説明

アロマテラピーパッチ

本発明はアロマテラピーパッチに関するものであって、特定の形態の基材における一面にハーブ抽出物を含有するハーブ層、基材の他の面には粘着層を含み、前記基材の一面又は両面が色彩を有することを特徴とする本発明によるアロマテラピーパッチは、ハーブが有する芳香性とカラー治療効果を同時に提供するだけでなく、一般人も簡便に安価な費用で利用することができるという長所がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の各経絡や経穴に簡単に適用可能であり、特定のハーブ又は芳香性精油が有する芳香性効能及び色の波長が有する特定形態の治癒機能を有するアロマテラピーパッチ、及びこれを利用した病症又は疾病の治療、緩和方法、或いは身体機能の改善方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人体には五臓六腑があり、その機能が互いに調和をなせば健康であるが、その調和が壊れると様々な病症が現われる。このような臓腑の機能を調節するものを経絡という。経絡のあちこちにエネルギーが溜まるか、又は溜まりやすい所を経穴というが、各経絡の経穴を選んでエネルギーが溜まったり留まるのをなくしてやると経絡の流れがよくなり、臓腑の機能も正しく調和をなすことができる。人体の場合12経絡があり、経穴の総数は約360個である。
【0003】
人体の臓腑に不調和が発生したときに経穴を刺激して機能を調節し、治療するのが鍼灸治療である。しかしながら、鍼灸治療は専門の医師や専門の知識を有する者しか行うことができないことから一般人が自家治療を行うのは難しく、治療の過程において痛症ややけどなどの副作用が発生したりもする。また、時間と費用的な側面において身近に接することが容易ではない。
【0004】
一方、最近ではハーブ(香りがする植物)が身体及び心理的な治癒と回復の効能に優れているとの事実が知られるようになるとともに、その使用が増加している。ハーブの芳香を利用した芳香療法、いわゆるアロマテラピー(aromatherapy)はアロマ(aroma:芳香)とテラピー(therapy:治療療法)を合成した用語であって芳香治療又は芳香療法を指す言葉である。
【0005】
光の一形態である色彩が人体に及ぼす影響を理論的に究明するための研究は、1966年のニュートンが始発点であると見ることができる。ニュートンは光を赤外線、紫外線、可視光線に分け、可視光線の場合、再び7種類の色彩に分類した。それを始祖として光に対する科学的探求はX線、レーザー光線等の多様な研究として展開されてきた。これらの研究と治療法の基礎は、光の波長の長さが長いほど皮膚に深く浸透し、ホルモンの生成と新陳代謝を促進するという事実にある。このようなカラースペクトラムを利用して病を治癒する治療療法を“クロマテラピー(chromatherapy)”という。
【0006】
色彩は、その属性によって全て異なる波長を帯びている。したがって、色彩療法は体の中に流れる気が詰まったときに、その部分に特有の波長を起こす色彩を付けたり光に当てて気の流れを円滑にする。
【0007】
赤色は心臓、青色は脾臓、緑色は肝臓、黒色は腎臓、白色は肺、黄色は胃腸、紫色は発熱部位に良いものと知られている。このような西洋の色彩療法家らの区分は、東洋の五行の五色と一致する。
【0008】
一方、人体のそれぞれの経絡は、特定色の波長によりその活性が極大化され得るが、例えば、手の太陰肺経には白色、足の陽明胃経には黄色、手の少陰心経には赤色が活性を極大化させることができる。また、360個の経穴も特定色の波長によりその活性が極大化され得るが、例えば、会陰穴は赤色、太衝穴は青色、章門穴は橙色、百会穴は紫色が活性を極大化させることができる。もし、経穴に適合しない色を誤って適用した場合には、活性が低下することがある。
【0009】
それぞれの経穴は、貼り付けられるパッチの形によっても活性に差が出ることがある。
【0010】
本発明者の研究によると、それぞれの経穴は、関連臓器の形態と同じような形のパッチを貼り付けた場合、活性が極大化され得ることが分かった。例えば、扁桃関連の経穴には楕円形、胃腸関連の経穴には二等辺三角形、心臓には円形が効果的である。
【0011】
現在使用されているアロマテラピーは、燻蒸、沐浴、飲用療法等、その方法が制限的であり、このような方法は時間及び場所の制約が伴うという問題点がある。
【0012】
よって、本発明者らは、上述した問題点を解決すると同時に特定の色彩と特定の形を備えた優れた治療効果を示すアロマテラピーパッチ、及びこれを利用した病症又は疾病の治療、緩和方法、或いは身体機能の改善方法を見出すことにより本発明を完成した。
