説明

アルミナセメント組成物用の養生剤及びそれを用いた補修工法

【課題】劣化したコンクリート構造物の補修に用いるアルミナセメント組成物の養生剤、それを使用した補修工法及び構造物を提供する。
【解決手段】アルミナセメント、ポゾラン物質、及び骨材を含有するアルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、珪酸リチウムを含有するアルミナセメント組成物用の養生剤であり、養生剤100質量部中、LiOとして0.1〜10質量部、SiOとして1〜30質量部含有し、SiO/LiOモル比が2〜8である前記アルミナセメント組成物用の養生剤、前記アルミナセメント組成物用の養生剤を、アルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、アルミナセメント組成物用の養生剤の施工方法、を構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の補修、特に硫酸により劣化を受けた下水処理施設のコンクリート構造物の補修などに使用するアルミナセメント組成物用の養生剤およびそれを用いた補修工法に関する。
【背景技術】
【0002】
セメント系材料は、打設後から硬化するまでの間に水分が蒸発すると、表面にひび割れが生じ、また、硬化後の強度が低下する。
特に、下水道処理施設の補修に多く用いられるアルミナセメント系材料は、保水性が悪く、水分の蒸発が著しい。その結果、表面のひび割れに加え、表層部がドライアウトし、強度が著しく低下し十分な付着強度が得られないという課題があった。特に気温が高い時や、湿度の低い時等においては、水分の蒸発が早いためそれらの問題が生じやすい。
このため、従来から、セメント系材料打設後から硬化するまでの間に、一般に、散水養生、シート養生、バルーン養生、被膜養生等の養生が行われており、これらの養生方法により、打設後の材料表面からの水分蒸発を防止することが行われている。
しかしながら、散水養生は、セメント系材料がある程度硬化した後にしか行うことができないため、散水養生開始までの間の水分蒸発を抑制することはできない。また、湿度の低い時には蒸発速度が速く、何度も散水作業を行わなければならない。
【0003】
シート養生については、長期に養生する際には、シートを現場にそのまま放置することが必要であり、また、施工面積が増大するにつれて使用するシートも増加し、作業が面倒で手間がかかり、硬化後はシートの撤去が必要であるため、廃棄物の量も増える。
また、被膜養生剤としては、二液硬化型のエポキシ系のものやパラフィン系のもの、水性のエマルジョン系のものが種々知られているが、これらは、セメント系材料が硬化した後に塗布するものであり、硬化後の水分の蒸発を抑止しひび割れを防止することはできても、セメント系材料が硬化する前のドライアウトやひび割れを防止することは困難であった。
【0004】
セメント系材料が水和硬化した後に、セメント系材料の表面層を化学的に改質することで強化する方法として、珪酸ソーダや珪酸リチウムのような珪酸アルカリ金属水溶液のものが多く使用されており、珪酸アルカリ水溶液にポリマーエマルションを添加した処理液を、すでに硬化したセメント系材料の表面から含浸させ、これを乾燥させることで表面層を改質して強化する方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、これらの方法もセメント系材料が硬化した後に使用するものであり、硬化後に使用セメント系材料が硬化する前のドライアウトやひび割れを防止することは困難であった。
また、ポリマーエマルションにリチウム塩を混入した処理液を、硬化前のフレッシュな状態のセメント系材料に塗布する被覆養生剤として用いる工法が提案されている(特許文献2)。
【0005】
本発明者らは、前記課題を解決するため、種々検討を重ねた結果、特定のアルミナセメント組成物に対して特定の組成の養生剤を用いることで著しい養生効果があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭60−108384号公報
【特許文献2】特開2006−248868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
