説明

アレルギー抑制剤

【課題】 副作用がなく、安全性の高いアレルギーの治療・予防剤、特にアレルギー性鼻炎の症状を緩和するために有用な薬剤または食品を提供すること。
【解決手段】 本発明のアレルギー抑制剤は、イソマルトオリゴ糖を有効成分として含む。本発明のアレルギー抑制剤は、IgE抗体の産生量を低減させる作用を有し、そしてIL−4、IL−5、および/またはIL−13の産生量を低減させる作用を有する。さらに、本発明のアレルギー抑制剤は、特に、アレルギー性鼻炎の症状を緩和する作用を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アレルギー抑制剤に関する。より詳細には、本発明は、インターロイキン−4(IL−4)、インターロイキン−5(IL−5)、インターロイキン−13(IL−13)、および免疫グロブリンE(IgE)抗体産生抑制作用、特にアレルギー性鼻炎の症状を緩和する作用を有するアレルギー抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、食習慣の変化、住環境および自然環境などの環境の変化、ストレスの増加、大気汚染物質の増加などにより、アレルギー性疾患の患者数が増加している。特に花粉症およびアトピー性皮膚炎の患者は著しく増加しており、社会問題となっている。
【0003】
アレルギーとは、本来、外来物質(アレルゲン)から身を守るための自己防衛機能として働く免疫系に、何らかの異常が生じて引き起こされる種々の疾患である。アレルギー反応は、そのメカニズムの違いによりI型からIV型までの4つの型に分けられており、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、および気管支喘息は、通常I型アレルギー反応により起こる。I型アレルギーは即時型アレルギーとも呼ばれ、その発症機序は以下のように考えられている。すなわち、卵、牛乳、小麦などの食物抗原、ダニ、花粉などの吸入抗原など種々の外来抗原が体内に侵入し、これを抗原提示細胞が取り込み、CD4T細胞(ヘルパーT細胞)に対して抗原提示する。ヘルパーT細胞は、この提示された抗原を認識し、B細胞と相互作用して、B細胞を抗体産生細胞へ分化増殖させる。
【0004】
ヘルパーT細胞は、その産生するサイトカインによって、細胞性免疫を誘導するI型ヘルパーT細胞(Th1細胞)および液性免疫を誘導するII型ヘルパーT細胞(Th2細胞)の2種類に分類される(非特許文献1)。Th2細胞は、IL−4、IL−5、IL−13などのサイトカインを産生する。このうち、IL−4およびIL−13はB細胞に作用して、IgEへのクラススイッチを誘導することにより、IgE抗体の産生を誘導する。産生されたIgE抗体はマスト細胞の表面に結合し、特異抗原がこのIgE抗体に結合すると肥満細胞(マスト細胞)が活性化される。活性化された肥満細胞からは脱類粒によって細胞内に貯蔵されたヒスタミンなどの炎症性物質が放出され、アレルギー症状が誘発される。さらに、IL−4は、抗原未感作なナイーブT細胞からTh2細胞への分化および増殖能ならびに肥満細胞に対する活性化能も有している。IL−5は好酸球の活性化と浸潤を促進することにより、皮膚や気道における炎症反応を促進させる。このように、IL−4、IL−5、およびIL−13は、アレルギー発症に関して中心的な役割を果たしていると考えられている。
【0005】
I型アレルギーの治療には、抗ヒスタミン剤および/または肥満細胞からの炎症性物質の遊離抑制作用を有する抗アレルギー剤の投与による薬物療法、あるいはアレルゲンの投与による減感作療法などが行われている。しかし、これらはいずれも副作用の問題や病院への長期の通院を要するなど、Quality of Life(QOL)の低下を伴うことが問題となっている。したがって、副作用がなく、高い安全性を有し、かつQOLの低下を伴わないアレルギーの治療・予防法が求められている。
【0006】
このような副作用のない天然物由来のアレルギー体質改善剤として、オリゴ糖の一種であるラフィノースが有効であることが報告されている(特許文献1)。ラフィノースは、インターロイキン−12(IL−12)の産生を増強する作用を有しており、このIL−12によってTh1細胞が誘導される。誘導されたTh1細胞は、インターフェロン−γ(IFN−γ)を産生し、このIFN−γによりIgE抗体の産生が低減されて、アレルギー体質が改善される。すなわち、ラフィノースは、Th1細胞に作用することによって、間接的にTh2細胞による液性免疫を抑制している。しかし、アレルギー性鼻炎などを引き起こすアレルギー反応に関連するTh2細胞に対して、より直接的に作用するオリゴ糖は知られていない。
【特許文献1】特開2001−288093号公報