【発明の概要】
【0013】
本発明の目的は、特定のハーブ又は芳香性精油が有する芳香性効能及び色の波長が有する治癒機能を備えたアロマテラピーパッチを提供することである。
【0014】
前記目的にしたがって本発明は、基材の一面にハーブ抽出物を含有するハーブ層、基材の他の面には粘着層を含み、前記基材の一面又は両面が色彩を有することを特徴とするアロマテラピーパッチを提供する。
【0015】
本発明の他の目的は、前記アロマテラピーパッチを利用した病症又は疾病の治療、緩和方法、或いは身体機能の改善方法を提供することである。
【0016】
前記他の目的にしたがって本発明は、人体の経穴部位に前記アロマテラピーパッチを貼り付けて病症又は疾病を治療、緩和する方法、或いは身体機能を改善する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、人体の各経穴に特定のハーブ(芳香性精油)が有する適切な芳香性効能及び色の波長、それと形により治癒及び身体機能の改善機能を有するパッチに関するものである。
【0018】
本発明によるアロマテラピーパッチは、基材の一面にハーブ抽出物を含有するハーブ層、基材の他の面には粘着層を含み、前記基材の一面又は両面が色彩を有することを特徴とする。
【0019】
本発明に使用されるハーブ抽出物は、ラベンダー、ローズマリー、レモン、ジャスミン、カモマイル、ユーカリプタス、ペパーミント、マテ、サルビア、タイム、セイヨウノコギリソウ、イランイラン、ティーツリー及びフェンネル等のアロマオイルに分類される群から選ばれたハーブの抽出物、シナモン類、フランキンセンス、没薬及びこれらの混合物から構成される群より選ばれ得、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。
【0020】
本発明によるパッチは、基材の一面又は両面が色彩を有し得るが、前記色彩は白色、黄色、赤色、青色、橙色、紫色、黒色、緑色、青緑色、黄土色、桃色又は藍色であることを特徴とし、全ての可視光線の色彩を含み得る。
【0021】
本発明の好ましい実施例によるパッチは、形が円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、ハート形、半円形及び星形等の各人体器官の形と類似した全ての形態を含み得、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。
【0022】
本発明の好ましい実施例によるパッチは、ハーブ層がハーブ抽出物質以外に遠赤外線又はアニオン放出物質をさらに含み得る。前記アニオン放出物質としては、炭、玉、水晶、トルマリン又は麦飯石が使用され得、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。また、本発明の好ましい実施例によるパッチは、ハーブ層がハーブ抽出物質以外に一般的な経皮用パッチの製造に使用される形態維持剤、吸湿剤等をさらに含み得る。
【0023】
本発明によるパッチは、人体の経穴に直接貼り付けられて効能を発揮するのに適当な大きさを有し得、パッチの最大直径又は一辺の最大長が0.5乃至20cmであることが好ましい。
【0024】
本発明によるパッチは、色の波長により活性が極大化され得る経穴に貼り付けられて咽喉炎、扁桃炎、消化不良、腹痛、眼球充血、疲労、生理不順、排卵痛、筋肉痛、捻挫傷、冷症、白色帯下、前立腺肥大症、精力減退、成長不良、狭心症、心臓神経症、糖尿病、高血圧、便秘及びアトピー性皮膚炎等の人体における全ての疾病の治療又は緩和、或いはゴルフの飛距離上昇及び視力の増強等の身体機能の改善に使用され得る。
【0025】
本発明によるパッチは、病症の自然治療又は緩和だけでなく健康増進、疾病の予防、美容、身体の機能改善等の目的としても使用され得る。
【0026】
人体の各経穴は、特定のハーブの刺激により活性が極大化され、経穴別に適用されるハーブの種類が異なる。例えば、百会穴にはラベンダー、会陰穴にはローズマリー、中かん穴にはレモンを適用することができる。
【0027】
本発明によるパッチは、経穴の深さを調節することができる。例えば、ハーブの量を調節する方法、ハーブの種類を異にする方法、遠赤外線又はアニオン放出物質を添加する方法を利用して経穴の深さを調節することができる。具体的には例えば、ハーブ抽出物の含量が多くなるほど副交感神経よりは交感神経が刺激される。また、百会穴の副交感神経を刺激するためにはラベンダーを使用し、交感神経を刺激するためにはローズマリーを使用する。また、副交感神経を刺激するためにはハーブ抽出物のみを使用し、交感神経を精密に刺激するためには遠赤外線又はアニオン放出物質を添加することができる。
