肥大/抗子宮肥大試験操作
本化合物のエストロゲン様および抗エストロゲン性は、(L.J.Black and R.L.Goode, Life Sciences, 26, 1453 (1980)に以前記述された)幼若なラットの子宮肥大アッセイ(4日間)において決定され得る。スプレーグ・ドーレイラット(雌、18日齢)を、六つの群で検査した。動物を、注射ビヒクルとしての50%DMSO/50%食塩水と共に、10μGの化合物、100μGの化合物、抗エストロゲン性を検査するための(1μGの17βエストラジオールを加えた100μGの化合物)、1μGの17βエストラジオール毎日静脈注射によって処理する。4日目に、動物をCOでの窒息によって殺し、子宮を除去して過剰な脂質を剥がし、全ての体液を除去し、湿性重量を決定する。小断片の角質を組織学に供し、相補的成分3遺伝子発現を評価するために残りを用いてトータルRNAを単離する。
【0097】
実施例46
6週で卵巣切除したラット検査操作−骨および心臓保護
メスのスプレーグ・ドーレイCDラット、卵巣摘出群または偽手術を、Taconic Farm社から手術後1日で得る(体重の範囲240−275g)。それらを、ケージあたり3または4匹のラットずつ、12時間/12時間(明/暗)のスケジュールで部屋に収容し、食料(Purina 5K96Cラット食物)および水を自由に与える。全ての研究についての処理は、動物の到着後1日目から始め、指示されるように1週間に付き7日間で6週間投薬する。何ら処理を受けていない年齢の一致した偽手術した一群のラットを各研究について無傷のエストロゲンを十分与えた対照群に供する。
【0098】
全ての処理は、生理食塩水中の1%ツゥイーン80中で、処理体積を体重100gあたり0.1mLにする規定された濃度で調製する。17β−エストラジオールをコーンオイル(20μg/mL)中に溶解し、ラットあたり0.1mLを皮下投与する。全ての用量は、グループの平均体重測定に従って、3週間間隔で調節する。
【0099】
処理開始後5週間および研究の終了前1週間に、各々のラットを骨塩密度(BMD)について評価する。脛骨近位部の総密度および骨梁密度を、XCT−960M(pQCT;Stratec Medizintechnik, Pforzheim, Germany)を用いて麻酔したラットにおいて評価する。測定は次のように実行する:スキャンの15分前に、各々のラットに45mg/kgのケタミン、8.5mg/kgのキシラジンおよび1.5mg/kgのアセプロマジンを腹膜内注射して麻酔する。
【0100】
右の後肢に直径25mmのポリカーボネートチューブを通し、足関節を90°の角度で、膝関節を180°の角度でアクリルフレームに貼り付ける。ポリカーボネートチューブを、pQCTの開口部に垂直に維持する摺動性プラットホームに固定する。プラットホームを、大腿骨の遠位末端および脛骨の近位末端がスキャン範囲にあるように調節する。二次元スカウトビューを、10mmの長さおよび0.2mmの線分解能で実行する。スカウトビューがモニター上で表示された後、脛骨の近位末端の位置を確認する。pQCTスキャンを、この地点から3.4mm遠位から開始する。pQCTスキャンは1mmの厚さであり、0.140mmのボクセル(三次元ピクセル)サイズを有し、スライスを介して145の映像からなる。
【0101】
pQCTスキャンが完了した後、画像をモニター上に表示する。脛骨を含むが腓骨は除いた関心のある領域の概略を述べる。軟部組織は、反復アルゴリズムを用いて自動的に除去する。残りの骨密度(総密度)を、mg/cm単位で報告する。骨の外層55%を、同心らせん状に剥離する。残りの骨密度(骨梁密度)を、mg/cm単位で報告する。BMD評価の1週間後、ラットを二酸化炭素での窒息によって安楽死させ、血液をコレステロール決定のために収集した。子宮を摘出して、重量を量る。総コレステロールを、コレステロール/HPキットを用いたBoehringer−Mannheim Hitachi911臨床用分析器を用いて決定する。統計量を、Dunnetテストによる一元配置分散分析を用いて比較した。
【0102】
実施例47
MCF−7/ERE抗増殖検査操作
検査化合物の保存溶液(通常0.1M)を、DMSO中で調製し、その後DMSOで10ないし100倍に希釈し、1または10mMの作用溶液を作る。DMSO保存液を、4℃(0.1M)または−20℃(<0.1M)のいずれかで保存する。MCF−7細胞を、成長培地[10%(体積/体積)の熱で不活化した胎児牛血清、1%(体積/体積)のペニシリン−ストレプトマイシン、および2mMのグルタマックス−1を含むD−MEM/F−12培地]を用いて1週間に二回継代する。細胞を、5%CO/95%加湿した空気の培養器内で37℃で、通気孔のあるフラスコ内で維持する。処理の1日前に、細胞を、成長培地を用いて、ウェルあたり25,000個で96ウェルプレートで平板培養し、37℃で一晩中インキュベートする。
【0103】
