説明

アロエベラ水及びその製法

【課題】長期保存が可能で且つ臭いが少ないアロエベラ水の製法の提供。
【解決手段】このアロエベラ水の製法は、7つの工程を含む。アロエベラの生葉の表面を次亜塩素酸ナトリウム液にて洗浄する第1洗浄工程(S1)。洗浄された上記生葉から表皮を除去して果肉を取り出す果肉取出工程(S2)。果肉からアロインを除去すべく当該果肉を洗浄する第2洗浄工程(S3)。アロインが除去された果肉を破砕する破砕工程(S4)。破砕された果肉を濾過して濾過液を精製する濾過液精製工程(S5)。濾過液を所定温度で所定時間だけ加熱する加熱殺菌工程(S6)。加熱殺菌処理が施された濾過液を低圧低温蒸留する蒸留工程(S7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アロエベラを主成分とするアロエベラ水及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
アロエベラは、ビタミンCのほか葉酸、リンゴ酸等の有機酸を含んでいる。このような有機酸は細胞間脂質の生成を促進することから、アロエベラは肌の保湿効果を奏することが知られている。そのため、従来から、アロエベラより抽出したアロエベラ水を用いた化粧水が製造されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来のアロエベラ水は、次の要領で製造されている。まず、伐採されたアロエベラから果肉部分のみが取り出される。この果肉部分は、細かく破砕された後に加熱殺菌処理される。この処理は、例えば85℃の環境下で上記果肉を30分間加熱するものである。最後に果肉が濾過され、アロエベラ水として精製される。
【0004】
【特許文献1】特開平9−143047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の製法では、精製されたアロエベラ水に果肉の繊維が含有する。そのため、精製されたアロエベラ水は不安定で腐敗しやすく、長期保存のために防腐剤が使用されていた。しかも、アロエベラ水は一般に不快と思われる臭いも伴う。そのため、従来から、アロエベラ水100%の化粧水は、美容液として優れているにもかかわらず商品としての魅力に欠けていた。このような事情から、従来のアロエベラ水を成分とする化粧水では、アロエベラ水の含有量は20%程度が限界であり、その結果、肌に高い保湿効果を奏することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、美容液として優れ、長期保存が可能でしかも臭いが少ないアロエベラ水及びその製法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係るアロエベラ水の製造方法は、次の7つの工程を含む。アロエベラの生葉の表面を次亜塩素酸ナトリウム液にて洗浄する第1洗浄工程。洗浄された上記生葉から表皮を除去して果肉を取り出す果肉取出工程。果肉からアロインを除去すべく当該果肉を洗浄する第2洗浄工程。アロインが除去された果肉を破砕する破砕工程。破砕された果肉を濾過して濾過液を精製する濾過液精製工程。濾過液を所定温度で所定時間だけ加熱する加熱殺菌工程。加熱殺菌処理が施された濾過液を低圧低温蒸留する蒸留工程。
【0008】
伐採されたアロエベラの生葉は、次亜塩素酸ナトリウム液で洗浄される。これにより、アロエベラの生葉の表面に付着した汚れや雑菌が除去される。そして、生葉から表皮がはぎ取られ、果肉のみが取り出される。この果肉はさらに洗浄され、苦み成分であるアロインが除去される。アロインが除去された果肉は、細かく破砕され、濾過されることにより、濾過液が精製される。この濾過液には、アロエベラの繊維成分及び雑菌も含まれている。次に、この濾過液が蒸留される。この蒸留により得られた蒸留水は、アロエベラの繊維成分が含まれていないので、腐敗しにくく臭いも少ない。しかも、濾過液は、低温低圧下で蒸留されるから、アロエベラの成分であるビタミンCや有機酸の破壊が抑制される。
【0009】
