説明

アリールスルホンアミドをベースとするマトリクスメタロプロテアーゼ阻害剤

本発明は、式(I)の化合物を提供し、かかる化合物はMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13の阻害剤であり、かくしてMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13の異常活性により特徴付けられる障害または疾患の治療に用いることができる。従って、式(I)の化合物はMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13が介在する障害または疾患の処置に用いることができる。最後に、本発明は医薬組成物もまた提供するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中
はアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルより選択され、各々は、1)アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アルコキシ−アルキル−、アルコキシカルボニル、R−O−、RC(O)−、RSO−、(R)NH−C(O)−または(R)(R)N−(その各々は、ハロ、アルコキシ、アルキル、ヒドロキシ、ジアルキルアミノ、アルキルスルホニル、ヘテロシクロアルキルまたはアリールオキシより選択される1ないし2個の置換基により置換されていてもよい);または2)ヒドロキシ、ハロ、ニトロ、アミノ、カルボキシもしくはHC(O)−からなる群より選択される1ないし5個の置換基により置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素または(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、RおよびRは、独立して、アルキル、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールであり、その各々はさらに(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシおよびアリールからなる群より選択される1ないし5個の置換基により置換されていてもよく;
Xは水素、アミン、シアノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル−S−、アルキル−SO−、アルキル−SO−、HN−SO−、R−C(O)−、アルキルまたはR−O−から選択され、ここでRおよびRは上記と同意義である]
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、その光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項2】
が(C−C12)アリール、(5−14)員ヘテロアリールまたは(4−14)員ヘテロシクロアルキルから選択され、その各々が、HC(O)−、(5−9)員ヘテロアリールまたは(4−9)員ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、R−O−、R−C(O)−、R−SO−、(R)NH−C(O)−または(R)(R)N−(ここで、R、R、R、R、RおよびRは独立して(C−C)アルキルまたは(C−C12)アリールであり、その各々はさらに(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシ、(C−C12)アリール、(C−C)ジアルキルアミノまたは(4−9)員ヘテロシクロアルキルからなる群より選択される1ないし2個の置換基により置換されていてもよい)からなる群より選択される1ないし3個の置換基により置換されていてもよく;RおよびRが、独立して、水素または(C−C)アルキルであり;Xが水素、アミン、シアノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル−S−、アルキル−SO−、アルキル−SO−、HN−SO−、R−C(O)−、アルキルまたはR−O−から選択され、ここでRおよびRが上記と同意義である、請求項1記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、その光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項3】
式(II):
【化2】


[式中
R’は水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、R−O−、RC(O)−、RSO−、(R)NH−C(O)−、(R)(R)N−、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルより選択され、該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシ、ハロ、アルキル、カルボキシル、アルコキシカルボニルまたはHC(O)−より選択される1または2個の置換基により置換されていてもよく;
、R、R、R、RおよびRは、独立して、アルキルまたはアリールであり、その各々は、(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシおよびアリールからなる群より選択される1ないし5個の置換基によって置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素または(C−C)アルキルであり;
Xは水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル−S−、アルキル−SO−、アルキル−SO−、HN−SO−、R−C(O)−、アルキルまたはR−O−より選択され、ここでRおよびRは、独立して、アルキルまたはアリールであり、その各々は、(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシル、(C−C)アルコキシおよびアリールからなる群より選択される置換基により置換されていてもよい]
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、またはその光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項4】
R’が(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、HC(O)−、(5−9)員ヘテロアリール、(4−9)員ヘテロシクロアルキルまたは(C−C12)アリールから選択され、該(C−C12)アリール、(5−9)員ヘテロアリールおよび(4−9)員ヘテロシクロアルキルが、ヒドロキシ、ハロ、(C−C)アルキル、カルボキシル、(C−C)アルコキシカルボニルおよびHC(O)−から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよく;
およびRが水素であり;
Xがハロゲンまたは(C−C)アルコキシである、請求項3記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、またはその光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項5】
式(III):
【化3】