細胞を、実験培地[10%(体積/体積)の熱不活化チャコール処理(Charcoal stripped)胎児牛血清、1%(体積/体積)のペニシリン−ストレプトマイシン、2mMのグルタマックス−1、1mMのピルビン酸ナトリウムを含み、フェノールレッド不含のD−MEM/F−12培地]中で、アデノウィルス5−ERE−tk−ルシフェラーゼの1:10希釈液をウェルあたり50μl用いて、37℃で2時間感染させる。ついで、該ウェルを、実験培地150μlを用いて一度洗浄する。最後に、細胞を、ウェルあたり150μλのビヒクル(0.1%以下 体積/体積 DMSO)または実験培地中に1000倍以上に希釈される化合物を用いて、8ウェル/処理で、繰り返し24時間37℃で処理する。
【0104】
検査する化合物の最初のスクリーニングを、単独で(アゴニスト法)または0.1nMの17βエストラジオールと組み合わせて(EC80;アンタゴニスト法)検査する、1μMの単回投与で行う。各々96のウェルプレートはまた、ビヒクル対照群(0.1% 体積/体積 DMSO)およびアゴニスト対照群(0.1または1nMの17βエストラジオールのいずれか)を含む。投薬反応実験を、10−14から10−5Mまで対数的に増加する活性のある化合物について、アゴニスト法および/またはアンタゴニスト法のいずれかで実行する。これらの投薬反応曲線から、EC50およびIC50値を、各々算出する。各々の処理群における最終的なウェルには、ERアンタゴニスト対照群として5μlの3×10−5MICI−182,780(10−6Mの最終濃度)を含む。
【0105】
処理後、1X細胞培養溶解試薬(Promega Corporation)をウェルあたり25μlを用いて、細胞を攪拌器上で15分間溶解する。細胞溶解物(20μl)を、96ウェルの照度計プレートに移し、ルシフェラーゼ活性を、MicroLumatLB96P照度計(EG&G Berthold)中で、ルシフェラーゼ基質(Promega Corporation)をウェルあたり100μl用いて測定する。基質の注入に先立って、各々のウェルについて1秒バックグラウンド測定を行う。基質の注入後、ルシフェラーゼ活性を、1秒間の猶予の後、10秒間測定する。データを照度計からマッキントッシュパーソナルコンピューターに転送し、JMPソフトウェア(SAS Institute)を用いて分析する;このプログラムは、各々のウェルについてのルシフェラーゼ測定から、読み取られたバックグラウンドを減算し、その後各々の処理の平均および標準偏差を決定する。
【0106】
ルシフェラーゼデータを対数に変換し、Huber M−エスティメーターを中心から離れた変換した観測量を減量するために用いる。JMPソフトウェアを、一元ANOVA(Dunnetテスト)変換して定量したデータを分析するために用いる。化合物による治療を、アゴニスト法におけるビヒクル対照群結果、またはアンタゴニスト法における陽性アゴニスト対照群結果(0.1nMの17βエストラジオール)と比較する。最初の単回投薬実験について、化合物による治療結果が適切な対照群(p<0.05)と十分異なっていれば、結果は17βエストラジオール対照群に比較したパーセンテージとして報告される[すなわち、((化合物−ビヒクル対照群)/(17βエストラジオール対照群−ビヒクル対照群))×100]。JMPソフトウェアはまた、非線形投薬反応曲線からEC50および/またはIC50値を決定するために用いられる。
【0107】
実施例48
LDLの酸化の阻害−抗酸化活性
豚の大動脈を屠殺場から得て、洗浄し、冷却したPBS中に移し、大動脈の内皮細胞を採取する。細胞を採取するために、大動脈の肋間の脈管を結紮し、大動脈の一方の末端をクランプする。新鮮な、濾過滅菌した0.2%のコラゲナーゼ(Sigma タイプI)を脈管中に配置し、脈管の他方の末端をその後クランプして閉鎖系を形成する。大動脈を37℃で15−20インキュベートし、その後コラゲナーゼ溶液を収集し、2000xgで5分間遠心する。各々のペレットを、チャコール処理FBS(5%)、Nu血清(5%)、L−グルタミン(4mM)、ペニシリン−ストレプトマイシン(1000U/ml、100μg/ml)およびゲンチマイシン(75μg/ml)を補足し、フェノールレッドを含まないDMEM/HamF12培地を含む、7mLの内皮細胞培養培地中に懸濁し、100mmペトリ皿に播種し、5%CO中で37℃でインキュベートする。20分後、細胞をPBSですすぎ、新鮮な培地を加え、この操作を24時間で再び繰り返した。細胞はおよそ1週間後に集密状態となる。内皮細胞に慣例的に1週間に2回養分を与え、集密状態になった時にはトリプシン処理し、1:7の比率で蒔く。12.5μg/mlのLDLの細胞媒介性酸化は、評価すべき化合物(5μM)の存在下で4時間37℃で可能となる。結果は、遊離アルデヒドの分析のためのTBARS(チオバルビツール酸反応物質)法によって測定される、酸化過程の阻害のパーセンテージとして表現される(Yagi K., Biochem Med 15:212-216 (1976))。
【0108】
実施例49
D12視床下部細胞検査操作