(2) 上記蒸留工程により得られた蒸留液を120℃を超え125℃以下の温度に加熱する加熱工程がさらに設けられていてもよい。
【0010】
この加熱工程により、上記蒸留水、すなわちアロエベラ水に含まれている細菌は、ほぼ全滅する。したがって、アロエベラ水がきわめて安定した物質となる。
【0011】
(3) 上記蒸留工程は、温度が47℃以上53℃以下に設定されているのが好ましい。
【0012】
47℃よりも低温の場合は、蒸留水に臭いが残る。また、53℃よりも高温の場合は、アロエベラに含まれる成分のうち、特にビタミンCが破壊される。上記温度範囲で蒸留されることにより、成分の破壊が抑えられつつ臭いも抑えられる。
【0013】
(4) また、上記目的が達成されるため、本発明に係るアロエベラ水は、前述のアロエベラ水の製造方法により蒸留されることにより製造されるのが好ましい。
【0014】
前述のように、伐採されたアロエベラの生葉は、次亜塩素酸ナトリウム液で洗浄される。これにより、アロエベラの生葉の表面に付着した汚れや雑菌が除去される。そして、生葉から表皮がはぎ取られ、果肉のみが取り出される。この果肉はさらに洗浄され、苦み成分であるアロインが除去される。アロインが除去された果肉は、細かく破砕され、濾過されることにより、濾過液が精製される。この濾過液には、アロエベラの繊維成分及び雑菌も含まれている。次に、この濾過液が蒸留される。この蒸留により得られた蒸留水は、アロエベラの繊維成分が含まれていないので、腐敗しにくく臭いも少ない。しかも、濾過液は、低温低圧下で蒸留されるから、アロエベラの成分であるビタミンCや有機酸の破壊が抑制される。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、長期保存が可能でしかも臭いが少ないアロエベラ水が提供される。このアロエベラ水は、ビタミンCや葉酸、リンゴ酸等の有機酸を含み、美容液として優れる。その結果、このアロエベラ水が化粧水として使用された場合、きわめて高い保湿効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るアロエベラ水の製造方法を示すフローチャートである。
【0018】
この方法により製造されるアロエベラ水は、原料のアロエベラに本来含有されている栄養成分(ビタミンC、カルシウム、ナトリウム、カリウム、ヨウ素のほかアミノ酸、葉酸、リンゴ酸等の有機酸)を豊富に含んでいる。後述されるように、本実施形態に係るアロエベラ水の製造方法の特徴とするところは、アロエベラの果肉が搾られたアロエベラジュースを蒸留する蒸留工程(S7)が含まれている点であり、この工程を経て得られるアロエベラ水は、高い美容効果を発揮することができる。
【0019】
同図が示すように、この製法は7つの工程からなる。すなわち、この製法は、第1洗浄工程S1、果肉取出工程S2、第2洗浄工程S3、破砕工程S4、濾過液精製工程S5、加熱殺菌工程S6及び上記蒸留工程S7を含む。以下、各工程について詳述される。
【0020】
(1)第1洗浄工程
【0021】
図2は、第1洗浄工程を詳細に示すフローチャートである。
【0022】
同図が示すように、まずアロエベラが伐採され、生葉が採取される(S11)。採取された生葉は、所定以上のサイズ及び重量を満足し、十分な果肉を備えているかどうかが判断される(S12)。もし、採取された生葉が十分な果肉を備えていない場合は(S12:N)、この生葉は廃棄される(S15)。また、生葉が損傷していたり、健康な発色でない場合も廃棄される。
【0023】
生葉が所定のサイズ、重量を備えている場合は(S12:Y)、水洗いされる。このとき、生葉は、流水中においてブラシによって静かに洗浄される(S13)。これにより、生葉の表面に付着した土やゴミ等が除去される。次に、水洗いされた生葉の表面が検査される(S14)。生葉の表面が損傷していたり、健康な発色でない場合には(S14:Y)、当該生葉が廃棄される。生葉に損傷等がない場合は(S14:N)、この生葉が殺菌処理される。
【0024】