一方、人体のそれぞれの経絡は、特定色の波長によりその活性が極大化され得るが、例えば、手の太陰肺経には白色、足の陽明胃経には黄色、手の少陰心経には赤色が活性を極大化させることができる。
【0028】
また、360個の経穴も特定色の波長によりその活性が極大化され得るが、例えば、会陰穴は赤色、太衝穴は青色、章門穴は橙色、百会穴は紫色が活性を極大化させることができる。もし、経穴に適合しない色を誤って適用した場合には、活性が低下することがある。
【0029】
また、それぞれの経穴は貼り付けられるパッチの形によっても活性に差が現われることがある。本発明者の研究によると、それぞれの経穴は、関連臓器の形態と同じような形のパッチを貼り付けたときに活性が極大化され得ることが分かった。例えば、扁桃関連の経穴には楕円形、胃腸関連の経穴には二等辺三角形、心臓には円形が効果的である。
【0030】
本発明によるアロマテラピーパッチの製造方法を具体的に説明すると次のとおりである。
【0031】
本発明のパッチ製造に使用される基材は、紙、高分子フィルム、不織布又は織物等、多様であり得、人体に適用するのに適合したものであれば構わない。
【0032】
前記基材は、それ自体が色彩を有するものでもあり得、必要に応じて通常知られている方法で色彩層をコーティングしたり、色彩フィルムを貼り付ける方法でも基材の一面又は両面が多様な色彩を有するようにすることができる。
【0033】
基材の一面に形成されるハーブ層は、通常知られているハーブ抽出物を原液又は希釈液で塗布する方法により形成させることができ、必要に応じてハーブ層には遠赤外線又はアニオン放出物質をハーブ抽出物と混合して塗布することができる。遠赤外線又はアニオン放出物質を含有させる場合、ハーブ抽出物に対するこれらの重量比は治療の目的により異なることがあり得、ハーブ抽出物100重量部当り1乃至1000重量部、好ましくは10乃至100重量部の量で含有させることができる。
【0034】
本発明のハーブ層は皮膚に適用されるときに、抽出物が皮膚上に容易に流出しないように粘度調整剤と共に混合されて粘度を保つことができ、液体、ゲル又はポリマーの形態の水性或いは非水性組成物からなり得る。前記粘度調整剤は、例えばポリビニルアルコール、エチルセルロース、カルボマー(carbomer)、ヒドロキシプロピルセルロース、メタクリル酸ポリマー、メタクリレートポリマー又はこれらの混合物を使用することができ、これに限定される訳ではない。
【0035】
本発明の基材の他の面に形成される粘着層は、粘着剤を通常の方法で塗布して形成させることができる。粘着剤は通常の医療用粘着剤の中から選ばれ、人体の皮膚に使用した場合に副作用がなく、皮膚から簡単に取り除くことができるものであれば構わない。
【0036】
また、前記粘着層はゲル又はポリマーの形態であり得、水性又は非水性の組成物からなり得る。本発明の粘着層は、粘着剤以外にも任意の浸透増進剤、非毒性であり活性成分の送達を阻害しない増粘剤、賦形剤、乳化剤、粘着剤、保存剤、消泡剤、抗酸化剤、界面活性剤等のような他の任意の成分を含有することもできる。前記浸透増進剤は、エタノール及びそれ以外の他の高級アルコール、N-デシルメチルスルホキシド(nDMS)、ポリエチレングリコールモノラウレート、ジラウレート及び関連するエステル又はこれらの混合物を使用することができ、これに限定される訳ではない。
【0037】
また、本発明においては、人体の経穴部位に本発明のアロマテラピーパッチを貼り付けて病症又は疾病を治療、緩和する方法、或いは身体機能を改善する方法を提供し、本発明の方法は前記病症が咽喉炎、扁桃炎、消化不良、腹痛、眼球充血、疲労、生理不順、排卵痛、筋肉痛、捻挫傷、冷症、白色帯下、前立腺肥大症、精力減退、成長不良、狭心症、心臓神経症、糖尿病、高血圧、便秘及びアトピー性皮膚炎から構成される群より選ばれることを特徴とし、前記身体機能の改善がゴルフの飛距離上昇又は視力の増強であることを特徴とする。
【0038】
本発明の方法において、前記人体の経穴部位は、各病症と疾病予防目的に適合したWHO経穴部位の国際標準化会議に立脚した経穴部位(International Standard Acupuncture PointLocation by WHO informal consultation)を意味する。