D12視床下部細胞を、RCF17親細胞系からサブクローニングし、凍結させて保存する。それらを、10%胎児牛血清(FBS)を加えた、DMEM:F12(1:1)、グルタマックス−1(2mM)、ペニシリン(100U/ml)−ストレプトマイシン(100mg/ml)中で慣例的に成長させる。細胞を、2−10%チャコール処理FBSを含み、フェノールレッドを含まない培地(DMEM:F12、グルタマックス、ペニシリン−ストレプトマイシン)中で、サブコンフルエント密度(1−4×10細胞/150mmディッシュ)で培養する。細胞を、2%CSS血清を含む培地で24時間後再び養分を与える。アゴニスト活性について検査するために、細胞を10nmの17βエストラジオールまたは様々な用量の検査する化合物(1mMまたは1pMから1mMの範囲)で処理する。アンタゴニスト活性について検査するために、様々な用量(100pMないし1mM)の検査する化合物なしでまたはその存在下で、細胞を0.1nmの17βエストラジオールで処理する。対照群のディッシュをまた、陰性対照群としてDMSOで処理する。ホルモン付加の48時間後、細胞を溶解させ、結合検査操作を実行する。
【0109】
各々の結合検査操作について、100−150mgのタンパク質を、10nMのH−R5020および100倍過剰R5020を用いて150mlの体積でインキュベートする。3倍体反応(R5020を含む三つ、R5020なしの三つ)を、96ウェルプレート中で調製する。タンパク質抽出物を最初に加え、続いてH−R5020または100x非標識R5020を加えたH−R5020を加える。反応は、室温で1−2時間実行される。反応は、100mlの冷5%チャコール(Norit SX−4)、pH7.4のTE中0.5%デキストラン69K(Pharmacia)を付加することによって停止する。室温で5分後、結合したおよび結合していないリガンドを、遠心することにより分離する(5分、1000RCF、4℃)。上澄み溶液(〜150ml)を除去し、シンチレーションバイアルに移す。シンチレーション流体(Beckman Ready Protein+)を付加した後、試料をシンチレーションカウンターで1分間カウントする。
【0110】
実施例50
CNS視索前野におけるプロゲステロン受容体
60日齢のメスのスプレーグ・ドーレイラットを、卵巣切除する。動物を、12時間明るく、12時間暗い光周期を有し、水および齧歯類の食物を自由に利用できる動物保育設備中に収容する。
【0111】
卵巣切除した動物を、無作為に、ビヒクル(50%DMSO、40%PBS、10%エタノールビヒクル)、17βエストラジオール(200ng/kg)または検査すべき化合物を用いて注射される群に分ける。追加の動物を、17βエストラジオールの注射に先立って、検査する化合物で注射し、本化合物のアンタゴニスト特性を評価する。皮下注射の6時間後、動物を致死量のCOで安楽死させ、その脳を収集して凍結させる。
【0112】
動物から収集した組織を、低温保持装置上で−16℃で切断し、シランで被覆した顕微鏡スライド上で収集する。切片を固定したスライドをその後42℃に維持したスライド加温器上で乾燥させ、−80℃で乾燥したスライドボックス内で保存する。プロセシングに先立って、乾燥したスライドボックスをゆっくり室温まで温め(−20℃で12−16時間;4℃で2時間;室温で1時間)、スライド上での結露形成を除去し、それによって組織およびRNAの分解を最小限にする。乾燥したスライドを金属のラックに載せ、4%パラホルムアルデヒド(pH9.0)中で5分間後固定し、前に記述したようにプロセシングする。
【0113】
ラットのPRcDNA9の815bp断片(リガンド結合ドメイン)を含むプラスミドを線状にし、ラットのPRmRNAの一部に相補的な、S35−UTP標識プローブを生成するために用いられる。プロセシングした切片を固定したスライドを、リボプローブ(4−6x10 6 DPM/スライド)および50%ホルムアルデヒドを含む20mlのハイブリダイゼーションミックスを用いてハイブリダイゼーションし、55℃の加湿したチャンバー内で一晩中インキュベートする。午前中に、スライドを、2xSSC(0.15MのNaCl、0.015Mのクエン酸ナトリウム;pH7.0)/10mMDTT中に浸した金属のラックに置く。ラックを、全て大きな容器に移し、2xSSC/10mMDTT中で室温で緩やかに攪拌しながら15分間洗浄する。その後スライドをRNAアーゼ緩衝剤中で37℃で30分間洗浄し、RNAアーゼA(2mg/ml)で37℃で30分間処理し、15分間室温の1XSSC中で洗浄する。その後、スライドを、非特異的標識を除去するために65℃で0.1XSSC中で洗浄し(2X30分)、室温の0.1XSSC中で15分間すすぎ、徐々に変化する一連のアルコール:酢酸アンモニウム(70%、95%および100%)を用いて脱水する。空気乾燥したスライドを、3日間X線フィルムに向かい合わせ、その後写真のように加工する。全ての動物に由来するスライドをハイブリダイゼーションし、洗浄し、感光させ、アッセイの間の条件の変化による相違を排除するために写真のように加工する。