この殺菌処理は、生葉が次亜塩素酸ナトリウムにより洗浄されることにより行われる(S16)。具体的には、シンクに次亜塩素酸ナトリウム液が溜められ、これに生葉が所定時間だけ浸される。次亜塩素酸ナトリウム液の濃度は、200ppmが例示される。もっとも、次亜塩素酸ナトリウム液の濃度は、150ppm〜200ppmの範囲で設定され得る。また、本実施形態では生葉は5分間だけ浸されるが、次亜塩素酸ナトリウム液の濃度に応じて、生葉が浸される時間は、5分〜6分の範囲で設定され得る。
【0025】
生葉が次亜塩素酸ナトリウム液に浸されることにより、生葉の表面に付着した雑菌が死滅する。その後、この生葉は、水洗いされる(S17)。具体的には、常温の流水中にてブラシにより洗浄される。洗浄時間は、1枚の生葉につき、3秒〜4秒程度である。これにより、生葉の表面の汚れ、雑菌が綺麗に除去される。
【0026】
(2)果肉取出工程
【0027】
果肉取出工程(S2)では(図1参照)、上記生葉から果肉部分のみが取り出される。具体的には、生葉の皮が剥かれ、生葉の上下部分、左右部分が切断される。なお、この工程は、既知の果肉取出装置により行われてもよい。
【0028】
(3)第2洗浄工程
【0029】
図3は、第2洗浄工程を詳細に示すフローチャートである。
【0030】
この第2洗浄工程(S3)では、まず、前述のように取り出された果肉部分が取り分けられる(S31)。そして、果肉部分は水洗いされる(S32)。具体的には、果肉部分がシンクに溜められ、流水中で濯がれながら洗浄される。これにより、果肉部分に含まれている苦み成分(黄色成分)であるアロインが除去される。苦み成分が除去されたかどうかは、洗浄中の水の色により判断される(S33)。すなわち、洗浄中の水が黄色であれば苦み成分は十分に除去されておらず(S33:N)、さらに流水中で洗浄される(S32)。一方、洗浄中の水の色が透明ないし透明に近くなった場合は、苦み成分は十分に除去されたことになる(S33:Y)。
【0031】
苦み成分が除去された果肉部分は、十分に水切りがなされ(S34)、冷蔵保存される(S35)。本実施形態では、冷蔵温度は5℃に設定されている。もっとも、この冷蔵温度は、4℃〜9℃の範囲で設定され得る。
【0032】
(4)破砕工程
【0033】
図4は、破砕工程を詳細に示すフローチャートである。
【0034】
上記冷蔵保存された果肉部分が破砕装置により細かく砕かれる(S41)。破砕装置は、典型的にはいわゆるチョッパーが採用される。これにより、上記果肉部分は粒状に切断される。切断された果肉の粒が所定のサイズであるかどうかが判断される(S42)。果肉の粒が所定のサイズより大きい場合は(S42:N)、果肉が再度破砕される。果肉の粒が所定のサイズより小さい場合は(S42:Y)、この粒状の果肉がタンクに所定量だけ溜められ、寝かされる(S43)。
【0035】
その後、粒状の果肉は、加熱装置によって加熱される(S44)。これにより、果肉の殺菌が行われる。本実施形態では、加熱温度は85℃に設定されている。もっとも加熱温度は、83℃〜87℃の範囲で適宜設定され得る。ただし、この温度領域よりも高温に加熱温度が設定された場合には、果肉に含まれるビタミンC等が破壊されるおそれがある。また、上記温度領域よりも低温に加熱温度が設定された場合には、十分な殺菌が不可能となるおそれがある。
【0036】
果肉は、所定時間だけ加熱される。すなわち、果肉が所定温度に加熱されてから所定時間経過したかどうかが判断される(S45)。本実施形態では、この所定時間は30分に設定されている。もっとも、上記所定時間は28分〜32分程度に設定され得る。したがって、果肉が所定温度まで加熱された後、所定時間経過していなければ(S45:N)、さらに加熱が続行される。また、果肉が所定温度まで加熱された後、所定時間経過していれば(S45:Y)、かかる熱処理が終了する(S46)。
【0037】
(5)濾過液精製工程
【0038】
図1が示すように、上記熱処理が行われた果肉は、濾過される(S5)。具体的には、粒状の果肉がステンレス籠に入れられて粗濾過された後、濾布により濾される。濾布は、200μm程度の孔を備えている。したがって、この濾布によって濾過された粒状の果肉は、粗い繊維が除去され、200μm程度の繊維粒子を含む濾過液として精製される。すなわち、この濾過液は、繊維成分を含んだアロエベラジュースである。
