アンダーライン用テープおよびテープ保持具
【課題】 大切な書籍等に汚すことなく、気になる箇所を瞬時に確認できるアンダーライン用テープおよびテープ保持具を提供する。
【解決手段】 本発明のアンダーライン用テープ20は、一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体21と、他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層22と、を有する。この構成によれば、書籍の目的の箇所にアンダーライン用テープを貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーラインテープを簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。
【解決手段】 本発明のアンダーライン用テープ20は、一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体21と、他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層22と、を有する。この構成によれば、書籍の目的の箇所にアンダーライン用テープを貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーラインテープを簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンダーライン用テープおよびテープ保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍等に気になる部分があった場合、書籍に付箋を貼って気になるページに印を付けて、次にそのページを探しやすくするようにしていた。しかし、付箋では、付箋を付けたページ中のどの個所が重要な個所であったかを瞬時に把握することができない。
【0003】
そこで、書籍中の気になる部分が有った場合、その気になる箇所にマーキングすることができる筆記具が提案されている。しかし、この従来技術では、一度蛍光ペンによってマーキングしてしまうと、このマーキングした部分を消すことができない。このため、大切な書籍等にマーキングをすることができないという問題がある。
【0004】
このような問題を解決する従来技術として、一度マーキングした後に消去用のペンによってマーキングした箇所を消去するものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−355191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のように、一度マーキングをした後に、消去用のペンで消す場合、完全には消去することができず、大切な書籍を汚してしまうという問題があった。このため、大切な書籍には使用することができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、大切な書籍等に汚すことなく、気になる箇所を瞬時に確認できるアンダーライン用テープおよびテープ保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のアンダーライン用テープは、一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体と、他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、書籍の目的の箇所にアンダーライン用テープを貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーライン用テープを簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。また、本発明のアンダーライン用テープは付箋としても利用することができるため、例えば、アンダーライン用テープの端部を書籍からはみ出すようにカットしておくことで、書籍を閉じた状態からそのはみ出した部分を使ってアンダーライン用テープが引かれた目的の箇所を簡単に見つけることができる。
【0010】
上記発明において、前記粘着層の粘着力が3gf以上50gf以下であることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、上記発明において、前記粘着層の粘着力が5gf以上30gf以下であることを特徴とする。
【0012】
上記発明において、前記アンダーライン領域の短手方向の少なくとも一方に設けられ、前記被着体に貼り付けられたときに前記被着体の内容を透過可能な透過領域をさらに有する。本発明によれば、透過領域が書籍等の文字上に貼り付けられた場合でも、文字等を透過領域上から確認することができる。
【0013】
上記発明において、予め定められた所定間隔毎に形成されたミシン目を有することを特徴とする。本発明によれば、ミシン目に沿ってアンダーライン用テープをカットすることができる。
【0014】
本発明のテープ保持具は、上記アンダーライン用テープを保持する保持部と、 前記アンダーライン用テープのうち被着体に貼り付けるテープ部分を前記被着体に向けて所定の押圧力で押圧する押圧部と、を備える。本発明によれば、貼り付けるテープ部分を押圧部によって押圧することで目的の箇所にきちんとアンダーライン用テープを貼り付けることができる。
【0015】
