説明

アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類及びその製造方法

【課題】アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類及びその効率的な製造方法を提供する。
【解決手段】
銅塩及び塩基存在下、2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体を(ヘテロ)アリールヨージド誘導体と反応させ、医農薬や機能性材料などとして有用な(ヘテロ)アリールメチルフルオリド類の製造中間体であるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類(3)を製造する方法を提供する。
【化1】



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
(ヘテロ)アリールメチルフルオリド類は、医農薬や機能性材料として重要な化合物であり、アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の脱スルホニル化反応で製造できることが開示されている(非特許文献1)。
【0003】
そのアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法として、非特許文献1には、o−トリメチルシリルアリールトリフラートと2−フルオロ−2−(フェニルスルホニル)アセトフェノンの反応によりアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類を製造する方法が開示されている。しかしながら、この方法はアリール(フルオロ)メチル基の芳香環上への導入位置の選択性が悪く、かつ導入されたフルオロメチル基のオルト位には必ずベンゾイル基が導入されてしまう。また、o−トリメチルシリルアリールトリフラートの調製が容易でないことから効率的な方法とは言いがたい。
【0004】
本発明の2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体と(ヘテロ)アリールヨージド誘導体との反応を利用したアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法はこれまでに報告されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Journal of Organic Chemistry、73巻、5699−5713ページ、2008年.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、医農薬や機能性材料などとして有用な(ヘテロ)アリールメチルフルオリド類の製造中間体であるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の簡便で効率の良い製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を鑑み鋭意検討を重ねた結果、2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体と(ヘテロ)アリールヨージドとのカップリング反応が、銅塩及び塩基存在下効率的に進行し、アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、一般式(3a)
【0008】
【化1】

【0009】
(式中、Arは炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表し、Arは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されているフェニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいナフチル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピリジル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいキノリニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいイソキノリニル基;あるいは炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、炭素数7から11のアラルキル基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピラゾリル基を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類に関する。
【0010】
また本発明は、一般式(1)
【0011】
【化2】

【0012】
(式中、Rは炭素数1から4のアルキル基を表し、Arは前記と同じ意味を表す。)で表される2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体を、銅塩及び塩基存在下、一般式(2)
【0013】
【化3】

【0014】
(式中、Arは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいフェニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいナフチル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピリジル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいキノリニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいイソキノリニル基;あるいは炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、炭素数7から11のアラルキル基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピラゾリル基を表す。)で表される(ヘテロ)アリールヨージド誘導体と反応させることを特徴とする、一般式(3)
【0015】
【化4】

