説明

アルツハイマー病に関連する遺伝子配列およびタンパク質、ならびにその使用

【課題】アルツハイマー病に関連する遺伝子配列およびタンパク質、ならびにその使用を提供すること。
【解決手段】本発明は、2つのヒトプレセニリン遺伝子PS-1およびPS-2の同定、単離、配列決定、および特徴付けを記載する。これらの遺伝子の変異は、家族性アルツハイマー病をもたらす。マウス、C.elegans、およびD.melanogasterにおけるプレセニリン遺伝子ホモログもまた同定される。プレセニリンを含むかまたはそれに由来する核酸およびタンパク質は、アルツハイマー病のスクリーニングおよび診断、アルツハイマー病の処置のための治療剤の同定および開発、およびアルツハイマー病のモデルとして有用な細胞株およびトランスジェニック動物の産生に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトプレセニリン−1またはプレセニリン−2遺伝子の対立遺伝子改変体または異種特異的ホモログを同定する方法であって、該方法は、
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でヒトプレセニリン−1またはプレセニリン−2遺伝子配列にハイブリダイズし得る核酸プローブまたはプライマーを選択する工程;
該改変体またはホモログに対応する核酸を含み得る核酸のサンプルと、該プローブまたはプライマーを混合する工程;
該改変体またはホモログに対応する該核酸への該プローブまたはプライマーのハイブリダイゼーションを検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記サンプルは、ヒトゲノムDNA、ヒトmRNA、およびヒトcDNAからなる群より選択される核酸のサンプルを含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記サンプルは、哺乳動物ゲノムDNA、哺乳動物mRNA、および哺乳動物cDNAからなる群より選択される核酸のサンプルを含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記サンプルは、無脊椎動物ゲノムDNA、無脊椎動物mRNA、および無脊椎動物cDNAからなる群より選択される核酸のサンプルを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記改変体またはホモログに対応する核酸を単離する工程をさらに包含する、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記核酸は、ハイブリダイゼーションによって同定される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記核酸は、PCR増幅によって同定される、方法。
【請求項8】
ヒトプレセニリン−1またはプレセニリン−2遺伝子の対立遺伝子改変体または異種特異的ホモログを同定する方法であって、該方法は、
ヒトプレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合し得る抗体を選択する工程;
該抗体と、該改変体またはホモログに対応するタンパク質を含み得るタンパク質のサンプルとを混合する工程;
該抗体の、該改変体またはホモログに対応するタンパク質への結合を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記サンプルは、ヒトタンパク質、ヒト融合タンパク質、およびそれらのタンパク質分解フラグメントからなる群より選択されるタンパク質のサンプルを含む、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、前記サンプルは、哺乳動物タンパク質、哺乳動物融合タンパク質、およびそれらのタンパク質分解フラグメントからなる群より選択されるタンパク質のサンプルを含む、方法。
【請求項11】
請求項8に記載の方法であって、前記サンプルは、無脊椎動物タンパク質、無脊椎動物融合タンパク質、およびそれらのタンパク質分解フラグメントからなる群より選択されるタンパク質のサンプルを含む、方法。
【請求項12】
請求項8〜11に記載の方法であって、前記改変体またはホモログに対応するタンパク質を実質的に精製する工程をさらに包含する、方法。
【請求項13】
以下:
(i)実質的に純粋なプレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的調製物;
(ii)プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において該プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を発現し得る、薬学的調製物、
(iii)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対するアンチセンスを作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対する該アンチセンス配列を発現し得る、薬学的調製物、
(iv)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合する、薬学的調製物、
(v)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合し、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2に選択的に結合する抗体を本質的に含まない、薬学的調製物、
(vi)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む、薬学的調製物、および
(vii)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む薬学的調製物であって、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基を本質的に含まない、薬学的調製物
からなる群より選択される、医薬としての使用のための薬学的調製物。
【請求項14】
以下:
(i)実質的に純粋なプレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的調製物;
(ii)プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において該プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を発現し得る、薬学的調製物、
(iii)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対するアンチセンスを作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対する該アンチセンス配列を発現し得る、薬学的調製物、
(iv)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合する、薬学的調製物、
(v)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合し、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2に選択的に結合する抗体を本質的に含まない、薬学的調製物、
(vi)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む、薬学的調製物、および
(vii)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む薬学的調製物であって、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基を本質的に含まない、薬学的調製物
からなる群より選択される、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2遺伝子を有する患者の処置における使用のための薬学的調製物。
【請求項15】
アルツハイマー病および関連する認知症の処置における使用のための、請求項13または14に記載の薬学的調製物。
【請求項16】
前記薬学的調製物は、心臓、脳、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓および神経細胞からなる群より選択される細胞型に対して標的化される、請求項13〜15のいずれか1項に記載の薬学的調製物。
【請求項17】
以下:
(i)実質的に純粋なプレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的調製物;
(ii)プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において該プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質を発現し得る、薬学的調製物、
(iii)プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対するアンチセンスを作動可能にコードする発現ベクターと、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該発現ベクターは、ヒト被験体において、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2に対する該アンチセンス配列を発現し得る、薬学的調製物、
(iv)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合する、薬学的調製物、
(v)実質的に純粋な抗体と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む薬学的調製物であって、該抗体は、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質に選択的に結合し、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2に選択的に結合する抗体を本質的に含まない、薬学的調製物、
(vi)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む、薬学的調製物、および
(vii)変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基の実質的に純粋な調製物を含む薬学的調製物であって、該調製物は、正常プレセニリン−1またはプレセニリン−2タンパク質の抗原決定基を本質的に含まない、薬学的調製物
からなる群より選択される薬学的調製物の、医薬の製造における使用。
【請求項18】
前記医薬が、変異プレセニリン−1またはプレセニリン−2遺伝子を有する患者の処置のためのものである、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
前記医薬が、アルツハイマー病および関連する認知症の処置のためのものである、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
前記医薬は、心臓、脳、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓および神経細胞からなる群より選択される細胞型に対して標的化される、請求項17〜19のいずれか1項に記載の使用。
【請求項21】
明細書中に記載の発明。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−101650(P2011−101650A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282454(P2010−282454)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【分割の表示】特願2007−196770(P2007−196770)の分割
【原出願日】平成8年4月29日(1996.4.29)
【出願人】(501422277)エイチエスシー リサーチ アンド ディベロップメント リミテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】HSC Research and Development Limited
【出願人】(507253613)ザ ガバーニング カウンシル オブ ザ ユニバーシティ オブ トロント (4)
【Fターム(参考)】