【非特許文献1】Mosmann,T.R.ら、J.Immunol.,1986年,136巻,pp.2348−2357
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、副作用がなく、安全性の高いアレルギーの治療・予防剤、特にアレルギー性鼻炎の症状を緩和するために有用な薬剤または食品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、食品として安全性の高いことが知られているイソマルトオリゴ糖が、アレルギー症状を抑制する作用を有することを新たに見出したことに基づく。
【0009】
本発明は、イソマルトオリゴ糖を有効成分として含むアレルギー抑制剤を提供する。
【0010】
1つの実施態様では、上記アレルギー抑制剤は、IgE抗体の産生量を低減させる作用を有する。
【0011】
さらなる実施態様では、上記アレルギー抑制剤は、IL−4、IL−5、および/またはIL−13の産生量を低減させる作用を有する
【0012】
別の実施態様では、上記アレルギー抑制剤は、アレルギー性鼻炎の症状を緩和する作用を有する。
【0013】
本発明はまた、イソマルトオリゴ糖を有効成分として含有する、アレルギー性鼻炎抑制剤を提供する。
【0014】
本発明はさらに、イソマルトオリゴ糖を含有する、アレルギー抑制性食品組成物を提供する。
【0015】
本発明はまた、イソマルトオリゴ糖を含有する、アレルギー性鼻炎改善用食品組成物を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、副作用がなく、安全性の高いアレルギー抑制剤が提供される。本発明のアレルギー抑制剤は、特に、アレルギー性鼻炎の症状を緩和するために有用である。本発明のアレルギー抑制剤は、食品としても提供され得るため、QOLを低下させることなくアレルギー症状を抑制することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のアレルギー抑制剤は、イソマルトオリゴ糖を有効成分として含有する。
【0018】
本発明において、イソマルトオリゴ糖とは、グルコース分子のα−1,6結合を有するオリゴ糖をいう。代表的には、イソマルトース、パノース、イソマルトトリオース、イソマルトテトラオースなどが挙げられる。イソマルトオリゴ糖は、天然物から精製または粗精製されたものであり得る、その起源は特に限定されない。本発明で使用するイソマルトオリゴ糖は、イソマルトース単独もしくはこれらの糖類の混合物のいずれでもよく、特にイソマルトースを主成分として含む糖類の混合物が好適である。本発明で使用するイソマルトオリゴ糖としては、例えば、固形分を基準としてイソマルトオリゴ糖を85質量%以上(イソマルトース:約35質量%;三糖類(パノース、イソマルトトリオースなど):約27質量%;および四糖類以上:約24質量%)含むシロップ状の製品が、昭和産業株式会社から商品名「イソマルト900」として市販されている。
【0019】
イソマルトオリゴ糖は、上述のようにアレルギー抑制作用を有しており、これは、アレルギー発症に関して中心的な役割を果たしているTh2細胞におけるIL−4、IL−5、およびIL−13産生の抑制、ならびにこれらのインターロイキンによって誘導されるIgE抗体産生の抑制による。イソマルトオリゴ糖は、種々のアレルギー症状のうち、特に、アレルギー性鼻炎の症状を緩和するために有用である。
【0020】
本発明のアレルギー抑制剤は、イソマルトオリゴ糖を、通常用いられる食品あるいは食品成分、医薬担体、または賦形剤とともに、当業者が通常用いる方法で混合して、アレルギー抑制作用、特にアレルギー性鼻炎の抑制および/または改善作用を有する食品または食品組成物(あるいはそのような表示を付した食品または食品組成物)や医薬品として用いられ得る。
【0021】
医薬品の場合、投与経路は経口および非経口のいずれであってもよい。通常、薬学的に受容可能な担体または賦形剤などを用いて、製剤化される。経口投与用の剤形としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤などが挙げられる。非経口投与用の剤形としては、経腸剤、軟膏剤などが挙げられる。
【0022】
食品の場合、固体、半固体、または液体のいずれの形態でもよい。例えば、調味料、畜肉加工品、農産加工品、菓子(例えば、ビスケット)、飲料(例えば、ジュース)などの形態で提供してもよい。
【0023】
本発明のアレルギー抑制剤の使用量は、症状、年齢、体重、投与方法などによって異なり、特に限定されない。通常は、イソマルトオリゴ糖として、成人1日あたり10〜30g、好ましくは12〜24gが摂取される。イソマルトオリゴ糖は、食品として安全性が高いことが知られているため、上記の範囲より多量に摂取してもよい。