【0016】
(式中、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法に関するものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、医農薬や機能性材料として有用な(ヘテロ)アリールメチルフルオリド類の製造中間体であるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類を効率良く製造する方法として有効である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0019】
Rで表される炭素数1から4のアルキル基としては、直鎖状、環状もしくは分岐状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基等を例示することができる。Rは収率が良い点でtert−ブチル基を用いることが好ましい。
【0020】
Arで表されるフェニル基は、炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよい。具体的には、フェニル基、p−トリル基、m−トリル基、o−トリル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、メシチル基、4−プロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基等を例示することができる。Arは収率が良い点でフェニル基を用いることが好ましい。
【0021】
Arで表されるフェニル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、フェニル基、p−トリル基、m−トリル基、o−トリル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、メシチル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、3,5−ジエチルフェニル基、2−プロピルフェニル基、4−プロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、2,4−ジイソプロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、4−ペンチルフェニル基、4−ヘキシルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基、2,3−ジフルオロ―4−プロピルフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−フルオロ−3−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、2−フルオロ−3−メチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−ビニルフェニル基、2−アリルフェニル基、3−アリルフェニル基、4−アリルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル基、2,3−(メチレンジオキシ)フェニル基、3,4−(メチレンジオキシ)フェニル基、2−ビフェニリル基、3−ビフェニリル基、4−ビフェニリル基、2−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基等を例示することができる。
【0022】
Arは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されているフェニル基である。具体的には、p−トリル基、m−トリル基、o−トリル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、メシチル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、3,5−ジエチルフェニル基、2−プロピルフェニル基、4−プロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、2,4−ジイソプロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、4−ペンチルフェニル基、4−ヘキシルフェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基、2,3−ジフルオロ―4−プロピルフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−フルオロ−3−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、2−フルオロ−3−メチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−ビニルフェニル基、2−アリルフェニル基、3−アリルフェニル基、4−アリルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−エトキシ−2,3−ジフルオロフェニル基、2,3−(メチレンジオキシ)フェニル基、3,4−(メチレンジオキシ)フェニル基、2−ビフェニリル基、3−ビフェニリル基、4−ビフェニリル基、2−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基等を例示することができる。
【0023】
Ar及びArで表されるナフチル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチル−1−ナフチル基、1−メチル−2−ナフチル基、1,2−ジメチル−3−ナフチル基、2−エチル−1−ナフチル基、3−エチル−1−ナフチル基、4−エチル−1−ナフチル基、2,4−ジエチル−1−ナフチル基、4−tert−ブチル−1−ナフチル基、2,4−ジ−tert−ブチル−1−ナフチル基、2−フルオロ−1−ナフチル基、1−フルオロ−2−ナフチル基、3−フルオロ−1−ナフチル基、4−フルオロ−1−ナフチル基、2,3−ジフルオロ−1−ナフチル基、2,4−ジフルオロ−1−ナフチル基、3,4−ジフルオロ−1−ナフチル基、3,5−ジフルオロ−1−ナフチル基、2,3,4,5,6,7,8−ヘプタフルオロ−1−ナフチル基、2−クロロ−1−ナフチル基、3−クロロ−1−ナフチル基、4−クロロ−1−ナフチル基、3,4−ジクロロ−1−ナフチル基、3,5−ジクロロ−1−ナフチル基、3−ブロモ−1−ナフチル基、4−ブロモ−1−ナフチル基、2−トリフルオロメチル−1−ナフチル基、3−トリフルオロメチル−1−ナフチル基、4−トリフルオロメチル−1−ナフチル基、2−ビニル−1−ナフチル基、3−ビニル−1−ナフチル基、4−ビニル−1−ナフチル基、2−アリル−1−ナフチル基、3−アリル−1−ナフチル基、4−アリル−1−ナフチル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、3−メトキシ−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−エトキシ−1−ナフチル基、4−エトキシ−2,3−ジフルオロ−1−ナフチル基、2,3−(メチレンジオキシ)−1−ナフチル基、3,4−(メチレンジオキシ)−1−ナフチル基、2−フェニル−1−ナフチル基、3−フェニル−1−ナフチル基、4−フェニル−1−ナフチル基、2−シアノ−1−ナフチル基、3−シアノ−1−ナフチル基、4−シアノ−1−ナフチル基等を例示することができる。
【0024】
Ar及びArで表されるピリジル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−メチル−2−ピリジル基、2−メチル−3−ピリジル基、4−メチル−2−ピリジル基、4−メチル−3−ピリジル基、2,5−ジメチル−4−ピリジル基、4−tert−ブチル−2−ピリジル基、2,4−ジ−tert−ブチル−3−ピリジル基、4−ペンチル−2−ピリジル基、2−フルオロ−3−ピリジル基、3−フルオロ−2−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリジル基、2,3−ジフルオロ−4−ピリジル基、2,4−ジフルオロ−3−ピリジル基、3,4−ジフルオロ−2−ピリジル基、3,5−ジフルオロ−4−ピリジル基、3,4,5,6−テトラフルオロ−2−ピリジル基、2−クロロ−3−ピリジル基、3−クロロ−2−ピリジル基、4−クロロ−2−ピリジル基、3,4−ジクロロ−2−ピリジル基、3,5−ジクロロ−4−ピリジル基、3−ブロモ−2−ピリジル基、4−ブロモ−2−ピリジル基、3−トリフルオロメチル−2−ピリジル基、2−トリフルオロメチル−4−ピリジル基、4−トリフルオロメチル−2−ピリジル基、2−ビニル−3−ピリジル基、3−ビニル−2−ピリジル基、4−ビニル−2−ピリジル基、2−アリル−3−ピリジル基、3−アリル−2−ピリジル基、4−アリル−2−ピリジル基、2−メトキシ−3−ピリジル基、3−メトキシ−2−ピリジル基、4−メトキシ−2−ピリジル基、2−フェニル−3−ピリジル基、3−フェニル−2−ピリジル基、4−フェニル−2−ピリジル基、2−シアノ−3−ピリジル基、3−シアノ−2−ピリジル基、4−シアノ−2−ピリジル基等を例示することができる。
【0025】
Ar及びArで表されるキノリニル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、2−キノリニル基、3−キノリニル基、4−キノリニル基、5−キノリニル基、6−キノリニル基、7−キノリニル基、8−キノリニル基、3−メチル−2−キノリニル基、4−メチル−3−キノリニル基、5−メチル−2−キノリニル基、4−メチル−2−キノリニル基、2,4−ジメチル−3−キノリニル基、4−tert−ブチル−2−キノリニル基、3,4−ジ−tert−ブチル−2−キノリニル基、4−ペンチル−2−キノリニル基、2−フルオロ−3−キノリニル基、3−フルオロ−2−キノリニル基、4−フルオロ−2−キノリニル基、3,4−ジフルオロ−2−キノリニル基、2,4−ジフルオロ−3−キノリニル基、2,3−ジフルオロ−4−キノリニル基、3,5−ジフルオロ−2−キノリニル基、3,4,5,6,7,8−ヘキサフルオロ−2−キノリニル基、3−クロロ−2−キノリニル基、2−クロロ−3−キノリニル基、4−クロロ−2−キノリニル基、3,4−ジクロロ−2−キノリニル基、3,5−ジクロロ−2−キノリニル基、3−ブロモ−2−キノリニル基、4−ブロモ−2−キノリニル基、3−トリフルオロメチル−2−キノリニル基、4−トリフルオロメチル−2−キノリニル基、4−トリフルオロメチル−3−キノリニル基、2−ビニル−3−キノリニル基、3−ビニル−2−キノリニル基、4−ビニル−2−キノリニル基、2−アリル−3−キノリニル基、3−アリル−2−キノリニル基、4−アリル−2−キノリニル基、2−メトキシ−3−キノリニル基、3−メトキシ−2−キノリニル基、4−メトキシ−2−キノリニル基、2−フェニル−3−キノリニル基、3−フェニル−2−キノリニル基、4−フェニル−2−キノリニル基、3−シアノ−2−キノリニル基、2−シアノ−3−キノリニル基、4−シアノ−2−キノリニル基等を例示することができる。