劣化したコンクリート構造物の補修などに用いるアルミナセメント組成物が、硬化するまでの水分の逸脱を防止し、それにより、ドライアウトや初期ひび割れを防止する養生剤及びそれを用いた補修工法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、(1)アルミナセメント、ポゾラン物質、及び骨材を含有するアルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、珪酸リチウムを含有するアルミナセメント組成物用の養生剤、(2)養生剤100質量部中、LiOとして0.1〜10質量部、SiOとして1〜30質量部含有し、SiO/LiOモル比が2〜8である(1)記載のアルミナセメント組成物用の養生剤、(3)(1)または(2)のアルミナセメント組成物用の養生剤を、アルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、アルミナセメント組成物用の養生剤の施工方法、(4)(1)又は(2)のアルミナセメント組成物用養生剤を、アルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布したアルミナセメント構造物、である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のアルミナセメント組成物用の養生剤は、流動性、作業性に優れる。さらに、初期ひび割れ抵抗性、ドライアウト抵抗性などに優れるため水分蒸発による表面層の強度低下を防止し、強度発現性が早く耐久性の高い構造物を得ることができる。
さらに、本発明の養生剤は取り扱いが容易であり、簡便に施工でき、硬化前のフレッシュな状態のアルミナセメント組成物のモルタルに塗布することで、本発明の養生剤の効果を一層有効に発現させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明における部や%は、特に規定しない限り質量基準で示す。
【0011】
本発明で使用するアルミナセメント組成物とは、アルミナセメント、ポゾラン物質、及び骨材を含有するものである。
本発明で使用するポゾラン物質は、高炉水砕スラグ、フライアッシュ、メタカオリンおよびシリカフュームの中から選ばれた少なくとも1種以上であることが好ましい。
ポゾラン物質はアルミナセメントと併用することで、水和物の相転移による強度低下を抑制する目的や、施工時のモルタルのダレ抵抗性を向上させる目的で使用するものである。ポゾラン物質の粉末度は、水和活性の点でブレーン比表面積3000cm/g以上が好ましい。
ポゾラン物質の使用量は、通常、アルミナセメント100部に対して、50〜200部が好ましく、100〜150部がより好ましい。なお、シリカフュームは、アルミナセメント100部に対して1〜10部が好ましい。
【0012】
本発明で使用するアルミナセメント組成物には、急硬材、減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、凝結調整剤、ベントナイトやヘクトライトなどの粘土鉱物、ハイドロタルサイトなどのアニオン交換体、水ガラスなどのアルカリ金属珪酸塩、ビニロンやナイロンなどの有機繊維等の混和材料からなる群のうちの一種又は二種以上を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用することが可能である。
【0013】
市販のアルミナセメント組成物として、電気化学工業社製「デンカサンタイトTYPE−K」、エレホン化成社製「アシドバリアAD−2」、宇部興産製「U−アシテクトN」などが挙げられる。
【0014】
本発明で使用する養生剤は珪酸リチウムを含み、養生剤100部中、LiOとして0.1〜10部含有し、SiOとして、1〜30部含有し、SiO/LiOモル比が2〜8であることを特徴とする。
LiO含有量は、養生剤100部中、0.1〜10部が好ましく、0.5〜5部がより好ましい。LiO含有量が0.1部未満だと十分な硬化促進効果が得られず、5部を超えてもそれ以上の促進効果は期待できない。SiO含有量は、養生剤100部中、1〜30部が好ましく5〜25部がより好ましい。SiO含有量が1部未満だと十分な硬化促進効果が得られず、30部を超えると、粘度が高くなり、作業性を損なう場合がある。SiO/LiOモル比は2〜8が好ましく、3〜5がより好ましい。2未満だと硬化促進効果が強すぎ、長期強度の増進が期待できない。8を超えると十分な硬化促進効果が得られない。
【0015】