また、上記発明において、前記押圧部より前記被着体側に設けられ、前記被着体に貼り付けられたテープを切断する切断部をさらに備え、前記押圧部は、曲面形状に形成されており、前記切断部は、前記曲面形状に形成された押圧部の先端部分であって、所定の角度回転させたときに前記アンダーライン用テープに接する位置に配置されている。本発明によれば、アンダーライン用テープを押圧部で押しながら、カットしたい場合には所定の角度回転させることにより切断部がアンダーライン用テープに当接させてカットすることができる。このため、アンダーライン用テープの切断までを一連の動作流れの中で行うことができる。
【0016】
上記発明において、前記テープ保持具の筐体に設けられ、前記アンダーライン用テープを前記被着体に対してまっすぐに貼り付けるための目印を有することを特徴とする。本発明によれば、利用者は、目印を頼りにしてアンダーライン用テープを被着体に対してまっすぐに貼り付けることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、大切な書籍等に汚すことなく、気になる箇所を瞬時に確認できるアンダーライン用テープおよびテープ保持具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るテープ保持具を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテープ保持具の押圧状態を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテープ保持具においてアンダーライン用テープを切断する状態を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るテープ保持具を上から見た状態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを横から見た状態を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープの粘着力について説明する図である。
【図7】図6をチャート化したものであって、(a)はセロハンテープ1、(b)はセロハンテープ2、(c)はアンダーライン用テープ1のチャートをそれぞれ示す。
【図8】図6をチャート化したものであって、(a)はアンダーライン用テープ2、(b)は付箋紙1、(c)は付箋紙2のチャートをそれぞれ示す。
【図9】(a)は、アンダーライン用テープの使用状態を説明する図、(b)は行間が狭い場合のアンダーライン用テープが文字等にかかってしまう状態を説明する図、(c)は本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープの使用状態を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープを説明する図であって、図4の対応図である。
【図11】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを付箋として利用する例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るテープ保持具を説明する図である。
【0021】
図1に示すように、テープ保持具10は、筺体11と保持部12と押圧部13と切断部14とを有する。筺体11、保持部12、押圧部13、切断部14は例えば樹脂によって一体的に形成されている。
【0022】
保持部12は、外周が円柱形状に形成されており、この円柱形状の外周部にアンダーライン用テープ20の内周部を掛けることによってアンダーライン用テープ20を保持する。アンダーライン用テープ20の先端は、開口11aからテープ保持具10の外に出る。
【0023】
押圧部13は、アンダーライン用テープ20のうち被着体に貼り付けるテープ部分20aを書籍(被着体)30に向けて所定の押圧力で押圧するものである。押圧部13は、曲面形状に形成されている。切断部14は、例えばのこぎり状の刃が形成されており、曲面形状に形成された押圧部13の先端部分であって、所定の角度回転させたときにアンダーライン用テープ20に接する位置に配置されている。したがって、利用者がテープ保持具10を持ってアンダーライン用テープ20を書籍30に貼り付けている状態では、切断部14はアンダーライン用テープ20には接しないようになっている。切断部14は例えば金属等で構成されていてもよい。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係るテープ保持具の押圧状態を説明する図である。図3は、本発明の実施形態に係るテープ保持具においてアンダーライン用テープを切断する状態を説明する図である。
【0025】
図2に示すように、利用者はテープ保持具10を所定の角度傾けて、押圧部13によって、アンダーライン用テープ20を書籍30に貼り付ける。次に、図3に示すように、利用者はさらにA方向にテープ保持具10を傾けていき、切断部14がアンダーライン用テープ20に当接する位置までテープ保持具10を傾ける。次に、利用者は、切断部14の先端をアンダーライン用テープ20に強く押し付けることによって、アンダーライン用テープ20を切断することができる。これによって、書籍30の気になる箇所にアンダーライン用テープ20を貼り付けることができる。
【0026】
図4は、本発明の実施形態に係るテープ保持具を上から見た状態を示す図である。図4に示すように、テープ保持具10の先端には、押圧部13が出ており、その先端部分には、切断部14が設けられている。また、アンダーライン用テープ20には、予め定められた所定間隔毎にミシン目25が形成されている。
【0027】