【0026】
Ar及びArで表されるイソキノリニル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、1−イソキノリニル基、3−イソキノリニル基、4−イソキノリニル基、5−イソキノリニル基、6−イソキノリニル基、7−イソキノリニル基、8−イソキノリニル基、3−メチル−1−イソキノリニル基、1−メチル−3−イソキノリニル基、4−メチル−1−イソキノリニル基、4−メチル−1−イソキノリニル基、1,4−ジメチル−3−イソキノリニル基、4−tert−ブチル−1−イソキノリニル基、3,4−ジ−tert−ブチル−1−イソキノリニル基、4−ペンチル−1−イソキノリニル基、1−フルオロ−3−イソキノリニル基、3−フルオロ−1−イソキノリニル基、4−フルオロ−1−イソキノリニル基、3,4−ジフルオロ−1−イソキノリニル基、1,4−ジフルオロ−3−イソキノリニル基、1,3−ジフルオロ−4−イソキノリニル基、3,5−ジフルオロ−1−イソキノリニル基、3,4,5,6,7,8−ヘキサフルオロ−1−イソキノリニル基、3−クロロ−1−イソキノリニル基、1−クロロ−3−イソキノリニル基、4−クロロ−1−イソキノリニル基、3,4−ジクロロ−1−イソキノリニル基、3,5−ジクロロ−1−イソキノリニル基、3−ブロモ−1−イソキノリニル基、4−ブロモ−1−イソキノリニル基、3−トリフルオロメチル−1−イソキノリニル基、1−トリフルオロメチル−1−イソキノリニル基、4−トリフルオロメチル−1−イソキノリニル基、1−ビニル−3−イソキノリニル基、3−ビニル−1−イソキノリニル基、4−ビニル−1−イソキノリニル基、1−アリル−3−イソキノリニル基、3−アリル−1−イソキノリニル基、4−アリル−1−イソキノリニル基、1−メトキシ−3−イソキノリニル基、3−メトキシ−1−イソキノリニル基、4−メトキシ−1−イソキノリニル基、1−フェニル−3−イソキノリニル基、3−フェニル−1−イソキノリニル基、4−フェニル−1−イソキノリニル基、3−シアノ−1−イソキノリニル基、1−シアノ−3−イソキノリニル基、4−シアノ−1−イソキノリニル基等を例示することができる。
【0027】
Ar及びArで表されるピラゾリル基は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、炭素数7から11のアラルキル基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよい。具体的には、1H−3−ピラゾリル基、1H−4−ピラゾリル基、1H−5−ピラゾリル基、1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、1,3−ジメチル−1H−4−ピラゾリル基、1,4−ジメチル−1H−3−ピラゾリル基、1,5−ジメチル−1H−3−ピラゾリル基、1,5−ジメチル−1H−4−ピラゾリル基、4−tert−ブチル−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、1−メチル−4−ペンチル−1H−3−ピラゾリル基、3−フルオロ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3−フルオロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4−フルオロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、4−フルオロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、5−フルオロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、5−フルオロ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3,4−ジフルオロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4,5−ジフルオロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、3−クロロ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3−クロロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4−クロロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、4−クロロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、5−クロロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、5−クロロ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3,4−ジクロロ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4,5−ジクロロ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、3−ブロモ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3−ブロモ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4−ブロモ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、4−ブロモ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、5−ブロモ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、5−ブロモ−1−メチル−1H−4−ピラゾリル基、3,4−ジブロモ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、4,5−ジブロモ−1−メチル−1H−3−ピラゾリル基、1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−4−ピラゾリル基、1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基、1−メチル−4−トリフルオロメチル−1H−3−ピラゾリル基、1−メチル−4−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基、1−メチル−5−トリフルオロメチル−1H−3−ピラゾリル基、4−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基、1−メチル−3−ビニル−1H−5−ピラゾリル基、3−アリル−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、3−メトキシ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、1−メチル−3−フェニル−1H−5−ピラゾリル基、3−シアノ−1−メチル−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−メチル−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−メチル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−5−ジメチル−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−tert−ブチル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−フルオロ−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−フルオロ−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−フルオロ−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−フルオロ−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−5−フルオロ−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−5−フルオロ−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−トリフルオロメチル−1H−4−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−トリフルオロメチル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−4−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基、1−ベンジル−5−トリフルオロメチル−1H−3−ピラゾリル基、1−ベンジル−3−トリフルオロメチル−1H−5−ピラゾリル基等を例示することができる。
【0028】
次に、本発明のアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類(3)の製造方法について詳しく述べる。
【0029】
【化5】