【0114】
実施例51
ラットのホットフラッシュ−CNSの影響
卵巣切除したメスの60日齢スプレーグ・ドーレイラットを、手術後に得る。手術は、最初の処理に最低限8日間先立ってなされる。動物を、12時間明/暗周期の下で個別に収容し、標準的なラットの食物および水を制限無く与える。
【0115】
二つの対照群が、各々の研究に含まれる。用量を、ごま油中10%DMSO中で(皮下投与実験)、または食塩水中1.0%ツゥイーン80中で(経口投与実験)のいずれかで、mg/kg平均グループ体重に基づいて調製する。動物に、0.01から10mg/kg平均グループ体重の範囲の用量の検査する化合物を投与する。ビヒクルおよびエチニルエストラジオール(EE)対照(0.1mg/kg皮下投与、または0.3mg/kg経口投与)対照群が、各々の検査に含まれる。化合物をそのアンタゴニスト活性について検査する場合、EEは、皮下投与または経口投与研究についてそれぞれ、0.1または0.3mg/kgを共投与する。検査する化合物を、尾の皮膚温度が測定される日まで投与する。
【0116】
4日間の馴化後、動物を、関心のある化合物で毎日一度処理する。10の動物/処理グループが存在する。化合物の投与は、0.1mlを頸の首筋に皮下注射することによって、または0.5mlの体積を経口投与することのいずれかによる。処理の3日目に、モルヒネのペレット(75mg硫酸モルヒネ)を、皮下に埋め込む。処理の5日目に、一つまたは二つの追加のモルヒネのペレットを埋め込む。8日目に、動物のおよそ半分に、ケタミン(80mg/kg、筋肉内)を注射し、MacLab Data Acquisition System(API社、Milford、MA)に結合した熱電対を、尾の根本からおよそ1インチの尾に貼り付ける。この機構は、尾の皮膚の温度の継続的な測定を可能にした。基準の温度を15分間測定し、その後モルヒネの効果をブロックするためにナロキソン(1.0mg/kg)を皮下投与し(0.2ml)、尾の皮膚の温度をその1時間後に測定する。9日目に、残りの動物を同様に計画し、分析する。
【0117】
実施例52
単離したラットの大動脈輪における血管運動神経機能
スプレーグ・ドーレイラット(240−260グラム)を4グループに分ける:
1.正常の卵巣切除していないもの(無傷)
2.卵巣切除し(ovex)、ビヒクル処理したもの
3.卵巣切除し、17βエストラジオールで処理したもの(1mg/kg/日)
4.検査する化合物によって処理した卵巣切除した動物(すなわち1mg/kg/日)
動物を、処理におよそ3週間先立って卵巣切除する。各々の動物は、胃管栄養によって、1%ツゥイーン80と共に、蒸留して脱イオン化した水中に懸濁した硫酸17βエストラジオールまたは検査する化合物のいずれか1mg/kg/日を与えられる。ビヒクル処理動物は、薬剤処理群において用いられた適当な体積のビヒクルを与えられる。
【0118】
動物をCO吸入および放血によって安楽死させる。胸部大動脈を速やかに除去し、37℃の生理的溶液中に、次の組成物(mM)と共に入れる:NaCl(54.7)、KCl(5.0)、NaHCO(25.0)、MgCl 2HO(2.5)、D−グルコース(11.8)およびCaCl(0.2)、95%/5%のCO−Oでガス処理し、最終的なpHが7.4。動脈血管外膜を外表面から除去し、脈管を2−3mmの幅の輪に切断する。輪を、一方の末端を浴の底に結び、他方の末端を力変換器に結んで、10mLの組織浴に吊す。1グラムの静止張力がその輪にかかる。輪は1時間で平衡に達し、シグナルを得て分析する。
【0119】
平衡も達した後、輪を高濃度のフェニレフリン(10−8〜10−4M)に曝し、張力を記録する。その後、浴を新しい緩衝剤で3回すすぐ。洗浄後、200mMのL−NAMEを組織浴に加え、30分間平衡状態とする。ついで、フェニルフリン濃度反応曲線を繰り返す。
【0120】
実施例53
8本の放射状迷路−認識力の向上
到着時に重さが250gであった、オスのスプレーグ・ドーレイ、CDラット(Charles River、Kingston、ニューヨーク)が用いられる。ラットを、標準的な実験室の食物および水を自由に与えて、1週間ケージあたり6匹収容する。収容するのは、22℃に維持されたコロニールームであり、午前6時に点灯する12時間の明/暗周期を有していた。設備に慣らした後、動物を個別に収容し、自由に餌を与えた重量の85%に維持する。一度安定した体重に達すると、ラットは8本の放射状迷路に順応する。
【0121】