【0039】
(6)加熱殺菌工程
【0040】
図5は、加熱殺菌工程を詳細に示すフローチャートである。
【0041】
上記濾過液は、加熱殺菌装置に溜められる(S61)。その後、この濾過液は、所定温度に加熱される(S62)。この工程により、本実施形態では、この温度は85℃に設定されている。もっとも加熱温度は、84℃〜86℃の範囲で適宜設定され得る。前述と同様に、この温度領域よりも高い温度が設定された場合には、濾過液中に含まれるビタミンC等が破壊されるおそれがある。また、上記温度領域よりも低い温度が設定された場合には、十分な殺菌が不可能となるおそれがある。
【0042】
濾過液は、所定時間だけ加熱される。すなわち、果肉が所定温度に加熱されてから所定時間経過したかどうかが判断される(S63)。本実施形態では、この所定時間は10分に設定されている。もっとも、上記所定時間は9分〜11分程度に設定され得る。したがって、果肉が所定温度まで加熱された後、所定時間経過していなければ(S63:N)、さらに加熱が続行される。また、果肉が所定温度まで加熱された後、所定時間経過していれば(S63:Y)、加熱殺菌処理が完了する(S64)。
【0043】
(7)蒸留工程及び加熱工程
【0044】
図6は、蒸留工程を詳細に示すフローチャートである。本実施形態では、蒸留工程に後述の加熱工程が含まれている。
【0045】
上記加熱殺菌処理が施された濾過液は、蒸留装置に充填される(S701)。この蒸留装置は、減圧蒸留を行うことができるものであって、後述の温度、圧力の下で上記濾過液を蒸留する。
【0046】
まず、蒸留装置内が減圧される(S702)。本実施形態では、蒸留装置内の圧力は、蒸留温度に対応する所定の圧力に設定される。続いて、この圧力下で濾過液が加熱される(S703)。本実施形態では、濾過液は50℃まで加熱される。すなわち、蒸留温度は50℃である。蒸留装置内が上記圧力に設定されているから、濾過液は50℃で沸騰し蒸留される。もっとも、この蒸留温度は、47℃〜53℃の範囲に設定され得る。そして、この温度範囲で濾過液が沸騰するように蒸留装置内の圧力が調整される。
【0047】
そのため、蒸留温度が47℃〜53℃の範囲内であるかどうかが判断される(S704、S705)。最初に蒸留温度が47℃以上であるかどうかが判断される(S704)。蒸留温度が47℃よりも低いときは(S704:N)、濾過液がさらに加熱される(S703)。蒸留温度が47℃以上であるときは(S704:Y)、次に、蒸留温度が53℃以下であるかどうかが判断される(S705)。蒸留温度が53℃よりも高いときは(S705:N)、濾過液が冷却される(S706)。そして、蒸留温度が53℃以下であるときは(S705:Y)、蒸留処理が開始される(S707)。すなわち、上記濾過液からアロエベラ水(蒸留水)が蒸留される。上記蒸留温度が47℃〜53℃に設定されることによる作用効果については後述される。
【0048】
次に、上記アロエベラ水が加熱される(加熱工程:S708〜S711)。この加熱温度は、120℃を超え、125℃以下に設定され得る。本実施形態では、加熱温度が121℃に設定される。この加熱工程が設けられることにより、アロエベラ水中の雑菌が完全に死滅する。
【0049】
このアロエベラ水の温度Tが121℃以上であるかどうかが判断される(S709)。アロエベラ水の温度Tが121℃よりも低いときは(S709:N)、このアロエベラ水はさらに加熱される(S708)。アロエベラ水の温度Tが121℃以上であるときは(S709:Y)、アロエベラ水がそのまま所定時間だけ加熱される。すなわち、アロエベラ水の温度Tが121℃以上で所定時間経過したかどうかが判断される(S710)。本実施形態では、この所定時間は10分に設定されている。もっとも、この加熱時間は、7分〜11分程度に設定され得る。したがって、アロエベラ水が121℃以上まで加熱された後、所定時間経過していなければ(S710:N)、さらに加熱が続行され、また、アロエベラ水が121℃まで加熱された後、所定時間経過していれば(S710:Y)、この加熱処理が完了する(S711)。加熱温度が120℃を超え125℃以下に設定されることによる作用効果については後述される。