図5は、本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを横から見た状態を示す図である。図5に示すように、アンダーライン用テープ20の一方の面には、書籍30に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体22が形成されている。また、アンダーライン用テープ20の他方の面には、粘着材料が塗布された粘着層21が形成されている。アンダーラインテープ本体22は、布、樹脂、紙等からなる基材シートによって構成されている。
【0028】
図6は、本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープの粘着力について説明する図である。図6では、比較のため、セロハンテープと本発明のアンダーライン用テープと付箋紙についてそれぞれ2つずつ試験した。図7は図6をチャート化したものであって、(a)はセロハンテープ1、(b)はセロハンテープ2、(c)はアンダーライン用テープ1のチャートをそれぞれ示す。図8も図6をチャート化したものであって、(a)はアンダーライン用テープ2、(b)は付箋紙1、(c)は付箋紙2のチャートをそれぞれ示す。
【0029】
ここでは、JIS Z0237に準拠した方法で粘着力を測定した。この試験において、テープの伸びは無視し、引張試験機の変位(引張長さ)の1/2をテープのはがし長さとした。付箋紙は、紙が大きく湾曲しながら剥がれるため、180°にはならない。湾曲の曲率が急に変化するとき、チャート上で荷重のピークが現れる。
【0030】
アンダーライン用テープ20としては、付箋紙1、2の粘着力では弱いためそれ以上の荷重が必要であり、セロハンテープ1、2の粘着力よりかなり低い値となる。セロハンテープの粘着力が最低値59.2(平均76.7)gf、アンダーライン用テープ20が19.9〜32.8(平均26.9)gfとなる。
付箋紙の粘着力が最高値2.9(平均1.8)gfになるので、アンダーライン用テープ20の粘着層21の粘着力は、50gf以下であり、3gf以上、おおよそ5gf〜30gfが好ましい。
【0031】
次に、本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープについて説明する。図9(a)は、アンダーライン用テープの使用状態を説明する図、(b)は行間が狭い場合のアンダーライン用テープが文字等にかかってしまう状態を説明する図、(c)は本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープの使用状態を説明する図である。
【0032】
図9(a)に示すように、上述したアンダーライン用テープ20を書籍30の文字列30a、30bに貼り付けることによって、利用者は、気になる箇所を簡単に見つけることができる。しかし、同図(b)に示すように、書籍30の文字列30a、30bの行間が狭い場合には、アンダーライン用テープ20が文字にかかってしまう。これによって場合には、文字等をきちんと確認することができない場合が生じてしまう。
【0033】
そこで、同図(c)に示すように、アンダーライン用テープ40をアンダーラインテープ本体41と、このアンダーラインテープ本体41の短手方向に設けられた透明領域42とによって構成する。この構成によって、透明領域42が文字30aにかかった場合でも、きちんと文字を確認することができる。
【0034】
図10は、本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープを説明する図であって、図4の対応図である。図10ではテープ保持具10を上から見ている。図10に示すように、アンダーライン用テープ40には、書籍30に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体41が形成されている。
【0035】
アンダーラインテープ本体41の短手方向の上側には、書籍に貼り付けられたときに書籍30の内容(文字等)を透過可能な透過領域42がさらに設けられている。なお、ここでは、透過領域23をアンダーラインテープ本体42の上側に設ける場合の例について説明したが、この透明領域を上下両方に設けるようにしてもよい。
【0036】
さらに、図10の例では、切断部14の一部に目印50が設けられている。この目印50は、テープ保持具10の筐体11に設けられ、アンダーライン用テープ20を書籍30に対してまっすぐに貼り付けるためのものである。この構成によって、利用者は、目印を頼りにしてアンダーライン用テープ20を書籍30に対してまっすぐに貼り付けることができる。
【0037】
図11は、本発明のアンダーライン用テープを付箋として利用する例を示す図である。図11に示すように、アンダーラインテープ20の端部20aを書籍30の端30aからはみ出すようにカットする。このはみ出し部分によって、書籍30を閉じた状態から利用者の気になる箇所をすぐに開くことができる。このようにしてアンダーライン用テープは付箋としての機能も果たすことができる。
【0038】
上記実施形態によれば、書籍30の目的の箇所にアンダーライン用テープ20を貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーラインテープ20を簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。また、アンダーライン用テープに透過領域42を設けることにより、透過領域42によってアンダーライン用テープが書籍等の文字上に貼り付けられた場合でも、文字等を透過領域42上から確認することができる。また、ミシン目25に沿ってアンダーライン用テープを簡単にカットすることができる。