迷路の構造は、Peele and Baron(Pharmacology, Biochemistry and Behavior, 29:143-150, 1988)の迷路に適合する。迷路を75.5cmの高さまで上昇させ、互いに等距離に、中央から8本の放射状に離れるように取り囲む円形の領域からなる。各々のアームは、58cmの長さ×13cmの高さである。各々のセッションの開始に先立って、迷路の中央部分に動物を閉じこめるために、透明のプレキシグラスシリンダーを取り付ける。迷路の各々のアームは、データ取得単位にインターフェースで接続した3セットの光電池を備えており、それはまたコンピューターにインターフェースで接続する。光電池は迷路内のラットの運動を追跡するために用いられる。各々のアームの末端にある食物カップの上に位置するペレット供給器は、アームの外層の光電池が所定のセッションにおいて最初に活性化された場合に、二つの45mgのチョコレートペレットを与える。迷路は、視覚的な手がかりを与えるために、各々の壁に黒および白の幾何学的ポスターを有する検査室に位置している。全ての訓練および検査操作の間、ホワイトノイズが聴取される(約70db)。
【0122】
訓練操作は、五つの段階からなり、各々が毎日5分または10分続くセッションを有する。ラットを迷路の中央部に配置する時、およびセッションを始めるためにシリンダーを上げる時の間には、10秒間の遅れが必要とされる。第1段階の間、食物を制限したラットの組は、迷路の8つのアームの至る所に45mgのチョコレート食物ペレットが撒き散らされた迷路に、10分間おく。第2段階の間、各々のラットを、中央の光電池から各々のアームの食物カップにペレットを撒き散らした迷路に、10分間個別におく。第3段階の間、各々のラットを、食物ペレットが各々のアームにおける食物カップ内およびその周囲のみに位置している迷路に、10分間おく。第4段階において、各々のラットに、各々のアームから二つのペレットを収集するために10分間与える。一つのアームに再び入ることは、過誤とみなす。ラットを、三日連続の訓練で全過誤が2未満またはちょうど2となるような基準成績に達するまで、この方法で毎日訓練する。馴化および訓練の総時間は、およそ3週間である。
【0123】
検査する化合物を、リン酸緩衝食塩水中で調製し、1ml/kgの体積で投与する。臭化水素酸スコポラミン(0.3mg/kg、皮下投与)は、過誤率を増加させる(記憶の損失)障害薬の役割を果たす。検査する化合物は、全ての検査日に最初に迷路に曝露させる30分前に、スコポラミンと同時に腹膜内に与える。
【0124】
検査する化合物を評価するために、最小限の動物の数で高い実験効率を達成するように、繰り返し測定で8x8で平衡を保ったラテン方格を計画する。8つの実験セッションには、週二日各々のセッション内で無作為化した8つの処理(ビヒクル、スコポラミン、スコポラミンと組み合わせた3用量の検査する化合物)を行う。各々の処理の後に、あらゆる他の処理を同回数行う。それゆえに、全ての処理の残存効果を評価でき、直接の処理効果を除去し得る。ANOVAの後、多重比較を、調節した方法でDunnet両側検定を用いて実行する。
【0125】
最初の曝露の間の5分間以内に4つの正しい選択をしなかった動物、または二度目の曝露の最後までに全部で8つの選択をしなかった動物は、そのセッションについて「時間切れ」とみなす。検査する化合物の一回より多くの用量の投与の後に「時間切れ」となった全ての動物は、分析から除外される。
【0126】
実施例54
神経保護
一次皮質ニューロン培養における時間依存性の細胞死の阻害
一次皮質ニューロンを、Monyer et al. 1989, Brain Research 483:347-354に記述されている方法の変法を用いて、0−1日齢のラットの脳から生成した。分散させた脳組織を、DMEM/10%PDHS(妊娠ドナーウマ血清)において三日間増殖させ、その後混合しているグリア細胞を除去するためにシトシンアラビノシド(ARC)によって二日間処理した。5日目に、ARC培地を除去し、DMEM/10%PDHSで置換した。ニューロン細胞を使用前にさらに4−7日間培養した。
【0127】
対照群の一次ニューロン培養は、培養中12日目および18日目の間で、進行性の細胞死を示す。検査する化合物を9日目にDMEMおよび10%PDHS中で維持した6つの培養に加え、残りの培養を対照群として維持した後、12の培養を酵素乳酸脱水素酵素(LD)の濃度を12日目および16日目に評価した。LDを、Wroblewski et al. 1955, Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 90:210-213による方法の変法を用いてアッセイした。LDは、臨床上および組織生存力を決定するための基礎研究上の両方で一般に用いられる、細胞質基質酵素である。培地のLDの増加は、直接細胞死に関連している。
【0128】
低血糖によって誘発される細胞傷害に対する神経保護
ATCCから得られたC6グリオーマ細胞は、FALCON25cm組織培養フラスコ中で、1×10細胞/mlの濃度のFBSを有するRPMI培地中で平板培養に付した。低血糖の開始の4時間前に、維持培地を廃棄し、単層を適切な培地で二度洗浄し、その後血清を含まないでまたは検査する化合物を加えて血清は含まないで、37℃で4時間インキュベートした。クレブリンゲルリン酸緩衝剤を、適切なグルコース処理を加える前に、単層を二度洗浄するために用いた。RPMI培地は、1mlあたり2mgのグルコースを含み;フラスコを、各々100%グルコース(2mg/ml)、80%グルコース(1.6mg/ml)、60%グルコース(1.2mg/ml)、または0%グルコース(緩衝剤)、または検査する化合物を補足した緩衝剤を入れた、6のグループに分けた。全てのフラスコを20時間インキュベートし、その後トリパンブルーを利用して、総細胞数、生細胞数および死細胞数について評価した。