本発明の養生剤には、亜硝酸リチウム、水酸化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウムなどのうちの1種または2種以上の硬化促進剤、また、乾燥収縮低減剤や消泡剤等の添加剤を、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
【0016】
本発明の養生剤の施工方法は、養生剤を硬化前のフレッシュな状態のアルミナセメント組成物表面に塗布又は散布することを特徴とする。
モルタルが完全に硬化する前とは、気温、湿度などにより異なるが、通常、JIS A 1147 コンクリートの凝結時間試験方法によって始発と判定されるまでの間である。
塗付方法は、刷毛塗り、ローラー塗り、または噴霧機による散布いずれの方法によっても施工可能である。
【0017】
本発明の養生剤の使用量は、特に限定されるものではないが、1m当たり、30〜300gの範囲で使用することが好ましく、50〜150gがより好ましい。30g未満では均一に塗布することは難しく十分な養生効果を得られない場合があり、300gを超えてもさらなる効果の向上が期待できない。
【0018】
本発明で云うアルミナセメント構造物とは、本発明のアルミナセメント組成物の養生剤、及びそれを使用した補修工法により、補修を行ったコンクリート構造物であり、劣化したコンクリート構造物の耐久性が著しく向上するものである。
【0019】
以下、実施例、比較例を挙げてさらに詳細に内容を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】
【0020】
「実験例1」
アルミナセメント100部に対して、表1に示す種類と量のポゾラン物質、さらに、アルミナセメントとポゾラン物質の合計100部に対して、骨材170部を加えドライモルタルとし、アルミナセメント組成物を調製した。
このアルミナセメント組成物100部に対して水を14部加え、モルタルを調製し、硬化前のモルタル表面に本発明の養生剤Aを1m当たり100gの割合で刷毛を用いて塗布した。さらに、この硬化体を用いてモルタルの耐硫酸性、保水率、初期ひび割れ抵抗性、および表層引張強度を測定した。
【0021】
(使用材料)
アルミナセメント:アルミナセメント1号、市販品
ポゾラン物質A:高炉水砕スラグ微粉末、ブレーン比表面積7000cm/g、市販品
ポゾラン物質B:フライアッシュ、ブレーン比表面積4000cm/g、市販品
ポゾラン物質C:メタカオリン、BET比表面積10m/g、市販品
ポゾラン物質D:シリカフューム、BET比表面積20m/g、市販品
ポゾラン物質E:ポゾラン物質A50部と、ポゾラン物質B50部の混合物、ブレーン比表面積6000cm/g、市販品
骨材:珪砂、商品名:N50号珪砂(最大粒径:1.2mm 日瓢礦業社製)
水:水道水
養生剤A:珪酸リチウム水溶液、商品名:リチウムシリケート1:4(SiO/LiOモル比:4.0 固形分濃度:22.6% 本荘ケミカル社製)
【0022】
(試験方法)
耐硫酸性試験: 20℃/RH50%の恒温恒湿室において、練り混ぜたモルタルを10cm×10cm×10cmの型枠に打設し、24時間後に硬化体を脱型、材齢28日まで20℃/RH50%の恒温恒湿室において乾燥養生後、打設面のみを残し、耐酸性エポキシ樹脂で被覆した。温度20℃で5%硫酸水溶液中に28日間浸漬したときの打設面からの硫酸イオンの浸透深さを測定した。浸透深さの判定はフェノールフタレイン法で行った。
保水率:練り混ぜたモルタルをφ5×2.5cmに成形し、速やかにその質量を測定し、温度20℃、湿度60%の室内に24時間放置した後、再び質量を測定した。
保水率(%)=(24時間後の質量/成型直後の質量)×100
初期ひび割れ抵抗性:練り混ぜたモルタルを縦30cm×横30cm×厚さ6cmのコンクリート製平板に厚さ10mmとなるようにコテで塗り付け、温度5℃、湿度40%、平均風速2m/sの空間に放置し、1日後に発生した幅0.2mm以上のひび割れ全長さを測定した。
表層引張強度:練り混ぜたモルタルを縦30cm×横30cm×厚さ6cmのコンクリート製平板に厚さ10mmとなるようにコテで塗り付け、温度5℃、湿度40%、平均風速2m/sの空間に放置し、φ55mmのコアドリルで硬化したモルタルを下地コンクリートまで削孔し、エポキシ樹脂で引張試験用のアタッチメントを取り付け、所定の材齢となった時点で建研式引張試験機により測定した。得られた値を表層引張強度とした。
【0023】
【表1】