【0039】
また、書籍に貼り付けるテープ部分20aを押圧部13によって押圧することで目的の箇所にきちんとアンダーライン用テープを貼り付けることができる。さらに、アンダーライン用テープを押圧部13で押しながら、カットしたい場合には所定の角度回転させる(傾ける)ことにより切断部14がアンダーライン用テープ20に当接させてカットすることができる。このため、アンダーライン用テープ20の貼り付けから切断までを一連の動作流れの中で行うことができる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 テープ保持具
11 筺体
12 保持部
13 押圧部
14 切断部
20 アンダーライン用テープ
21 粘着層
22 アンダーラインテープ本体
25 ミシン目
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンダーライン用テープおよびテープ保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍等に気になる部分があった場合、書籍に付箋を貼って気になるページに印を付けて、次にそのページを探しやすくするようにしていた。しかし、付箋では、付箋を付けたページ中のどの個所が重要な個所であったかを瞬時に把握することができない。
【0003】
そこで、書籍中の気になる部分が有った場合、その気になる箇所にマーキングすることができる筆記具が提案されている。しかし、この従来技術では、一度蛍光ペンによってマーキングしてしまうと、このマーキングした部分を消すことができない。このため、大切な書籍等にマーキングをすることができないという問題がある。
【0004】
このような問題を解決する従来技術として、一度マーキングした後に消去用のペンによってマーキングした箇所を消去するものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−355191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1のように、一度マーキングをした後に、消去用のペンで消す場合、完全には消去することができず、大切な書籍を汚してしまうという問題があった。このため、大切な書籍には使用することができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、大切な書籍等に汚すことなく、気になる箇所を瞬時に確認できるアンダーライン用テープおよびテープ保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のアンダーライン用テープは、一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体と、他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、書籍の目的の箇所にアンダーライン用テープを貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーライン用テープを簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。また、本発明のアンダーライン用テープは付箋としても利用することができるため、例えば、アンダーライン用テープの端部を書籍からはみ出すようにカットしておくことで、書籍を閉じた状態からそのはみ出した部分を使ってアンダーライン用テープが引かれた目的の箇所を簡単に見つけることができる。
【0010】
上記発明において、前記粘着層の粘着力が3gf以上50gf以下であることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、上記発明において、前記粘着層の粘着力が5gf以上30gf以下であることを特徴とする。
【0012】
上記発明において、前記アンダーライン領域の短手方向の少なくとも一方に設けられ、前記被着体に貼り付けられたときに前記被着体の内容を透過可能な透過領域をさらに有する。本発明によれば、透過領域が書籍等の文字上に貼り付けられた場合でも、文字等を透過領域上から確認することができる。
【0013】
上記発明において、予め定められた所定間隔毎に形成されたミシン目を有することを特徴とする。本発明によれば、ミシン目に沿ってアンダーライン用テープをカットすることができる。
【0014】
本発明のテープ保持具は、上記アンダーライン用テープを保持する保持部と、 前記アンダーライン用テープのうち被着体に貼り付けるテープ部分を前記被着体に向けて所定の押圧力で押圧する押圧部と、を備える。本発明によれば、貼り付けるテープ部分を押圧部によって押圧することで目的の箇所にきちんとアンダーライン用テープを貼り付けることができる。
【0015】
また、上記発明において、前記押圧部より前記被着体側に設けられ、前記被着体に貼り付けられたテープを切断する切断部をさらに備え、前記押圧部は、曲面形状に形成されており、前記切断部は、前記曲面形状に形成された押圧部の先端部分であって、所定の角度回転させたときに前記アンダーライン用テープに接する位置に配置されている。本発明によれば、アンダーライン用テープを押圧部で押しながら、カットしたい場合には所定の角度回転させることにより切断部がアンダーライン用テープに当接させてカットすることができる。このため、アンダーライン用テープの切断までを一連の動作流れの中で行うことができる。
【0016】