【実施例】
【0024】
以下、本発明について具体例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例において、イソマルトオリゴ糖をIMOと記載する。
【0025】
(実施例1:アレルギーモデルマウスにおけるIMO摂取によるIL−4、IL−5、IL−13、およびOVA特異的IgE産生抑制効果)
BALB/c雌性4週齢マウス(チャールズリバー株式会社より購入)を5匹ずつ2群に分け、20%のIMO900P(昭和産業株式会社製)含む飼料(IMO群)またはIMOを含まない飼料(対照群)を試験開始前に4週間にわたって自由摂取させた。以下で詳述する試験期間中も、試験開始前と同様に給餌した。
【0026】
試験開始の0日目および7日目に、50μgの卵白オボアルブミン(OVA)および1mgのアルミニウムを腹腔内投与して、OVAに感作させた。試験開始21日目にマウスを屠殺し、血清および脾臓を採取し、以下の実験を行った。
【0027】
(1)血清中のIgEおよびIgG1量
96ウェルマイクロプレートに1ウェルあたり100μg/mlのOVA溶液を100μlずつ分注し、37℃で一晩放置してウェルの表面をOVAでコーティングした。各ウェルを0.05%Tween(登録商標)20溶液(以下、洗浄液1という)で2回洗浄した後、1ウェルあたり100μlの1%ウシ血清アルブミン(BSA)溶液を加えて室温で30分間ブロッキングし、各ウェルを洗浄液1で2回洗浄した。上記の各マウス血清を適宜希釈し、1ウェル当り50μl加えて70分間放置した。各ウェルを洗浄液1で2回洗浄した後、ペルオキシダーゼ結合抗マウスIgE抗体(Nordic社製)またはペルオキシダーゼ結合抗マウスIgG1抗体(Zymed社製)を加え、室温で90分間放置した。各ウェルを洗浄液1で3回洗浄した後、オルトフェニルジアミン溶液を1ウェルあたり100μl加え、室温で20分間発色させ、2N硫酸を100μl加えて反応を停止させた。各ウェルについて492nmでの吸光度を測定した。結果を図1に示す。
【0028】
図1に示すように、IMO摂取により、IgE産生が抑制されていた。IgG1は、Th2細胞によって作用を受けて増殖する抗体産生細胞がIgEとともに産生する抗体であり、このIgG1の産生もIgEと同様に抑制されていた。
【0029】
(2)脾臓中のIL−4、IL−5、およびIL−13濃度
採取した脾臓を、スライドガラスを用いてすりつぶし、塩化アンモニウムで赤血球を除去することにより脾臓細胞浮遊液を調製した。調製した浮遊液をナイロンウールカラムに添加し、37℃にて5%CO条件下で1時間静置した。20mlのRPMI1640培地(SIGMA社製)によりナイロンウールカラムから溶出させることにより、T細胞を豊富に含む細胞懸濁液を得た。得られた懸濁液5×10細胞を、200μgのOVAおよび抗原提示細胞としてマイトマイシンC処理した脾臓細胞浮遊液5×10細胞とともにCO条件下で37℃にて48時間培養した。培養後、回収した上清中のIL−4、IL−5、およびIL−13の濃度を以下のように測定した。
【0030】
96ウェルマイクロプレートに、1ウェルあたり100μlの各サイトカインに対する抗ラット抗体溶液(PBSに懸濁)を加え、室温で一晩放置した。0.05%Tween(登録商標)20を含むPBS溶液(以下、洗浄液2)で3回洗浄し、1%BSAを含むPBS溶液を1ウェルあたり300μl加えて、室温で1時間固定化した。洗浄液2で3回洗浄した後、1ウェルあたり100μlの試料を加えて室温で2時間放置した。同時に、試料中の各サイトカイン濃度を算出するために、濃度既知のマウス各サイトカイン標準液の希釈系列を作成し、同様な操作を行った。洗浄液で3回洗浄し、各サイトカインに対するビオチン結合抗マウス抗体を1ウェルあたり100μl加え、室温で2時間放置した。洗浄液2で3回洗浄し、ペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン溶液を1ウェルあたり100μl加え、室温で20分間放置した。洗浄液2で3回洗浄し、発色液(TMB+溶液(DAKO社製))を1ウェルあたり100μl加えて20分間反応させた。2N硫酸を100μl加えることにより反応を停止させ、450nmの吸光度を測定した。試料中の各サイトカイン量を、濃度既知の各サイトカイン標準液の吸光度から作成した標準曲線より算出した。結果を図2に示す。
【0031】
図2に示すように、IMO摂取により、IL−4、IL−5、およびIL−13の濃度が低減していた。上記(1)の結果と合わせると、IL−4などのサイトカインの産生が抑制されると同時に、IgE量も低下しており、したがって、IMO摂取によりアレルギー発症を抑制することができると思われる。
【0032】