【0129】
興奮毒性アミノ酸に対する神経保護
SK−N−SH神経芽腫細胞を含む5つの培養ディッシュを、検査する化合物を用いて処理し、5つの培養ディッシュを、RPMI培地で処理した。4時間後、全ての細胞を、NMDA(500muM)を用いて5分間処理した。その後総生細胞および死細胞を決定した。
【0130】
酸素−グルコース欠乏に対する神経保護
アポトーシスを測定するための濃縮核の分析:皮質ニューロンを、E18ラット胎児から調製し、ポリ−D−リシン(10ng/ml)および100,000細胞/ウェルの濃度の血清で予め被覆した8ウェルのチャンバースライド中に入れる。細胞を、10%FCSを含む高グルコースDMEM中に入れ、10%CO/90%空気で37℃でインキュベーター中に保存する。その翌日、血清を、培養培地をB27補剤を含む高グルコースDMEMで置換することによって除去し、細胞を実験の日までさらに培地を交換することなしにインキュベーター中に保存する。6日目に、スライドを二つの群:対照群およびOGD群に分ける。対照群中の細胞は、グルコースおよびカスタムB27(抗酸化剤なし)を含むDMEMを与えられる。OGD群中の細胞は、15分間真空下で脱気された、カスタムB27を含むグルコース不含DMEMを与えられる。細胞を、10分間気密なチャンバー中で90%N/10%COで洗い流し、37℃で6時間インキュベートする。6時間後、対照およびOGDの細胞を共に、グルコース含有のDMEM中にビヒクル(DMSO)または試験化合物のいずれかを含有する培地の、カスタムB27との置き換えに付す。細胞を、通常の酸素環境の37℃のインキュベーターに戻す。24時間後、細胞を、4%PFA中で10分間4℃で固定し、Topro(蛍光核結合色素)を用いて染色する。アポトーシスは、Laser Scanning Cytometerを用いて、濃縮核を測定することによって評価される。
【0131】
細胞死の指標としてのLDH遊離の測定:皮質ニューロンを、E18ラット胎児から調製し、ポリ−D−リシン(10ng/ml)および150000細胞/ウェルの濃度の血清で予め被覆した48ウェルの培養プレート中に入れる。細胞を、10%FCSを含む高グルコースDMEM中に入れ、10%CO/90%空気で37℃でインキュベーター中に保存する。その翌日、血清を、培養培地をB27補剤を含む高グルコースDMEMで置換することによって除去する。6日目に、細胞を二つの群:対照群およびOGD群に分ける。対照群中の細胞は、グルコースおよびカスタムB27(抗酸化剤なし)を含むDMEMを与えられる。OGD群中の細胞は、15分間真空下で脱気された、カスタムB27を含むグルコース不含DMEMを与えられる。細胞を、10分間気密なチャンバー中で90%N/10%COで洗い流し、37℃で6時間インキュベートする。6時間後、対照およびOGDの細胞を共に、グルコース含有のDMEM中にビヒクル(DMSO)または試験化合物のいずれかを含有する培地の、カスタムB27との置き換えに付す。細胞を、通常の酸素環境の37℃のインキュベーターに戻す。24時間後、細胞死を、細胞のLDH(乳酸脱水素酵素)の培養培地への遊離を測定することによって評価される。LDHアッセイのために、50μlの培地のアリコートを、96ウェルプレートに移す。0.1Mのリン酸カリウム緩衝剤(pH7.5)140μlおよび0.2mg/mlのNADH100μlを加えた後、プレートを暗所で室温で20分間放置する。反応は、ピルビン酸ナトリウム10μlを加えることによって開始される。プレートは、Thermomaxプレートリーダー(Molecular Devices)で、即座に340nMで読み取られる。NADH濃度の指標である吸光度は、6秒ごとに5分間記録され、NADH消失率を示す勾配が、LDH活性を算出するために用いられる。
LDH活性(U/ml)=(ΔA/分)(TCF)(20)(0.0833)/(0.78)
式中:0.0833=比例定数
0.78=計器光路長
【0132】
実施例 55
HLAラットテスト操作−クローン病および炎症性腸疾患
オスのHLA−B27ラットを、Taconicから得て、食物(PMI Lab diet 5001)および水を制限無く得られるようにする。研究の開始において、ラットは22−26週齢である。
【0133】
ラットは、以下で列挙した処方の一つを、毎日一度7日間皮下投与する。各々の群において5匹のラットがおり、最後の用量を安楽死させる2時間前に投与する。
ビヒクル(50%DMSO/50%ダルベッコPBS)
17α−エチニル−17βエストラジオール(10μg/kg)
検査する化合物
【0134】