上記発明において、前記テープ保持具の筐体に設けられ、前記アンダーライン用テープを前記被着体に対してまっすぐに貼り付けるための目印を有することを特徴とする。本発明によれば、利用者は、目印を頼りにしてアンダーライン用テープを被着体に対してまっすぐに貼り付けることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、大切な書籍等に汚すことなく、気になる箇所を瞬時に確認できるアンダーライン用テープおよびテープ保持具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るテープ保持具を説明する図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテープ保持具の押圧状態を説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテープ保持具においてアンダーライン用テープを切断する状態を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係るテープ保持具を上から見た状態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを横から見た状態を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープの粘着力について説明する図である。
【図7】図6をチャート化したものであって、(a)はセロハンテープ1、(b)はセロハンテープ2、(c)はアンダーライン用テープ1のチャートをそれぞれ示す。
【図8】図6をチャート化したものであって、(a)はアンダーライン用テープ2、(b)は付箋紙1、(c)は付箋紙2のチャートをそれぞれ示す。
【図9】(a)は、アンダーライン用テープの使用状態を説明する図、(b)は行間が狭い場合のアンダーライン用テープが文字等にかかってしまう状態を説明する図、(c)は本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープの使用状態を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープを説明する図であって、図4の対応図である。
【図11】本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを付箋として利用する例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るテープ保持具を説明する図である。
【0021】
図1に示すように、テープ保持具10は、筺体11と保持部12と押圧部13と切断部14とを有する。筺体11、保持部12、押圧部13、切断部14は例えば樹脂によって一体的に形成されている。
【0022】
保持部12は、外周が円柱形状に形成されており、この円柱形状の外周部にアンダーライン用テープ20の内周部を掛けることによってアンダーライン用テープ20を保持する。アンダーライン用テープ20の先端は、開口11aからテープ保持具10の外に出る。
【0023】
押圧部13は、アンダーライン用テープ20のうち被着体に貼り付けるテープ部分20aを書籍(被着体)30に向けて所定の押圧力で押圧するものである。押圧部13は、曲面形状に形成されている。切断部14は、例えばのこぎり状の刃が形成されており、曲面形状に形成された押圧部13の先端部分であって、所定の角度回転させたときにアンダーライン用テープ20に接する位置に配置されている。したがって、利用者がテープ保持具10を持ってアンダーライン用テープ20を書籍30に貼り付けている状態では、切断部14はアンダーライン用テープ20には接しないようになっている。切断部14は例えば金属等で構成されていてもよい。
【0024】
図2は、本発明の実施形態に係るテープ保持具の押圧状態を説明する図である。図3は、本発明の実施形態に係るテープ保持具においてアンダーライン用テープを切断する状態を説明する図である。
【0025】
図2に示すように、利用者はテープ保持具10を所定の角度傾けて、押圧部13によって、アンダーライン用テープ20を書籍30に貼り付ける。次に、図3に示すように、利用者はさらにA方向にテープ保持具10を傾けていき、切断部14がアンダーライン用テープ20に当接する位置までテープ保持具10を傾ける。次に、利用者は、切断部14の先端をアンダーライン用テープ20に強く押し付けることによって、アンダーライン用テープ20を切断することができる。これによって、書籍30の気になる箇所にアンダーライン用テープ20を貼り付けることができる。
【0026】
図4は、本発明の実施形態に係るテープ保持具を上から見た状態を示す図である。図4に示すように、テープ保持具10の先端には、押圧部13が出ており、その先端部分には、切断部14が設けられている。また、アンダーライン用テープ20には、予め定められた所定間隔毎にミシン目25が形成されている。
【0027】
図5は、本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープを横から見た状態を示す図である。図5に示すように、アンダーライン用テープ20の一方の面には、書籍30に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体22が形成されている。また、アンダーライン用テープ20の他方の面には、粘着材料が塗布された粘着層21が形成されている。アンダーラインテープ本体22は、布、樹脂、紙等からなる基材シートによって構成されている。
【0028】