[式中
R’は水素、アルキル、シクロアルキル、RC(O)−、RSO−、(R)NH−C(O)−または(R)(R)N−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルから選択され、該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、アルキル−SO−、アルキル−C(O)−、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、アルキル−アルコキシ−、アルコキシ−、アルキル、アリール、シクロアルキル、ハロ、アルコキシ−アルキル−、アルキル−O−C(O)−、シクロアルキル−アルキル−、ジアルキルアミノ−アルコキシ−およびジアルキルアミノ−アルキル−から選択される1または2個の置換基により置換されていてもよく;
、R、R、RおよびRは、独立して、アルキルまたはアリールであり、その各々は、(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシおよびアリールからなる群より選択される1ないし5個の置換基により置換されていてもよく;
およびRは水素であり;
Xは水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、アルキル−S−、アルキル−SO−、アルキル−SO−、HN−SO−、R−C(O)−、アルキルまたはR−O−より選択され、ここでRおよびRは、独立して、アルキルまたはアリールであり、その各々は、(C−C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C−C)アルコキシおよびアリールからなる群より選択される置換基によって置換されていてもよく;
YはCまたはNである]
で示される化合物、あるいはその医薬上許容される塩、またはその光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項6】
R’が水素、(C−C)アルキル、(C−C12)アリール、(5−9)員ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル−から選択され、その各々が、(C−C)アルキル−SO−、(C−C)アルキル−C(O)−、(5−9)員ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル−、(C−C)アルキル−(C−C)アルコキシ−、(C−C)アルコキシ−、(C−C)アルキル−、(C−C)シクロアルキル−、ハロゲン、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル−、(C−C)アルキル−O−C(O)−、(C−C)ジアルキルアミノ−(C−C)アルコキシ−および(C−C)ジアルキルアミノ−(C−C)アルキル−からなる群より選択される1または2個の置換基により置換されていてもよく;
およびRが水素であり;
Xが水素、ハロゲンまたは(C−C)アルキルである、請求項5記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、またはその光学異性体、または光学異性体の混合物。
【請求項7】
R’が水素、(C−C)アルキル、フェニルまたはピリジンであり、該ピリジンが、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルキル、ハロ、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル−、(5−9)員ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル−、(5−9)員ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルコキシ−および(C−C)ジアルキルアミノ−(C−C)アルキル−から選択される1または2個の置換基により置換されていてもよく;RおよびRが水素であり;Xがハロゲンであり;YがCまたはNである、請求項5記載の化合物、あるいはその医薬上許容される塩、またはその光学異性体;または光学異性体の混合物。
【請求項8】
対象におけるMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13の活性を阻害する方法であって、治療上有効量の請求項1または3または5に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項9】
対象におけるMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13が介在する障害または疾患を処置する方法であって、治療上有効量の請求項1または3または5に記載の化合物を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項10】
障害または疾患が、アルポート症候群、喘息、鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節炎、アテローム性動脈硬化症および再狭窄、癌浸潤および転移、組織破壊関連疾患、人工股関節の弛緩、歯周病、線維症、梗塞および心疾患、肝臓および腎臓線維症、子宮内膜症、細胞外マトリクスの衰退関連疾患、心不全、大動脈瘤、CNS関連疾患、アルツハイマー病、多発性硬化症(MS)、血液疾患から選択される、請求項9記載の方法。
【請求項11】
治療上有効量の請求項1または3または5に記載の化合物、および1または複数の医薬上許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項12】
治療上有効量の請求項1または3または5に記載の化合物、および
1)アビテサルタン、ベンジルロサルタン、カンデサルタン、エリサルタン、エムブサルタン、エノルタソサルタン、エプロサルタン、フォンサルタン、フォラサルタン、グリシルロサルタン、イルベサルタン、イソテオリン、ロサルタン、ミルファサルタン、オルメサルタン、オポミサルタン、プラトサルタン、リピサルタン、サプリサルタン、サララシン、サルメシン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、ゾラサルタン;キッセイ KRH−94、Lusofarmaco LR−B/057、Lusofarmaco LR−B/081、Lusofarmaco LR B/087、Searle SC−52458、三共CS−866、武田TAK−536、Uriach