【0030】
(式中、R、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)
本発明の原料である2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体(1)は、文献記載の方法(特開昭62−207230号公報)またはそれに準じた方法により調製することができる。
【0031】
本発明の原料である(ヘテロ)アリールヨージド誘導体(2)は一部市販されているが、文献記載(Comprehensive Organic Transformations 2nd.ed.,R.C.Larock,John Wiley&Sons,Inc,pp607−751.)の方法またはそれに準じた方法により調製することができる。
【0032】
本発明で用いることのできる銅塩としては、塩化銅(I)、臭化銅(I)、臭化銅(I)ジメチルスルフィド錯体、ヨウ化銅(I)、シアン化銅(I)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)等を例示することができる。収率が良い点で、ヨウ化銅(I)を用いることが好ましい。
【0033】
これらの銅塩は単独で用いても良いが、さらに配位子を添加しても構わない。用いることのできる配位子としては、2−ピコリン酸、2,6−ピリジンジカルボン酸、2,6−ビス(4−フェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピリジン、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)ピリジン、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)−6−メチルピリジン、2,6−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ピリジン等のピリジン誘導体、キノリン、イソキノリン、8−ヒドロキシキノリン等のキノリン誘導体、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン等の三級アミン等を例示することができる。収率が良い点で、2−ピコリン酸を用いることが好ましい。
【0034】
本発明で用いることのできる塩基としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド、ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の金属アミド、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩等を例示することができる。収率が良い点で、カリウムt−ブトキシドを用いることが好ましい。
【0035】
本反応で用いることのできる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であれば良く、具体的には、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチル−tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、メタノール、エタノール、水等を例示することができ、これらの溶媒のうち2種類以上を混合して用いても差し支えない。反応における収率が良い点で、ジメチルスルホキシドを用いることが好ましい。
【0036】
2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体(1)と(ヘテロ)アリールヨージド誘導体(2)とのモル比は、3:1から1:1が好ましく、収率が良い点で2:1から1:1がさらに好ましい。
【0037】
2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体(1)と銅塩とのモル比は、1:1から1:0.01が好ましく、収率が良い点で1:0.2から1:0.01がさらに好ましい。
【0038】
2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体(1)と配位子とのモル比は、1:1から1:0.01が好ましく、収率が良い点で1:0.2から1:0.01がさらに好ましい。
【0039】
2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体(1)と塩基とのモル比は、1:1から1:5が好ましく、収率が良い点で1:1から1:2がさらに好ましい。
【0040】
反応温度は、0℃から100℃の範囲から適宜選ばれた温度で行うことができる。収率が良い点で20℃以上から80℃の範囲が好ましい。
反応は、大気圧(0.1MPa)から1.0MPaの範囲から適宜選ばれた圧力で行うことができるが、大気圧でも反応は充分に進行する。また、反応の際の雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性ガスでも良いが、空気中でも充分に進行する。
反応によりアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類(3)と共に、2−アリールスルホニル−2−フルオロ−2−(ヘテロ)アリール酢酸エステル誘導体(4)が副生成物として得られる場合がある。反応の後処理方法は特に限定はないが、副生物の生成を抑制し、アリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類(3)の収率が良い点で、塩化アンモニウム水溶液、塩酸、酢酸、硫酸またはトリフルオロ酢酸等のブレンステッド酸、あるいは炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液または水酸化カリウム水溶液等の無機塩基存在下30℃から80℃の範囲から適宜選ばれた温度で加熱することが好ましい。
反応後の溶液から目的物を単離する方法に特に限定はないが、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、分取液体クロマトグラフィー、再結晶または昇華等の汎用的な方法で目的物を得ることができる。
【実施例】
【0041】
次に本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例−1
【0042】
【化6】