図6は、本発明の実施形態に係るアンダーライン用テープの粘着力について説明する図である。図6では、比較のため、セロハンテープと本発明のアンダーライン用テープと付箋紙についてそれぞれ2つずつ試験した。図7は図6をチャート化したものであって、(a)はセロハンテープ1、(b)はセロハンテープ2、(c)はアンダーライン用テープ1のチャートをそれぞれ示す。図8も図6をチャート化したものであって、(a)はアンダーライン用テープ2、(b)は付箋紙1、(c)は付箋紙2のチャートをそれぞれ示す。
【0029】
ここでは、JIS Z0237に準拠した方法で粘着力を測定した。この試験において、テープの伸びは無視し、引張試験機の変位(引張長さ)の1/2をテープのはがし長さとした。付箋紙は、紙が大きく湾曲しながら剥がれるため、180°にはならない。湾曲の曲率が急に変化するとき、チャート上で荷重のピークが現れる。
【0030】
アンダーライン用テープ20としては、付箋紙1、2の粘着力では弱いためそれ以上の荷重が必要であり、セロハンテープ1、2の粘着力よりかなり低い値となる。セロハンテープの粘着力が最低値59.2(平均76.7)gf、アンダーライン用テープ20が19.9〜32.8(平均26.9)gfとなる。
付箋紙の粘着力が最高値2.9(平均1.8)gfになるので、アンダーライン用テープ20の粘着層21の粘着力は、50gf以下であり、3gf以上、おおよそ5gf〜30gfが好ましい。
【0031】
次に、本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープについて説明する。図9(a)は、アンダーライン用テープの使用状態を説明する図、(b)は行間が狭い場合のアンダーライン用テープが文字等にかかってしまう状態を説明する図、(c)は本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープの使用状態を説明する図である。
【0032】
図9(a)に示すように、上述したアンダーライン用テープ20を書籍30の文字列30a、30bに貼り付けることによって、利用者は、気になる箇所を簡単に見つけることができる。しかし、同図(b)に示すように、書籍30の文字列30a、30bの行間が狭い場合には、アンダーライン用テープ20が文字にかかってしまう。これによって場合には、文字等をきちんと確認することができない場合が生じてしまう。
【0033】
そこで、同図(c)に示すように、アンダーライン用テープ40をアンダーラインテープ本体41と、このアンダーラインテープ本体41の短手方向に設けられた透明領域42とによって構成する。この構成によって、透明領域42が文字30aにかかった場合でも、きちんと文字を確認することができる。
【0034】
図10は、本発明の他の実施形態に係るアンダーライン用テープを説明する図であって、図4の対応図である。図10ではテープ保持具10を上から見ている。図10に示すように、アンダーライン用テープ40には、書籍30に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体41が形成されている。
【0035】
アンダーラインテープ本体41の短手方向の上側には、書籍に貼り付けられたときに書籍30の内容(文字等)を透過可能な透過領域42がさらに設けられている。なお、ここでは、透過領域23をアンダーラインテープ本体42の上側に設ける場合の例について説明したが、この透明領域を上下両方に設けるようにしてもよい。
【0036】
さらに、図10の例では、切断部14の一部に目印50が設けられている。この目印50は、テープ保持具10の筐体11に設けられ、アンダーライン用テープ20を書籍30に対してまっすぐに貼り付けるためのものである。この構成によって、利用者は、目印を頼りにしてアンダーライン用テープ20を書籍30に対してまっすぐに貼り付けることができる。
【0037】
図11は、本発明のアンダーライン用テープを付箋として利用する例を示す図である。図11に示すように、アンダーラインテープ20の端部20aを書籍30の端30aからはみ出すようにカットする。このはみ出し部分によって、書籍30を閉じた状態から利用者の気になる箇所をすぐに開くことができる。このようにしてアンダーライン用テープは付箋としての機能も果たすことができる。
【0038】
上記実施形態によれば、書籍30の目的の箇所にアンダーライン用テープ20を貼り付けることにより、気になる箇所を一目で見つけることができる。また、必要が無くなった場合にはアンダーラインテープ20を簡単に外すことができるため、大切な書籍等を汚すこともない。また、アンダーライン用テープに透過領域42を設けることにより、透過領域42によってアンダーライン用テープが書籍等の文字上に貼り付けられた場合でも、文字等を透過領域42上から確認することができる。また、ミシン目25に沿ってアンダーライン用テープを簡単にカットすることができる。
【0039】
また、書籍に貼り付けるテープ部分20aを押圧部13によって押圧することで目的の箇所にきちんとアンダーライン用テープを貼り付けることができる。さらに、アンダーライン用テープを押圧部13で押しながら、カットしたい場合には所定の角度回転させる(傾ける)ことにより切断部14がアンダーライン用テープ20に当接させてカットすることができる。このため、アンダーライン用テープ20の貼り付けから切断までを一連の動作流れの中で行うことができる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 テープ保持具
11 筺体
12 保持部
13 押圧部