UR−7247、A−81282、A−81988、BIBR−363、BIBS39、BIBS−222、BMS−180560、BMS−184698、CGP−38560A、CGP−48369、CGP−49870、CGP−63170、CI−996、CV−11194、DA−2079、DE−3489、DMP−811、DuP−167、DuP−532、GA−0056、E−4177、EMD−66397、EMD−73495、EXP−063、EXP−929、EXP−3174、EXP−6155、EXP−6803、EXP−7711、EXP−9270、FK−739、HN−65021、HR−720、ICI−D6888、ICI−D7155、ICI−D8731、KR1−1177、KT3−671、KW−3433、L−158809、L−158978、L−159282、L−159689、L−159874、L−161177、L−162154、L−162234、L−162441、L−163007、L−163017、LY−235656、LY−285434、LY−301875、LY−302289、LY−315995、ME−3221、PD−123177、PD−123319、PD−150304、RG−13647、RWJ−38970、RWJ−46458、S−8307、S−8308、SL−91.0102、U−96849、U−97018、UP−269−6、UP−275−22、WAY−126227、WK−1492.2K、WK−1360、X−6803、XH−148、XR−510、YM−358、YM−31472、ZD−6888、ZD−7155およびZD−8731からなる群から選択される、それ自体がすべて公知である、AT受容体アンタゴニスト、またはすべてのそれらの生理学的に適合性のある塩、溶媒和物、プロドラッグまたはエステル;2)非選択的アルファ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばトラゾリンまたはフェノキシベンザミン;3)選択的アルファ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばドキサゾシン、プラゾシン、テラゾシンまたはウラピジル;ベータ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、例えばアセブトロール、アルプレノロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、ブプラノロール、カラゾロール、カルテオロール、セリプロロール、メピンドロール、メチプラノール、メトプロロール、ナドロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、ソタロールおよびチモロール;4)アルファ−およびベータ−アドレナリン受容体の混合アンタゴニスト、例えばカルベジロールまたはラベタロール;自律神経節遮断薬、例えばレセルピンまたはグアネチジン;5)アルファ2−アドレナリン受容体アゴニスト(中枢作用アルファ2−アドレナリン受容体アゴニストを含む)、例えばクロニジン、グアンファシン、グアナベンズメチルドパおよびモキソニジン;6)レニン阻害剤、例えばアリスキレン;7)ACE阻害剤、例えばベナゼプリル、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、フォシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、キナプリル、ペリンドプリル、ラミプリル、スピラプリルまたはトランドラプリル;8)混合または選択的エンドセリン受容体アンタゴニスト、例えばアトラセンタン、ボセンタン、クラゾセンタン、ダルセンタン、シタックスセンタン、テゾセンタン、BMS−193884またはJ−104132;直接血管拡張薬、例えばジアゾキサイド、ジヒドララジン、ヒドララジンまたはミノキシジル;9)混合ACE/NEP二重阻害剤、例えばオマパトリラト;ECE阻害剤、例えばFR−901533;PD−069185;CGS−26303;CGS−34043;CGS−35066;CGS−30084;CGS−35066;SM−19712;Ro0677447;10)選択的NEP阻害剤;11)バソプレシンアンタゴニスト;12)アルドステロン受容体アンタゴニスト、例えばエプレレノン;13)アルドステロン阻害剤;14)アンジオテンシンワクチン;15)ウロテンシンII受容体アンタゴニスト;および16)抗炎症剤および抗リウマチ剤から選択される1または複数の治療上活性な薬剤を含む、医薬組成物。
【請求項13】
治療上有効量の請求項1または3または5に記載の化合物、および
アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化剤;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤;細胞分化工程を誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗腫瘍性抗代謝物質;プラチン化合物;蛋白または脂質キナーゼ活性を標的とし/軽減させる化合物、およびさらなる抗血管新生化合物;蛋白または脂質ホスファターゼの活性を標的、軽減または阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;ビスホスホナート;生物学的反応修飾剤;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発癌性イソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液学的悪性腫瘍の治療に用いられる化合物;Flt−3の活性を標的、軽減または阻害する化合物;17−AAG(17−アルキルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17−DMAG(17−ジメチルアミノエチルアミン−17−デメトキシ−ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI−504、CNF1010、CNF2024、CNF1010(Conforma Therapeutics製)などのHsp90阻害剤;テモゾロミド(TEMODAL(登録商標));キネシンスピンドル蛋白阻害剤、例えばSB715992またはSB743921(GlaxoSmithKline製)、またはペンタミジン/クロルプロマジン(CombinatoRX製);MEK阻害剤、例えばARRY142886(Array PioPharma製)、AZD6244(AstraZeneca製)、PD181461(Pfizer製)およびロイコボリンより選択される1または複数の治療上活性な薬剤を含む、医薬組成物。
【請求項14】
医薬として用いるための請求項1または3または5記載の化合物。
【請求項15】
対象におけるMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13が介在する障害または疾患の処置用の医薬組成物を製造するための請求項1または3または5記載の化合物の使用。
【請求項16】
対象におけるMMP−2、および/またはMMP−8、および/またはMMP−9、およびMMP−12、および/またはMMP−13が介在する障害または疾患の処置用の医薬を製造するための請求項11または12または13記載の医薬組成物の使用。

【公表番号】特表2011−517446(P2011−517446A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501191(P2011−501191)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053390
【国際公開番号】WO2009/118292
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】