【0043】
2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸メチル(232mg,1.0mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、トリエチルアミン(0.21mL,1.5mmol)、1−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.073mL,0.50mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(70.9mg,収率45%)を白色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(brd,J=8.2Hz,2H)、7.72(brt,J=7.5Hz,1H)、7.66(d,J=8.5Hz,2H)、7.56(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.52(d,J=8.5Hz,2H)、6.12(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−63.0(s,3F)、−177.0(s,1F).
実施例−2
【0044】
【化7】

【0045】
1−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(136mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸tert−ブチル(131mg,収率63%)を白黄色固体として、また1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(43.4mg,収率28%)を白色固体としてそれぞれ得た。2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.85(d,J=8.3Hz,2H)、7.73−7.64(m,5H)、7.50(brdd,J=8.3,7.6Hz,2H)、1.49(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−63.3(s、3F)、−154.2(s、1F).
実施例−3
【0046】
【化8】

【0047】
1−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(136mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。GCにより、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸tert−ブチルと、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンの混合物が得られたことを確認した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて1時間撹拌した後、1M塩酸(3.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(124mg,収率79%)を白色固体として得た。
実施例−4
【0048】
【化9】

【0049】
ヨードベンゼン(102mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて2時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン(97.5mg,収率78%)を白黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.79(brd,J=8.1Hz,2H)、7.69(brt,J=7.5Hz,1H)、7.53(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H)、7.47−7.43(m,1H)、7.40−7.34(m,4H)、6.06(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−175.8(s,1F).
実施例−5
【0050】
【化10】

【0051】
1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(144mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて2時間撹拌した後、1M塩酸(1.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−ブロモ−4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン(130mg,収率79%)を白黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(brd,J=8.1Hz,2H)、7.71(brt,J=7.5Hz,1H)、7.58−7.52(m,4H)、7.24(d,J=8.7Hz,2H)、6.02(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−176.0(s,1F).
実施例−6
【0052】
【化11】

【0053】
1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(111mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて2時間撹拌した後、1M塩酸(1.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−フルオロ−4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン(89.8mg,収率67%)を茶色結晶体として、また2−フルオロ−2−[4−フルオロフェニル]−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(14.7mg,収率8%)を黄色粘体として得た。1−フルオロ−4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(brd,J=8.2Hz,2H)、7.71(brt,J=7.5Hz,1H)、7.55(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.37(dd,J=8.4,5.2Hz,2H)、7.08(dd,J=8.4,8.4Hz,2H)、6.04(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−109.0(s,1F)、−174.4(s,1F).2−フルオロ−2−[4−フルオロフェニル]−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.72−7.64(m,4H)、7.57(brt,J=8.1Hz,1H)、7.48(brdd,J=8.1、8.1Hz,2H)、7.07(dd,J=8.5,8.5Hz,2H)、1.50(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−109.9(s,1F)、−153.2(s,1F).
実施例−7
【0054】
【化12】