【0039】
本発明の治療又は緩和方法において、用語“緩和”はアロマパッチを経穴に貼り付けることにより特定のハーブ(芳香性精油)が有する適切な芳香性効能及び色の波長、それと形により治癒機能がアロマテラピーパッチを貼り付ける前と比較して緩和されたことを意味する。
【0040】
本発明において経穴は、前記で言及したように色の波長により活性が極大化されることがあり、例えば会陰穴は赤色、太衝穴は青色、章門穴は橙色、百会穴は紫色を使用することにより活性を極大化させることができる。もし、経穴に適合しない色を誤って適用した場合には、活性が低下したり副作用を招くことがある。
【0041】
本発明において、対象の病症により適合する経穴部位は、前記病症が咽喉炎及び扁桃炎であるときは天ゆう穴(TE16)又は翳風穴(TE17)の部位であり、消化不良及び腹痛であるときは中かん穴(CV12)の部位であり、不眠症であるときはだん中穴(CV17)の部位であり、眼球出血及び疲労であるときは太衝穴(LR3)の部位であり、生理不順のときには三陰交(SP6)の部位であり、排卵痛のときは石門穴(CV5)の部位であり、筋肉痛及び捻挫傷であるときは阿是穴(painfulareas of the body)及び痛所部位(a sore spot)であり、冷症及び白色帯下であるときは蠡溝穴(LR5)の部位であり、前立腺肥大症及び精力減退であるときは気海穴(CV1)及び会陰穴(CV6)の部位であり、成長不良であるときは滑肉門穴(ST24)の部位であり、狭心症及び心臓神経症であるときは神門穴(HT7)の部位であり、糖尿病であるときは陰陵泉穴(SP9)及び陽池穴(TE4)の部位であり、高血圧であるときは中渚穴(TE3)の部位であり、便秘であるときは支溝(TE6)の部位であり、アトピー性皮膚炎のときは曲池(LI11)、肩ぐう(LI15)及び築賓穴(KI9)の部位であることを特徴とするが、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。
【0042】
また、本発明において身体機能の改善に適合する経穴部位は、ゴルフの飛距離上昇の目的であるときは関元(CV4)及び陽陵泉(GV34)の部位であり、視力増強の目的であるときは合谷(LI4)及び復溜穴(KI7)部位であることを特徴とするが、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。
【0043】
以下、下記の実施例により本発明をさらに詳細に説明することにする。但し、下記の実施例は本発明を例示するためのものであるだけであって、本発明の範囲がこれらのみに限定される訳ではない。
【実施例】
【0044】
〈実施例1〉
一面に粘着層が形成されており、青色を有する不織布基材の他の面にティーツリー抽出物の原液5mgを塗布した。基材の形は直径2cmの円形であった。
【0045】
〈実施例2〉
一面に粘着層が形成されており、黄色を有する不織布基材の他の面にレモン抽出物10%濃度の希釈液10mgを塗布した。基材の形は最大直径4cmの楕円形であった。
【0046】
〈実施例3〉
一面に粘着層が形成されており、紫色を有する紙基材の他の面にラベンダー抽出物の原液10mgを塗布した。基材の形は直径3cmの半円形であった。
【0047】
〈実施例4〉
一面に粘着層が形成されており、青色を有する高分子フィルム基材の他の面にカモマイル抽出物の原液20mgを塗布した。基材の形は直径2cmの円形であった。
【0048】
〈実施例5〉
一面に粘着層が形成されており、黄土色を有する不織布基材の他の面にイランイラン抽出物の原液10mgを塗布した。基材の形は一辺の長さが3cmである正三角形であった。
【0049】
〈実施例6〉
一面に粘着層が形成されており、桃色を有する高分子フィルム基材の他の面にフェンネル抽出物の原液20mgを塗布した。基材の形は直径3cmの円形であった。
【0050】
〈実施例7〉
一面に粘着層が形成されており、青緑色を有する不織布基材の他の面に没薬抽出物の原液と遠赤外線放出物質として水晶粉末を1:0.5の重量比で混合して20mgを塗布した。基材の形は長辺の長さが2cmである長方形であった。
【0051】
〈実施例8〉
一面に粘着層が形成されており、赤色を有する不織布基材の他の面にローズマリー抽出物の原液とアニオン放出物質として炭粉末を1:0.3の重量比で混合して20mgを塗布した。基材の形は一辺の長さが2cmである三角形であった。
【0052】
〈試験例〉
〈試験例1〉