排泄物の質を毎日観察し、次の尺度に従って等級付けする:下痢=3;軟便=2;正常の便=1。検査操作の最後に、血清を収集し、−70℃で保存する。結腸の断片を組織学的な分析のために調製し、追加の切片をミエロペルオキシダーゼ活性について分析する。
【0135】
次の方法は、ミエロペルオキシダーゼ活性を測定するために用いられる。結腸組織を採取し、液体窒素中で急速冷凍する。全結腸の代表的な試料は、試料間で一致していることを保証するために用いられる。組織は、使用するまで−80℃で保存する。次に、組織を計量し(およそ500mg)、5mMのHKPO(pH6)洗浄緩衝剤重量/体積1:15中で均質化する。組織を、Sorvall RC 5B遠心分離機中で、45分間2−8℃で20,000×gで遠心する。その後上澄みを廃棄する。組織を再び懸濁し、50mMのHKPO2.5ml(1:5 重量/体積)中で、10mMのEDTAおよび0.5%のHex臭化アンモニウムと共に均質化し、細胞内MPOの安定化を助ける。組織を液体窒素中で冷凍し、37℃の水浴中で溶解し、細胞膜の溶解を確実にするために15秒間超音波処理する。この操作を3回反復する。その後試料を氷上に20分間おき、12000×gで15分間2−8℃で遠心する。上澄みを、これらの工程の後に分析する。
【0136】
試験混合物は、2.9mlの50mMのHKPOを0.0005%Hを含む0.167o−ジアニシジンと一緒に反応管に加えることによって調製される。過酸化水素が分解されると、o−ジアニシジンが酸化され、濃度依存的に460nmにて吸光する。混合物を25℃まで加熱する。100μLの組織上澄みを反応管に加え、1分間25℃でインキュベートし、その後1mlを使い捨てのプラスチックのキュベットに移す。ODを、2分の反応時間ごとに、反応混合物2.9mlおよび0.5%臭化アンモニウム溶液100μlを含むブランクに対して、460nmで測定する。
【0137】
酵素活性単位を、460nmにおける吸光度を、精製したヒトMPO31.1単位/ガラス瓶を用いて用意した標準曲線と比較することによって、定量化する。MPOを再び溶解し、50mMのHKPOを、10mMのEDTAおよび0.5%のHex臭化アンモニウムと共に用いて、四つの既知の濃度に連続的に希釈する。試料の吸光度を、この曲線に対して比較し、活性を決定する。
【0138】
組織学的分析は、次のように実行する。結腸組織を、10%中性緩衝ホルマリン中に浸す。各々の結腸の試料を、評価のために四つの試料に分配する。ホルマリン固定した組織を、パラフィン包埋のために真空浸透処理装置中で加工処理する。試料を5μmに細分し、その後、Boughton−Smithの後修正された尺度を用いて、盲検的に組織学的評価をするために、ヘマトキシリンおよびエオジン(H&E)で染色する。スコアの記録が完了した後試料を明らかにし、データを表に記入し、多重平均比較を用いてANOVA線型モデル化することによって分析する。
【0139】
本明細書において引用されている、全ての特許、出版物および他の文書は、出典明示により本明細書の一部とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
およびRは、一緒になって、縮合アリールまたはヘテロアリール環を形成し;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、CNまたは低級アルコキシであり;
は、各々同じであるかまたは異なっていてもよく、水素、低級アルキルおよび−C(O)Rから選択され;
は低級アルキルである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
が、水素またはハロゲンである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
がハロゲンである、請求項1または請求項2記載の化合物。
【請求項4】
およびRが、一緒になって、5−または6員環を形成する、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
【請求項5】
およびRが、一緒になって、フェニル、フランまたはチオフェン環を形成する、請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
【請求項6】
がFであり、Rが水素またはFである、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
【請求項7】
が各々Hである、請求項1〜6いずれか1項記載の化合物。
【請求項8】
(a)4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ナフトアルデヒドオキシム;
(b)4−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1−カルバルデヒドオキシム;
(c)4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−7−カルバルデヒドオキシム;