【0055】
4−ヨードアニソール(119mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、90℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]アニソール(75.4mg,収率54%)を白黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.82(brd,J=8.0Hz,2H)、7.69(brt,J=7.5Hz,1H)、7.55(brdd,J=8.0,7.5Hz,2H),7.30(d,J=8.3Hz,2H)、6.90(d,J=8.3Hz,2H)、6.00(d,J=45Hz,1H)、3.83(s,3H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−172.9(s,1F).
実施例−8
【0056】
【化13】

【0057】
1−クロロ−4−ヨードベンゼン(119mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−クロロ−4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン(130mg,収率91%)を白黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(brd,J=8.2Hz,2H),7.71(brt,J=7.5Hz,1H)、7.56(brdd,8.2,7.5Hz,2H)、7.37(brd,J=8.3Hz,2H)、7.31(brd,J=8.3Hz,2H)、6.04(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−175.7(s,1F).
実施例−9
【0058】
【化14】

【0059】
1−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(136mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(2.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(4:1)]により精製することで、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン(121mg,収率76%)を白黄色固体として、また2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸tert−ブチル(24.2mg,収率12%)を黄色粘体として得た。1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼン:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.78(brd,J=8.2Hz,2H)、7.74−7.70(m,2H)、7.64(d,J=7.8Hz,1H)、7.57−7.53(m,3H)、7.50(brs,1H)、6.12(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−62.9(s,3F)、−176.6(s,1F).2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.96(brd,J=8.0Hz,2H)、7.88(brs,1H),7.73−7.68(m,3H),7.59(brt,J=8.1Hz,1H),7.55(brdd,J=8.0,7.9Hz,1H),7.49(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H)、1.51(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−62.9(s,3F)、−154.3(s,1F).
実施例−10
【0060】
【化15】

【0061】
4−ヨードベンゾニトリル(119mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(2.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゾニトリル(113mg,収率82%)を淡橙色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.80(brd,J=8.1Hz,2H)、7.73(brt,J=7.5Hz,1H)、7.69(brd,J=8.1Hz,2H)、7.57(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H),7.51(brd,J=8.1Hz,2H)、6.11(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−177.7(s,1F).
実施例−11
【0062】
【化16】

【0063】
3−ヨードピリジン(103mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。GCにより、3−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ピリジンと、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−3−ピリジル酢酸tert−ブチルの混合物が得られたことを確認した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(2.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)]により精製することで、3−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ピリジン(54.0mg,収率43%)を茶色結晶体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.72(brs,1H)、8.58(brs,1H)、7.83(brd,J=8.2Hz,2H)、7.77−7.71(m,2H)、7.57(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.37−7.34(m,1H)、6.10(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−178.4(s,1F).
実施例−12
【0064】
【化17】

【0065】
3−ヨードピリジン(103mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に水(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)]により精製することで、3−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ピリジン(26.4mg,収率21%)を茶色結晶体として、また2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−3−ピリジル酢酸tert−ブチル(57.9mg,収率33%)を茶色粘体として得た。2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−3−ピリジル酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.82(brs,1H)、8.70(brs,1H)、8.10(brd,J=8.2Hz,1H)、7.73−7.67(m,3H)、7.50(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.37−7.34(m,1H)、1.51(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−156.4(s,1F).
実施例−13
【0066】
【化18】

【0067】
1−フルオロ−3−ヨードベンゼン(111mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて2時間撹拌した後、1M塩酸(1.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−フルオロ−3−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン(81.7mg,収率61%)を白黄色固体として、また2−フルオロ−2−(3−フルオロフェニル)−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(16.6mg,収率9%)を黄色粘体として得た。1−フルオロ−3−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ベンゼン:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.80(brd,J=8.1Hz,2H)、7.71(brt,J=7.5Hz,1H)、7.55(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H)、7.37(m,1H)、7.20−7.13(m,2H)、7.06(brd,J=9.2Hz,1H)、6.05(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−111.5(s,1F)、−175.9(s,1F).2−フルオロ−2−(3−フルオロフェニル)−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.72(brd,J=8.3Hz,2H)、7.67(brt,J=7.5Hz,1H)、7.48(brdd,J=8.3,7.5Hz,2H)、7.41(brd,J=9.9Hz,1H)、7.38−7.33(m,1H)、7.18−7.13(m,2H)、1.51(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−111.5(s,1F)、−153.3(s,1F).
実施例−14
【0068】
【化19】