【0050】
本実施形態では、アロエベラジュースが蒸留されることによりアロエベラ水が得られるので、このアロエベラ水は、アロエベラの繊維成分を含まず、腐敗しにくく長期保存が可能で且つ臭いも少ない。しかも、低温蒸留によりアロエベラ水が得られるから、アロエベラ水は、ビタミンCや有機酸を豊富に含む。したがって、このアロエベラ水は美容液として優れ、きわめて高い保湿効果を奏する化粧水として好適である。
【0051】
本実施形態では、上記加熱工程により、蒸留されたアロエベラ水に含まれる細菌がほぼ全滅する。しかも、加熱温度が120℃を超え125℃以下に設定されることから、アロエベラ水の熱変質が防止される。したがって、アロエベラ水がきわめて安定した物質となり、化粧水として高い品質が維持され得る。もっとも、上記加熱工程S708〜S711は、省略されることも可能である。
【0052】
特に、上記蒸留工程では、蒸留温度が47℃以上53℃以下に設定されている。蒸留温度が47℃よりも低温の場合は、アロエベラ水に臭いが残る。また、蒸留温度が53℃よりも高温の場合は、アロエベラに含まれる成分のうち、特にビタミンCが破壊される。本実施形態では、上記温度範囲で蒸留されることにより、成分の破壊が抑えられつつ臭いも抑えられるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るアロエベラ水の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】図2は、第1洗浄工程を詳細に示すフローチャートである。
【図3】図3は、第2洗浄工程を詳細に示すフローチャートである。
【図4】図4は、破砕工程を詳細に示すフローチャートである。
【図5】図5は、加熱殺菌工程を詳細に示すフローチャートである。
【図6】図6は、蒸留工程を詳細に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
S1・・・第1洗浄工程
S2・・・果肉取出工程
S3・・・第2洗浄工程
S4・・・破砕工程
S5・・・濾過液精製工程
S6・・・加熱殺菌工程
S7・・・蒸留工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アロエベラの生葉の表面を次亜塩素酸ナトリウム液にて洗浄する第1洗浄工程と、
洗浄された上記生葉から表皮を除去して果肉を取り出す果肉取出工程と、
果肉からアロインを除去すべく当該果肉を洗浄する第2洗浄工程と、
アロインが除去された果肉を破砕する破砕工程と、
破砕された果肉を濾過して濾過液を精製する濾過液精製工程と、
濾過液を所定温度で所定時間だけ加熱する加熱殺菌工程と、
加熱殺菌処理が施された濾過液を低圧低温蒸留する蒸留工程とを備えたアロエベラ水の製造方法。
【請求項2】
上記蒸留工程により得られた蒸留液を120℃を超え125℃以下の温度に加熱する加熱工程をさらに備えた請求項1に記載のアロエベラ水の製造方法。
【請求項3】
上記蒸留工程は、温度が47℃以上53℃以下に設定されている請求項1又は2に記載のアロエベラ水の製造方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のアロエベラ水の製造方法により蒸留されたアロエベラ水。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−285426(P2008−285426A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−130090(P2007−130090)
【出願日】平成19年5月16日(2007.5.16)
【出願人】(307011750)株式会社ユーティ化粧品 (1)
【Fターム(参考)】