咽喉炎及び扁桃炎の病症を訴える患者50名に、実施例1で製造したパッチを胸鎖乳突筋部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0053】
〈試験例2〉
消化不良及び腹痛の病症を訴える患者50名に、実施例2で製造したパッチを中かん穴部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0054】
〈試験例3〉
不眠症を訴える患者50名に、実施例3で製造したパッチをだん中穴の部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0055】
〈試験例4〉
眼球出血及び疲労の病症を訴える患者50名に、実施例4で製造したパッチを太衝穴の部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0056】
〈試験例5〉
生理不順を訴える患者50名に、実施例5で製造したパッチを三陰交の部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0057】
〈試験例6〉
排卵痛を訴える患者50名に、実施例6で製造したパッチを石門穴の部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0058】
〈試験例7〉
筋肉痛及び捻挫傷の病症を訴える患者50名に、実施例7で製造したパッチを阿是穴及び痛所部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0059】
〈試験例8〉
冷症及び白色帯下の病症を訴える患者50名に、実施例8で製造したパッチを蠡溝穴の部位に貼り付けるようにして、症状の緩和の有無を観察した。被験者のうち何名が何日以内に病状の緩和を示すかを観察して表1に示した。
【0060】
【表1】

【0061】
以上から分かるように、本発明によるアロマテラピーパッチは、使用者の人体に何らの副作用や痛症なしに早い期日内に病症を治癒乃至緩和させて健康を回復させるだけでなく、コストが安価であり使用に便利であるという長所がある。
【0062】
本発明を前記の具体的な実施例と関連して記述したが、添付の特許請求の範囲により定義された本発明の範囲内において、当分野の専門家は本発明を多様に変形及び変化させることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材の一面にハーブ抽出物を含有するハーブ層、基材の他の面には粘着層を含み、前記基材の一面又は両面が色彩を有することを特徴とするアロマテラピーパッチ。
【請求項2】
前記ハーブ抽出物がラベンダー、ローズマリー、レモン、ジャスミン、カモマイル、ユーカリプタス、ペパーミント、マテ、サルビア、タイム、セイヨウノコギリソウ、イランイラン、ティーツリー及びフェンネルからなる群より選ばれたハーブの抽出物、シナモン類、フランキンセンス、没薬及びこれらの混合物から構成される群より選ばれることを特徴とする請求項1のアロマテラピーパッチ。
【請求項3】
前記色彩が白色、黄色、赤色、青色、橙色、紫色、黒色、緑色、青緑色、黄土色、桃色又は藍色であることを特徴とする請求項1のアロマテラピーパッチ。
【請求項4】
前記パッチの形が円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、ハート形、半円形又は星形であることを特徴とする請求項1のアロマテラピーパッチ。
【請求項5】
前記ハーブ層が遠赤外線放出物質、又はアニオン放出物質をさらに含むことを特徴とする請求項1のアロマテラピーパッチ。
【請求項6】
前記パッチの最大直径又は一辺の最大長さが0.5乃至20cmであることを特徴とする請求項1のアロマテラピーパッチ。
【請求項7】
色の波長によって活性が極大化され得る経穴に貼り付けられて咽喉炎、扁桃炎、消化不良、腹痛、眼球充血、疲労、生理不順、排卵痛、筋肉痛、捻挫傷、冷症、白色帯下、前立腺肥大症、精力減退、成長不良、狭心症、心臓神経症、糖尿病、高血圧、便秘及びアトピー性皮膚炎から構成される群より選ばれる病症の治療及び緩和に使用される、請求項1乃至請求項6のうちいずれかのアロマテラピーパッチ。
【請求項8】
人体の経穴部位に請求項1のアロマテラピーパッチを貼り付けて病症又は疾病を治療、緩和するか、或いは身体機能を改善する方法。
【請求項9】