【0069】
2−ヨードピリジン(103mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(2.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)]により精製することで、2−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ピリジン(54.0mg,収率43%)を茶色結晶体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.67(d,J=4.8Hz,1H)、7.90(brd,J=8.1Hz,2H)、7.77(ddd,J=7.7,7.7,1.7Hz,1H)、7.72(brt,J=7.5Hz,1H)、7.57(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H)、7.52(d,J=7.7Hz,1H)、7.39(m,1H)、6.20(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−177.0(s,1F).
実施例−15
【0070】
【化20】

【0071】
2−ヨードピリジン(103mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に水(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)]により精製することで、2−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ピリジン(31.4mg,収率25%)を茶色結晶体として、また2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−ピリジル酢酸tert−ブチル(119mg,収率68%)を茶色粘体として得た。2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−ピリジル酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.63(d,J=4.6Hz,1H)、7.87−7.83(m,3H)、7.79(ddd,J=7.7,7.7,1.4Hz,1H)、7.67(brt,J=7.5Hz,1H)、7.51(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.38(m,1H)、1.46(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−150.8(s,1F).
実施例−16
【0072】
【化21】

【0073】
1−ベンジル−4−ヨード−1H−ピラゾール(122mg,0.43mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg、0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、70℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(1.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−ベンジル−4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]−1H−ピラゾール(18.4mg,収率13%)を黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.86(brd,J=8.1Hz,2H)、7.68(brt,J=7.5Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.55−7.50(m,3H)、7.39−7.34(m,2H)、7.35(s,1H)、7.21(brd,J=7.6Hz,2H)、6.03(d,J=46Hz,1H)、5.31(d,J=15.0Hz,1H)、5.27(d,J=15.0Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−166.4(s,1F).
実施例−17
【0074】
【化22】

【0075】
1−イソキノリン(128mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に水(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]イソキノリン(31.6mg,収率21%)を茶色固体として、また2−フルオロ−2−(1−イソキノリニル)−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(110mg,収率55%)を黄色粘体として得た。1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]イソキノリン:H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.52(d,J=5.6Hz,1H)、8.44(brd,J=8.5Hz,1H)、7.91−7.88(m,3H)、7.76−7.65(m,4H)、7.54(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、6.80(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−174.8(s,1F).2−フルオロ−2−(1−イソキノリニル)−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.55(d,J=5.5Hz,1H)、8.46(brd,J=8.4Hz,1H)、8.06(brd,J=8.4Hz,2H)、7.85(d,J=8.2Hz,1H)、7.73−7.57(m,4H)、7.51(brdd,J=8.1,7.5Hz,2H)、1.39(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−142.3(s,1F).
実施例−18
【0076】
【化23】

【0077】
4−ヨードトルエン(109mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、90℃にて12時間撹拌した。反応混合物に1M水酸化カリウム水溶液(1.0mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した後、1M塩酸(2.0mL)を加え、酢酸エチル(3.0mL)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]トルエン(73.9mg,収率56%)を白黄色固体として、また2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−(4−トリル)酢酸tert−ブチル(20.0mg,収率11%)を黄色粘体として得た。4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]トルエン:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.81(brd,J=8.0Hz,2H)、7.69(brt,J=7.5Hz,1H)、7.54(brdd,J=8.0,7.5Hz,2H)、7.25(d,J=8.1Hz,2H)、7.19(d,J=8.1Hz,2H)、6.02(d,J=46Hz,1H)、2.38(s,3H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−174.6(s,1F).2−フルオロ−2−フェニルスルホニル−2−(4−トリル)酢酸tert−ブチル:H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.71(brd,J=8.2Hz,2H)、7.64(brt,J=7.5Hz,1H)、7.54(brd,J=8.4Hz,1H)、7.46(brdd,J=8.2,7.5Hz,2H)、7.18(brd,J=8.4Hz,1H)、1.49(s,9H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−153.7(s,1F).
実施例−19
【0078】
【化24】