(実施例2:鼻アレルギーモデルマウスにおけるIMO摂取によるアレルギー症状緩和ならびにIL−4、IL−5、IL‐13、およびOVA特異的IgEの産生抑制効果)
上記実施例1と同様にOVA感作したマウスに対して、試験開始21日目から27日目まで2%OVA溶液を10μlずつ経鼻的に投与した。
【0033】
27日目に、経鼻投与直後に10分間にわたってくしゃみ・鼻かき数を計測した。その結果を図3に示す。IMO摂取群において、くしゃみ・鼻かき数とも減少していた。
【0034】
次いで、経鼻投与12時間後に血清および頚部リンパ節を採取した。血清については、上記実施例1と同様の操作により、OVA特異的IgEおよびIgG1産生量を測定した。結果を図4に示す。血清中のIgEおよびIgG1産生量は、IMO摂取群におい低減していた。
【0035】
頚部リンパ節については、スライドガラスを用いてすりつぶし、細胞浮遊液を調製した。調製した浮遊液をナイロンウールカラムに添加し、37℃にて5%CO条件下で1時間静置した。10mlのRPMI1640培地(SIGMA社製)によってナイロンウールカラムから溶出させることにより、T細胞を豊富に含む細胞懸濁液を得た。得られた懸濁液5×10細胞を、200μgのOVAおよび抗原提示細胞としてマイトマイシンC処理した脾臓細胞浮遊液5×10細胞とともにCO条件下で37℃にて48時間培養した。培養後、回収した上清中のIL−4、IL−5、およびIL−13濃度を、上記実施例1と同様の操作により測定した。その結果を図5に示す。IMO摂取により、IL−4、IL−5、およびIL−13の濃度が低減していた。
【0036】
以上の結果から、IMO摂取により、IL−4、IL−5、およびIL−13産生が抑制されると同時に、IgE量も低下し、さらにアレルギー症状であるくしゃみ・鼻かきを緩和することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明のアレルギー抑制剤は、生体内における抗原特異的IgE、IL−4、IL−5、およびIL−13の産生を低下させることが可能であり、アレルギー反応の抑制に有用である。そのため、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの各種アレルギー疾患の予防・治療に用いることができる。特に、アレルギー性鼻炎の症状の緩和に有用である。また、本発明のアレルギー抑制剤は、従来から食品として用いられている糖を主成分とし、安全であることが知られているため、医薬品としてだけでなく、健康食品としても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】IMO摂取マウス群およびコントロールマウス群の血清中のIgEおよびIgG1量を示すグラフである。(実施例1)
【図2】IMO摂取マウス群およびコントロールマウス群の脾臓中のIL−4、IL−5、およびIL−13濃度を示すグラフである。(実施例1)
【図3】IMO摂取マウス群およびコントロールマウス群におけるくしゃみ数および鼻かき数を示すグラフである。(実施例2)
【図4】IMO摂取マウス群およびコントロールマウス群の血清中のIgEおよびIgG1量を示すグラフである。(実施例2)
【図5】IMO摂取マウス群およびコントロールマウス群の頚部リンパ節中のIL−4、IL−5、およびIL−13濃度を示すグラフである。(実施例2)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イソマルトオリゴ糖を有効成分として含有する、アレルギー抑制剤。
【請求項2】
IgE抗体の産生量を低減させる作用を有する、請求項1に記載のアレルギー抑制剤。
【請求項3】
IL−4の産生量を低減させる作用を有する、請求項1に記載のアレルギー抑制剤。
【請求項4】
IL−5の産生量を低減させる作用を有する、請求項1に記戦のアレルギー抑制剤。
【請求項5】
IL−13の産生量を低減させる作用を有する、請求項1に記載のアレルギー抑制剤。
【請求項6】
アレルギー性鼻炎の症状を緩和する作用を有する、請求項1に記載のアレルギー抑制剤。
【請求項7】
イソマルトオリゴ糖を有効成分として含有する、アレルギー性鼻炎抑制剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−241067(P2006−241067A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−58884(P2005−58884)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(000187079)昭和産業株式会社 (64)
【出願人】(504145342)国立大学法人九州大学 (960)
【Fターム(参考)】