【0024】
表1より、本発明の養生剤は、特定のアルミナセメント組成物に対して、優れた養生効果を有し、耐硫酸性、保水率、表層引張強度および初期ひび割れ抵抗性が優れていることが判る。
【0025】
「実験例2」
アルミナセメント100部に対して、ポゾラン物質A100部、さらに、アルミナセメントとポゾラン物質の合計100部に対して、骨材170部を加えドライモルタルとし、アルミナセメント組成物を調製した。このアルミナセメント組成物100部に対して水を14部加え、モルタルを調製し、供試体を作製した。モルタル表面に表2に示す養生剤を1m当たり100gの割合で刷毛を用いて塗布したこと以外は実験例1と同様に行った。
【0026】
(使用材料)
養生剤B:珪酸リチウム水溶液、商品名:リチウムシリケート25(SiO/LiOモル比:2.5 固形分濃度:22.6% 日産化学社製)
養生剤C:珪酸リチウム水溶液、商品名:リチウムシリケート75(SiO/LiOモル比:7.5 固形分濃度:22.6% 日産化学社製)
【0027】
【表2】

【0028】
表2より、本発明の塗布養生剤は、優れた養生効果を有し、耐硫酸性、保水率、表層引張強度および初期ひび割れ抵抗性が優れていることが判る。
【0029】
「実験例3」
アルミナセメント100部に対して、ポゾラン物質A100部、さらに、アルミナセメントとポゾラン物質の合計100部に対して、骨材170部を加えドライモルタルとし、アルミナセメント組成物を調製した。このアルミナセメント組成物100部に対して水を14部加え、モルタルを調製し、供試体を作製した。モルタル表面に表2に示す養生剤を1m当たり100gの割合で刷毛を用いて塗布したこと以外は実験例1と同様に行った。
【0030】
(使用材料)
養生剤D:養生剤A100部と水200部の混合物(LiO含有量:0.8%、SiO含有量:6.7%)
養生剤E:養生剤A100部と水400部の混合物(LiO含有量:0.5%、SiO含有量:4.0%)
養生剤F:養生剤A100部と水900部の混合物(LiO含有量:0.2%、SiO含有量:2.0%)
養生剤G:養生剤A100部と水1900部の混合物(LiO含有量:0.1%、SiO含有量:1.0%)
【0031】
【表3】

【0032】
表3より、本発明の養生剤は、優れた養生効果を有し、耐硫酸性、保水率、表層引張強度および初期ひび割れ抵抗性が優れていることが判る。
【0033】
「実験例4」
アルミナセメント100部に対して、ポゾラン物質A100部、さらに、アルミナセメントとポゾラン物質の合計100部に対して、骨材170部を加えドライモルタルとし、アルミナセメント組成物を調製した。このアルミナセメント組成物100部に対して水を14部加え、モルタルを調製し、供試体を作製した。モルタル表面に養生剤Aを1m当たり表4に示す割合で刷毛を用いて塗布したこと以外は実験例1と同様に行った。
【0034】
【表4】

【0035】
表4より、本発明の塗布養生剤は、優れた養生効果を有し、耐硫酸性、保水率、表層引張強度および初期ひび割れ抵抗性が優れていることが判る。
【0036】
「実験例5」
アルミナセメント100部に対して、ポゾラン物質A100部、さらに、アルミナセメントとポゾラン物質の合計100部に対して、骨材170部を加えドライモルタルとしアルミナセメント組成物を調製した。このアルミナセメント組成物100部に対して水を14部加え、モルタルを調製し、供試体を作製した。表5に示した供試体作製後に経過した時間においてモルタル表面に養生剤Aを1m当たり100gの割合で刷毛を用いて塗布したこと以外は実験例1と同様に行った。なお、JISA 1147によって判定された始発時間は10時間20分であった。
【0037】
【表5】

【0038】
表5より、本発明の養生剤は、完全に硬化する前のフレッシュな状態のアルミナセメント組成物に塗布することで優れた養生効果を有し、耐硫酸性、保水率、表層引張強度および初期ひび割れ抵抗性が優れていることが判る。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明のアルミナセメント組成物用の養生剤及びそれを用いた補修工法は、アルミナセメント組成物のモルタルの初期および長期の養生効果が優れるため、散水養生やシート養生などの煩わしい作業を必要としなくなる。さらに、保水性、初期ひび割れ抵抗性、表層引張強度、耐硫酸性などに優れるため長期耐久性が良好なコンクリート構造物の補修を容易に行うことが可能となるので、下水処理施設などの土木分野に幅広く適用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミナセメント、ポゾラン物質、及び骨材を含有するアルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、珪酸リチウムを含有するアルミナセメント組成物用の養生剤。
【請求項2】
養生剤100質量部中、LiOとして0.1〜10質量部、SiOとして1〜30質量部含有し、SiO/LiOモル比が2〜8である請求項1記載のアルミナセメント組成物用の養生剤。
【請求項3】
請求項1または2記載のアルミナセメント組成物用の養生剤を、アルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布することを特徴とする、アルミナセメント組成物用の養生剤の施工方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のアルミナセメント組成物用養生剤を、アルミナセメント組成物に水を加えモルタルを調製し、硬化する前にモルタルの表面に塗布又は散布したアルミナセメント構造物。

【公開番号】特開2012−193089(P2012−193089A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59803(P2011−59803)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000003296)電気化学工業株式会社 (1,539)
【Fターム(参考)】