【0079】
2−ヨードアニソール(119mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、2−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]アニソール(23mg,収率16%,純度25%)を黄色粘体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ7.87(brd,J=7.5Hz,1H)、7.84(brd,J=8.4Hz,2H)、7.70−7.40(m,5H)、6.94−6.90(m,1H)、6.63(d,J=46Hz,1H)、3.82(s,3H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−176.8(s,1F).
実施例−20
【0080】
【化25】

【0081】
4−ヨードビフェニル(144mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(2.0mL)を加え、酢酸エチル(2.0mL×3)にて抽出した。あわせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物を中圧カラムクロマトグラフィー[シリカゲル(59g)、ヘキサン−酢酸エチル(5:2)]により精製することで、4−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ビフェニル(73.4mg,収率45%)を白黄色固体として得た。H−NMR(400MHz,CDCl)δ8.02−7.97(m,2H)、7.85(brd,J=7.5Hz,2H)、7.70(brd,7.5Hz,2H)、7.62−7.52(m,5H)、7.48−7.36(m,3H)、6.11(d,J=46Hz,1H).19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−175.2(s,1F).
実施例−21
【0082】
【化26】

【0083】
1−ヨードナフタレン(127mg,0.50mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0mL)に、アルゴン雰囲気下室温にて、2−フルオロ−2−フェニルスルホニル酢酸tert−ブチル(274mg,1.0mmol)、ヨウ化銅(9.5mg,0.050mmol)、2−ピコリン酸(6.2mg,0.050mmol)、カリウムtert−ブトキシド(112mg,1.0mmol)を加え、100℃にて12時間撹拌した。内部標準をp―ジフルオロベンゼンとした19F−NMRにより、1−[フルオロ(フェニルスルホニル)メチル]ナフタレン(生成率51%)の生成を確認した。19F−NMR(376MHz,CDCl)δ−173.3(s,1F).

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(3a)
【化1】

(式中、Arは炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表し、Arは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されているフェニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいナフチル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピリジル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいキノリニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいイソキノリニル基;あるいは炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、炭素数7から11のアラルキル基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピラゾリル基を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類。
【請求項2】
Arが、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されているフェニル基である請求項1に記載のアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類。
【請求項3】
一般式(1)
【化2】

(式中、Rは炭素数1から4のアルキル基を表し、Arは炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基を表す。)で表される2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体を、銅塩及び塩基存在下、一般式(2)
【化3】

(式中、Arは、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいフェニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいナフチル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピリジル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいキノリニル基;炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいイソキノリニル基;あるいは炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のハロアルキル基、炭素数2から7のアルケニル基、炭素数6から10のアリール基、炭素数7から11のアラルキル基、ハロゲン原子、炭素数1から4のアルコキシ基またはシアノ基で置換されていてもよいピラゾリル基を表す。)で表される(ヘテロ)アリールヨージド誘導体と反応させることを特徴とする、一般式(3)
【化4】

(式中、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法。
【請求項4】
請求項3の製造方法で、一般式(1)
【化5】

(式中、R及びArは前記と同じ意味を表す。)で表される2−アリールスルホニル−2−フルオロ酢酸エステル誘導体を、銅塩及び塩基存在下、一般式(2)
【化6】

(式中、Arは前記と同じ意味を表す。)で表される(ヘテロ)アリールヨージド誘導体と反応させ、一般式(3)
【化7】

(式中、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類と一般式(4)
【化8】

(式中、R、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)で表される2−アリールスルホニル−2−フルオロ−2−(ヘテロ)アリール酢酸エステル誘導体の混合物を得、塩基又は酸で処理することにより、一般式(3)
【化9】

(式中、ArおよびArは前記と同じ意味を表す。)で表されるアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類を得る製造方法。
【請求項5】
一般式(1)が、下記式(1a)
【化10】

である請求項3または4に記載のアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法。
【請求項6】
銅塩がヨウ化銅(I)である請求項3から5のいずれかに記載のアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法。
【請求項7】
塩基がカリウムt−ブトキシドである請求項3から6のいずれかに記載のアリールスルホニル[(ヘテロ)アリール]メチルフルオリド類の製造方法。


【公開番号】特開2011−162521(P2011−162521A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30105(P2010−30105)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000173762)公益財団法人相模中央化学研究所 (151)
【Fターム(参考)】