14 切断部
20 アンダーライン用テープ
21 粘着層
22 アンダーラインテープ本体
25 ミシン目
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンダーライン用テープであって、
一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体と、
他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層と、
を有することを特徴とするアンダーライン用テープ。
【請求項2】
前記粘着層の粘着力が3gf以上50gf以下であることを特徴とする請求項1に記載のアンダーライン用テープ。
【請求項3】
前記粘着層の粘着力が5gf以上30gf以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンダーライン用テープ。
【請求項4】
前記アンダーライン領域の短手方向の少なくとも一方に設けられ、前記被着体に貼り付けられたときに前記被着体の内容を透過可能な透過領域をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンダーライン用テープ。
【請求項5】
予め定められた所定間隔毎に形成されたミシン目を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンダーライン用テープ。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のアンダーライン用テープを保持する保持部と、
前記アンダーライン用テープのうち被着体に貼り付けるテープ部分を前記被着体に向けて所定の押圧力で押圧する押圧部と、
を備えることを特徴とするテープ保持具。
【請求項7】
前記被着体に貼り付けられたテープを切断する切断部をさらに備え、
前記押圧部は、曲面形状に形成されており、
前記切断部は、前記曲面形状に形成された押圧部の先端部分であって、所定の角度回転させたときに前記アンダーライン用テープに接する位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のテープ保持具。
【請求項8】
前記テープ保持具の筐体に設けられ、前記アンダーライン用テープを前記被着体に対してまっすぐに貼り付けるための目印を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のテープ保持具。
【請求項1】
アンダーライン用テープであって、
一方の面に形成され被着体に貼りつけられたときにアンダーラインとなるアンダーラインテープ本体と、
他方の面に形成され粘着材料が塗布された粘着層と、
を有することを特徴とするアンダーライン用テープ。
【請求項2】
前記粘着層の粘着力が3gf以上50gf以下であることを特徴とする請求項1に記載のアンダーライン用テープ。
【請求項3】
前記粘着層の粘着力が5gf以上30gf以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンダーライン用テープ。
【請求項4】
前記アンダーライン領域の短手方向の少なくとも一方に設けられ、前記被着体に貼り付けられたときに前記被着体の内容を透過可能な透過領域をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンダーライン用テープ。
【請求項5】
予め定められた所定間隔毎に形成されたミシン目を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンダーライン用テープ。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のアンダーライン用テープを保持する保持部と、
前記アンダーライン用テープのうち被着体に貼り付けるテープ部分を前記被着体に向けて所定の押圧力で押圧する押圧部と、
を備えることを特徴とするテープ保持具。
【請求項7】
前記被着体に貼り付けられたテープを切断する切断部をさらに備え、
前記押圧部は、曲面形状に形成されており、
前記切断部は、前記曲面形状に形成された押圧部の先端部分であって、所定の角度回転させたときに前記アンダーライン用テープに接する位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のテープ保持具。
【請求項8】
前記テープ保持具の筐体に設けられ、前記アンダーライン用テープを前記被着体に対してまっすぐに貼り付けるための目印を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のテープ保持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−126246(P2011−126246A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289368(P2009−289368)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000200677)泉工医科工業株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000200677)泉工医科工業株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
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