(d)7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾチオフェン−4−カルバルデヒドオキシム;
(e)7−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾフラン−4−カルバルデヒドオキシム;
(f)4−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−7−カルバルデヒドオキシム;
(g)5−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ベンゾフラン−7−カルバルデヒドオキシム;または
(h)7−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾフラン−5−カルバルデヒドオキシム、
の1つである請求項1記載の化合物。
【請求項9】
請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩および医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項10】
阻害を必要とする哺乳類における骨粗鬆症の阻害方法であって、該哺乳類に有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物を投与することを含む方法。
【請求項11】
阻害を必要とする哺乳類における、変形性関節症、低カルシウム血症、高カルシウム血症、パジェット病、骨軟化症、骨灰分喪失、多発性骨髄腫または骨組織に悪影響を及ぼす癌の他の形態の阻害方法であって、該哺乳類に有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供することを含む方法。
【請求項12】
阻害を必要とする哺乳類における、良性または悪性の異常な組織成長の阻害方法であって、該哺乳類に有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供することを含む方法。
【請求項13】
異常な組織の成長が、前立腺肥大症、子宮平滑筋腫、乳癌、子宮内膜症、子宮内膜癌、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜ポリープ、良性乳房疾患、腺筋症、卵巣癌、黒色腫、前立腺癌、結腸の癌、またはCNS癌である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
哺乳類における、コレステロール、トリグリセライド、Lp(a)またはLDLレベルの低下方法;または高コレステロール血症;高脂血症;心血管疾患;アテローム性動脈硬化症;末梢血管障害;再狭窄または血管痙攣の阻害方法;または免疫介在血管損傷を誘発する細胞事象からの血管壁損傷の阻害方法であって、該哺乳類に、有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項15】
哺乳類における、フリーラジカル誘発病態の阻害方法であって、該哺乳類に、有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項16】
哺乳類における、認知増強方法;または老年性認知症、アルツハイマー病、認知低下または神経変性障害の治療または阻害方法であって、該哺乳類に、有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項17】
哺乳類における、炎症性腸疾患、潰瘍性直腸炎、クローン病、結腸炎、のぼせ、膣または外陰皮膚萎縮、萎縮性膣炎、膣乾燥、掻痒、性交疼痛症、排尿困難、頻尿、尿失禁、尿管感染症、血管運動症状;男性型脱毛症;皮膚萎縮;座瘡;II型糖尿病;機能不全性子宮出血;または不妊症の阻害方法であって、該哺乳類に、有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項18】
哺乳類における、白血病、子宮内膜剥離、慢性腎臓または肝臓疾患または凝固疾患または障害の阻害方法であって、該哺乳類に、有効量の請求項1〜8いずれか1項記載の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2007−503466(P2007−503466A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533081(P2006−533081)
【出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/015195
【国際公開番号】WO2004/103941
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マッキントッシュ
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】