前記病症が咽喉炎、扁桃炎、消化不良、腹痛、眼球充血、疲労、生理不順、排卵痛、筋肉痛、捻挫傷、冷症、白色帯下、前立腺肥大症、精力減退、成長不良、狭心症、心臓神経症、糖尿病、高血圧、便秘及びアトピー性皮膚炎から構成される群より選ばれることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項10】
前記病症が咽喉炎及び扁桃炎であり、前記経穴が天ゆう穴(TE16)又は翳風穴(TE17)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項11】
前記病症が消化不良及び腹痛であり、前記経穴が中かん穴(CV12)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項12】
前記病症が不眠症であり、前記経穴がだん中穴(CV17)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項13】
前記病症が眼球出血及び疲労であり、前記経穴が太衝穴(LR3)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項14】
前記病症が生理不順であり、前記経穴が三陰交(SP6)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項15】
前記病症が排卵痛であり、前記経穴が石門穴(CV5)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項16】
前記病症が筋肉痛及び捻挫傷であり、前記経穴が阿是穴(painful areas of the body)及び痛所部位(a sore spot)であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項17】
前記病症が冷症及び白色帯下であり、前記経穴が蠡溝穴(LR5)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項18】
前記病症が前立腺肥大症及び精力減退であり、前記経穴が気海穴(CV1)及び会陰穴(CV6)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項19】
前記病症が成長不良であり、前記経穴が滑肉門穴(ST24)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項20】
前記病症が狭心症及び心臓神経症であり、前記経穴が神門穴(HT7)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項21】
前記病症が糖尿病であり、前記経穴が陰陵泉穴(SP9)及び陽池穴(TE4)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項22】
前記病症が高血圧であり、前記経穴が中渚穴(TE3)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項23】
前記病症が便秘であり、前記経穴が支溝(TE6)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項24】
前記病症がアトピー性皮膚炎であり、前記経穴が曲池(LI11)、肩ぐう(LI15)及び築賓穴(KI9)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項25】
前記機能改善がゴルフの飛距離上昇であり、前記経穴が関元(CV4)及び陽陵泉(GV34)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。
【請求項26】
前記機能改善が視力の増強であり、前記経穴が合谷(LI4)及び復溜穴(KI7)の部位であることを特徴とする請求項8の方法。

【公表番号】特表2011−529961(P2011−529961A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522005(P2011−522005)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004346
【国際公開番号】WO2010/016711
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(511031825)ニラファーム カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】